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(1)

資料1−1

平成 22 年度

新潟県の農林水産業

(案)

平成 23 年5月

(2)

目 次 はじめに 1 新潟県の農林水産業を取り巻く情勢 2 特集1 戸別所得補償制度の導入 13 特集2 22年産米の品質低下の要因と今後の対策 15 特集3 2010年世界農林業センサスの結果から 16 第1 安全・安心で豊かな食の提供 21 1 安全・安心な農林水産物の提供 23 2 環境と調和のとれた農業の推進 26 3 地産地消、食育の推進 30 第2 産業として成り立つ魅力ある農林水産業の実現 35 1 担い手の確保・育成 37 (1) 人材の確保・育成 37 (2) 経営体等の確保・育成 39 (3) 地域に即した持続的発展が可能な農業システム 43 2 「安全・安心なにいがた」ブランド農産物の提供 46 (1) 「新潟米」を中心とした水田農業生産体制の確立 46 (2) 高収益・周年型を目指した園芸の拡大 53 (3) 豊かな地域資源を活用した畜産の振興 57 (4) 県産農林水産物の多様な販売戦略の推進 62 3 森林資源の利用促進による林業の振興 66 4 資源の適切・有効利用による水産業の振興 72 5 農地・農業用水等の生産基盤の確保・保全 76 (1) 優良農地の確保 76 (2) 農業生産を支える用排水機能の確保 79 (3) 農地・水・農村環境の保全 82

(3)

第3 多面的機能を発揮する農山漁村の維持発展 85 1 農山漁村の活性化 87 2 バイオマス利活用の推進 89 3 中山間地域の維持発展 92 (1) 中山間地域の活性化 92 (2) 都市と農山漁村の交流促進 96 4 森林・農地・海岸の保全と景観等に配慮した生活環境の整備 100 (1) 美しく住みよい農山漁村の整備 100 (2) 森林・農地・海岸の保全 102 (3) 県民参加による多面的機能の維持と理解の促進 105 第4 中越大震災・中越沖地震からの復旧・復興 109 第5 研究開発の推進 115 にいがた農林水産ビジョン指標項目進捗状況 121 平成23年度の基本方針 122

(4)

我が国を取り巻く国際情勢を見てみますと、ロシアで穀物輸出禁止措置が採られるなど、

干ばつや洪水等、世界的な異常気象の影響により、一旦落ち着いていた穀物の国際価格が

上昇し、FAO(国際連合食糧農業機関)の発表では、世界の食料価格が史上最高値を更

新しました。

また、平成 20 年7月の交渉決裂以降停滞していたWTOドーハ・ラウンドの早期妥結

に向けた動きや、日本のインド、ペルーとのEPA交渉合意や日豪EPA交渉、TPP協

定など経済連携の動きが活発になっております。

国内に目を向けますと、昨年3月に「戸別所得補償制度策」や「農業・農村の6次産業

化」等を新たに盛り込んだ「食料・農業・農村基本計画」が策定され、農政の基本が価格

政策から所得政策へと大きく転換されました。

さらには、「米トレサ法」や「6次産業化法」の施行や「バイオマス利活用推進基本計

画」の策定など、食の安全・安心、食料自給率向上、競争力ある経営体の育成などに向け

た施策が展開されています。

一方、11 月には、高いレベルでの経済連携を目指すとした「包括的経済連携に関する

基本方針」が閣議決定され、経済連携の推進と我が国の食料自給率の向上や国内農業・農

村の振興と両立を目指し「食と農林漁業の再生推進本部」が設置され、検討が進められて

います。

また、林業における森林・林業基本計画の変更や、水産業における所得補償制度の導入

などの議論も始まっております。

このような中、県としては、「新潟県『夢おこし』政策プラン」や「にいがた農林水産

ビジョン」に掲げる政策目標や政策指標などの実現に向け、各種施策を展開してまいりま

した。

特に、農業においては、所得政策の確立に向けた取組や、にいがた発「R 10 プロジェ

クト」の推進、「新潟米」の区分集荷・区分販売の実施、農業の6次産業化の取組などに

より、新たな動きも見られます。一方で、本県農業の基幹である稲作は、猛暑等による品

質・収量低下に加え、需給状況の緩和等による価格低下も重なり、大変厳しい年となりま

した。

また、林業、水産業においては、地球温暖化の防止や森林の保全のための政策税制の導

入に向けた税制調査会や、「個別漁獲量割当制度(IQ)」等による新しい水産資源の管理

手法の導入に向けた委員会の開催など、新たな取組に向けた検討も進められました。

本書は、こうした平成 22 年度の動向を踏まえ、施策の実施状況や成果及び今後の課題

について、県民をはじめ関係する多くの方々と認識を共有し、今後の取組推進に対する理

解を深めることをねらいとして作成したものです。

(5)

新潟県の農林水産業を取り巻く情勢

国際的な動き

(1) 世界の食料の需給動向と今後の見通し ア 世界の食料の需給動向 世界の穀物の需要量は、人口の増加、中国・インド等の経済発展による食料需要の増大、 バイオ燃料の原料への仕向け量の増加等により増加傾向で推移している。一方、生産量は作 柄により変動しているものの、主に単収の伸びにより需要量の増加に対応している。 穀物全体の期末在庫率は、2010年度には19.0%まで低下すると見込まれている。天候不 順によりロシア等の主要生産国で小麦の生産が減少したことが主な要因である。 穀物等の国際価格は、価格が高騰した2008年夏以降一旦落ち着いたものの、2010年7月以 降ロシアの穀物輸出禁止措置やとうもろこしのバイオ燃料向け需要の増大、中国の旺盛な大 豆輸入などから、再び上昇している。FAO(国際連合食糧農業機関)は、特に天候不順に よる予期せぬ供給不足、いくつかの輸出国による政策対応、および通貨市場での変動など複 合的な要因の結果であると分析し、2011年の生産が著しく増加しないと、国際価格は更に上 昇する可能性があると指摘している。 このような中、食料安全保障への国際的な関心が高まっており、2010年10月にはAPEC初 の食料安全保障担当大臣会合が新潟市で開催され、今後の食料安全保障の指針として、食料 供給力の拡大や責任ある農業投資の促進などを内容とする「新潟宣言」が採択された。 【世界の穀物需給と在庫率の推移】 注)期末在庫率(%)=期末在庫量/消費量× 100

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain:World Markets and Trade」、「PS&D」

【穀物等の国際価格の推移】 注)大豆、小麦、とうもろこしは、シカ ゴ商品取引所における毎月第1金曜 日の期近価格 米は、タイ国家貿易取引委員会、タ イうるち精米 100%、2等、第1水曜 日の FOB 価格 資料:農林水産省 米 小 麦 と う も ろ こ し 大 豆 0 200 400 600 800 1000 ( ド ル /ト ン ) 生産量 消 費 量 10年 度 ( 予 測 ) 生 産 量   2,179百 万 t 消 費 量   2,241百 万 t 期 末 在 庫 率 (右 目 盛 ) 10年 度 ( 予 測 ) 19.0% 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000 2,200 2,400 1970 1972 1974 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 年度 100万トン 0 10 20 30 40 50 60 % 06年 度 : 16.6% 07年 度 : 17.0%ま で 低 下

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イ 世界の食料需給の見通し 平成 22 年 2 月に、農林水産省(農林水産政策研究所)から「2019 年における世界の食料 需給見通し」が発表され、それによれば、2008 年の世界的な金融危機による経済成長の低 迷は一時的なものであり、途上国の経済成長は今後とも高い水準で推移すると見込まれてい る。これを前提とすると、人口の増加、所得の向上、バイオ燃料の拡大などから農産物の需 要が増大し、今後とも穀物等の需給がひっ迫した状態が継続、食料価格は高い水準で、かつ、 上昇傾向で推移する見通しとされている。 【世界食料需給モデルによる 2019 年における世界の食料需給見通し】 資料:農林水産政策研究所「2019 年における世界の食料需給見通し」 ウ 世界の水産物の需給動向 【世界の食用魚介類の国別供給量】 欧米での健康志向の高まりや、中国、 インド等の経済発展などを背景とした 世界的な水産物需要の増大に応える形で 世界の食用水産物供給量は年々増加を続 け、2005年には1億543万トンとなった。 特に中国の増加が著しく、世界全体の 3分の1のシェアを占めている。 また、近年の世界的な需要増加により 国際価格が上昇した結果、国際市場にお いて、日本の輸入業者が望む価格で購入 できない事態(いわゆる「買い負け」)も 起きている。 資料:平成22年度 水産白書 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 1961 1966 1971 1976 1981 1986 1991 1996 2001 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% その他 EU 中国 米国 日本 インド 中国シェア 万トン

