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範とする米国からすれば 日本のラップは 57 兆円 場合によっては 137 兆円になっても不思議ではない 日本のラップ口座 /SMA は米国のラップ口座 /SMA を範としている その米国のラップ口座 /SMA は類似の口座 / プログラムを含めてマネージド アカウントと言われており そのマネージド

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日本のラップ口座/SMA の堅調な残高増加でラップ口座/SMA 専用投信が堅調な純流入

2018 年 10 月 29 日に日経平均株価が 21149.80 円(2018 年 3 月 28 日以来安値)まで下げ、米 S&P500 が 2641.25(2018 年 5 月 3 日以来安値)まで下げ、その後反発するなど、内外の株価が波乱含みとなった 2018 年 10 月 だが、その中、堅調な純流入だったのがラップ口座/SMA の専用投信である。 日本のラップ口座/SMA 専用投信の純設定は 2018 年 10 月に+1051 億円と、2017 年 3 月以来 1 年 8 カ月連続純 流入で、その 1 年 8 カ月の累計は+1 兆 7940 億円の純流入だった。 対照的に軟調だったのが毎月分配型だ。 日 本の毎月分配型投信の純設定は 2018 年 10 月に-1852 億円と、2017 年 5 月以来 1 年 6 カ月連続純流出で、1 年 6 カ月の累計は-4 兆 693 億円の純流出だった。 -12,000 -10,000 -8,000 -6,000 -4,000 -2,000 +0 +2,000 +4,000 +6,000 +8,000 +10,000 +12,000 20 08年1 1 月 20 09 年6 月 20 10 年1 月 20 10 年8 月 20 11 年3 月 20 11年1 0 月 20 12 年5 月 20 12年1 2 月 20 13 年7 月 20 14 年2 月 20 14 年9 月 20 15 年4 月 20 15年1 1 月 20 16 年6 月 20 17 年1 月 20 17 年8 月 20 18 年3 月 20 18年1 0 月 純設定 (単位: 億円) (出所: Morningstar Directより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成) 日本籍追加型公募投信(ETFもMMF等日々決算型も除く)と 毎月分配型投信とラップ口座/SMA専用投信の純設定推移 (2008年11月~2018年10月、月次) 毎月分配型投信 (公募投信) ラップ口座/SMA専 用投信(公募投信) 追加型公募投信 (ETFもMMF等日々 決算型も除く) 2014年3月7日に金融庁が監督指針に「営業 員に対する業務上の評価が投資信託の販 売手数料等の収入面に偏重することなく、預 り資産の増加等の顧客基盤の拡大面につい ても適正に評価するものとなっているか留意 して監督する」を新設・適用。 ラップ口座/SMA専用 投信(公募投信) *積み上げ棒グラフ。 毎月分配型投信(公募 投信) *積み上げ棒グラフ。 追加型公募投信(ETFもMMF等日々決算型 も除く)*折れ線グラフ。 2017年12月はエマージング株 の新規設定、2018年1月は テーマ株の新規設定(2・3月も 追加設定)が大きい。 2018年10月は日本株 インデックス型への純 流入が大きい。 2014年11月 は毎月分配 型投信、 テーマ型か らの純流出 が大きい。 2016年12月は 毎月分配型、 テーマ型、日本 株インデックス 型からの純流 出が大きい。 日本のラップ口座/SMA 専用投信の堅調な純流入は、それが 84.5%(2018 年 6 月末現在)を占めるラップ口座/SMA の堅調な残高増加による所が大きい。 日本のラップ口座/SMA の堅調な残高増加については、2018 年 9 月 18 日付日本版 ISA の道 その 237「日本のラ ップ口座/SMA が 8 兆円と大幅増! 米国のラップ口座/SMA を含むマネージドアカウントは 655 兆円、UMA が規模も 大きく伸びも高く 101 兆円、5 年で 4.4 倍(フィーは年 1.5 ~2.5%)!!」を参照の事(URL は後述[参考ホームページ]①参 照)。 ※三菱UFJ国際投信がお届けする、日本版ISAに関する情報を発信するコラムです。 商品マーケティング企画部 松尾 健治 窪田 真美

ラップ口座はSMA、MFA、ETFA、RA、RPMと言う多様

化後、UMAに統合され、さらにUAPへ統合される!?

