としま男女共同参画
推進プラン
第4次豊島区男女共同参画推進行動計画
第2次豊島区配偶者等暴力防止基本計画
豊島区女性活躍推進計画
平成28年12月
豊 島 区
男
女
共
同
参
画
推
進
プ
ラ
ン
─
第
4
次
豊
島
区
男
女
共
同
参
画
推
進
行
動
計
画
第
2
次
豊
島
区
配
偶
者
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暴
力
防
止
基
本
計
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豊
島
区
女
性
活
躍
推
進
計
画
─
平
成
28
年
12
月
豊島区男女共同参画都市宣言
副都心の「にぎわい」と豊かな歴史の中で、
多くの芸術、文化をはぐくんできたまち。
性別や世代、国籍の違いを越え、
多様な人々が暮らし、働き、集うまち。
わたしたちは、お互いの人権を尊重し、
活力と輝きに満ちた豊島区の実現をめざし、
ここに 「男女共同参画都市」 を宣言します。
女
ひとと男
ひと一人ひとりがその人らしく
性別などの違いにかかわりなく、お互いの個性を尊重し合い
自分らしく生きたいという気持ちを大切にしていこう。
分かち合い 助け合い
家庭、職場、地域それぞれの場で出あう喜びや困難は、分かち合い、
お互いに助け合おう。
ともに暮らしたい 豊島のまちで
誰もが健康で安心して暮らしていける、そんな願いが実現できる
豊島区をみんなでつくっていこう。
この度、平成29年度を初年度とする「としま男女共同参画推進プラン」
(第4次男女共同参
画推進行動計画)を策定いたしました。
本区は、平成 26 年 5 月に、日本創成会議から 23 区で唯一、消滅可能性都市の指摘を受け
ました。この理由として掲げられた若年女性の人口減少という問題解決のために、女性にや
さしい、住んで、働いて、子育てしやすいまちづくりを施策の柱の一つに据え、取組を進め
ているところです。
また、近年では女性の就業率の増加により、育児・介護等と仕事を両立できる、多様で柔
軟な働き方の実現が求められています。従来のような男性型長時間労働を見直し、あらゆる
場面で誰もが活躍できるワーク・ライフ・バランスを進める必要があります。
女性にやさしいまちづくり、ワーク・ライフ・バランスを推進していくためには、従来から
の性別役割分業といった意識を、男性だけでなく女性自身も改めていくことが必要となりま
す。しかし、性別に起因する不平等は、人々の意識や生活等あらゆる領域に深く内在してお
り、いまだ解消されていません。
また、女性への人権侵害となる、配偶者等からの暴力、いわゆるDVに悩む女性は、残念
ながら増加している状況です。加えて、貧困、性犯罪被害など生きづらさを抱えている女性
も多く、早急に解決すべき課題です。
今回策定した「としま男女共同参画推進プラン」は、4つの目標、11の重点課題、30の施策、
88の事業を掲げ、取組を進めます。また、第2次となる「配偶者等暴力防止基本計画」に加え、
新たに「女性活躍推進計画」を盛り込み一体的に管理し、多様化する課題解決に努めてまいり
ます。
男女共同参画社会の実現は、地域のみなさん、NPO、事業者等との連携のもとで成し遂
げられるものです。男女共同参画社会の実現に向け、これまで以上のご理解ご協力をお願い
申し上げます。
最後になりましたが、プラン策定に際し、ご尽力いただきました皆様、貴重なご意見をお
寄せくださいました区民の皆様に心より御礼を申し上げます。
平成28年12月
目 次
第1章 計画の策定にあたって
1 計画の背景
… ……… 2(1)策定の目的… ……… 2
(2)豊島区の取組… ……… 3
(3)国の動き… ……… 3
(4)都の動き… ……… 4
2 計画の性格
… ……… 43 計画の期間
… ……… 54 条例の基本理念と目指すまちの姿
… ……… 6(1)最終目標と条例の基本理念… ……… 6
(2)豊島区の目指すまちの姿(計画の目標)……… 7
5 豊島区配偶者等暴力防止基本計画
… ……… 9(1)計画の目的… ……… 9
(2)計画の位置づけ… ……… 9
(3)計画の期間… ……… 10
6 豊島区女性活躍推進計画
……… 11(1)計画の目的… ……… 11
(2)計画の位置づけ… ……… 11
(3)計画の期間… ……… 11
7 計画の体系図(目標と重点課題・施策)
… ……… 128 重点的な取組
… ……… 14(1)「重点的な取組」の目的……… 14
(2)「重点的な取組」の内容……… 14
重点課題(8)区民・団体等の自主的活動への支援……… 59
重点課題(9)政策・方針決定過程における男女共同参画の推進……… 62
目標4 < すべての人が安心していきいきと暮らせるまち >
……… 66重点課題(10)男性や子どもにとっての男女共同参画の推進… ……… 66
重点課題(11)高齢者、障害者など様々な困難を抱える人々が安心して暮らせる環境の整備……… 70
■プランの積極的な推進
… ……… 73第3章 計画の推進
1 計画推進の考え方
… ……… 762 進捗管理の体制
… ……… 763 進捗管理の方法
… ……… 77第4章 参考資料
用語解説……… 80豊島区男女共同参画推進会議委員名簿……… 87
豊島区男女共同参画推進委員会委員名簿……… 88
第4次豊島区男女共同参画推進行動計画検討部会(ワーキンググループ)名簿……… 89
豊島区男女共同参画推進会議部会・開催状況……… 90
豊島区男女共同参画推進委員会幹事会・開催状況……… 90
「第4次としま男女共同参画推進プラン」「第2次豊島区配偶者等暴力(DV)防止 基本計画」ワーキンググループ開催状況… ……… 91
豊島区民ワークショップ開催状況 ……… 91
豊島区男女共同参画推進条例 ……… 92
男女共同参画社会基本法……… 98
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章……… 104
仕事と生活の調和推進のための行動指針……… 108
配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律……… 113
女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約……… 126
女性の職業生活における活躍の推進に関する法律……… 135
男女共同参画のあゆみ年表……… 145
日本のGGI、HDI、GIIランキング……… 150
第1章
(1)策定の目的
豊島区は、平成14年(2002年)2月、「男女共同参画都市宣言」を区議会全会一致で採択し、