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(2) 国際交渉の動き ア WTO農業交渉 WTO農業交渉は、2008年7月に閣僚会合が開催されたが、中国・インド等新興国とア メリカの間で途上国向け特別セーフガードをめぐり意見が対立し交渉が決裂した。同年12 月にはモダリティ※合意に向けた再改訂議長案が提示されたものの、閣僚会合の開催自体 が見送られた。その後、2009年7月のG8ラクイラ・サミット共同宣言で「2010年にドーハ 開発ラウンドの最終妥結を目指す」とされたが、交渉は停滞した。 交渉が10年目となる中、2010年11月のAPEC閣僚会合(横浜市)並びにG20サミット (ソウル)において、2011年の妥結を目指すこととされ、今後交渉の加速が予想される。 政府は、従来通り「多様な農業の共存」を基本理念に、ドーハ・ラウンド交渉の早期 妥結に向け、交渉にあたるとしている。 ※ モダリティ:関税削減率や重要品目の数、関税割当の拡大幅などについて具体的な数字を決めた加盟 国すべてに適用されるルール イ EPA※1/FTA※2の動き WTO交渉が停滞する中、主要貿易国間においてEPA/FTAの締結が進んでいる。我 が国においても、2010年2月にインドとのEPA協定が締結されたほか、2010年11月には ペルーとの交渉が終了し、協定を締結する国・地域は13となった。 しかしながら、主要国に比べて日本の取組が遅れている現状から、政府は2010年11月に 「包括的経済連携協定に関する基本方針」を閣議決定した。今後、世界の主要貿易国との 間で高いレベルの経済連携を進めるとともに、必要となる競争力強化等の抜本的な国内改 革を先行的に推進することが示された。 具体的には、アジア太平洋地域を最重要地域として、二国間EPA、広域経済連携に取 り組むほか、EUなど主要国との交渉入りの調整を加速することとされた。 一方、国内対策としては、持続可能な力強い農業を育てるための対策を講じるために「食 と農林漁業の再生推進本部」が2010年11月に設置された。今後、同本部において、基本方 針の策定及び行動計画の策定がされる予定である。

※1 EPA:Economic Partnership Agreement(経済連携協定)の略。協定構成国間での、物やサービスの

貿易自由化だけでなく、投資の自由化、人的交流の拡大、協力の促進等幅広い分野を含む協定。

※2 FTA:Free Trade Agreement(自由貿易協定)の略。複数の国(地域)において、関税その他の通商規

則を構成国(地域)間における実質上のすべての貿易について撤廃するという協定。 【「包括的経済連携協定に関する基本方針」のポイント(H22.11.9 閣議決定)】 1.我が国を取り巻く環境と高いレベルの経済連携推進 ・世界の主要貿易国との間で、高いレベルの経済連携を進める。 ・必要となる競争力強化等の抜本的な国内改革を先行的に推進。 ・アジア太平洋地域内の広域経済連携等の分野別取組の積極的推進に主導的役割を果たす。 2.包括的経済連携強化に向けての具体的取組 ・センシティブ品目について配慮を行いつつ、すべての品目を自由化交渉対象とし、交渉を通じ て、高いレベルの経済連携を目指す。 (アジア太平洋地域における取組) ・交渉中のEPA交渉の妥結等の取組を加速。同時に日中韓FTA、東アジア自由貿易圏構想 (EAFTA)等の研究段階の広域経済連携等の交渉開始を可及的速やかに実現。 ・EPA交渉に入っていない主要国等との二国間EPAを国内環境整備を図りながら推進。 ・TPPについては、その情報収集を進めながら対応していく必要があり、国内の環境整備を早 急に進めるとともに、関係国との協議を開始。

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3.経済連携交渉と国内対策の一体的実施 (1)農業 ・「食と農林漁業の再生推進本部」を設置。H 23 年6月めどに基本方針決定。 ・抜本的国内対策、財政措置、その財源を検討しH 23 年 10 月に行動計画を策定。早急に実施。 ・関税措置等の在り方を見直し、安定財源を確保。段階的な納税者負担制度への移行を検討。 (2)人の移動 ・人口の将来動向等を踏まえ検討。H 23 年6月までに基本的方針策定。 (3)規制制度改革 ・非関税障壁を撤廃する観点からH 23 年3月までに具体的方針を決定。 ウ TPP※(環太平洋パートナーシップ)を巡る議論 2010 年 10 月の首相所信表明演説においてTPP交渉の参加を検討することが示され、国内 での議論が開始された。政府は当面「情報収集を進めながら対応していく必要があり、国内の 環境整備を早急に進めるとともに、関係国との協議を開始する。」としており、現在交渉参加 国等への情報収集が行われている。 交渉を主導する米国は 2011 年 11 月の APEC までに合意を目指しており、今後、我が国にお ける議論が注視されている。 TPPはアジア太平洋地域の今後の貿易・投資ルールとなる可能性がある一方、10 年以内 の関税撤廃を原則とすることや労働や環境などの分野も交渉に含まれることから国内産業等へ の影響も懸念されている。

※ TPP:Trans Pacific Partnership(環太平洋パートナーシップ)の略。シンガポール、チリ、ブルネイ、

NZ、米国、豪州、ペルー、マレーシア、ベトナムの9カ国で交渉中の広域経済連携協定。

トピックス「APEC新潟食料安全保障担当大臣会合開催」

2010 年 10 月 16 日から 17 日、新潟市朱鷺メッセにおいて、初めてのアジア太平洋経済協力 (APEC)食料安全保障担当大臣会合が開催された(議長:鹿野農林水産大臣)。 21 の APEC メンバー・エコノミーから食料安全保障担当閣僚等が出席し、「持続可能な農業の発 展」と「投資、貿易及び市場の円滑化」の 2 つをテーマに議論が行われ、最終日には「APEC 食料 安全保障新潟宣言」及び「APEC 食料安全保障行動計画」が採択された。 会合の前日には歓迎レセプションが催されたほ か、会合期間中には会場内に展示ブースを設置し、 果物や米粉ロールケーキの試食、食品産業やフー ドブランドのパネル展示により「新潟の食」の紹 介を行った。 会合参加者からは、品質の高い県産食材やボラ ンティア等スタッフの活動に対し高い評価が得ら れ、新潟を世界にアピールする機会となった。 〈高品質で新鮮な県産果物は試食でも大人気〉

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国内的な動き

(1) 食料自給率の動向 平成 21 年度の食料自給率は、カロリーベー 【食料自給率】 スで前年度から1ポイント減少し 40 %となっ た一方、生産額ベースは前年度から5ポイント 増加し 70 %となった。 カロリーベースの自給率低下の主な要因は、 小麦、砂糖類(てんさい・さとうきび)の生産 量減及び米の消費量減少などによる。 また、生産額ベースの食料自給率向上の主な 要因は、輸入量・輸入単価の低下(畜産物、魚 介類、油脂類及び野菜)や飼料の輸入額減少及 び小麦・果実において国内消費仕向額が減少 資料:農林水産省調査 したことなどによる。 (2) 農業生産の動向 平成 21 年の農業総産出額は8兆 491 億円となり、前年より 4.9 %減少した。 部門別にみると、米は1兆 7,950 億円(前年比 5.6 %減少)、野菜は2兆 331 億円(同 3.7 % 減少)と、米、野菜とも生産量の減少に加え価格の低下により、前年より減少した。 なお、果実はみかんの価格低下などにより前年より 5.6 %減少した。 また、畜産部門では、乳用牛は生乳価格の価格の上昇により 7.5 %増加したが、肉用牛と 豚と鶏は価格の低下により、それぞれ 4.0 %、12.1 %、5.6 %減少した。 【農業産出額】 資料:農林水産省「農林水産統計」 41 40 86 85 83 77 82 77 72 70 72 71 70 69 70 69 69 68 66 65 70 40 39 40 40 40 40 40 40 40 40 37 49 53 53 69 74 80 0 20 40 60 80 100 40 45 50 55 60 H元 5 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 (概算) % 平成5産米大冷害 (全国作況74) 産出額ベース カロリー ベ 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 55 60 H元 5 10 15 16 17 18 19 20 21 (億円) 米 野菜 果実 肉用 牛 乳用 80,491 84,662 82,585 83,322 85,119 88,565 99,264 104,472 110,526 116,295 102,625 87,136

