STEP III 2015
[1] (1)
In=
∫ ∞
0
1 (1 +u2)ndu,
とする.ただし,nは正の整数としする.このとき,
In−In+1= 1 2nIn
を示せ.また,
In+1= (2n)!π 22n+1(n!)2. となることを導け.
(2) fを積分可能な関数とし,
J =
∫ ∞
0
f((x−x−1)2)dx, と定める.このとき,
J =
∫ ∞
0
x−2f((x−x−1)2)dx= 1 2
∫ ∞
0
(1 +x−2)f((x−x−1)2)dx=
∫ ∞
0
f(u2)du.
が成り立つことを示せ.
(3)
∫ ∞
à
x2n−2 (x4−x2+ 1)ndx,
を求めよ.ただし,nは正の整数とする.
[2] 正の数からなる数列s1, s2, s3,· · · と t1, t2, t3,· · · を考える.
条件 n≥mならば,sn ≤tn が常に成り立つような正の整数mが存在する をみたすとき,
(sn)≤(tn)
と表すことにする.このとき,次の命題の真偽を答えよ.また,真の場合はその証明を,偽 の場合はその反例を示せ.
(1) (1000n)≤(n2)
(2) もし(sn)≤(tn)が成り立たない場合は,(tn)≤(sn)が成り立つ.
(3) もし(sn)≤(tn)かつ(tn)≤(un),ならば,(sn)≤(un)である.
(4) (n2)≤(2n)
[3] rとθは極座標で,r≥0,−π < θ≤πとする.また,a, bは正の定数とする..
Lを固定された直線,A を直線L上にない定点とする.点Aを通る直線に沿って,直線L から等距離(dとする)にある点の軌跡をニコメデスのコンコイドと呼ぶ
(1) 方程式
|r−asecθ|=b (a > b, secθ >0) (∗)
で表される曲線上の点は,あるニコメデスのコンコイド上にあることを示せ.(このと きのL, d, Aを明記せよ)
(2) a < bのとき,
|r−asecθ|=b
で表される曲線を描け.(secθ <0のループの場合も含む)
a= 1, b= 2のとき,ループで囲まれた部分の面積を求めよ.
(
∫
secθdθ= ln|secθ+ tanθ|+Cを用いてよい ) [4] (1) a, b, cは実数とする.このとき方程式
z3+az2+bz+c= 0 (∗) は少なくとも1つの実数解をもつことを示せ.
(2) z1, z2, z3 を方程式(∗)の解とする.
S1=z1+z2+z3, S2=z12+z22+z32, S3=z13+z23+z33 とおいたとき,a, bをS1, S2で表せ.また,
6c=−S12+ 3S2S2−2S3
となることを示せ.
(3) 6個の実数rk, θk(k= 1, 2, 3) (rk>0, −π < θk< π)が与えられたとき,
∑3
k=1
rksin(θk) = 0,
∑3
k=1
r2ksin(2θk) = 0,
∑3
k=1
rk3sin(3θk) = 0
が成り立つならば,少なくとも一つのkに対して,θk = 0となることを示せ.
また,このとき,もしθ1= 0ならば,θ2=−θ3になることを示せ.
[5] (1) √
2が無理数であることを以下の順序で示す.3, 5, 6のステップに答えよ.
1. √
2 が有理数であると仮定する.
2. S は,次の条件をみたす正の整数の集合とする.
”nがSに含まれるための必要十分条件はn√
2が整数であることである.”
3. Sは少なくとも一つの要素をもつことを示せ.
4. kをSに含まれる最小の正の整数とする.
5. (√
2−1)kがSに含まれることを示せ.
6. 4と 5が矛盾していることを示し,√
2が無理数であることを証明せよ.
(2) 213 が有理数であるための必要十分条件は,223 も有理数であることを示せ.
(1)と同じような方法を用いて,213 と223 はともに無理数であることを示せ.
[6] (1) wとzは複素数とし,u, vをu=w+z, v=w2+z2と定める.w, zがともに実数 であるための必要十分条件は,u, vがともに実数で,u2≤2vが成り立つことであるこ とを示せ..
(2) 複素数u, v, zは次の方程式をみたすものとする.
w+z−u= 0 w2+z2−u2=−2
3 w3+z3−λu=−λ
ここで,λは正の実数とする.このとき,ある値を除くすべてのλに対して,uは3つ の実数値を取ることを示せ.
wとzは実数である必要があるかどうかを調べよ.このとき,実数である必要があると きには照明を,そうでないときには反例を示せ.
