• 検索結果がありません。

アジアと女性解放 : 17号 (1986.3)特集「アジアの女たちの詩」

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "アジアと女性解放 : 17号 (1986.3)特集「アジアの女たちの詩」"

Copied!
20
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

"ム"'"白品説諭品五品弘」

As

i

a

n

Women'

s

L

i

b

e

r

a

t

i

o

n

l

戸 ジ ア の 女 た ち の 会

222-

ヶ丘HIIDl渋谷コープ

2

1

1

m

I

I

J

!

-光州のオモニたち

.いまなぜ

「日の丸

J

r

君が代

J?

.水性的搾取。に反対する

連帯の輪をひろげよう/

特集:アジアの女たちの詩

韓国、フィリピン、台湾、ベトナム、タイ

シンガポール、マレーシア

インドネシア、ネノてール、インド

ノてキスタン、スリランカ

日 本 付 ・ 解 説

.~~4iU a~ ル

lþ]

D

7

f

t

j~",~.~

, , ~.守

(2)

アジアの女たちが

ず〉

一週間つ

ラのスラムで、人間の尊厳と正義の闘いに倒れた息子を誇る母の

声 。

ルの奥深く解放の闘いに散

詩 。

働のつらさをはねのけようとする女の

国籍企

台湾の女

労働者の憤り

産業の犠牲にされたタイの女たちの

マ レ

(

)

残された

年老いた女の嘆き

女を縛る因習の鎖を断ち切ろうとする女の決意

て前進する女たちの力強い歌

・ ・ ・

うしたさまざまな人

を生きるアジア

歌声は、私たち日本の女

たちに聞

えてきません

かさに心︿必くと

住した日常生活、情報

実を隠して

しまうマスコミ、そして何よりも日本が同じアジア

国々を搾取し侵略する経済や政治の

て分断されて、その歌

かき泊されてしまうからです

しかし、私たちは

彼女たちが歌い続ける血と汗と涙の歌、闘いの歌に耳を

傾けたいと思います

経済大国の内部で

、同じ体制

圧されている女たち

声を聞く

そして、励まされるの

私たちが国境を越えて解放の歓びの歌を共に歌える日が来る

ささやかなアジア

女たちのアンソ

l

(

)

囚われの女たち

ろで搾取され

女たちは知識を求める

女たちは教育、経済、全てにおいて差

女たちは読み書きをしたい

耳を傾けておくれ

しかし女たちは囚われの身

凍 一 い 土 日 か - b

天の半分はますます暗聞につつまれ

女たちの知性は

地球の半分はますます貧しくなる

盲信的規範と価値に閉ざされ

なぜなの?

因 女

E

な の ヨヲ

T

え 動

に は

2

れ る

女たちが囚われているため

女たちは封建的伝統と保守的な因習の鎖につながれ

女たちは自己をもち

女たちは不平

で不正な社会の中で

女たちは決

圧されている

かし女たちは囚われの身

女たちは平等と正義を求める

女たちは文盲と貧困から脱け出す松明

女たちは進歩と参加を求める

かし女たちは囚われの身

女たちは閣と汚れを落とす太陽を探し求める

女たちの道は臓の道

7

大 国 イ ンドと中国にはさまれ、ヒマラヤを 抱て内陸国、不 パ ー ルは、最貧困の 一 つに数 λ ら れている 。 女性の置かれている状況は、ヒン ズ ー 文 化 の女性 差 別の伝統と、低開発農業国 ゆえ の 貧困のために 、 悲惨である 。 た と ・ λ ば 、 北 固 ながらの性別役割分業が牢固としていて農 村での男性の 一 日 平均労働時聞が七 ・ 五 一 時 間な の に対して、女性は 一

0

・ 八 一 時 間 も 働 いている 。 農作業プラス 、 たきぎとり、水汲 み、料理、育児など女性は休む間もなく働か される 。 女 子 の 就 学 率 は 小 中 学 校含めて今 なお 二 O % 台で、八割は 学 校 へ 行 っ ていない 。 家 族が女の子の労働に頼 っ ている こ とと、十 二 、 一 二 歳の早婚が 今 も行なわれてい、るためで ある 。 教育も受げずに年若くして結婚し 、 過 重 労 働をやりながら次々