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(3) 林業の動向 ア 林業産出額 平成 21 年の林業産出額は 4,122 億円で、前 年に比べ 7.3 %減少した。これは、木材生産 量の減少及び価格の低下等により木材生産の 産出額が前年に比べ 12.8 %減少し 1,861 億円 になったこと等による。 イ 木材需給 木材(素材)供給量は、国産材が 1,661 万9 千m 3 で、前年に比べ 6.2 %減少した。外材 資料:農林水産省大臣官房統計部「農林水産統計」 は 618 万 4 千m 3 で、米材・北洋材の減少に より前年に比べて 25.7 %減少した。これは住 宅需要が大きく落ち込んだことに加え、ロシ ア政府が丸太輸出税の段階的引上げを決定し たことを契機に、北洋材が国産材に移行した ことによる。 素材供給量に占める国産材の割合は 72.9% となり、前年を 4.9 ポイント上回った。用材 では、国産材の供給割合は対前年 1.4 ポイン ト増の 24.0 %となっている。 資料:農林水産省大臣官房統計部「木材統計」 (4) 水産業の動向 ア 漁業生産額 【漁業生産額】 漁業生産額は、近年微増していたが、 平成 21 年は1兆 4,727 億円で、前年に比 べ 9.5 %の減少となった。 部門別では、海面漁業が 9,742 億円で 全体の 66 %を占め、マグロ類の減少によ り前年に比べ 13.4 %減少した。海面養殖 業は 4,095 億円で、ほぼ前年並みとなっ た。 内水面漁業は、264 億円で、アユ等の 資料:農林水産省「農林水産統計」 増加により前年に比べ 10.3 %増加し、内 【全国の漁業生産量】 水面養殖業は 626 億円で、ウナギの増加 により、前年に比べ 2.3 %増加した。 イ 漁業生産量 平成 21 年の海面漁業・養殖業は約 535 万トン、内水面漁業・養殖業は約8万ト ンで、 国内の漁業生産量の合計は約 543 万トンとなり、引き続き減少傾向にある。 【林業産出額の推移】 【木材(素材)供給量と供給割合】 3,000 5,000 7,000 9,000 11,000 13,000 S55 60 H元 5 10 15 16 17 18 19 20 21 (千トン) 内水面漁業・養殖業 海面漁業・養殖業 5,429 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 55 60 H元 5 10 15 16 17 18 19 20 21 (億円) 内水面養殖 内水面漁業 海面養殖業 海面漁業 14,727 4,095 9,742

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3 県内の動き (1) 農業 ア 農業者の動向 新潟県の基幹的農業従事者数は、平成 22 年は 74,827 人で5年前に比べて 782 人増加 (+ 1.1%)した。 年齢構成別にみると、65 歳以上が 67 %を占めており、特に 75 歳以上は5年前に比べて 151 %と大幅に増加した。また、基幹的農業従事者の平均年齢は 67.7 歳(+2.1 歳)となり、全 国平均の 66.1 歳(+1.9 歳)に比べて高齢化が進展している。 資料:農林水産省調査 イ 農業生産の動向 新潟県の平成 21 年の農業産出額は 2,588 億円で、米の収穫量の減少や価格の下落により 前年に比べ 189 億円減少した。 なお、米の産出額は引き続き全国1位であるが、前年に比べて 160 億円減少し 1,509 億円 となり、全国シェアも 8.4 %と、前年に比べて 0.2 ポイント低下した。 資料:農林水産省「農林水産統計」 2,028 2,019 2,000 2,051 2,237 1,787 1,903 1,831 1,623 1,669 1,509 640 632 638 613 568 589 566 578 591 596 464 462 444 456 432 544 525 478 491 461 594 512 0 1,000 2,000 3,000 4,000 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 (億円) 畜産 園芸 米 2,777 2,710 2,964 3,044 2,920 3,281 3,163 3,124 3,146 3,157 2,588 0 5,000 10,000 15,000 20,000 15∼ 19 20∼2 4 25∼2 9 30∼3 4 35∼ 39 40∼ 44 45∼ 49 50∼5 4 55∼5 9 60∼6 4 65∼ 69 70∼ 74 75∼ 79 80∼ 84 85∼ 基幹的農業従事者年齢(歳) (人) 平成22年 平成17年 平成12年 平成7年 平成2年

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(2) 林業 ア 林業従事者の動向 県内の森林組合における平成21年の林業従事者数は、651人で4年前に比べて139人減少 した。 年齢構成別にみると、60才以上が最も多く、次いで50才代となっているが、ともに減少 傾向にある。一方、林業就業に意欲のある若者等を支援する「緑の雇用」制度等により、 40才以下の人数は微増傾向にある。 資料:森林組合一斉調査結果(H2 ∼ 17)、森林組合等事業量調査(H21) イ 林業生産の動向 平成21年の林業産出額は、対前年比97.4%の368億5千万円となり、全国の減少率に比べ 小幅の落ち込みとなった。 内訳をみると、本県の林業産出額の大部分を占める栽培きのこ類は、354億7千万円と前 年に比べ2.4ポイント減少したが、長野県に次ぐ全国第2位の地位を維持した。 また、木材生産については、前年に比べ6.9ポイント減の13億5千万円となっている。 【年代別森林組合技術員数の推移】 【部門別林業産出額の推移】

(13)

(3) 水産業 ア 漁業者の動向 新潟県の漁業就業者は昭和 30 年代には 8,000 人を超えていたが、平成 20 年には 3,211 人 まで減少している。 65 歳以上の高齢者の占める割合は、平成 5 年は全体の 45 %であったが、平成 20 年には 全体の 51 %となっており、全国平均の約 34 %と比較しても高齢化が進行している。 資料:漁業センサス イ 漁業生産の動向 新潟県の海面漁業・養殖業生産量(属人)は、近年減少傾向が続いているが、平成 21 年 は 37,313 トンで、前年に比べ 8.7 %増加した。 生産額は、近年の国際的な水産物需要の高まりからカツオ、マグロ類の価格が上昇したこ とにより、生産額は若干増加し、161 億円となった。 【海面漁業・養殖業の生産量、生産額(属人)】 0 500 1,000 1,500 2,000 15∼19 20∼24 25∼29 30∼34 35∼39 40∼44 45∼49 50∼54 55∼59 60∼64 65∼ 漁業就業者年齢(歳) (人) 平成20年 平成15年 平成10年 平成5年 昭和63年 3 5 , 8 9 8 1 , 4 1 5 161 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 養 殖 業 生 産 量 漁 業 生 産 量 漁 業 ・ 養 殖 業 生 産 額 ( ト ン ) ( 億 円 )

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○ 特 集 1

戸 別 所 得 補 償 制 度 の 導 入

○ 特 集 2

22年 産 米 の 品 質 低 下 の 要 因 と 今 後 の 対 策

(15)

特集1

戸別所得補償制度の導入

22年度の戸別所得補償モデル対策の概要

国では、食料自給率の向上と多面的機能の維持に向け、意欲あるすべての農業者が将来に わたって農業を継続し、経営発展に取り組むことができる環境を整備するため、戸別所得補 償制度を導入することとし、22年度は、23年度からの本格実施に向けて、事業の効果や円滑 な事業運営を検証するため、「戸別所得補償モデル対策」(5,618億円)を実施した。 (1) 米戸別所得補償モデル事業 3,371億円 意欲ある農業者が水田農業を継続できる環境を整えることを目的に、恒常的に生産する費 用が販売価格を上回る米に対して、所得補償を直接支払いにより実施する。 ア 交付単価(全国一律) (ア) 定額部分 15,000円/10a(恒常的なコスト割れ相当分の助成) (イ) 変動部分 15,100円/10a(22年産販売価格と過去3年間の販売価格との差額を基に算定) イ 交付対象者 米の「生産数量目標」に即した生産を行った販売農家・集落営農のうち、水稲共済加入者 又は21年度の出荷・販売の実績がある者 (2) 水田利活用自給率向上事業 2,167億円 自給率の向上を図るため、水田を有効活用して、麦・大豆・米粉用米・飼料用米等の戦略 作物の生産を行う販売農家に対して、主食用米並の所得を確保し得る水準を直接支払いによ り交付する。 ア 交付単価(全国一律) 作 物 単価(10a当たり) 麦、大豆、飼料作物 35,000円 新規需要米(米粉用・飼料用・バイオ燃料用米・WCS用稲) 80,000円 そば、なたね、加工用米 20,000円 その他作物(県単位で単価設定が可能) 10,000円 二毛作助成 15,000円 イ 激変緩和措置(地域裁量による配分) 交付単価がこれまでの対策に比べて減少する地域において、継続して作物を生産できる よう、激変緩和調整枠を設け、単価変動の大きい作物への加算を実施

本県における戸別所得補償モデル対策の実施状況

(1) 戸別所得補償モデル対策への加入申請 本県における戸別所得補償モデル対策の加入申請件数は全国第2位となる69,353件、うち 米戸別所得補償モデル事業では66,571件であった。 加入申請件数 事業別の加入申請件数 米戸別所得補償モデル事業 水田利活用自給力向上事業 全 国 1,330,233 1,177,332 985,019 新潟県 69,353 (2) 66,571 (2) 51,370 (1) 注:新潟県の( )内は加入申請件数の全国順位 (2) 米の需給調整への影響 米の需給調整はこれまで転作作物への助成により推進されてきたが、戸別所得補償モデル 対策の導入を契機として、需給調整は米への支援で確保する仕組みに転換された。しかし、

