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わが国におけるアルド版の調査研究

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Academic year: 2022

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はじめに

 筆者は本誌52号(2005年)において「学術出版の祖アルド・マヌーツィオ」

と題してルネサンス時代イタリアを代表する印刷業者アルド・マヌーツィ オの生涯を概観して、ギリシア・ラテン古典文献の復興に尽力した印刷出 版活動が最初期の学術出版事業であったことを述べた。この研究の継続と して、平成17年度科学研究費助成金による研究課題「わが国に所蔵される ア ル ド 版 の 印 刷 文 化 史 的・ 書 誌 学 的 調 査 研 究 」( 奨 励 研 究: 課 題 番 号

17904036)に取り組み、それまで筆者が調査していなかった16世紀にアル

ド印刷所(Aldine  Press)から印行された書物についても調査・研究を行っ た。本稿はその報告である。

アルド印刷所

 アルド印刷所とはアルド・マヌーツィオ(Manuzio,  Aldo.  1450/52-1515)

が古典ギリシア・ラテン語文献の優れた版を印刷刊行するために1494年 ヴェネツィアに開設した印刷所のことである。印刷所から上梓された書物 の奥書(colophon)には、アルドの生前には例えば次のような記述がある。

in  aedibus  Aldi  Romani(ローマ人アルドゥスの家にて) (Gaza,  Gram- matica  , 1495)、

in  aldi  Romani  Academia(ローマ人アルドゥスのアカデミーにて)

わが国におけるアルド版の調査研究

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雪 嶋 宏 一

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(Sophocles,  , 1502)、

in Aedibus Aldi, et Andreae Asulani soceri(アルドゥスと義父アンドレ

ア・アゾーラニの家にて)(Sallustius,  , 1509)

 アルドは1502年以降の多くの書物に「錨とイルカ」の商標(device)を 印刷した。1515年にアルドが亡くなった後にアルド印刷所を引き継いだア ンドレア・トッレザーニ(Torresani, Andrea, 活動期間1515-1529)もこの商標 を継承し、

nelle Case dAldo & dAndrea di Asola suo suocero(アルドとその義父 アンドレア・ディ・アーゾラの家(複数)にて)(Dante, 

, 1515)、

in aedibus Aldi, et andreae soceri (Pausanias, 1516)

などと一貫してアルドの名前を明記してアルドの後継者であることを明示 した。

 そして、印刷所をトッレザーニから継いだアルドの息子パオロ・マヌー ツィオ(Manuzio, Paolo. 活動期間1533-1574)は、

in aedibus haeredum Aldi Manutii, & Andreae Asulani(アルドゥス・

マヌティウスとアンドレア・アゾーラニの後継者の家にて)(Isocrates, 1534)、 Apud Aldi filios(アルドゥスの息子たちのもとにて)(Cicero, 

, 1540)、

in  casa  defigliouli  di  Aldo(アルドの息子たちの家にて)(Collonna,  , 1545)

などと記して、しばらくは自らの名前を示さずにアルドの息子であること を示した。その後、

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apud Paulum Manutium, Aldi Filium(アルドゥスの息子パウルス・マヌ

ティウスのもとにて)(Oribasius,  , 1554)

と奥書に記述し、また標題紙にも

Apud  Paulum  Manutium,  Aldi  F.(アルドゥスの息子(=F.)パウルス・

マヌティウスのもとにて)(Horatius, 1555)

とアルドの息子であることを明記した。

 一方、パオロはローマでも並行して印刷を行ったが、そこでの印刷書の 多くにも、

Apud Paulum Manutium, Aldi F. (Pole, Reginald,  , Romae, 1562)

などと標題紙に示した。

 マヌツィオ家の3代目であるパオロの息子アルド・マヌーツィオ2世

(Manuzio, Aldo. 活動期間1575-1598)は次のように記述した。

Appresso  Aldo  Manutio(アルド・マヌーツィオのもとにて)(Caro,  , 1574)

また、1575年印行のカエサル著作集では標題紙に Apud Aldum と記述 するが、同時にアルド・マヌーツィオ1世の木版肖像を印刷して自らがア ルドの後継者であることを明示した。

 以上のようにアルド・マヌーツィオの印刷所は1495−1598年までの3代 にわたって Aldus、Aldo の名前を冠して活動を行った。このことが「ア

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ルド印刷所」と呼ばれる所以である。そのため、本稿では彼らが印行した すべての版を「アルド版(Aldine editions)」と呼ぶことにする。

 アルド版の書誌を最初に完成させたフランスの書誌学者ルヌアール(Re-

nouard,  Antoine  Augustin,  1765-1853)(Ren.)は、これら3代にわたる活動の ほかに、トッレザーニ家がその後にアルドの名前を冠して印行した書物、

さらにパリでベルナール・テュリサン(Turrisan,  Bernard,  fl.  1555-1575)と 彼を後継したロベール・コロンベル(Colombel or Coulombel, Robert)が in  Aldina  Bibliotheca などという表現を付して自らの名前も明記した版

(Ren. 295-300)、およびリヨンで印行されたアルド版の海賊版(Lyonese con- trefactions)(Ren.:  301-320)もアルド印刷所に関係する資料として収録した。

そのため、カリフォルニア大学ロサンゼルス校図書館アーマンソン=マー フィー・コレクション(the  Ahmanson-Murphy  Collection)やブリガム・ヤ ング大学図書館などはこれら全体をアルド印刷所の関係資料として収集を 行っている。

調査方法

 本研究では日本国内の図書館および研究機関に所蔵される上記のアルド 版および関係する諸版を調査研究対象とした。調査すべき資料については、

すでに調査を行なっていたヨーロッパ15世紀印刷本の所在情報(IJL2)を

精査するとともに、16世紀のアルド版の所蔵を NACSIS-webcat およびそ れぞれの図書館の OPAC で出版年代や出版者で検索して特定した。しかし、

出版者や出版年代で検索できない場合には所蔵の可能性のある図書館の貴 重書目録を通読して関係する資料を見つけ出すなどした。それ以外に、図 書館司書や西洋古典学研究者から大変有意義な情報をいただいたことで OPAC や蔵書目録では検索できない資料を補完することができた。調査 ではこれらの版についてそれぞれ書誌学的な同定を行い、各コピーの状態、

製本、書込み、来歴など現物資料から判明する事実を最大もらさず記録し た。

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 今回の調査では、アルド版の定義を基本的にはアーマンソン=マー

フィー・コレクション目録(AP)に基づいた。そのため、ISTC および

IJL2で1版とした『アリストテレス全集』(ギリシア語版)5巻については

刊行時期がそれぞれ異なるため5版として数えている。一方、調査した多 巻ものなどが AP の記述と十分に対応せず、Berlin、HRHRC、Palau、

EDIT 16に一致するものについては各目録での版の定義を優先した。

調査結果

 こうして、茨城県から福岡県にいたる全国の25の大学・研究機関が所蔵

するアルド版85版111コピーの現物調査を実施した。調査した機関と所

蔵コピー数および目録番号は以下の通りである。

つくば 筑波大学図書館情報図書館(Tsukuba,  Tsukuba  University,  Li- brary of Library and Information Science)(1コピー:36)

東 京 国立国会図書館(Tokyo,  National  Diet  Library)(10コピー:4,  15,  38, 51, 69, 71, 76, 78-80)

東京大学総合図書館(Tokyo,  General  Library,  University  of  To- kyo)(5コピー:49, 50, 52, 62, 85)

東京大学文学部西洋古典学研究室(Tokyo,  University  of  Tokyo,  Faculty of Letters, Department of Greek and Latin Classics)(20コ ピー:14,  21,  35,  39,  42,  46,  47,  48,  55,  56,  60,  63,  64,  72,  76,  77,  80-83)

慶応義塾図書館(Tokyo, Keio University Library)(12コピー:1, 3, 4,  6-8, 23, 24, 26, 29, 58, 75)

明治大学中央図書館(Tokyo, Meiji University Library)(1コピー:17)

早稲田大学図書館(Tokyo, Waseda University Library)(3コピー:

9, 18, 44)

印刷博物館(Tokyo, Printing Museum)(1コピー:17)

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武蔵野 成蹊大学図書館(Musashino, Seikei University Library)(6コピー:

9, 19, 22, 44, 73, 74)