t

生まれる子ども の 育児に追われ、何人もの子どもを死なせ(乳 児死亡 率 は人口 一

000

に対し 一 O O を こ ・ λ ている 。 ち な み に 日 本 は 五 ・ 五で世界最低) 鍵康もそこなわれがちで、早死してしまう(ネ パ ー ル 女 性 の 平均寿命はわずか四 二 ・ 五 歳 で 、 男 性 よ り も 短 い ) 。 痛 ま し い 女 の 一 生である 。 売 春 日 怖としてインド の ボンベイなどに送り 込まれるネパ ー ル女性 の こ とも問題にな っ て い る 。 国 際 婦 人 年 の 七五年にはざ っ と 三 千人 の女性が売られた の に対し、最近は 三 万人も がインド各地で売春をさせられているという 。 もうひとつは人口問題で、家族計画に つ い 、 て知 っ て い l る女性はわずかに十 % 、 一 方中絶 がきびしく禁止されているために、も内、りの 中絶が 当 局に知 ら れて何年も投獄されたり、 手 術 の失 敗で死んだりするケ │ スも後を絶た な い 。 ネ バ ールに対して世界各国か ら 政 府 ・ 民 間 の 授助が 行 なわれているが 、 は た し て 、 女 性 の苦 し み を 軽 ︿ す る -﹄

t

に な っ ているか 。

女たちは囚われの身だけれども

無数の困難がその道程に

その声は進歩と正義と平

女たちは自由を求め

女たちは参加と自由と平和への道を歩

女たちは個の尊厳と権利を求める

しかし女たちは囚われの身

(3)

祖国と女たちの解放に

命を捧げたロ

l

l

母は革命に生命を捧げた我娘を愛しみ、哀しむ。

l

l

街にあふれる乞食や苦しむ人を救うのは

教育││1彼女たちがなぜそうなのかを

死は逃れないものなら、死の意味を生ある人に

同情ではなく

﹄ と

l

を想い、革命への情熱を燃えたたせる

になう

フィリピンでは、もともと財産の所有、政 治への参加、教育な E といった函て男女平等 であり、女性の地位は吉向かった 。 こ の後、四

00

年間にわたるスペイン、アメリカ両国に よる植民地支配は、キリス ト教をはじめとす る女性差別のイデオロギーをもたらしたが、 男女平 等の 伝統的価値観は根強︿あり、エリ ート女性の社会的進出の背景となっている 。 高等教育を受ける女性の割合は、男性と 比 べ ても劣らず、公機関、企業、大学などで高い 地位を得ている女性も多数レる 。 しかし中産階級出身のこうしたエリート女 性は、全体の十 1 十五%であり、農村や都市 の大部分の女性は、農作業、工場労働、物売 りとい っ た仕事に加 ・正、家事 ・ 育児の負担に 苦しんでいると

Y

大 階 級 的 な 二 重 権 造 が 目 立 つ 。 政府は 六

0

年代後半から輸出指向型工業 化 政策をとり、農村、ては緑の革命が進められる とともに現地の支配階級と組んだ多国籍企業 によるアグリピジ、不スが浸透していった 。 七 二年 、マルコスによる戒厳令施行以後、輸出 加工区ができるなど外資と外国市場に依存す る開発政策は急速に発展し、プランテ │シヨ ンや工場て働︿女性の数も増 加した 。 しかし 、 商 品 作 物 や 電 子 ・縫製とい った輸出に頼る 経済は、国際不況の影響をもろに受ける弱さ がある 。 七九年 の第二次石 油ショ ッ ク 以 後 、

左手に銃、右手にぺンをもち

ロ l リ l は 一 九七 三 年、逮捕され、獄中闘争ゆえにマ ニ ラ の イピル矯正所に移送された 。 そ の 時に作 ったのが次の詩である。 冨マ闘 ;t

同キな

切 が 〉パ ら

E

女 エ ↑生 ツ

i

f

.

放 イ

イ 。 オ

あなたがいなければイピルで耐えるのはつ

- b

革命的議長のあなたは

枚の木の葉が私の手もとに落ちる

女を男に従わせる文化を問い

ともに過ごした時間のようにそれはもはや思い出

別れの悲しさ

l

1

l

ナ ・

下に潜んだあなたは

枝先の約束された新たな奮が癒やしてくれる

私たちの友情は

人々の戦いの豊かな土から養分を吸収する

裏切られた

l

リーはその次

脱獄に成功

私たちの友情は絶えることなく成長し

四人の仲間と新人民軍に加わり

人々のために実を結ぶ

山岳地帯で戦い、傷

つ き

出 血 ( 一 ∞ ﹀ ∞ ﹀ J ヘ 戸 ﹀ Z 目 的 凹 戸 -o z o -申 ∞ ム ( 司 E ] 戸 官 官 5 3 ) からの要約

九七四年

基地売春婦のつぶやき

出稼ぎの女

ヒルダ 口 l ザ ・ コ ポ ラ

生きのびるためには

も 、

くる日もくる日も昨日と同じ、働くあなた

ても幸せな日

故郷に帰る日が必ずくる

ないよりましじゃない

なんだかんだいっても

故郷に戻ると何かが違う

対外債務の培大、輸出の不振、失業、物価の 上昇による実質賃金の低下などで生活は目に みえて苦しくなり、特に八 一 二 年のアキノ暗殺 以後、情況はさらに悪化している。 土地を失い、食べbれなくなった農民は、 都市へと出稼ぎに行き、都市では巨大なスラ ムが形成されてレる 。 現在、農村には十五才 以上の女性の五九パー セ ン トにあたる九六七 万人(全人口五 三