また、平成15年(2003年)3月には「豊島区男女共同参画推進条例」を制定するなど、男女
共同参画社会
*の実現に向け、積極的に取組を推進しています。
しかしながら、「豊島区男女共同参画社会に関する住民意識調査」(平成27年(2015年))
によれば、約半数が今の世の中の男女平等の状況について「男女平等になっていない」と答
えており、過去の調査(平成23年(2011年))より割合が増加しています。
社会に根強く残る固定的な性別役割分担意識
*や、配偶者等の暴力など女性に対する暴力
の存在、多様な生き方を選択でき、責任を分かち合える男女共同参画社会は男性にとっても
必要であるという社会的認識の欠如等が、人々が「男女平等でない」と考える要因となって
いると考えられます。
また、男女とも、「仕事」「家庭」「地域・個人の生活」などを両立したいという希望が見
られる一方で、現実には男女ともに「仕事を優先させる」という回答が最も多くなっています。
さらに、「女性の一生と職業」については、男女ともに「子育ての期間を含めて一生職業
を持つ」という回答が最も多くなっている一方、「子育ては母親の仕事」という考え方につ
いては、「そう思う(そう思う、どちらかといえばそう思う)」が男女とも半数近くを占める
など、「家事や育児は女性の仕事」といった固定的な性別役割分担意識の傾向も依然として
見られます。
男女に関わらず、誰もが「仕事」「家庭」「地域・個人の生活」の場において多様な活動に
従事することができ、それぞれの場面でその能力を発揮するためには、実効性のある取組が
一層求められていることもうかがえました。
社会全体としても、少子高齢化の進展や共働き家庭の増加の中、既存の長時間労働等を前
提にした働き方による仕事と家庭・育児・介護との両立の困難、非正規労働やひとり親等の
生活上の困難を抱えやすい女性の増加、女性に対する暴力をめぐる状況の多様化等の問題が
生じ、解決が急務となっています。
第1章 計画の策定にあたって
これらの動向を踏まえ、男女共同参画社会の実現と配偶者等による暴力根絶、また女性の
活躍とその環境整備に向けて取り組むべき施策・事業を総合的かつ体系的に推進するために、
第4次豊島区男女共同参画推進行動計画、第2次豊島区配偶者等暴力防止基本計画及び豊島
区女性活躍推進計画を策定しました。
(2)豊島区の取組
豊島区は、昭和63年(1988年)に「豊島区婦人行動計画―としま150プラン(第1次行動
計画)」を策定し、平成4年(1992年)には男女共同参画の拠点施設として「豊島区立男女平
等推進センター(エポック10)」を開設しました。
平成13年(2001年)3月には総合的、計画的な施策を積極的に推進するために、計画期間
を10年とした第2次行動計画である「としま男女共同参画推進プラン」を策定、平成19年度
(2007年度)には平成23年度(2011年度)までの5年間を計画期間として改定しました。
また、配偶者等による暴力防止のために、平成15年(2003年)より「豊島区配偶者等によ
る暴力問題相談機関連絡会議」を設置し、関係機関との連携を図ってきました。
その後、平成23年(2011年)12月には、配偶者等暴力防止基本計画と第3次行動計画を一
体とした「としま男女共同参画推進プラン」を策定しています。
今回、第3次行動計画の期間満了に伴い、男女共同参画社会の実現に向けて、さらなる取
組を推進するための行動計画と配偶者等による暴力根絶、女性活躍推進のための基本計画の
策定にあたり、「豊島区男女共同参画推進会議」「男女共同参画推進委員会」「第4次としま
男女共同参画推進プラン・第2次配偶者等暴力防止基本計画策定ワーキンググループ」「豊
島区民ワークショップ」で検討を重ねました。
(3)国の動き
共同参画基本計画(第4次)」(2016~2020年度)が策定されました。また、配偶者暴力につ
いては、平成13年(2001年)に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」
が制定された後、平成16年(2004年)に保護命令制度の拡充を柱とする改正が行われ、平成
19年(2007年)には、区市町村の努力義務として基本計画の策定などが新たに加えられまし
た。平成25年(2013年)には、生活の本拠を共にする交際相手からの暴力及び被害者につい
ても、配偶者からの暴力及び被害者に準じて法の適用対象とする法改正が行われ、平成26年
(2014年)1月に施行されました。
さらに、平成27年(2015年)には、女性が職業生活において、希望に応じて十分に個性と
能力を発揮し、活躍できる環境を整えるための「女性の職業生活における活躍の推進に関す
る法律(女性活躍推進法
*)」が制定されました。
(4)都の動き
都では、平成12年(2000年)に、「東京都男女平等参画基本条例」を制定し、平成14年(2002
年)には、「男女平等参画のための東京都行動計画 チャンス&サポート東京プラン2002」
(2002~2006年度)、平成18年(2006年)には、「男女平等参画のための東京都行動計画 チャ
ンス&サポート東京プラン2007」(2007~2011年度)を策定しました。その後「男女平等参
画のための東京都行動計画 チャンス&サポート東京プラン2012」(2012~2016年度)が策
定されました。
また、配偶者暴力については、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」
の改正に伴い、「東京都配偶者暴力対策基本計画」を平成18年(2006年)に策定し、平成21
年(2009年)、平成24年(2012年)に改定を行っています。
2
…
計画の性格
●…
豊島区男女共同参画推進条例第10条に基づき策定する行動計画です。
●…
…
区、区民、事業者が協働して男女共同参画社会の実現を目指す指針としての役割を担う
ものです。
第1章 計画の策定にあたって
●…
…この行動計画の「重点課題1…女性に対するあらゆる暴力の根絶」の部分は、配偶者から
の暴力の防止及び被害者の保護に関する法律第2条の3第3項に規定する「配偶者からの暴
力の防止及び被害者の保護のための施策の実施に関する基本的な計画(市町村基本計画)」
に相当するものです。
●…
…この行動計画の「重点課題4 雇用の場における男女平等の推進」、「重点課題5 家庭
生活と仕事の両立支援の推進」、「重点課題9 政策・方針決定過程における男女共同参
画の推進」の施策22、「重点課題10 男性や子どもにとっての男女共同参画の推進」の部
分は、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律第6条の2に規定する「女性の職
