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小学部3・4年すみれ組「生活単元学習」学習指導案
日 時 平成29年11月23日(木)
9:50~10:35 場 所 すみれ組教室
対 象 小学部3・4年(6名)
指導者 田口ひろみ(T1) 中村くみ子(T2) 有馬多喜子(T3)
Ⅰ 単元名 「作って プレゼントしよう」
Ⅱ 授業づくりの視点
1 単元の設定【これまでの体験を基に、一人一人が自信をもって取り組める単元に】
すみれ組児童は、7月に校外学習で体験した藍染め、その後「花びら染めをしよう」や「作っ
てみよう①~色画用紙を編んでみよう~」「作ってみよう②~布を染めてみよう」の単元に 取り組んできた。本単元は、これまでの単元を基に、自分で染めた布をプレゼントにし、そ れを入れるための箱を色画用紙で作る活動である。
すみれ組の児童は、絵の具やペンなどを使って字や絵、模様を描いたり、シールや色紙を 貼り合わせたりすることが好きである。制作活動の時間は、次々と色を変えながら筆やペン を走らせたり、じっくり構成を考えて色紙を組み合わせたりする様子が見られる。活動の内 容が分かると、完成を目指して6人とも集中して取り組んでいる。
このように制作活動が好きな児童の実態と、これまでに積み重ねてきた経験を踏まえ、好 きなことや得意なことに一人一人が自信をもって意欲的に取り組ませたい。そして、自分の 頑張りを完成した作品としてプレゼントし、相手に喜んでもらう体験をすることで、これか らの活動に今まで以上に意欲をもって取り組もうとする姿を願い、この単元を設定した。
2 単元の計画【繰り返すことで、児童が見通しをもって取り組める単元計画に】
第1次のオリエンテーションでは、これまで経験してきた布染めや画用紙編みを生かして
家族へのプレゼントを作ることを決める。これまでの単元で制作した作品を見ながらどんな プレゼントが作りたいかを考えたり、プレゼントする相手を決めたりすることで、楽しみや 期待感をもって活動することにつなげていきたい。
第2次では前単元までの活動を生かして布を染める活動と箱を作る活動に取り組む。布染 めでは、赤・青・黄・紫の染色液を用いて好きな色を選んだり、ビー玉等で絞り模様を付け たりしながら染めていく。箱作りでは、色画用紙で平織りしたことを思い出しながら、台紙 となる色画用紙に、自分が選んだ好きな色の色画用紙のテープを前後に通していき、側面に なる部分を立ち上げることで箱を作っていく。
第3次では、作った箱の中に染めた布を入れてラッピングをし,プレゼントしたい相手に メッセージカードを書くことを通して、プレゼントしようとする気持ちを更に高めていきた い。
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3 活動内容【自分のもっている力を活かし、意欲的に取り組める活動内容に】
本単元では、布染めと箱作りが活動の中心となる。
布染めでは、布に絞り模様が出るよう輪ゴムを巻いて染色液に浸す。その後、輪ゴムを外 して水洗いし、乾かすという流れで活動する。染色液は赤・青・黄・紫の四色を用意し、自 分で好きな色を選んだり浸し方を変えたりすることで、楽しみながら存分に活動できるよう にしたい。
箱作りでは、台紙となる色画用紙に自分が選んだ好きな色の色画用紙の紙テープを編んで いき、それを土台となる画用紙に貼り合わせて箱の形にしていくという流れで活動する。台 紙の色も数種類用意することで、色の組み合わせを楽しんだり工夫したりしながら活動でき るようにする。
授業の導入では、自分が作った物を誰にプレゼントするのかを毎回確認したり、プレゼン トする相手からのビデオメッセージを見たりすることで、相手に喜んでもらうために活動す る、という意識を少しずつ育んでいきたい。
4 学習内容への支援【前単元からのつながりを生かし、自ら活動する支援に】
これまでの単元で制作した作品を教室に掲示することで、本単元とのつながりを意識でき
るようにする。また、作った物を家族にプレゼントするという制作の目的が常にイメージで きるような掲示物を準備することで、活動場所の雰囲気づくりを行う。さらに、プレゼント する相手からのビデオメッセージを用意することで活動への意欲付けを図る。
活動の一つ目である布染めでは、絞り模様を付ける際に輪ゴムを何回も巻き付けることが 難しい児童もいるので、教師が手を添えたり、安全ピンを使って輪ゴムが引っ掛けられるよ うにしたりするなど、児童に合った絞り方を支援していきたい。
