• 検索結果がありません。

接着系あと施工アンカーの動的引抜き耐力に関する研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "接着系あと施工アンカーの動的引抜き耐力に関する研究"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)I-B084. 接着系あと施工アンカーの動的引抜き耐力に関する研究 防衛大学校. 学生員. ○中山. 防衛大学校. 正会員. 峰岸(株). 1. 淳. 防衛大学校. 佐藤. 紘志. 峰岸(株). 神保. 隆弘. 防衛大学校. 正会員. 学生員. 藤掛. 一典. 石橋. 猛. 中山. 順次. はじめに あと施工アンカーボルトは,施工が容易であることから,従来,主に建築分野において吊り天井や配管等. の比較的軽微な用途に利用されてきた.しかし,最近では土 木・建築分野を問わず,耐震補強壁やガードレール支柱等の. 70mm. 定着など構造上重要な部位にも利用されている.あと施工ア. 45mm. ンカーボルトに関する研究は,静的な耐力特性を調べたもの. (有効埋込み長). が主であり,衝撃荷重のような高速度の荷重が作用した場合 の動的耐力特性を調べたものは少ないのが現状である. 1),2) .. 200mm 300mm. そこで本研究では,接着系あと施工アンカーの動的耐力に関 する基礎的な検討として,載荷速度をパラメータとする急速 引抜き載荷試験を行い,載荷速度が動的引抜き耐力に及ぼす. 200mm. 影響について調べた.. 2. 試験概要. 2.1. 試験体. 図‑1 試験体寸法 急速載荷装置による加力 可動フレーム. 図‑1 に示すように,本試験では,直径 12mm の接着系あ. 試験体. と施工アンカー(使用鋼材 SS400,ビニールエステル樹脂系接. アンカープレート. 着剤)を縦 300mm×横 200mm×高さ 200mm の寸法をもつ. アンカーボルト. コンクリート試験体(圧縮強度 24.4(N/mm 2),最大粗骨材寸. ひずみゲージ. 法 10mm)に,穿孔深さ 60mm,有効埋込み深さ 45mm で設. 特殊ボルト. 置した. 2.2. 試験方法. アンカーの急速引抜き試験は,図‑2 に示す引張載荷装置を. 図‑2 引抜き試験状況. 急速載荷装置(最大荷重容量 980kN,最大載荷速度 4m/sec) に組み込んで行った.引張載荷装置は可動フレームを下方に 移動させることで取り付けられたアンカーボルトに引抜き荷. 100mm. 140mm. 重 を 加 え る 装 置 で あ る . な お 試 験 体 は , 図 ‑3 に 示 す 厚 さ 10mm の鋼製アンカープレートを介して固定した.計測項目. 100mm. はアンカーボルトに作用する引抜き荷重である.荷重は,特. 150mm. 殊ボルト(使用鋼材 S45C)の表面に貼付した2枚のひずみゲ. 100mm. ージから得られた平均ひずみを用いて換算した.試験は,4. 10mm. 種類の載荷速度(静的・低速・中速・高速)で行った.. 図‑3 アンカープレート. キーワード:接着系あと施工アンカー, 動的引抜き耐力, コーン付着破壊 連絡先:〒239-8686. 神奈川県横須賀市走水 1-10-20. Tel0468-41-3810(内 3519). -168-. Fax0468-44-5913. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) I-B084. 3. 試験結果及び考察. 3.1. 破壊モード. ボルト中心からの距離 (cm). 写 真 ‑1 に 示 す よ う. 0. コンクリート コーンの形状. ーン付着破壊の破壊モ ードが見られた.ここ でコーン付着破壊とは, すべり破壊. 下部ですべり破壊を起. 写真‑1. 4. 6. 8. 10. 1 2 3 4 5. コンクリートコーンの 形成とともに,ボルト. 2. 