確率論 I レジメ , Ver. 1
2009/01/03,
西岡•
この レジメ, Ver 1
は講義最終日2009/01/14
以降に書き換えることがある.
なお 「2009/01/21
(
水), 3
限, 8104
」にて補講をおこなう.
•
質問/
リクエスト のあるものは「オフィスアワー=
水曜4
限」に2
号館11
階38
号室 にくる こと.
•
それ以外の曜日/
時間も,
質問/
リクエスト を受け付けるが,
研究室には不在の可能性がある.
0
確率論とは何か•
確率論を一口で言うと, ‘
偶然量の法則性を調べる数学’
である.
(i)
ところが偶然というのは, ‘
本来予測できない’
という意味だから, ‘
その法則性’
という説明は自己矛盾 とも考えられる.
(ii)
しかし実際には, ‘
粒子の存在確率’
という偶然性の概念が量子力学の基礎となっており,
それを取り除 くと幾つもの物理現象の説明は大変難しくなる*1. ⇒
つまり,
自然界での偶然量には法則がある.
(iii)
また近年金融の基礎となりつつある「数理ファイナンス」は,
株価の変動をある法則性を持つ確率現象と捉え
, ‘
オプション’
と呼ばれる金融派生商品の適正価格を決定する理論である.
⇒
これらは‘
偶然量の法則’
が実社会に意味のある研究対象であることを示す例と言える.
•
それではどういう‘
偶然量’
が,
数学=
確率論 の対象になるのか?
(i)
何回でも繰り返すと何らかの安定性のある量が現れるような‘
偶然量’
だけを対象としている. (ii)
どういうときに,
この安定性が出現するかは極限定理 という言葉で厳密に定義されている.
(iii)
良く知られている‘
極限定理’
としては,
「大数の法則 」「ポアッソンの小数法則」「中心極限定理」などが有る*2
.
(iv)
これらの極限定理どれも保険業務や統計などの基礎理論であり,
社会と密接に関連している.
0.1
確率論の始まり–
ラプラスによる確率の定義•
数学史で確率論の発端といわれるのは,
パスカルが父親から,
「ゲームを途中で止めたときに掛け金をど う配分したらよいか?
」という質問を受けた事とされている.
掛け金は「賭の勝率の期待値」 に従って配分 するので,
これは確率計算の問題になる.
•
パスカル以前にもケプラーやガリレオなども確率の計算結果を発表したり,
本を書いたりしている.
またパスカルと同時代の,
フェルマー,
ベルヌーイ,
ドゥ・モワブル,
ラプラス なども確率論を研究した.
•
この頃の確率論の問題は,
「サイコロの問題」とかごく簡単なものが対象なので, ‘
確率’
という概念も厳密 な吟味を必要としなかった.
例えばラプラスは,
次を確率の定義としている*3.
*1 有名なアインシュタインは,当初‘偶然性‘を物理学に持ち込むことに反対で,「神はサイコロを振らない」という言葉を残し た.しかし晩年には,その立場を変えた.
*2「確率論II」で講義する.
*3 高校数学で学ぶ確率論でも, ‘確率の定義’として 定義0.1を採用している.
定義
0.1 (
ラプラス).
全体が同じように起こりうるn
個の場合から成る.
事象A
がそのうちのk
個の場合 から成るとき,
事象A
の起こる確率P[A] = k/n
である.
0.2
ベルヌイの発見–
大数の法則17
世紀までの確率論では,
有限な事象に対して組み合わせ論的な計算で確率を求めることが主な研究 だった.
この段階から本質的な飛躍が起こったのがベルヌーイの「大数の法則」の発見である
.
「大数の法則」は 後で詳しく講義するが,
その直感的イメージは次のようなものである:
‘
大数の法則’
のイメージ:
公平なサイコロをn
回振るとき, 1
の目がでる回数をn
1 とする.
するとn → ∞
のとき, n
1/n → 1/6
となる.
これは「無限個のランダムな量に関する法則性が発見された」と見る事ができ
,
確率論と実社会との接点と なる発見であった*4. t
0.3
有限から無限事象へ•
ベルヌーイの大数の法則がそれまでの確率論からの 本質的な飛躍 と言う意味は,
無限個のランダムな 量を扱う故である.
•
ところが,
無限個の量を扱う場合には,
「ラプラスによる確率の定義0.1
」自体の正当性を再検討する必 要がある*5.
•
実際に,
ラプラスの定義0.1
では不十分な例を「ベルトランドのパラドクス–
参考資料」で挙げた.
興味 のある人はそれを参照すること.
0.4
近代確率論の立場–
確率空間•
近代の確率論では,
「極限定理」に代表されるように,
無限個の値をとる偶然量 が主たる対象と なる.
•
そこでは「ベルトランドのパラドクス」と同じように, ‘
確率の解釈での曖昧さ’
が出現するので,
「ま ず確率を定義してから議論を開始する」 との立場が共通認識となっている.