日 野 明星大学図書館(Hino, Meisei University Library)(1コピー:9)

横 浜 鶴見大学図書館(Yokohama,  Tsurumi  University  Library)(1コ ピー:14)

平 塚 東海大学付属図書館(Hiratsuka,  Tokai  University  Library)(10コ ピー:25, 30, 31, 40, 53, 54, 61, 66, 68, 70, 84)

野々市(石川県) 金沢工業大学ライブラリーセンター(Nonoichi (Ishikawa),  Kanazawa Institute of Technology Library Center)(6コピー:1, 3,  6-8, 11)

京 都 京都大学附属図書館(Kyoto,  Kyoto  University  Library)(1コ ピー:17)

京都大学文学研究科図書館(Kyoto,  Kyoto  University,  Libraryof  Graduate School of Letters)(1コピー:57)

京都産業大学図書館(Kyoto, Kyoto Sangyo University Library)(1 コピー:13)

国際日本文化研究センター(Kyoto, International Research Center  for Japanese Studies)(1コピー:65)

天 理 天理大学附属天理図書館(Tenri, Tenri Central Library, Tenri Uni- versity)(5コピー:10, 12, 17, 34, 37)

東大阪 近畿大学中央図書館(Higashi Osaka, Kinki University Library)(3 コピー:2, 4, 32)

吹 田 関西大学図書館(Suita, Kansai University Library)(2コピー:17, 59)

箕 面 大阪青山学園(Mino, Osaka Aoyama College)(1コピー:5)

広 島 広島経済大学図書館(Hiroshima, Hiroshima University of Econom- ics Library)(2コピー:20, 27)

福 岡 九州大学附属図書館(Fukuoka, Kyushu University Library)(8コ ピー:27, 28, 32, 33, 40, 41, 43, 45)

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九州大学附属図書館医学分館(Fukuoka, Kyushu University Medi- cal Library)(1コピー:67)

福岡大学図書館(Fukuoka,  Fukuoka  University  Library)(7コ ピー:1, 3, 6-8, 16, 27)

 これらの調査の結果、本邦に所蔵されるアルド版はアルド・マヌーツィ オ 時 代(1495-1515)が29版(1495年 -1500年 が12版、1501年 -1515年2月 が17版 )、 アルドを後継したアンドレア・トッレザーニ時代(Heirs  of  Aldo  Manuzio,  1515-1529)が21版、パオロ・マヌーツィオ時代(1533-1574)が33版、アン ドレア・トッレザーニの後継者ジャン・フランチェスコ・トッレザーニ

(Heirs of Andrea Torresani)の印行書が2版であった。アルド・マヌーツィ オ2世による印行本やその他の関係する版は発見できなかった。

わが国におけるアルド版受容の経緯

 今回の調査で、わが国でアルド印刷所やアルド版について知られるよう になったのは大正の初め頃であったことが判明した。ところが、それより 前の明治42年7月に東京帝国大学の卒業式を終えた田中秀央は、恩師

「ケーベル先生[一八四八−一九二三]を訪ねて御礼をのべたら、小生の せっかちを学生時代に十分に知っておられた先生から Festina  lente をも らった」という(田中秀央 2005: 98)。「Festina lente をもらった」とはどの ようなことか定かではないが、おそらくこのモットーが書かれた書面を受 け取ったのあろう。また、ケーベルがどのような出典に基づいてこの言葉 を田中に示したかも不明である。現在、東北大学附属図書館に所蔵されて いるケーベル文庫にはこの言葉の出典につながる資料やアルド印刷所、ア ルド版に関係する資料は見出せなかった(東北帝国大学附属図書館 1943)。 後に田中は Festina  lente を座右の銘とし、自身の蔵書票(book  label)を FESTINA LENTE | Ex Libris | HIDENAKA TANAKA としている。

京都大学文学研究科図書館所蔵の田中秀央文庫の各書にはこの蔵書票が見

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られる。

 Festina  lente はアルド・マヌーツィオの商標となった「錨とイルカ」

を意味する言葉である(雪嶋宏一 2005:  14-16)。しかしながら、田中はこの 言葉とアルド・マヌーツィオとの関係について言及していない。「錨とイ

ルカ」とこの言葉の結びつきについてはエラスムスが『格言集( )』

の中で述べている。ところが、田中秀央が落合太郎と編集した『ギリシア・

ラテン引用語辞典』(新増補版、岩波書店、1963年)では、 Festina  lente について「ゆっくり急げ、(cf. σπευˆδε βραδε´ως;  Suet.  Aug.  25.)」と説明し、

σπευˆδε βραδε´ως を見ると「徐々に急げ、cf. festina lente. Cf. Soph. An- tigone,  231」と説明するのみでエラスムスには言及しておらず、アルド・

マヌーツィオとの関係を知ることはできない。田中秀央文庫にはエラスム ス『格言集』は収蔵されていないが、フランクフルトで1580年に刊行され

たアルド版の再版であるパオロ・マヌーツィオ注釈の『キケロ書簡集(

)』(Francofurti:  Apud  Andream  Wechelum,  1580)が架蔵されていた(請求記号4B/Ci-1/22)。本書は B 何某と いうイタリア人から贈られたものであることがフライリーフの書き込みか ら判明するが贈呈の時期は定かでない。こうして、 Festina  lente とい う言葉は明治末年にはケーベルによって伝えられていたが、アルド印刷所 やアルド版との関係は確認できなかった。

 アルド・マヌーツィオについてわが国で最初に言及されたのはおそらく

大正2年(1913)に刊行された矢野道也著『印刷術』上巻であった。矢野

は政府印刷局で印刷技術を指導するとともに近代的な西洋活版印刷術の普 及のために本書を刊行した。本書の中で西洋活版印刷術を概略して、グー テンベルクの印刷術発明の経緯、フストとシェーファーについて、コス ター問題、印刷術の普及などに言及した(矢野道也 1913:  43-57)。そして、

イタリック書体の由来について「伊太利文字もベネチヤの印刷者アルダス

=マヌチウス(一四四九−一五一五)なる人が、ペトラークなる人の手蹟が

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見事なるを見て、之を模写して活字に刻み起こしたるに創まるのである」

と述べた(矢野道也 1913: 90)。

 次にアルドに言及したのは島屋政一である。大正10年に刊行された『文 化と印刷』の中でアルド・マヌーツィオの肖像を示して「伊太利で活版印 刷の発達したのはヴェニスである、ヴェニスで発達した其の功績はアルダ ス、マニユーチスに帰せねばならぬ、彼れの印刷上の貢献は単に伊太利の みでなく、実に全世界に及んで居る、彼れは先ず字体を改良し、色刷りの 方法を発明し、印刷上ありと有ゆるものの改良進歩を図つたのである。彼

は一四五〇年羅馬の近くのバシアノに産まれた、(中略)彼れが印刷業に

着目して、ヴェニスに印刷工場を起こしたのは、一四八九年であつた、」

云々と述べている(島屋政一 1921:  89-90)。多くの誤謬を含んだ説明であり 注意を要するが、島屋の評価は前述の矢野と比べ格段に高かった。しかし、

これらの情報をどこから得たかは明記されていない。

 アルド・マヌーツィオへの本格的な言及は田中敬による。彼は大正13年 刊行の『図書学概論』で活版印刷術の発展について説明する中で「アルダ ス」という項目を設けて3ページにわたって説明している。矢野と島屋の 影響を受けているが、アルド版『ウェルギリウス著作集』の Georgica 第 1書の最初のページ(c1r:  f.  17)を示してローマン体大文字とイタリック 体小文字を組み合わせていることを示した(田中敬 1924:  206-207)。ここで 図示された『ウェルギリウス著作集』の版は明らかでなく、田中がこの図 版をどのように入手したのかも定かでないが、おそらくわが国で初めて図 示されたアルド版であろう。

 今回調査したアルド版の中で最も早くわが国に将来されたものは京都大 学附属図書館に所蔵される旭江文庫(la  Collezione  dantesca)収蔵のダンテ

『神曲( )』1502年版である(目録17)。旭江文庫は武田

製薬社員でありダンテ研究家でもあった大賀寿吉(1870-1936)が収集した ダンテの作品と研究書のコレクションである。大賀はこのコレクションを 大正から昭和12年に亡くなるまで収集し、没後遺族によって京都帝国大学