[7] 演算子Dを,任意の関数fに対して,
Df(x) =xdf(x) dx と定義する.
また,Dnは,Dをn回作用させるものとする.例えば,
D2f(x) =s d dx
( xdf(x)
dx )
となる.
このとき,任意の定数aに対して,D2xa =a2xaが成り立つことを示せ.
(1) もし,P(x)が次数r(r≥1)の多項式ならば,DnP(x)も次数rの多項式であることを 示せ.
(2) n, mは正の整数で,n < mをみたすとする. このとき,Dn(1−x)mが(1−x)m−nで 割り切れることを示せ.
(3) n, mは正の整数で,n < mをみたすとする. このとき,
∑m
r=0
(−1)r (m
r )
rn= 0 を示せ.
[8] (1) x=rcosθ, y=rsinθ,(ただし,rはθの関数で,r >0とする)と置き換えることに よって,微分方程式
(y+x)dy
dx =y−x は,
dr
dθ +r= 0 と表されることを示せ.
また,その解を x-y 平面上に図示せよ..
(2) 微分方程式
(y+x−x(x2+y2))dy
dx =y−x−y(x2+y2) の解は
r2= 1 1 +Ae2θ
と表されることを示せ.また,解の曲線は,定数Aによって形が変わるが,それらを図 示せよ.
[1] (1)
In=
∫ ∞
0
1 (1 +u2)ndu,
とする.ただし,nは正の整数としする.このとき,
In−In+1= 1 2nIn を示せ.また,
In+1= (2n)!π 22n+1(n!)2. となることを導け.
(2) fを積分可能な関数とし,
J =
∫ ∞
0
f((x−x−1)2)dx, と定める.このとき,
J =
∫ ∞
0
x−2f((x−x−1)2)dx= 1 2
∫ ∞
0
(1 +x−2)f((x−x−1)2)dx=
∫ ∞
0
f(u2)du.
が成り立つことを示せ.
(3)
∫ ∞
à
x2n−2 (x4−x2+ 1)ndx,
を求めよ.ただし,nは正の整数とする.
(1) u= tanθとおくと,du dθ = 1
cos2θ,ゆえに,du= 1
cos2θdθ. また, u 0 → ∞ θ 0 → π2
したがって,
In+1 =
∫ π2
0
1
(1 + tan2θ)n+1 · 1 cos2θdθ
=
∫ π
2
0
1
(cos12θ)n+1 · 1 cos2θdθ
=
∫ π
2
0
cos2n+2θ· 1 cos2θdθ
=
∫ π2
0
cos2nθdθ
=
∫ π
2
0
cos2n−1θcosθdθ
= [
sinθcos2n−1θ ]π2
0
−
∫ π2
0
sinθ·(−(2n−1) cos2n−2θsinθ)dθ
= (2n−1)
∫ π2
0
cos2n−2θsin2θdθ
= (2n−1)
∫ π
2
0
cos2n−2θ(1−cos2θ)dθ
= (2n−1)
∫ π2
0
cos2(n−1)θdθ−(2n−1)
∫ π2
0
cos2nθdθ
= (2n−1)In−(2n−1)In+1 ゆえに,
2nIn+1= (2n−1)In
In+1= (1− 1 2n)In ゆえに,
In−In+1= 1 2nIn In+1 = 2n−1
2n In
= 2n−1
2n · 2n−3 2n−2In−1
= 2n−1
2n · 2n−3
2n−2 ·2n−5 2n−4In−2
= 2n−1
2n · 2n−3
2n−2 ·2n−5 2n−4· · ·3
4 ·1 2I1
ところで,I1=
∫ π2
0
dθ= [
θ ]π2
0
=π
2 また,
2n−1
2n · 2n−3
2n−2 ·2n−5 2n−4· · ·3
4 ·1 2
= (2n−1)(2n−3)(2n−5)· · ·3·1 2n·2(n−1)·2(n−2)· · ·4·2
= 2n(2n−1)(2n−2)(2n−3)· · ·3·2·1
2n·n(n−1)(n−2)· · ·2·1 · 1
2n(2n−2)(2n−4)· · ·4·2
= (2n)!
2nn! · 1 2nn!
= (2n)!
22n(n!)2 だから,
In+1= (2n)!