業生活における活躍の推進に関する施策についての計画(市町村推進計画)」に相当する
ものです。
●……
この行動計画は、「豊島区基本計画」の分野別計画であり、豊島区における男女共同参画
の推進にかかる理念や基本的な方向を明らかにしています。
●…
施策の推進にあたっては、その他区の分野別計画との整合性を図っています。
豊島区基本構想
豊島区基本計画
○分野別計画
としま男女共同参画推進プラン
(第4次豊島区男女共同参画推進行動計画・
(1)最終目標と条例の基本理念
豊島区では、男女が家庭、職場、学校、地域社会などあらゆる場において、性別に起因す
る人権侵害を受けることなく、一人ひとりがその人らしく、分かち合い助け合い共に暮らす
「男女共同参画社会」
の実現を目指しており、様々な施策を通しその実現を図ることを「豊
島区男女共同参画推進条例」及び条例に基づくこの行動計画の最終目標としています。
「豊島区男女共同参画推進条例」では
6つの基本理念
を定めています。
基 本 理 念
Ⅰ 男女の自立と人権の尊重
Ⅱ 社会活動における選択の自由確保
Ⅲ 決定過程への参画促進
Ⅳ 家庭生活と社会生活の両立
Ⅴ 外国人に対する基本理念の実現
Ⅵ 学校教育、生涯学習の取組
区
区民
事業者
豊島区の男女共同参画社会の実現
第1章 計画の策定にあたって
(2)豊島区の目指すまちの姿(計画の目標)
基本理念に基づく豊島区の目指すまちの姿は次の4つです。
人権尊重のまち
1
人権を尊重し、性別や国籍にとらわれず、一人ひとりが自らの能力を発揮できるまち
多様な選択ができるまち
2
固定的な性別役割分担にとらわれず、多様な選択を認め、行動できるまち
学び参画するまち
3
「男女共同参画」の大切さを学び、理解し、決定過程への参画を推進するまち
すべての人が安心していきいきと暮らせるまち
男女共同参画推進条例の基本理念と、この計画の目指すまちの姿の関係は次のとおりです。
Ⅰ
男女の自立と
人権の尊重
Ⅱ
社会活動に
おける選択の
自由確保
Ⅲ
決定過程への
参画促進
Ⅳ
家庭生活と
社会生活の
両立
1 <人権尊重のまち>
人権を尊重し、性別や国籍にとらわ
れず、一人ひとりが自らの能力を発
揮できるまち
2 <多様な選択ができるまち>
固定的な性別役割分担にとらわれ
ず、多様な選択を認め、行動でき
るまち
3 <学び参画するまち>
「男女共同参画」の大切さを学び、
理解し、決定過程への参画を推進
するまち
4 < すべての人が安心していき
いきと暮らせるまち>
あらゆる人がすべてのライフステー
ジを通じて自分らしく暮らせるまち
Ⅴ
外国人に
対する基本
理念の実現
Ⅵ
学校教育、
生涯学習の
取組
第1章 計画の策定にあたって
5
豊島区配偶者等暴力防止基本計画
(1)計画の目的
暴力は憲法にうたわれた個人の尊重と法の下の平等に反するもので、決して許されるもの
ではなく、犯罪となる行為を含む重大な人権侵害です。
それにもかかわらず、配偶者等からの暴力(「ドメスティック・バイオレンス
*」以下「DV」
という。)の被害者は、多くの場合女性であり、「暴力をふるわれるのはふるわれる方にも原
因がある」、「配偶者間等の問題であり他者は介入できない」と見られるなど顕在化しにくく、
被害者の救済は十分ではありませんでした。
このような状況の中、国は、平成19年の法改正及び平成20年の「配偶者からの暴力の防止
及び被害者の保護のための施策に関する基本的な方針」改正で、区市町村における基本計画
の策定及び配偶者暴力相談支援センター機能整備を努力義務とし、被害者の自立支援に対す
る関係強化等を掲げました。東京都はこれを受け、平成21年に「東京都配偶者暴力対策基本
計画」を改定しています。
豊島区では、平成15年(2003年)3月に「豊島区男女共同参画推進条例」を制定し、性別
に起因する人権侵害を禁止し、何人もあらゆる場において性別による差別的取り扱いを禁じ
ると規定し、国や東京都の動きと合わせながらDV被害防止の取組を推進してきました。
しかし、豊島区が平成21年(2009年)に行った「男女共同参画社会に関する住民意識調査」
では、配偶者等の間における暴力は依然発生しており、配偶者間等の暴力に対する社会的関
心や理解は十分に広がったとはいえない状況です。
また、若年層における交際期間中の暴力、いわゆる「デートDV
*」も顕在化しており、
暴力の根絶に向けて、対策が求められています。
力防止法
*」という)」第2条の3第3項に基づき、国の「配偶者からの暴力の防止及び被害者
の保護等のための施策に関する基本方針」に即し、「東京都配偶者暴力対策基本計画」を勘
案して策定した「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のための施策の実施に関する基
本的な計画(以下「市町村基本計画」という)」に相当するものです。
本計画は、女性に対するあらゆる暴力の根絶を目指すための基本計画であるため、原則「配
偶者等」と表記し、配偶者暴力防止法等他の制度や法令等に関連する場合のみ「配偶者」と
表記しています。
(3)計画の期間
第1章 計画の策定にあたって
6
豊島区女性活躍推進計画
(1)計画の目的
近年、女性の就業率が増加する一方で、依然として根強い男性型長時間労働を前提とした
働き方の蔓延などから、仕事と生活の両立ができずに仕事の継続やキャリアアップをあきら
める女性が多く存在しています。また、役員や管理職などのリーダー的立場にある女性の割
合は諸外国と比べて低い水準にとどまっており、働く女性の活躍は十分とはいえない現状です。
このような状況の中で、急速な少子高齢化や人材の多様性の確保への対応からも、早急に
女性の活躍推進が求められています。国は、平成27年(2015年)に女性が職業生活において、
自らの意思に応じて十分な能力を発揮し、活躍できる環境を整備することを目的として「女
性の職業生活における活躍の推進に関する法律」を制定し、区市町村における計画の策定を
努力義務とし、女性の活躍とそのための環境整備を掲げました。
平成27年(2015年)に行った「男女共同参画に関する住民意識調査」では、「女性の一生
と職業の関わり方」については、男女ともに「子育ての期間を含めて一生職業を持つ」とい
う回答割合が最も多くなっており、女性の職業生活と家庭の両立等は、今後一層の支援が求
められています。
そこで、豊島区の男女共同参画社会の実現を図ることを目的とした「第4次としま男女共
同参画推進プラン」と一体となった「豊島区女性活躍推進計画」を策定しました。
(2)計画の位置づけ
将
来
像
男
女
共
同
参
画
社
会
の
実
現
(1)女性に対するあらゆる
暴力の根絶