より詳しくいうと
,
近代確率論では(a)
観測する対象の全体:
事象空間 と呼ばれ, Ω
と表記されることが多い.
(b)
数学的な操作ができる対象のクラス:
加算加法族 と呼ばれ, F
等と表記される.
数理ファイナンス や確率論の専門家には重要なことだが,
本書の段階では気にしなくて良い.
(c)
確率:
事象空間Ω
に属する全てのものにたいし,
それが起こる確率P
を定義する. P
は確率測度と呼 ばれる.
の三つ組み
(Ω, F , P)
を予め確定してから,
議論を開始する.
つまり
,
確率は予め宣言するものであり,
観測や経験から導かれるものではないが「確率とはなにか」へ の回答と要約できる.
*4競馬,カジノ,宝くじ などの事業での利益を保証する原理である.
*5 無限を扱う場合,一見常識とは異なる事態が起こりえる. 例えば,次の等式が厳密に成立している: 0.999· · ·= 1
注意
0.2. (i)
この三つ組み(Ω, F , P)
は確率空間と呼ばれ,
これを準備することが近代確率論の特徴であ る. F
やP
は幾つかの条件を満たすことが要請されているが,
その概略は 後に述べる.
(ii)
ただし,
本講義で主に扱うΩ
が有限個の場合 には,
前記(i)
の厳密な準備は必要が無い場合が多く,
「ラプラスによる確率の定義
0.1
」でもそれほど不都合は生じない.
(iii)
事象空間Ω
が無限個からなるとき,
上記(c) (
事象空間Ω
に属する全てのものにたいし,
それが起こる確率
P
を定義する)
を実行することは,
決して簡単ではない*6.
1
確率空間(i)
現代の確率論では,
「まず適当な確率空間(Ω, P )
を定義する」という方法をとる.
この文法に従って,
今後の議論を進める.
(ii)
また,
近代確率論では「集合論の演算と記号」を多用する.
このサイトの「集合論の基礎」も参照する こと.
1.1
確率空間の定義• Ω
はn
個の元からなる集合Ω = { w
1, w
2, · · · , w
n}
であり
,
事象空間*7sample space
と呼ばれ,
その元w
k∈ Ω
は事象sample
と呼ばれる.
• P
は確率測度probability measure
であり,
ある集合族*8F
上の集合関数で,
次の条件を満たしている: 0 ≤ P[A] ≤ 1, P[Ω] = 1, P[ ∅ ] = 0,
i ̸ = k
ならA
j∩ A
k= ∅
⇒ P[A
1∪ A
2∪ · · · ∪ A
n] = P[A
1] + P[A
2] + · · · + P[A
n] (1.1)
•
つまり確率P
は予め与えられており,
観測などから自動的に導かれるものではない.
練習問題1.1.
確率空間(Ω, P)
において,
次のことを確かめよ.
(i) P[A
c] = 1 − P[A], (ii) A ⊂ B ⇒ P[A] ≤ P[B]
(iii) A ∩ B = ∅ ⇒ P[A ∪ B] = P[A] + P[B]. ♯
1.2
確率空間の例例題
1.2.
サイコロを1
回投げる.
起こり得る事象はw
1≡ { 1
の目がでる} , w
2≡ { 2
の目がでる} , · · · , w
6≡ { 6
の目がでる}
の6
通りであり,
事象空間はΩ = { w
1, · · · , w
6}
*9.
*620世紀初頭に,ロシア人の数学者A. N.コルモゴロフ が(iii)を実行する一般的な方法(「コルモゴロフの拡張定理」)を提案 し,近代確率論への道を切り開いた.
*7 しばしば, 事象空間”とも呼ばれる.
*8 この講義では,Fとしては,常に 巾集合族= Ωの部分集合の全体 を考えるので,今後は気にしなくて良い.
*9 F はΩの巾集合族
F ≡ {∅,Ω, w1,· · ·, w6, w1∪w2,· · ·, w5∪w6, w1∪w2∪w3,· · · } で26= 64個の集合から成っている.
また
,
このサイコロが公正なものとすると,
確率測度P
はP[w
1] = 1
6 , P[w
2] = 1
6 , · · · , P[w
6] = 1 6
となる. ⋄
練習問題
1.3.
例題1.2
の確率空間(Ω, P)
で,
A ≡
サイコロの目が奇数= { w
1, w
3, w
5} , B ≡
サイコロの目が4
以上= { w
4, w
5, w
6}
とおく.
次の確率を計算せよ.
(i) P[A ∩ B], (ii) P[A ∪ B], (iii) P[A] + P[B] − P[A ∩ B]. ♯
例題1.4.
コインを2
回投げる.