二つ目の活動である箱作りでは、交互に編んでいくことが難しい児童がいるので、教師が 隣で一緒に活動しながら編む順番を確認したり、手掛かりとなるマークを付けたりして、自 分の力で編んでいけるようにする。さらに、編み終わった物を箱の形に組み立てる際、自分 でもできるように張り付ける場所に目印を付けたり両面テープを活用したりする。
どちらの制作活動でも、どこで何をするか、どこに何が置いてあるかが分かるような場の 設定をし、自分で見通しをもって活動できるように支援していく。
5 協働的活動への支援【友達と一緒に活動するよさを味わうことができる支援に】
すみれ組児童は、一人で活動することを好む児童が多いが、授業の導入・終末の場面で友 達が作った物を紹介したり、活動中に友達の様子が見えるような場の設定をしたりすること で、それぞれが同じ目的に向かって活動しているという一体感が感じられるようにする。
また、教師の声掛けや称賛によって個々の児童の活動をつなげたり、友達と一緒に活動す るよさに気付けたりするような雰囲気づくりを心掛ける。
Ⅲ 単元の目標【単元で目指す主体的な姿】
1 制作活動の目的が分かり、友達や教師と一緒に活動に取り組む。
2 これまで制作してきた体験を基に、見通しをもち、必要な材料を選んで活動する。
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Ⅳ 単元計画(総時数12時間、12日間)
主な活動内容 月 日 時 数
第1次 オリエンテーション 11月13日(月) 1時間 第2次 布を染めよう
箱を作ろう
11月14日(火)
~11月17日(金)
11月20日(月)
~11月23日(木)
4時間
4時間
(本時8/8)
第3次 ラッピングをしよう 振り返り
11月27日(月)、11月28日(火)
11月29日(水) 3時間
Ⅴ 本時の授業
1 本時の授業について
本時は、第2次の8時間目である。
前時までで染めた布を入れる箱を作る活動を行う。導入場面では、第1次からの流れでプ レゼントを渡す相手や自分が作る物を確認し、活動に対する目的意識を感じられるようにし てから制作活動を開始する。活動は、「好きな色の台紙を選ぶ」「自分の作りたい箱に合った 長さの色画用紙の紙テープを使って平織りをする」「編み終わった色画用紙を箱にするために 立体に組み立てる」という流れで活動する。平織りは、底面部分を編むが、その際に大きい 箱を作るか小さい箱を作るかを自分で選択し、それに合った長さの紙テープを選んで作る。
早く出来上がった児童には、二つ目も作ること等を伝え、時間いっぱい活動できるようにし たい。自分で必要な材料を選んだり活動を進めたりする等、おおまかな流れが分かり、主体 的に活動する姿を目指したい。
2 本時の目標【本時で目指す主体的な姿】
(1) 家族にプレゼントすることが分かり、友達や教師と一緒に制作に取り組む。
(2) 活動に見通しをもって、自分が作る箱に合った長さの紙テープを選んだり色の組み合 わせを考えたりしながら箱作りをする。
3 本時の展開
学習活動 支援上の留意点 1 挨拶をする。(9:50~ )
2 活動内容の確認
○プレゼント作りをすることを確か める。
○当番に注目するように促す。
○プレゼントすることに期待感がもてるよう、プレゼント を渡す相手を確認したり、メッセージビデオを見たりす る。
〇前時までに作った作品を提示し、本時も箱作りをするこ とを伝える。
○活動の終了時刻が分かるよう、目安となる時刻を時計の 模型を使って伝える。
4 3 かご作りをする。(9:55~ )
<台紙選び>
〇かごの台紙となる色画用紙を選ぶ。
○Aさんが集中して活動に取り組めるようにするために、
座席を端にし、教師が隣に座って一緒に活動したり友達 の様子を伝えたりする。
○BさんがFさんの様子を見て活動できるように座席を近 くにする。
○Cさん、Eさんが安心して活動に取り組めるように教師 が近くに座り、適宜上手にできていることを伝える。
○台紙の色を数種類用意することで、選ぶ楽しさが感じら れるようにする。
○自分が作りたい大きさの箱の台紙を選べるように、材料 が置いてある場所を確認する。
<色画用紙の平織り>
○箱の底面を編む。 ○好きな色の色画用紙を選びやすいように、色ごとに材料 を準備する。
○Dさんが順序良く編めるように教師が横で同じ色の組み 合わせで編んでいるのを見せたり、一緒に編んだりする。
○自分で必要な数を選べるように、材料置き場に紙テープ の本数を書いておく。
○作りたいかごに合った紙テープが選べるように、材料置 き場を離して設置する。
