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福祉 専門職養成 における援助技術 の向上 について

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福祉 専門職養成 における援助技術 の向上 について

− 実 習 訪 問 指 導 に お け る ス ー パ ー ビ ジ ョ ン −

野 島正剛

は じめに

児 童虐待 や幼 児 を狙 った犯罪 、少子化、子育 て困難 な ど、子 どもを取 り巻 く環境 が悪化 してい る。福祉 専門職 と して保 育士 の活動 は年 々重要性 を増 してい る。 それ に伴 い、保 育 士養成施設 は地域 の保 育士 を過 不足 な く供給す る とい う視点か ら、い か に保 育士 の質 を高 めてい くか とい う視 点 に移行 して きてい る。その契機 となったのが 2001 年 の児 童福祉 法 の 一部改正で ある。この一部 改正 に よって 、保育士 関連 の規 定が変更 とな り、それ に伴 い 2002 年 に保 育士養成施設 の修 業科 目と単位数 、履修 方法 の変 更や

(1

㌧ 保 育士養成施設 の指 定 ・ 運営 の基準 の通知

(2

)が行 われ 、保育 士養成施 設 にお け る養成 の質 の向上 が行 われ たので ある. 当然、各養成施設 は従来 にお いて も質 の高い保育士養成 を行 うべ くカ リキ. 1 ラムの 改定や 学習環境 の改 善 を行 って きたが、それ を上回 るかの よ うな子 ども と家族 を取 り巻 く 環境 の変化 があった。

筆者 の勤務校 も指 定保 育士養成施設 で あ り。 これ ら関係 法令 の変更 にあわせ てカ リ. キ ュ ラム を改定 し、その後 も地域社会 の要請や社会状 況 を踏 まえなが ら改定 をお こな ってお り、

現行 のカ リキュラムは 2005 年度入学生か ら適用 してい る。理論 と実践 を有機 的 に結 びつ け るた めに実習 の事前事後指導 に も十分な時間 を充 て る配 慮が行 われ てい るO本学 にお け る 実習 の位 置付 けは、保 育士 として、 また 1 人 の社会 人 と し七育つ た めに重要 な機 会 として 位置付 けてい る ( 3 ' 。実習事前事後指 導において も、その位置付 けを踏 まえた指導 を行 って いる。

従来 の実習事 前事後指導 は集 団で の指導 で あ り、学生個 々の学習状況や生活体験 を踏 ま えた ものではない。 あ る学生は帯の使い方や雑 巾の絞 り方 を知 らないまま実習 を開始 し、

また 「 子 どもが好 き」 と言 いなが ら実習 で初 めて子 ども と遊 んだ とい う学生 もいたO' 実習 に行 って手遊びがで きない と言 い出す学生や 、大声 で挨拶す る こ とが恥ず か しくて苦手 と い う学生 もいた。 この よ うな学 生がい るこ とを実習前 に把握す るよ う努 めて はきたが十分 ではなか った。 これ は学生 自身 が実習で どの よ うな活動 を行 うのか具体的なイ メー ジがで きず 、実習前 に どの よ うな準備 を行 い、 あるい は どの よ うな こ とが不安 なのかが想 像 で き なか ったのではないか と推測 され る。現行 のカ リキ ュ ラム改定時 には、保育 実習事 前事後 指導 は少 人数化 で きなか った ものの、教育実習 Ⅰで はゼ ミ生 を取 り入れ る ととも、本 学附 属幼稚 園 と連携 し 「 プ レ実習」 の時 間を設 定 し、子 どもと触れ合 うことや 、実習 の具体的 なイ メー ジがで きるよ うに した。保 育実習事前事後指導 は教育 実習事前事後指導 とも連携

しなが ら、 よ り質の高い保 育士養成 を行 うよ うに した。

この. よ うな事前指 導 と、保育実習 が終 わ ってか ら行 う事後指 導 の間に、養成校 の教員 が

実習施設 ・園 に訪 問 し、学生 に対 して指導 を行 う 「 訪 問指導」 が養成校 には義務 付 け られ

てい る。 従来の本学 にお ける訪 問指 導は、やや もすれ ば 「 実習 のお礼」 の色彩 が強 か った

(2)

よ うで あ るが 、 よ り質 の 高い保 育 士養成 には、訪 問指導 は欠 かせ ない もので ある。 理論 と 実践 を有機 的 に結 び つ け る と ともに、前述 した生活 体験 の少 な さか ら生 じた社会 人 育成 以 前 の問題 が発 生 しな い よ うに、訪 問指 導 は保 育実習 の具 体的 イ メー ジ を もて ない学 生や 、 準備 がで きなか った学生や 、 自主的 に も十分 な事前 学習 を行 いな が ら実習 で思 うよ うな活 動 が で きてい ない学生 に対 しての軌道修 正 を促す 重要 な もの とな ってい る。

本 稿 で は理 論 と実践 を有機 的 に結 びつ け、子 どもの心身 の発 達 を保 障す る ことが で きる 児 童福祉 専 門職 と しての保 育 士 とな る よ う、保 育 実習指 導 の一部 とな る訪 問指導 につ いて 福祉 専 門職 の ス タンダー ドな資格 で あ る社会福祉 士 と比較 しなが ら内容 を整 理 し、本 学 に お け る保 育 実習訪 問指導 の現 状 をま とめ、そ の改 善 につ い て若 干 の考察 を行 うもので あ る。

保育 実習 にお け る養 成施 設 の指導 につ い て

保 育 士養 成 に関 しては 、 日本 国憲法 お よび児童福祉 法 、そ の他 関連 条約 等 の理 念 を具体 化す るた め に保 育士 関連 の法 令 が整備 され 、児童福祉 法施行 規則 6 条 の 2 に よ り、地方厚 生局長 等 が養成 施 設 を指 定す る こ とにな って い る。

以 下 は これ ら関連 法令 を基 に 2002 年 に出 され た厚 生 労働省雇 用均 等 ・ 児 童 家庭 局長 通知 の保 育 実習 に関す る部分 であ る。

保 育 実習 実施 基準 第 1 保 育 実習 の 目的

保 育 実習 は、 そ の習得 した教科 全体 の知識 、技 能 を基礎 と し、 これ らを総合 的 に実践 す る応 用 能 力 を養 うた め、児 童 に対す る理解 を通 じて保 育 の理論 と実践 の関係 につ い て習 熟 させ る こ とを 目的 とす る。

第 2 履修 の方法 ′

1 保 育 実習 は、次表 の第 3欄 に掲 げる施設 につ き、 同表 第 2欄 に掲 げ る履 修方法 に よ り行 うもの とす る。

実習種別 ( 第 1 欄) 履修方法 ( 第 2 欄) 実習施設 ( 第 3 梱) 単位数 施設におけるおおむねの実習 目数

備 考 1 第 3 欄 に掲 げ る実習施設 の種別 は、次 に よる もので あ る こ と。

( A) ・ ‑保 育所 及 び乳児 院 、母子 生活支援 施設 、児 童養 護施 設 、知的睡 害 児施設 、盲 ろ う あ児施 設 、肢 体 不 自由児 施設 、重症 心身 障害児施設 、情 緒障 害児 短期 治療施 設 、児童 自立支援 施 設 、知的 障害者 更 生施 設 ( 入 所)、知 的障 害者 授 産施設 ( 入所 )、児童相 談所 一時保護 施設 又 は独 立行 政法 人 国立重度 知的障害者 総合施設 のぞみ の園