~進化し続ける米国の証券会社のアドバイザー・ビジネス最新動向~

(2)

思議ではない

日本のラップ口座/SMA は米国のラップ口座/SMA を範としている。 その米国のラップ口座/SMA は類似の口座/プ ログラムを含めてマネージド・アカウントと言われており、そのマネージド・アカウントは 2018 年に前年比+14.2%の 6.2 兆㌦/約 655 兆円と堅調な残高増加となっている。 これについては、2018 年 11 月 5 日付日本版 ISA の道 その 244「日本の投資顧問 1847 兆円、ラップ/SMA57 兆円、そして、公募投信 396 兆円(現在より 6~7 倍)の道~投資顧 問とラップ・SMA の日米比較より~」を参照の事(URL は後述[参考ホームページ]②参照)。

このマネージド・アカウントは 2005 年前後までは、ラップ口座/SMA とファンド・ラップ/Mutual Fund Wrap だけであっ た(ファンド・ラップはその後、MFA/Mutual Fund advisory/ミューチュアル・ファンド・アドバイザリーと ETFA/ETF Managed Portfolio/ETF マネージド・ポートフォリオへ。 以下、3 つ合わせて SMA+MFA+ETFA)。 しかし 2007 年前 後からマネージド・アカウントに RA/Rep as Advisor/レップ・アズ・アドバイザー、RPM/Rep as Portfolio Manager/レ ップ・アズ・ポートフォリオ・マネジャー、そして UMA/Unified Managed Account/総合一任勘定が含まれる様になった。 つまり RA、RPM、UMA(以下、3 つ合わせて RA+RPM+UMA)は 2007 年前後から拡大し始めたものと言う事だ。 だが、 日本でラップ口座が事実上解禁されたのが 2004 年 4 月である事から、2007 年前後から拡大している RA+RPM+UMA は日本のラップ口座が範としているものとは言い難い(*日本のラップ口座は 1998 年 12 月に法的に は可能だったものの、膨大な売買の内容を顧客に書面で開示するなどの義務があって無理があった)。 日本のラップ口座/SMA が範とした SMA+MFA+ETFA だけで見た所、+12.9%(2017 年)の 2 兆 5269 億㌦/約 269 兆 円と、RA+RPM+UMA の+38.0%の 3 兆 6354 億㌦/約 386 兆円ほどではないが、やはり堅調な増加であった。

0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 1996 年 1997 年 1998 年 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 預り残高 (単位: 兆㌦)

(出所:MMI/Money Management Institute、 Deloitteより三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が推計・作成)

米国のマネージド・アカウントの残高推移

(1996年~2018年、2016年まで12月末、2017年は6月末、2018年は3月末)

SMA+MFA+ETFA RA+RPM+UMA

米国で2007年前後から拡大し始めたRA+RPM+UMAの合計

*より正確にはRA/Rep as Advisor/レップ・アズ・アドバイザー、 RPM/Rep as Portfolio Manager/レップ・アズ・ポートフォリオ・マネ ジャー、UMA/Unified Managed Account/総合一任勘定との合計。

SMA+MFA+ETFA *より正確には、 SMA/Separately Managed Account(SMAにはラッ プ口座/Wrap Account を含む)とMFA/Mutual Fund advisory/ミュー チュアル・ファンド・アド バイザリーと ETFA/ETF Managed Portfolio/ETFマネー ジド・ポートフォリオ (MFAとETFAにはファ ンド・ラップ/Mutual Fund Wrapを含む)の 合計。 リーマン・ショック (2008年9月15日) 2007年5月にフィー・ベースド・ブ ローカレッジ口座 /Fee-based Brokerage Account Program 禁止。 日本のラップ口座/SMA が範とした SMA+MFA+ETFA の様になれば今後 57 兆円(←8 兆円)になっても不思議ではな く、日本のラップ口座/SMA が範としていない RA+RPM+UMA も加われば 137 兆円(←8 兆円)になっても不思議では ない事となる。 このあたりの詳細については、2018 年 11 月 5 日付日本版 ISA の道 その 244「日本の投資顧問 1847 兆円、ラップ/SMA57 兆円、そして、公募投信 396 兆円(現在より 6~7 倍)の道~投資顧問とラップ・SMA の日 米比較より~」を参照の事(URL は後述[参考ホームページ]②参照)。