(豊島区配偶者等暴力防止基本計画)
(2)人権尊重と男女共同
参画社会への意識づくり
(4)雇用の場における
男女平等の推進
(7)学習・啓発による
男女共同参画意識の向上
(10)男性や子どもにとっての
男女共同参画の推進
(9)政策・方針決定過程におけ
る男女共同参画の推進
(5)家庭生活と仕事の
両立支援の推進
(3)性と生に関する健康支援
(6)地域活動への参加の推進
(8)区民・団体等の自主的活動への支援
(11)高齢者、障害者など様々な困
難を抱える人々が安心して暮
らせる環境の整備
プランの積極的な推進
1 〈人権尊重のまち〉
人権を尊重し、性別や
国籍にとらわれず、
一人ひとりが自らの能力
を発揮できるまち
2 〈多様な選択が
できるまち〉
固定的な性別役割分担に
とらわれず、多様な選択
を認め、行動できるまち
3 〈学び参画するまち〉
「男女共同参画」の大切さ
を学び、理解し、決定過程
への参画を推進するまち
4 〈すべての人が安心して
いきいきと暮らせるまち〉
あらゆる人がすべての
ライフステージを通じて
自分らしく暮らせるまち
第1章 計画の策定にあたって
①被害の未然防止と啓発の促進 ②早期相談・早期発見体制の充実 ③被害者保護体制の充実・整備 ④被害者の自立支援
⑤職務関係者に対する研修・啓発 ⑥配偶者等暴力防止施策の充実
⑦人権尊重の啓発
⑧性の商品化*・売買春のないまちづくりの推進
⑨リプロダクティブ・ヘルス/ライツ*の視点を重視した健康支援の充実 ⑩生涯を通じた健康づくりの推進
⑪雇用機会の拡大、就職及び再就職への支援 ⑫雇用の場における男女平等の推進
⑬ワーク・ライフ・バランスの推進 ⑭子育て支援の充実
⑮育児と仕事を両立させるための環境整備の推進 ⑯介護を支える環境整備の推進
⑰地域生活・地域活動への男女共同参画の推進
⑱学校における男女平等教育・学習の推進
⑲家庭・地域・職場における男女平等意識の普及・啓発
⑳自主的な活動への支援とネットワーク化の推進
㉑政策・方針決定の場への女性の積極的な登用 ㉒管理・監督者への女性の積極的な登用と職域の拡大
施 策
※本計画の「重点課題(1)女性に対す るあらゆる暴力の根絶」は、配偶者暴 力防止法第2条の3第3項に規定する 市町村基本計画に相当するものです。
※本計画の「重点課題(4)雇用の場における男女平等の推
進」、「重点課題(5)家庭生活と仕事の両立支援の推進」、
「重点課題(9)政策・方針決定過程における男女共同参
画の推進」の施策22、「重点課題(10)男性や子どもに
(1)「重点的な取組」の目的
本計画の実現に向けて、特に豊島区において重点的かつ分野横断的に取り組むべき内容を
「重点的な取組」として位置づけ、積極的な施策の展開を図ります。
(2)「重点的な取組」の内容
●
課題
仕事も子育てもしやすい住宅や保育環境が整備され、女性の能力や個性が十分に発
揮でき、豊島区に住み続けたいと思うまちづくりが求められています。
●
目指す姿
「住む」「育てる」「働く」の多様な面で、女性にとってやさしい、住みやすいまち
を目指します。
【1】女性にやさしい(住んで、働いて、子育てしやすい)まちづくり
【2】男性中心型の長時間労働の見直しとワーク・ライフ・バランスの推進
【3】配偶者等暴力防止の一層の推進
◦「女性の一生と職業」についての考えは、男女ともに「子育ての期間を含めて一生職業を
持つ」という回答割合が最も高くなっています。(男性:39.8%、女性:42.7% )
この数値は、過去の調査(平成21年、平成23年)と比べて、 増えており、働きたい女性がその能力を発揮できる社会をつ くることが一層求められているといえます。
【1】女性にやさしい(住んで、働いて、子育てしやすい)まちづくり
第1章 計画の策定にあたって
●
主な取組方針、及び主要な関連事業
施策番号⑨ リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点を重視した健康支援の充実
施策番号⑩ 生涯を通じた健康づくりの推進
施策番号⑪ 雇用機会の拡大、就職及び再就職への支援
施策番号⑫ 雇用の場における男女平等の推進
施策番号⑭ 子育て支援の充実
事業番号 事業名
21 妊産婦への支援の充実
22 エイズ・性感染症に関する相談・検査の実施
23 性に関する正しい知識の取得とリプロダクティブ・ヘルス/ライツ概念の普及・啓発
事業番号 事業名
24 各種健康診査の実施・普及啓発
25 性差を考慮した保健サービスの充実
26 健康情報発信スペースの充実“鬼子母神plus”
事業番号 事業名
27 ハローワークや東京都等との連携による就職に関する情報提供
28 女性の就労・起業に関する支援
事業番号 事業名
30 女性が能力を発揮しやすい職場づくりのための情報提供、普及・啓発
事業番号 事業名
35 多様なニーズに応える子育て支援事業の充実・周知
37 子育て支援ネットワークの充実
施策番号㉓ 男性にとっての男女共同参画の推進
施策番号㉗ 生活上の様々な困難を抱える人々への対応
61 女性人材のネットワーク化
事業番号 事業名
63 両親学級・父親対象育児講座における意識啓発
事業番号 事業名
74 働きづらさ、生きにくさを感じている女性への支援
75 ひとり親家庭への自立支援
第1章 計画の策定にあたって
施策番号⑨ リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点を重視した健康支援の充実
施策番号⑫ 雇用の場における男女平等の推進
施策番号⑬ ワーク・ライフ・バランスの推進
事業番号 事業名
21 妊産婦への支援の充実
事業番号 事業名
31 区内企業との協働・連携の推進
事業番号 事業名
32 ワーク・ライフ・バランス推進企業等優良企業の情報についての情報提供、普及・啓発の実施
⃝ワーク・ライフ・バランスの実現には、事業所経営層の意識改革が重要という 発想から、「としま100人社長会」を開催しました。(平成27年10月)
「働きたい人みんながいきいきと働ける」ための方策などを話し合いました。
【2】男性中心型の長時間労働の見直しとワーク・ライフ・バランスの推進
【としま100人社長会】 開催しました
●
課題
誰もが、仕事や家庭・地域生活などの様々な活動を本人の希望するバランスで実
現できる、ワーク・ライフ・バランスについての職場の理解と環境整備を進めると
ともに、男女共に、育児や介護と仕事を両立できる職場作りが求められています。
●
目指す姿
性別や年齢に関わらず、誰もが育児や介護と仕事を両立できる職場環境づくりを
目指します。
施策番号① 被害の未然防止と啓発の促進
施策番号② 早期相談・早期発見体制の充実
施策番号③ 被害者保護体制の充実・整備
