グリーンビルディングの省エネルギー手法効果に関する研究 [ PDF
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(2) 表-4. 一方、九州大学においても新キャンパスへの移転. インを作成し、実際の設計へ提案しようという研究. 気象データ 建物階数 各階空調面積 階高/天井高. があり、本研究の結果は省エネルギー手法の定量的. 平面形 設定温湿度. に伴い、独自のグリーンビルディング設計ガイドラ. 標準気象データ( 福岡) 地上8階 2 605m 1階 3.8m/2.7m 基準階、最上階 3.6m/2.6m 細長比 1:1.5 夏季 26℃, 50% 〔10.5g/kg(DA)〕 中間季 24℃, 50% 〔 9.2g/kg(DA)〕 冬季 22℃, 50% 〔8.2g/kg(DA)〕 2 0.2人/ m 2 23W/ m (蛍光灯、埋め込み形) 2 40W/ m 3 20m /( 人・h) 月∼金 8∼18時 土 8∼13時 (8∼9時は予冷・ 予熱時間、外気導入カット) 単板透明ガラス8mm ブラインドは常時全開 ひさしなし. 効果として、このガイドライン作成の研究に役立つ 在室人員 照明発熱 機器発熱 外気導入量. ものであろう。 3.省エネ手法の効果の算出 3.1. 空調時間. モデル建物及び空調設備. 窓仕様. 福岡市内にある標準的な中規模オフィスビルを想. 外部遮蔽. 定する。規模は地上 8 階建、延床面積約 6612m2 の. 基準設定条件 1. 表-5. RC 造とする。中央のコア部分は非空調とし、自然. 在室人員 スケジュール 照明 スケジュール 機器発熱 スケジュール. 換気は行わず、外気導入は空調機によ る。シミュレ ーションは HASP/ACLD/8501、 HASP/ACSS/8502 を 用いて、エネルギー消費量を算出する。表-4,5,6. 基準設定条件 2. 9時100% 13時50% 14時100% 18時50% 19時25% 20時0% 9時100% 13時70% 14時100% 19時50% 20時50% 21時0% 9時50% 13時35% 14時50% 19時25% 20時25% 21時0%. にシミュレーションにおける基準設定条件を示す。. ネ手法個々の効果を抽出するためにコアタイプと窓. 表-7. による年間 1 次エネルギー消費原単位を示し、基準 3 を基準とした各基準における省エネルギー効果の 割合を表-8 に示す。ここで、求められた消費原単位 は一般的な事務所建築の最頻値 1,000∼ 1,500MJ/(㎡・ 年 )の範囲と同じあるいは近いものである。コアタイ. 6000 コア部分. と基準 16 では 43.1%の差となる。各パターンにおい. 7800. 6000. 6000 33600. 6000. 6300. 7800. 6000. 9000. 6000. 6300. 6300. 6000. 6000 6000 33600. 9300. 6000. 6000 36000. 6000. 6300. 西側コア. 図-2 36-2. 6000. 7800. コ ア 部 分. コ ア 部 分. 6300 9300. 東側コア. 西側コア、両側コアでの窓面積比 10%と 30%では結. 6000 33600. 6300 6000. 6000. 24600. コア部分. 6300. 6000. コア部分. 電動機容量が下がることである。また、東側コア、. 6000. 北側コア. 南北軸コア 6300. は、最大熱負荷計算を行い、設備機器を選定する段 階において機器能力が低下し、それによりファンの. 7800. 33600. センターコア. て消費原単位の差を生む最大の原因となっているの. コア部分. 6300. 6300. コア部分. 24600. 消費原単位にして 31.2%の差があり、さらに基準 3. 6000. 6000. 6300. プと窓面積比の効果としては、 基準 3 と基準 18 では、. 6300. タイプと窓面積比を組み合わせたシミュレーション. 6000. 検討するコアタイプを図-2 に示し、図-3 に各コア. 24600. コアタイプ及び窓面積比. 検討項目. 窓面積比 10% センターコア 30% 60% Case1 10% 断熱( 25mm) 南北軸コア 30% 60% Case2 10% 高気密化 北側コア 30% 60% Case3 10% 庇 東側コア 30% 60% Case4 10% 熱線吸収ガラス 西側コア 30% 60% Case5 10% ペアガラス 両側コア 30% 60%. 