西松建設技報VO」.16 抄録
3.仮設施工計画
立体トラスをFig.1の様なドーム状に組み立てるに は,部材の球状グローブと鋼管パイプとを一つずつ接合
して,全体のトラスが阻上がって初めて一体の岡け性を発
揮するものである.そのため,すべての接点(グローフつ
に作業床を必要とし,また,部分的に支保工高さ約12m,
最大積載荷重約11tf(107.8kN)を支え得る支保工をも
考え合わせ,枠組足場によるステージ組工法を採用した.しかし,作業床を前面枠組足場で組み立てるには莫大
な費用がかかり,また,解体時には手作業に頼るしかない事も考え,極力材料の節減に務め,先ず最小限グロー ブの下部のみ枠組足場を連続に放易羽犬に配列し,作業床
はグローブ支保工にもなるため,トラス下弦材の形状に あわせて階段状(トラス下弦材の下約50cm〜約1mの位 置)に組み上げることにし1:(Fig.2,Photol).なお,各足場間は単管で繋補強し,最上部の作業床に
は重量の軽減を図るため軽量足場板を1枚おきに敷並べ,かつ,隙間よりのボルト類の落下を防ぐため足場根
の上面に15mm目の安全ネットを敷詰め作業の安全に万 全をつくした.また,部分的に支保工(8カ所)の必要箇所には,枠 組足場を最大限利用するため,その部分はダブルに枠組
を補強する事で全体のバランスを取ることができ,予定通りのイ博覧床を作る事ができた.
大空間ドーム屋根立体トラスの
施エ
高木 稔*
Minoru Takagi
望月 文昭**
Fumiaki Mochizuki
1.はじめに
当建物は,半径39mのドーム状立体トラス構造の屋根
をもつ大空間ホール屋内プールの建築物であり,長野原 上田市としては,待望の通年型屋内プールの完成となった.本書は,その施工報告である.なお,この立体トラ ス構造の概要は,技報11号本文で紹介された京都府八幡
市で体育館工事の屋根に使用された鉄骨と同様な立体ト
ラス(太陽工業TMトラス)でもあり,仮設計画を進め
るにあたってたいへん参考にする事ができた2.エ事概要
工事名称:上田市ふれあいフィットネスパーク整備車 業建築主体工事
設計・監理:株式会社 環境設計事務所 工 期:平成2年9月〜平成4年3月 用 途:屋内プール
構 造:鉄筋コンクリート造2階建,屋根鉄骨造 規 模:敷地面積12091.05m2
建築面積 4215.32m2 延床面積 5248.24m2 軒 高 12.30m 最高高さ 14.87m 屋根部分・:立体トラス構造
横段葺材
フッ素鋼板厚さ0.4mm(下地木繊維セ
メント栃厚さ25mm塗装品)
縦葺
ステンレス鋼板厚さ0.4mm
4.立体トラス組立
立体トラスの組立は,前記した仮設計画に基づいて組 み立てた作業床上で,トラス架構面の端部(軒先)より 頂部へ向かって直接部材を順序よく組継いで完成させて 行き,部材組立の際,仮支保工(オイルジャッキ,鋼管 サポート等)により水平を保持しながら一体となった所
*中部(支)長野建築(出)所長
=中部(支)津建築(出)工事係長
Photol作業床用枠組足場組立作業
22る
西松建設技報∨OL.16
Fig.1トラス伏図
・..十 ̄い. ̄てし..い!.ト∴ :., ′▲▲」一
些9⑲㊧酎由り補那置を′云す
⑤⑨⑲外陣階段取付
1H125×125×t;,5×9
\ H125×125×6.5×9 2本
Fig.2 作業床の組立図
水■ド脈ぎパイプ
で本締めを行った. 含めた各種の施工方法を検討したが,幸い類似の施工報
その後支保工をとりはずし,トラスのたわみを含めて 告が技報に紹介されてあり,報告を参考にスムーズな仮 形状・挙動を確認して,塗装等の仕上げを行ってから, 設計画を生む結果となった.
作業床を解体・搬出し,計画通りにトラス組立を完了す 改めて本抄録が,また同様な工事を施工される方への
ることができじ ぉ役に立てば幸いです.
最後に,本工事の施工に当り終始御旨導をいただきま した関係各位の皆様に深く御礼申し上げます.
5.おわりに
当初ドーム状の立体トラスの施工という事で,仮設を
227