( B) ・ ‑保 育所

( C) ‑児童 厚 生施設 又 は知 的 障 害児 通園施設 そー の他社 会福祉 関係 諸 法令 の規 定 に基 づ

‑4 2 ‑

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き設 置 され てい る施 設 で あ って保育 実 習 を行 う施 設 と して適 当 と認 め られ る もの ( 保 育所 は除 く。 )

備 考 2 保 育実 習 ( 必修 科 目)5 単位 の履修 方法 は、実習 に関す る事前 及び 事後指 導 1 単位 の ほか 、保 育所 にお け る実習 2 単位 及 び 、そ の他 ( A) に掲 げ る保 育所以 外 の施 設 に お け る実習 2単位 とす る。

備 考 3 配 偶者 の ない女子 で現 に児 童 を扶 養 してい る者 又 は配偶者 の ない 女子 と して 児童 を扶養 してい た こ との あ る者 で あ って、そ の者 が 「 特別 保 育事 業 の実施 につ い て 」

( 平成 1 2 年 3 月 29日児 発 第 247 号)に規 定す る家庭 的保 育 事 業 にお い て、補助者 と し て 、20日以上従 事 して い る又 は過去 に従 事 していた こ との あ る場合 に あって は、当該 事業 に補助者 と して従 事 してい る又 は過 去 に従事 していた こ とを もって、保 育 実習 ( 必 修科 目)の うち保 育所 にお け る実習 2 単位 及 び保 育実習 Ⅱ ( 選 択 必修科 目)を履 修 した

もの とす る こ とがで き る。

2 保 育実 習 を行 う児 童 福 祉 施 設 等及 び そ の配 当単位 数 は、指 定保 育 士養 成 施 設 の所 長 が定 め るもの とす る。

3 保 育実 習 を行 う時期 は、原則 と して第 2学 年 の期 間内 と し、修 業年 限 が 3年 以 上 の夜 間部 、昼 間定時制部 又 は通信 教 育部 につ いて は、第 3 学 年 の期 間内 を原 則 とす る。

4 実習施 設 に 1 回 に派遣 す る実習生 の数 は、そ の実習施 設 の規模 、人的 組織 等 の指 導能力 を考慮 して定 める もの とし、多人数 にわた らない よ うに特 に留意 す る もの と す る。

5 指 定保 育 士養 成 施 設 の所 長 は、毎 学年 度 の始 め に実習 施 設 そ の他 の関係 者 と協議 を行 い、その学年度 の保 育実 習計 画 を策 定す る もの と し、 この計画 には、全 体 の方 針 、実習 の段 階 、 内容 、施設 別 の期 間、時 間数 、学生 の数 、実習前 後 の学習 に対す る指導 方法 、実習 の記録 、評 価 の方法等 が 明 らか に され な けれ ばな らな い もの とす る。

6 実習 におい て知 り得 た個 人 の秘密 の保 持 につ い て、実 習 生 が十 分 配慮 す る よ う指 導す る こ と。

第 3 実習施 設 の選 定等

1 指 定保 育 士養成 施 設 の所 長 は、実習施 設 の選 定 に 当た って は、実 習 の効 果 が指 導 者 の能 力 に負 うところが 大 きい こ とか ら、特 に施 設長 、保 育 士 、そ の他 の職 員 の人 的組織 を通 じて保 育 につ いて の指 導能 力 が充実 してい る施設 の うちか ら選 定す る よ

うに努 め る もの とす る。

特 に、保 育所 の選 定 に当た っては、乳児保 育 、障害児 保 育及 び一時保 育等 の多様 な 保 育サ ー ビスを実施 して い る ところで総合 的 な実習 を行 うこ とが望 ま しい こ とか ら、

この点 に留意す る こ と。

2 指 定保 育士養 成 施 設 の所長 は、児 童福 祉 施 設 以外 の施 設 を実習施 設 と して選 定す る場合 に当た って は、保 育 士 が直接入 所者 の指 導 に従事 して い る施 設 を選 定す る も の とす る。 なお 、そ の施設 の設備 に比較 的余裕 が ある こ と、 実習生 の交通 条件 等 に つ い て も配 慮す るもの とす る。

3 指 定保 育士養 成 施 設 の所長 は、教員 の うちか ら実習 指 導 者 を定 め、実 習 に関す る

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全般 的 な 事 項 を担 当 させ る こ と と し、 ま た 、 実習 施 設 にお い て は、 そ の長 及 び保 育 士 の うちか ら実習 指 導者 を定 め る もの とす る。 これ らの実 習指 導者 は、保 育 実 習 の 目的 を達 成 す るた め、指 定保 育 士養成 施 設 の実 習 指 導者 が 中心 とな って相 互 に緊密 な連 絡 を とる よ うに努 め る もの とす る。

4 指 定保 育 士養 成 施 設 の実習 指 導者 は 、実 習期 間 中 に少 な く とも 1回 以上 実習 施設 を訪 問 して学 生 を指 導 す る こ と。 なお 、 これ に よ り難 い場 合 は、それ と同等 の体制 を確 保 す る こ と。 ‑

5 指 定 保 育 士 養 成 施 設 の実 習 指 導者 は 、実 習期 間 中 に、学 生 に指 導 した 内容 をそ の 都 度 、記 録 す る こ と。 また 、実 習施設 の実 習指 導者 に対 して は、 ・毎 日、実 習 の記録 の確 認 及 び指 導 内容 を記 述 す る よ う依 頼 す る等 、 実習 を効 果 的 に進 め られ る よ う配

慮 す る こ と。 、

引用 厚 生 労働 省 「 指 定保 育 士養 成 施設 の指 定及 び運 用 の基 準 につ い て 別 紙 2保 育 実 習 実施 基 準 」 ( 平成 1 5 年 1 2 月 9日 雇児 発 第 1 209001 号) 厚 生 労働 省 ・ 2003

これ を見 る と、保 育 士 資格 を取 得す るため に行 う保 育 実習 は、必修 科 目で あ る 「 保 育 実 習 」5 単位 に加 え、選択 必修 科 目の 「 保 育実 習 Ⅱ 」 また は 「 保 育 実習 Ⅲ 」 の どち らか の科 目を 2 単位 、合 計 1 7 単位 の履修 が 必要 で ある こ とが わ か る。 この うち 「 保 育 実 習 」 は、事 前 事後 指 導 1 単位 、保 育 所 で の実 習 2 単位 、児 童 福祉 施 設 で の実習 2 単位 の合 計 5 単位 で 構 成 され て い る。 この 「 保 育 実習 」 につ いて は以 下 の よ うに設 定 され てい る。