起こり得る事象はw
1≡ { 1
回目=
表, 2
回目=
表} , w
2≡ { 1
回目=
裏, 2
回目=
表} , w
3≡ { 1
回目=
表, 2
回目=
裏} , w
4≡ { 1
回目=
裏, 2
回目=
裏} ,
の
4
通りであり,
事象空間はΩ = { w
1, · · · , w
4} ,
その巾集合族F
は16
個の集合から成っている*10.
こ こで(1.2)
投げたコインは必ずしも公正ではなく,
表がでる確率がp, 0 < p < 1,
とする
.
このとき 確率測度P
はP[w
1] = p
2, P[w
2] = P[w
3] = p(1 − p), P[w
4] = (1 − p)
2 となる. ⋄
•
次の例の様に,
事象の数が多いときに,
確率空間をきちんと定義することは易しくない. 20
世紀初頭にロ シア人の数学者コロモゴロフKolmogorov
が,
次の例題
1.5
でn → ∞
の場合にも,
確率空間を定義できる方法(= Kolmogorov
の拡張定理)
を証明し,
近代確率論が誕生した.
例題
1.5.
今度は(1.2)
のコインをn
回投げる.
起こり得る事象はw
1≡ { 1
回目=
表, 2
回目=
表, 3
回目=
表, · · · , n
回目=
表} , w
2≡ { 1
回目=
裏, 2
回目=
表, 3
回目=
表, · · · , n
回目=
表} , w
3≡ { 1
回目=
表, 2
回目=
裏, 3
回目=
表, · · · , n
回目=
表} ,
.. .
w
N≡ { 1
回目=
裏, 2
回目=
裏, 3
回目=
裏, · · · , n
回目=
裏} , (1.3)
の
N = 2
n 通りであり,
事象空間はΩ = { w
1, · · · , w
N}
*11.
このように極めて多数の元からなる
Ω
を扱う場合には, (1.3)
を次のように書き直した方が分かり易く なる.
*10 Ωの巾集合族は
F ≡ {∅,Ω, w1,· · ·, w4, w1∪w2,· · ·, w3∪w4, w1∪w2∪w3,· · ·, w2∪w3∪w4} で24= 16個の集合から成っている.
*11 F はΩのべき集合族で2N= 22n個の集合から成っている.
別の表記法
: 1
が表, 0
が裏を表すとして,
w ∈ Ω
にたいしw = (w
(1), w
(2), · · · , w
(2))
ここでw
(k)= 1
もしくは0.
(1.4)
この表記法を使うと
, (1.3)
はw
1= (1, 1, · · · , 1), w
2= (0, 1, · · · 1), w
3= (1, 0, 1, · · · , 1), · · · , w
N= (0, 0, · · · , 0)
となる.
すると確率測度P
はw ∈ Ω
にたいしP[w] = p
|w|(1 − p)
n−|w|,
ここで
| w | ≡ w
(1)+ w
(2)+ · · · + w
(n)=
表がでた回数(1.5)
となる
. ⋄
2
条件付き確率と独立確率空間
(Ω, P)
を固定する.
定義
2.1. P[B] ̸ = 0
である事象A, B
にたいし,
事象
B
が起こった後に,
事象A
が起こる確率 を条件付き確率conditional probability P[A/B]
と呼び,
(2.1) P[A/B] ≡ P[A ∩ B ]
P[B] (
ベイズの公式)
で定義する*12. ⋄
定義
2.2.
事象A
とB
が独立independent
とは(2.2) P[A ∩ B] = P[A] · P[B]
が成立することである
. ⋄
•
ベイズの公式を使うと,
独立 が 事象A
とB
は無関係 と同値であることが判る.
定理
2.3.
事象A
とB
が独立. ⇔ P[A/B] = P[A]. ⋄
[
証明]
まず⇒
を示す.
ベイズの公式(2.1)
と 独立の定義(2.2)
よりP[A/B] = P[A ∩ B]
P[B] = P[A] · P[B]
P[B] = P[A].
次に
⇐
を示す.
定理の仮定と ベイズの公式(2.1)
よりP[A ∩ B]
P[B] = P[A/B] = P[A]
となる
.
両辺にP[B ]
を乗じて, ‘
独立’
の定義(2.2)
が得られる. 2
• 3
個以上の事象にたいしては,
独立 を定義すること自体が煩雑な作業である.
*12 T. Bayesは英国長老派教会の牧師でアマチュア数学者.ベイズの公式(2.1)は彼の死後に発表された.条件付き確率P[A/B]
は‘事後確率’とも呼ばれる. なお,この公式は「朝日新聞」の特集記事で紹介されるなど,各方面へ応用され近年注目を集めて
いる.
定義
2.4. (i) 3
個の事象A, B, C
が互いに独立 とは,
次の四つの等式が成立することである: P[A ∩ B] = P[A] · P[B], P[B ∩ C] = P[B] · P[C],
P[C ∩ A] = P[C] · P[A], (2.3a)
(2.3b) P[A ∩ B ∩ C] = P[A] · P[B] · P[C].