(16)

全国では過剰作付が1万ha程度減少したものの依然として過剰作付は解消されず、本県にお いても過剰作付割合はほぼ前年並みとなった。 (3) 主食用米以外の作付状況 戸別所得補償モデル対策の導入を契機に、米粉用米や飼料用米等の作付が前年に比べ大幅 に増加した。特に米粉用米の生産が拡大し、全国シェアの 35 %を占めた。 米粉用米 飼料用米 加工用米 【参考】大豆

22年作付面積(全国) 4,957ha 14,883ha 39,327ha 119,000ha

うち新潟県作付面積 1,731ha 859ha 7,453ha 6,530ha

対前年増減 +1,048ha +845ha +1,937ha ▲ 400ha

注1:非主食用米(米粉用米、飼料用米、加工用米)は、農林水産省取組計画認定状況より 注2:大豆は、農林水産統計における田での作付面積より

所得保障(補償)制度に関する本県の取組

(1) 新潟版所得保障モデル事業の実施 本県では、所得保障制度のモデル的な実施を通じて制度の有効性を検証し、国に対して制 度提案を行うことを目的として、平成21年度より「新潟版所得保障モデル事業」を実施し、 事業効果の検証を行うとともに国への提案を実施した。 (2) 国への提案内容 戸別所得補償制度について、以下の仕組みの導入などの改善を図るよう提案を行った。 ○ 非主食用米への支援を充実し、過剰となっている主食用米から非主食用米への作付 転換を誘導する仕組み ○ 多様な地域の営農実態に配慮し、地域の裁量が発揮できる仕組み ○ 経営規模の拡大など農業者が行う経営努力等への加算など、担い手育成につながる 仕組み

23年度の農業者戸別所得補償制度

23年度からは農業者戸別所得補償制度が本格実施され、新たに畑作物の所得補償制度が導 入されるとともに、各種の加算措置が講じられることになっている。 (1) 主食用米に対する助成(米の所得補償交付金及び米価変動補てん交付金) 3,320億円 戸別所得補償モデル対策と同様、定額助成及び米価変動の場合の補てんを実施する。 (2) 畑作物の所得補償交付金 2,123億円 麦、大豆、そば、なたね、てん菜、でん粉原料用ばれいしょを生産数量目標に従って生産 する農業者に対し、標準的な生産費と標準的な販売価格の差額を直接交付する。 (3) 水田活用の所得補償交付金 2,284億円 水田での麦、大豆、非主食用米等の戦略作物の生産に対する全国一律単価での助成に加え、 新たに「産地資金」を創設し、地域の実情に即して、戦略作物の生産性向上、地域振興作物 や備蓄米の生産の取組等を支援する(地域で対象作物や交付単価等の設定が可能)。 (4) 加算措置等(加算措置150億円、推進事業等116億円) 新たに、面的集積により経営規模を拡大した場合に助成する「規模拡大加算」や、畑の耕 作放棄地を解消し、麦、大豆、そば、なたねを作付けた場合に助成する「再生利用加算」等 の加算措置のほか、集落営農が法人化した場合の事務費の助成等を実施する。

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特集2

22年産米の品質低下の要因と今後の対策

品質低下の状況

本県産の 22 年産米の1等級比率は、うるち玄米 21.1 %、コシヒカリ 21.1 %(23 年1月末 現在)で、全国平均や他の米主産道県と比較して低く、過去最低の1等級比率となった。 2等米以下の格落ち理由は、心白粒、背白粒といった白未熟粒及び除青未熟粒が多発生し たためであり、特に、背白粒及び基部未熟粒の多発生が特徴的であった。 このため、専門家等による「平成 22 年産米の品質に関する研究会」を平成 22 年 11 月に立 ち上げ、要因分析及び次年度以降の対策について検討を行った。

研究会報告の概要

(1) 気象 これまでの知見では、最高気温が 32 ℃、 平均気温が 27 ∼ 28 ℃、最低気温が 23 ∼ 24 ℃を超えると白未熟粒の発生が助長さ れるとされている。 本年、出穂期から 20 日間の新潟市の最 高気温は 32.8 ℃、平均気温は 28.9 ℃、最 低気温は 25.7 ℃となるなど、登熟期に連 続した高温となった。 また、連続無降雨日数が 16 日以上の地 域では品質が低下する傾向が見られ、無 降雨日数の長さも品質低下を助長したも のと考えられた。 (2) 稲体の栄養状態 本年は、幼穂形成期以降、急激に葉色が低下し、稲体の活力が低下していたことが推察され た。この稲体活力の低下により、本年のような高温年では、出穂期前の同化産物の蓄積不足や 登熟期の同化産物の消耗・光合成能力の低下・転流抑制などを助長し、白未熟粒等の多発生を 招いたと考えられた。 また、稲体活力を低下させる原因として、 ・ 浅い作土深や中干しの長期化により根域が縮小し、根の養分吸収力が低下した ・ 5月中旬の低温・日照不足による分げつ抑制や、梅雨入り後の高温・日照不足による 長草化で倒伏が懸念され、1回目の穂肥の施用ができなかった こと等が推察された。 (3) 今後の対策 根域の拡大につながる作土深の確保等による土づくりや、葉色の推移等による生育診断に基 づいた穂肥施用などを基本技術へと反映させるとともに周知・徹底を図る。また、高温時の緊 急対策として、緊急時の迅速な生育診断や情報提供の体制を整備する。 技術・品種開発面では、高温条件等に対応する生産技術の開発や高温耐性をもつ新品種を開 発し、気象変動に対応できる取組を進める。 アメダス新潟

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特集3

2010年世界農林業センサスの結果から

調査の概要

農林業センサスは農林業を営んでいる全ての農家、林家、法人を対象に5年に1度実施され る調査であり、2010年2月1日現在で最新の調査が実施された。 平成23年3月に公表された確定値から、本県農業の推移の特徴をまとめた。

調査結果の概要

(1) 販売農家数は減少、一方で法人化した経営体が増加 販売農家数は5年前と比べて15,410戸(18.8%)減少し、66,601戸となった。一方、自給 的農家数は1,169戸(4.8%)増加して25,686戸、土地持ち非農家数は9,190戸(18.0%)増加 して60,115戸となった。 また、法人化した農業経営体は378(60.5%)増加して1,003となり、5年前と比べて大幅 な増加となった。 販売農家数が減少した要因は、高齢化等による離農に加え、平成19年度に開始した水田経 営所得安定対策を契機とした法人化の進展により、販売農家の定義を満たさなくなった農家 が増加したことによると考えられる。 【販売農家数の推移】 【法人化している農業経営体数】 農業経営体:農林産物の生産を行うか又は委託を受けて農作業を行い、生産又は作業に係る面積・頭数が、 一定の規模以上に該当する事業を行う者をいう。 一定の規模の例:経営耕地面積が30a 以上の規模の農業調査期日前1年間の農業生産物の総販売額50万円に相 6 6 , 6 0 1 8 2 , 0 1 1 9 5 , 9 1 3 1 0 8 , 6 6 1 1 2 0 , 8 6 7 1 , 6 3 1 1 , 9 6 3 2 , 3 3 7 2 , 6 5 1 2 , 9 7 1 0 5 0 0 1 , 0 0 0 1 , 5 0 0 2 , 0 0 0 2 , 5 0 0 3 , 0 0 0 平 成 2 年 平 成 7 年 平 成 1 2 年 平 成 1 7 年 平 成 2 2 年 ( 千 戸 ) 0 2 0 , 0 0 0 4 0 , 0 0 0 6 0 , 0 0 0 8 0 , 0 0 0 1 0 0 , 0 0 0 1 2 0 , 0 0 0 1 4 0 , 0 0 0 ( 戸 ) 新 潟 県 全 国 - 1 0 . 1 % - 1 1 . 7 % - 1 4 . 5 % - 1 8 . 8 % - 1 0 . 8 % - 1 1 . 8 % - 1 6 . 0 % - 1 6 . 9 % 9 6 3 6 4 3 0 2 4 3 8 2 0 4 1 7 4 2 7 2 3 0 2 0 0 4 0 0 6 0 0 8 0 0 1 , 0 0 0 1 , 2 0 0 平 成 1 7 平 成 2 2 ︵ 経 営 体 ︶ そ の 他 法 人 各 種 団 体 会 社 農 事 組 合 法 人 ( 6 2 5 経 営 体 ) ( 1 , 0 0 3 経 営 体 )