<科 目名 >

保 育 実 習 ( 実 習 ・5 単位 )

< 目標 > L

l 児 童 福祉 施設 の 内容 、機能 等 を実践 現場 で の体験 を通 して理解 させ る。

2 既 習 の教 科 全 体 の知識 ・ 技 能 を基 礎 と し、これ らを総 合 的 に実 践す る応 用力 を養 う。

3 保 育 士 と しての職 業倫 理 と子 どもの最 善 の利 益 の具体 化 につ い て学 ばせ る。

<内容 >

【 保 育 実 習 指 導 ( 1単位 )】

( ね らい)

保 育 実 習 を 円滑 に進 めて い くた めの知 識 ・技術 を習 得 し、 学習 内容 ・課題 を明確 化 す る と と もに、 実習 体験 を深 化 させ る

( 内容 )

1 事 前指 導 と して 学 内 にお い て講義 や 視 聴 覚 学習 等 を用 い た演 習 を行 い、また実 習 施 設 にお い て 見学 ・オ リエ ンテ ー シ ョン等 を行 う。 と りあげ る内容 は次 の通 りで あ る。

( 1 ) 保 育 実 習 の意 義 ・目的 ・内容 の理 解 ( 2) 保 育 実 習 の 方 法 の理解

( 3) 実 習 の 心構 えの理 解。特 に個 人の プ ライバ シー の保 護 と守 秘義 務 、子 どもの人 権 尊 重 につ い て の理 解。

‑4 4‑

(5)

( 4) 実習課題 の 明確 化

( 5) 実習記 録 . p意義 ・ .方法 の理解 LI I ( 6) 実習施 設 の理解

2 実 習 中に巡 回指 導 を行 い 、実習施 設 の実習指 導担 当者 と?連携 の も とに、実 習 生

‑ のスーパー ビジ ョン を行 う。一

3 実習 終 了後 に、 ‑ ー 事後指導 と して実 習総括 ・評価 を行 い 、新 たな学習 目標 を明確 化 させ る。

【 保 育所 にお け る実 習 ( 2 単位 )】

( ね らい)

・保 育所 の生活 に参加 し、乳幼児 ‑ の理解 を深 め る とともに、保 育所 の機 能 とそ こで の保 育士 の職 務 につ いて 学ばせ る。

( 内容)

1.実習施設 につ い′ て理解 させ る ノ

2 保 育 の丁 目の流れ を理解 し、参加 させ る

3 子 どもの観 察や 関わ りを通 して乳幼児 の発 達 を理解 させ る I 4 保 育計画 ・指 導計画 を理 解 させ る

5 生活や遊 び な どの一部分 を担 当 し、保 育 技術 を習得 させ る 6 職 員 間の役割 分担 とチー ム ワー クにつ い て理解 させ る ・

7 記録 や保護者 との モ ミュニ ケ‑ シ ョンな どを通 して家庭 ・ 地域 社会 を理 解 させ る 8 子 どもの最 善の利 益 を具体化す る方 法 につ い て学 ばせ る

9 保 育 士 と して の倫理 を具体的 に学 ばせ る

1 0 安全及 び疾 病予 防‑ の配 慮 につ い て理解 させ る

【 居 住型 児童福祉施 設等 にお け る実習 ( 2 単位 )】

( ね らい)

居住 型児 童福祉 施設 等 の生活 に参加 し、子 ども‑ の理解 を深 め る と ともに、居住型 児童福祉施 設等 の機 能 とそ こでの保 育 士 の職 務 笹つ いて学 ばせ る。

( 内容)

1 実習施設 につ十 て理解 させ る

2 養護 の一 日の流れ を理解 し、参加 させ る

3 子 どもの観 察や 関わ りを嘩 して、子 どものニー ズを理解 させ る 4 援助 計 画 を理解 させ る

5 生活や援助 な どの一部分 を担 当 し、養護 技術 を習得 させ る 6 職 員 間 の役 割分担 とチー ム ワー クにつ い て理解 させ る

7 記録 や保護 者 との コ ミュニケー シ ョンな どを通 して家庭 ・ 地域社 会 を理 解 させ る 8 子 どもの最 善の利 益 につ いての配 慮 を学 ばせ る

9 保 育 士 としての職 業 倫理 を理解 させ る

1 0 安全及 び疾 病予 防‑ の配慮 につ いて理解 させ与 .

引用 厚 生労働省 「 指 定保 育 士養成 施設 の指 定及 び運用 の基 準 につ V L 、て 別 紙 . 3 教科

目の教授 内容 」 ( 平成 1 5 年 1 2 月 9日 雇 児発 第 1 209001 号) 厚 生 労働 省 2003

(6)

保 育実習指導 の内容 の 1 には事前指導、 2 には実習保育所 ・施 設 に訪 問 して行 う巡回指 導、 3には事後指導の内容 が定 め られ てい る。 2においては、施設 の実習指導担 当者 との 連携 を行 い、そ の上で実習生‑ スーパー ビジ ョンを行 う必要 が あ り、養成施設 の実習担 当 者 にスーパ ー ビジ ョンを行 うこ とが求 め られ てい る。社会福祉 の スタンダー ドな資格 であ る社会福 祉 士 の養成 にお いては、訪 問指導 、スーパー ビジ ョンにおいて次 の よ うに定 め ら れ てい る。

8 実習 に関す る事項

( 3) 実習施設 は、実習担 当教員 に よる週 1回以上 の定期的巡回指導 が可能な地域 に存 す るこ と

引用 「 社 会福祉 士養成施設等指導要領及 び介護 福祉 士養成施設等指導要領 について」

( 昭和 63 年 1 月 1 4日 社庶 第 3 号 各都道府 県知事 あて厚 生省 社会局長通知)

とあ り、社会福祉 士養成 におい ては、「スーパー ビジ ョン」とい う文言 は使 われ てい ないが、

実習施設 が定期 的 に巡回指 導が可能 な地域 と示 され てお り、保 育士 の訪 問指導 よ りも確実̲

に指 導 を行 うこ とが求 め られ てい るこ とが読 み取れ る。 社会福祉 士養成 にお ける科 目の う ち' ,実習 にかかわ る科 目は 「 社会福祉援助技術論 」 「 社会福祉援助技術演習 」 「 社 会福祉援 助技術現場 実習」 に加 え、事前事後指導であ る 「 社会福祉援助技術現場実習指導」が設 け

られ 、科 目の 目標 及び内容 は以 下の よ うに定 め られ てい る。

社会福祉 士養成施設等 にお ける授 業科 目の 目標 及び 内容

「 社会福祉援助技術論」

【目標 】

1 基本的 コ ミュニ ケー シ ョンや 人 との付 き合 い方 な どの 円滑 な人 間 関係 形成 を図 る た めの方法 につ いて理解 させ る。

2 人権尊重、権利擁護 、自立支援 等 の観 点 を踏 まえた社会福祉 サー ビス と援助活動の 関係 につい て、理解 させ る。

3 福祉 専門職 と専門援助技術 の関係 につ いて理解 させ る。

4 社 会福祉援助活動 の展 開過程 を重視 しなが ら、その 日的 ・価値 ・原 則及び体系 とそ こにお ける共通課題 につ いて理解 させ る。

5 社会福祉援助活動 にお ける専門援助技術 の体系について理解 させ る。

6 社会福祉援助技術 に由来す る倫理 につ いて理解 させ る。

【内容 】

1 社 会福祉 サー ビス と援助活動 の関係 2 福祉 専門職 と専門援助技術 の関係 3 専 門援助技術の歴 史的展開

4 社会福祉援助活動 の 目的一 ・価値 ・原則及び諸過程 と共通課鰭 1 )社会福祉援助活動 の 目的 と価値

‑4 6 ‑

(7)

