計 算 数 理 特 論 〔情報科学研究科〕
応 用 数 理 概 論 II 〔多元数理科学研究科〕
応 用 数 理 II 〔理学部数理学科〕
レ ポ ー ト 課 題
2007年1月11日 三井
(1月18日修正)
締切:2月5日 次の課題のうち,任意に2題 を選んで解答せよ.レポートの提出は,電子メイルでよい
(むしろ推奨する).その場合は,できればLATEX で記述したsource file(と,必要なら そこで用いられるデータや図のfile)を送ってほしい.このレポート課題の pdf fileある いはLATEX2ϵ source file は三井の Web site
http://www.math.cm.is.nagoya-u.ac.jp/~mitsui/
から読みに行くことができる.
1 1階導函数 x′ = dx/dt が陽に現われない2階微分方程式d2x/dt2 = g(t, x) の初期値 問題を解くのに,連立1階方程式に直すことなく数値的に解く次の公式が知られている
(Runge-Kutta-Nystr¨om 公式).
xn+1 = xn+h
{
x′n+ 1
4h(k1+k2)
}
, x′n+1 = x′n+1
4h(k1+ 3k2), k1 = g(tn, xn), k2 =g
(
tn+ 2
3h, xn+ 2
3hx′n+1 3h2k1
)
この公式が3次であることを示せ.
注意:xn, x′n が tn における真の値だと仮定し,1ステップ進んだとき,数値解のべき級 数展開がh3 まで一致することを示す.ただし,xn+1 だけではなくx′n+1 が2次近似であ ることを示さないと,前記の仮定が続かない.
2 或る生物種の人口 (population) の時間変化u(t)が,次のような方程式で表されると
いう. du
dt =au−bu2−cu
∫ t
0
u(τ) dτ
aをマルサス(Malthus)係数といい,bu2は個体間の競争による死滅の効果を表し,最後 の積分項が,閉じた系(closed system) でのその生物による環境劣化の累積効果を示す.
(i) v(t) =
∫ t
0
u(τ) dτとおいて,u, vに関する連立常微分方程式に,上の微分積分方程式
を書き直せ.
1
(ii) a=b= 1とし,初期条件をu(0) = 0.1のときの解を数値的に求めよ.古典的 Runge- Kutta 公式を用い,c= 0.05,0.1,0.5,2の各々について計算し,解を図示して,その意味 を解釈せよ.
3 単振動の方程式
dq
dt =p, dp dt =−q
に対して,陰的中点則を適用し,第nステップの [qn, pn]T から第(n + 1)ステップの [qn+1, pn+1]T を定める写像を考える.
(1) この写像は面積を保存することを,行列式を計算することにより確かめよ.
(2) 原点を中心とする円は,この写像の不変集合であることを示せ.
(3) 時間ステップh を1/8,1/16,1/32, . . . のように変化させながら,陰的中点則で計算を 実行し,結果を図示せよ.
4 確率微分方程式
dX =aXdt+bXdW(t) (a, b は定数)
の初期値問題X(t0) =X0 を考える.
(1) その解析解 X(t)を伊藤の公式により導出せよ.
(2) X(t) の平均値 E(X(t)) を求めよ.
レポート提出先:研究室(情報科学研究科棟3階314室)
電子メイルの場合は
付記:余白があれば,講義に対する感想・意見等を記してもらえると,なお結構である.
以上
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