精神発達遅滞児におけるコミュニケーション行動の分析
甲斐原 巌 事 A
n a l y s i
s Communicative f o r i o h a v B e n i a m a l e n t d e d t a r R e Ch 1 i d
1 wao KAIBARA
( R e c e i v e
d r o b e O c t 3 , 9 1 ) 1 9
は じ め に
筆者(以下 rAJ と記す)は,種々様々な障害状況 にある子供達との係わり合いにおいて,生命活動の 調整を自ら創造的に高めていけるように相互に輔け あうことを,教育現場における実践研究の目標とし ている.
このような目標に沿ったいわゆる「自閉症
Jr重 度・重複障害
Jr脳性マヒ
Jr筋ジストロフィー症」
「言語障害
Jr 聴 覚 障 害
Jr 健常」といわれる子供達と A との係わり合いにおいて,じっくりとやりとりを 進めると,音声や音声言語のみならずわずかな視線 や表情の変化,手足の動き,身振り,絵などを手が かりとして,彼らが周囲となんらかの秩序ある交渉 を行っていることがわかる.このように,子供達と 外界とのなんらかの交渉の過程で現す行動の変化を,
たとえわずかなものであっても,係わり手である A に対する発信行動として読み取り(受信行動) ,それ を手がかりに子供達の行動がより滑らかに展開・舷 大する方向へ援助を行い(発信行動) ,また A の子供 達への働きかけが適時・適切・適度なものであった か否かを,子供達の行動の変化(受信行動)、の現れ から読み取ることができるならば,交信(コミュニ ケーション)関係が成り立たない子供はいないであ ろう.
すなわち,障害状況における子供達との係わり合 いにおいては,子供達との間で行動の相互調整関係 を進展させていく中で,そこで機能する信号系活動 の促進や形成を進めつつ,信号系活動が子供達の行 動の自己調整機能を支えていくように図っていく働 きかげが必要である.
ここでは,なかなか「ことば」によるやりとりが
'附属養護学校
進みにくいいわゆる「精神発達遅滞児」との係わり 合いにおいて,交信(コミュニケーション)行動を 様々な視点(信号系・行動体制の成立・分化,各信 号系,受信・発信の別など)から分析し検討を加え
ることにする.
事 例 1
. 事例令 Y. N. 1 ( 7 8 9 年 3 月生,女児, 1 9 9 1 年 2 月現 在 2 1 歳 1 1 か月)
2
. 生育歴
・家族:父,母,姉,本児,妹
・自然分娩,生下時体重 g 0 5 5 2 ,脳性マヒ rつつ ぽつであお向きで頭をすりながら移動して,手を髪 に持っていって緊張していた
J(母親の話) .首の座
り 3 か月,寝返り 2 歳,お座り 3 歳,つかまり立ち
4 歳,ひとり歩き 5 歳,てんかん発作の薬を朝夕服 用中で 0 9 年 3 月に初めてはっきりした発作がみられ た.家族性の高コレステロール血症で疲れやすく,
食事療法(卵や肉をとらない)を続けている(学校 での食事や運動の制限はない) .
3
. 行動の状況(1 0 9 9 年 7 月現在) ( 1 )コミュニケーション行動
元気な本児の好きな声掛け「ゃったじゃないか,
よし
Jr よーしh はい」等で行動がスムーズになる一 方,強い口調では身体が硬くなりがちである.
朝の会や給食等でのあいさつなどいくらかでき,
こちらからの簡単な指示に応じられることもある.
生活の流れの手がかりとして,各課題(例えば,
登校,衣服の着脱,掃除,各学習場面,給食等)ご との写真,身振り,話しことぱ等を利用したが,い くらか受信して行動に移せる.また,帰りの会では 連絡帳配りの係で,写真と友達を合わせて配ること
も徐々にできつつある.
( 2 )感覚
甲斐原
音に敏感で,嫌な音や声がすると今していること を止めてでも耳を塞ごうとするが,好きな歌や口調 はよく口ずさんだり歌ったりする.また,床の小さ な砂を口に入れようとする.
机上の課題学習場面で r よーい」の声掛けに対し て自ら「ハイ」と答えて取り組む様子が見られる.