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に寄贈された。1502年版『神曲』は旭江文庫中最も古い書物である。大賀 が本書をいつ頃どのように入手したのかを知ることは当時のわが国におけ る西洋古版本の流通事情を紐解くことになるが、これらについては今後の 課題としたい。

 今回の調査で旭江文庫のダンテ以外に戦前にわが国に将来されたことが 確実なアルド版を見ることはできなかった。したがって、アルド版の本格 的な収集は戦後の天理図書館の西洋古版本の収集から始まると考えられよ

う。実際、天理図書館の『哲学者書簡集(

)』(1499年刊)(目録10)と『聖カタリナ書簡集(

)』(1500年刊)(目録12)はともに昭和29年6月に収 蔵されたものである。

わが国に所蔵されるアルド版の特徴

 今回の調査でアルド版が最も多く収集されていたのは東京大学文学部西 洋古典学研究室所管のブリンク文庫(the Brink Collection)である(20コピー)。

ブリンク文庫はケンブリッジ大学教授チャールズ・ブリンク(Brink, 

Charles)氏が生涯にわたって収集したラテン詩文学をはじめとするギリシ

ア・ラテン文学のコレクションであり、西洋古典学研究室に寄贈されたも のである(久保正彰 1997: 179)。文庫にはアルド版やエティエンヌ版などの 西洋古典作品の優品が数多く含まれている。アルド版ではブリンク教授の 研究を反映してホラティウスの作品と注釈書が6点、カトルス、ユウェナ リウス、マルティアリス、オウィディウス、ワレリウス・フラックスのラ テン詩文集など16世紀アルド版を代表する作品が収蔵されている。ブリン ク教授は各コピーに入手先、時期、価格などを克明に記録していた。1588

年ローマ版『聖ヒエロニムス書簡集( )』

(目録80)は Syston  Park という蔵書票と表紙の刻印で知られるソロルド

(Thorold, John Hayford, Sir, 1773-1831)の旧蔵書である。ソロルドはインキュ ナブラやアルド版などを収集した親子2代の愛書家であり、国内にもその

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旧蔵書が散見される。成蹊大学図書館所蔵の Reginald  Pole の2書(目録 73, 74:合本)も彼の旧蔵書である。

 また、東京大学総合図書館のイタリア・ルネサンス文芸コレクションに は5点のアルド版が収蔵されているが、これらはいずれもルネサンス期の 人文主義者たちの作品であることが特徴である。特にカスティリオーネ

『宮廷人の書( )』1528年版(目録50)は、本書の英訳を

1901年に刊行したオプダイク(Opdycke, Leonard Eckstein, 1858-1914)の旧蔵 書である。本コピーにはイタリア語による注釈や訂正などの書き込みが全 体にわたって見られる。オプダイクは英訳書の注の中で、本コピーを1895 年ライプツィヒにて45フランで入手したと記している(Castiglione  2003: 

311)。

 慶応義塾図書館では12コピー(『アリストテレス全集』5巻本を5コピーと

数えて)である。それらのうち10コピーはアルド・マヌーツィオ時代の版

である点が大きな特徴である。慶応義塾本『アリストテレス全集』(目録 1, 

3,  6-8)は16世紀を代表する古典学者スカリーゲル(Scaliger,  Joseph  Justus, 

1540-1609)の旧蔵書であり、後にアルド版を収集したボットフィールド

(Botfield,  Beriah,  1807-1863)の所蔵に帰して現在の装丁となった。装丁は19 世紀ロンドンの製本業者ルイス(Lewis, Charles, 1786-1836)による赤モロッ コ革でグロリエ風の装飾が施され、第4巻が2分冊に製本されたものであ る。

 1504年版『ホメーロス著作集』(目録23)は「イーリアス」の折記号 A3r

にルネサンス期に特徴的な縁飾り(border)が施されている。ページ中央

からのど側の余白に緋色の地に真珠、前小口側の余白に青色の地に植物文 様、書物、ライオン頭部などが描かれ、下方の余白には所蔵者の盾、文頭 の M は金褐色の濃淡で表し背景に花をあしらった華麗なものである。残 念ながら当時の旧蔵者は判明していない。16世紀初頭のアルドの八折版に は時折細密画や縁飾りが華麗に描かれており、美術史的にも論じられてい るが(Marcon  1994)、本コピーもその一連であり特筆に価する。今回調査

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したアルド版ではこのような装飾は唯一であった。

 1505年版『イソップ』(目録24)は20世紀英国の愛書家ラッティー(Rattey,  Clifford C.)の旧蔵書であるが、そこには大英図書館司書シェパード(Shep- pard,  L.A.)から届いた2通の書簡が挟み込まれていた。ラッティーから寄 せられた大文字 Q に関する質問に答えるものである。ラッティー旧蔵書 は日本国内でも他に知られており、やはりシェパードの書簡が残されてい る(雪嶋宏一 1991)。1545年版 Colonna『ポリフィーロの狂恋夢(

)』(目録58)は1499年初版の第2版であり、初版の組 版を再現することに努めた16世紀挿絵本の傑作のひとつであるが、慶応本 では折記号 n1v と n8r(inner  forme)の組み付けが取り違っている。この 点については他のコピーと比較調査して書誌学的に研究する必要があろう。

 ところで、わが国にはアルド版『アリストテレス全集』は他に2セット 知られている。1セットは金沢工業大学ライブラリーセンター本であり、

もう1セットは福岡大学図書館本である。前者の第1巻第1葉の書き込み では Caesar  Rovidius(d.  1591/94)の名前が見られ、また第5巻第1葉の 書き込みには16世紀にパドヴァやミラノで哲学を講じた Ottaviano  Ferra- ri(1518-1586)の所蔵であることが示され、さらにアリストテレス学者 Caesar  Rovidius の名前とミラノの Biblioteca  Ambrosiana も言及されて いる。同じ手の書き込みが2−3巻にも見られることから1−3、5巻が Ferrari の所蔵に帰していたと考えられる。これら4巻にはギリシア語と ラテン語による豊富な書き込みが見られることから、Ferrari や Rovidius らのアリストテレス学者たちの研究の跡ではなかろうか。Rovidius によ るアリストテレス注釈本はアンブロッジアーナ図書館に所蔵されている。

ちなみに、Ferrari はアルド印刷所から1560年に

(AP 614)、1575年に

(AP  877)を刊行した。一方、第4巻はボローニャの聖救世主修道院

の蔵書であったことが第2葉表の書き込みから判明する。第4巻のみがク リーニングされて欄外書き込みがみられず、補修されていることから、近

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代になって1−3、5巻とセットにされたとみなされよう。

 後者のセットはアルド版の収集者として著名であった第2代ポーウィス 卿エドワード・ハーバード(Powis,  Edward  Herbert,  2nd  Earl  of)の旧蔵書 であり、1929年にロンドンの古書肆バーナード・クォリッチ(Bernard 

Quaritch)が販売したものである。赤のモロッコ革で装丁され、慶応本同

様に第4巻が2分冊にされた6冊本である。第1巻第1葉表に ex  dono  d  Mathon  abbatis  belli  loci  1703 という書き込みがある。全体にわたっ て赤インクで罫線が引かれている。第2巻には上記の書き込みはないが罫 線が引かれており、第1巻と同様な状態である。第3巻は第1葉表にパリ のイエズス会学院の蔵書で、Alexandre  Du  Moucel の寄進という書き込 みがある。罫線は見られない。第4巻は第1分冊には罫線がなく、第2分 冊には全体わたって罫線が見られものであり、本来1巻をなしていたもの ではなかったと考えられる。第5巻は第1巻と同じ書き込みがあるが罫線 は見られない。つまり、第1−2、5巻は18世紀初めからセットをなして いたが、その後3−4巻がセットに加えられたものであろう。

 ポーウィス旧蔵のアルド版は国立国会図書館でも見られる。同館の原昇

コレクション(素人文庫)にはアルド版が6コピー収蔵されている。原昇

はアルゼンチンの日系移民であり、ブエノスアイレスに私設図書館を開設 したほどの書物収集家であった(国立国会図書館 1992)。彼は地元の古書肆 などから古版本を購入していた。これら6コピーのうちイアンブリクス