22n(n!)2 ·π
2 = (2n)!π 22n+1(n!)2 (2) x=etとおくと,dx
dt =et,dx=etdt. また, x 0 → ∞ t −∞ → ∞
∫ゆえに,∞
0
f((x−x−1)2)dx−
∫ ∞
0
x−2f((x−x−1)2)dx =
∫ ∞
0
(1−x−2)f((x−x−1)2)dx
=
∫ ∞
−∞
(1−e−2t)f((et−e−t)2)etdt
=
∫ ∞
−∞
(et−e−t)f((et−e−t)2)dt ここで,g(t) = (et−e−t)f((et−e−t)2)とおくと,
g(−t) = (e−t−et)f((e−t−et)2) =−(et−e−t)f((et−e−t)2) =−g(t) だから,g(t)は奇関数である.したがって,
∫ ∞
−∞
(et−e−t)f((et−e−t)2)dt= 0
∫ ∞
0
f((x−x−1)2)dx−
∫ ∞
0
x−2f((x−x−1)2)dx= 0 ゆえに,
J =
∫ ∞
0
f((x−x−1)2)dx=
∫ ∞
0
x−2f((x−x−1)2)dx よって,
2J =
∫ ∞
0
f((x−x−1)2)dx+
∫ ∞
0
x−2f((x−x−1)2)dx 2J =
∫ ∞
0
(1 +x−2)f((x−x−1)2)dx ゆえに,
J = 1 2
∫ ∞
0
(1 +x−2)f((x−x−1)2)dx
u=x−x−1とおくと,du
dx = 1 +x−2. dx= du
1 +x−2. また, x 0 → ∞ u −∞ → ∞ ゆえに,
1 2
∫ ∞
0
(1 +x−2)f((x−x−1)2)dx = 1 2
∫ ∞
−∞
(1 +x−2)f((u2) du 1 +x−2
= 1 2
∫ ∞
−∞
f(u2)du ここで,h(u) =f(u2)とおくと,
h(−u) =f((−u)2) =f(u2) =h(u)
だから,h(u)は偶関数である.したがって,
∫ ∞
−∞
f(u2)du= 2
∫ ∞
0
f(u2)du よって,
J =
∫ ∞
0
f(u2)du (3)
∫ ∞
0
x2n−2
(x4−x2+ 1)ndx =
∫ ∞
0
x−2· x2n
(x4−x2+ 1)ndx
=
∫ ∞
0
x−2·( x2 x4−x2+ 1
)n
dx
=
∫ ∞
0
x−2·( 1 x2−1 +x−2
)n
dx
=
∫ ∞
0
x−2·( 1 (x−x−1)2+ 1
)n
dx
=
∫ ∞
0
( 1
(x−x−1)2+ 1 )n
dx
=
∫ ∞
0
( 1 u2+ 1
)n
du
= (2(n−1))!π 22n−1((n−1)!)2
[2] 正の数からなる数列s1, s2, s3,· · · と t1, t2, t3,· · · を考える.
条件 n≥mならば,sn ≤tn が常に成り立つような正の整数mが存在する をみたすとき,
(sn)≤(tn)
と表すことにする.このとき,次の命題の真偽を答えよ.また,真の場合はその証明を,偽 の場合はその反例を示せ.
(1) (1000n)≤(n2)
(2) もし(sn)≤(tn)が成り立たない場合は,(tn)≤(sn)が成り立つ.
(3) もし(sn)≤(tn)かつ(tn)≤(un),ならば,(sn)≤(un)である.
(4) (n2)≤(2n) (1) 真
不等式x2−1000x≥0を解くと,x(x−1000)≥0,x≤0, 1000≤x.
したがって,
(1000n)≤(n2) whenevern≥1000 (2) 偽
sn = (−1)n, tn= (−1)n+1は,(sn)≤(tn)と (tn)≤(sn)の両方とも満たさない.
(3) 真
(sn)≤(tn)かつ(tn)≤(un)とする.
正の数m1,m2 で,n≥m1ならば,sn)≤tn また,n≥m2ならば,tn ≤unが成り 立つものが存在する.
m≥m1 かつm≥m2をみたす正の数mをとると,
sn≤un whenevern≥m ゆえに,(sn)≤(un)
(4) 真
f(x) = ln 2x−lnx2 (x >0)とおくと,f′(x) = ln 2−2 x したがって, x > 2
ln 2 のとき,f′(x)>0 .
f(4) = 0 かつx >4においてf′(x)>0 だから,x >4のとき,f(x)>0.
ln 2x>lnx2より,x2<2x. よって,
n2≤2n whenevern >4 i.e. (n2)≤(2n)
[3] rとθは極座標で,r≥0,−π < θ≤πとする.また,a, bは正の定数とする..