0 深さ (cm). に,全試験ケースでコ. コーン付着破壊. 図‑4. 静的載荷 中速載荷. 低速載荷 高速載荷. 各載荷速度におけるコーン付着破壊の形状. こしたものである.図 ‑4 に,各載荷速度で得られた代表的なコーン付着破壊の断面形状を示す.この図から載荷速度が大きくなる に従い,ボルトの中心からコンクリートコーン表面の端部までの距離が短くなることから有効水平投影面積 が小さくなることが確認され,また,付着破壊した部分が長くなるとともに,水平面からのコーン角度が大 きくなる傾向が認められた.. 2.2. 動的引抜き耐力の増加率と荷重速度の関係. 各載荷速度におけるアンカーの動的引抜き耐力を 静的引抜き耐力で割ったものを動的引抜き耐力の増 加率と定義する.図‑5 に,試験で得られた動的引抜 き耐力の増加率と載荷速度の関係を示す.荷重速度 が大きくなるに従い,動的引抜き耐力の増加率は大 きくなることが認められる. 次に,試験結果に対して回帰式を求めた.その結 果,次式を得た.. Pd  P&d  =  Ps  P&s .  P&  α log  d  &  Ps . ・・・・・. 動的引抜き耐力の増加率 (Pd/Ps). 3.2. 2.0. 式 ( 1). 1.8. 静的載荷 低速載荷. 1.6. 中速載荷 高速載荷. 1.4 1.2 1.0. 0.8 -2 -1 0 1 2 3 4 5 6 10 10 10 10 10 10 10 10 10. (1). 荷重速度 (kN/sec). こ こ に , P&s は 静 的 載 荷 の 荷 重 速 度 [ 1.0 ×. 図‑5. 動的引抜き耐力の増加率と荷重速度の関係. 10 -1 (kN/sec)], P&d は,急速載荷時の荷重速度(kN/sec), Ps は静的載荷時の最大耐力(kN), Pd は,荷重速 度 P&d で載荷した場合の最大耐力(kN), α は定数[本試験の場合: α =0.0083]である.式(1)による関係を 図‑5 に示す. 4. 結. 論. (1) 載荷速度はアンカーボルトの破壊モードに影響を及ぼす。 (2) アンカーボルトの動的引抜き耐力は、載荷速度が大きくなるに従い増加する。 (3) 動的引抜き耐力の増加率と荷重速度の関係を定式化した。. 〈参考文献〉 1) 荒関大輔,園田佳巨,佐藤紘志,:接着系あと施工アンカーボルトの動的引抜き耐力に関する実験的考察, 関東支部技術研究発表会講演概要集 No.627/V-44,37-54, 1999.8. 2) 園田佳巨,佐藤紘志,篠原敬治,小林行雄,:あと施工アンカーボルトの動的引き抜き破壊メカニズムに関 する実験的考察,構造工学論文集 Vol.43A,1997.3.. -169-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(3)

参照

関連したドキュメント

アンカーを押し込む方向へ強制変位を与えた。スパイラル筋よ り内側で亀裂が45° 程度ごとに発生していたことより、1ブロック

[r]

は明確ではない。 本報告は、2 次元アルミ棒積層地盤を用いて拡孔型アンカーの引抜き実験を行い、引抜き抵抗や破壊のメカ

定着長および母材コンクリート強度については,ケー ス No.1 において,目標強度 27N/mm 2 で定着長 3 ,5 , 7 , 10 ,ケース No.2 において目標強度 20N/mm 2 , 35N/mm 2 で定着長 3 ,

1995 年の兵庫県南部地震以降,既設橋梁の震災対策が 進められている。既設鉄筋コンクリート橋脚の震災対策

無機系注入式あと施工アンカーで主流となっている超速硬セメント系注入式あと施工アンカー

本研究では,著者らが提案した鋼繊維補強 RC 床版の押 抜きせん断耐荷力式を紹介し,実橋 SFRC

1 あと施工アンカーの信頼性向上に関する研究② 研究予算:運営費交付金(一般勘定) 研究期間:平 26~平 27 担当チーム:材料資源研究グループ 研究担当者:古賀 裕久、中村