(目録4)、1566年版リウィウス(目録78)、1566年版『教義書( )』

(目録79)の3コピーがポーウィス旧蔵書である。6コピーうちリウィウス

には1945年、『教義書』には1948年、1566年ローマ版『聖ヒエロニムス書 簡集』には1947年という古書肆の記録が残されており、原がその当時これ らを購入したとすれば、アルド版を早くに収集していた日本人ということ になろう。ちなみに、この『教義書』はパオロ・マヌーツィオがローマ教 皇庁から5年間の特認を得てローマで刊行したトリエント公会議決定の教 義書の初版であり、アルド印刷所にとっては画期的な書物であった

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(Grendler 1977: 171)。

 ところで、国会図書館本『聖ヒエロニムス書簡集』第1巻の標題紙は以 下のように印刷されている。

EPISTOLAE  |  D.  HIERONYMI,  STRIDONIENSIS,  |  ET  LIBRI  CON- TRA  HAERETICOS,  |  antiquissimis  exemplatibus,  nunc  primum,  op- era, ac | studio Mariani Victorii Reatini emendati,

ところが、東京大学本では、HAERETICOS, | ex antiquissimis exemplati- bus となっており、 ex がやや行からはずれているが入っている。イタ リア16世紀印刷本のオンライン書誌 EDIT  16,  CNCE  22474の記述では ex を含んでおり、画像も公開されているが、それでは東京大学本と同 様に行からややずれている。つまり、国会図書館本はこの版のヴァリアン トということになるが、 ex の組み方から見て、印刷途中で脱落に気づ き印刷機を止めて ex を挿入したとみなされよう。

 東海大学付属図書館の10コピーのうち、1508年版と1535-36年版のプリ ニウス(目録25, 53-54)、1515年版ゲッリウス(目録31)、1519年版カエサル(目 録40)、1550年版キケロ(目録61)、1555年版ホラティウス(目録66)、1558

年版プトレマイオス(目録70)の8コピーはギリシア・ラテン古典文献で

あり特色がある。1535-36年版プリニウスは1−3巻がパオロ・マヌーツィ

オによって印行され、第4巻索引巻(目録84)はアルド印刷所の商標は印

刷されているものの、奥書は VENETIIS M D XXXVIII とあるのみで パオロが当時使用していた決まり文句はない。この巻はニコーリニ・ダ・

サッビオ(Nicolini da Sabbio)の依頼でジャン・フランチェスコ・トッレザー ニ(Torresani, Gian Francesco, 1498?-1558)によって印刷されたものである。

 九州大学は附属図書館および医学分館あわせて9コピーのアルド版を所 蔵している。附属図書館の8コピーはトマス・アクィナス研究コレクショ ンであるトマス文庫に収蔵されたもので、いずれもアルド・マヌーツィオ

(15)

晩年からアンドレア・トッレザーニの時代の版である。1513年版『プラト

ン著作集( )』(目録27)にはギリシア語とラテン語の豊

富な書き込みが見られ、第1葉表・裏にも18世紀以前の旧蔵者の書き込み があるが判読しがたい。しかし、19世紀から20世紀にかけての所蔵の経緯 はよくわかる。現在の装丁は19世紀の茶色モロッコ革であり、表紙に旧蔵 者 Arthur Cole の牡牛の紋章が押されている。

 1516年版『オウィディオウス著作集』第1巻(目録32)は16世紀の茶色 仔牛革空押し装丁をとどめ、表紙の芯材にはイタリック体で印刷された神

学書(?)とドイツ語写本(?)断片が使用されていた。標題紙の下方に

は Ioh.  Heruagius とサインされている。この人物がバーゼルの印刷業 者 Johann  Hervagius(1528-1557)であることが表紙見返しに英語で鉛筆書 きされている。また、標題紙上方右隅には1611年バーゼルの Area  Stockli

(?)の所蔵と記されている。さらに表紙見返しには Giorgio  Uzielli の蔵 書票が貼付されている。Uzielli はイタリア系アメリカ人の実業家で1950年 代からアルド版を収集した愛書家であった。彼は亡くなる直前の1984年に 蔵書をテキサス大学ハリー・ランサム人文科学研究センター(Harry  Ran- som Humanities Research Center)に寄贈した。蔵書にはアルド版287点が含 まれていた(HRHRC, p. 11)。しかしながら、Uzielli 旧蔵書はアーマンソン

=マーフィー・コレクションにも数点収蔵されていることから、テキサス 大学に寄贈される以前に市場に流れていたと思われる。実際、このオウィ ディウスの版はハリー・ランサム・センターには所蔵されていない。

 1521年版リウィウス(目録41)はルネサンス期の装丁をとどめ、天、地、

前小口に装飾が施されている。表紙には LVCII  FLORI と刻印され、

本書がルキウス・フロルスによるリウィウスの要約であることを示してい る。全巻にわたってラテン語の書き込みが多数見られ、フライリーフには

Petri Fontana de Hobil de Rocca と書き込まれている。

 1513年版『プラントン著作集』は他に2点知られている。福岡大学図書 館本と広島経済大学図書館本である。前者は1冊に合本されたもの、後者

(16)

はギリシア語・ラテン語の書き込みが見られ、Edward  Shipperdson 旧蔵 で赤モロッコ革の装丁である。

 成蹊大学図書館には6コピーが所蔵される。アリストファネス『喜劇九

書( )』(1498年版)(目録9)はすでに細井敦子によって詳

細に解説されている(細井敦子・平田眞 2006:50-57)。国内には他に早稲田 大学本と明星大学本の2コピーが知られている。これら3コピーを比較し たところ、折記号 o1r のヘッドラインのランニング・タイトルが異なって いることが判明した。本来ここでは Βα´τραχοι となるべきであるが、

早 稲 田 本 で は Ιππειˆσ 、 成 蹊 本 で は ΒΑ´ΤΡΧΟΙ 、 明 星 本 で は ΒΑ´ΤΡΑΧΟΙ となっていた。また、次の折丁のπ8r では Ιππειˆσ とす

べきところを3コピーとも ΙΠΠΕΙˆΣ となっていた。活版印刷ではヘッ

ドラインとダイレクション・ラインを同じ位置に置くために文選工はタイ

トルの変更がなければ直前の組版(forme)のそれらを利用するというが、

アリストファネス全体のヘッドラインの位置取りを観察するとそのような

組版上の約束事が見られない。早稲田本では次の折丁π3r から使用される

はずのランニング・タイトルを o1r で植字したことになる。このミスが印 刷中に見つかったため、すぐに訂正したが、成蹊本のようにすべて大文字 でしかもスペルミスを犯したため、さらに訂正して明星本のように大文字 ではあるが正しいスペルにしたと考えられよう。一方、π8r のようなミス はスペルが正しいため訂正されなかったのであろう。

 今回調査した結果、わが国に所蔵されるアルド版の中で最も多くの所蔵 を数えたのは1502年版ダンテ『神曲』である。京都大学附属図書館、関西 大学図書館、天理図書館、印刷博物館、明治大学図書館の5館が所蔵して いる。京都大学本は前述の旭江文庫本、関西大学のコピーはフランス王ル イ・フィリップ旧蔵書である。これらの中で明治大学のコピーが第1刷り でアルドの商標が印刷されていないもので、他の4コピーはいずれも第2 刷りで商標を伴うものであった。一方、巻末に木版挿絵があるアルド版ダ ンテ第2版(1515年版)(目録30)は東海大学が所蔵するのみである。

(17)

 以上、特色あるコレクションと書誌学的な特徴をもつコピーについて説 明した。今後さらに詳細に比較調査すればアルド版の書誌学的な特徴が明 らかになるであろう。

まとめ

 以上述べたように今回の調査では85版のアルド版が所蔵されていること が判明した。時代別ではアルド・マヌーツィオ時代が29版で、アンドレア・

トッレザーニ時代21版、パオロ・マヌーツィオ時代33版、トッレザーニ後 継者によるものが2版であるが、これらの割合を AP に基づいて算定する と、アルド時代は29/130(22.3%)、うち15世紀では12/37(32.4%)、トッレ ザーニ時代は21/126(16.6%)、パオロ時代は33/605(5.5%)、トッレザーニ