6000. 基準1 基準2 基準3 基準4 基準5 基準6 基準7 基準8 基準9 基準10 基準11 基準12 基準13 基準14 基準15 基準16 基準17 基準18. システムモデル. 6300. 面積は固定し、基準とする。 3.3. 図-1. 冷却塔. 6300. 検討する省エネルギー手法を表-7 に示す。各省エ. 冷却水ポンプ. 6300. 床 及び 天井. コアタイプ. 6000. 検討項目. 1 次ポンプ 熱源機器. 6000. 3.2. バイパス. 4800 6000. 6000 6000 33600. 6000 4800. 両サイドコア. 24600. は定流量方式とする。. 還ヘッダー 往ヘッダー. 6000. 内壁. 最上階エアハンドリングユニット 2 次ポンプ. 6300. 焚き吸収式冷温水発生機と冷却塔を設置し、ポンプ. 基準階エアハンドリングユニット. 24600. 外壁. 量単一ダクト方式で空調する。熱源は屋上階にガス. 1 階エアハンドリングユニット. [単位mm] 5 15 150 15 10 5 15 150 15 5 6 50 920 12 12. 6000. 階にエアハンドリングユニットを 1 台設置し、定風. 基準設定条 3. (室内側から) プラスターボード モルタル 普通コンクリート モルタル タイル プラスターボード モルタル 普通コンクリート モルタル プラスターボード カーペット類 普通コンクリート 非密閉空気層 プラスターボード 石綿吸音板. 24600. 表-6. 次に、システムモデルを図-1 に示す。空調設備は各.
(3) 表-8. 各基準における効果. コアタイプ 基準1 基準2 基準3 基準4 基準5 基準6 基準7 基準8 基準9 基準10 基準11 基準12 基準13 基準14 基準15 基準16 基準17 基準18. センターコア 南北軸コア 北側コア 東側コア 西側コア 両サイドコア. 窓面積比 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60. 効果[%] 22.2 12.0 0.0 25.1 21.9 1.0 23.6 22.3 10.0 28.3 27.7 18.4 28.4 27.7 17.2 43.1 42.7 31.2. 表-9 基準1 基準2 基準3 基準4 基準5 基準6 基準7 基準8 基準9 基準10 基準11 基準12 基準13 基準14 基準15 基準16 基準17 基準18. Case 別の効果. 窓面積比. 基準値[MJ/ (㎡・年)]. 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60. 1096.35 1240.87 1409.69 1055.40 1101.05 1395.59 1077.25 1095.98 1269.09 1011.23 1019.24 1149.79 1009.39 1019.03 1167.19 802.19 807.12 969.77. センター コア 南北軸 コア 北側コア 東側コア 西側コア 両側コア. Case1 6.7 13.1 3.4 4.2 5.2 3.6 6.3 5.4 4.2 15.9 1.9 2.8 20.5 1.8 2.8 2.3 1.5 0.9. ファン. Case2 5.1 4.6 3.9 3.4 3.9 3.2 5.5 5.3 4.2 4.5 4.3 3.4 4.3 4.0 3.1 3.8 3.5 2.7. ポンプ. Case3 0.0 10.2 14.7 0.8 2.1 15.7 2.6 0.2 7.6 - 0.4 0.0 5.6 0.0 - 0.4 9.3 0.0 0.0 0.0. 熱源(電力). Case4 0.1 10.3 2.5 0.9 0.1 12.1 2.7 0.1 3.7 0.0 0.0 0.0 - 0.1 0.2 4.3 0.0 0.0 0.0. [単位 %] Case5 0.5 3.3 3.9 1.3 1.7 5.3 3.0 1.9 7.6 0.1 1.1 6.3 0.1 1.0 7.7 0.4 0.9 1.2. 熱源(ガス). 果にほとんど差がない。 Case 別の結果. 表 -9 に各基準における Case 別の省エネルギー効 果を示す。 3.4.1. Case1. 図-4 に各基準のシミュレーション結果を示す。