第5学年 ハヤチネタイム学習活動案
日時 平成17年 9月16日(金) 5校時 児童 男子6名 女子6名 計12名 授業者 菅原 知子
場所 5年教室
1 単元名 まもれ、早池峰山
2 単元について
早池峰山は、わが国では最も古い山地であり、わが国有数の高山植物の宝庫と言われ、多くの特別 天然記念物を始め天然記念物があることから自然環境保全地域となっており、国定公園に指定されて いる。また、古くから霊山として人々から信仰を集めている山でもあり、数々の伝説や物語も言い伝 えられている。このように、早池峰山は物心両面の文化遺産に彩られている。しかし、自分たちの学 区にあり、全国的にも有名で魅力の多い早池峰山の環境が破壊されつつあったことから、数年前から、
環境を守るために様々な取り組みがなされてきた。今年の学習登山での経験を振り返り、早池峰山の 環境の現状や環境を守る取り組みについて、詳しく調べる活動をすることは、早池峰の自然を大切に しようとする気持ちをもつよい機会になると考え、この単元を設定した。
児童は、昨年に続いて、2度目の早池峰学習登山を経験した。昨年同様、事前に、早池峰山の植物 や岩についての学習会を行った。さらに、今年の登山の前には、昨年の登山で体感した早池峰山の魅 力として高山植物の美しさ、頂上から見た景色の素晴らしさ、登山途中で飲んだ湧き水のおいしさ、
見たこともない大きな岩の迫力などについて、今年初めて登山する4年生に発信し、4年生の登山意 欲をかき立てるとともに、自分たち自身も早池峰山の魅力について再認識した。これらの活動をとお し、児童は、たくさんの素晴らしい魅力をもつ早池峰山が身近にあることを幸せに思い、大切にして いこうという気持ちをもつようになった。マナー学習会では、マナーを守らない登山者の増加によっ て、早池峰山の環境が破壊される可能性があることを知り、マナーを守ることの大切さを感じるよう になった。
そこで本単元では、早池峰山の環境の現状や環境を守る取り組みについて詳しく調べ、魅力ある早 池峰山の環境を守るために、自分たちにできることは何か、を考えさせ、環境保護に意欲的に参加す ることを目指して学習を進めていきたいと考える。まず、そのためには、登山で目にした登山マナー を呼びかける看板や携帯トイレの回収箱などについて思い出させながら、どうしてそのような取り組 みがなされているのか、ということを話し合わせ、一人一人に課題意識をもたせたい。そして、登山 での経験や知識に加えて、早池峰山の保護活動をする方々にインタビューをさせることにより、課題 を追究させ、早池峰山の環境の現状や環境を守る取り組みを探るために必要な資料の準備をさせたい。
その後、それぞれのテーマに沿って調べたことや考えたことを中間発表会で情報交換し、お互いの発 表を聞いた感想や疑問、意見を出し合わせたいと考える。その際、聞き手にメモを取らせることによ り、メモをもとに発表全体の内容について忘れずに発言させたいと考える。発表者側は、そのメモを 受け取ることにより、質問や疑問について明確に把握することができ、次からの活動の一助となり、
より深い追究活動へと結び付けることができると考える。早池峰山の環境について、より理解を深め させることにより、これから先も素晴らしい早池峰山であってほしいという思いや、早池峰山の自然 を大切にしていこうという気持ちをもたせることにつなげていきたいと考える。
3 単元のねらい
<気づく力>
・早池峰山の環境の現状や環境を守る取り組みについて調べ学習を行うことにより、環境を守る大切さ に気付く。
・友だちの発表のよさに気付く。
<課題解決の力>
・早池峰山の環境の現状や環境を守る取り組みについて、知りたいことを選び、進んで調べ学習に取り 組むことができる。
<表現する力>
・課題解決した内容を、整理することができる。
・早池峰山の環境を守るために、相手に関心をもたせるような方法を工夫して印象的に発信することが できる。
4 単元の評価規準
観 点 評 価 規 準
気づく力 ①登山マナーなどを想起しながら、早池峰山の環境の現状や環境を守る取り組 みについて調べることに関心をもつことができる。