後継によるものが2/67(3%)となり、アルド・マヌーツィオ時代がもっ

とも高い比率であり、とりわけ15世紀刊行分が高い割合を示した。これら の数字はおそらく偶然ではなく、わが国における学問的な関心と古書市場

の傾向が反映していると思われる。15世紀印刷本(インキュナブラ)は古書

市場で注目が集まり、わが国に紹介されることが多いため図書館が入手す る機会も多いのであろう。また、アルド時代の各版がギリシア語初版を含 めて他の時代よりも著名であることが大きいであろう。

 分野別では全体的に古典ラテン文献が31版(14, 15, 19, 21, 25, 28, 29, 31, 32,  35, 37, 39, 40-43, 45-48, 53, 54, 56, 61, 66, 72, 76, 78, 81, 82, 84)、古典ギリシア文献

(ラテン語訳を含む)が23版(1, 3, 4, 6-10, 16, 18, 20, 22-24, 26, 27, 33, 51, 59, 65, 67,  69, 70)、人文主義者の著作が21版(2, 5, 11, 34, 36, 38, 44, 49, 50, 52, 55, 58, 60,  62, 63, 64, 68, 71, 77, 83, 85)、キリスト教文献が7版(12, 57, 73, 74, 75, 79, 80)、 イタリア古典文学が3版(13,  17,  30)である。ギリシア・ラテン古典文献 が多いのは当然のことであるが、人文主義者の著作も少なくないことは興 味深い。全体としてはアルド版の分野的な傾向が反映しているといえる。

 コピーの書き込みから判断できる旧蔵者としては16世紀イタリアのフェ ラーリやバーゼルの印刷業者ヘルウァギウスなどの同時代人や20世紀初頭

(18)

のオプダイクのような学者がいることは注目に値する。また、ソロルド、

ポーウィス、ボットフィールド、ルイ・フィリップなどの19世紀の著名な 収集家が見られるが、ブリンクや原昇などの20世紀の所蔵者を経てわが国 に将来されたものが多いことはわが国のアルド版収集がほぼ1950年代以降 に始まったことを反映しているといえよう。

 今回の調査でアリストファネスやコロンナ第2版などのような書誌学的 な問題点が見出されたことは大きな収穫であった。これらの問題を解決す るためにはさらに多数のコピーを調査する必要がある。今後の研究課題と したい。

謝辞

 調査研究を行うに当たり訪問先のすべての図書館・研究機関から資料閲 覧について便宜を図っていただきましたことに厚く御礼申し上げます。ま た、資料調査では成蹊大学名誉教授細井敦子先生、東京大学名誉教授久保 正彰先生、東京大学教授逸身喜一郎先生、国立国会図書館司書折田洋晴氏、

京都大学文学研究科図書館司書松田博氏、近畿大学中央図書館司書中尾民 子氏、雄松堂書店会長新田満夫氏、同書店仲光男氏から格別のご配慮とご 協力をいただきました。各氏には衷心から感謝申し上げます。

注:これら25機関以外にアルド版を所蔵している図書館があるが、今回の調査では 資料の閲覧が実現できなかった。

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(21)

わが国に所蔵されるアルド版目録

Catalogue of the Aldine Editions in Japanese Libraries

凡 例

1.本目録は2005年度に行ったわが国に所蔵されるアルド版調査によって 判明したコピーの一覧である。

2.配列は AP に準拠しておおよそ印刷年月日順である。

3.書誌記述は編集上の関係で簡略にとどめ、著者、書名、印刷年月日、

判型、目録典拠、所蔵情報のみである。印刷地のほとんどが Venezia であるため、Roma 刊行(目録73,  74,  79,  80)および Heirs  of  Andrea  Torresani の2点(目録84,  85)以外は省略した。印刷者についても時代 毎に明らかであるため省略した。ただし、パオロ・マヌーツィオが1558 年から使用した Academia Veneta(目録71)については記述した。

4.書名はおおむね15世紀本については ISTC に準拠し、16世紀本につい ては EDIT  16に基づき、必要に応じて適宜修正した。ただし、ギリシ ア語書名については編集上の都合で割愛した。

5.目録典拠は AP, Ren., Berlin, HRHRC, Firenze, Palau, ISTC, EDIT 16 とした。全時代にわたる目録としては AP, Ren., Berlin, HRHRC であり、

15世紀は ISTC、16世紀は EDIT  16である。また、Firenza はアルド・

マヌーツィオの時代に詳しく、Palau はトッレザーニ時代に詳しい。

6.所蔵情報は、所在地、所蔵機関名、( ) はコピーの状態、< > は来歴、

[ ] はコピーに関する文献を示した。

7.本目録で参照した文献は参考文献一覧に収録した。

(22)

Aldo Manuzio (1495-1515)

1.Aristoteles, 384-322 B.C.

Opera [Greek], t. 1: (s6v:) In hoc uolumine continentur. Porphyrii in- troductio siue uniuersalia. liber unus. Aristolelis. Praedicamenta. liber  unus. Peri herminias. i. de interpraetatione. liber unus: siue sectiones  sex. Priora resolutoria. libri duo. Topica. libri octo. Elenchi. libri duo. 

1 November 1495. Folio.

Ref.: AP 4; Ren. 7.5; Firenze 4; Berlin 11-12; HRHRC 5; ISTC ia00959000.

Loc.: Fukuoka, Fukuoka University Library (ruled throughout) <MS  on A1r: ex dono d Mathon abbatis belli loci 1703; bookplates: Ed- ward Herbert, second Earl of Powis; Charles C. Kalbfleisch; Fran- cis Kettaneh> [Quaritch 1929, 12; IJL2, 031]

 Nonoichi (Ishikawa), Kanazawa Institute of Technology, Library  Center (rich marginalia in Greek and Latin) <MS: Ottaviano Fer- rari, 1518-1586> [竺覚暁 1999, 5; IJL2, 031]

 Tokyo,  Keio  Univesity  Library  <MS:  Joseph  Justus  Scaliger,  1540-1609; Daniel Heinsius; Richard Heber; Beriah Botfield> [慶應 義塾大学 HUMI プロジェクト 1996, 28; IJL2, 031; DG̲KUL 034]

2.Gaza, Theodorus, ca.1400-1475.

Grammatica  introductiva  [Greek].  Add:  Gaza:  De  mensibus  [Greek]; 

Apollonius  Dyscolus:  De  constructione  [Greek];  Herodianus:  De  nu- meris [Greek]. 25 December 1495. Folio.

Ref.: AP 5; Rev. 4.2; Firenze 5; Berlin 7-8; HRHRC 2; ISTC ig00110000.

Loc.: Higashi Osaka, Kinki University, Central Library [近畿大学中央 図書館 2001, 462; IJL2, 176; 雪嶋宏一 2006, 1]

(23)

3.Aristoteles, 384-322 B.C.

Opera [Greek], t. 4: Eorum quae in hoc libro continentur, nomina & 

ordo.  Theophrasti  de  historia  plantarum,  libri  decem;  Theophrasti  metaphysicorum, liber unus. Eiusdem de causis plantarum, libri sex. 

Aristotelis  problematum,  sectiones  duo  de  quadraginta.  Alexandri  aphrodisiensis  problematum,  libri  duo.  Aristotelis  mechanicorum,  liber unus. Eiudesm metaphysicorum, libri quatuordecim. Theophras- ti metaphysicorum, liber unus. 1 June 1497. Folio. 

Ref.: AP 11; Ren. 11.3; Firenze 11; Berlin 22-25; HRHRC 12-13; ISTC  ia00959000.

Loc.:  Fukuoka,  Fukuoka  University  Library  (bound  in  2  vols,  on  spine: III, IV: III not ruled, IV ruled throughout) <bookplates: Ed- ward Herbert, second Earl of Powis; Charles C. Kalbfleisch; Fran- cis Kettaneh> [Quaritch 1929, 12; IJL2, 031]

 Nonoichi (Ishikawa), Kanazawa Institute of Technology, Library  Center <MS: S. Salvatore, Bologna> [竺覚暁 1999, 5; IJL2, 031]

 Tokyo,  Keio  Univesity  Library  <MS:  Joseph  Justus  Scaliger,  1540-1609; Daniel Heinsius; Richard Heber; Beriah Botfield> [慶應 義塾大学 HUMI プロジェクト 1996, 28; IJL2, 031; DG̲KUL 034]

4.Iamblichus, ca.250-ca.325.