OO

万人)が住んでいるが、 教 育 を 受け るチャンスも少なか っ た農村女性 は、最も抑圧されている

t

い λ る 。 若い女性は、職をもとめて農 村か ら都市へ と 移 動 す る 。 工 業 化 は 女 子 雇 用 者 ( 二 七 三 万 人)を地加させたが、 こ のうち七五万人の女 性が輸出の上位を占めている縫製 ・ エ レ クト ロニクス の工場 て働いている 。 また戒厳令以後、観光政策が促進されたこ と に よ り 、 7 -一ラだけで十万人ともいわれる 売春婦をうみだした 宅 ﹄ とはよ︿知句れた事実 だが、ス l ピ ック、クラ l ク米軍基地の周辺 にも 二 1 三 万人の売春婦がいる 。 彼 女 たち の 多くも貧困に苦しむ農村の出身である。 七

0

年代後半からは、中近東なとへの出稼 ぎが盛んになり、現在、 一

OO

万人以上の労 働 者 が 海 外 で 働 い て い る 。 そのうち女性は 二 五万人、メイド、看護婦、エンターテイナ ーがそ の 戦種であるが、賃金不払い、パスポ ート のとりあげ、き b には 強姦など の 性的搾 取もうけている 。 開 発政 一 策の矛盾を女性におしつけてい 一 る体制 に怒り、スラム、人様、労働運動などの様々な 解欣闘争の場面で、女性たちが活躍している。

自分の利益のために人を使うのは人の生き方じゃない

成長した子供たちの姿

お客が私たちを使

ていると思うのなら

あなたについて知

私たちだってお客を使っていると言えるよ

あなたの名前だけ

しの世の中で暮しているんだも

再定あ

皮与な 結 た

l

ど は れ 必

る 死

昔 に

の 愛

車 宇

惹 き

考えると悲しくなるのは

わたしたち

ホステスしていると

あなたの夢の日々はあっけなく過ぎ¥

パカにされること

再度出かけていく

もっと悲しいのは

仕事が始まる

あなたがたがゲ

l

ムの役割を演じていることが

思い出を鞄にいっぱいつめて

わかっていないこと

現いそ 実まし

を て

や 番

つ 悲

つ し

て い

い の

る は 奴 Lっ カf

到着と出発の合間

世の中で

番尊敬されていること

これがあなたの人

生 。

出典・﹁オロ ンガポの管理売春の社会 学 的分析﹂から ZO 吋 ︼ 玄 肘 司 O 刃( リ 河 J R H Z の ∞ 可 ﹀ 一 回 目 。 コ 老 司 コ コ 。 ( -v E F -- m y o ι σ 可 ) 河 内 m E C 円 ぬ の 伶 コ 門 ﹃ ぬ 司 O ﹃

E

-一 号 ヨ ロ 命 。 。 コ 円 。 ョ 凹 ︼ 由 ∞ 。 出 血 ハ . ∞ ﹀ ﹁ 主 者。玄開 Z ﹀ ZO 玄 -の 刃 ﹀ 、 コ

o

z

z

c

呂 田 同 月 ロ 2 3

(4)

リナはきれいな娘だった

繊維工場で夜勤の時

組合に入ってストに加わった

突然さわぎが起りリナは見えなくなった

やっと見つかった時彼女は裸にされ死んでいた

なきがらにきものを着せて

リナを休ませよう

1

ピラピルは農夫

ペドロの土地を取りあげた

ペドロがまいた種を育てよう

私たちの心の中に

わが息子の鳩

ミラ・アギラ

私のいる荒れた獄の中で

育ったつがいの鳩を

£ 鳩

で器

l

れニシ

3

で り

息子は

?