○上下交互に編めるように必要に応じて声掛けをする。
○編みやすいようにできるだけ台紙とは異なる色を選ぶよ うに声を掛ける。
○友達の作品の良いところをまねしたり参考にしたりでき るように、友達の作っている様子を紹介する。
<立体にする>
○平織りした色画用紙を土台となる 画用紙に貼り合わせ、側面部分を 両面テープで貼る。
○貼り合わせる位置が分かるように色ペンで合わせる線を 引いておく。
○土台の向きを間違えないように、置き方を書いたシート を用意したり、「カエルの目が上になるよ」等の声掛け をしたりする。
○貼り合わせる位置が分かりやすいように、あらかじめ側 面を軽く立ち上げておく。
○早く作り終わった児童には、二つ目を作ってもよいこと や、プレゼントする布を入れてみたりしてもよいことを 伝える。
○目安の時刻となったら、終わりの合図を出し、振り返り の場所へ椅子を持って移動するように伝える。
5 4 活動の振り返りをする。
(10:25~ )
5 挨拶
〇本時の活動を振り返ることができるように、作った箱を 一人ずつ提示し、誰にプレゼントするのかを尋ねたり出 来具合や活動の様子について伝えたりして、頑張りを全 員で共有できるようにする。
〇「がんばった・たのしかったカード」を用意して、自己 評価ができるようにする。
〇箱の中に布を入れて見せ、プレゼントのイメージをもち、
次時への期待感がもてるようにする。
〇当番に注目するように促す。
4 配置図
<箱作り>
<導入・振り返り>
箱の 土台・
両面 テープ 置き場
振り返りの表 プレゼントを渡す相手 前時までの作品 振り返りの表 プレゼントを渡す相手 前時までの作品等
完成 した 箱
T2
T3 PC
Aさん
紙テープ(小)
Cさん Bさん Dさん
Eさん
T1
Fさん
PC
T3
T2 T1
Aさん
Bさん
Cさん Dさん
Eさん
Fさん
台紙(小)
台紙
(大)
紙 テー プ
( 大)
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Ⅵ 個人の目標及び支援
氏名等 現在の活動の様子 本時について
本時の目標 本時の支援(教材教具、場の設定、教師の働きかけ、その他)
Aさん
(3年・男)
・教師が作っているところをよく見てい て、色画用紙での平織りの仕方を覚え、
自分から色画用紙に手を伸ばして作っ ている。
・小さい台紙であれば、飽きずに取り組 み、1時間の中で2~3個作る。編み 終わると教師に仕上げを頼みに来る。
・側面を両面テープで貼り合わせること が分かり、自分で張り合わせようとす る。
・台紙や紙テープの色の 組み合わせを自分で選 んで、できる限り一人 で編む。
・声掛けを受けながら、
自分で箱の組み立てを する。
・プレゼントを渡す相手を意識できるようにするために、「○○
さん(プレゼントする相手)に合う色は何色かな」「きっと喜 んでくれるね」等の声掛けをしたり、ビデオメッセージの言 葉を伝えたりする。
・自分で作れるという自信がもてるように2種類の箱から作り たい方を選べるようにする。
・自信をもって最後まで活動できるように、作業の途中で適宜
「上手だね」「きれいに作っているね」等の声掛けをする。
・Aさんが教師の様子を見ながら編めるように、教師が隣で同 じくらいのペースで編む。
・台紙を土台に貼る際、組み立てやすいように台紙の側面を折っ ておくよう声掛けをする。
Bさん
(3年・女)
・色画用紙での平織りの仕方が分かり、
台紙となる色画用紙を交互に持ち上 げて編むなど、自分でより速く編む 方法を見付けて編んでいる。
・編む色の順番に規則性を付けるなど、
工夫して編んでいる。
・友達の作っている様子を見て、良い ところをまねしてみるなどしている。
・箱の側面のどこを両面テープで貼り 合わせればよいかは分かったが、台 紙を土台のどの部分に置くかで迷い が見られる。
・色の組み合わせ等を工 夫し、自分から材料を
取りに行く等、進んで 編む。
・台紙を土台のどこに置 くかが分かり、一人で 組み立てる。
・今回はプレゼントする物を作っているという意識がもてるよ うに、「Bさんが作った物をプレゼントしたら、きっと喜んで もらえるね」等の声掛けをする。
・最後まで楽しく活動できるように、色画用紙の配色など工夫 している点について「素敵だね」等の称賛をする。
・自由に好きな色の画用紙を選べるように、同じ色ごとにまと めて準備する。
・箱の形に組み立てられるよう、組み立て用シートに合わせて 土台と台紙を置くように伝える。
7 Cさん
(3年・男)