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(2)農業就業人口の平均年齢は66.4歳 新潟県の農業就業人口は98,988人で、5年前より30,229人(23.4%)減少した。 また、農業就業人口の平均年齢は、66.4歳(+2.7歳)となり、全国平均の65.8歳 (+2.6歳)よりも高齢化が進展している。 【農業就業人口と平均年齢の推移(新潟県)】 農業就業人口:自営農業に従事した世帯員(農業従事者)のうち、調査期日前1年間に自営農業のみに従事した者又 は農業とそれ以外の仕事の両方に従事した者のうち、自営農業が主の者をいう。 (3)基幹的農業従事者数は横ばいとなったものの平均年齢は上昇 新潟県の基幹的農業従事者数は74,827人で5年前より782人増加(+1.1%)した。 年齢構成別にみると、65歳以上が67%を占めており、特に75歳以上は5年前に比べて151 %と大幅に増加した。 また、基幹的農業従事者の平均年齢は67.7歳(+2.1歳)となり、全国平均66.1歳(+1.9 歳)に比べて高齢化が進展している。 【年齢別基幹的農業従事者数の推移(新潟県)】 基幹的農業従事者数:農業就業人口のうち、調査期日前1年間の「ふだんの主な状態」が「主に仕事に従事していた 者」のことをいう(自営農業に主として従事した世帯員のうち、仕事が主の者)。 1 6 9 , 5 0 3 1 4 7 , 7 4 5 1 4 6 , 3 7 3 1 2 9 , 2 1 7 9 8 , 9 8 8 6 3 . 7 6 1 . 6 6 6 . 4 6 0 . 3 5 6 5 8 6 0 6 2 6 4 6 6 6 8 平 成 2 年 平 成 7 年 平 成 1 2 年 平 成 1 7 年 平 成 2 2 年 平 均 年 齢︵ 歳︶ 0 2 0 , 0 0 0 4 0 , 0 0 0 6 0 , 0 0 0 8 0 , 0 0 0 1 0 0 , 0 0 0 1 2 0 , 0 0 0 1 4 0 , 0 0 0 1 6 0 , 0 0 0 1 8 0 , 0 0 0 農 業 就 業 人 口︵ 人︶ 農 業 就 業 人 口 平 均 年 齢 0 5,000 10,000 15,000 20,000 15∼19 20∼24 25∼29 30∼34 35∼39 40∼44 45∼49 50∼54 55∼59 60∼64 65∼69 70∼74 75∼79 80∼84 85∼ 基幹的農業従事者年齢(歳) (人) 平成22年 平成17年 平成12年 平成7年 平成2年

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(4) 経営規模の拡大が進展 経営耕地面積規模別に農業経営体数をみると、5年前に比べて5ha 未満層が減少している ものの、5ha 以上層では経営体数が増加した。 担い手農家や法人等大規模農家の育成により、農地集積が進展した結果と考えられる。 特に本県は全国に比べて10ha 以上層の増加率が高くなっており、法人化の進展等に伴い 農地集積が進んでいることが伺える。 【経営耕地面積規模別農業経営体数の増減率(新潟県)】 経営耕地:調査期日現在で農業経営体が経営している耕地をいい、自作地と借入耕地の合計である。 (5)耕作放棄地の増加速度は鈍化 農家及び土地持ち非農家の耕作放棄地面積は9,452ha となり、5年前に比べて273ha(3.0%) 増加したものの、中山間地域直接支払制度や農地・水・環境保全向上対策等の施策推進によ り、増加進度は鈍化した。 【耕作放棄地面積の推移(新潟県)】 19.6% 40.6% 95.8% 157.3% -17.1% -5.7% -24.7% -21.7% -17.5% -15.7% -9.2% 3.1% 9.9% 18.6% 21.5% -18.9% -50.0% 0.0% 50.0% 100.0% 150.0% 200.0% 1.0ha未満 1.0∼2.0 2.0∼3.0 3.0∼5.0 5.0∼10.0 10.0∼20.0 20.0∼30.0 30.0ha以上 全国 新潟県 3 , 7 4 2 4 , 6 6 7 4 , 3 2 1 3 , 8 2 3 9 7 7 1 , 3 1 4 1 , 5 2 6 1 , 7 4 4 1 , 3 4 7 2 , 6 9 1 3 , 3 3 2 3 , 8 8 5 0 1 , 0 0 0 2 , 0 0 0 3 , 0 0 0 4 , 0 0 0 5 , 0 0 0 6 , 0 0 0 7 , 0 0 0 8 , 0 0 0 9 , 0 0 0 1 0 , 0 0 0 平 成 7 年 平 成 1 2 年 平 成 1 7 年 平 成 2 2 年 耕 作 放 棄 地 面 積 ( h a ) ( 6 , 0 6 6 h a ) ( 8 , 6 7 2 h a ) ( 9 , 1 7 9 h a ) ( 9 , 4 5 2 h a ) 土 地 持 ち 非 農 家 自 給 的 農 家 販 売 農 家

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(6) 6次産業化の取組は着実に増加 農業経営体が取り組む農業生産関連事業の状況について見ると、農産物加工や直売などの 6次産業化の取組が着実に増加している。特に、農産物の加工に取り組む農業経営体数は97 3経営体となり、5年前に比べて382経営体(64.6%)増加し、観光農園や貸農園・体験農園 等のレジャー型の事業に取り組む農業経営体数も5年前に比べて増加している。 また、農産物の出荷先別に見ると、稲作が主体の本県においては農協への出荷が最も高い 割合を占めるものの、高齢化や法人化の進展により経営体数が減少したことに伴い、農協出 荷は5年前に比べて14,181経営体(20.0%)減少した。 一方、消費者への直接販売に取り組む農業経営体は5年前に比べて626経営体(5.0%)増 加した。 【農業生産関連事業への取組状況(新潟県)】 注:「海外への輸出」は2005年センサスでは調査していない。 【農業経営体の農産物の出荷先の状況(新潟県、複数回答)】 70,087 7,136 2,603 3,063 682 8,193 2,081 2,733 581 12,446 55,906 13,072 0 8,000 16,000 24,000 32,000 40,000 48,000 56,000 64,000 72,000 農 協 農 協 以 外 の 集 出 荷 団 体 卸 売 市 場 小 売 業 者 食 品 製 造 業 者 ・ 外 食 産 業 消 費 者 に 直 接 販 売 ( 経 営 体 ) 平 成 22 平 成 17 (20.0%減少) (14.8%増加) (20.1%減少) (10.8%減少) (14.8%減少) (5.0%増加) 5 9 1 6 4 1 1 1 3 3 9 7 3 1 3 7 1 2 4 3 0 3 6 0 2 0 0 4 0 0 6 0 0 8 0 0 1 0 0 0 1 2 0 0 農 産 物 加 工 貸 農 園 ・ 体 験 農 園 等 観 光 農 園 農 家 レ ス ト ラ ン 海 外 へ の 輸 出 ( 経 営 体 ) 平 成 2 2 平 成 1 7

(22)
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第1−1

安全・安心な農林水産物の提供

動 向

(1) GAP の取組が拡大※ 平成22年度のGAPの取組産地・団体数は、園芸産地等を中心に生産履歴記帳の推進 と合わせたGAP導入の啓発が行われたことなどから、前年に比べ35産地増加し、226 (米41、園芸173、きのこ12)産地となった。 【新潟県内の産地・団体におけるGAP取組状況】(産地等) 対 象 H19 H20 H21 H22 米 4 11 32 41 うちJA 2 8 18 25 園芸 24 98 150 173 きのこ 1 2 9 12 計 29 111 191 226 ※農産園芸課調査(平成22年12月末日現在)

※ GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理手法):

食品安全の確保、環境の保全、労働安全など様々な目的を達成するために、生産者が農業生産工程全 体を管理する手法。農作業ごとに予め危害発生場面(農薬の適正使用、異物混入の確認など)を総ざら いし、その場面ごとの対策を確実に実践する取組。 (2) HACCP方式導入農場が増加 畜 産安 心ブ ランド生産農場 は、農家の廃※ 業 等 の 影 響 で 伸 び 率 は 鈍 化 し た も の の 、 平 成22年は230農場と農場全体の3割に達した。 ※ 畜産安心ブランド農場: HA C C Pの 考 え 方 に 基 づ く 管 理 方 式 を 導入 した 農 場で 、 公 益社 団 法 人 新 潟 県 畜 産 協 会 が 認 定す るも の 。 資料:公益社団法人 新潟県畜産協会 (3) 水 産 物 の 衛 生 管 理 施 設 の 整 備 が 進 展 全 国 の 流 通 拠 点 漁 港 に お い て 、 安 全 ・ 安 心 な 水 産 物 の 安 定 供 給 対 策 を 図 る た め 高 度 な 衛 生 管 理 型 の 荷 捌 き 所 、 岸 壁 等 の 整 備 が 推 進 さ れ て い る 。 こ の よ う な 中 、 本 県 に お い て も 高 度 な 衛 生 管 理 を 図 る た め 、 県 内 64漁 港 の う ち 取 扱 規 模 が 大 き な 市 場 を 有 す る 両 津 漁 港 と 能 生 漁 港 で は、平 成 23年 度 の 完 成 に 向 け 衛 生 管 理 施 設 の 整 備 が 進 め ら れ て い る 。 ま た 、 県 内 10港 湾 の う ち 平 成 22年 度 に は 、 新 潟 漁 協 新 潟 支 所 に お い て 防 風 ・ 防 暑 施 設 等 を 備 え た 衛 生 管 理 市 場 が 整 備 さ れ た 。