息子は鳩のテ

l

あなた方は私が怒り悲しんだと

思うでしょうか

そうではありません

h

︿

誰がそれを望むのか

皆な同じ気持なのです

アリン・マリアは住んでいた

ブルドーザーで押しつぶされた

旅行者たちがやって来るから

みんな宿なしになった

家を建てよう

アリン・マリアの家族のために

公園が生まれる

L ・ パ ロ ス

焼,1

月1,

f

今 け 日た管

あ に コ

と は ゴ

の 巨 ン

地 大 草

な な が

ら ト 燃

し ラ え に ク る

や タ

l

て が

美しいが私たちには無縁の公園を作るために

破壊が必要とされる

その公園の青写真の夢は

ファーストレディの引き出しの中に

││数年前ポブ・ケニーがここに来た

││堀立小屋は作粧したヤシの薫ておおい隠れた

公園を作争フ/

緑したたる美しい公園を

そ 私

し た

て ち

fの

日た疲

f

;

立退きの命を受けた人々の

不安と怒りの足音は

トラクターの轟音とともに

私たちの耳から消えないだろう

ふ リ ロ L

f

z

前年 2 月お目、マルコスはアメリカに亡命。初年にわたる マルコス独裁体制は崩壊し、アキノ新大統領が誕生してい

.

出典一回﹀切﹀ d ﹁ 戸 ﹀

Z

目 白

g

Z

0

・H 昌宏

( 2

2 e

唱 宮

g )

(5)

,ぷば

お母さん

l

労働者の母へ

l

綿

チ ョ ン ・ ミ ヨ ン ス ク

疲れきった私たちに生命を吹き込んでくださった

救いと天国は

死の彼方にあるのでなく

私たちの意気を燃えあがらせてくださった

あなたのこだまのような声を

吏叩のように受けとめていた

眠りこんでいた私たちの精神の中に

開拓者精神と

あなたの暖い声を覚えています

憤りと嘆きに胸を燃やし

糸くずにからめられた私たちの魂を

綿

肺病や水虫や胃腸病に

機械の騒音に押しつぶされた私たちの胸を

不死身のように燃えたたせていた

私たちのお母さん

労働者のお母さん

忘れないでね

︹ 訳 者 注 ︺ 原題は﹁オ モ ニ ﹂ ( 母)。この詩の中で労働者のお母さん、オ モ ニとよ びかけられているのは、おそらく、 一 九七

0

年代後半 に東一紡織(仁 川) の女子労働者の運動の支援者、であった都市 産業宣教会の越 和順(チョ・フ アスン)牧師であろう。一九七 一 八年の東 一 紡織の組合妨害事件については、機関誌六号参照 。 出 血 ( ・ ﹃ 実践文学 ﹄ 4 号

労働者の生活

デパートにいっぱいだけど

借間ぐらしの

安売りの品ひとつない

のわが身

労働者と生れて

荒い世の波風の中

チ ャ ン ・ ナ ム ス ク

ひどい扱い受けるのか

出 典 一 ﹃ 実 践 文 学 ﹄ 4 号

あなたの力に満ちた雄弁の中に

-向 、 、 i ' つ や A F 4 定 n E 4 j + L V i J U

今は事情が変わって

嫁いで、母親となったけれども

あなたの声

朗々たる余韻となって

私たちのくらしを導いてくれます

忘れないでね

私たちの痛ましい追憶を

忘れないでね

魂をひとつに寄せあって声をあげたあの日の歓喜を

汚れた世の中

できそこないはできそこないを産み

閣は閣を産み

背信は背信を産んだが

私たちの希望は

あなたが植えてくださった良心のとうとき

私たちを守り

この地を守ることを忘れないでね

あなたが老いて

この地の土となっても

私たちが残り

恨みもだえていることを忘れないでね

私のお母さん

昼休みの春

キ ム ・ ク ム ジャ

ぽかぽかと暖いので

赤やカーキ色の作業服が集まって

O

分聞を楽

私はそのまま立っているのがもったいなくて

友だちと正門まで歩く

風もきわやかだ

腰をかがめて、芝生を見る

まだ緑の芽は見えないが

冬の、貰色︿枯れた葉はもう見えない

本当に春が来たんだな

向かいの会社の作業服姿の男たちが

あの人たちも、私たちのように

数分間の春を楽しんでいるのだな

出典一﹃実践文学﹄ -4 号

.

"

0

年代後半、韓国では若い女子労働者た ちが、労働組合運動を通して、自分たちが労 働者であり、人間である こ とに目ざめて、た ちあがった 。 また、学園の民主化闘争のなかで、女子学 生たちも、デ モ や バ リケードに 参 加した 。 いま、その女たちは自ら語り、書きはじめ た。民衆が文学をつくり出すようになったの である 。 女たちの働く労働現場の状況はきびしく、 また家にあっても、儒教文 化 の影響による男 尊女卑の思想はまだ畑山強︿時間っている。だが ひとたび解放への道を歩み始めた女たちは、 夜明けのやみがまだ深い中にも‘未来をめざ して歩き続ける。 ここに紹介した 詩は、工場で働︿現場の労 働者の作品である 。 米資系の会社コントロー ル ・ データの争議の中で、 こ どもを流産させ た女子労働者の悲しみ、八時間労働をめざす 女たちの戦いがその背景にある 。

(6)