(3)

米国のラップ口座の多様化~MFA や ETFA への小口化、SMA や UMA への戦略化・セク

ター化・統合化、そして RA や RPM への FD 化~

日本のラップ口座/SMA が場合によって 137 兆円(←8 兆円)となっても不思議ではないと言ったが、それには、日本が どう RA+RPM+UMA を導入していくかにかかると思われる。 SMA+MFA+ETFA、RA+RPM+UMA の残高推移を見たの が下記である(下から SMA、MFA、ETFA、RA、RPM、UMA となっている)。

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 家計保有の投信 (単位: 兆㌦) ラップ/SMA等 (単位: 兆㌦)

(出所:MMI/Money Management Institute、 Deloitte、FRB/The Federal Reserve Boardより 三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が推計・作成) 米国のマネージド・アカウントと家計保有の投信の残高推移 (1996年~2018年、2016年まで12月末、2017年は6月末、2018年は3月末) RPM(左軸) SMA(左軸) RA(左軸) MFA(左軸) ETFA(左軸) UMA(左軸) 家計保有の投信 (右軸) リーマン・ショック (2008年9月15日) 2007年5月にフィー・ベースド・ブ ローカレッジ口座 /Fee-based Brokerage Account Program 禁止。 マネージド・アカウント : 6.2 兆㌦/約 655 兆円(5 年間+106.2%/約 2.1 倍) --- SMA+MFA+ETFA(日本のラップ口座/SMA が範とした) : 2.5 兆㌦/約 269 兆円(5 年間+ 62.3%/約 1.6 倍) RA+RPM+UMA (2007 年前後から拡大) : 3.6 兆㌦/約 386 兆円(5 年間+153.9%/約 2.5 倍) ---UMA/Unified Managed Account : 0.9 兆㌦/約 101 兆円(5 年間+343.8%/約 4.4 倍) RPM/Rep as Portfolio Manage : 1.5 兆㌦/約 163 兆円(5 年間+164.3%/約 2.6 倍) RA/Rep as Advisor : 1.1 兆㌦/約 121 兆円(5 年間+ 80.0%/約 1.8 倍) ETFA/ETF Managed Portfolio : 0.1 兆㌦/約 11 兆円(5 年間+347.0%/約 4.5 倍) MFA/Mutual Fund advisory : 1.4 兆㌦/約 148 兆円(5 年間 + 66.3%/約 1.7 倍) SMA/Separately Managed Accounts : 1.0 兆㌦/約 110 兆円(5 年間+ 48.0%/約 1.5 倍)

米国のラップ口座の多様化だが、ラップ口座からファンド・ラップ/Mutual Fund Wrap、さらに MFA や ETFA へと言 う小口化は日本でも起きているが、それだけではない。 2007 年前後からは戦略化・セクター化・統合化、そしてフ ィデューシャリー・デューティー/Fiduciary Duty/FD 化による多様化が進んでいるのだ。 日本のラップ口座/SMA でも小口化による多様化は進んでいるので、今後の日本については、戦略化・セクター化・統合化、そして FD 化に よる多様化が鍵となりそうだ。

(4)

米国のラップ口座は SMA、MFA、ETFA、RA、RPM と言う多様化後、UMA に統合され、

さらに UAP へ統合される!?