Lを固定された直線,A を直線L上にない定点とする.点Aを通る直線に沿って,直線L から等距離(dとする)にある点の軌跡をニコメデスのコンコイドと呼ぶ
(1) 方程式
|r−asecθ|=b (a > b, secθ >0) (∗)
で表される曲線上の点は,あるニコメデスのコンコイド上にあることを示せ.(このと きのL, d, Aを明記せよ)
(2) a < bのとき,
|r−asecθ|=b
で表される曲線を描け.(secθ <0のループの場合も含む)
a= 1, b= 2のとき,ループで囲まれた部分の面積を求めよ.
(
∫
secθdθ= ln|secθ+ tanθ|+Cを用いてよい )
(1) |r−asecθ|=b 上の任意の点は,原点Oを通る直線上で,直線r=asecθからの距離 が定数bと一致するから,
|r−asecθ|=bはニコメデスのコンコイドを表す.
定直線Lは,r=asecθ, (x=a) 定点Aは原点.
一定の距離dは b.
曲線は,下図のようになる.(x=aは漸近線)
a−b a a+b x y
O
(2) a < bのとき,曲線は:
(x=aは漸近線)
a−b a a+b x y
O
a= 1, b= 2のとき,ループで囲まれた部分の面積は,
A =
∫ π3
−π3
1 2r2dθ
=
∫ π
3
−π3
1
2(−2 + secθ)2dθ
= 2
∫ π
3
0
1
2(−2 + secθ)2dθ
=
∫ π3
0
(4−4 secθ+ sec2θ)dθ
= [
4θ−4 ln|secθ+ tanθ|+ tanθ ]π3
0
=4
3π−4 ln(secπ
3 + tanπ
3) + tanπ 3
=√ 3 + 4
3π−4 ln(2 +√ 3) [4] (1) a, b, cは実数とする.このとき方程式
z3+az2+bz+c= 0 (∗) は少なくとも1つの実数解をもつことを示せ.
(2) z1, z2, z3 を方程式(∗)の解とする.
S1=z1+z2+z3, S2=z12+z22+z32, S3=z13+z23+z33 とおいたとき,a, bをS1, S2で表せ.また,
6c=−S12+ 3S2S2−2S3
となることを示せ.
(3) 6個の実数rk, θk(k= 1, 2, 3) (rk>0, −π < θk< π)が与えられたとき,
∑3
k=1
rksin(θk) = 0,
∑3
k=1
r2ksin(2θk) = 0,
∑3
k=1
rk3sin(3θk) = 0
が成り立つならば,少なくとも一つのkに対して,θk = 0となることを示せ.
また,このとき,もしθ1= 0ならば,θ2=−θ3になることを示せ.
(1) f(z) =z3+az2+bz+cとおくと,
z→−∞lim f(z) =−∞and lim
z→∞f(z) =∞ また,f(z)は連続関数だから,
少なくとも一つf(z) = 0をみたすzが存在する.
(2) 解と係数の関係より,
z1+z2+z3=−a, z2z2+z2z3+z3z1=b, z1z2z3=−c ゆえに,
a=−S1
S2= (z1+z2+z3)2−2(z1z2+z2z3+z3z1) =S1−2b ゆえに,
b=1
2(S1−S2)
S3= (z1+z2+z3)(z21+z22+z32−z1z2−z2z3−z3z1) + 3z1z2z3
S3=S1(S2−1
2(S1−S2))−3c したがって,
6c=−S12+ 3S1S2−2S3 (3)
z1=r1(cosθ1+isinθ1), z2=r2(cosθ2+isinθ2), z3=r3(cosθ3+isinθ3) とおくと,
z12=r12(cos 2θ1+isin 2θ1), z22=r22(cos 2θ2+isin 2θ2), z32=r32(cos 2θ3+isin 2θ3) z13=r13(cos 3θ1+isin 3θ1), z32=r32(cos 3θ2+isin 3θ2), z33=r33(cos 3θ3+isin 3θ3) したがって,
S1 =z1+z2+z3
=
∑3
k=1
rkcos(θk) +i
∑3
k=1
rksin(θk) S2 =z12+z22+z32
=
∑3
k=1
rk2cos(2θk) +i
∑3
k=1
rk2sin(2θk) S3 =z13+z32+z33
=
∑3
k=1
rk3cos(3θk) +i
∑3
k=1
rk3sin(3θk) ゆえに,
∑3
k=1
rksin(θk) = 0,
∑3
k=1
rk2sin(2θk) = 0,
∑3
k=1
r3ksin(3θk) = 0
は,S1, S2, S3がすべて実数であることを示している.