・教師が材料を準備するとすぐに手を伸 ばしてくるなど、やりたいという気持 ちをもっている。
・交互に編んでいくことは、ある程度理 解している。時々、交互にならずに「上 上下」のようになってしまうこともあ るが、「ここがずれてるよ」と声を掛 けると自分でやり直している。
・箱を組み立てる際、土台と台紙の置き 方に混乱が見られる。
・活動に必要な色画用紙 等を自分で取りに行き、
一人で編もうとする。
・土台と台紙の置く場所 を教師と一緒に確認し てから組み立てる。
・自分で上下に編んでいくことができるように、教師が近くで 手本を示したり、目印となるマークを必要に応じて付けたり する。
・必要な材料が分かるように、手順表を見てCさんがどこまで 進めているのかを教師と一緒に確認する。
・支援してほしいことを教師に伝えたときは、手伝ってほしい、
教えてほしいことが伝わったことを本人に伝える。
・編むことに慣れてきたら、自分で上下に編んでいけるよう、
台紙に目印となるマークを必要に応じて付ける。
・土台と台紙の置き方が分かるように組み立て用シートを用意 する。
Dさん
(4年・女)
・色画用紙での平織りの仕方の大体が 分かり、自分で台紙を動かすなどし て編んでいる。
・速く編みたいという気持ちが出てき て、一人で進めたがるが「上上下」
のように飛ばして編んでしまうこと がある。
・「ここが違っているよ」と声を掛ける と、それを受け入れて自分で直そう とする姿が見られるようになってい る。
・箱に組み立てる際、教師と一緒に貼 り合わせ方を確かめながら活動して いる。
・教師の声掛けや支援を 受けながら、自分で台 紙の色や紙テープを選 んで編む。
・両面テープで貼り合わ せる場所を教師と確認 しながら組み立てる。
・教師が隣で「次は上だね。次は下だよ」等、様子を見ながら 声掛けをする。
・順序良く編んでいけるよう、必要に応じて教師が台紙を押さ えたり、持ち上げたりする。
・自分が作る箱に必要な土台が分かるように、材料置き場に顔 写真を貼っておく。
・編んだ色画用紙と土台を自分で貼り合わせることができるよ う、あらかじめ両面テープを貼った土台を用意しておく。
・組み立ての際、貼り合わせる場所を一か所ずつ印を付けなが ら貼っていく。
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Ⅶ 評価
1 家族にプレゼントすることが分かり、友達や教師と一緒に制作に取り組んだか。
2 活動に見通しをもち、自分が作る箱に合った紙テープを選んだり、色の組み合わせを考えたりしながら箱作りをしたか。
Eさん
(4年・男)
・色画用紙での平織りの仕方の大体が分 かり、色画用紙を交互に通しながら慎 重に編んでいる。
・2本目、3本目になった時に、前に編 んだ部分と上下を逆にすることに迷い がある。
・箱の組み立てでは、土台が箱の形にな ることや貼り合わせる場所は分かった が、折り目を付けずに立ち上げている。
・自分で材料を選んだり、
色を決めたりする等して 編む。
・土台や台紙の置き方を自 分で確認しながら組み立 てる。
・教師がEさんと同じ色で途中まで編んだ物を見せたり、上に 通すのか、下に通すのかが分かるように部分的にマークを付 けたりする。
・自信をもって活動できるように「大丈夫、できているよ」「上 手だね」等、様子を見ながら適宜声掛けをする。
・上下に編んでいく順番が分かるように台紙に目印となるマー クを必要に応じて付ける。
・迷わずに組み立てられるよう、組み立て用シートを用意する。
Fさん
(4年・男)
・色画用紙での平織りの仕方が分かり、
自分から進んでどんどん活動している。
・織り始める前に、使いたい色画用紙を 数種類選び、並べて配色等を確認して から編んでいる。
・通した色画用紙の端まできっちりそろ えて編んでいる。
・箱に組み立てる際、土台を見て箱にな る事を理解し、自分で貼り合わせてい る。
・作業の手順表や組み立 て用シートを見ながら、
自分で編んだり組み立 てたりする。
・時間いっぱい自分で考えたり工夫したりして取り組めるよう に、活動の流れや材料の場所について、授業の始めに確認す る。
・活動の終了時刻がはっきりするようにタイマーを用いる。
・意欲をもって活動できるように、色画用紙の配色の工夫や、
イメージをもってから取り掛かる姿勢、考えて取り組んでい る姿等を称賛する。
・一人で取り組めるように、Fさんのそばに手順表を用意する。
・迷わずに組み立てられるよう、組み立てシートを用意する。
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