(ii) k
個の事象A
1, A
2, · · · , A
k が互いに独立 とは, A
1, A
2, · · · , A
k から取り出した任意のj
個の事象A
i1, A
i2, · · · , A
ik にたいし,
次の等式が成立することである:
P[A
i1∩ A
i2∩ · · · ∩ A
ik] = P[A
i1] · P[A
i2] · · · P[A
ik]. ⋄
注意
2.5.
事象A, B, C
にたいし(2.3a)
が成立していても(2.3b)
が成立するとは限らない.
反例: 4
枚のカードa, b, c, d
があり,
「
a
には2
」,
「b
には3
」,
「c
には5
」,
「d
には30
」 と数字が書かれている.
いまランダムにカードを選ぶとし,
事象A, B, C
を事象
A :
カードの数字が2
で割り切れる,
事象B :
カードの数字が3
で割り切れる,
事象C :
カードの数字が5
で割り切れる,
とする.
このとき(2.3a)
は成立しているが, (2.3b)
は不成立である.
例題2.6.
注意2.5
の 反例 を証明せよ. ⋄
[
解答]
カードa, b, c, d
が選ばれる確率は各々1/4
なので,
P[A ∩ B ] = P[
カードd
を選ぶ] = 1 4
だがP[A] = P[
カードa
またはd
を選ぶ] = 1
2 , P[B] = P[
カードb
またはd
を選ぶ] = 1 2
となり
, (2.3a)
の第一式が成立している.
またP[B ∩ C] = P[
カードd
を選ぶ] = 1 4
だがP[B] = P[
カードb
またはd
を選ぶ] = 1
2 , P[C] = P[
カードc
またはd
を選ぶ] = 1 2
となり,
第二式も成立している.
第三式もこれと同様の計算で成立が示される.
一方,
P[A ∩ B ∩ C] = P[
カードd
を選ぶ] = 1 4 , P[A] · P[B] · P[C] = 1
2 · 1 2 · 1
2 = 1 8
だから, (2.3b)
は不成立である. 2
•
さらに(2.3b)
が成立していても(2.3a)
が成立するとは限らない.
例題
2.7. 24
枚のカードがあり,
各カードには数字が一つ書かれている. ‘
書かれた数字’
と‘
その数字が書 いてあるカードの枚数’
は以下の通り:
カードに書いてある数字 カードの枚数
2, 3, 5
それぞれ5
枚ずつ6, 10, 15
それぞれ2
枚ずつ30 3
枚いまランダムにカードを選ぶとし
,
事象A, B, C
を事象
A :
カードの数字が2
で割り切れる,
事象B :
カードの数字が3
で割り切れる,
事象C :
カードの数字が5
で割り切れる,
とする.
(i) (2.3b)
が成立していることを示せ. (ii) (2.3a)
は成立しないことを示せ. ⋄
2.1
練習問題練習問題
2.8. (Ω, P)
を1
回サイコロを投げる時の確率空間とする.
つまりw
1≡ { 1
の目がでる} , · · · , w
6≡ { 6
の目がでる}
であり,
事象空間はΩ = { w
1, · · · , w
6} .
また,
このサイコロが公正なものでP[w
1] = 1
6 , P[w
2] = 1
6 , · · · , P[w
6] = 1 6
事象A, B
をA ≡
サイコロの目が奇数= { w
1, w
3, w
5} , B ≡
サイコロの目が4
以上= { w
4, w
5, w
6}
とおく.
次の確率を計算せよ.
(i) P[A ∩ B], (ii) P[A ∪ B], (iii) P[A] + P[B] − P[A ∩ B].
練習問題
2.9. (Ω, P)
を前問の確率空間とする.
(i)
事象A ≡
偶数の目がでる をw
1, · · · , w
6 を使って表せ. (ii)
条件付き確率P[w
2/A]
を計算せよ.
(iii)
事象A
とw
2 は独立か?
練習問題
2.10. (Ω, P)
を不公平なコインを2
回投げるときの確率空間とする.
つまりw
1≡ { 1
回目=
表, 2
回目=
表} , w
2≡ { 1
回目=
裏, 2
回目=
表} , w
3≡ { 1
回目=
表, 2
回目=
裏} , w
4≡ { 1
回目=
裏, 2
回目=
裏} ,
として,
事象空間はΩ = { w
1, · · · , w
4} .
次 確率測度P
をP[w
1] = p
2, P[w
2] = P[w
3] = p(1 − p), P[w
4] = (1 − p)
2 と定義する.
(i)
事象A ≡ 1
回目のコイン投げが表 をw
1, · · · , w
4 を使って表せ.
(ii)
事象B ≡ 2
回目のコイン投げが表 をw
1, · · · , w
4 を使って表せ.
(iii)
事象A
とB
は独立か?
3
確率変数確率空間
(Ω, P)
を固定する.