笠を編む

嶋岡長さん 詩で励ましてくれた 隣国の詩人

民地だ

ll

日本は台湾を一八九五年より植民地とし、 敗戦までの五 一 年間、﹁フォルモサ(美鹿島ご とよばれた盟かな台湾から、砂糖や米などを 中心に多大な経済的利益を得た。また、日本 語使用を強制された台湾の人勾は戦後日本語 から解放されても、自分たちの言語

l

中 国 語 をとりもどす闘いを開始しなければならなか っ た 。 解放か句四年たった 一 九四九年、大陸から 逃げてきた国民党は、台湾に戒厳令を施行し、 独裁体制をとった。六

0

年代仁はいってから は、アジアにおける NICs のトップランナ ー

t

して工業化を開始した。六五年には高雄 に 輸 出 加 工 区 ( E P Z ) を作り、日本な

E

の外資を導入し繊維・電子

t

いった輸出指向 型産業を発展させ、驚異的な経済成長の原動 力とした。工業化の成功の裏には、労働運動 を極端に規制し、賃金を低くおさえることで 国際価格競争に勝つ・﹄とができたという背景 がある 。 農業国かb工業国への転換は、人口 一 九 O O 万人の半数を占める女性にも大きな変化を 与えた。教育の普及、出生率の低下、高齢化 などの現象に加え、生きがいをも

t

める主婦 の問題も表面化してきている。 女子労働者のうち十七パーセントが、第 一 次産業である農業に、工場労働者な

E

の第 二 s a e 陳 秀 喜 良知ある兄弟よ ありがとう 台湾の地形は 空襲警報が 海に漂っている揺藍だ 潔ぎよく死んだ日 殖民された人達の 一 九四五年八月十五日 血と涙のにおい 私達は爆竹を鳴らし 中由人の乳のにおい 一 涙で頬を濡らし 中国人の尿のにおいが 祖国に還った喜びを 強くルみている揺藍だ 祖先に告げた 異族日本の子守歌を 国籍をとりもどしたけ

E

強いて聴かされたけど 統治者に祖国の文化を 体の中にこびり着いたのは 半世紀絶たれた苦痛が 揺監のにおいだけだ 待っていた 始めて台湾に来られた 喜びに血が沸き騰ったけれ

E

日本詩人嶋岡 筆舌で表現出来ない戸惑い 長さん 虹はきれいな役者 熱血は冷血と思われた 鉛色の空は舞台 焦りと苦悩 あ な た は な 、 ぜ 人 並 み に 私たちは 言語の鉄 柵 の 前 、 て 畷 り 泣 い た 虹を讃えないで 詩を書く為に中国語を習い 舞台裏を覗き 陣 痛 に 耐 ・ え た 居をひそめるの? 死産児秒破り捨て どの国の虹も惨い 身 悶 え た 、 ア と も あ っ た 素朴な空に 詩の国の文化は 心を寄せて 殖民された私たちには ﹁戦え、ガラガラ声でも 岩石より重たい 唱わなくては﹂と、 唖のような口 唱えない恥 今日もわたしは編んでいる 次産業に四 三 パーセント、サービス業に四

O

パーセントという割合で就業している。工業 化の初期には、農村出身の小 ・ 中卒の若年女 子労働者が、家計補助や兄弟の学費のために 工場で働いていたが、最近では若年女子労働 若は入手不足の傾向にあり、高学歴化もあっ て工場よりはデパートな

E

のサービス業やオ フィスの事務員として働いている。しかし、 性別役割分業、賃金差別、結鰭退職の強要な

E

の性差別もひどく、 M 字型雇用をしめして い ・ 。 。 国民党政府の女性政策は、﹁女性は家庭に﹂ という中国の伝統的価値観にもとづいたもの で 、 言 論の自由がない政治状況も、女性の意 識化をさまたげている 。 しかし、台湾の女性 の要求もあり、八四年には優生保健法 ・労働 基準法の改正が議会を通過するなど、女性の 法的 地 位 の是正も行われつつある。 私たちは殖民されたのを 人魚のような声て唱えるように 先祖と揺監に詫びたい 若者たちのために 木崎て海そ渡って 笠を 台湾を開拓した 出 典 一 ﹃ 台 湾 現 代 詩 集 ﹄ 北 原 政 吉編 も﹁ら書房刊 一 九 七 九 年 祖先たちの勇敢さに比べたら 殖民されたのは恥だ この恥を償うために わたしは笠をかぶって 黙々と耕している ふたつの国の歴史に 生きて来た悲哀 殖民の悲哀は 再び演じてはならない この代て終止符だ 詩園の片隅に わたしは笠を編んでいる 手指に血が棲んでも続ける 次の世代の人たちに 人魚の歌 声 、 で 唱 え る よ う に 揺監は小さなものを大きく育てる 願わくは 自由と平和が 揺藍から成長すると好い 握手した腕が地上に転つでも 詩心で結ぼう

