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BNT-BKT 系非鉛圧電セラミックスの焼結と曲げ強度

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Academic year: 2021

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BNT-BKT

系非鉛圧電セラミックスの焼結と曲げ強度

知能材料学研究室 坂東佑亮

1. 緒言

センサー,アクチュエータに広く使用されている圧電セラ ミックスにおいては,圧電特性に特に優れているチタン酸ジ ルコン酸鉛(PZT)がそのほとんどを占めている一方,PZTは 環境に悪影響を与える鉛が多く含まれているため,これに代 わる非鉛系の圧電セラミックスの研究・開発が進められてい る.これらの材料の実用化のためには,その強度特性の把握 が重要である.本研究ではBNT-BKT系非鉛圧電セラミック スの[Bi0.5(Na1-xKx)]TiO3におけるxの値を0.2,0.4,0.6,お よび0.8と変え,3点曲げ試験を行い,材料の強度に及ぼす組 成の影響について調査した.

2. BNT-BKT系セラミックスの焼結

非鉛系圧電セラミックス(1-x)BNT-xBKT を焼成する原材 料としてBi2O3Na2CO3TiO3およびK2CO3を用いた.x=0.2,

0.4,0.6および0.8とした場合の組成について,化学量論的 にこれらの原材料の重量を計算し,1ロット50gの原料粉を 作製した.各原料粉は850℃,4hrで仮焼し,40×5×2mm の直方体形状に成形した後,電気炉を用いて焼成した.

最適な焼結温度は各組成により異なり,高温すぎると一部 が溶融し,低温すぎると焼結が不十分となる.各種温度にお ける焼結を試みた結果,図 1に示す最適焼結温度を得た.x の増加とともに,焼結温度を下げる必要があることが分かっ た.焼成後に1000番のエメリー紙を用いて仕上げた.

3. 曲げ強度

3 点曲げ試験には自作の横型の曲げ試験機を用いた.ロー ドセルに固定された支点に対し,移動するステージ上に試験 片をセットして曲げる.ステージは,ボールねじを介してス テ ッ ピ ン グ モ ー タ ー に よ り 駆 動 さ せ , そ の 移 動 速 度 は 3.6mm/minに調整した.

組成xを変えた材料についてそれぞれ20本以上の試験片 の曲げ試験より得られた平均曲げ強さと標準偏差を図2に示 す.曲げ強さは BKT の割合が増加するに従い増大する傾向 が見られた.PZT の曲げ強度は 70~80[MPa]であり,x 小さい場合かなり低強度となった.

一般にセラミックスは最弱リンクモデル説に基づき,その 強度分布はワイブル分布に従うことが知られている.2 母数 ワイブル分布における破壊の危険率 S は式(1)により示され る.ここでσは破断強度,m,σcはそれぞれ形状母数,尺度 母数と呼ばれるパラメータである.

各材料における実験結果についてのlnln S -ln σ関係プロ ットを図 3 に示す.結果がほぼ直線で近似できることから,

ワイブル分布に当てはめて各パラメータを求めました.ただ しばらつきを表す形状パラメータmの値は,x=0.2~0.8 場合で 1~3 と一般的なセラミックスの値(≒10)に比べかな り小さく,強度のばらつきが大きい結果となった.実際,肉

眼で確認できる欠陥が存在する試験片もあり,今後さらに焼 成プロセスの検討が必要であると思われる.

S = exp⁡[− ( σ

𝜎

𝑐

)

m

] ⋯ ⋯ (1)

1 (1-x)BNT-xBKTの最適焼成温度

2 破断応力と標準偏差

3 ワイブル分布 4. 結言

(1-x)BNT-xBKTについてxを種々変えた材料を焼成し,

その 3点曲げ試験を行った.焼結温度はx=0.2では1160℃

が最適であった.x の増加とともにその温度を下げ,x=0.8

では1115℃とするのが望ましいことが分かった.曲げ強さは,

xの増加とともに増加したが,強度はPZTなどに比べて小さ く,ばらつきも大きいものとなった.(参考文献省略)

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1

1100 1120 1140 1160 1180

Composition x in (1-x)BNT-xBKT

Temperature[℃]

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1

0 20 40 60 80 100 120 140

Composition x in (1-x)BNT-xBKT

Fracture stress [MPa]

0 1 2 3 4 5 6

-5 -4 -3 -2 -1 0 1 2

ln σ

ln ln 1/S

x=0.2 x=0.4 x=0.6 x=0.8

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