しかし,途中で「たんぽぽのうた」を歌ったり,棒 などを落とすことが見られる.リングベル抜きや差 しの課題では,目がそれたまま操作することもある が,全体的によくペルや棒を見て,ベルを抜いて箱 に入れたり,箱をのぞき込んでベルを取り出して差 したりする.乾電池(ペグ)入れの課題では,徐々 に穴のある位置(上,前,横)をのぞき込んで確か めるようになり,スムーズに入れることができる.
プロック差しー乾電池入れの課題では,提示された 物を見て,すぐに入れようとすることが多しなか なか差す棒と入れる乾電池を見比べることは少ない.
( 3 )移動
マヒがあるが,身体が左右に揺れながらも歩くこ とはかなりでき,横に付いていると少し走ることが できる.時々,一人で校舎外に行くことがある.
( 4 )日常生活基本動作
衣服の着脱では,前後を確かめて広げて置いてや ると手や足を通したり,言葉掛けによりホックをは ずしてスカートを脱いだり,シャツを脱いだりする.
ボタンをはずすことはできない.排世では,しゃが みこんで磐部が床についてしまうが,足の位置を整 えてやるといくらか瞥部が上がっている.後始末で は,言葉掛けでティッシュを取ったり,股間部を拭 いたり水を流したりできる.給食では,嫌いなもの や食べたくないものにはいや』の身振りをして手 を出さない.スプーンで食べるが,左手を皿に添え て右手ですくう動作が徐々にスムーズになってきて いる.びんをゆっくり両手でかかえて牛乳を飲むが,
ほとんどこぽさない.
方 法
本校中学部の時間割の中の「帰りの会」の時間(原 則的に毎日 0 3 分,実際にはやりとりを丁寧に行うた めに時間は延長しがち, 7 名の生徒に 2 名の教官が ついて主に Ak が係わり合った)のうち,起立やあい さつ,着席,机上の写真(友達)の選択,写真と写 真付きの連絡帳の見本合わせ,写真と同じ生徒の選 択と配布の状況を中心に,約 3 ヶ月の間隔をおいて 2 回記録を行った.まず rコミュニケーション行動 場面(帰りの会 J ) の記録を, VTR や写真によって
巌
行った.次に,それらを基に r子供の行動の状況ー 状況条件:乾電池入れ一輪差し」の例のように,行 動経過に沿って,状況条件,子供の行動,教師(子 供)の行動,信号素材,子供からみた受・発信の別 を記録したものが表 1 である.
すなわち,どういう状況の基で(状況条件),どん な子供(教師)の行動の様子が見られるか,何を信 号として交信行動を行っているか(信号素材),そし て子供の発信が教師に受信されているか・いないか (+・一) ,また子供が教師の発信を受信できている か・いないか(+・一)、(子供からみた受・発信の別)
という観点、から記録した.
そして,表 2 に示されている Umezu 1 ( ) 8 7 9 の構 成信号系の構成原則を基に作成された「交信(コミ ュニケーション)行動の成立状態 (A)J の記録用紙 に整理したものが表 3 である.
ここで,表 2 の「人に伝えるためにあえてつくっ たものではないが,それが他者に対して信号となっ ているもの」が表 3 の自成信号にあたり rわざわざ
f 乍ったものが交信行動の成立に信号として使われて いるもの」が構成信号にあたる.構成信号系はさら に,ことがらとの結びつきが具体的で,類似性の強 い象徴信号系にあたるものと,類似性のない型弁別 信号系にあたるものに分けた.さらに,型弁別信号 系を,ことがらとの類似性はないが
5ある型,図形,
音などを「約束ごと
Jとして使い,ことがらと信号 との対応が 1 対 1 に対応しているような形態質信号 系にあたるものと,有限個の単位をある順序に配列 することによって,様々なことがらを表すことがで きるような分子合成信号系にあたるものとに分けて 記入した.これらの記録用紙は,事例の学校で用い ている信号系を中心に作成したものである.
結果と考察
表 4 は , Umezu ) 8 7 9 1 ( の構成信号系の構成原則 をもとに分類した各信号系の成立状態の変化を,信 号素材別にまとめたものである.表の「成立」の 0 ,
「一部成立」の⑨ r未成立」の・,信号の量の多少 の rVJ 判断は, Ak が行った.