FORMOSA

は 宝島だ 自由と平和の砦だ 8 9

(7)

(

)

台湾の地に建つてはいても

御主人さま

台湾人の工場ではない

かれらは日本からやってきた

あまりにもわずかすぎます

横浜から

食うや食わずの生活をやっと支えられるだけ

人さまは答えない

上役は怒ってどなる

先進国の購慢をみなぎらせ

命令には服従だ

泰山圧する勢いで

峨山省が群山を牌院するごとく

かわいそうな尊厳よ

きいっと監視し

とうの昔に血も涙もない機械にこなごなだ

薄っぺらい給料袋に押し込められた

ただただ人の顔色をうかがうだけで

ほんの小さなあやまちさえも許さない

ひとしずくの血の汗だけがわずかなもうけ

食うや食わずで日を過ごす

つくりぬし

女│創造主は誰

新しい女

の世に生み落された

茶を摘むやさ

インド亜大陸の東南にある島国スリランカ は、人口 一 五

OO

万人の仏教国だが、シンハ リ人と 少数派 のタミ l ル 人

t

の聞の人種紛争 に揺れている 。 戦後英国植民地から独立し、 社会主義路線をとり、パンダラナイケ女史が 世 界 、 て 初めて の女性首 相 に な っ た が 、 七 七 年 、 ジャ ヤワルデナ政権にと っ て 伏 わ り 、 資 本 主 義的開発政策を進めている。 女性の 地 位はインドなど周辺の南アジア諸 国に比べてかなり高︿、女性の識字率も八割 を超 λ ている 。 女性の平均寿命も七

O

歳 で 比 較的長レ 。 しかし、女性が直面している問題は多い 。 最大の外貨収入源である紅茶や コーヒーなど のプラン テ l ションに働く女性は 三

O

万を超 え、女子労働者の半数近︿を占めるが、ほと んどがタミ│ル人で、貧困、文盲、病気、虐 待などに苦しめられている。 現政権の工業化政策 、 て、多国籍企業を誘致 して輸出加工品が作られ、縫製工場などに多 数の女子労働者が雇われている。低賃金、長 時間労働、職業病、性的被害などが彼女たち の悩みで ある 。 さ b に、中近東などへ海外出かせぎに行く 女性たちもふえており、その職種はメイドが 圧倒的に多い 。 賃金不払いーから、レイプ、あ るいは売春強要など深刻なトラブルに会うケ ースが社会問題にな っ て い る 。 盟かな文化的伝統を 誇る スリラ ン カだが 、 国際的に見てもきわめて低い賃金水準ゆえに 女性たちは男性よりさらに搾取されているの だ

ぬくもりと安らぎは失われた││永遠に/

いま暗閣をはらうのに役

父の怒りと責めが母と私をおびえさす

邪悪なものを打ち破り

糞ったれ/

ぶしが高くかかげられる

男たちは私にただ

茶を摘むやさしいその手は

父、兄、村への奴隷としての従順と献身

いまあらゆる善きものを育くむために役立つ

生活の訪づれという希望はあった

救世主

i

大とい之歩を育んで

貧困という雑草を引き抜き

新しい芸術と文化をもたらすために働く

}

茶を摘むやさしいその手は

私は無邪気に思った

人類の新しい道を示す

しかしそれは以前よりも

真実と正義を見い出す建物の建設のために働く

妻という

0

ンの石のついた鎖につながれた

世俗的な声が聞えてくる

出 血 ( 一 ︿ 。 -の 何 O M り 者 。 玄 何 日 L -z o 由 印 河 -F ﹀ Z H 内 ﹀ Z ﹂O C 刀 Z ﹀ ﹁明 , O 刃 を 0 7 品 開 Z . 印 ﹁ ︻ ∞ 開 閉 山 ﹀ 叶 円 。

z

-﹄ c コ -双 山 ω

痛みの中でいきみながら生命を押し出す

医者は落胆をかくさずに言う

﹁ 女

私はその声におののく

私自身

はるか昔に死んだ

のためではなく

同じ道を歩むだろう子のために

女であることの変ることのない傷みのために

(8)

いざゆかん、女たちのもとへ

この牢獄││

││そこに団結が始まる

枚一枚の錬瓦が私たちの大地の柁でつくられている

村に酒をもちこみ、麻薬を売り

マダブ・チヤパン

人々から力や奪った

︿

私たちは酒を追放し、前進し、失なった土地を

奪い返そう

祖国の女たち

妹のもとに

﹁ 打 、 Y フ

'