2) 社会福祉援助活動 の原則 ( 人権尊重 、権利擁護 、 自立支援等 を含む) 3) 社会福祉援助活動 の展 開過程

①援助 開始時 の面接 ( イ ンテー ク)と事前評価 ( アセ スメン ト)

②援助 計画 の作成

③援助活動 の実施

④援助活動 の評価

4) 社会福祉援助活動 の共通課題

① 契約 ・介入 ・課題 の意義 と方法

② 面接 の意義 と方法

③記録 の意義 と方法

④評価 の意義 と方法

6) 専門職相互 に よる助言 協力 ( スーパー ビジ ョン)の意義 と方法

⑥ 個別 事象 の継 続的援助 ( ケー スマネー ジメン ト)の意義 と方法 5 専 門援助技術 の体 系及び内容

・1 )直接援助技術

①個別援助技術 ( ケース ワー ク)

②集団援助技術 ( グルー プ ワー ク) 2) 間接援助技術

① 地域援助技術 (コ ミュニテ ィワー ク)の理論 と技術 イ 地域援助技術 の概念 と基本 的性格

ロ 地域社会 の組 織化 ハ 地域援助技術

( 塾社会福祉調査法の理論 と技術

イ 社会福祉調査 の基本的性格 と類型 誓 統計調査法 にお け る調査技術 ハ 事例調査 にお ける調査技術

③社会福祉 の運 営 (ソー シャル ・ア ドミニ ス トレ「 シ ョン)と計画 の技術

3) そ の他 の関連 専 門援助 技術 ( 介護保 険 法 にお け る居 宅サー ビス計画及 び施設 サ ー ビス計画 を含 む)

6 社会福祉援助 活動 の場 と専門援助技術 ケ 専門援助技術 と倫理

8 専門援助技術 の統合化 とチー ムに よる対応 9 専 門援助技術 をめ ぐる我 が国及び諸外 国の動 向

「 社会福祉援助技術演習

【目標 】

1 社 会福祉 の専門援助技術 を、具体的 な事例や援助 場面 を想 定 した実技指 導 (ロール

^ プ レーイ ング等)を中心 とす る演習形態 に よ り、 社会福祉援助技術 に関す る講義及び

現場実習 と関連 させ なが ら、個別指導 な らび に集 団指導 を通‑ してその精度 を高 めつ

つ習得 させ る。

(8)

2 学生個 々人 が 自分 自身 で学習 し、考 え、主体的 に行動す る態度 を酒養する。

3 演 習 のなかで、具体的 に人権尊重、権利擁護 、自立支援 について理解 しJ実際 に行 動 で きるよ うl にす る. さらに、在宅での生活支援 も視野 に入れ て理解 させ る.

【内容 】

具体的 な援助 事例 を体系的 に と りあげ るな ど して、社会福祉援助技術 をそ の援助過 程 を含 め具体 的 に理解 させ るた め担 当教員 に よる個別指導 並び に集 団指導の もとで、

学生 自身 が積極 的 に参加 で きる様 にすす める。

さらに、基本 的 な コ ミュニ ケー シ ョン等含 めた社会福祉 援助技術 が学 生個 々人 に身 につ くよ う、具体的 な援助場面 を想定 した実技指導 (ロール 7p . レ‑イ ング等)を実施す る。

その際、次 の点 に留意す ること。

1 実習前 にお いて は、具体的 な課題別 の事例 を活用 し、相 談援助業務 に必要 な専門援 助技術 、面接 実技 、 ー記 録 実技 、評価 ・効果 測定実技等 についての指導 を行 い、講義 の内容 を深 めた り実習 の教育効果 があが る よ うにす る。.

2 実習後 にお いて は、実習総括 をふま えて、社会福祉援助 技術 をよ り深 めて身 につ け させ る よ うにす る。

「 社会福祉援助 技術現場 実習」

【目標 】

1 現場体験 を通 して社 会福祉 専門職 , ( 社会福祉 士)と して仕事 をす る うえで必 要 な 「 専 門知識 」、 「 専門援助技術」及び 「 関連知識 」の内容 の理解 を深 やる0

2 「専門知識 」、「専門援助技術」及び 「関連 知識 」を実際 に活用 し、相 談援 助業務 に 必要 とな る資質 ・能力 ・技術 を習得す る。

3 職 業倫理 を身 につ け、 福祉 専門職 としての 自覚 に も とづ いた行動 がで きる よ うにす る。

4 具体的 な体験や援助 活動 を、専門的援助技術 と して概念化 し理論化 し体系 だててい くこ とがで きる能力 を酒養す る。

5 関連分野 の専門職 との連携 のあ り方及 びそ の具体的 内容 を理解す る。

【内容 】

社会福祉援助 技術現場 実習 を実施す る際 には、下記 の点 に留意す るこ と。

① 配属実習 に際 しては、健康診 断等 の方法 に よ り、実習生 が長 好な健康華 態 にあるこ とを確認 した うえで配属 させ る こと。

② 実習先 は、巡回指導 が随時可能 な範囲で選 定す るこ とと し、実習 中の個別 指導 を十 分行 うよ うにす るこ と。

③ 「 実習記録 ノー ト」 につ いては、単な る記録 とな らない様 にあ らか じめ学 生C P こ指導 す る とともに、その内容 につ いては、個別指導 に十分生かす よ うにす るこ と。

④ 実習 中にお いては

‑下記 の点 に留意 して実習 を行 うもの とす る。 L

∴ ア) 利 用者 や その関係者 、施設 ・機 関 ・ . 団体等 の職 員や ボ ランテ ィア等 との基本 的 な コ ミュニケ‑ シ ョ′ ンや 人 との付 き合 い方 な どの 円滑な人間関係 を形成す る能力 を 強 め る。

I. 4 8‑

(9)

・イ)利 用者 を理解 し、そ の需 要 を把握 す る能力 を強 める。

ウ)利用者 やその関係者 ( 家族 ・親族 ・友人等)と援助 関係 を作 る能力 を強 め る。

エ)利用者や その関係者 ( 家族 ・親族 ・友人等)の問題解決能力 を高 め るよ うに援助す る能力 を強 める。

オ)福祉 専門職 ( 社会福祉 士)と しての職業倫理 、施設 ・機 関 ・団体 の経 営や職員 の就 業 な どに関す る規定 を学び、組織 の⊥員 と して仕事 を計画 し、責任 を果す能 力 を 強 め る。