基 準の時点で原単位の値が高いセンターコア、南北軸. 消費原単位[MJ/(㎡・年)]. 1400. 3.4. コア、北側片コアは平均で 5.8%の削減になっている。. 1200 1000 800 600 400 200 0. 基準1. 顕著な削減効果を示しているのは、基準 10 と基準. 2. 3. 図-3. 13 である。それぞれ、 15.9% と 20.5% の削減効果と. 3.4.2. Case2. 図-5 に各基準のシミュレーション結果を示す。そ の削減効果は下は 2.7% 、上は 5.5% と平均的である。 3.4.3. Case3. に設備機器の能力が低下することにより、 10%程度 の効果がある。 3.4.5. ポンプ. 熱源(電力). 熱源(ガス). 400 200 2. 3. 図-4. 4. 5. 6. 7. 8. 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18. Case1 の年間 1 次エネルギー消費原単位 ファン. ポンプ. 熱源(電力). 熱源(ガス). 1400. 消費原単位[MJ/(㎡・年)]. や基準 6 では、最大熱負荷計算による機器選定の際. 基準の年間 1 次エネルギー消費原単位. 600. 基準1. 準2では効果が 10.8% となっているが、ポンプの電. 結果としてはほとんど効果が出ていない。基準 2. 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18. 800. であるのに対して、 30%、 10% では効果はない。基. Case4. 8. 1000. を得ており、最も高い値で基準 15.7% 、平均で 10.6%. 3.4.4. 7. 1200. 0. 窓面積比 60%ではどのコアタイプでも高めの効果. 動機容量の削減が要因である。. 6. ファン 消費原単位[MJ/(㎡・年)]. る。. 5. 1400. なっている。逆に基準 11 と基準 14、両サイドコア では平均 2%と他の半分以下の削減効果となってい. 4. Case5. 1200 1000 800 600 400 200 0. 基準1. 両サイドコア以外の窓面積比 60%で平均 6.2% の. 2. 図-5 36-3. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18. Case2 の年間 1 次エネルギー消費原単位.
(4) 削減効果が見られる。. 業間の取引金額を一覧表にした産業連関表をもとに. 3.5. 作られている。. 考察. 各省エネルギー手法の効果をシミュレーションに. 4.2. 数量の算出. より求めた。結果として、負荷削減による設備機器. 建設段階における資材等数量の算出においては、. 選定における能力の低下でエネルギー消費量が減少. 省エネルギー手法を取り入れた場合に変化する外壁. することが効果の大きな要因となっていた。最も、. 面積やガラス面積、断熱材などについてのみ求める。. 効果があるのはコアタイプの選択であり、設計段階. 4.3. 設備機器. におけるコアタイプの選択はその後の建築の将来に. CO2 削減効果を求めるためには設備機器の容量の. 影響を与えることが分かる。コアタイプと窓面積比. 変化を CO2 削減効果として算出しなければならない。. の選択によってエネルギー消費を削減した後に、他. 今回は、設備機器・資材の複合原単位として、設備機. の手法によってさらに削減することは難しい。. 器容量を変数とした 1 次式を用いた。なお、設備の. 4.省エネルギー手法の CO 2 削減効果. 変化はエアハンドリングユニットと吸収式冷温水発. 前節で求めた省エネルギー手法の効果を用いて、. 生機に限定し、ダクト等は変わらないものとする。. 運用段階における CO2 削減効果を求める。. 冷却塔や 1 次ポンプ、冷却塔と冷温水発生機の 2 次. 4.1. ポンプは吸収式冷温水機の原単位の中に含まれてい. 産業連関表. CO2 削減効果を求めるにあたって、日本建築学会. る。. の LCA 指針策定小委員会が作成したデータベース. 4.4. を用いる。このデータベースは国民経済において一. CO2 削減効果の計算結果を表-10、11 に示す。. 定期間 (通常 1 年間 )に行われた財貨・サービスの産 表-10 基準 基準1 基準2 基準3 基準4 基準5 基準6 基準7 基準8 基準9 基準10 基準11 基準12 基準13 基準14 基準15 基準16 基準17 基準18. センターコア 南北軸コア 北側コア 東側コア 西側コア 両サイドコア. 