力を合わせ

闘いを始めよう

壁には││裁判官と聖職者ーーがすわっている

この牢獄を打ち破れ/

肩には棒をもった

この牢獄││

寺院売春婦

仏教徒

皆な闘いの前線に集まろう/

壁には娘や嫁の屍が生き埋めにされている

そして土着民

冷酷な法の網で織りなされた奴隷の巣

祖国の女たち

私たちはもはや死にはしない

'

闘いそ始めよう

/

t l w , 。

[ 注 ] イ ン ド カ l ス ト 制 度の中で不可触賎民として底辺で差別を 受けた 人々に呼びかけている

つ一つ石をとりこわし

破壊の種をまきながら

私たちの仕事の成果をとり入れよう

出典一巧 0 4 ︿ ニ 一 一 凶 ヨ ω与叶吉 凹 句 コ 由 。 コ 一

∞ 山 、 。

E

O ヨ ︿ 史 凶 門

5

8

-E

E

E

F

Z

的 古 色

S

N

E

P

O

PE

ES

その顔を地につけ

私たちが失なったものをとり返そう/

読み書きできない女の哀歌

母印を押すのがはずかしい

背後で誇らしげに自分の畳削をサインする人々が私を瑚り笑う

私は四

O

歳前後と人は言う

親指を読める人はいない

目に映るもの

ここまでは他の人たちと同じ

ツU 二乙 食

わずかな労賃

わたしは子どもたちが歩き出すと直ちに学校に入れた

みんなに見えるものは私にも見える

わたしには読み書きを学ぶ時聞がない

つ大切なものをのぞいて

わたしは息

子たちが陽にあたるの守見るために

まであることに耐え

書きの文字

私にとってつらく悲しい秘密

それで満足しよう

手紙を出すとき

十歳の息子がそれを書く

息子たちの技能が報いられ

息子が私の言うとおりに書いたかどうか

力強く道を歩むとき

神様しかわからない

息子たちの

の中に母親の姿が共にあることを望もう

私の顔は何も教えられたことがなか

ただ私の手と背中と足は私の上を歩く人々の

出 典 一 Z 2 w ・4 ︿

- o

w

開 ×

n

Z

コ 四 伶 ﹀ m E

c

-

v

﹁ ∞ -﹀ 司 コ 一 ・ ﹄ C コ O H 也 市 山 ω

命令に従うように訓練された

Z

lこ

わ も

し か

L

、も

無 奪

学 わ に れ

縛 た

ら ま

れ ま

た 生

ま を

I

t

飢えたまま死んでいく

他にどんな世界があるかも知ることなく

私の右の親指で

不鮮明な母

印を押す

違うことが

'

人 口 七 億 を 越 ・ λ る大国インドは、偉大な文 明を築いた歴史を持ちながら、貧困からの脱 出に苦悶する矛盾に満ちた国である 。 ヒ ン ズ ー教徒が八割ぞ占め‘今なおカ l スト制度が 根強︿残っている。このため女性首相が出る な

E

上層カ l ス トに属する支配階級の女性は 日本では考 λ られない﹁らい社会的に活躍し ているが、大多数を占める低いカ l ストまた は不可触民、少数民族の女性は、想像を絶す る差別抑庄に苦しんでいる。 女の子が生まれると呪われた存在だとし、 死ねにまかせたり、育っても栄養失調、早婚、 過重労働などで早死にするため、女性の方が 二 千万人も少なく、人口の中での男性千人に 対する女性の割合は九百 三 十人余りという異 常きである 。 インドではここ 二 、 三 年、人種暴動でおび ただしい血が流され暴力に支配されているが、 女性に対する暴力も深刻な問題になっている。 一 つは、ダウリ l ( 持参金)殺人の頻発であ る 。 女性が結絡するとき綴家から多額のダウ リーを要求され、それに応じられないと 、そ の 花嫁が 夫や姑 にガソリンで焼き殺されたり、 焼身自殺に追い込まれたりするのだ。 ニ ュ ー デリー地区だりで年に六百人もの女性がダウ リーをめ﹁って命を失うというすさまじきで ある。多くの場合事故か自殺として処理され、 実際 に焼殺した場合でも加 害 者は証拠不十分 で 問 削 せ b れ な い ことが多い 。 そのために、新 妻を殺して、再婚の相手からまたダワリーを 請求するといった信じられない こ と が起 こ っ て い る の だ 。 もうひとつ、インドの女性たちが闘ってい るのがレイプ(強姦)である。(機関誌九号参 昭⋮)警官とか、女性を保護すべき立場にある 男性が 加 害者になるケ l ス も 多 く、犯人がな かなか罪に問われないことが問題とされてい