米国のラップ口座は、あまりに多様化した事から、アドバイザーでも混乱を起こす場合が出ている。 「マネージド・ア カウントを理解しょうとすると、誰もが訳のわからないアクロニム(頭字語、略語)、『RPM、SMA、UMA、MFA、RA、 UMH』などの羅列に直面する。 5~6 個の口座/プログラムの略語で、それぞれに違う値段、テクノロジー、操作、 コンプライアンス、顧客のペーパーワークがある。」(セルーリ・アソシエイツ/Cerulli Associates のホワイトペーパー /White Paper 2017 年 12 月号~URL は後述[参考ホームページ]③参照)と言われている。

既に MFA、ETFA、SMA、RPM 等の UMA への統合化(UMA 内でのサポート)が進んでいる。 セルーリ・アソシエイ ツによると、UMA の中身は、2006 年に 79.9%を占めた SMA が、2016 年には 30.8%へ低下していると言う。 代わっ て MFA が 8.6%から 36.0%へ拡大して 2016 年に SMA を超え、ETFA が 19.9%と拡大中なのである。

また、2017 年 4 月 10 日から労働省/DOL フィデューシャリー・ルールの基本条項が実施された事もあり(*2018 年 3 月 15 日に高裁が無効判断)、リスク管理上、RPM のリスクの取り方を懸念するブローカー本部もあり、UMA の様 な本部が最終判断/Home-Office Discretion もしくは第三者が最終判断/Third-Party Discretion する様なモデ ルを担当アドバイザーに求める場合も登場している(ただ、市場の急変に柔軟に対応出来なくなる恐れはある)。        米国証券会社の個人投資家向けアドバイザリー(投資顧問業務)/マネージド・アカウントの多様化 2018年10月31日現在        ~ラップ口座誕生後、ニーズ変化やフィデューシャリー・デューティー(以下FD)強化等に対応して、多様な口座/プログラムが生まれる~ 1975年~ 1989年~ 1990年代 2007年~ 2018年~ SMA UAP

/Unified Advisory Platform /統合アドバイザリー・プラットフォーム

MFA

UMA

UAP

/Unified Advisory Platform /統合アドバイザリー・プラットフォーム

ロボアド UAP

/Unified Advisory Platform /統合アドバイザリー・プラットフォーム

ETFA

UMA

UAP

/Unified Advisory Platform /統合アドバイザリー・プラットフォーム

ロボアド UAP

/Unified Advisory Platform /統合アドバイザリー・プラットフォーム

RA UAP

/Unified Advisory Platform /統合アドバイザリー・プラットフォーム

RPM UAP

/Unified Advisory Platform /統合アドバイザリー・プラットフォーム (出所: MMI/Money Management Institute及びCerulli Associates等より三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部が作成)

フィー・ベースド・ブロー カレッジ口座

/Fee-based Brokerage Account Program

~メリル・リンチ /Merrill Lynch~

RPM

/Rep as Portfolio Manager /レップ・アズ・ポートフォリオ・マネ ジャー RA /Rep as Advisor /レップ・アズ・アドバイザー UMA

/Unified Managed Account /総合一任勘定

UMA

/Unified Managed Account /総合一任勘定

UMA

/Unified Managed Account /総合一任勘定 ロボアド /ロボ・アドバイザー /Robo-advisors ロボアド /ロボ・アドバイザー /Robo-advisors ラップ口座 /Wrap Account ~E.F.ハットン (現モルガン・スタンレー /Morgan Stanley)~ MFA

/Mutual Fund advisory /ミューチュアル・ファンド・アドバイザ

リー

ETFA

/ETF Managed Portfolio /ETFマネージド・ポートフォリオ

ファンド・ラップ

/Mutual Fund Wrap

SMA

/Separately Managed Account

小口化 小口化 小口化 戦略化・セクター化 統合化 統合化 統合化 統合化 統合化 統合化 統合化 統合化 統合化 統合化 FD化 FD化 1995年のSEC「コミッションからフィーへ」を受け1999年にメリルリンチが フィー・ベースド・ブローカレッジ口座を開始・拡大したが、フィデューシャ リー・デューティー/FDなしが問題視され2007年に無効となる。 その受け皿がRAとRPMで、当初はRAが多かったが、2008年の金融危 機に柔軟に対応出来ずアドバイザーに柔軟性を持つRPMへ。 しかし、2017年の労働省/DOL・FDルールでRPMのリスクやパフォーマン スが懸念され、本部や第三者の最終判断となるSMAに移行も。 D O L ・ F D ル | ル を 受 け

(5)