De mysteriis Aegyptiorum, Chaldaeorum, Assyriorum (Tr: Marsilius  Ficinus).  Add:  Proclus:  In  Platonicum  Alcibiadem;  De  sacrificio  et  magia. Porphyrius: De divinis et daemonibus. Synesius: De Somniis. 

Psellus:  De  daemonibus.  Priscianus  et  Marsilius  Ficinus:  In  Theo- phrastum De sensu ... Alcinous: De doctrina Platonis. Speusippus: De  Platonis  definitionibus.  Pythagoras:  Aurea  verba  et  symbola.  Xeno- crates: De morte. Marsilius Ficinus: De Voluptate. September 1497. 

(24)

Folio.

Ref.: AP 15; Ren. 13.6; Firenze 17; HRHRC 15; ISTC ij00216000.

Loc.:  Higashi  Osaka,  Kinki  University,  Central  Library  (185  of  186  leaves,  last  blank  wanting)  [近畿大学中央図書館 2001,  114;  IJL2,  224; 雪嶋宏一 2006, 1]

 Tokyo, Keio University Library [DG̲KUL 042]

 Tokyo, National Diet Library, the Hara Noboru Collection <MS: 

Powis [Edward Herbert, second Earl of Powis]; Noboru Hara, Bue- nos Aires> [Quaritch 1929, 14; IJL2, 224; 国立国会図書館インキュ ナブラ 12]

5.Crastonus, Johannes.

Lexicon Graeco-latinum. Add: Pseudo-Cyrillus [Johannes Philoponus]: 

Collectio  vocum  quae  variato  accentu  mutant  significationem.  Am- monius: De differentia adfinium vocabulorum. Vetus instructio prae- fectorum  militum.  With  other  grammatical  tracts,  and  verses  by  Scipio Fortiguerra and Marcus Musurus [Greek and Latin]. Decem- ber 1497. Folio. 

Ref.: AP 16; Ren. 13.7; Firenze 18; HRHRC 16; ISTC ic00960000.

Loc.:  Mino,  Osaka  Aoyama  College  <MS:  LESCVRIVS  ROMAE,  MENSE APRILI 1580; coat of arms: Duke of Beaufort> [IJL2, 142]

6.Aristoteles, 384-322 B.C.

Opera [Greek], t. 3.  January 1497/98. Folio. 

Ref.:  AP  21;  Ren.  11.2;  Firenze  22;  Berlin  19-21;  HRHRC  11;  ISTC  ia00959000.

Loc.: Fukuoka, Fukuoka University Library (on spine: V; not ruled) 

<MS  on  2a2α1r:  Collegij  Paris.  Soc.  IESV  |  Datum  D.  Alexandro 

(25)

Du  Moucel;  bookplates:  Edward  Herbert,  second  Earl  of  Powis; 

Charles C. Kalbfleisch; Francis Kettaneh> [Quaritch 1929, 12; IJL2,  031]

 Nonoichi (Ishikawa), Kanazawa Institute of Technology, Library  Center (rich marginalia in Greek and Latin) <MS: Ottaviano Fer- rari, 1518-1586> [竺覚暁 1999, 5; IJL2, 031]

 Tokyo,  Keio  Univesity  Library  <MS:  Joseph  Justus  Scaliger,  1540-1609; Daniel Heinsius; Richard Heber; Beriah Botfield> [慶応 義塾大学 HUMI プロジェクト 1996, 28; IJL2, 031; DG̲KUL 034]

7.Aristoteles, 384-322 B.C.

Opera [Greek], t. 2: Eorum quae hoc uolumine continentur nomina & 

ordo. Aristotelis uita ex laertio. Eiusdem uita per ioannem philopo- num. Theophrasti uita exlaertio. Galeni de philosopho historia Aristo- telis de physico auditu, libri octo. De coelo, libri, quatuor. De genera- tione & corruptione, duo. Metaorologicorum, quatuor. De mumdo ad  alexandrum, unus. Philonis iudaei de mundo, liber unus. Theophrasti  de  ignem  liber  unus.  Eiusdem  de  Ventis  liber  unus.  De  signis  aquarum  &  uentorum,  incerti  auctoris.  Theophrasti  de  lapidibus,  liber unus. February 1497/98. Folio. 

Ref.:  AP  23;  Ren.  10.1;  Firenze  23;  Berlin  16-18;  HRHRC  10;  ISTC  ia00959000.

Loc.:  Fukuoka,  Fukuoka  University  Library  (ruled  throughout) 

<bookplates:  Edward  Herbert,  second  Earl  of  Powis;  Charles  C. 

Kalbfleisch; Francis Kettaneh> [Quaritch 1929, 12; IJL2, 031]

 Nonoichi (Ishikawa), Kanazawa Institute of Technology, Library  Center (rich marginalia in Greek and Latin) <MS: Ottaviano Fer- rari, 1518-1586> [竺覚暁 1999, 5; IJL2, 031]

(26)

 Tokyo, Keio Univesity Library (MS note on flyleaf) <MS: Joseph  Justus Scaliger, 1540-1609; Daniel Heinsius; Richard Heber; Beriah  Botfield>  [慶応義塾大学 HUMI プロジェクト 1996,  28;  IJL2,  031; 

DG̲KUL 034]

8.Aristoteles, 384-322 B.C.

Opera [Greek], t. 5: Haec Aristotelis uolumina in hoc libro impressa  continentur.  Ethicorum  ad  Nichomachum  libri.  x.  Politicorum  libri  viii.  Oeconomicorum  libri  ii.  Magnorum  moralium  libri  ii.  Moralium  ad Eudemum libri viii. June 1498. Folio. 

Ref.: AP 24; Ren. 16.1; Firenze 25; Berlin 33-35; ISTC ia00959000.

Loc.:  Fukuoka,  Fukuoka  University  Library  (imperfect:  4κ4  and  X2  wanting: X2 suppplied from another copy; on spine: VI; not ruled  except  X2)  <MS  on  4α1r:  ex  dono  D  Mathon  abbatis  belli  loci  1703; bookplates: Edward Herbert, second Earl of Powis; Charles C. 

Kalbfleisch; Francis Kettaneh> [Quaritch 1929, 12; IJL2, 031]

 Nonoichi (Ishikawa), Kanazawa Institute of Technology, Library  Center (rich marginalia in Greek and Latin) <MS: Ottaviano Fer- rari, 1518-1586> [竺覚暁 1999, 5; IJL2, 031]

 Tokyo,  Keio  Univesity  Library  <MS:  Joseph  Justus  Scaliger,  1540-1609; Daniel Heinsius; Richard Heber; Beriah Botfield> [慶應 義塾大学 HUMI プロジェクト 1996, 28; IJL2, 031; DG̲KUL 034]

9.Aristophanes, ca.445-ca.380 B.C.

Comoediae  novem  [Greek].  Ed:  Marcus  Musurus,  in  part.  With  the  Scholia. 15 July 1498. Folio. 

Ref.:  AP  25;  Ren.  16.3;  Firenze  26;  Berlin  36-37;  HRHRC  21;  ISTC  ia00958000.

(27)

Loc.:  Hino,  Meisei  University  Library  (headline  of  o1r: ΒΑ´ΤΡΑΧΟΙ) 

<bookplate: John Alexander Thynne, fourth Marquesse of Bath> 

[IJL2, 030]

 Musashino, Seikei University Library (headline of o1r: ΒΑ´ΤΡΧΟΙ) 

<MS:  Sir  Frederic  George  Johnston,  Baronet,  April  1841;  book- plate:  George  Guy  Greville,  fourth  Earl  of  Warwick;  MS:  Henry  Walton  Lawrence>  [細井敦子・平田眞 2006,  1;  成蹊大学図書館  2006, 洋書1]

 Tokyo,  Waseda  University  Library  (headline  of  o1r: Ιππειˆσ) 

<Henry Fred Schreiber, New York> [IJL2, 030]

10.Epistolae  diversorum  philosophorum,  oratorum,  rhetorum  [Greek]. 

Ed:  Marcus  Musurus.  vol.  1:  [29]  March  1499;  vol.  2:  [not  before  17  April 1499]. Quarto.

Ref.:  AP  30;  Ren.  18.1;  Firenze  31;  Berlin  41-44;  HRHRC  24;  ISTC  ie00064000.

