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キーワード:冒険教育プログラム,社会人基礎力,達成動機

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Academic year: 2021

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Pre1 Pre2 Post1 Post2 F値 社会人基礎力総合得点106.71(11.25) 108.58(11.25) 123.16(14.94) 123.45(14.12) 27.74**

アクション因子得点 21.61(3.24) 22.26(2.89) 26.00(3.56) 25.61(3.22) 24.14**

シンキング因子得点 25.13(4.49) 26.42(4.53) 29.94(5.04) 30.90(5.04) 14.53**

チームワーク因子得点 59.97(7.42) 59.94(7.34) 67.23(7.92) 66.94(6.81) 18.59**

**p<.01 M(SD)

冒険教育プログラム体験による大学生の社会人基礎力の変容に関する研究

~達成動機との関連に着目して~

白倉 久嗣(生涯スポーツ学科 野外スポーツコース)

指導教員 林 綾子

キーワード:冒険教育プログラム,社会人基礎力,達成動機

.

序論

社会人基礎力とは

,

前に踏み出す力(アクシ ョン) ,考え抜く力(シンキング) ,チームで働 く力(チームワーク)の

3

つの能力(

12

の能 力要素)で構成されており,「職場や地域社会 の中で多様な人々と共に仕事を行っていく上 で必要な基礎的な能力」 (経済産業省

,2012

)の ことである.青木ら(

2012

)は,キャンプ体 験は,前に踏み出す力,考え抜く力,チームで 働く力の社会人基礎力を構成する一部の能力 に教育効果があると述べている

.

筆者は,社会人基礎力を育む場として,冒険 教育プログラムに着目し,また強い達成動機を 持って取り組むことが,より効果的と考えた.

そこで本研究では,冒険教育プログラム体験 による大学生の社会人基礎力の変容を明らか にすること,また社会人基礎力と達成動機との 関連を明らかにすることを目的とする.

.

研究方法

【対象者】

B

大学野外スポーツコースに所属し,

夏の専門実習参加者の内,不備のあった

1

名を 除く

31

名を対象とした (有効回答率

96.9%

) .

【調査時期】社会人基礎力の調査は,

3

因子

34

項目からなる「社会人基礎力評価シート」

を用いた

.

達成動機の調査は,堀野(

1987

)が 作成した「達成動機測定尺度」を参考に,筆者 が修正し, 「ふりかえりシート」として行った.

また「社会人基礎力の活用についてのアンケー ト」を作成し,プログラム

1

ヶ月後に使用した.

各調査時期について以下の表

1

に記載する.

1

調査時期

※プログラム中毎日実施

.

結果と考察

1)社会人基礎力の変容

4

回の得点の差を検討するため時期を要因 とする

1

要因対応のある分散分析を行ったと ころ,有意な差があることが明らかとなったた め

,Bonferroni

法を用いた多重比較を行った結 果,プログラム後に有意な向上がみられた.ま たプログラム

1

ヶ月後において得点が維持さ れていた.

3

因子得点においても有意な差がみ られ,

1

ヶ月後も得点が維持されていた.表

2

にそれらの結果を記載した.また下位因子であ る主体性,実行力,計画力,課題発見力,創造 力,発信力,傾聴力,柔軟性,状況把握力,規 律性,ストレスコントロールにおいてもプログ ラム前後で有意な向上がみられた.学生全体で 様々なプログラムを達成することで社会人基 礎力総合得点,因子得点,下位因子得点が向上 したのではないかと考える.

2

社会人基礎力総合得点,因子得点の変容

2)達成動機の変容

「自己充実的達成動機」因子得点の変化を検討 するため,時期を要因とする

1

要因対応のある 分散分析で検定したところ,有意な差があるこ とが明らかになった(

f (3.51)=9.76,p<.01

) . また「競争的達成動機」因子得点も同様に検定 したところ,有意な差があることが明らかにな った

(f (3.81)=14.55,p<.01)

.従って

Bonferroni

法を用いた多重比較を行った結果,両動機にお いて

,

最終日が全ての日と比べて,有意に向上 していることが明らかになった(

p<.01

) .目標 を掲げ,達成していったことが得点向上に繋が ったのではないかと考える.

3)社会人基礎力と達成動機の関連

社会人基礎力と達成動機の関係を見るため に相関分析を行った.その結果,社会人基礎力 と達成動機の間に有意な相関はみられなかっ た.一方で,自己充実的達成動機と競争的達成 動機の間には,有意な正の相関がみられた

(r=

.465**)

.また自己充実的達成動機と達成度の間

に有意な正の相関がみられた

(r=.402*)

. 4

.

まとめ

冒険教育プログラムを体験することで,大学 生の社会人基礎力,達成動機が向上することが 明らかになった.また,プログラム

1

ヶ月後に おいて社会人基礎力得点が維持されており,冒 険教育プログラムで得られた社会人基礎力が 日常生活で活かされることが明らかになった.

社会人基礎力の能力要素である「チームワーク」

は,向上が見られにくいものだとされていたが,

本研究では他の能力と同じく向上していた.自 主的に難易度の高い課題にチームで取り組み,

達成する体験が社会人基礎力育成に効果的で あることが明らかとなった.

本研究では,社会人基礎力と達成動機の関連 を明らかにすることはできなかった.社会人基 礎力と達成動機がどのような関係性を持ち,ど のような要因が社会人基礎力と達成動機を向 上させたのかを明らかにすることが今後の課 題と言える

引用文献

青木康太郎・粥川道子・杉岡品子

(2012)

キャンプ体験が大学 生の社会人基礎力の育成に及ぼす効果に関する研究.北翔 大学生涯スポーツ学部研究紀要

,3:36.

堀野録(1987)達成動機の構成因子の分析-達成動機の概念の 再検討

-.

教育心理学研究

,35:148-154.

経済産業省(

2012

)社会人基礎力に関する研会

.https://www .iec.co.jp/sk1011/002.html

2014/12/16

アクセス)

実習2ヶ月前 実習前日 実習直後 実習1ヶ月後

(Pre1) (Pre2) (Post1) (Post2)

社会人基礎力

ふりかえり

シート ○※

社会人基礎力

の活用

実習中

参照

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