したがって,a=−S1, b= 1
2(S1−S2), c= 1
6(−S21+ 3S1S2−2S3)もすべて実数で,, z1, z2, z3 は方程式
z3+az2+bz+c= 0,
の解であり,この方程式は,少なくとも一つの実数解を持つ.
したがって,少なくとも一つのkに対して,rksinθk = 0.
よって, 少なくとも一つのkに対して,sinθk = 0.
すなわち,少なくとも一つのkに対して,θk= 0.
θ1= 0のとき,r1sinθ1= 0だから,
r2sinθ2+r3sinθ3= 0, r22sin 2θ2+r23sin 2θ3= 0 ゆえに,z2+z3とz22+z32はともに実数である.
したがって, z2z3= 1 2
((z2+z2)2−(z22+z3))
も実数である.
ところで,
z2z3=r2r3(cos(θ2+θ3) +isin(θ2+θ3)) だから,sin(θ2+θ3) = 0
−π < θk< π,−2π < θ2+θ3<2πより,
θ2+θ3=−π, or θ2+θ3= 0, または θ2+θ3=π θ2+θ3=±πならば,θ3=−θ2±π.
ゆえに,
r2sinθ2+r3sin(−θ2±π) = 0 r2sinθ2+r3sinθ2= 0 (r2+r3) sinθ2= 0 sinθ2= 0
θ2= 0, かつθ3= 0±π
−π < θ3< π.だから,θ2+θ3̸=±π.
よって,θ3=−θ2
[5] (1) √
2が無理数であることを以下の順序で示す.3, 5, 6のステップに答えよ.
1. √
2 が有理数であると仮定する.
2. S は,次の条件をみたす正の整数の集合とする.
”nがSに含まれるための必要十分条件はn√
2が整数であることである.”
3. Sは少なくとも一つの要素をもつことを示せ.
4. kをSに含まれる最小の正の整数とする.
5. (√
2−1)kがSに含まれることを示せ.
6. 4と 5が矛盾していることを示し,√
2が無理数であることを証明せよ.
(2) 213 が有理数であるための必要十分条件は,223 も有理数であることを示せ.
(1)と同じような方法を用いて,213 と223 はともに無理数であることを示せ.
(1) 3. √
2 が有理数であると仮定すると,√ 2 = p
q と表すことができる.ここで,pとq は 整数で,q >0とする.
このとき,q√
2 =pは整数だから,qはSに含まれる.
すなわち,S は空集合でない.
5. k∈Sだから,k√
2は正の整数で,(√
2−1)kも正の整数になる.
((√
2−1)k)√
2 = 2k−k√
2 は整数だから,(√
2−1)kis inS.
6. (√
2−1)k < kは,kがSに含まれる最小の正の整数であるということに反する.
よって,√
2 は無理数である.
(2) 213 ·223 = 2だから,
もし,213 が有理数ならば,223 = 2
213 も有理数となり,
もし,223 が有理数ならば,213 = 2
223 も有理数となる.
213 が有理数であると仮定すると,223 も有理数である.
集合Sを次の条件を満たす集合とする.
nがSに含まれるための必要十分条件はn·213 かつn·223 が整数であることである.
213 が有理数であると仮定すると,213 = p
q, 223 = r
q と表すことができる.ここで,p, q と rは整数で,q >0を満たすものとする.
このとき,q·213 =pとq·223 =rは整数だから,qはSに含まれる.すなわち,S は 空集合ではない.
k をSに含まれる最小の正の整数とする.
このとき,(213−1)k派生の整数であり,(
(213−1)k)
·213 =k·223−k·213と(
(213−1)k)
·223 = k·2−k·223 はともに整数である. したがって,(213 −1)k is inS.
ところで,(213−1)k < kだから,これはkがSに含まれる最小の正の整数であるとい うことに反する.
よって,213 は無理数であり,223 もまた無理数である.