Loc.: Tenri, Tenri University Library (vol. 1 only: imperfect: 3 leaves  (*1, ζ1 and ζ8) wanting) [天理図書館 1957, 275; IJL2, 163]

11.Colonna, Francesco.

Hypnerotomachia Poliphili. With additions by Leonardus Crassus, Jo- hannes Baptista Scytha and Andreas Maro. December 1499. Folio. 

Ref.:  AP  35;  Ren.  21,  5;  Firenze  36;  Berlin  49-50;  HRHRC  29;  ISTC  ic00767000.

Loc.: Nonoichi (Ishikawa), Kanazawa Institute of Technology, Library  Center (variations: 1, 2, 6-8, 10, 23, 24: cf.: Colonna 1980: vol. 2, Spec- chietto riassuntivo della tavola) [竺覚暁 1999, 8; IJL2, 138]

(28)

12.Catharina Senensis, S., 1347-1380.

Epistole  (CCCLXVIII).  Ed:  Bartolomeo  da  Alzano.  Add:  Orazioni  scelte. 15 [i.e., not before 19] September 1500. Folio. 

Ref.:  AP  36;  Ren.  23.2,  Firenze  37;  Berlin  52;  HRHRC  32;  ISTC  ic00281000.

Loc.: Tenri, Tenri University Library [天理図書館 1957, 107; IJL2, 125]

13.Petrarca, Francesco, 1304-1374.

Le cose volgari di Messer Francesco Petrarcha. July 1501. Octavo.

Ref.: AP 43; Ren. 28.5; Firenze 47; Berlin 61-63; HRHRC 38; EDIT 16,  CNCE 36111.

Loc.:  Kyoto,  Kyoto  Sangyo  University  Library  (A8  (blank)  wanting; 

marginalia in Italian in the part of the Trionphi) <MS: W. Adams; 

John Bies Gyden; bookplates: Herbert S. Squanae; Viscount Mersey  of Bignor Park>

14.Iuvenalis, Decimus Iunius.

Iuuenalis. Persius. August 1501. Octavo.

Ref.: AP 44; Ren. 29.6; Firenze 48a; Berlin 64-67; HRHRC 39; EDIT  16, CNCE 36104.

Loc.: Tokyo, University of Tokyo, Faculty of Letters, Department of  Greek and Latin Classics, the Brink Collection <Charles Brink>

 Yokohama, Tsurumi University Library, 貴重書 992. 1/J

15.Martialis, Marcus Valerius.

Martialis. December 1501. Octavo.

Ref.: AP 47; Ren. 30.7; Firenze 49; Berlin 68-69; HRHRC 41; EDIT 16,  CNCE 36108.

(29)

Loc.: Tokyo, National Diet Library, the Hara Noboru Collection (&8  (blank) wanting; MS foliation 2-114 on A2r-P2r) <bookplate: W.F.E. 

Eden; Noboru Hara, Buenos Aires> 

16.Thucydides.

Thucydides [Greek]. 14 May 1502. Folio. 

Ref.: AP 57; Ren. 33.4; Firenze 60; Berlin 82-83; HRHRC 51; EDIT 16,  CNCE 55824.

Loc.:  Fukuoka,  Fukuoka  University  Library  (AA8  and  oP4  (blank  leaves) wanting) 

17.Dante Alighieri, 1265-1321.

Le terze rime di Dante. August 1502. Octavo. 

Ref.: AP 59; Ren. 34.5; Firenze 63; Berlin 84-85; HRHRC 52; EDIT 16,  CNCE 1144 (Alighieri, Dante).

Loc.: Kyoto, Kyoto University Library, la Collezione dantesca (旭江文 庫) (second issue: device on H4v;  1 misbound reversely) <Jukichi  Oga (大賀寿吉)> [京都帝国大学附属図書館 1941, 22]

 Suita, Kansai University Library (second issue: device on H4v; l2  (blank)  wanting;  marginalia  in  Italian)  <book  stamp:  BIBLIO- THEQUE DE S.A.R. MGR LE COMTE DE PARIS, Louis Philippe   dOrlean, comte de Paris>

 Tenri,  Tenri  University  Library  (second  issue:  device  on  H4v)   [天理図書館 1989, 639]

 Tokyo, Printing Museum (second issue: device on H4v; margina- lia bleached) <owners initial on cover F YP> [印刷博物館 2002,  120-121]

 Tokyo, Meiji University Library (first issue: no device)

(30)

18.Sophocles.

Sophoclis  Tragaediae  septem  cum  commentaries  [Greek].  August  1502. Octavo.

Ref.:  AP  60;  Ren.  34.6;  Firenze  62;  Berlin  86;  HRHRC  53;  EDIT  16,  CNCE 36139.

Loc.:  Tokyo,  Waseda  University  Library  (marginalia  in  Greek  and  Latin) <MS: Pembroke Family> [雪嶋宏一 2005, pp. 14-15]

19.Statius, Publius Papinius.

Staii  Sylvarum  libri  quinque,  Thebaidos  libri  duodecim,  Achilleidos  duo. August, 1502. Octavo. 

Ref.:  AP  61;  Ren.  35.7;  Firenze  69;  Berlin  87;  HRHRC  54;  EDIT  16,  CNCE 36141.

Loc.: Musashino, Seikei University Library [細井敦子・平田眞 2006, 2]

20.Herodotus.

Herodoti Libri nouem quibus Musarum indita sunt nomina Musarum  nomina Clio, Euterpe, Thalia, Melpomene, Tersichore, Erato, Polym- nia, Vrania, Calliope [Greek]. September 1502. Folio. 

Ref.: AP 62; Ren. 35.8; Firenze 64; Berlin 118; HRHRC 55; EDIT 16,  CNCE 22655.

Loc.: Hiroshima, Hiroshima University of Economic Library <coat of  arms on cover: William Wyndham Grenville, 1st Baron Grenville> 

[広島経済大学図書館 2000, 126]

21.Ovidius Naso, Publius, 43 B.C.-A.D. 17.

Quae hoc volumine continentur. Ad Marinum Sannutum Epistola qui  apud Graecos scripserint metamorphoseis. October 1502. Octavo.

(31)

Ref.: AP 66; Ren. 37.12; Firenze 68; Berlin 91-93; HRHRC 57; EDIT  16, CNCE 36136.

Loc.: Tokyo, University of Tokyo, Faculty of Letters, Department of  Greek  and  Latin  Classics,  the  Brink  Collection  <bookplate:  Sir  George Stapylton Barnes, 1858-1946; Charles Brink> 

22.Anthologia Graeca.

Florilegium diuersorum epigrammatum in septem libros [Greel]. No- vember 1503. Octavo. 

Ref.: AP 79; Ren. 42.9; Firenze 81; Berlin 126; HRHRC 69; EDIT 16,  CNCE 1970.

Loc.: Musashino, Seikei University Library (MS foliation) [細井敦子・

平田眞 2006, 3]

23.Homerus.

Ilias. Vlyssea. Batrachomyomachia. Hymni xxxii [Greek]. [after Octo- ber 31, 1504]. Octavo. 2 vols.

Ref.:  AP  86;  Ren.  46.6;  Firenze  88;  Berlin  138-141;  HRHRC  77-78; 

EDIT 16, CNCE 22945-22946.

Loc.: Tokyo, Keio University Library (bound in 1: 1 blank leaf inter- polated between vols. 1 and 2; imperfect: 5 leaves (A1-2, A7-8, and  F7) wanting in vol. 1; 58 leaves (quires 1-7 and a1-2 ) wanting in  vol. 2; illuminated borders with a shield on A3r of vol. 1; illuminat- ed  initial  on  a3r  of  vol.  2;  MS  marginalia  in  Greek  and  Latin) 

<shield  in  azure  and  argent;  bookplate:  a  motto TUUM-EST

[Matsuda, Takami, 2]

(32)

24.Aesopus.

Habentur hoc uolumine haec uidelicet. Vita & Fabellae Aesopi cum  interpretatione latina, ... Gabriae fabellae tres & quadraginta ... Phur- nutus seu, ut alii, Curnutus De natura deorum. ... October 1505. Folio. 

Ref.: AP 93; Ren. 49.6; Firenze 95; Berlin 156; HRHRC 84; EDIT 16,  CNCE 334.