施 策 の 取 組 状 況 と 成 果

平 成 19 年 3 月 に 策 定 し た 「 に い が た 食 の 安 全 ・ 安 心 基 本 計 画 」( 計 画 期 間 : 平 成 19年 度 ∼ 平 成 24年 度 ) に 基 づ き 、 市 町 村 や 関 係 団 体 、 地 域 住 民 ら と 連 携 し て 、 食 の 安 全 ・ 安 心 に 関 す る 取 組 を 次 の と お り 総 合 的 ・ 計 画 的 に 推 進 し た 。 生産農場認定状況 0 50 100 150 200 250 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 年末認定総戸数

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(1)GAPの取組推進 ○ 産地等の農業者、指導者に対する研修会の開催、県GAP推進マニュアルの作成・ 配布などを通じて、GAPの理解及び導入・実践が促進され、GAP導入産地・団体 数が拡大した。 ○ 国のガイドラインに基づく高度なGAPを指導できる普及指導員を養成するととも に、取組を志向する農業者や産地等のGAP認証取得に向けた支援を実施し、高度な GAP導入が促進された。 ( 2 ) H A C C P 方 式 の 導 入 推 進 ○ 畜産生産現場にHACCP方式の導入を推進するとともに、導入農場を畜産安心ブ ランド生産農場として認定することで、導入農場数の増加が図られた。 ( 3 ) 水 産 物 の 鮮 度 ・ 衛 生 管 理 の 向 上 ○ 水産物の鮮度・衛生管理の向上を図るため、能生漁港の岸壁において、日射による 鮮度低下を防ぐための防暑施設(屋根)を整備している。また、能生漁港、両津漁港 の清浄海水導入施設の整備に向けた設計に着手した。 ( 4 ) 安 全 ・ 安 心 な 農 産 物 の 提 供 と 消 費 者 の 理 解 促 進 ○ 持 続 性 の 高 い 農 業 生 産 方 式 を 導 入 す る 農 業 者 を 「 エ コ フ ァ ー マ ー 」 と し て 認 定 し 、 環 境 保 全 型 農 業 を 実 践 す る 農 業 者 の 育 成 と 定 着 が 図 ら れ た 。 ○ 農薬や化学肥料を地域の慣行栽培から5割以上低減した特別栽培農産物を認証し、 消費者の信頼確保と県産農産物の円滑な流通を促進した。 ( 5 ) 法 令 遵 守 の 意 識 向 上 ○ 農業者に対する現地指導や農薬管理指導士の確保・育成等により農薬の適正使用を 指導した。 ○ 米穀事業者等に対し、食糧法及び米トレーサビリティ法の遵守状況を確認するため、 巡回点検を実施し、法令遵守の徹底を図った。 これらの取組により、基本計画の成果指標である「食の安全確保の取組が十分に行わ れていると感じる県内外の住民の割合」は、県内では前年度比1.9ポイント増の48.6% となった。 一方、県外(首都圏)では同比0.4ポイント減の52.6%となったものの最終目標を上 回り、県内外で食の安全確保の取組に対する認知が進みつつあると考えられる。 区分 現 状 目 標 調査結果 成果指標 (H18年) (H24年) H21 H22 食の安全確保の取組が十分に行われ 県 内 42.3% 50.0%以上 46.7% 48.6% ていると感じる県内外の住民の割合 首都圏 42.9% 50.0%以上 53.0% 52.6%

今後の課題

基 本 計 画 に 基 づ き 、 引 き 続 き 施 策 を 総 合 的 に 実 施 し 、 県 産 農 林 水 産 物 に 対 す る 県 民 ・ 消 費 者 の 信 頼 を 確 保 す る た め 、 次 の よ う な 取 組 を 進 め て い く こ と が 必 要 で あ る 。 ・農林水産物の生産段階における安全性確保の取組拡大 ・各種法令に基づく食の安全に関する遵守事項の徹底

(25)

トピックス「農業生産工程管理手法(GAP)の導入」

国では平成22年4月に生産工程管理のガイドラインを示し、高度なGAPの取組拡大 を進めている。これを受け、県では、GAP導入の推進のため、普及指導員のJGAP 指導員資格(民間認証)の取得推進に取り組むとともに、各地域でGAPの導入普及に向 け指導を実施している。 長岡地域振興局では、現地への積極的な導入指導の結果、米では管内の全てのJA(6 JA)で取組が行われ、JA越後ながおか、JAにいがた南蒲の米については実需者も 加わった検証委員会を設置し、実施状況を確認している。 こうした中、JA越後ながおかでは、エコ・5-5JGAP生産部会としてJGAPの団 体認証を取得し、現在8農場で取り組まれている。 また、新潟地域振興局新津農業振興部管内の五泉市の「渡辺農園」では、県内で初め て個別経営体として野菜生産のJGAP認証を取得した。 県内では、こうした団体認証の取組や園芸品目での認証が進むよう、今後とも支援を 行っていく。 <渡辺農園>

ト ピ ッ ク ス 「 米 ト レ ー サ ビ リ テ ィ 制 度 に つ い て 」

米 穀 等 に つ い て 、 食 品 と し て の 安 全 性 を 欠 く も の の 流 通 の 防 止 、 表 示 の 適 正 化 及 び 適 正 か つ 円 滑 な 流 通 の 確 保 を 目 的 に 、 米 ト レ ー サ ビ リ テ ィ 法 ( 米 穀 等 の 取 引 等 に 係 る 情 報 の 記 録 及 び 産 地 情 報 の 伝 達 に 関 す る 法 律 ) が 制 定 さ れ た 。 平 成 2 2 年 1 0 月 か ら 同 法 が 施 行 さ れ 、 下 表 の 対 象 品 目 の 仕 入 ・ 販 売 等 の 事 業 を 行 う 者 ( 対 象 者 ) は 、 そ の 取 引 等 の 記 録 を 作 成 し 、 原 則 3 年 間 保 存 す る こ と に な っ た 。 対 象 品 目 米 ( 玄 米 、 精 米 等 )、 米 加 工 品( 米 飯 類 、米 粉 、も ち 、米 菓 、清 酒 等 ) 対 象 者 米 生 産 者 、 米 加 工 品 製 造 業 者 、 流 通 業 者 、 小 売 販 売 業 者 、 外 食 事 業 者 等 ま た 、 平 成 23年 7月 か ら は 、 対 象 品 目 を 他 の 事 業 者 へ 譲 り 渡 す 場 合 や 、 一 般 消 費 者 に 販 売 ・ 提 供 す る 場 合 に は 、 産 地 情 報 の 伝 達 が 必 要 と な る ( た だ し 、 外 食 店 等 が 米 飯 類 以 外 の 品 目 を 提 供 す る 場 合 は 、 そ の 伝 達 は 不 要 )。 こ の た め 、 関 係 業 界 等 で は 、 包 装 の 表 示 の 変 更 等 、 産 地 情 報 の 伝 達 に 向 け た 対 応 を 進 め て い る 。

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第1−2

環境と調和のとれた農業の推進

動 向

(1) 環境保全型農業の取組面積等は順調に拡大 ア 特別栽培農産物等面積※ 農業者への環境保全型農業の意識啓発や地域ぐるみの取組等を推進してきた結果、平成 22年12月末の特別栽培農産物等面積は、65,848haとなり、前年度に比べ6ポイント増加し た。 うち、化学合成農薬と化学肥料を5割以上低減した取組面積は、32,023haと全体の約49 %を占めた。また、有機農業※の取組面積は440ha(うち有機JAS取組面積347ha)となった。 イ 有機質資源(稲わら) の活用状況 水田への稲わらの秋 すき込み率は、平成22 年は稲刈り後の天候が 不順であったことか ら 、 前 年 に 比 べ 1. 9 ポ イント減少したもの の、近年40%以上で推 移している。 水田へのたい肥の施 用面積については、前 年に比べ1ポイント程 度増加するなど、漸増 傾向となっている。 資料:農産園芸課調査 資料:農産園芸課調査 ※ 特別栽培農産物等面積:化学合成農薬と化学肥料を、県が定めた地域慣行基準と比較して3割以上減ら して栽培された農産物の栽培面積 ※ 有機農業:①栽培期間中禁止された農薬・化学肥料を使用しない、②遺伝子組み換え技術を使用しない 農法のこと 6,261 9,704 14,848 1,065 29,167 21,741 31,583 320 239 299 302 315 433 440 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 (ha) 有機農業 有機農業を除く5割以上低減 3割∼5割低減 6,259 9,404 16,064 34,154 53,147 62,003 65,848 1,367 (22%) 6,560 (70%) 9,943 (62%) 15,169 (44%) 22,057 (42%) 29,600 (48%) 32,023 (49%) 39.6 40.0 37.6 38.2 39.0 40.8 43.3 44.0 42.1 34 36 38 40 42 44 46 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 (%) 【稲わら秋すき込み面積率】 4.9 5.1 5.1 5.6 7.0 9.2 10.5 11.6 12.4 0 2 4 6 8 10 12 14 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 (%) 【水田へのたい肥施用面積率】 【特別栽培農産物等面積の推移】 資料:農産園芸課調査 注:有機農業は、平成20年まで有機JAS取組面積、平成21 年からは有機JAS及び有機JAS以外の有機農業取組面積