尚、UMA では、MFA、ETFA、SMA、RPM 等の区別を無くして、ミューチュアルファンドと ETF とモデル提供型 SMA/model-delivered SMAs 等の組み合わせを提供する。 SMA のマネージャーは、有価証券のリストとウェイトか ら出来た投資戦略/モデル提供型 SMA/model-delivered SMAs を提供する事が多い。 提供された証券会社は その戦略を自分のトレーディング・デスクで実行する。

ただ、UMA では、夫婦それぞれの IRA/Individual Retirement Accounts/個人退職勘定と夫婦の合同課税口座、 子供の為の 529 カレッジ・セービング・プラン/教育資金積立制度・大学教育資金貯蓄など、税制で区別されている 口座を包含する事は出来ない。 ここで、UMA のコンセプトを拡張した UAP/Unified Advisory Platform/統合ア ドバイザリー・プラットフォームが出来つつある。

セルーリ・アソシエイツは、モルガン・スタンレー/Morgan Stanley とメリル・リンチ/Merrill Lynch が既に UAP を進 めており、ウェルズ・ファーゴ・アドバイザー、UBS、フィデリティ、エドワード・ジョーンズ、LPL ファイナンシャル、チャー ルズ・シュワブ、レイモンド・ジェームズアメリプライズ・ファイナンシャルなど、マネージド・アカウントを提供する証券会 社の 60%がこうした統合を優先事項と言っている(URL は後述[参考ホームページ]③参照)。 ラップ口座を開発し た E.F.ハットンの流れを持つアドバイザー最大手のモルガン・スタンレーと、フィー・ベースド・ブローカレッジ口座及び RA・RPM を主導してきたアドバイザー大手のメリル・リンチが進めているのなら、大きな流れになりそうではある。 しかし、少ないながら、異なるプラットフォーム上で色々な口座/プログラムを続けると言うアドバイザーもいる為、単 に UAP が加わるだけと言う可能性もある。

UAP については、セルーリ・アソシエイツのホワイトペーパー/White Paper 2017 年 12 月号「アクロニム(頭字語、 略語)プロダクツのトワイライト(夕暮れ時、たそがれ時」がとても詳しい(URL は後述[参考ホームページ]③参照)。 そこには次の様に書かれている。 ごく一部を和訳、引用する。 「マネージド・アカウントを提供する二大証券会社、 モルガン・スタンレーとメリル・リンチがマネージド・アカウントのエコシステム/ビジネス生態系を簡単に、唯一 UAP と 言うアクロニムだけにしたものを開始した。 RA と RPM、MFA と SMA を区別する必要も無い。 投資商品購入の 最終判断者と、ミューチュアルファンドなどの投資商品を選ぶ事となる。 最終判断者とは、アドバイザーが最終判 断/Advisor Discretion、本部が最終判断/Home-office Discretion、第三者(ストラテジスト)が最終判断/Third-party(strategist) Discretion、顧客が最終判断/Client Discretion である。…(略)…。UAP はスーパーマーケット効 果/supermarket effect を持ち、値下げ圧力につながる。 例えばミューチュアルファンドは、相対的に安価なモデ ル提供型 SMA/model-delivered SMAs と並べられる。 ファイナンシャル・アドバイザー はミューチュアルファンドの代 わりとして、安価なモデル提供 型 SMA/model-delivered SMAs で同じポートフォリオ・マ ネージャーを使える。 フィーの 引下げ圧力を受けているファ イナンシャル・アドバイザーは 高いコストのミューチュアルファ

ンドを安いコストのモデル提供型 SMA/model-delivered SMAs や ETF に移していく。」———。

2017年7月現在 古いエコシステム/ビジネス生態系       新しいエコシステム/ビジネス生態系 (出所: セルーリ・アソシエイツのホワイトペーパー/White Paper 2017年12月号「アクロニム(頭字語、略語)プロダクツの トワイライト(夕暮れ時、たそがれ時」より、和訳は三菱UFJ国際投信株式会社商品マーケティング企画部) 顧客が最終判断 アドバイザーが最終判断 第三者が最終判断 本部が最終判断 アドバイザーが最終判断 第三者が最終判断