Loc.:  Tokyo,  Keio  University  Library  <bookplate:  Clifford  Rattey,  with two letters from L.A. Sheppard, the British Museum, on 26  January 1950 and 9 February 1950> 

25.Plinius Caecilius Secundus, Gaius.

C.  Plinii  Secundi  Nouocomensis  Epistolarum  libri  decem  in  quibus  multae habentur epistolae non ante impressae. Tum graeca correcta,  et  suis  locis  restituta,  atque  reiectis  adulterinis,  uera  reposita.  No- vember 1508. Octavo. 

Ref.:  AP  100;  Ren.  53.3;  Firenze  101;  Berlin  166;  EDIT  16,  CNCE  37420.

Loc.:  Hiratsuka,  Tokai  University  Library  <book  label:  William  Sal- loch (bookseller)>

26.Plutarchus, ca. 46-127.

Plutarchi  Opuscula.  LXXXXII.  Index  moralium  omnium  &  eorum  quae  in  ipsis  tractantur  habetur  hoc  quaternione,  numerus  autem  arithmeticus remittit ad semipaginam ubi tractantur singula. March  1509. Folio.

Ref.: AP 101; Ren. 53.3; Firenze 103; Berlin 172-173; HRHRC 92; EDIT  16, CNCE 37429.

Loc.: Tokyo, Keio University Library <MS note in 1654; bookplate: P. 

(33)

Guy Pellon>

27.Plato.

Omnia Platonis opera. September 1513. Folio. 2 vols.

Ref.:  AP  114;  Ren.  62.4;  Firenze  116;  Berlin  193-194;  HRHRC  101; 

EDIT 16, CNCE 37450.

Loc.: Fukuoka, Fukuoka University Library (2 vols in 1)

 Fukuoka, Kyushu University Library, the Collection of Thomas  Aquinas Studies (rich marginalia in Greek and Latin; MS notes on  front pastedown and π1 recto of vol. 1; MS notes on A1 verso of  vol.  2)  <bookplates:  Alexander  I.  Beresford,  Hope;  Howard  Gran- ville Hanrott; Arthur Cole, Lincolns Inn; book label: From the Li- brary of Louis Thompson Rowe of XV Hammersmith Terrace, W. 

(MS notes: L. T. R. died in London on 22 Oct. 1927 and by his will  gave this book to A. C.); MS: Rebacked by Charles McLeish in De- cember 1951; Adam Nicholas Ridley K.S., 1955;>

 Hiroshima,  Hiroshima  University  of  Economics  Library  (ruled  throughout) <bookplate: Edward Shipperdson> [広島経済大学図書 館 2000, p. 127]

28.Quintilianus, Marcus Fabius. 

M. F. Quintilianus. August 1514. Quarto. 

Ref.:  AP  124;  Ren.  68.5;  Firenze  126;  Berlin  213-214;  HRHRC  112; 

EDIT 16, CNCE 54150.

Loc.: Fukuoka, Kyushu University Library, the Collection of Thomas  Aquinas  Studies  (ruled  throughout)  <MS:  Paris,  18  fevrier  1859. 

Edouard Gabr. Rey>

(34)

29.Lucretius Carus, Titus.

Lucretius. January 1515. Octavo. 

Ref.: AP 130; Ren 74.11; Firenze 132; Palau 1; Berlin 243; EDIT 16,  CNCE 37499.

Loc.: Tokyo, Keio University Library (*8 (blank leaf) wanting) Heirs of Aldo Manuzio (1515-1529)

30.Dante Alighieri, 1265-1321.

Dante col sito, et forma dellInferno tratta dalla istessa descrittione  del poeta. August 1515. Octavo.

Ref.:  AP  136;  Ren  73.8;  Firenze  133.7;  Palau  8;  Berlin  238;  HRHRC  124; EDIT 16, CNCE 1150 (Alighieri, Dante).

Loc.: Hiratsuka, Tokai University Library (imperfect: 2 leaves (π1-2)  wanting) <MS in 1628; book stamp: Southwark Central Reference  Library>

31.Gellius, Aulus.

Auli Gellii Noctium Atticum libri undeuiginti. September 1515. Octavo.

Ref.:  AP  138;  Ren.  73.9;  Firenze  133.8;  Palau  9;  Berlin  239;  HRHRC  125; EDIT 16, CNCE 20605.

Loc.:  Hiratsuka,  Tokai  University  Library  (rich  marginalia  in  Latin  on N6r) <MS: Antonino Pio; Henry Wellard, 1864; Leonard Lurley  1981>

32.Ovidius Naso, Publius, 43 B.C.-A.D. 17.

Quae hoc volumine continentur. Annotationes in omnia Ouidij opera. 

Index fabularum, & caeterorum, quae insunt hoc libro secundum or- dinem  alphabeti.  Ouidij  metamorphoseon  libri  XV.  February  1516. 

(35)

Octavo. 

Ref.: AP 142; Ren. 78.9; Palau 12; Berlin 261-262 (Opera; T.1); HRHRC  136 (Ovid vol. III); EDIT 16, CNCE 47168.

Loc.: Fukuoka, Kyushu University Library, the Collection of Thomas  Aquinas Studies (bound in contemporary blind-tooled brown calf) 

<MS: Johann Hervagius, [Basel]; Ex libris Areae Stockli, in Basil- iensis, 1611; bookplate: Giorgio Uzielli>

 Higashi  Osaka,  Kinki  University  Library  (imperfect:  6  leaves  (5π1-6) wanting) <bookplates: Campbell of Shanfield; Henry Davies; 

William & Marianne Salloch (book dealer); Nathan Comfort Starr> 

[近畿大学中央図書館 2001, 478; 雪嶋宏一 2006, 3]

33.Pausanias.

Pausanias. Pausaniae Commentarii graeciam describentes. July 1516. 

Folio. 

Ref.: AP 146; Ren. 76.3; Palau 17; Berlin 250; HRHRC 130; EDIT 16,  CNCE 37543.

Loc.: Fukuoka, Kyushu University Library, the Collection of Thomas  Aquinas  Studies  (MS  numbering  of  volumes;  rich  marginalia  in  Latin) <bookplate: Theodor Freiherr v. Cramer-Klett in Hohen-As- chau>

34.Perotti, Niccolò, 1429-1480.

In  hoc  volumine  habentur  haec.  Cornucopiae,  siue  linguae  latinae  commentarii  diligentissime  recogniti,  atque  ex  archetypo  emendati. 

May 1517. Folio. 

Ref.: AP 151; Ren 81.10; Palau 26; Berlin 286; HRHRC 147; EDIT 16,  CNCE 37579.

(36)

Loc.: Tenri, Tenri University Library <coat of arms on cover: Collège  des Grassins, Paris; bookplate: Morgan Dix> [天理図書館 1989, 599]

35.Martialis, Marcus Valerius. 

Martialis. Epigrammata. December 1517. Octavo.

Ref.: AP 161; Ren. 81.1; Palau 30; Berlin 287-289; HRHRC 148; EDIT  16, CNCE 37562.

Loc.: Tokyo, University of Tokyo, Faculty of Letters, Department of  Greek and Latin Classics, the Brink Collection (rich marginalia in  Latin especially in quires Z-&) <MS: Angelus Antonius de Comiti- bus;  book  stamp:  Biblioteca  Valentiniana  di  Camerino;  Charles  Brink>

36.Pontano, Giovanni Gioviano, ca. 1426-1503.

Ioannis Iouiani Pontani Amorum libri II. De amore coniugali libri III. 

Tumulorum II, qui in superiore aliorum poematum editione desyder- abantur. Lyrici I. Eridanorum II. Eclogae duae Coryle, & quinquen- nius superioribus quatuor additae. Calpurnij Siculi Eclogae VII. Au- relij Nemesiani Eclogae IIII. Explicatio locorum omnium abstrusorum  Pontani  authore  Petro  Summontio  uiro  doctissimo.  Index  rerum,  quae in his Pontani lusibus contineantur. February 1518. Octavo.

Ref.: AP 165; Ren. 85.10; Palau 35; Berlin 324-325; HRHRC 158; EDIT  16, CNCE 37595.

Loc.: Tsukuba, Tsukuba University, Library of Library and Informa- tion Science 

37.Mela, Pomponius.

Pomponius Mela. Iulius Solinus. Itinerarium Antonini Aug. Vibius Se-

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