カ)実習生が、当該 実習先が コ ミュニテ ィの中の機 関 ・施設 である こ とを理解す る と ともに、具体的 な コ ミュニテ ィ‑ の働 きか けについて学び、そ の援助 のための能 力 を強化す る。

・キ)福祉 専 門職 ( 社会福祉 士)の あるべ き姿 と必要 な能力 を実際 に学び 、自己 を客観祝 し、解決すべ き 自己の課題 を明確 化 し、理解 を深 める。

「 社会福祉援助技術現場実習指導」

【目標 】

1 社会福祉援助 技術現場 実習 の意義 について理解 させ る。

2 社会福祉援助技術現場 実習 を通 じて、養成施設 で学んだ知識 、技術等 を具 体的 かつ 実際的 に理解 で きるよ う指導す る。

3 実践的な技術等 を体得 できるよ う指導す る。

4 福祉 に関す る相談援助 の専門職 と しての 自覚 を促 し、専門職 と して求 め られ る資質 、 技能 、倫理 、 自己に求 め られ る課題 把握 等 、総合 的に対応 できる能力 を習得 で きる

よ うに指導す る。

【内容 】

社会福祉援助技術現場実習指導 には、下記 の内容 を必ず含 めるこ ととす る。

1 実習 オ リエ ンテー シ ョン 2 視聴覚学習

3 現場 体験学習及 び見学実習 ( 実際 の介護 サー ビスの理解や各種サー ビスの利用 体験 等 を含む)

4 巡回指導

5 実習記録 に基づ く実習総括 レポー トの作成 6 実習 の評価全体総括会

( 注) ① ・社会福祉援助技術現場実習 を効果的 にすす め るた め、実習 生用 の 「 実習 指 導マ ニ ュア

」及び 「 実習記録 ノー ト」 を作成 し、実習指導 に活 用す

る こと。

ア)実習前 において は、下記 の点 に留意 して個別指導 を行 うもの とす る。

a) 実習生 が、実習 の意義 、目的 を理解 し、適切 な実習計 画 を作成す る。

b) 実習 生 に 自己の選 択 した実 習 分 野 と施 設 につ い て基 本 的 な知識 を もたせ る。

C) 実 習 生 に実習 先 で必 要 とされ る専 門援 助 技 術 の基礎 につ い て十分

理解 させ る。

(10)

d) 実 習 生 に個 人 の プ ライ バ シー の保 護 と守 秘 義 務 等 につ い て 十 分理 解 させ る。

イ)実 習 後 にお い て は、そ の実習 内容 につ いて の達成 度 を評 価 し、必要 な 個 別 指 導 を行 うもの とす る。

② 配 属 実 習 が効 果 的 に行 われ る よ う、実 習 生 と実習 担 当専任 教員 が 、 実習 先 の実 習 指 導担 当者 と十 分協 議 して 、実 習 が確 実 に実施 で きる よ う実習 計画 を作成 す る こ と。

③ 実習 の評 価 基 準 を明確 に し、評 価 に際 して は実 習先 の実 習指 導担 当者 の 評 定 は も とよ り、実 習生本 人 の 自己評 価 につ い て も考慮 して行 うこ と。

引用 「 社会 福祉 養 成 施設 等 にお け る授 業科 目の 目標 及 び 内容 並 び に介護 福 祉 士養 成施 設 等 にお け る授 業科 目の 目標 及 び 内容 の改正 につ い て ( 通 知 ) 別 添 1 」 ( 平成 1 1年 11 月 1 1日 社 援 第 二六 六 七 号 厚 生省 社会 ・援護 局 長 通知 )

社会 福 祉 士 の業 務 の 中心 は ソー シ ャル ワー クで あ り、新 人 ソー シ ャル ワー カー を育 てて い くた め に は 、先 輩 ソー シ ャル ワー カー に よるスーパ ー ビジ ョンは必 要 不 可欠 で あ る. 大 学 で学 ん だ ソー シ ャル ワー クの理 論 とそれ を基 に した演 習 を実 践 す るのが 実習 で あ り、ス ー パ ー ビジ ョン に よ り理 論 と実践 を有機 的 に結 び つ けて い くた め に は、現 場 の ソー シ ャル ワー カー の み な らず 、巡 回指 導 にお け るスーパ ー ビジ ョンは必 須 で あ るo そ のた め、教員 の資格 につ いて も定 め られ て い る。

教員 資格 とスー パ ー ビジ ョン

社 会 福祉 士養 成 に関す る教 員 資格 は以 下 の通 りで あ るO

社 会 福 祉 士養 成 施 設 等 指 導 要領 5 教 員 に関す る事項

( 3) 指 定規 則 第 6 条第 一 号及 び 第 二 号 に定 め る専任 教 員 は、社 会 福祉 原論 、老 人 福祉 論 、障 害者 福 祉 論 、児 童 福祉 論 、社会 福 祉 援 助 技 術 論 、社 会 福 祉 援助 技 術 演 習 、 社 会 福 祉 援 助 技 術 現場 実習 又 は社 会福祉 援 助 技 術 現場 実習 指 導 を教授 で き る者 で あ る こ と。

( 4) 指 定 規則 第 5 条第 一 号及 び 第 二 号 に定 め る専任 教 員 は 、社会福 祉 援助 技 術 論 、社 会 福 祉 援 助 技 術 演 習 、 社会 福祉 援 助 技 術 現場 実習 又 は社会 福祉 援 助 技術 現 場 実習 指 導 を教授 で き る者 で あ る\ こ と。

( 5) 通信 課 程 にお い て は、添 削指 導 を担 当で き る者 ( 以 下 、 「 添 削指 導 者 」 とい う。) を置 く もの とす る。

( 6) 各 科 目毎 の教 員 ( 添 削指 導者 を含 む。)の資格 要件 につ い て は、次 の とお りとす る イ 社会 福 祉 援 助 技 術 論 、 社会 福祉 援助 技 術 演 習 、社 会 福祉 援 助 技 術 現場 実習及 び

社会 福 祉 援 助 技 術 現 場 実 習 指 導

( ア) 大学 院 、大 学 、短 期 大 学 及 び これ らに準ず る教 育機 関 にお い て 、法令 の規 定 に従 い 、 当該 科 目を担 当す る教授 、助 教授 又 は講 師 ( 非 常 勤 を含

‑ 5 0‑

(11)

む。 )と して選 考 され た者

( イ) 専修 学校 の専 門課程 の 専任 教 員 と して、 当該 科 目を 3 年 以 上 担 当 した 経 験 の あ る者

(ウ) 大 学院 にお い て 、 当該 科 目に 関す る研 究領域 を専攻 した者 で修 士 又 は 博 士 の学位 を有 す る者

( エ) 社 会 福祉 士 資格 取得 後 、5 年 以 上相 談援 助 業務 に従 事 した経 験 の あ る 者

( オ) 社 会 福祉 援 助 技 術 現 場 実 習 及 び社会 福祉 援 助 技 術 現 場 実 習指 導 につ い て は、 社 会 福祉 援 助 技 術 論 、 社 会 福 祉援 助 技 術 演 習 を教 授 で き る者 も含 む。

