2014
年6
月2
日(月),5時限, 大講義室2014 年度前期 材料力学 I 中間試験
※以下の
5
題中,4題を選択して答えよ。1. 《熱応力,不静定》
図
1
に示すように,長さl
,断面積A
1,ヤング率E
1,線膨張率
1の円柱が,長さl
,断面積A
2,ヤング率E
2, 線膨張率
2の円筒内に入っており,上端が剛体板で接合されている。この部材を T
温度上昇させる。以下の問に答えよ。
(1)
円柱,円筒に生じる仮想力をそれぞれP
1,P
2の引張力,円柱,円筒の変形量をそれぞれ
1,
2とする。力のつり合い式及び変 形量
1と
2の間に成り立つ関係式を示せ。(2)
円柱,円筒に生じる仮想力P
1,P
2を求めよ。(3)
円柱,円筒のそれぞれの変形量
1,
2を求めよ。(4)
円柱をアルミニウム,円筒を低炭素鋼とし,A1=200 mm
2,A2=100 mm
2 ,E
1=69 GPa
,E
2=206 GPa
,
1=23.6 10
-6K
-1 ,
2=11.2 10
-6K
-1,また,温度上昇を T 100 K
とする。それぞ れに生じる応力
1,
2を計算せよ。(5)
アルミニウム,低炭素鋼のそれぞれの引張強さを
B1 167 MPa
,B2
330 MPa
,安全率をS 3
とする。この部材を安全に使うた めには,何度まで温度を上げることができるか許容温度上昇 T
a を求めよ。E
1A
1
1l E
2A
2
2図
1 円柱と円筒の熱応力
2. 《熱応力,不静定,段付き棒》
図
2
に示すように,長さ2l,断面積 2A
の棒と長さl,断面積 A
の棒の同じ素材の2
本の棒から成る段付き棒 が断熱剛体壁に挟まれ,B点に左向きに荷重P
が負荷されている。段付き棒全体を T
だけ温度を変化させた。以下の問に答えよ。ただし,棒のヤング率を
E,線膨張係数を
とする。(1) A,C
の剛体壁から段付き棒に作用する反力をそれぞれR
A,R
Cの引張力としてフリーボディダイアグラムを 描き,力のつり合い式を示せ。(2)
フリーボディの状態において,温度変化 T
と反力R
A,R
Cによる段付き棒全体の伸び
を求めよ。(3)
剛体壁から段付き棒に作用する反力R
A,R
Cを求めよ。(4)
ヤ ン グ 率E=206GPa
, 線 膨 張 係 数 11.2 10 K
6 -1, 断 面 積A=100mm
2,長さl=20cm,荷重 P 10kN
,温度上昇 T 30K
とす る。AB間,BC間に生じる応力
AB,
BCを求めよ。(5)
今度は温度を下げる。引張強度
B=330MPa,安全率 S=3
の場合,引張強度を基準強さとして,安全に使用できる温度下降
T
を求め よ。温度変化以外の他の条件は,小設問(4)と同じとする。2l l
2A A
A C
B P
図
2 段付き棒の熱応力
3. 《物体力(遠心力)》
図
3
に示すような断面積A
,密度
1,
2の棒からなる段付き 棒が角速度
で回転している。この場合の物体力としての遠 心力を考える。OA 間,AB 間で区間を分け,それぞれの物体 力をq x dx
1( )
,q x dx
2( )
で表すと,x
の位置のそれぞれの区間 の内力Q x
1( )
,Q x
2( )
は次式で表されると考える。図
3 密度が変わる棒の回転
8a
a 3a
x
O A B
1
, E
1
2, E
21
( )
1(0)
0x 1( )
Q x Q q d (3.1)
2
( )
2( )
x 2( )
Q x Q a
aq d (3.2)
上記の式を元に,以下の問に答えよ。ただし,それぞれのヤング率を
E
1,E
2とする。(1)
式(3.2)について,AB間のq
2を求め,x 4 a
の境界条件からQ
2(a)を求めよ。
(2)
式(3.1)について,OA間のq
1を求め,x a
の仮想断面に働く力の条件からQ
1(0)を求めよ。
(3)
全体の伸び
を求めよ。(4)
回転数N = 1000 rpm,長さ a = 20cm
の時,全体の伸び
を求めよ。中心部の材質はステンレス鋼,両端 部をジュラルミンとし,ヤング率E
1= 197 GPa,E
2= 69 GPa,密度
1= 8.03 10
3kg/m
3,
2= 2.79 10
3kg/m
3とする。(5)
同じ材質の組合せで,ステンレス鋼とジュラルミンのそれぞれの引張強さを
1B= 578 MPa,
2B= 427 MPa
とする。安全に回転させるには,1 分間に何回転までできるか求めよ。ただし,rpm
の単位を用いよ。なお,引張強さを基準強さとし,安全係数は
S 12
とする。4. 《物体力(自重)》
図
4
に示すように,剛体の天井に取り付けられた長さl
,直径が2d
か らd
まで直線的に変化する円形断面の棒に図の方向に大きさP
の荷重 をかけた。ここでは自重の影響を考える。以下の問に答えよ。ただし,こ の材料の密度を
,ヤング率をE
とする。また,下面を原点としてx
座標 を取り,下面の面積をA
0とする。ただし,P g A l
0/ 3
とする。(1) x
の位置の仮想断面から下の部分の重量をW x ( )
として,自重を考 慮したフリーボディダイアグラムを描け。(2) x
の位置から下部の体積V
xを求めよ。(3)
下端からx
の位置の内力Q x ( )
を求めよ。(4)
下端からx
の位置の応力
xを求め,増減表を作成して最大応力の 生じる位置とその大きさを求めよ。(5)
全体の伸び
を求めよ。l
x
P A
B d
x2d d
図
4 直径が変化する棒の自重の
考慮 5. 《不静定,熱応力》
図
5
に示すように,断面積A
1,ヤング率E
1,線膨張係数
1の棒AB
と断面積A
2,ヤング率E
2,線膨張係数
2の棒AC,AD
の計3
本がピン接合されている。このトラスに温度変化 T
を与えた。以下の問に答えよ。ただし,棒
AB
の長さをl
,棒AC,AD
は角度
傾けて取り付けてある。(1)
棒AB
に張力F
1,棒AC,AD
に張力F
2が引張りとして働くと仮定し,各棒
AB,AC,AD
とピンA
のフリーボディダイアグラムを描け。(2)
力のつり合い式を示せ。(3)
フリーボディの状態で,棒AB,AC
の変形量
,
を求めよ。(4)
変形の条件も考慮して,張力F
1,F2を求めよ。(5)
棒AB
を低炭素鋼,棒AC,AD
をアルミニウムし,A1=100 mm
2,A
2=200 mm
2,E
1=206 GPa
,E
2=69 GPa
,
1=11.2 10
-6K
-1,
2=23.6 10
-6K
-1,また,傾きを 30
o,温度上昇を T 80 K
と する。それぞれの棒に生じる応力
1,
2を計算せよ。
1A
C B D
A
2, E
2A
2, E
2A
1, E
1l
図