全ての事象
w ∈ Ω
にたいし実数を与える関数X : Ω → R
を確率変数random variable
と呼ぶ.
2つの確率変数X (w), Y (w)
を考え, X(w)
はa
1, a
2, · · · , a
n の値, Y (w)
はb
1, b
2, · · · , b
m の値をとる とする. X (w)
とY (w)
が独立independent
とは,
すべての1 ≤ j ≤ n, 1 ≤ k ≤ m
にたいし(3.1) P[X(w) = a
j, Y (w) = b
k] = P[X (w) = a
j] · P[Y (w) = b
k]
が成立することである.
例題
3.1.
例題1.4
の確率空間(Ω, P)
で 確率変数X(w), Y (w)
を次のように定義する: X(w) ≡
½ 1 1
回目のコイン投げが表− 1 1
回目のコイン投げが裏Y (w) ≡
½ 1 2
回目のコイン投げが表− 1 2
回目のコイン投げが裏(3.2)
すると
,
P[X (w) = 1] = P[w
1∪ w
3] = P[w
1] + P[w
3] = p
2+ p(1 − p) = p, P[X (w) = − 1] = P[w
2∪ w
4] = P[w
2] + P[w
4]
= p(1 − p) + (1 − p)
2= 1 − p,
P[Y (w) = 1] = P[w
1∪ w
2] = P[w
1] + P[w
2] = p
2+ p(1 − p) = p, P[Y (w) = − 1] = P[w
3∪ w
4] = P[w
3] + P[w
4]
= p(1 − p) + (1 − p)
2= 1 − p (3.3)
となる
. ⋄
練習問題
3.2.
上の(3.2)
で述べた確率変数X (w), Y (w)
は独立である.
実際にP[X(w) = 1, Y (w) = 1], P[X(w) = 1, Y (w) = − 1], P[X(w) = − 1, Y (w) = 1], P[X (w) = − 1, Y (w) = − 1],
を計算し,
独立であることを確かめよ. ♯
練習問題
3.3.
例題1.4
で述べたコインを2回投げ,
(3.4) Z(w) ≡
出た表の数× 100
円だけ賞金がもらえる
.
この確率変数Z(w)
を(3.2)
のX (w), Y (w)
を使って表せ.
また次の確率を計算せよ.
(i) P[Z(w) = 200], (ii) P[Z (w) = 100], (iii) P[Z(w) = 0]. ♯
例題
3.4.
つぎに,
例題1.5
の確率空間(Ω, P)
で,
確率変数X
k(w), k = 1, 2, · · · , n,
を次で定義する.
(3.5) X
k(w) ≡
½ 1 k
回目のコイン投げが表− 1 k
回目のコイン投げが裏この場合にP[Xk(w) =±1]の確率を計算してみよう: (1.4)の表記法を使う. 数学的帰納法を使えば
P[Xk(w) = 1] =P[{w∈Ω :w(k)= 1}] = X
w∈Ω,w(k)=1
P[w] =p
P[Xk(w) =−1] =P[{w∈Ω :w(k)= 0}] = X
w∈Ω,w(k)=0
P[w] = 1−p
が簡単に証明できる. ⋄
例題
3.5. (3.5)
の確率変数X
k(w), k = 1, 2, · · · , n
にたいし,
新しい確率変数を(3.6) S
k(w) ≡
½ 0 k = 0
X
1(w) + · · · + X
k(w) 1 ≤ k ≤ n.
この確率変数は標準ランダム・ウォークrandom walkと呼ばれ,応用上,重要なものである. ⋄
練習問題
3.6 (2
項分布). (3.6)
のS
k(w), k = 0, 1, · · · , n,
にたいし,
P[S
k(w) = j] =
kC
(k+j)/2p
(k+j)/2(1 − p)
(k−j)/2,
ここで− k ≤ j ≤ k
かつk + j
は偶数(3.7)
となることを示せ
. ( (3.7)
の右辺は2
項分布binomial distribution
と呼ばれる. ) ♯
4
確率変数の平均確率変数を特徴づける数値はいろいろあるが
,
特に 平均 が重要である.
定義4.1. (i) a
1, · · · , a
n の値をとる確率変数X(w)
にたいして,
E[X(w)] ≡ a
1P[X(w) = a
1] + a
2P[X (w) = a
2] + · · · + a
nP[X (w) = a
n]
をX(w)
の平均mean
*13 と呼ぶ. ⋄
例題
4.2.
例題3.1
で定義された確率変数X (w)
の平均を求める. (3.3)
を使うとE[X(w)] = 1 · P[X (w) = 1] + ( − 1) · P[X(w) = − 1]
= 1 · p + ( − 1) · (1 − p) = 2p − 1. ⋄
例題4.3.
次の賭G
を行う:
G :
サイコロを1
回投げ,
出た目× 100
円の賞金を獲得 このとき,
賭G
の参加料を幾らに設定*14すれば公平か? ⋄
解答
.