さらに深刻なのは売春である 。 世界でも屈 指といわれる大規模なポンベイの赤線地帯に は、園内各地からだまされたり、誘拐された り、暴力的に合されたりして送り込まれた女 性たちが日本の昔の廊 同然の奴隷的 状況で性 的搾取を受けている。近年は隣国ネパ ー ル か ら だ まされて連れて米られた女性が激噌し、 ボンベイの売春婦の半数を占めるというゆゆ しい事態になっている 。 しかも、低年齢 の 女 たちが多く、明らかな人権侵害が行われてい るのだ。そのほか、ヒンズ ー のある神様に尼 僧として般を持げるデパダシ制度が続いてい るが、これは俸げられた少女が僧侶や信徒の 男性に性サービスをさせられる寺院売春以外 の 何ものでもない 。 インドの女性解放運動は各 地 に 拡 が っ て 、 こ れ ら の 女性に対する暴力をな︿すキャ ン ペ ーンを続けている 。 それは、儒教思想に似た ﹁ ' K はチどもの

t

きは父に、成長したら犬に、 夫を失 っ たら息子に従え﹂というヒンズーの 教 λ に挑戦することなのだ。こうした伝統文 化が現在に持ち込んでいる女性差別思想、家 父 長 制と の 闘いと同時に・第 三 世界 の女性 と して直而している貧困、それをもた句す経済 社会体制との闘いがインド各地で行われてい

12 13

(9)

w a

x w

された女

三年のちの話

N m

u o

四つのきびしい文字をつなぎあわせた

心はこの上なく傷つく

あの光景は珪えり記憶を呼ぴ醒ます

E

屈辱的で卑劣であるかを私は知っている

ーーしかし嫌悪と不安と統制できない恐怖心を

表わすフレーズを私は知らない

││男社会は私を意のままに育ててきた

?

男の指が私の首にふれたのを知りながら

私は罪を犯してきた

生きていなかったら

夜道を歩くこともなかった

││素朴に自由の存在を信じていた

A

8

雌猫。同然の存在にする

傷つけられな寸られ

私の肉体を見る医者を

ω

彼は知っていただろうか

人の女

︹ ア

l

l

ド パ

l

ド十一月三

O

(

P

T

l

発 ) ︺

l

︿

夢でもなく

曲がった線路を

列車が通聖

9

なんと勇気ある行為

インドの空は決して快くその声を聞いてくれない

'

勇気をふるい長。をフたった

z k

あなたたち││マイ

/

.

死を賭けて闘った

私のお父さん││すべての男

なぜ彼らは私の痛みがわからないのか?

慰められることを私は必要としていたのか?

ささいな犯罪に同情を期待するのは

﹁感じやすい娘だね二、三目すればよくなるよ﹂

医者(男)の発したことば

三年たった今も

男たちがどこにでも身を隠し待伏せているのが

私にふれる彼らの子そ感じるから

男たちの眼が私をむきぼり脅し

冷い刃が私の膚につきつけられるのを感じるから

苦痛は少しずつ柔いでいく

ただ声に出せず

眠 れ れ 刷 ・ 夜

男たちの暴力を強いられながら

孤独に傷をうずかせる

その痛みを私はよく知っている

その時男たちの巨大で残忍で攻撃的行為や

犯罪を笑いながら語る声が聞えてくる

出典一﹀ ωEZ4 司 。 富 ﹀ Z 因 。 。 。 ﹀ ω H K 戸 Z ω 吋 C U 開 Z 同 , ω ﹀ ω ∞ 。 ︻ U H ﹀ 、 円 問 。

z

U 明 。 開 Z ∞ 何 回 N H 由 市 山 A H ω -z c k 戸 司 O 月例

切り刻まれて空気を求めては這い上がった

心の拷問の部厘てもがき

堕落と絶望を超え舞い上った

てF

/

-言葉をかわしたことのないマイ

/

通りの女たちの顔にあるあなたたち

私たちのまなざしと

世男が正気にかえることを待ちこがれていた

出典一室﹀ Z C ω 回 目 一 Z o 日 ( 冨 ﹀ ペ 山 口 Z 開 ・

8 )

同 ロ 門 出 血

参照

関連したドキュメント

3)」『アジアの出来事』(ア

女性の人権についての専用相談電話です。 セクハラやDVなどの 女性の人権についての相談はこちらへどうぞ。 ●受付時間

(1)対象者の属性 対象者は、平均年齢 72.1 歳の男女 52 名(男 23 名、女 29

二つ目の論点は、ジェンダー平等の再定義 である。これまで女性や女子に重点が置かれて

−104−..

音節の外側に解放されることがない】)。ところがこ

「男性家庭科教員の現状と課題」の,「女性イ

 大正期の詩壇の一つの特色は,民衆詩派の活 躍にあった。福田正夫・白鳥省吾らの民衆詩派