自成信号系でのコミュニケーション行動について は,本事例の身体(こころ)の動きを A が十分読み 取って,話しことばで説明,充足して確認したり,
動作的援助(ガイド)で展開させたり,また,肩や 手を直接的に握ったり,腕や肩にチョン, トントン
と触れて間接的にガイドして,行動を開始・展開さ せている.さらに,本事例自ら他生徒の大きく直接
- 94-
(乾電池入れ一輪差し) -小さい声で「ゆ O さーん」
. :守1F~・ 戸
τ土z受信(十)
-横 を 見たまま「よーしh はい」 発信(+)
•
rいいですか」透明箱の蓋を聞ける. -箱 -蓋
-動作(査を取る) 受信(+)
-箱を見る. 発信(+)注目
行 -箱の中に左手を入れるはい」
-方自-手
-~ -,~
且 - -
Aー 且 且 且
ι-ー - ー ー ---- 品 - 四 品 且 且 ー ー ー ー ー ー ー -
-~-且且且---ーーーーーーーーーーーーーーー ーー ー ー ー ー ・ ー ー ー ー ー ー - 畠 - -
ー-
-左机上の透明箱 へ上体を向げるー -動作 |受信(+) -目を向ける.
| 透明箱を生徒の前の机上へ移す
発信(+)
動| -透明箱
-動作(箱を移す) 受信(+)
目 で 追 う ー 出 し て は し よ l 発信(+)
Uーい,はい」 ・透明箱の蓋を聞け,下に向けた右手に握 -透明箱
1"
経
1\\~τ
\~- f.J~J 11り込んでいる輪を入れて,蓋をする. -蓋 い
-手
-輪 守 ¥
-動作(輪を入れる) 受信(+)
九 ど t巳D刀
過 | | M
1 JJ 2 I ・「はい」透明箱の中を見る.
I .透明箱を立てる・
発信(+)
凶E
哩
3 ¥ 1 ' 1
-動作(立てる) 受信(+)
-教師を見て「どうぞ」 発信(一)教師を見る
-右手で蓋の取っ手を握って聞け,左手で 発信(一)査を聞ける
- ミとh
じ
ι 1蓋を支えて 「よーし勺はい」
-右手で輪を取り出して左手も添え,教師 発信(+)輪を取り出す
を見て「うーん」上方を向く. -輪を指でつついて「なんだった」 -輪 動作(つつく)
- - -
...--.-.-..........-.-.'"."......--. . . . - . . . . . - . . . . . - - . . . . . . . . . . . - . . . . . . . - - . . .
,. . . . . . . . . . . . . . .
. . . .
,. . . . . .
,,, 、J 司、、--‘_、_、~-司、--司、司、、
• r
ゆ O さーん,いいですか」 -音声 受信(+)
-教師の方を見て「よーい,はい」 発信(+)
• r
どっちかな」箱と棒の乗ったお盆を示 -箱
す. -棒
-お盆
• r
こっちかな」棒を示す. -音声 受信(+)
-すぐに上体を起こし,右手を伸ばそうと 受信(+)手を伸ばす
する. -棒を引く. -棒
-動作(引く) 受信(+)
-教師を見て「よーしユ,はい」 発信(+)注目,音声
-箱と棒の乗ったお盆を示す. -箱
-棒
NO.(4)③
-
ー ー ー 晶 - - - 一 ー - - - - - -- - - - --- ー - - - - - - 且 ー ー ー ー - --- 且 - - 且 - -- - 血 - - --- - 包 ー 且 - 且 - 且 ー - - - 且 -- - ー 且 - 且 - ---
~・ーー表 2 構成原則による構成信号系の分類 (梅津八三 ) 4 7 9 1 信号系
1 自成信号系 2 構成信号系
2 • 1 象徴信号系 2 • 2 型弁別僧号系 甲斐原
2 • 1 ・ 1 2 ・ l ・ 2 2 ・ 2 ・ 1 2 ・ 2 ・ 2 表内系 表出系 形態質系 分子合成系
的な動きや小さな動きを読み取って,行動を開始・
展開させている.