②早池峰山の環境の現状や環境を守る取り組みについて、知りたいと思ったこ との中から、理由を明確にして、課題を選ぶことができる。
③早池峰山の環境や環境を守る取り組みについて、調べた結果から、早池峰山 を守る活動に関心をもつことができる。
課題解決の力 ①課題解決のための方法を、友だちと相談したりアドバイスを受けたりしなが ら、自分で考えることができる。
②課題追究の方法を工夫しながら、必要な資料を積極的に探し、調べ学習を行 うことができる。
③自分のまとめた内容の改善点を振り返り、さらに調べたり修正したりするこ とができる。
表現する力 ①聞き手を意識して、自分の言葉で、根拠や理由を明確にして中間発表を行う ことができる。
②相手に関心をもたせるように、工夫して印象的に発信することができる。
5 単元活動計画
(計28時間) 〔 〕は時数
段階 時 ねらい・学習活動・内容 評価
気 づ く
(1) ○早池峰学習登山を振り返り、登山のとき見た登山マナーを呼びかける 看板などから感想を交流し合い、早池峰山の環境の現状や環境を守る 取り組みについて調べることに関心をもつことができる。
(1)早池峰学習登山を振り返り、早池峰山の環境の問題点について気付 き、共通テーマを決めよう
・登山で目にしたものや、登山マナーの想起から分かった早池峰山 の環境の現状から環境を守っていく必要があることに気付き、テ ーマを決める。〔1〕
<気―①>
い だ く
(2) ○共通のテーマをもとに、さらに、自分の調べたいテーマについて、調 べる計画を立てることができる。
(1)個人のテーマを決めよう
・早池峰山の環境の現状や環境を守る取り組みについて、詳しく知 りたいことを選び、個人のテーマを決める。〔1〕
(2)調べ学習の計画を立てよう ・調べる方法を考える。〔1〕
<気―②>
<課−①>
活
動 す る
(12) ○計画に基づいて進んで調べ学習をし、分かりやすくまとめることがで きる。
(1)自分が知りたい早池峰山の環境の現状や環境を守る取り組みにつ いて調べよう
・本、電話やファックスでのインタビュー、インターネットなど自 分が選んだ方法で課題について調べる。〔6〕
(2)調べたことをまとめよう
・調べたことを振り返り、中間発表会の準備をする。〔4〕
(3)中間発表会をしよう
・友だちの発表からこれからの学習のヒントを得たり、友だちの発 表に質問したり、意見を出したりする。〔2〕 本時1/2
<課−②>
<表−①>
深 め る
(5) ○中間発表会を振り返り、自分のまとめた内容の改善点を見付け、さら に調べたり修正したりして、より詳しく調べることができる。
(1)より詳しい資料にするために見直しをしよう
・自分のまとめた内容の改善点を振り返り、さらに調べたり修正し たりする。〔3〕
(2)調べたことを発表しよう〔2〕
<課−③>
広 め る
(8) ○早池峰山の環境について調べて分かったことから、それを守るために 自分たちにできることはないかを考え、実行することができる。
(1)早池峰の環境を守るために、自分たちにできることはないかを考え よう〔1〕
(2)早池峰の環境を守るために自分たちにできることを決め、計画を立 てよう〔1〕
(3)早池峰山の環境を守るために、自分たちにできることを実行しよ う〔5〕
(4)これまでの学習を振り返ろう〔1〕
<表−②>
「注」○はねらい、( )は学習活動、・は内容、ゴシック体の部分は、学団の重点目標を示す。
6 本時の学習
(1) 仮説とのかかわり
本時は仮説1にかかわって、学びを深めるための児童相互の交流による振り返りの場面を工夫す
る時間である。調べたことに対して、お互いにもっと知りたいと思うことを交流する場面を設ける ことにより、これまでに調べたことを振り返り、自分の調べ学習の足りなかったところに気付き、
さらに課題を追究することにつながると考える。そのために、話しやすい雰囲気の場と、十分な時 間を設定したい。聞き手に質問やアドバイスのメモをとらせることにより、より多くの意見や質問 を引き出したい。また、交流の方法として、メモをとることにより、意見や質問を形として残し、