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イ エ コ フ ァ ー マ ー※ の 認 定 状 況 エ コ フ ァ ー マ ー の 認 定 者 数 は 、 地 域 ぐ る み で の 取 組 が 進 ん だ こ と 等 に よ り 、 平 成 2 3 年 2 月 末 日 現 在 で 15,115人 と な り 、 前 年 に 比べ 5ポ イン ト増 加し た。 ※ エコファーマー:「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づいて環境保全型農業を 実践する農業者のこと。「土づくり技術」「化学肥料低減技術」「化学合成農薬低減技術」 を一体的に取り組む計画を策定し、この計画が県の基準に適合した場合、県が環境保全 型農業を実践する生産者として認定。 ウ 新潟県特別栽培農産物認証制度※ における認証状況 県特別栽培農産物認証制度の取組面積は、これまで着実に増加してきたが、平成22 年は、佐渡地域において約3,300haが本制度の申請を取りやめ、佐渡市独自の認証制度 である「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」へ移行したことにより、平成22年12月末日現 在 の認証面積は、11,844haと前年の約83%となった。 【県特別栽培農産物認証面積】 (ha) 年 度 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H22/H21 米 1,029 2,458 4,988 7,700 10,942 14,243 11,819 83 % 園芸(大豆、茶含む) 36 60 34 29 25 28 26 90 % 合計 1,065 2,517 5,022 7,728 10,967 14,272 11,844 83 % ※ 新潟県特別栽培農産物認証制度: 新潟県内で、農薬の使用回数及び化学肥料の使用量を慣行栽培の5割以下に低減して栽培された農産 物を特別栽培農産物として、県が認証する制度。この制度によって、分りやすく統一された適正な表示 を行い、安全・安心な農産物を求める消費者からの信頼を高めてもらうとともに、環境への負荷を軽減 した生産方式の拡大などを図っている。

施 策 の 取 組 状 況 と 成 果

「 新 潟 県 環 境 保 全 型 農 業 推 進 方 針 ( に い が た ク リ ー ン ラ ン ド 戦 略 )」 に 基 づ き 、 環 境 と 調 和 の と れ た 農 業 を 推 進 す る た め 、 次 の 施 策 を 展 開 し た 。 (1) 農 業 者 の 意 識 啓 発 ○ 地 域 毎 の 環 境 保 全 型 農 業 推 進 研 修 会 及 び 消 費 者 ・ 実 需 者 と の 交 流 会 等 の 開 催 や 、 環 境 保 全 型 農 業 推 進 コ ン ク ー ル の 表 彰 な ど を 通 じ て 、 農 業 者 の 意 識 啓 発 を 図 っ た 。 資料:農産園芸課調査(平成22年12月末日現 在 ) 123 500 1,1 43 3,846 9,906 11,7 51 14,43615,115 0 2,0 00 4,0 00 6,0 00 8,0 00 10,0 00 12,0 00 14,0 00 16,0 00 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 (人 ) 資 料 : 農 産 園 芸 課 調 査 【エコファーマー認定者数(累計)の推移】

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(2) 環 境 と 調 和 し た 農 業 生 産 の 推 進 ○ 農 薬 や 化 学 肥 料 を 大 幅 に 低 減 す る 技 術 の 確 立 と 地 域 へ の 定 着 を 目 指 し 、取 組 4 年 目 と な る 農 地 ・水 ・環 境 保 全 向 上 対 策 の 「 営 農 活 動 支 援 」 に よ り 、 支 援 し た 。 営農活動支援の取組面積は、前年よりも600ha程度拡 大するなど、活動が広がっている。 < 環境保全型農業現地研修会 > 【平成22年度営農活動支援の取組状況】 地域協議会 取組区域 取組面積(ha) 21 290 7,821 資料:農産園芸課調査(平成23年3月末現在) ○ エコファーマー育成研修会の開催や産地ぐるみでのエコファーマー認定を支援することに より、環境保全型農業の担い手の育成を図った。 ○ 除草剤に頼らない畦畔管理の定着・拡大を図るため、大規模経営の農業者等に普及可能な 畦畔管理技術を実証し、「みどりの畦畔づくり運動」を推進した。 ○ 有機農業の推進を図るため、「コシヒカリBLにおける有機栽培の手引き」を作成した。 (3) た い 肥 等 有 機 資 源 の 循 環 利 用 の 推 進 ○ たい肥等有機物の利用を促進するため、たい肥利用促進に係る普及啓発や散布・利用体 制整備等を支援した。 ○ 未利用有機質資源の農地への還元を進めるため、稲わら・籾がらの秋すき込み等による 土づくりを推進した。 これらの取組を進めることにより、農業者の意識向上が図られ、特別栽培農産物等面積は前 年度に比べて6ポイント増加し、エコファーマー認定者数は前年度に比べ5ポイント増加す るなど、県内での環境保全型農業に対する取組は着実に定着・拡大した。

今後の課題

○ 「みどりの畦畔づくり運動」の普及や県特別栽培農産物認証制度の適確な運用、コシヒ カリBLの有利性を発揮させた農薬を3割以上低減する取組の推進などにより、農薬や 化学肥料の使用量低減等による環境への負荷低減をさらに進める必要がある。 ○ 農薬や化学肥料の使用量を大幅に低減する技術を確立するとともに、地球温暖化防止や 生物多様性保全に対応する、より高度な環境保全型農業の普及推進を図る必要がある。 ○ 有機農業の取組を拡大するため、「コシヒカリBL有機栽培の手引き」に基づく水稲有 機栽培技術の地域への普及を進める必要がある。 ○ 耕畜連携による土づくりを推進するとともに、稲わら・籾がらの焼却防止や秋すき込み の推進等により、未利用有機質資源の農地への還元を進める必要がある。

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指標項目 実 績 目 標 平成21年 平成22年 (平成24年) 特別栽培農産物等面積(ha) 62,003 (113%) 65,848 (101%) 55,000 ※ 55,000:目標値 65,000:目標値 エコファーマー認定者数(人) 14,436 (115%) 15,115 (101%) 16,000 12,500:目標値 15,000:目標値 ※実績欄の( )は達成率。下段は当該年度の目標値。 ※特別栽培農産物等面積の目標値については、今後見直しを予定

ト ピ ッ ク ス 「 産 地 ぐ る み で 取 り 組 む エ コ フ ァ ー マ ー 」

聖 籠 町 は 、 昭 和 40年 代 に 造 成 さ れ た 果 樹 団 地 で 、 地 域 特 産 品 種 の 「 小 坂 梅 」 等 を 長 年 栽 培 し て い る う め 産 地 で あ る 。 同 町 の 興 野 梅 団 地 組 合 で は 、、 消 費 者 に 「 安 全 ・ 安 心 」 な う め を 提 供 し て い こ う と の 機 運 が 高 ま っ た こ と か ら 、 組 織 ぐ る み で の エ コ フ ァ ー マ ー 取 得 を 目 指 し 、「 土 づ く り 技 術 」 や 「 化 学 肥 料 低 減 技 術 」、「 化 学 合 成 農 薬 低 減 技 術 」 の 導 入 を 推 進 し て き た 。 そ の 結 果 、 平 成 22年 12月 ま で に 生 産 組 織 構 成 員 17名 の う ち 14名 が エ コ フ ァ ー マ ー の 認 定 を 受 け た 。 今 後 、 残 る 3 名 の 構 成 員 に つ い て も エ コ フ ァ ー マ ー 取 得 を 目 指 し て い く 。 組 織 名 : 興 野 梅 団 地 組 合 構 成 員 : 17名 ( う ち 14名 が エ コ フ ァ ー マ ー 取 得 ) 栽 培 品 種 :「 越 の 梅 」、「 藤 五 郎 」、「 小 坂 梅 」