構成信号系(象徴信号系や形態質系の身振り)で のコミュニケーション行動については,行動の方向 を示す身振りや事柄と結びつきやすい(ことがらの 一部を型どった)身振りを読み取って行動を開始し ているが,自ら身振りを示すことはなかった.ただ,
2 月末の「帰りの会」で,当番が「立って」と身振 りをすると当番を見て身振り r 立って』をすること が見られた.また,事柄との類似性はないがある型 を約束ごととして使う身振りでのやりとりは見られ なかった.
象徴信号系の写真や VTR 等でのコミュニケーシ ョン行動では,連絡帳選びゃ渡しで,写真カードを 取って他生徒に提示したり手首を返して見せたり,
写真同志や写真と生徒を見本合わせしたり等のやり とりが進んできている.また, 2 月末の VTR 視聴 で,他生徒が名前を呼ばれる場面で「はい」と言っ たり,テレビに近付いて注視したりした.
象徴信号系の音声でのコミュニケーション行動で は,擬態語や擬声語等のような事柄の特徴をよくあ らわしている音声でのやりとりは,あまりみられな かった.しかし,日常生活場面では,教官室への階 段を初めは事例が登るのに合わせて教師が「だん,
だん,・・・」とことばをかぶせていったが,徐々に 事例も同様に言い始めた.そのうちに,事例自ら言 いながら一段ずつ片足交互に速さ等を調整しながら 登り降りするようになってきている.この「だん,
だん,・・・」は,校内の他の階段はもちろん段差の ある場所や校外の初めての階段でも身体(目や手な ど)の調整に関与できてきている.また,掃除で机 を教師と一緒に運ぶ時に「よいしょ,よいしょ,・・・」
とことばをかぶせると,机を両手でかかえて運ぶこ とが徐々に進んできている.ほうきで掃く時に「さ っさっさ,・・・
Jとことばをかぶせると,ほうきの
巌
操作は不十分であるが「さっさっき,・・っと言い ながら掃くことが徐々に進んできている.さらに,
給食で牛乳を飲む時に「ごつくん,ごっくん,・・・」
とことばをかぶせると,徐々に飲む行動がスムーズ になりつつある.
型弁別信号系の音声言語でのコミュニケーション 行動では,大きな動作に関する「立って」等や連絡 帳選びゃ渡しに関する「どっちかな」等の音声言語 での行動の開始や展開が進められており,その場合 も事例自ら発信することよりも教師や他生徒の話し ことばを受信して行動するととのほうが多かった.
このようなことから,本事例は,主として身体の 動きや触れること,他生徒の動き等のほぽ成立して いる自成信号と,身振りや写真カード,音声言語等 の一部成立している構成信号により交信(コミュニ ケーション)行動を行っている.この信号系の成立 状態は, 2 ヶ月の聞ではほとんど変化はみられなか
った.また,事柄と結びつきやすい身振りや写真カ ード, VTR ,擬態語等の表出系の象徴信号系の一部 成立をはさんで,表 4 の左側の自成信号系が成立,
右側の「構成物が対応する信号源にほとんどか全く 似ていないもので構成物間の区別が明かである」型 弁別信号系が未成立(一部成立)という大まかな傾 向がみられた.さらに,受信・発信別にみると,自 成信号の中でも身体の動きを多く発信しそれを教師 が受信したり,教師が触れることや他生徒の動きを 事例が受信したりして,お互いに行動を調整(発現・
展開・終止:変換)し合っている.
このようなことをまとめると,以下の 2 点が明か になった.
信号系の形成は,概ね自成信号系から象徴信号系 へ,さらに形態質信号系,分子合成信号系へと進む 様子がうーかがえた.このことは,身振り,絵カード,
音声等も類似性(象徴性)の強いものと弱いものと では成立状態が異なってくることを示している.こ のように,これまで一つのことばで表現されていた 信号系も,表 2 に示されるような信号系の構成原則 という点からみると,成立状態が異なっていること がわかる.従って,交信(コミュニケーション)行 動の形成を図る時には,どのような特性(表 . 5 信 号系活動を考える時に,分げて考えるべきいくつか の特性)を備えた信号系であるかを見極め,それが 子供にとってどのような交信(コミュニケーション) 行動を形成させ,さらに諸信号系活動を中継ぎとし て行動の秩序形成を図るのかを吟味して使う必要が あることが明らかになった.