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60. 基準1 基準2 基準3 基準4 基準5 基準6 基準7 基準8 基準9 基準10 基準11 基準12 基準13 基準14 基準15 基準16 基準17 基準18. コアタイプ 窓面積比 センター コア 南北軸 コア 北側コア 東側コア 西側コア 両側コア. 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60 10 30 60. 基準値 [kg- CO2 /(㎡・年)]. 67.5 76.3 86.6 65.0 67.8 85.7 66.3 67.5 78.0 62.2 62.7 70.7 62.1 62.7 71.7 49.4 49.7 59.6. による削減効果が大きい。基準 1 と基準 3 の関係よ り外壁の増加は初期の原単位に大きな影響を及ぼす ことが分かる。また、 Case1 では運用の原単位削減 にある程度の効果があるものの、断熱材を入れるこ とにより初期の原単位がマイナスとなっている。 5.まとめ シミュレーションにより、省エネルギー手法の効 果を算出した。今後の課題として、省エネルギー手 法を採用した場合の費用対効果を確認できるものの 検討が必要である。. 各手法別の CO 2 削減効果 Case1 初期 6.8 - 1.0 13.1 - 0.7 3.4 - 1.2 4.3 - 1.3 5.2 0.3 3.6 - 0.9 6.5 - 0.8 5.5 - 0.2 4.2 - 1.2 15.8 - 0.1 2.0 - 1.9 2.8 - 1.3 20.3 0.2 1.8 - 1.3 2.8 - 1.3 2.4 - 1.6 1.6 - 1.3 1.0 0.6. [kg- CO2/㎡] 運用. 61.2 56.4 48.9 42.4 39.6 36.4 49.4 44.9 38.6 37.2 34.0 29.8 37.2 33.9 29.7 33.3 30.9 28.0. 考察. 消費原単位の結果と同様にコアタイプと窓面積比. 効果[%] 運用 初期 22.0 - 25.0 11.9 - 15.2 0.0 0.0 25.0 13.4 21.7 19.0 1.0 25.7 23.4 - 0.9 22.1 8.2 9.9 21.2 28.2 23.9 27.6 30.5 18.4 39.1 28.3 24.0 27.6 30.7 17.2 39.4 43.0 32.0 42.6 36.8 31.2 42.7. 表-11 基準. 4.5. 各基準の CO 2 削減効果. コアタイプ 窓面積比. 計算結果. 36-4. Case2 運用 初期 5.3 0.0 4.7 0.0 4.0 0.0 3.5 0.0 4.0 0.0 3.4 0.0 5.7 0.0 5.5 0.0 4.3 0.0 4.7 0.0 4.5 0.0 3.5 0.0 4.4 0.0 4.1 0.0 3.2 0.0 3.9 0.0 3.7 0.0 2.8 0.0. Case3 運用 初期 0.0 - 0.4 10.0 0.2 14.5 1.1 0.7 0.2 2.1 0.1 15.5 2.3 2.6 0.9 0.2 - 0.2 7.5 - 0.5 - 0.4 - 0.5 0.0 - 0.7 5.6 0.5 0.0 - 0.5 - 0.4 - 0.1 9.2 0.4 0.0 - 0.4 0.0 - 0.6 0.0 - 0.9. Case4 運用 初期 0.1 0.0 10.1 1.0 2.4 0.0 0.9 0.2 0.1 0.0 12.0 2.6 2.7 1.4 0.1 0.0 3.6 0.1 0.1 0.0 0.2 0.0 2.8 - 1.1 0.0 0.0 0.1 0.6 8.7 1.9 - 0.1 0.0 - 0.1 0.0 0.3 0.0. Case5 運用 初期 0.5 0.0 3.3 0.2 4.0 0.9 1.3 0.6 1.7 0.1 5.4 3.6 3.0 1.4 1.9 0.1 7.6 1.1 0.1 0.0 1.1 0.0 6.3 2.0 0.1 0.0 1.0 0.7 7.7 1.9 0.4 0.1 0.9 0.1 1.2 1.5.
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