(6)

また、2018 年 4 月 9 日付 InsuranceNewsNet「統合したマネー・・プラットフォームはプランニングを迅速にしてフィ ーを引き下げる」には次の様に書かれている(URL は後述[参考ホームページ]④参照)。 ごく一部を和訳、引用す る。 「ファイナンシャル・アドバイザーはこれまで、①保険のサイト、②ミューチュアルファンドのサイト、③株式や債券 のサイト、④ETF のサイト、⑤短期金融商品や預金のサイト等にいちいちサインインする必要があった。 これらはア ドバイザーに顧客の資産を(顧客の最善の利益で)総合的に管理する事を困難にしてきた。 異なるプラットフォーム も同様である。 それが UAP でアドバイザーは異なるサイトを切り換える事なく、単一サイトから顧客口座を管理出 来る。 UAP によって、ファイナンシャル・プランニングの選択が迅速となる。 しかし、これまでの骨の折れるアプロ ーチがマネージド・アカウントのアドバイザーのフィーとなっており、その統合はフィーの引き下げを激化させる事につ ながる。」———。

米国のラップ口座は SMA、MFA、ETFA、RA、RPM と言う多様化後、UMA に統合され、さらに UAP へ統合されるの だろうか!? この様に、進化し続ける米国の証券会社のアドバイザー・ビジネス最新動向を見る事は、日本のラップ 口座/SMA の現況や今後を考える上でとても参考となろう。 引き続き注視していきたい。 以 上 [参考ホームページ] ①2018 年 9 月 18 日付日本版 ISA の道 その 237「日本のラップ口座/SMA が 8 兆円と大幅増! 米国のラップ口 座/SMA を含むマネージドアカウントは 655 兆円、UMA が規模も大きく伸びも高く 101 兆円、5 年で 4.4 倍(フィー は年 1.5 ~2.5%)!!」…「 https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_180918_1.pdf 」。 ②2018 年 11 月 5 日付日本版 ISA の道 その 244「日本の投資顧問 1847 兆円、ラップ/SMA57 兆円、そして、公 募投信 396 兆円(現在より 6~7 倍)の道~投資顧問とラップ・SMA の日米比較より~」… 「 https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_181105.pdf 」。

③セルーリ・アソシエイツ/Cerulli Associates…「 https://www.cerulli.com/」。

④2018 年 4 月 9 日付 InsuranceNewsNet「統合したマネー・・プラットフォームはプランニングを迅速にしてフィーを 引き下げる/Unified Money Platforms Speed Planning, Cut Fees」…「 https://insurancenewsnet.com/innarticle/unified-money-platforms-speed-planning-cut-fees#.W9_Sl_WYTcs 」。

三菱 UFJ 国際投信【投信調査コラム】日本版 ISA の道 バックナンバー…「https://www.am.mufg.jp/market/report/investigate.html 」。

○当資料は日本版ISA(少額投資非課税制度、愛称「NISA/ニーサ」)に関する考え方や情報提供を目的として、三菱UFJ国際投信が作成したものです。 当資料は投資勧誘を目的とするものではありません。 ○当資料中の運用実績等に関するグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、 税金、手数料等を考慮しておりませんので、投資者の皆様の実質的な投資成果を示すものではありません。市況の変動等により、方針通りの運用が行 われない場合もあります。 ○当資料の内容は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。 ○当資料は信頼できると判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性等を保証するものではありません。 ○当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の筆者の見解です。 ○投資信託は、預金等や保険契約とは異なり、預金保険機構、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 ○投資信託は値動きのある有価証券を投資対象としているため、当該資産の価格変動や為替相場の変動等により基準価額は変動します。従って投資 元本が保証されているわけではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。 ○投資信託は、販売会社がお申込みの取扱いを行い委託会社が運用を行います。 ○投資信託をご購入の場合は、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ○クローズド期間のある投資信託は、クローズド期間中は換金の請求を受け付けることができませんのでご留意ください。 ○投資信託は、ご購入時・保有時・ご換金時に手数料等の費用をご負担いただく場合があります。 本資料に関してご留意頂きたい事項

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