例題1.2
の確率空間(Ω, P)
を考えると,
賭G
で得られる賞金の額はw = w
k のときZ(w) = k · 100, k = 1, 2, · · · , 6
と表現できる. § 5
で述べるKolmogorov
の強大数の法則 よりn
を十分大きな数とする.
賭G
がn
回実施されたとき,
賞金の支払い総額はn · E[Z(w)]
に近づく が判っている.
これより 賭G
の参加料 はE[Z(w)] = 100 · P[Z(w) = 100] + · · · + 600 · P[Z (w) = 600]
= 100 · 1
6 + · · · + 600 · 1
6 = 2100
6 = 350
円 に設定すれば,
主催者/
参加者の両者に対し公平である. 2
一般に
,
平均の計算は易しくない.
その計算を少しでも容易にするために,
次の補題がある.
*13 しばしば,期待値expectationとも呼ばれる.
*14 運営費用は考えない.
補題
4.4 (
重要). X (w), Y (w)
を確率変数, a, b
を定数とする. (i) E £
a X(w) + b Y (w)] = a E[X(w)] + b E[Y (w)].
(ii)
定数a
にたいしては, E[a] = a.
(iii) X(w)
とY (w)
が独立ならE[X(w) · Y (w)] = E[X (w)] · E[Y (w)]. ⋄
定義
4.5.
成功と失敗の2つの結果しかない試行をベルヌイ試行と呼ぶ*15. ⋄
例題
4.6.
表が出る確率がp (0 < p < 1)
である不正なコインを2
回投げる.
確率変数X
1(w), X
2(w)
を 次で定義:
X
1(w) ≡
½ 1 1
回目に表0 1
回目に裏X
2(w) ≡
½ 1 2
回目に表0 2
回目に裏.
(i)
つぎの確率分布をもとめよ.
(a) X
1+ X
2, (b) (X
1+ X
2)
2, (c) X
1· X
2(ii)
つぎの平均を計算せよ.
(d) E[X
1+ X
2], (e) E[(X
1+ X
2)
2], (f) E[X
1· X
2].
[
解答] (i) X
1, X
2 は独立で,
X
1 の値0 1
確率1 − p p
X
2 の値0 1
確率1 − p p
これよりX
1+ X
2の値0 1 2
確率
(1 − p)
22 p(1 − p) p
2(X
1+ X
2)
2 の値0 1 4
確率
(1 − p)
22 p(1 − p) p
2X
1· X
2 の値0 1
確率
1 − p
2p
2(ii)
前の小問の解答を使うとE[X
1+ X
2] = 0 · (1 − p)
2+ 1 · 2p(1 − p) + 2 · p
2= 2p.
E[(X
1+ X
2)
2] = 0 · (1 − p)
2+ 1 · 2p(1 − p) + 4 · p
2= 2p + 2p
2. E[X
1· X
2] = 0 · (1 − p
2) + 4 · p
2= 4p
2.
[
別解]
スマートな方法もある.
まずE[X
1] = 0 · (1 − p) + 1 · p = p, E[X
2] = 0 · (1 − p) + 1 · p = p.
*15 ベルヌイ試行は大変単純だが,実は多くの確率現象がベルヌイ試行の組み合わせで表現できる.
補題
4.4, (i)
を使うと,
E[X
1+ X
2] = E[X
1] + E[X
2] = p + p = p.
つぎに
X
1とX
2は独立だから,
補題4.4, (iii)
からE[X
1· X
2] = E[X
1] · E[X
2] = p
2.
最後にE[X
12] = 0
2· (1 − p) + 1
2· p = p, E[X
22] = 0
2· (1 − p) + 1
2· p = p.
これより
E[(X
1+ X
2)
2] = E[X
12+ 2 X
1· X
2+ X
22]
= E[X
12] + 2 E[X
1· X
2] + E[X
22] = p + 2 p
2+ p = 2p + 2p
2. 2
例題
4.7.
成功確率p
のベルヌイ試行を成功するまで繰り返す. (i) k
回以内に成功する確率F (k, p)
を計算せよ.
(ii)
成功するまでに要する回数Y (w)
の平均を求めよ. ⋄ [
解答] Step 1. q ≡ 1 − p
とおくと,
1
回目の成功する確率: P[Y (w) = 1] = p, 2
回目に成功する確率: P[Y (w) = 2] = q p,
.. .
k
回目に成功する確率: P[Y (w) = k] = q
k−1p, .. .
(4.1)
となるので
,
F (k, p) = p + qp + q
2p + · · · + q
k−1p = p · 1 − q
k1 − q = 1 − (1 − p)
k.
