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第13回ヨーロッパスポーツ社会学会の参加報告

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Academic year: 2021

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第13回ヨーロッパスポーツ社会学会の参加報告

著者 横山 茜理, 永谷 稔

雑誌名 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報

巻 7

ページ 41‑42

発行年 2016

URL http://id.nii.ac.jp/1136/00002516/

(2)

─  ─ 41

2017年3月 March,2017

第13回ヨーロッパスポーツ社会学会の参加報告

Report on the 13th European Association for Sociology of Sport Conference

横 山 茜 理

1)

  永 谷   稔

1)

Akari Y

OKOYAMA

  Minoru N

AGATANI

キーワード:都市におけるスポーツ,ヨーロッパ,子どもの体力向上 

Ⅰ.はじめに

 筆者は,2016年5月4日〜 7日までデンマークで開催され た。 「13th  European  Association  for  Sociology  of  Sport  Conference-Sport  in the city」へ参加した。本編では,こ の学会参加を通じて,ヨーロッパにおける子どもの体力や 指導の現状を報告する。

 13th European Association for Sociology of Sport(以 下,EASS)は,ヨーロッパにおけるスポーツ社会科学 的研究を促進し,EU や欧州会議に対して科学的な助言 を行う目的に2001年にウィーンで立ち上げられ,2004年 にはジャーナル(EJSS)が発刊されるようになっている。

今年は,デンマークにあるコペンハーゲン大学を会場に

「都市におけるスポーツ」をテーマにヨーロッパをはじ め,アジアや日本からの参加者もおり,多くの研究者が 参加し活発な議論がなされた。

Ⅱ.学会における発表内容

 学会のテーマとして,「スポーツと政治」「スポーツと 健康」「スポーツと経済」「スポーツとソーシャルキャピ タル」「メディア」「ジェンダー」など細かいセッション に分かれてテーマについての発表がなされ約期間中に 126演題があった。参加者の傾向としては,ヨーロッパ 圏を中心に約175人が参加し,筆者らのグループは, 「The  current  status  and  challenges  to  improve  physical  strength  and  athletic  ability  of  children  in  snow  cold  region in Japan」とタイトルを設定し,日本の積雪寒冷 圏での子どもの体力状況の現状を発表した。

北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報 第7号  (41 〜 42)

Bulletin of the Northern Regions Lifelong Sports Research Center Hokusho University Vol.7

1)北翔大学生涯スポーツ学部

写真1 コペンハーゲン大学 写真2 発表風景①

(3)

─  ─ 42

第13回ヨーロッパスポーツ社会学会の参加報告

 発表の中でまずは,ヨーロッパの中でどの程度日本の 積雪寒冷圏(北海道,東北)が認識されているか紹介し た。北欧では,北海道や東北と同じように積雪か観測さ れウィンタースポーツも盛んに行なわれている。そし て,子どもの体力低下は同じくヨーロッパでも問われて いる問題となっていること,日本における部活動が習慣 としてないヨーロッパ圏では,親が小さい頃から指導し て,運動やスポーツに親しむ機会が多くコーチとして成 り立っていることが理解できた。

 北海道の子どもが積雪寒冷地であるがゆえに体力レベ ルが低いのではなく,他の要因には指導をする教員や親 との関わりが大きく影響をするのではないかと議論に なった。これらを今後は,研究を進めていく上で,明ら かにし成果として発表したい。

 また,同じ課題がヨーロッパでも起こっていることは,

比べられるわけではないが生活習慣や環境の違いが体力 レベルに影響しているわけではないという筆者の仮説に も共通項があることも伺えた。これは,今後の課題とし たい。

Ⅲ.まとめ

 ヨーロッパ・スポーツ社会学会への参加を通じて,イ ギリスやポーランドなど多くのヨーロッパ諸国の研究発 表を目にして,議論をすることで日本だけではなく,世 界的にスポーツとしての変化を感じた。それは,子ども の体力面にだけではなく,ビジネスや都市とスポーツに おいて自転車やウォーキングといった生涯スポーツから

ビジネスやエリートスポーツを含めたスポーツ環境や制 度の必要性など多くが進化しているということである。

 子どものスポーツは,施設数や季節環境だけでなく,

スポーツクラブや家族でのスポーツ活動が行われること で学校体育には偏らない指導体制が構築されること。そ して,これからのコーチングを含めた指導力の向上で子 どもの体力レベルが変化する可能性があることが,考え られた大変良い機会となった。今後もしっかりと研究を さらに進めていきたいと感じた学会となった。

付 記

 本研究は,平成27−29年度文部科学省私立大学戦略的 研究基盤形成支援事業の助成をうけて実施された。

Ⅳ.引用文献

1)北村尚浩,川西正志,横山茜理:平成21年度  重点 プロジェクト事業(海外派遣研究員等  旅費)報告  ヨーロッパ・スポーツ社会学における研究動向 鹿 屋体育大学研究紀要,41:15−17,2010

2)山下高行,菊幸一:ヨーロッパ・スポーツ社会学の 動向と1997年国際シンポジウム スポーツ社会学研 究,4:1−12,1996

写真3 発表風景②

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