- 9 6
ーメディア{信号系} 子み供たか受信ら 子み供た発か信ら 内 容 { 具 体 的 な 使 わ れ 方 } 子み供た受か信ら 子み供た発か信ら 内 容 ( 具 体 的 な 使 わ れ 方 } 人に伝える ①表情
ためにあえ
て作ったも @体の動き
0 -
-握っていた椅子を当番から引かれて入れてしまうと,右手をやきっとひ0 +
-左手を胸付近に当てて教師を見上げると.教師が「怒らないで Jと言のではない いて見た後手2障を繍りつけるようにして服を握って『いやい 』をす う.
が,それが るように蛋る.
他者に対し
0 +
-机よの写真を取ろうとして両手を挙げると.敏師から両手を押さえら0 -
-起立後に両手を体側にポンと当てて rきをつJtI の安"をとる.て信号とな れる.
0 +
-写真を提示して山Oがqまい」と返事した後に手首を返して写真を見ると,教師が「そうそう,直Oさん.わかった」と言う.
- - - - - - - - - - -
- ---且--- ー---ーー 車---ーーーーーーー--且且血血血血血血血血血ーーーーーーーーーーーー--血血血血血且且且-血血血ーーーーーー--- 且血血且-血血血血 血血血血血ー--且畠 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ー 一 一 一 一 一 一 一 一
①身綴り:
0 +
-教師が上向きにした手耳障をo w
の方へ「どうぞ」と移すと.連絡帳を0 +
-当番が r立って」防 と身銀りも添えて言うじ立つ.{事柄と結 渡す.
0 +
-当番が rきをにつ 」と両手を体側につけて言うと.同様にする.びつきやす
0 +
-教師が上向きにした手2
障を自分の机の方へrどうぞ」と向砂ると,行0 +
-当番が r前 どうぞ」と身鐙りも添えて言うと,前に出て来る.いもの} って着席する.
0 +
-中O
の前に立っと「遣うよ」と手を援られて.連絡帳を放り役げるわざわざ作 ーーーーー・・ーーーーーー
0 +
-当番が r立ってJ と身録りも添えて言うじ立つ.ったものが {ある形を
0 +
-当番が「きをつ妙」と両と手身援を体り側も添につ砂て曾うと,向織に来する.受信行動の 約束ごとと
0 +
-当番t) tr前にどうぞ」 えて言うと.前に出て る.成立に信号 するもの}
c . . o
h司
れとして使わ ⑦意{音味声対曾応鰭)
0 +
-
・
・遁還当にK描
e
描番2
持優のヲ震iを机賞て発行のし砲前で色にで『草rどrはしようもてーぞり-Jいと」札と上敏の師写か真らに冒手わ~れ.るねとる..
両手を事. u
の写真0 +
-教師が「ょういJ と言うじ右手を伸ばして机上の写真を「はいJ とているも 取る.
の
0 +
と築O
に渡す.-0 +
-教師が「ょうい」と言うじ「はいJ と言って他生徒の方へ進む.‘0 +
手始子しながらrゃったじ宇ないか一.よしJ0 +
-当番の机まで来てょうい.はい J と 提rき示をさつれける』の姿努をする.0 +
-当番の前で「はいJ と曾うじ連絡唱置を -・・.・.司. . . . . . . . .
・‘・・ーー ・・- ーーーーーーーーー咽ー .-・.司.・..・.・・司咽・-'・-・・-・・-司・.司・.-・・.ー・.・司.・.・・・・句・咽咽司-.- F・・司・・・・・・・・‘・・'-・ー・- 司.・4・・_-・咽--・・--・・_. b・・b・・・・-・-・-・_・.司.. ーーーーーーーー-- ーーー・ー'ー----ー ・咽・-・.・.・- 圃・・.圃.唱__・4・--・-・・・ ・._-_4・..4・.. 4・‘・・・・・・・・.b・_b咽.司' a・a・・・4.・・_・・・・・ B・・・・・・・・・・4・・・・・・ー・・・・・・・・・・・ー・・司-・4・-・-・ {音節と窓
0 +
-当番が「立ってJ と曾うと,起立する.0 +
-佐O
が「立ってJ と身銀りも添えて曾うと立ってJ と立つ.味対応}
0 +
-当番が rきをつげ」と曾うと,当番の方を向いて両手を体側に付ける.0 +
-教師が r椅子を入れるよJ と曾うじ街子を入れようとする.O
O + +
-当番がJ rれい」と曾うと,両膝を軽〈曲げる.0 +
-佐O
が小さい声で「今から帰りの会を始めます」と言うじ両耳を両-当番が r前に,どうぞJ と言うと,前の当番の机の方へ進む. 手で塞ぎながら「始め去す,はい,どうぞ」と言う.