ここで,
いくつかのp
にたいしF (k, p)
の値を計算してみる:
成功確率
p 0.1 0.2 0.3 0.5 3
回以内に成功する確率F (3, p) 0.27 0.49 0.66 0.88 5
回以内に成功する確率F (5, p) 0.41 0.67 0.83 0.97 7
回以内に成功する確率F (7, p) 0.52 0.79 0.92 0.99 10
回以内に成功する確率F (10, p) 0.65 0.89 0.97 ∼ 1
教訓
:
同じ試行を10
回繰り返して,
一度も成功しない.
⇔
成功確率が10%
以下の試行を繰り返している.
別の試行に切り替えろ. Step 2. Y (w)
の平均値を求める. (4.1)
と平均値の定義より,
E[Y (w)] = 1 · p + 2 · q p + 3 · q
2p + · · · + k · q
k−1p + · · ·
= p ¡
1 + 2q + 3q
2+ · · · + kq
k−1+ · · · ¢
= p
(1 − q)
2= 1 p .
注:
次の級数の計算を確かめる事(
「基礎数学I
」「基礎数学II
」):
1 + 2q + 3q
2+ · · · + kq
k−1· · · = 1
(1 − q)
2. 2
例題
4.8.
ガムの景品にカードを付ける.
カードは4種類あり,
すべての種類を揃えると,
別の景品と交換で きる. Z (w)
個のガムを買うと, 4
種類のカードがすべて揃ったとする.
確率変数Z(w)
の平均をもとめよ.
⋄
[
解答] (i)
まずガムを1
個買うと,
ある種類a
のカードが手に入る.
(ii)
つぎにガムを買ったとき, a
以外のカードを手に入れる確率はp = 3/4.
つまり 成功確率3/4
のベル ヌイ試行 を成功するまで繰り返すことになる.
その試行の回数をY
1(w)
とする.
(iii) 3
種類目のカードを手に入れるには,
成功確率2/4
のベルヌイ試行 を成功するまで繰り返すことになる
.
その回数をY
2(w)
とする.
(iv) 4
種類目のカードを手に入れるには,
成功確率1/4
のベルヌイ試行 を成功するまで繰り返すことになる
.
その回数をY
3(w)
とする.
(v)
結局1 + Y
1(w) + Y
2(w) + Y
3(w)
個のガムを買うと, 4
種類すべてのカードが揃う.
ここで 例題4.7
を 使うと, Y
k(w)
の平均が計算できるので,
E[Z(w)] = E[1 + Y
1(w) + · · · + Y
3(w)] = 1 + E[Y
1(w)] + · · · + E[Y
3(w)]
= 1 + 1 3/4 + 1
2/4 + 1 1/4 = 25
3 .
5
確率変数の分散と相関係数確率変数の 散らばり具合 を特徴づける数値として
,
分散が重要である.
また 二つの確率変数の独立 性の度合い を量る量として相関係数がある.
5.1
分散確率変数
X (w)
にたいし,
平均m ≡ E[X(w)]
を 定義4.1
で与えた.
定義5.1. a
1, · · · , a
n の値をとる確率変数X (w)
にたいして,
σ
2[X(w)] ≡ E[ ¡
X (w) − m ¢
2] = X
nk=0
¡ a
k− m ¢
2P[X(w) = a
k]
をX(w)
の分散variance
と呼ぶ. ⋄
注意
5.2.
次の2
種類の確率変数X(w)
とY (w)
を考えてみよう. P[X (w) = 1] = 1
2 = P[X(w) = − 1], P[Y (w) = 100] = 1
2 = P[Y (w) = − 100].
どちらの確率変数も
E[X(w)] = 1 · 1 2 − 1 · 1
2 = 0, E[Y (w)] = 100 · 1
2 − 100 · 1 2 = 0,
と平均は0
である.
ところが分散を比べるとσ
2[X(w)] = E[ ¡
X (w) − 0 ¢
2] = 1
2· 1
2 + ( − 1)
2· 1 2 = 1 σ
2[Y (w)] = E[ ¡
Y (w) − 0 ¢
2] = (100)
2· 1
2 + ( − 100)
2· 1
2 = 10000
となり大きく異なる
. X (w)
は出入り1
円, Y (w)
は出入り100
円の公平な賭と考えると,
分散は 賭の危 険度を表す と解釈できる*16. ⋄
例題
5.3 (
卵の運搬).
2つの卵を籠に入れて運搬する. 2
種類の運搬方法 方法A: 2
つの卵を1つの籠で運ぶ.
方法
B:
卵を1
つずつ別の籠に入れ,
別々に運ぶ.
にたいし
,
それぞれのリスクを数値化せよ.
ただし「籠を落としたとき,
卵はすべて割れる」とする. (
ヒント:
籠を落として卵を割る確率をq
とし,
方法A
で届く卵の個数をX (w),
方法B
での個数をY (w)
とおく. X (w)
およびY (w)
の分散がリスクである. ) ⋄
[
解答]
リスクは「分散」を計算することで,
数値化される. Step 1.
まずX(w), Y (w)
の分布を求める.