それを交換する方法をとりたいと考える。その質問・意見カードをもとに自分の調べた内容を振り 返れば、次時からの調べ学習がスムーズに進む、と考える。
(2) 学習のねらい
・調べたことを、根拠や理由を明確にして発表することができる。(表現する力)
・友だちの発表を聞いて、質問や意見を出すことができる。(気づく力)
(3) 学習の達成目標
・早池峰山の環境の現状に関して、自分が調べた情報を、根拠や理由を明確にして発表することが できる。
・友だちの発表を興味をもって聞き、もっと知りたいことを発表したり、進んで質問をしたりする ことができる。
(4) 本時の展開 (・は活動のねらい、*は教師の支援、○は評価を示す。)
段階 学習活動の流れ ねらい・支援・評価
導
入
5 分
1 学習のめあてをつかむ。
2 発表する視点、発表を聞く視点を確 認する。
・本時のねらいをつかませる。
*本時の流れを知らせるとともに、発表するとき は、根拠や理由を明確に伝えること、聞くとき は、発表内容についての質問・意見を見付け、
メモをとりながら聞くことを確認し、活動の見 通しをもたせる。
*メモをとる視点を与えることにより、これから の調べ学習に有効な質問や意見が出るようにさ せる。
○声に出して読むことにより、課題、発表する視 点、聞く視点をつかむことができたか。
展
開
30
分3 グループごとに発表を行い、友だち に質問や意見を出してもらう。
(1)早池峰山の木の立ち枯れについて (2)早池峰山の高山植物について (3)早池峰山のし尿処理について
・早池峰山の環境について、根拠や理由を明確に して発表させたり、友だちの発表に進んで質問 や意見を出させたりする。
*子どもの発表が、めあてに沿って進められてい るかを見守る。困っているグループには、友だ ち同士で助け合うように教師が助言をしたり、
手助けをしたりする。
○早池峰山の環境について、根拠や理由を明確に して発表したり、友だちの発表に進んで質問や 意見を出したりすることができたか。
終 末
10
分4 まとめをする。
(1)今日の活動を振り返り、感想を書い て発表する。
(2)次時の学習内容を知る。
*児童の発表に対する意見や質問を出したときの 視点のよさを認め、次時から、さらに調べ学習 を進めていく意欲をもたせる。
めあて
友だちの発表に意見や質問を出し て、これからの調べ学習に役立てよう。
(4) 本時の展開
【改訂版】 (・は活動のねらい、*は教師の支援、○は評価を示す。)段階 学習活動の流れ ねらい・支援・評価
導
入
5 分
1 学習のめあてをつかむ。
2 発表する視点、発表を聞く視点を確認 する。
・本時のねらいをつかませる。
*本時の流れを知らせるとともに、発表するときは、
根拠や理由を明確に伝えること、聞くときは、発 表内容についての質問・意見を見付け、メモをと りながら聞くことを確認し、活動の見通しをもた せる。
*メモをとる視点を与えることにより、これからの 調べ学習に有効な質問や意見が出るようにさせ る。
○声に出して読むことにより、課題、発表する視点、
聞く視点をつかむことができたか。
展
開
30
分3 グループごとに発表を行い、友だちに 質問や意見を出してもらう。
(1)早池峰山のし尿処理について (2)早池峰山の動物について (3)早池峰山の高山植物について
・早池峰山の環境について、根拠や理由を明確にし て発表させたり、友だちの発表に進んで質問や意 見を出させたりする。
*子どもの発表が、めあてに沿って進められている かを見守る。困っているグループには、友だち同 士で助け合うように教師が助言をしたり、手助け をしたりする。
○早池峰山の環境について、根拠や理由を明確にし て発表したり、友だちの発表に進んで質問や意見 を出したりすることができたか。
終末
10
分4 まとめをする。
(1)今日の活動を振り返り、感想を書いて 発表する。
(2)次時の学習内容を知る。
*児童の発表に対する意見や質問を出したときの視 点のよさを認め、次時から、さらに調べ学習を進 めていく意欲をもたせる。
めあて
友だちの発表に意見や質問を出し て、これからの調べ学習に役立てよう。
*ゴシック体の部分が訂正した箇所です。