事業番号 事業名
1 DV・ストーカー行為*等暴力の防止に向けての普及・啓発の推進
2 若年層に対する暴力予防教育の強化
⃝「DV被害を受けた時」に、 「相談しようとは思わなかった」という回答 割合が高くなっています(男性:63.9%、女性:38.5% )。 その理由 は「相談しても無駄だと思ったから」が最も高く、「相談するほどのこ とではないと思ったから」が続いています。
【DV被害にあった時の周囲への相談】~H27住民意識調査より~
●
課題
配偶者等暴力(DV)の被害が無くなるとともに、多くの区民の中で配偶者等暴
力に関する理解が深まり、被害が未然に防止されるまちづくりが必要とされています。
●
目指す姿
配偶者等暴力に関する理解を広め、未然防止を推進するとともに、被害にあった
人が相談しやすく、解決につながるような体制作りを目指します。
●
主な取組方針、及び主要な関連事業
事業番号 事業名
3 DV専門相談の充実
4 相談窓口の充実
5 関係機関相互の情報共有
事業番号 事業名
6 DV緊急一時保護機能の充実
第1章 計画の策定にあたって
施策番号④ 被害者の自立支援
施策番号⑥ 配偶者等暴力防止施策の充実
事業番号 事業名
8 被害者の生活再建支援
9 被害者の子どもへの支援
10 関係課の連携による一貫した支援
事業番号 事業名
15 配偶者暴力相談支援センター機能の強化
計画の内容
【実施区分】
新規…これまで区として取り組んでいた事業を、新たに第4次の計画事業とした事業
継続…前計画(第3次)より引き続き取り組む事業
女性に対する暴力は、犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害ですが、暴力を容認する社
会的な意識はまだ根強く、特に配偶者や恋人など親しい関係にある者からの暴力が犯罪であ
るという認識が必ずしも社会的に共有されていない現状があります。
配偶者等からの暴力は、女性の被害者が多く、家庭内で起きることから、周囲に気づかれ
にくく、被害が深刻化・長期化しやすいという特性があります。そのため、被害者の心身を
多大に傷つけるだけでなく、子どもたちなど次世代への負の連鎖も指摘されています。また、
近年、若年層における交際相手からの暴力の被害も発生しています。
このような現状に対し豊島区では様々な取組を進めてきましたが、その取組や体制整備は
一定の進展は見られるものの、女性に対する暴力の根絶が十分進んだとはいえません。
被害者の安全確保や生活再建支援は身近な自治体である区の責務です。そして、何より、
このような状況を変革し暴力を根絶していくためには、暴力を容認しない社会風土を醸成す
るための啓発を強力に推進するとともに、一層充実させていく必要があります。
女性に対する暴力が個人的な問題ではなく、固定的な性別役割分担意識や社会的地位、経
済力等の力の差などを背景にして起こる構造的な社会問題だということを踏まえ、男女平等
意識の醸成を図るとともに、配偶者等からの暴力に対する取組を総合的に推進します。
目 標
1
〈人権尊重のまち〉
人権を尊重し、性別や国籍にとらわれず、一人ひとりが自らの能力を発揮できるま
ち
重点課題
(1)
【豊島区配偶者等暴力防止基本計画】
女性に対するあらゆる暴力の根絶
現状と課題
♦
配偶者等から暴力的行為を受けた経験の有無
♦
♦
交際相手からの被害経験の有無(性・年齢階級別)
♦
24.7%
26.4%
21.0%
68.0%%
6 666..11%%
73.7%
7.3%
7.5%
5.3%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
全体(n=482)
女性(n=295)
男性(n=171)
暴力を受けた経験あり 暴力を受けた経験なし 無回答
30.7% 33.0% 18.9% 11.5% 6.7% 65.9% 65.0% 78.7% 85.6% 89.1% 3.4% 2.0% 2.4% 2.9% 4.1%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
20代(88人)
30代(200人)
40代(249人)
50代(174人)
60歳以上(193人)
[女性]
あった なかった 無回答
13.3% 19.7% 10.7% 8.0% 86.7% 77.6% 86.7% 91.5% 92.0% 2.7% 2.6% 0.5% 3.2%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
(90人)
(183人)
(233人)
(188人)
(249人)
[男性]
あった なかった 無回答
4.8%
どのような行為が「暴力」だと思いますか?
一口に「暴力」といっても様々な形態が存在します。内閣府では、いわゆるドメスティック・ バイオレンスの形態について、身体的な行為(殴ったり蹴ったりするなど)以外のものも含 むとしています。
◦精神的なもの:心無い言動等により、相手の心を傷つけるもの。
◦性的なもの:嫌がっているのに性的行為を強要する、中絶を強要する、避妊に協力しな いといったもの。
参考:内閣府 配偶者からの暴力被害者支援情報 資料:豊島区「男女共同参画社会に関する住民意識調査」(平成27年)より
施策① 被害の未然防止と啓発の促進
「豊島区配偶者等による暴力相談実態調査結果報告書」(平成27年)においては、被害にあっ
た女性は、交際中や結婚1年未満など初期の段階から暴力が始まり、その被害は長期に及ん
でいます。被害者の中にはDVに対する知識がないために、自身が受けている行為がDVと
して認識できず、問題が潜在化してしまう場合も見られます。
「豊島区男女共同参画社会に関する住民意識調査」(平成27年)によると、被害者の半数
以上は、誰にも相談せずに問題を抱え込んでしまっている実態が分かりました。また、相談
した人の相談相手は、「親類・友人・知人」がもっとも多くなっています。そのため、配偶
者等への暴力を未然に防ぎ、暴力防止への理解を広げていくためには、当事者のみならず、
周囲の関係者や多くの区民に向けて、様々な機会を捉えて普及啓発を行っていくことが必要
です。
さらに近年、若年層において交際相手から暴力を受けるケース(デートDV)が増えてき
ていることから、若年層に対しても講座をはじめとする啓発への取組や、学校等による人権
教育を推進し、相手への思いやりやお互いの人権を尊重する社会づくりを進めることが求め
られています。
施策の考え方
評価指標名 現状値 計画目標 (平成26年度) (平成33年度)
区内全中学・高校におけるデートDV啓発パンフレットの配布 6校 全校配布
