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性差を考慮した幼児版社会性・行動尺度 の開発(2)

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Academic year: 2021

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障害児教育・発達

P2−021

性差を考慮した幼児版社会性・行動尺度

の開発(2)

一 「動作模倣」の項目の予備調査結果の報告一 田中駿1、加藤寿宏3、落合利桂4、池田友美5、

清水里美6、井上和久7、武藤葉子8、

大久保圭子9、桐原彩1、牛山道雄2、郷間英世2

1京都教育大学大学院 教育学研究科 障害児教育専攻、

2京都教育大学 教育学部 発達障害学科、

3京都大学 医学部、

4大阪大谷大学 教育学部、

S摂南大学 看護学部、

6平安女学院大学 短期大学部、

7大和大学 教育学部、

8奈良教育大学 特別支援教育センター、

9赤穂特別支援学校

【はじめに】

我々は発達障害が注目され社会性や行動などの評価ニーズ が大きくなってきていることから、性差を考慮した「幼児 版社会性・行動尺度」の開発を2014年より行っている。

他人の表情や手の動作を観察したり、模倣したりする際に 活動する神経細胞のネットワークにミラーニューロンシス テムがある。ミラーニューロンシステムは心の理論と関連 する神経組織と重複する部分が多く、社会性と関連してい ると考えられている。また、社会性の発達が未熟な広汎性 発達障害児は、健常児と比べ、模倣能力の獲得が遅いこと が指摘されている。そのため、「動作模倣」は発達障害児の 早期発見が期待できると考えられる。本研究は「動作模倣」

の予備調査結果について報告する。

【方法】

対象は2歳5人、3歳38人、4歳34人、5歳33人、6歳24人、計 134人の幼児である。課題はすべて左右非対称で、腕が正 中線を交差しない模倣が3項目、腕が正中線を交差する模倣 が6項目、指先を使った模倣が4項目の計13項目である。検 査者と被験者は3mほど離れて対面して立ち、検査者が課題 のモデルを提示し、3秒以内に正確な模倣ができれば正答と した。得られた結果から、それぞれの課題の年齢別通過率

(正答率)を求めるとともに、それぞれが何歳レベルの課題 にあたるかを検討した。

【結果】

項目の通過率は3歳から4歳にかけて上昇する項目と、5歳か ら6歳にかけて上昇する項目に分かれていた。年齢別の検討 では、4歳で50%を超えていた項目は腕が正中線を交差しな い模倣と片腕が正中線を交差する模倣の5項目であった。6 歳で50%を超えた項目は両腕が正中線を交差する模倣や体 の後ろを通す模倣と指先を使った模倣の8項目であった。ま た13項目中の通過数は、5歳6.4±3.3(平均値±標準偏差)、

6歳平均10.6±2.0であり、同時期に評価したS−M社会性能 力検査結果SQと5歳と6歳で正の相関(5歳:r=o.62、6歳l rニO.61)を認めた。性差の検討では、腕が正中線を交差し ない項目は男児が得意で、指先を使ったものや、腕が正中 線を交差する項目は女児の方が得意な傾向がみられたが、ほ

とんどの項目で有意な差はみられなかった。

【考察】

本検討結果から、「動作模倣」は5〜6歳で獲得する発達課 題と考えられた。したがって「幼児版社会性・行動評価尺 度」の構成課題としては、5歳および6歳対象の課題として 含めることが可能と思われた。性差については例数を増や

し再検討する必要があると考えられた。

The 63rd Annual Meeting ofthe」apanese Society of⊂hild Health 197

肥渥煙.オフター 6月左E土

Presented by Medical*Online

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