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第1−3

地産地消、食育の推進

動向

(1) 地産地消の推進体制の整備が進む 市町村段階での地産地消の推進主体である「市町村地産地消推進協議会」が、今年 度は新たに6ヶ所で設置された。 現在、28市町村(H23.3現在)で活動が展開されており、学校給食における地場産農 林水産物の利用拡大などの方策の検討や、直売グループと連携した地場産品PRイベ ントの開催など、地産地消を推進するための様々な取組が行われている。 (2) 学校給食での県産農林水産物の使用状況 平成21年度に県内小中学校給食で使用した食 品数に占める県産農林水産物の割合(抽出調査) は、学校給食関係者と生産者の連携促進の取組 等により、総使用割合において、これまでの調 査結果で最も高い38.2%となり、全国平均の 26.1%を大幅に上回った。 また、項目別では、農産物や畜産物の県産使 用割合が5割を超えているが、調味料的要素が 強い油脂、砂糖、種実類を除いた県産割合では 45.8%となっている。水産物は1割未満と低い。 米飯給食回数は年々増加し、平成22年の週当 りの平均実施回数は4.06と、昨年から0.02回増 加した。平成20年度において週4回を超えている都道府県は1県のみであり、本県は 全国的にも米飯給食回数がトップレベルとなっている。 また、パン・めん給食については、米粉製品の導入を推進しており、年間1回以上 米粉パンを導入している学校の割合は、平成22年で81.7%(計画値)と前年に比べて 14.2%増と大幅に増加した。なお、今年度からは米粉めんの本格的導入も始まってい る。 (3) 学校や地域での食育活動 県内の食育ボランティアは125人・10団体(1,587人)が登録しており、学校や地域 において農業体験や調理実習などの食育実践活動で活躍している。なお、今年度、 新潟県調理師会など食育活動を行う団体との連携を強化した結果、食育ボランティ アの登録数は、昨年度の150人から大幅に増加した。 県内公立小中学校の多くでは、教育効果を期待し、総合学習の一環として、農林 漁業体験学習を取り入れており、特に、県内公立小学校では、稲作体験学習が定着 している。 ※ 食育ボランティア:郷土料理の歴史や作り方、農産物の育て方、食と体づくりの関わりなど「食」 に関する専門的な知識を持ち、学校や地域での「食育」に関する活動を行っている方々をいう。 県産使用割合 38.2% うち油脂・砂糖・種実類除く割合 45.8% うち穀類(注1)の割合 36.0% うち農産物(注2)の割合 51.1% うち畜産物(注3)の割合 67.3% うち水産物の割合 7.5% 資料:文部科学省、教育庁保健体育課(抽出調査) 注1:穀類:米、小麦、豆、いも、澱粉類等 注2:農産物:野菜、果物、きのこ類 注3:畜産物:肉類、牛乳、卵類、乳製品等 総使用割合 【H21年度学校給食での県産使用食品数割合】 項 目 H19 H20 H21 H22 新潟県 3.71 3.85 4.04 4.06 全国平均 3.0 3.1 3.2 − 資料:文部科学省、教育庁保健体育課 【週あたり米飯給食回数の推移】

(31)

(4) 直売所の販売額は大幅に増加 平成22年度の本県の直売所設置箇所数 は638ヶ所となり、販売額は96億3千万円 となった。設置箇所数、販売額とも年々 増加傾向にあり、特に販売額は平成20年度 比163%の大幅な増加となった。 平成22年度は販売額500万円未満の直売 所が減少する一方で、販売額1千万円以上 の直売所が平成20年に比べて3.9%増加して 30.2%を占めたことに加え、販売額1億円 以上の直売所も12ヶ所増加して21ヶ所にな るなど、直売所の大型化が進展している。 資料:食品・流通課調査

施策の取組状況と成果

(1) にいがた21地産地消運動の推進 ○ 平成13年度から10年間の県民運動として展開してきた「にいがた21地産地消運 動」は、消費者、生産者、流通関係者、行政等が一体となって取組を進めた結果、 県民の地産地消に対する認知度が向上するとともに、農産物直売所の増加など、県 内各地で地産地消の取組が拡大した。 ○ 地域の課題に即した「より身近な地産地消」を推進するため、市町村地産地消推 進協議会の設立と運営の支援を行い、平成22年度末までに28市町村において地産地 消の推進体制の整備が進んだ。 (2) 県産農産物の販売・使用促進 ○ 県民の県産農産物の優先購入を促進するた め、平成21年度の実証結果で最も効果の高か った「旬」の統一POP表示について、同マー クの利用規程を定め、県内全域の小売店等に おける利用を推進した。 ○ 学校給食での県産農産物使用拡大に向け、 学校給食関係者と生産者による検討会の開催 や供給体制の構築、卸売市場による流通情報 の提供手法の検討等を行った。 これらの取組等により、学校給食での県産 <学校 給食週間(小千谷 市)での 検討会> 農林水産物の使用割合は過去最大の38.2% (H21)となった。 ○ 学校給食への米粉製品の供給拡大に向け、新たに米粉めんに対しても米粉パンと 同様に、小麦粉製品との価格差支援をすることにより、年間1回以上米粉めんを導 入している学校は61.7%(計画値)となった。 ○ 米粉パンについては、導入拡大の大きな阻害要因であった、小麦粉パンとの価格 差の保護者負担を軽減するため、原料米の調達方法の見直し等を行い、価格の引下 げを実現した。 農産物直売所数・販売額 0 100 200 300 400 500 600 700 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H22 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000 直売所数 販売額 (百万円) (箇所) 6 38 箇所、9 ,6 3 2百 万円 3 07 箇所 1 ,0 68百万円

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(3) 食育の推進 ○ ごはんを中心とした日本型食生活や規則 正しい食習慣の重要性を啓発するため、園 児及び小学生の保護者を対象とした「ごは ん食推進講演会」を県内18箇所(うち、3 箇所は調理実習とあわせて実施)で開催し、 延べ900人が参加した。 参加者に対するアンケート調査では、「今 後、ごはん食を増やす(又は既に毎朝ごは ん食)」との回答が約90%と高い水準とな り、ごはんを中心とした食生活を見直す機 会として一定の効果があった。 <ごはん食推進講演会時の調理実習の様 子> ○ 小中学校での農業体験学習をはじめ、JAや民間団体等が、県内各地で生産現 場の見学や作業体験、県産食材を使用した料理教室等を開催し、農林水産業や県産 農林水産物に対する理解促進を図った。なお、このような地域や学校での取組では 食育ボランティアも活躍した。 (4) 直売所を活用した県農業の方向性に関する検討 県では、直売所を県内農業活性化の拠点と位置 付け、その良さ・特徴を活かした具体的取組につ いて検討を行うため、有識者による『うまさぎっ しり新潟「食のプロデュース会議」』の中に「直売 所分科会」を設置し、活発な議論が展開された。 同分科会の検討結果として、積極的情報発信、 道の駅の直売機能の充実、POS等を活用した計 画的な品揃え、直販ルートの整備、直売ビジネス リーダーの育成、並びに必要な行政の支援につい て提言がまとめられた。 <「食のプロデュース会議」直売所分科会>

今後の課題

○ 市町村地産地消推進協議会のもと、消費者、生産者、実需者、流通関係者等の取 組主体が連携の上、市町村の課題に即した具体的な取組を実践し、地産地消を一層 推進する必要がある。 ○ 県内での県産食材の一層の利用拡大を図るため、県と関係者等が連携し、市町村 内流通を越えた県内全域での県産食材の流通拡大を図る必要がある。 ○ 『うまさぎっしり新潟「食のプロデュース会議」』の提言を受け、関係者との連 携等により、直売所の総合的な情報発信や品揃えの確保・充実等に積極的に取り組 み、直売所の活性化を図る必要がある。 ○ 学校給食への米粉製品について、より一層の食味等の向上による導入拡大を通じ て、次代を担う児童・生徒の米粉への理解促進を図る必要がある。 ○ 食育ボランティアとも連携し、ごはんを中心とした日本型食生活の啓発など、地 域の要望に応じた食育活動を支援していく必要がある。

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トピックス「にいがた夏野菜カレープロジェクトの実施」

大手食品メーカーや県内の小売店、外食産業に呼 びかけ、全国1位の作付面積を誇る「なす」など旬 の「にいがた夏野菜」と、都道府県庁所在市及び政 令指定都市別ランキングで新潟市が1世帯当たり年 間の支出金額第1位(総務省家計調査)の「カレー」 をテーマにしたフェアを展開。県民に新潟の食文化 の魅力や旬のおいしさを再認識していただくこと で、県産農産物の消費拡大を図った。 このプロジェクトには23事業者が参加し、7月か ら8月の2ヶ月間、スーパー店頭での新たな「にいが <知 事参 加による プロ ジェ クト 発表会> た夏野菜カレー」レシピの提案やホテルが競う新メニューの提供、産地と卸売市場による夏 野菜収穫体験や調理体験、三条カレーラーメンとのコラボレーション等に取り組んだ。

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参照

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