0 +
-敏連絡師板が選r由O
さ-Iv J と呼ぶと,教師を見る.0 +
佐-O
が「由O
さんは,前にどうぞ」と言うと立って」と曾いながら0 +
ぴで教師がrどっちかな」と言うと,一方を選ぶ. 前の当番の机に行<_c •0 +
-連絡帳渡しで相手を探して鏡り返って教師から「策O
君は.どっちだ0 +
-連絡帳選ぴで教舗が「どっちかな」と曾うと 一方を選ぶ.・連っ絡た帳か渡なし」と貫われると.再度援り返って探す.
0 +
-連絡鰻渡しで教師が「どこかな」と言うとょうい.はい.どうぞ J0 +
で柴O
の前で立ち止まって写真を見ながらJfよーい.はい」 と易いよ〈前に踏み出す.と言うと,教師が「はい.どうぞ」と言う.
0 +
-敏師が「由O
さん.連絡鰻はJ と間〈と,飲既設げた連絡帳を姶う.0 +
-ある生徒の連絡帳渡しが終って教師が「はいー次」と言うじ当醤の0 +
-中O
の前「拾に立っlつと.lri うよJ と手を援られて,連絡帳を放り投げる.机に戻る.
0 +
-教師が てあげてJ と曾うと,写真を拾う.0 +
-机よの写真を取った後に教師から r確かめて」と曾われると,手首を0 +
-教師が指さしながら「写真は」と言うと,机上の写真を取る.返して写真を確かめる.
0 +
山-O
に連絡帳を渡した後に「由O
さん,どうぞ」と雷うと,教師がr違0 +
-他生徒から r中O
由O
さん」と呼ばれると.うなずきながら聞いて「は う.直O
さん正どうぞ」と曾う.い」と荷手を挙げる.
0 +
-教師が「はい,次」と言うと.当番の机に戻る.0 +
-終わりの銭拶で敏師から「緒子,入れようか」と曾われると,両手を0 +
-敏師が rどうぞ,あげて〈ださい』と言うとどうぞJ と言って渡宇緒子の背もたれに当てて入れようとする. す.
'
‘
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仰 い い 守
・ l w
¥ 凶て命型 S
洋 諸
甲斐原 巌
表 4 交信(コミュニケーション)行動の成立状態 (B)
信号系
2
構 成 信 号 系1
自 成 信 号 系2
•1
象 徴 信 号 系2
・2
型弁別信号系2
・1
・1 2 • 1
・2
表出系 2形・態2質・系1 分2子・合2成・系2安富 富害
声 ⑥ そ2
鋸 ② 絵カZ
③@ V 害
② 形図空
宇安
字害
F E
酋③ そ
他の
T
他の表 内 系
ド
R
期日
1
I1 1
ド受・発信の別
H. 2
年 受 信 行 動O O
一O
⑩ () ()• • •
⑩•
)(1 2
月11 日発信行動
O O /
•
一 一 )(/
()• • •
()•
)(H. 3
年 受 信 行 動O 0
・O
() 一 一 )( 一 )(• • • l < •
()2
月4 1
日 v発信行動
O O /
一 一 ()/
⑩• • •
@•
()※
O
は成立.⑩は一部成立..は未成立,ーは未使用./は該当しない,空白は不明.V
は信号の量の多少を示す.表 5 信号系活動を考える時に,分けて考え るべきいくつかの特性
ω 信号源所在の別(生体内系
生体外系(他の生体 非生体
ロ ) 信号の流れの方向の別(受信 発信 (
3
) . a 受信に関与する感性様相系の別
(視受容系,聴受容系,触受容系,味受容系等) b
. 発信に関与する運動系,分泌系の別 (発声運動系,四肢運動系等) (
4
) 信号系発生の別(構自成 戒 (
5
) 構成信号の構成原則の別(表 2 参照) (
6
) 信号の持続度の別(痕跡型 瞬間消失型
また,子供との教育的係わり合いをすすめる時に,
子供と係わり手との相互障害状況を相互調整しつつ 相互輔生することを目標とした教育実践から,状況 条件の整備・改変をすすめながら信号系活動の促 進・形成を図ることが,子供と係わり手の行動の自 己調整機能を相互に高めていくことにつながること がいくらか明らかになった.従って r ことば」によ るやりとりを進めるといった場合にも,たんに音声 言語を中心とした「ことば」を言わせる,覚えさせ るとい,うのではなく,様々な状況に対応して子供自
身が自らの生命活動を改めていく底力(生きる力) をつげるのに役立ちうるような係わり合いを考えて いかなくてはならないであろう.
