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映像情報共有化システムの紹介

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Academic year: 2021

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図-1 統合IPネットワーク概況図

図-2 映像情報共有化システムの基本機能

映像情報共有化システムの紹介

国土交通省 国土技術政策総合研究所 高度情報化研究センター 情報基盤研究室 ○石 井 康 雄 同 平 城 正 隆 同 上 坂 克 巳 1.はじめに

映像情報は数値や言葉で伝えることが難しい現場の 状況を伝える手段として有効であり、国土交通省では、

全国で約12,000台の道路、河川管理用カメラを設 置し、日々の管理業務に活用している。

特に、災害時等の有事の際には状況判断をする上で 映像情報は欠かせないものであるが、一方、映像監視 システムは、従来各地方整備局や管理事務所毎に個別 に構築されており、上位機関や管轄外の映像のモニタ ーにおいては、接続の制限や実際に表示できるまでに 時間がかかるなど、多くの課題がある。

本稿では、全国を接続する大容量統合IPネットワ ーク(図-1)を用いた、“いつでも”、“誰でも”、“ど

このカメラの映像でも”モニターできる映像情報共有化システムの概要と機能を紹介する。

2.映像情報共有化システムに求められる機能

映像情報共有化システムでは、図-2のように利用者が任意のカメラを選択して映像を表示することが基 本的な機能である。しかし、その構築にあたっては下記の点に留意して設計を行った。

(1)簡易な操作と汎用プラットフォーム

利用するにあたり、専門知識が無くても操作ができる簡易なユーザーインタフェースと特定のアプリケ ーションやシステム構築を必要としない汎用的なプラットフォームとした。

(2)付帯情報の充実

映像情報は、それ単独では内容を理解することが難しい。そのため、カメラ名称や設置場所、管理区分 などの付帯情報を設けることが必要であり、直接の管理者以外の者が目的の映像を探しだすためのキーと なる付帯情報を充実させる必要がある。

(3)効率的な配信とデータ管理

映像ストリームは1映像あたり約6Mbpsの容 量であり、常時流れる伝送データとしては大容量で あるため、限りあるネットワーク資源を有効に活用 するための効率的な配信手法とデータの管理手法が 必要である。

3.映像情報共有化システムの特徴

上記をふまえて、本システムでは下記のような機能及び仕様とした。

(1)GUIとプラットフォーム

11017

第26回日本道路会議

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図-3 左からそれぞれ、地図、リスト、条件検索による選択画面

図-4 映像とセンサーデータの統合表示 本システムでは利用者の土地に対する習熟度や利用目的に応じ、使い分けることができるカメラ映像の 選択GUIを用意した(図-3)。

1)地図による選択画面:地図上からカメラアイコンを選択

2)リストによる選択画面:管轄区分によるリスト表示からのカメラ選択

3)条件検索による選択画面:管理者、管理区分、住所、キロポスト等の条件を指定しての検索

また、利用者側で必要なプラットフォームとしてはWebブラウザ(InternetExplorer)のみとし、映像 を表示するためのソフトデコーダは本システム上からダウンロードして組込むことが出来る仕様とした。

(2)付帯情報(メタデータ)

本システムではカメラの設置位置や住所、管理区分、名称、管理機関、機器情報等の付帯情報をメタデ ータと位置づけ、XML(Extensible Markup Language)にて記述して管理をしている。このメタデータ を用いて、映像情報の検索や他システムとの連携時の情報の関連付けを可能にする。

(3)マルチキャスト配信とデータ連携によるメタデータ管理

映像配信には、ネットワークノードがデータをコピーして配信することで映像ストリームを減らし、ト ラフックを削減する「マルチキャスト」を採用した。また、メタデータのファイルをサーバで管理するに あたり、各サーバが最寄りのカメラ情報を管理し、他サーバと連携することでメタデータ管理を容易にし た。

4.他システムとのデータ連携の試行

映像は、単独でも道路河川管理業務に欠かせない有効な情報であ るが、雨量、水位や交通量といったセンサー値と組み合わせること によって業務を効率的に実施でき、その価値が相乗的に高まること が期待できる。そこで映像情報とセンサー情報の連携インタフェー スを規定し、その事例として河川の雨量・水位データを例に映像情 報との連携を試行した。

5.まとめ

本システムにより得られる効果の中でも、自席のPCで映像を取捨選択し閲覧が可能(平成 17 年 3 月現在、

道路管理用 1,213 台、河川管理用 914 台、その他 203 台のカメラ映像)になったことは、映像を必要とする 人間が自身の手で映像を取得できることを意味しており、現場状況の効率的な把握や、従来手作業で映像切 り替えを実施していた現場の作業が省略され、作業量と配信時間削減の効果が期待できる。今後の課題とし て、映像情報とセンサー情報の有益な連携方法の検討や一般への情報提供を考慮した、プライバシーやセキ ュリティ技術の導入にも取り組みたい。

参考文献

(1)国土技術政策総合研究所資料 No.187:国土交通省における映像情報共有化システムの構築に関する研究

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第26回日本道路会議

参照

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