[6] (1) wとzは複素数とし,u, vをu=w+z, v=w2+z2と定める.w, zがともに実数 であるための必要十分条件は,u, vがともに実数で,u2≤2vが成り立つことであるこ とを示せ..
(2) 複素数u, v, zは次の方程式をみたすものとする.
w+z−u= 0 w2+z2−u2=−2
3 w3+z3−λu=−λ
ここで,λは正の実数とする.このとき,ある値を除くすべてのλに対して,uは3つ の実数値を取ることを示せ.
wとzは実数である必要があるかどうかを調べよ.このとき,実数である必要があると きには照明を,そうでないときには反例を示せ.
(1) もし,w,zが実数であるとすると,u=w+zとv=w2+z2も実数であり,2v−u2= 2(w2+z2)−(w+z)2=w2−2wz+z2= (w−z)2≥0より,u2≤2vが成り立つ.
w+z=u,wz= 1
2(u2−v)だから,w,z は2次方程式 t2−ut+1
2(u2−v) = 0 (∗) の解である.
方程式(∗)が実数解をもつのは,uとv が実数で,判別式 D=u2−4·1
2(u2−v)≥0
のときである.すなわち,u2≤2vである.
したがって,uとv が実数で,u2≤2vならば,w, zは実数である.
(2)
u=w+z
w2+z2−(w+z)2=−2 3
−2wz=−2 3 ゆえに,wz=1
3
w3+z3−λu=−λより,
(w+z)3−3wz(w+z)λu=−λ u3−3· 1
3u−λu=−λ (u−1)λ=u(u+ 1)(u−1)
ゆえに,u= 1または,もしu̸= 1ならば,
λ=u(u+ 1)
u2+u−λ= 0 (∗)
このuに関する2次方程式の判別式は,
D= 12+ 4λ >0 for λ >0
したがって, (∗)は異なる2つの実数解をもつ.
もし,λ= 2ならば,(∗)の解は,u=−2, u= 1. しかし,u̸= 1なので,条件をみた さない.
よって,λ= 2以外のすべての正の数λに対して,3つのuの実数値が存在する.それ らは,u= 1とあとの2つの数は (∗)の2解である.
u= 1のとき,
w+z= 1, かつwz=1 3 ゆえに,wとz は2次方程式
t2−(w+z)t+wz= 0 (1)
の2つの解である.
t2−t+1 3 = 0 判別式は,
D= (−1)2−4· 1 3 =−1
3 <0 したがって, (1)は虚数解をもつ.
よって,wとz は実数である必要はない.
[7] 演算子Dを,任意の関数fに対して,
Df(x) =xdf(x) dx と定義する.
また,Dnは,Dをn回作用させるものとする.例えば,
D2f(x) =s d dx
( xdf(x)
dx )
となる.
このとき,任意の定数aに対して,D2xa =a2xaが成り立つことを示せ.
(1) もし,P(x)が次数r(r≥1)の多項式ならば,DnP(x)も次数rの多項式であることを 示せ.
(2) n, mは正の整数で,n < mをみたすとする. このとき,Dn(1−x)mが(1−x)m−nで 割り切れることを示せ.
(3) n, mは正の整数で,n < mをみたすとする. このとき,
∑m
r=0
(−1)r (m
r )
rn= 0 を示せ.
Dxa=x(d
dxxa) =x·axa−1=axa Dnxa =anxaと仮定すると,
Dn+1xa =D(Dnxa) =D(anxa) =x·an+1xa−1=an+1xa
したがって,数学的帰納法より, 全ての正の整数nについて,Dnxa=anxaが成り立つ.
特に,n= 2のとき,D2xa =a2xa.
(1) DP(x) =xdP(x)
dx .dP(x)
dx は次数 r−1の多項式だから,DP(x)は次数rの多項式に なる.
DnP(x) =Q(x)が次数rの多項式であると仮定すると,
Dn+1P(x) =D(DnP(x)) =DQ(x) =xdQ(x) dx ここで,dQ(x)
dx は次数r−1の多項式になるから,
Dn+1P(x)は次数rの多項式である.
よって,数学的帰納法より, すべての正の整数nに対して,DnP(x)は次数rの多項式 であることが言える.
(2) D(1−x)m=x d
dx(1−x)m=x(−m(1−x)m−1=−mx(1−x)m−1は(1−x)m−1で割 り切れる.