X (w)
の値0 2
確率q 1 − q
Y (w)
の値0 1 2
確率
q
22q(1 − q) (1 − q)
2 この表から,
それぞれの平均値を計算する.
E[X (w)] = 0 · q + 2 · (1 − q) = 2(1 − q),
E[Y (w)] = 0 · q
2+ 1 · 2 q (1 − q) + 2 · (1 − q)
2= 2(1 − q).
つまり 無事に届く卵 の平均値は等しい
.
Step 2.
次に分散を計算し,
リスクを評価する.
X (w) = 0
のとき©
X(w) − 2(1 − q) ª
2= 4(1 − q)
2, X (w) = 2
のとき©
X(w) − 2(1 − q) ª
2= 4q
2だから
©
X (w) − 2(1 − q) ª
2の値
4(1 − q)
24q
2 確率q 1 − q
これよりσ
2[X] = E[ ©
X (w) − 2(1 − q) ª
2]
= 4(1 − q)
2· q + 4q
2· (1 − q) = 4q(1 − q).
Step 3.
同様にY (w) = 0
のとき©
Y (w) − 2(1 − q) ª
2= 4(1 − q)
2, Y (w) = 1
のとき©
Y (w) − 2(1 − q) ª
2= ( − 1 + 2q)
2, Y (w) = 2
のとき©
Y (w) − 2(1 − q) ª
2= 4q
2,
だから
©
Y (w) − 2(1 − q) ª
2の値
4(1 − q)
2( − 1 + 2q)
24q
2 確率q
22q(1 − q) (1 − q)
2*16 株式市場では,分散は ボラタリティー と呼ばれ, 相場変動の激しさ をボラタリティーの大きさで判定している.
これより
σ
2[Y ] = E[ ©
Y (w) − 2(1 − q) ª
2]
= 4(1 − q)
2· q
2+ ( − 1 + 2q)
2· 2q(1 − q) + 4q
2· (1 − q)
2= 2q(1 − q).
Step 4.
以上よりσ
2[X ] = 2 σ
2[Y ]
となる
.
つまり,
方法B
での運搬リスクは,
方法A
の1/2
と計算され,
実感と一致する. 2
つまり,
方法B
での運搬リスクは,
方法A
の1/2
と計算され,
実感と一致する.
注意
5.4. ”
すべての卵を一つの籠で運ぶ方法 がハイリスクであることは以下の事件で実証されている:
(i) 1949
年,
イタリアのサッカーリーグ,
セリエA
で4
連覇を果たしたAC
トリノの選手18
人全員がポルトガルとの親善試合からの帰国中の飛行機事故で全員が命を落とした
.
彼らはイタリアA
代表の主要メン バーでもあった.
(ii) 1958
年,
英国プレミアムリーグの強豪であるマンチェスターユナイテッドは,
欧州カップの準準決勝で勝利したが
,
帰国途中の飛行機事故で3
名を残して全員死亡.
チーム再建に10
年を要した.
(iii) 1961
年, USA
フィギュアスケート代表チームを乗せた飛行機がブリュッセルで墜落.
代表チーム全員を含む乗員乗客
73
名が全員死亡.
この例に見るとおり
,
全員が1
台の飛行機を利用する方法では,
チーム全滅のリスクが高いので, ”
別々の 籠で卵を運ぶ方法 は実際に行われている(=
遠征に出かける選手を半数ずつに分け,
別々の飛行機を使う.) 2
一般に
,
平均や分散の計算は易しくない.
その計算を少しでも容易にするために,
次の補題がある.
補題5.5 (
重要). X (w), Y (w)
を確率変数, c, c
′ を定数とする.
(i) σ
2[cX(w) + c
′] = c
2σ
2[X (w)].
(ii) σ
2[c] = 0.
逆に分散σ
2[X(w)] = 0
となる 確率変数X (w)
は定数である. (iii) σ
2[X(w)] = E[ ¡
X(w) ¢
2] − ¡
E[X (w)] ¢
2. (iv) X(w)
とY (w)
が独立ならσ
2[X (w) + Y (w)] = σ
2[X (w)] + σ
2[Y (w)]. ⋄
練習問題
5.6 (
卵の運搬2). n
個の卵を籠に入れて運搬する. 2
種類の運搬方法 方法C: n
個の卵を1つの籠で運ぶ.
方法
D: n
個の卵を1
つずつ別の籠に入れ,
それぞれ別々に運ぶ.
にたいし
,
それぞれのリスクを計算せよ.
ただし「籠を落としたとき,
卵はすべて割れる」とする. ⋄ [
解答]
籠を落として卵を割る確率をq
とし,
方法C
で届く卵の個数をX(w),
方法D
での個数をY (w)
と おく.
X(w)
およびY (w)
の分散がリスクである. Step 1.
まずX
の分散を計算する.
X(w)
の値0 n
© X (w) ª
2の値