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大型貨物用振動試験機

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Academic year: 2021

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Technical Sheet

No.15004

キーワード:包装貨物、振動試験、輸送、地震、加速度、振動数、3 次元

はじめに

製品が、メーカーからユーザーに届けられ るまでには、輸送途中で振動や衝撃などの負 荷に晒され、故障や破損などが生じることが あります。これらのトラブルを防止するには、

適切な包装(梱包)を行い、製品を保護する 必要があります。包装による製品保護性能を 調べるとともに、コストや重量も低く抑えた 包装とするために、包装貨物の振動試験が繰 り返し実施されています。

また、東日本大震災以降、地震対策の重要 性も改めて見直されており、建物をはじめ、

身の回りの家具・家電などに地震対策が施さ れています。これらの地震対策品の耐震(制 振、免震)性能を調べる目的にも、振動試験 が利用されています。

ここでは、新たに導入した大型貨物用振動 試験機の概要と、包装貨物の振動試験と地震 対策品の耐震試験を紹介します。

試験機の概要

大型貨物用試験機は主に加振機、制御器、

振動テーブルから構成されています(図 1 参 照)。表 1 に本試験機の仕様を示します。本試 験機は、大型重量物に対して、幅広い振動数 範囲、大振幅での加振が可能で、XYZ 各方向 に、サイン波、ランダム波の 1 軸加振、なら びに、実測波の 3 軸同時加振が可能です。そ のため、実環境で測定したデータ(実測波)

を用いた車両振動や地震の再現試験にも利用 できます。

試験では、加振機に連結された振動テーブ ル上に、治具やバンドなどを用いて試料を固

定し、加振方向や加振波形などの試験条件を 設定した後に、試料を加振します。

図 1 試験機の外観

表 1 試験機の仕様(メーカー推奨値)

メーカー 株式会社振研

型式 G-6230L-3LT-115

加振方向 x、y z

加振波形

サイン波、ラン ダム波、実測波

※3 軸同時可能

サイン kN 20.5

加振力 ランダム kN rms 14.3

実測波 kN 30.8

サイン m/s2 16.0 最大加速度 ランダム m/s2 rms 8.0 実測波 m/s2 25.8

最大速度 m/s 0.7

最大変位 mmp-p 280 140

サイン kN・m 1.03 モーメント ランダム kN・m rms 0.72 実測波 kN・m 1.72

振動数範囲 Hz 1-200

最大搭載質量 kg 350

可動部質量 kg 1200

テーブル寸法 mm 1500×1500

x y z

振動テーブル 加振機

制御器

大型貨物用振動試験機

地方独立行政法人

大阪府立産業技術総合研究所 〒594-1157 和泉市あゆみ野 2 丁目 7 番 1 号

http://tri-osaka.jp/ Phone:0725-51-2525

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包装貨物の振動試験

JIS Z 02001)、JIS Z 02322)には、包装貨物 の振動試験が規定されています。2004 年に改 定された JIS Z 0232 では、従来のサイン波か らランダム波による加振が優先されるように なりました。また、参考試験条件として記載 されている振動数範囲が 3Hz~200Hz に改訂 され、これまでの 5Hz~50Hz や 5Hz~100Hz より範囲が広くなりました。一般的に振動テ ーブルが大きくなると、高い振動数での加振 は困難になりますが、本試験機は 1500mm×

1500mm のサイズにもかかわらず、200Hz まで の加振が可能です。

本試験機では複数の振動数成分を含んだラ ンダム波による加振が可能です。図 2 に、JIS の参考試験条件で加振したときの振動テーブ ルの加速度波形を示します。

地震対策品の耐震試験

これまで当所の振動試験機では、2 軸同時 加振までしか対応できませんでしたが、3 軸 同時加振可能な本試験機の導入により、地震 波を正確に再現できるようになりました。

これまでに起きた地震波については、防災 科学技術研究所のホームページ 3)から波形デ ータを入手できます。これらの波形データは、

試験機の仕様を超えていることがあります。

そのような場合には、試験機で加振できるよ うに、ハイパスフィルターによる低周波成分 の除去などのデータ処理が行われることがあ ります。図 3 に阪神大震災の波形データ(ハ イパスフィルターにより、加振が可能な処理 を行ったデータ)を用いて加振したときの振 動テーブルの加速度波形を示します。

おわりに

大型貨物用振動試験機では、大型貨物・パ レット積み貨物などの大型重量物の試料を対 象にした振動試験や耐震試験が可能になりま す。さらに振動に絡むトラブルの原因究明、

対策検討、対策効果の検証などにも利用でき ます。当所では、大型貨物用振動試験機以外 にも小型振動試験機、包装貨物用振動試験機 を所有しています。これらの試験機も仕様範 囲内であれば、サイン波やランダム波による 加振が可能です。詳細については、お気軽に お問い合わせください。

参考文献

1) 包装貨物-性能試験方法一般通則、JIS Z 0200-2013.

2) 包装貨物-振動試験方法、JIS Z 0232-1994.

3) HP:http://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/.

図 2 加速度波形(ランダム波、1 軸)

図 3 加速度波形(実測波、3 軸同時)

作成者 製品信頼性科 津田 和城

Phone:0725-51-2712

発行日

2015

10

28

参照

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