引用 「社 会 福 祉 士 養 成 施 設 等 指 導 要 領 及 び 介 護 福 祉 士養 成 施 設 等 指 導 要 領 につ い て 別 添 1 」 ( 昭 和 63 年 1 月 1 4日 社庶 第 3 号 厚 生省 社会 局長 通 知)

一 方 、保 育 士養 成 に携 わ る保 育 士養成 施 設 の教 員 は次 の よ うに定 め られ て い る。

4 教職 員組 織 及 び教 員 の 資格 等

指 定保 育 士養 成 施 設 は 、所 長 、 教科 担 当教 員 及 び 事務 執 行 に必要 な職 員 を もっ て組 織 す る こ と。

( 2) 教 科担 当教 員 イ 資格

教 科 担 当専任 教 員 は 、次 の いずれ か に該 当す る者 で あ って、教 育 の能 力 が あ る と認 め られ た者 で あ る こ と。

( ア) 博 士 又 は修 士 の学位 を有 し、研 究 上 の業績 の あ る者 ( イ) 研 究 上 の業績 が ( ア)に掲 げ る者 に準 ず る と認 め られ る者 (ウ) 教育 上 、学 問上 の業 績 あ る教 育経 験 者

( エ ) 学術 技能 に秀 でた者

( オ) 児童 福祉 事 業 に関 し特 に業 績 の あ る者

ウ 非 常 勤 教員 を置 く場合 に は 、教科 担 当専任 教 員 に準ず る者 又 は専 門科 目に 関す る 実務 に深 い経 験 を有 す る者 で あ る こ と。

引用 「 指 定保 育 士養 成 施 設 の指 定及 び 運 営 の 基 準 につ い て 別 紙 1 」 ( 平 成 15 年 1 2 月 9日 雇 児 発 第 1 209001 号 厚 生 労働 省 雇 用均 等 ・児童 家 庭 局長 通 知 ) 2003 厚 生 労働 省

養成 施 設 の担 当者 は以 下 の よ うに定 め られ てい る。

第 3 実習施 設 の選 定 等

3 指 定保 育 士養 成 施 設 の所 長 は 、教 員 の うち か ら実 習 指 導 者 を定 め、 実 習 に 関 す る全

般 的 な事 項 を担 当 させ る こ と と し、 また 、実 習 施 設 にお い て は、 そ の長 及 び保 育 士 の

(12)

うちか ら実習 指 導者 を定 め る もの とす る。 これ らの実習 指 導者 は 、保 育 実習 の 目的 を 達成 す るた め 、指 定保 育 士養 成 施 設 の実 習 指 導者 が 中心 とな って相 互 に緊密 な連 絡 を

とる よ うに努 め る もの とす る。

引用 厚 生 労働 省 「 指 定保 育 士養 成 施 設 の指 定 及 び運 用 の基 準 につ い て 別 紙 2」 ( 平成 1 5 年 1 2 月 9日 雇 児 発 第 1 209001 号 厚 生 労働省 雇 用均 等 ・児 童 家 庭 局長 通知 ) 2003 厚 生 労働 省

養 成 施 設 の 実 習 指 導者 は養成 施 設 の長 が 定 め る こ とにな って い る。 実習 指 導 ので き る教 員 が 実 習 指 導 者 と して指 定 され て い る養成 施 設 が ほ とん どで あ ろ う。 養成 施 設 の実習 指導 者 が 実 習 図 ・施設 に訪 問指 導 を行 い 、 スーパ ー ビジ ョン を行 うこ とで よ り質 の高 い保 育 士 養成 を行 うこ とが で き る。 しか し、養 成 施 設 に よって は 200 人 を超 え る学 生 が在 籍 してお り、 それ を 1 人 の指 導者 が訪 問指 導 す る こ とは不 可能 で あ る。 それ に 関 して以 下 の よ うな 定 めが あ る。

4 指 定 保 育 土養 成 施 設 の実 習指 導者 は、 実習期 間 中に少 な く とも 1回 以 上 実 習施 設 を 訪 問 して学 生 を指 導 す る こ と。 なお 、 これ に よ り難 い場合 は、 それ と同等 の体制 を確保 す る こ と。

引用 厚 生 労働 省 「 指 定保 育 士養 成 施 設 の指 定及 び運 用 の基 準 につ い て 別 紙 2」 ( 平 成 1 5年 1 2月 9 日 雇 児発 第 1 209001号 厚 生 労働 省 雇 用 均 等 ・児 童 家 庭局長 通 知) I2003 厚 生 労働 省

これ に よれ ば 、 実習期 間 中に少 な く とも 1回 は訪 問指 導 しな けれ ば な らな い が、難 しい 場 合 に は 同等 の 体 制 を確 保 す る とな って い る。 約 8

の養成 校 が巡 回指 導 の担 当者 を全 教 員 で行 って い る … 。本 学 にお い て も幼 児 教 育 学 科 の教員 で分 担 して実習施 設 の訪 問 を行 っ て い る ところで あ る。 こ こで問題 に な って くるの が、巡 回訪 問 を行 う全 て の教 員 が スー パ ー ビジ ョン を行 え るの か とい う問題 で あ る。

保 育 士養 成 にお け るスー パ ー ビジ ョン とその 実 践

社会 福祉 士 の 業務 が相 談援 助 を 中心 と した ソー シ ャル ワー カー な の に対 し、保 育 士 の場 合 は児 童 と子 育 て家庭 を対象 と した ケ ア ワー カー で あ るの と同時 に ソー シ ャル ワー カー で もあ る。 保 育 実 習 にお け る訪 問 指 導 で は 、 ■ケア ワー カー と ソー シ ャル ワー カー 両面 か らの スー パ ー ビジ ョンが 必要 とな る。 この保 育士養 成 にお け るスー パ ー ビジ ョンについ て、全 国保 育 士養 成 協議 会 で は次 の よ うに提 案 して い る ( I ‑ I 一 o

l 実習 生 の様 子 の把 握 と指 導 ・助 言

① 心身 の健 康 状 態 、気 が か りな こ と困 って い る こ と等 につ いて確認 す る

t

② 不 安 等 の気 持 ちを受 け止 め る。

③ 励 ます。

‑ 52‑

(13)

2 実習 の状況 の確認 と調整

( D実習 生か らの質問や相談 に応 じる。

② 実習施設 に関す る実習生 の理解 につ いて確認 す る。

③学習状況 ・実習計画 を確認す る。

④ 実習課題 の取組 み状況 を確認 し、前項 との関係等必要 に応 じて変更 ・修 正 な どの指 導 をす る。

⑤ 実習 内容 ・学 んだ こ とを適切 に記録 化で きてい る ことを確認す る。

⑥ 施設側 の実習指導プ ログラムお よび指導方法 につ いて、実習生の受 け止 め方や希 望 を確認す る。

⑦ 実習 中にあった具体的 トラブルや 口頭 で受 けた指導等 を確認す る。

⑧必要 に応 じて施設側 か らの指摘や要望事項 を学生 に伝 える。

3 子 ども ( 利用者 ) ・との関係 の確認 と指導

( D子 ども ( 利 用者 )との関係 形成 に関す る問題 点 の有無 を確認 し、必要 な指 導 をす る0 4 指導担 当職員 を含 めた全職員 との関係 の確認 と調整