評価指標名 現状値 計画目標 (平成26年度) (平成33年度)
目標値
事 業
施策② 早期相談・早期発見体制の充実
「豊島区男女共同参画社会に関する住民意識調査」(平成27年)においては、暴力を受けた
人のうち、誰にもどこにも相談しなかった人が約5割見られました。その背景には、どこに
相談してよいのかわからない、あるいは知っていても相談しづらい、相談してもむだだと思っ
た、相談するほどではないと思った等、問題を抱えていても相談に至らない実態がありました。
被害が潜在化したり重度化する前に相談ができたり、被害者が気軽に相談しやすくなるよ
うに相談窓口の充実と周知に努めるとともに、区や関係機関のあらゆる窓口がDVを見逃さ
ず、早期発見につなげる体制の充実をめざします。
事業
番号 事業名 事業の内容 所管課
実施 区分
1
DV・ストーカー 行為等暴力の防止 に向けての普及・ 啓発の推進
DV、ストーカー行為等の人権を侵害する行為の 発生防止に向け、普及啓発を進めます。
男 女 平 等 推 進 セ ン ター・子育て支援課
継続 重点
2 若年層に対する暴力予防教育の強化
近年顕在化しているデートDVについて、若年層 に向けた啓発を重点的に行います。また学校にお ける人権教育の中でもデートDVについての啓発 を行います。
男 女 平 等 推 進 セ ン タ ー・健 康 推 進 課・ 長崎健康相談所・子 ども課・子育て支援 課・指導課
継続 重点
施策の考え方
評価指標名 データの根拠 現状値 (平成27年度)
計画目標 (平成33年度)
DV相談を区で実施していることを 知らない人の割合
豊島区男女共同参 画社会に関する住 民意識調査
♦
暴力を受けた人の相談の有無
♦
施策③ 被害者保護体制の充実・整備
0% 20% 40% 60% 80% 100%
相談した 相談したかったが、相談しなかった 相談しようとは思わなかった 無回答
全体(n=119)
女性(n=78)
男性(n=36)
31.9% 6.7%
5.1%
8.3%
6.7% 45.4% 16.0%
5.1% 38.5% 9.0%
25.0% 63.9%
8.3% 2.8%
47.4%
資料:豊島区「男女共同参画社会に関する住民意識調査」(平成27年)より
事 業
施策の考え方
事業
番号 事業名 事業の内容 所管課
実施 区分
3 DV専門相談の 充実
被害が潜在化したり、重度化する前に相談ができ るよう、また被害者のこころのケアや適切な支援 に結びつけていくために、女性に対する暴力に関 する専門相談を充実させます。
男女平等推進センター ・子育て支援課
継続 重点
4 相談窓口の充実
日常生活で直面する様々な問題解決のための相談 に対応します。また、外国人被害者や性的少数者 の方への相談対応を進めます。
区民相談課・男女平等 推進センター・子育て 支援課
継続 重点
5 関係機関相互の情報共有
区や関係機関が実施するそれぞれの相談窓口等で DVを見逃さず、適切な支援につなげられるよう、 本人の意思や個人情報に留意しつつ連携します。
男女平等推進センター ・子育て支援課 (配偶者等暴力防止基 本計画所管課)(医療 機関・警察・民生委員 児童委員)
目標値
事 業
評価指標名 現状値 計画目標 (平成26年度) (平成33年度)
被害者支援対応マニュアル説明会の開催 年1回 年2回
事業
番号 事業名 事業の内容 所管課 実施区分
6 DV緊急一時保 護機能の充実
DV被害者の身の安全の確保や、問題の解決に向 けた支援を充実します。夜間、休日等の安全確保 については、警察と協力関係を強化し連携します。
生活福祉課・西部生活 福祉課・子育て支援課 (配偶者暴力相談支援 センター・警察・医療 機関)
継続 重点
7
被害者の安全確 保のための庁内 連携
庁内窓口における個人情報の適正管理等、DV被 害者の安全に十分配慮し、手続きを円滑に行うた め関係課の連携を強化します。
総合窓口課・国民健康 保険課・高齢者医療年 金課・生活福祉課・西 部生活福祉課・介護保 険課・子育て支援課
施策④ 被害者の自立支援
被害者は、被害から立ち直ることを望んでも、経済的な不安や、子どもに関係する問題等
により、自立することが困難になる場合が少なくありません。また、暴力が長期化していた
時などの場合には、被害そのものがなくなっても、心に深い傷を負っていることも多く、当
事者の自立に際しては継続的な見守りや支援が必要となります。
当事者が生きる力を取り戻せるよう、エンパワーメント
*を重視し、就業や住居に関する
支援や精神的自立の支援など総合的・継続的な支援の充実を進めます。
目標値
施策の考え方
評価指標名 現状値 計画目標 (平成27年度) (平成33年度)
自立(就労)支援対応マニュアルの作成 未作成 作成
♦
配偶者等から逃げられない理由
♦
80.0%
70.0% 70.0%
30.0%
20.0% 20.0% 20.0% 60.0%
50.0%
40.0%
30.0%
施策⑤ 職務関係者に対する研修・啓発
「豊島区職員の男女平等意識に関する調査」(平成27年)によると、職員のDVに対する問
題意識は、まだ十分とはいえない状況にあります。
被害者は長い間暴力を受けたことにより、心身ともに深い傷を負い、経済的基盤等も困難
な状況におかれることも多いことから、対応する職務関係者は被害者の立場に十分に配慮し
なければなりません。特に、不適切な対応で被害者がさらに傷つくことがないよう細心の注
意が必要です。そのため庁内全体でDVに対する知識を深め、一層の理解を促進していく必
要があります。
DV、子ども、高齢者、障害者、外国人等の支援に携わる職務関係者や窓口で対応する職員等
に対して、実践的な研修の実施、外部機関の研修への積極的参加、各課におけるマニュアルづく
りなどを進め、職務関係者等の質的向上、二次被害の防止を図ります。
また、相談員などが職務上抱える過度のストレスにより、いわゆる燃えつき症候群となるのを防
ぐために、職員のメンタルヘルス
*への配慮や組織的な対応ができるよう体制づくりを進めます。
事 業
施策の考え方
事業
番号 事業名 事業の内容 所管課 実施区分
3 DV専門相談の充実(再掲)
被害が潜在化したり、重度化する前に相談ができ るよう、また被害者のこころのケアや適切な支援 に結び付けていくために、女性に対する暴力に関 する専門相談を充実させます。
男女平等推進センター ・子育て支援課 継続重点
4 (再掲)相談窓口の充実 日常生活で直面する様々な問題解決のための相談に対応します。また、外国人被害者や性的少数者 の方への配慮を進めます。
区民相談課・男女平等 推進センター・子育て 支援課
継続 重点
8 被害者の生活再建支援