お わ り に
本実践研究を進めるに際して,これまでの様々に いわれる子供達との係わり合いを基に, Y.N. さんと 6 名の子供達並びに先生方と教育的に係わり合いを すすめることができました.記して,感謝致します.
尚,写真の掲載については Y.N. さんの御両親の 許可を受けました.
文 献
1)梅津八三:言語行動の系譜,東京大学公開講座
. 9
言語,4 9 - - 8 2 . . 7 6 9 1
2
)梅津八三:重度・重複障害者の教育のあり方,特殊教育,4 ,
,,-2
:-5 , . 4 7 9 1 3
) Umezu , . : H F o r m a t i o n V f o a l e r b i o r h a v B e d f o - f a e b
l i n
d . n e r d l i h c s n g d i e e o c P r The f o h t i e t w e n T . a n r e t n I t
i o n a
l e s s n g r C o P f o g y c h o l o s y , 4 - - 7 5 8 , e c n i e c S l c i n u C o o
f
Japan , . 4 7 9 1
4
)梅津八三:心理学的行動図,重複障害教育研究所研究紀要,創刊号, . 6 9 7 1
5
)梅津八三:各種陣害事例における自成慣号系活動の促進 と構成信号系活動の形成に関する研究ーとくに盲ろう二重 障害事例について一,教育心理学年報,7 1 . 4 0 1
,- - - - 1 0 1 1
9 7 8 . 6
) Umezu , : H . The n i o a t i z a n r g O B f o o r h a v i e a n d n g i s s
y s t e
m : y t i v i t c a The e s u f o l a c i g l o o h c y p s e c n a t s i s s a f
o
r e h t n i o a t m o r f f o l b a r e v n g i s t e m y s s t f o e h - f a e d
- 9 8
ーb l i n
d , g s d i n c e e P r o f o e h t t s r i F l a n o i t a n r e t n l s g r e s C o n f
o
r e h t d l i C h . u a r e L a n g v . n i U s r e s P America f o , 5 5 4 .
. . . . . . . 4 7
5 , . 0 8 9 1
7)中津恵江他:行動体制と信号系活動について,国立久里 浜養護学校開校
0 1
周年記念重度・重複障害児教育実践研究 協議会補足資料,. 4 8 9 1
8
)藤島省太:聾重複児のコミュニケーション,国立特殊教 育総合研究所特別研究報告「聾児・聾精神遅滞児等の言語習得と多様なコミュニケ ーションの応用に関する研究J
5 9
,' - ' " 7 8
,. 6 8 9 1
9
)土谷良巴,中津恵江,藤島省太:行動調整の促進と言語 信号系活動,心身障害児の言語行動の形成と評価に関する 研究,. . . . . . . . 5 1
1
7
,. 9 8 9 1 1
0
)
中津恵江:信号系活動を考える時に,分けて考えるべき いくつかの特性,横浜国立大学教育学部特殊教育特別専攻 科「盲聾児の指導1
J講義資料,. 9 8 9 1
1 1
) 甲斐原巌:聴覚障害乳幼児のコミュニケーション行動の 分析,横浜国立大学教育学部特殊教育特別専攻科重複障害 教育専攻