①指導担 当職員や その他 の職員 との関係形成 に関す る問題 点 の有無 を確認 し、必要 に 応 じて適切 な対応 ・処置 をす る。

5 指導担 当職員‑ の連 絡 ・依頼 内容

①養成校 にお ける事前 の指導 内容 を指 導担 当職 員 に正確 に伝 えるo

②必要 に応 じて実習生 の要望事項や悩み を指導担 当職員 に伝 える0

③必要 に応 じて実習指導プ ログラムや 指導 内容 の調整 を指導担 当職員 に依頼す る。

6 養成校側 の教育方針 や方法 と実習施 設 の実習指導 プ ログラムや方法 との調整

①指導担 当職員 か ら養成校‑ の要望 を聞 く。

②必要 に応 じて実習指導プ ログラムや 方法 について双方 で調整す る。

③養成校 の実習 目標 と評価 方法 について、指導担 当職員 に理解 され てい る こ とを確認 す る。

④指導担 当職員 と実習指導 の あ り方 について話 し合 う。

保育所保 育 の特徴 で ある養護 と、福祉 専 門職 に必要不可欠 な技術 で ある援助 技術 を確実

な ものにす るた めに も、上記 の よ うに巡回指導 を行 う教員 が、保 育実習 の訪 問指 導 におい

て理論 と実践 を有機 的 に結 びつ けるための指導 を行 う必要が ある。 しか しなが ら、各教員

の経験 の差や研 究領域 の違 い に よ り、全 ての学 生 に対 して同等 の指導 がで きない可能性 が

ある。本学 において も経験 の長 い教員 と短 い教員 、領域 の異 な る教員 な ど、様 々 な教員 が

い るこ とに加 え、従来 か らの 「 実習 のお礼 」 の意 味が強 い こ とか ら、何 らかの改 善が必要

と考 え られ た。 ミニマ ムス タンダー ドで示 され た内容 の うち、特 に確認 ・調整 ・対応 して

欲 しい事柄 を半構造化 して面談 がで きるよ うに訪 問指導 の報告書 に要 点の記載す るな どの

改訂 を行 った ( 図表 1 )0

(14)

図表 1 新 しく作成 した実 習訪 問 の記 録 用紙

2005 年度 実習 巡 回指導記録

実 習 種別 保 育 実習 Ⅰ ( 保 育所 ) . Ⅰ ( 施 設 ) . Ⅱ . Ⅲ

実習 生 ̀ 1 .2 学年 …学籍 番 号 ‑ 10 至氏名 施 設名 称

園 対応 者 ( 職 名 ) 訪 問者 ー

訪 問 日 年 月 日

巡 回 内容

( 該 当事 項 をす べ て ○) 面談 . 実習 生 ‑ の指 導 . 実 習観 察 . そ の他

面 談 の形 態 2. 1 .三者 面談 ( 二者 面談 ( 実 習 生 .実 習 園指 導者 .訪 問指 導者 ) 実習 生 .訪 問指 導者 ) ( 該 当事 項 す べ て○ ) 3. 二者 面談 ( 実 習 園指 導者 .訪 問指 導者 )

4. そ の他 ( )

‑ 学 生 へ の対応 実習 園‑ の対応

実 習 生 の様 子 実 習 の状 況 ・心身 状 態 ・不安 . ・施 設 、 実 習 内容 の理 解 ・日誌 ・実 習 の 目的 ・指 導 い た だ い た こ と な ど

利 用者 との関係

職 員 との 関係 ・関係 形 成 と問題 点 ・トラブ ル な ど

‑5 4 ‑

(15)

この報告書 のベ ー スは前 出の ミニマ ムス タンダー ドで提案 され た実習訪 問指導報告書 の 訪問指導記録様式例 を参考 に、勤務校 の現状 に合 わせ た もので ある ( 6 ' 。この報告 書 は、実 習訪 問指導時 に直接書 き込む こ とを想 定 してお り、要点 を確認 しなが ら面談 し、教員 に よ っては書 き込 みなが ら面談 の内容 を整理 で き るよ うに配慮 した。施 設 の状況 に もよるが、

訪問指導 の際 に若 干 のお時 間 を頂いて報告書 の各項 目を確認 しなが ら面談 させ ていただ く ことで、スーパー ビジ ョンの質 の向上 と均一化 を行 うこ とがで きる もの と考 えてい る。

新 しい報告書 の運 用 に よって生 じた問題 に対す る考察

報告書 は 2005 年 1 1月か らの保 育実習 Ⅰ ( 保 育所 ) か ら使用 を開始 してい るが、そ の後 の検討 につい ては 2 006 年 2‑3 月 に実施す る保育 実習 Ⅰ ( 施設 )お よび同 Ⅱでの使用 を含 めて総合的 に行い たい と考 えてい る。しか しなが ら、 既 にい くつ かの問題 が出てきてい る。

このい くつ かの問題 点 につ いて若干 の考察 を行 いたい。

ひ とつ は、実習訪 問 にお け る時間 についてであ る。毎回 、施設長 ・園長先生 、職 員 の方 々 に. 、お時間 を割 いていただいてい る.前出の ミニマ ムス タンダー ドでは、おお よそ スーパ ー ビジ ョンにかか る時 間 を実習生ひ とりあた りの 目安 と して 3 0 分 とい う時間 を示 してい る ( 7 ) 。 しか しなが ら、お忙 しい 中で ご対応 い ただいてお り、状況 に よって は この 目安 とな る時間 よ りも短い時間での訪 問 とな る。 その一方 で、従来 の 「 実習 のお礼 」 ではな く、 ス ーパー ビジ ョンを行 うこ とか ら 、30 分で も時 間が不足す る可能性 が出て くる。これ につい ては、短 い時 間で あれ ば内容 を精選 し、密度 の高い面談 とす るこ とで解決 で きる もの と考 えた。 勤務校 の場合 、訪 問時 に特 に確認 して欲 しい ことや実習‑ の不安 な どを学生 が記入 できるカー ドを作成 し、保 育実習直前 に記入 させ てい る。学生 自身 が不安 に思 う事柄 や実 習 に向 けて特 に努 力 した事 な どを文章 に させ るこ とで、 これ までの行動 を言語化 し、 自分 自身 の行動や感情 を整理 させ てい る。 このプ ロセ スに よって提 出 され たカー ドは、短時間 での訪 問指導時 にポイ ン トを絞 った不安 の確認 と励 ま しに効果 を上 げ、密度 の高 い面談が できるもの と考 えてい る。