被害者が、安全で安心して生活再建ができるよう、 シェルターやステップハウスの設置について都に 働きかけるとともに、様々な観点から必要な自立 支援を行います。また、多様な学習機会を提供し、 社会参加を支援します。
男女平等推進センター・ 生活産業課・高齢者福 祉課・生活福祉課・西 部生活福祉課・子ども 課・子育て支援課・保 育課・住宅課・学務課 (ハローワーク池袋)
継続 重点
9 被害者の子どもへの支援 被害者の子どもの保育・教育等に関する支援、情報の適正な管理等を関係機関が連携して行います。
健康推進課・長崎健康 相談所・子ども課・子 育て支援課・保育課・ 学務課・指導課
継続 重点
10
関係課の連携に よる一貫した支 援
被害者に必要な支援は、相談対応から保護、自立 支援等と広範で多岐に渡るため、被害者への切れ 目のない支援が必要になることから、被害者の状 況に即して円滑に対応できるよう、関係課が連携 し被害者のエンパワーメントにつながるよう一貫 して支援します。
子育て支援課(配偶者 等暴力防止基本計画所 管課)
目標値
評価指標名 現状値 計画目標 (平成27年度) (平成33年度)
職員のDVに対する理解度
「どんな 場 合にも 暴力にあたると思う」 とする職員の割合 (下表のとおり)
全ての項目について 100%を目指す
女性n=874男性n=413
どんな場合で も暴力にあた ると思う
暴力の場合も、 そうでない場合 もあると思う
暴力にあたる
とは思わない 無回答
a 何を言っても無視する 女性 49.1% 45.2% 4.7% 1.0% 男性 42.6% 49.4% 6.8% 1.2% b 交友関係や電話、メール、
郵便を細かく監視する
女性 66.1% 29.4% 3.5% 0.9% 男性 52.5% 39.7% 6.3% 1.5% c 自分が家にいるときは外出
しないようにと言う
女性 69.9% 26.3% 2.7% 1.0% 男性 57.1% 36.1% 6.1% 0.7% d 大切にしている物をわざと壊
したり、捨てたりする
女性 89.1% 9.0% 0.9% 0.9% 男性 83.5% 14.5% 1.2% 0.7% e 「誰のおかげで食べられるの
だ」とか「かいしょうなし」 と言う
女性 87.9% 10.3% 0.8% 1.0% 男性 75.3% 20.6% 2.9% 1.2%
f なぐるふりをして、おどす 女性 91.9% 6.8% 0.5% 0.9% 男性 85.2% 13.1% 1.0% 0.7% g なぐる蹴るの暴力をふるう 女性 96.6% 2.1% 0.5% 0.9% 男性 93.9% 5.1% 0.2% 0.7% h 見たくないのにポルノビデ
オやポルノ雑誌を見せる
女性 87.4% 10.8% 0.8% 1.0% 男性 80.6% 17.4% 1.2% 0.7% i 避妊に協力しない 女性 81.9% 15.6% 1.4% 1.1% 男性 76.3% 20.8% 2.4% 0.5% j おどしや暴力によって、意
施策⑥ 配偶者等暴力防止施策の充実
被害者の相談から生活再建に至るまでには、多くの関係機関が連携し切れ目のない、より
総合的な対応が求められています。
区では、関係機関の連携を確保することにより、被害の防止、被害者の円滑な保護及び自
立支援を図るための豊島区配偶者等による暴力問題相談機関連絡会議を開催し、連携に努め
ています。
今後も引き続き、連絡会議における情報の共有、連携、協力関係を充実させ、一層の連携
強化を図ります。
職務関係者からの対応に対する苦情の申し出については、男女共同参画推進条例に基づく
「苦情処理制度
*」によって適切かつ迅速に処理します。「苦情処理制度」については、機会
を捉えた情報の提供や周知に努めます。
また、配偶者等暴力防止基本計画に基づく施策を着実に推進していくために、各課等が行っ
ている計画事業の進捗状況のチェックや調整を行い、計画の実行を確実なものにするよう努
めます。
さらに、配偶者等暴力防止施策を充実・推進するために、配偶者暴力の総合的な相談窓口
としての機能を発揮し、関係機関をコーディネイトする被害者支援の中核的な役割を果たす
配偶者暴力相談支援センター機能の強化を図ります。
事 業
施策の考え方
事業
番号 事業名 事業の内容 所管課 実施区分
11 職務関係者に対する研修の実施
区職員及び民生委員・児童委員等に対し、配偶者 等の暴力に対する理解を深め適切に対応できるよ う研修を行います。このことにより職務関係者の 質的向上及び二次被害防止を図るとともに、区職 員のメンタルヘルスにも配慮していきます。東京 都等が実施する外部機関の職務関係者研修に、区 関係職員の積極的参加を進め質的向上を図ります。
人事課・男女平等推進 センター・子ども課・ 子育て支援課(配偶者 等暴力防止基本計画所 管課)
継続
12
専門家等第三者 のアドバイスに よる支援能力の 向上
相談員等の関係職員がDV被害者への対応につい て専門家等の助言を受ける機会をつくることにより、 被害者への支援に第三者の意見を取り入れていき ます。また、女性に対する暴力に関する相談員の 育成システムを充実させます。
目標値
事 業
評価指標名 現状値 計画目標 (平成27年度) (平成33年度)
配偶者等による暴力相談実態調査の実施 3年毎 毎年
事業
番号 事業名 事業の内容 所管課 実施区分
13
配偶者等による 暴力問題相談機 関連絡会議の機 能の強化
女性に対する暴力の問題解決に携わっている関係 機関が連絡会議を開催する等により、個人情報の 保護に十分留意しつつ、情報の交換や共有を行い 被害者支援のための連携を強化します。
男女平等推進センター ・(配偶者等による暴 力問題相談機関連絡会 議関係機関)
継続
14 苦情処理体制の充実
職務関係者からの対応に対する被害者からの苦情 の申出については、男女平等推進センターの「苦 情処理制度」における苦情処理委員が適切かつ迅 速に調査検討を行い、結果は申立て人に対し通知 します。
また、「男女共同参画苦情処理制度」について周知 します。
男女平等推進センター 継続
15 配偶者暴力相談支援センター機 能の強化
配偶者からの暴力を防止するとともに、被害者の 自立を支援するため、身近な窓口として配偶者暴 力相談支援センターの機能を強化します。
男女平等推進センター ・子育て支援課 継続重点
16
配偶者等暴力防 止基本計画の推 進
計画の実効性を確保するため、計画事業の進捗状 況の把握や点検を行い、計画の推進を働きかける とともに、施策の充実を図るため配偶者等による 暴力相談実態調査を実施します。
男女平等推進センター ・子育て支援課
継続 重点