Dn(1−x)mが (1−x)m−nで割り切れると仮定すると,
Dn(1−x)m= (1−x)m−nQ(x)
と表すことができる.ただし,Q(x)は多項式である.
Dn+1(1−x)m =D((1−x)m−nQ(x))
=xd
dx(1−x)m−nQ(x)
=x (
(m−n)(1−x)m−n−1Q(x) + (1−x)m−nQ′(x) )
= (1−x)m−(n+1) (
(m−n)xQ(x) + (1−x)Q′(x) )
ゆえに,Dn+1(1−x)mは(1−x)m−(n+1)で割り切れる.
したがって,数学的帰納法より,Dn(1−x)mは(1−x)m−nで割り切れることが言える.
(3) 二項定理より,
(1−x)m=
∑m
r=0
(m r
)
1m−r(−x)r=
∑m
r=0
(−1)r (m
r )
xr Dnxr=rnxrだから,
Dn(1−x)m=
∑m
r=0
(−1)r (m
r )
rnxr
f(x) =Dn(1−x)m=
∑m
r=0
(−1)r (m
r )
rnxrとおく.
(2)より,f(x)は(1−x)m−nで割り切れる.すなわち,f(1) = 0.
よって,
f(1) =
∑m
r=0
(−1)r (m
r )
rn = 0
[8] (1) x=rcosθ, y=rsinθ,(ただし,rはθの関数で,r >0とする)と置き換えることに よって,微分方程式
(y+x)dy
dx =y−x
は,
dr
dθ +r= 0 と表されることを示せ.
また,その解を x-y 平面上に図示せよ..
(2) 微分方程式
(y+x−x(x2+y2))dy
dx =y−x−y(x2+y2) の解は
r2= 1 1 +Ae2θ
と表されることを示せ.また,解の曲線は,定数Aによって形が変わるが,それらを図 示せよ.
(1)
dy dx =
dy dθ dx dθ
=
d
dθ(rsinθ)
d
dθ(rcosθ)
=
dr
dθsinθ+rcosθ
dr
dθcosθ−rsinθ ゆえに,(y+x)dy
dx =y−xより,
(rsinθ+rcosθ)
dr
dθsinθ+rcosθ
dr
dθcosθ−rsinθ =rsinθ−rcosθ r(sinθ+ cosθ)(dr
dθsinθ+rcosθ) =r(sinθ−cosθ)(dr
dθcosθ−rsinθ) (sin2θ+sinθcosθ)dr
dθ+r(sinθcosθ+cos2θ)−(sinθcosθ−cos2θ)dr
dθ−r(−sin2θ+sinθcosθ) = 0 (sin2θ+ cos2θ)dr
dθ +r(cos2θ+ sin2θ) = 0 dr
dθ+r= 0 dr
r =−dθ したがって,
∫ dr r =−
∫ dθ ln|r|=−θ+C1
|r|=e−θ+C1=eC1e−θ
r=±eC1e−θ
ところで,r >0 だから,r=eC1e−θ.C=eC1,とおくと,
r=Ce−θ
よって,曲線は下図のようになる.
C r=Ce−θ
x y
O
(2) x=rcosθ, y=rsinθとおくと,
(rsinθ+rcosθ−(rcosθ)r2)
dr
dθsinθ+rcosθ
dr
dθcosθ−rsinθ =rsinθ−rcosθ−(rsinθ)r2 r(sinθ+ (1−r2) cosθ)(dr
dθsinθ+rcosθ) =r((1−r2) sinθ−cosθ)(dr
dθcosθ−rsinθ) dr
dθ+r(1−r2) = 0 dr
r(r2−1) =dθ
∫ dr r(r2−1) =
∫ dθ
∫ 1 2
( 1 r−1−2
r + 1 r+ 1
) dr=
∫ dθ 1
2 (
ln|r−1| −2 ln|r|+ ln|r+ 1|)
=θ+C1 ln|(r−1)(r+ 1)
r2 |= 2θ+C2
(r−1)(r+ 1)
r2 =±eC2e2θ C=±eC2とおくと,
(r−1)(r+ 1)
r2 =Ce2θ r2−1 =Ce2θr2)
(1−Ce2θ)r2= r2= 1
1−Ce2θ A=−Cとおくと,
r2= 1 1 +Ae2θ
よって,曲線は下図のようになる.
r2= 1
1 +Ae2θ (A >0)
x y
O
r2= 1
1 +Ae2θ (A <0)
x y
O