も うひ とつ の問題 と して、施設 ・園の実習指導 が信用 で きないのか との ク レー ムが あっ

た こ とで ある。学生‑ のスーパー ビジ ョンの時間が長 く、内容 も深 ま るこ とで、施設 ・園

の指導 を否 定 してい るかの よ うな誤解 を与 えて しま った可能性 が あるC 実習 は理論 と実践

を有機 的 に結 びつ ける もので あ り、実習施設 ・園 での ご指導 は、理論 と実践 を結 びつ ける

ための場 で あ る。 学生 は、 自分 よ り先 に理論 と実践 を結びつ けた先輩 方 の ご指導 を直接 に

受 け られ る機 会で もあ り、学 んだ理論 を どの よ うに実践 として結 びつ けるのかを先輩 方 の

一挙手一投 足 に注 目し、身 を もって得 よ うと してい る。 貴重 なお時間 を割 いて ご指導 いた

だいた こ とを全 て吸収 し、それ を実践で生 かす た めに、学生 が理論 を どの よ うに学 んで き

たのか を把握 してい る教員 が訪 問す る意義 は大 きい と考 えてい る。 多 くの こ とを得 よ うと

して消化不 良 にな ってい る学生 に対 しては、 ともに大学 での学び を再度確認 しなが ら、先

輩方 の ご指導 をよ り深 く理解 で きる よ うに促 す事 が訪 問指導担 当教員 の役割 にな る ととも

に、施設 ・園 で ご指導 いただいた こ とを持 ち帰 り、実践 した ことを ともに振 り返 りなが ら

学生個 々の実習後 の学習 を行 うこ とがで きる もの と考 えてい る。

(16)

お わ りに

筆者 の勤務 校 にお い て は、筆者 が勤務す る前 に は訪 問指 導 は 「 実習 のお礼 」 の色 彩 が強 く、現任校 に着任 した 当初 は社 会福祉 士 を養成 してい た大 学 か ら移 った こ ともあ り、方 向 転換 が必要 だ と感 じた。 学科 の出発 が幼稚 園教諭 の養成 で あ ったた めで あ ろ うか、保 育士 は専 門職就 職 の か な りの割 合 を 占め るのに もかか わ らず 、そ の養成 は あま り重要視 され て いない よ うに も思 えた。2005 年度 ・2006 年度 入 学 生用 のカ リキ ュラムは、幼稚 園教諭養成 は もち ろん の こ と、 よ り質 の高 い保 育 士養成 も視 野 に入れ て構成 され てい る。 しか し、学 科 内の保 育 士養 成 に対す る意識 の大 きい変化 は、学科 内で ミニ マ ムス タ ンダー ドの小冊子 が配布 され た 2005 年 1 0 月 の学科会議 を待 たな けれ ばな らなか った。 現在 、厚生 労働省 は よ り質 の高 い保 育 士養成 を各養成校 に指示 してお り、現任 校 にお い て も関係 法令 と指 導 を 遵守 した養成 を行 って い る。 保 育士養成 にお け るスーパ ー ビジ ョン も、質 の高い児 童福祉 専門職 と して の保 育士 を養 成す るた めに必要不可欠 な もので あ る。

今 後 も質 の高 い保 育 士養成 を行 い 、社会貢献 ので き る専 門職 を送 り出 したい と考 えてい る。 実 習施 設 ・園 の先 生 方 には、訪 問指導 につ い て も、引 き続 き ご理解 とご協力 をお願 い して行 きたい。

引用文献 ・参考文献

(1 )厚 生労働省雇用均等 ・ r 児童家庭局長 「 児童福祉法施行規則第 39条の 2 第 1 項第 3 号の指 定保育士養成施設の修業教科 目及び単位数並び に履修方法」 の施行 について ( 平 成 1 3 年 9月 7 日 雇児発第 583 号 各都道府 県知事 ・各指定都市市長 ・各中核市市長 あて厚生労働省雇用均等 ・児童家庭局長通知)厚生労働省 2001

′ (

2 )厚 生労働省雇用均等 ・児童家庭局長 「 指定保育士養成施設の指定及び運営の基準 に ついて」 ( 平成 1 5 年 1 2 月 9 日 雇児発第 1 209001 号 各都道府県知事 ・各指定都市市 長 ・各 中核 市市長 あて厚生労働省雇用均等 ・児童家庭局長通知)厚生労働省 2003 (3 ) 菱 田隆昭 「 幼 児教育学科 05 年の指針」上 田女子短期大学通信 ・燦燦 57上 田女子

短期大学 2005

(4) ( 社) 全国保育士養成協議会 「 効果的 な保育実習 のあ り方 に関す る研究 Ⅰ 〜保育実 習の実態調査 か ら 〜 」保育士養成資料集第 36 号 ( 社)全国保育士養成協議会 2002 (5) ( 社)全国保育士養成協議会 「 効果的な保 育実習 のあ り方 に関す る研究Ⅲ〜保育実

習指導の ミニマム スタンダー ド 〜 」 保育士養成資料集第 42 号 ( 社)全国保 育士養成 協議会 2005

(6) ( 社)全国保 育士養成協議会 「 効果的な保 育実習のあ り方 に関す る研 究Ⅲ〜保育実 習指導の ミニマムスタンダー ド 〜」 保育士養成資料集第 42号 ( 社)全国保育士養成 協議会 2005

(7) ( 社 )全国保育士養成協議会 「 効果的 な保育実習のあ り方に関す る研究 Ⅲ〜保育実 習指導の ミニマムスタンダー ド 〜」 保育士養成資料集第 42 号 ( 社)全国保育士養成 協議会 2005

福 山和女 ・ 米本秀仁/編著 社会福祉 士養成テキス トブ ック 5 社会福祉援助技術現場実習 指導 ・現場実習 ミネルバ ヴァ書房 2002

‑ 5 6‑

(17)

( 社 )全 国保 育 士養 成 協議 会 保 育 士養 成 資料 集 第 40 号 ( 社 )全 国保 育 士養 成 協 議 会 2004 ( 社 )全 国保 育 士養 成 協議 会 保 育 士養 成 資 料 集 第 44 号 ( 社 )全 国保 育 士養 成 協 議 会 2006 厚 生省 「 社 会 福祉 士養 成 施 設 等 指 導要領 及 び 介護 福祉 士養 成 施 設 等 指 導 要領 につ い て」( 昭

和 63 年 1 月 1 4日 社 庶 第 3 号 各都 道 府 県知 事 あ て厚 生省 社 会 局 長 通 知)厚 生省 1 988 厚 生省 「 社 会 福祉 養 成 施 設 等 にお ける授 業 科 目? 目標 及 び 内容 並 び に介護 福祉 士養 成 施 設

等 にお け る授 業 科 目の 目標 及 び 内容 の 改 正 につ い て ( 通 知 ) 」( 平成 1 1年 1 1月 1 1日 社

援 第 二 六 六 七号 厚 生省 社 会 ・援護 局長 通 知)厚 生省 1 999

図表 1 新 しく作成 した実 習訪 問 の記 録 用紙 2005 年度 実習 巡 回指導記録 実 習 種別 保 育 実習 Ⅰ ( 保 育所 ) . Ⅰ ( 施 設 )

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