女性をもっぱら性的ないしは暴力行為の対象としたメディアにおける性・暴力表現は、男
女がお互いの尊厳を認め合い対等な関係を築くことを著しく阻害するものです。
メディアがもたらす様々な表現や情報は、目には見えないけれど人々の考え方に確実に影
響を及ぼし、私たちの思考・行動を規定します。
「豊島区男女共同参画社会に関する住民意識調査」(平成27年)においても、メディアの過
剰な表現を感じる点として、「社会全体の性や暴力に関する倫理観が損なわれている」と回
答した割合がもっとも高く、約4割を占めています。
インターネット等の普及により、女性や子どもの人権を侵害するような違法・有害な情報
の発信主体が多様化し、受信も容易となっている状況を踏まえ、メディアを通じて流される
様々な情報を、主体的に収集・判断する能力、また適切に発信する能力(メディア・リテラ
シー
*)の向上が求められます。
また豊島区は、地域のコミュニティや絆を広げながら、すべての人が人権を尊重され、安
全・安心に暮らせるよう、生活の安全と健康の質を高めていくまちづくり活動(2012年セー
フコミュニティ認証取得)を進めています。特に、女性や子どもをストーカーや性犯罪から
守るため、通学路や公園等における防犯・安全対策の強化が重要です。
国は平成26年12月に「人身取引
*対策行動計画2014」を策定し、人身取引の防止・撲滅と
被害者の保護に関する取組を進めています。繁華街を抱える区として、売買春や人身取引な
どの性暴力を許さない、安全・安心なまちづくりへの意識啓発を進める必要があります。
現状と課題
目標値
重点課題
(2)
人権尊重と男女共同参画社会への意識づくり
評価指標名 データの根拠 現状値 計画目標 (平成26年度) (平成33年度) 「平和と人権を尊重する社会である」と
考える人の割合
豊島区協働のまち づくりに関する区 民意識調査
15.4% 25%
評価指標名 データの根拠 現状値 計画目標 (平成27年度) (平成33年度)
エポック10の認知度
豊島区男女共同参 画社会に関する住 民意識調査
♦
設置補助事業による防犯カメラ設置台数(累計)
♦
資料:豊島区防災危機管理課調査(平成27年)より
資料:警察統計より
♦
池袋繁華街地区における暴行・傷害の発生件数
♦
♦
メディアの過剰な表現を感じる点
♦
施策⑦ 人権尊重の啓発
資料:豊島区「男女共同参画社会に関する住民意識調査」(平成27年)より
施 策
事業
番号 事業名 事業の内容 所管課 実施区分
17
区報をはじめとす る区の刊行物及び 区ホームページへ の男女平等の視点 の導入
広報等を行う際に男女平等に配慮した内容や表現 にするためのガイドラインに基づき広報等が実施 されるよう周知を図ります。
広報課・男女平等推進 センター(全課) 継続
18
人権尊重のための メディア・リテラ シーの概念及び暴 力防止の普及啓発 の促進
女性・子どもに対する性暴力を促進させるような メディアの表現を受動的に受け止めることのない ようメディア・リテラシーの概念の普及と育成の ための啓発を進めます。また、ストーカーや性犯 罪・性の商品化等人権を侵害する行為の発生防止 に向け、職員の意識改革及び区民への啓発を進め ます。被害者のための相談窓口の周知を図ります。
区民相談課・総務課・ 人事課・男女平等推進 センター・子育て支援 課
事業
番号 事業名 事業の内容 所管課 実施区分
19 売買春のない安全・安心なまち づくりの推進
性風俗特殊営業の抑制などを盛り込んだ「地区計画」 の活用や地域ぐるみの運動等を通じた意識啓発を 行い、安全・安心なまちづくりを進めます。
防災危機管理課・男女 平等推進センター・都 市計画課・庶務課・学 務課
継続
20 人身取引の防止に関する普及・ 啓発
人身取引が、人権を侵害する深刻な犯罪行為であ る旨の普及・啓発を図ります。特に青少年や外国 人女性が、こうした行為にまきこまれることのな いよう、関係機関との連携により防止に努めます。
防災危機管理課・男女 平等推進センター・子 育て支援課 継続
人身売買はしない・させない!
近年、「JKビジネス」という、女子高校生(JK)に男性向けのサービスを行わせる業態 が豊島区内でも確認されています。
JKビジネスは、労働基準法や児童福祉法違反に問われるケースが見られるうえ、風営法 違反にも極めて近い実態が存在することから、社会的に問題視されています。また、2014 年にはアメリカ合衆国「世界各国の人身売買の実態の年次報告書」において未成年による売 春行為の具体的事例として紹介されており、国際社会からも批判を受けています。
こうしたものに巻き込まれ、被害を受けることがないようにするためには、法制度の整備 改善はもちろんのこと、一人ひとりが互いを大切にする人権尊重の意識を持ち、近寄らない こと、サービスを利用しないことが大切です。
また、被害を受けた女性は増加しており、彼女たちが個々に抱える背景や苦しみへの理解 を示すことが大切です。
性別に関わらず各人が互いの身体的特質を十分に理解し合い、人権を尊重しつつ、相手に
対する思いやりを持つことは、男女共同参画社会の形成の前提といえます。しかし、男性中
心の社会構造、固定的性別役割分担意識、女性の生涯を通した健康に対する理解不足から、
女性の健康課題が後回しにされがちであることが指摘されています。
女性は思春期から成人期、更年期、老年期で心身の状況が大きく変化するという特性を持
ち、ライフサイクルを通じて男性とは異なる健康上の問題に直面します。また、妊娠・出産
を選択した場合には、母体と胎児の健康の確保が課題となります。さらに、近年は、女性の
就業の増加、晩婚化等婚姻をめぐる変化、平均寿命の伸長等に伴う女性の健康に関わる問題
の変化に応じた対策が必要になっています。
さらに、男女を問わず生涯の健康を見通したライフプラン形成の支援や性感染症の予防に
ついても理解を深め、自らの健康を享受できるようリプロダクティブ・ヘルス/ライツに関
する意識の浸透及びその視点に立った健康支援が求められています。
重点課題
(3)
性と生に関する健康支援
目標値
現状と課題
評価指標名 データの根拠 現状値 計画目標 (平成26年度) (平成33年度)
子宮頸がん・乳がん検診の受診率 豊島区地域保健 課調べ
・子宮頸がん検診 32% ・乳がん検診
28.8%
・子宮頸がん検診
36.8%(平成32年度) ・乳がん検診
33%(平成32年度)
評価指標名 データの根拠 現状値 計画目標 (平成26年度) (平成33年度) 女性のライフプラン形成のための
健康相談事業件数
豊島区健康推進 課調べ
75件 (平成26年9月~
平成27年3月)
資料:豊島区「男女共同参画社会に関する住民意識調査」(平成27年)より