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取扱説明書 微量高速冷却遠心機 MX-307 MX-207 MX-107 ご使用の前に この取扱説明書をよく読んで 十分 ご理解の上 正しくお使いください この取扱説明書は 本機を使用される方がいつでも すぐに読める場所に大切に保管してください

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全文

(1)

取 扱 説 明 書

微量高速冷却遠心機

MX-307 MX-207 MX-107

● ご使用の前に、この取扱説明書をよく読んで、十分   ご理解の上、正しくお使いください。

● この取扱説明書は、本機を使用される方がいつでも   すぐに読める場所に大切に保管してください。

(2)

目 次

1.  安全にお使いいただくために    P. 2  1-1. 安全表示の説明    P. 2  1-2. 警告・注意    P. 3  1-3. ローター、バケットの耐用年数、耐用回数

          P. 11 

2.  本機について    P. 12  2-1. 作動原理    P. 12  2-2. 各部の名称と働き    P. 13 

3.  設置について    P. 17  3-1. 移動と設置    P. 17  3-2. 電源の接続と保護接地(アース)    P. 20 

4. 操作の流れについて    P. 21 

5.  操作方法について    P. 23  5-1. 電源スイッチ「入」「切」    P. 23  5-2. 遠心室ドアの開閉    P. 24  5-3. ローターの着脱    P. 25  5-4. 遠心試料の準備    P. 27  5-5.  遠心試料の取り付け    P. 30  5-5-1. ラック・イン・ローターの場合    P. 31  5-5-2. アングルローターの場合    P. 35  5-5-3. スイングローターの場合    P. 37      5-6. 運転条件の設定    P. 39 

5-7. 運転開始    P. 41  5-8. 運転終了    P. 43  5-9. 遠心試料の取り出し    P. 43 

6.  便利な機能について    P. 44  6-1. 運転中の運転条件の確認    P. 44  6-2. 運転中の運転条件の変更    P. 44  6-3. フラッシュキーによる遠心    P. 45 

7.  機能キー(FUNC)について    P. 50  7-1. 回転半径の設定(F0)    P. 51  7-2. ソフトブレーキ適用回転数の設定(F1)    P. 51  7-3. フラッシュモードの設定(F2)    P. 51  7-4. フラッシュ回転数の設定(F3)    P. 51  7-5. 終了ブザータイプの設定(F4)    P. 52  7-6. 終了ブザー時間の設定(F5)    P. 52  7-7. ドア開放監視時間の設定(F6)    P. 52  7-8. 省電力(ECO)モード移行時間の設定(F7)    P. 53  7-9. 遠心開始前待機時間の設定(F8)    P. 53  7-10. 遠心終了後待機時間の設定(F9)    P. 53  7-11. 積算運転時間の表示(d0)    P. 54  7-12. 積算運転回数の表示(d1)    P. 54 

8.  保守点検について    P. 55  8-1. 本体の清掃と消毒    P. 55  8-2. ローターの清掃と消毒    P. 56  8-3. 一ヶ月ごとに行なう保守点検    P. 57  8-4. 遠心機械の定期自主検査    P. 60 

9.  故障と思われるとき    P. 62  9-1. 症状と処置    P. 62  9-2. エラーコード表    P. 63  9-3. 事業所連絡先    P. 64  9-4. 停電時の遠心室ドアの開け方    P. 65 

10. 廃棄・譲渡について    P. 66 

11.  仕様    P. 67 

11-1. 加減速時間    P. 67  11-2. 冷却能力    P. 68  11-3. 搭載ローター 一覧    P. 69  11-4. ローター別仕様および使用チューブ一覧

         P. 70

(3)

ー 2 ー

本機は、運転中にローターが高速で回転する製品です。誤った設置や使い方をされますと、

操作者や周囲の方々が死亡、または重傷を負ったり、周囲の器物等に重大な損傷を与える 恐れがあります。この取扱説明書をよく読んで、十分にご理解の上ご使用ください。

1. 安全にお使いいただくために

〈図記号について〉

1-1. 安全表示の説明

この取扱説明書では、製品を安全にお使いいただくために絵表示をしています。

人身事故および器物などの損害の程度によって「警告」と「注意」に区分しています。

禁止(してはいけないこと)を示しています。

具体的な内容は、図記号の近くに絵や文章で指示します。

強制(必ずすること)を示しています。

具体的な内容は、図記号の近くに絵や文章で指示します。

誤った使い方をした場合、人が死亡、または重傷を負う可能性が想 定されることを示しています。

誤った使い方をした場合、人が損傷を負う可能性や、物的損害が発

生する可能性が想定されることを示しています。

(4)

1-2. 警告・注意

本機および部品等を改造しない。

重大な事故、または故障の原因になり危険です。

当社指定品以外の部品は使用しない。

重大な事故、または故障の原因になり危険です。

本機内部に異物を入れない。

通気孔などから金属類や燃えやすいもの、または水等が入ると、

漏電や火災、故障の原因になり危険です。

外装パネルを開けない。

本機内部に接触すると感電や火傷、火災や故障の原因になり危険です。

濡れた手で電源プラグに触らない。

電源の接続を濡れた手で行なうと感電の原因になり危険です。

電源コードやプラグが傷んだり、

コンセントの差し込みがゆるい時は使用しない。

発火による火災、漏電や誤作動の原因になります。

重量物の下に電源コードをはさまない。

発火による火災、漏電や誤作動の原因になります。

(5)

ー 4 ー

コードを持って電源プラグを抜かない。

コードの被覆が破損すると、火災、焼損の原因になり危険です。

長期間使用しない時は電源プラグをコンセントから抜いておく。

絶縁劣化により感電や漏電、火災の原因になることがあります。

引火性・腐食ガス等の化学薬品の保管場所には設置しない。

火災の発生、電装品の腐食による漏電や感電の原因になります。

ホコリや湿気の多い場所に設置しない。

電気部品のショート、発火の原因になります。

流し台や水道のそばなど、水のかかりやすい場所に設置しない。

漏電や感電の原因になります。

コンクリートの床等、丈夫で水平な場所に設置する。

本機転倒による人的損傷や物的破損の原因になります。

指定の電源に単独で接続する。

発火による火災、漏電や誤作動の原因になります。

電源コードを延長しない。

発火による火災、漏電や誤作動の原因になります。

(6)

必ず保護接地の接続を行なう。

爆発や感電、故障の原因になり危険です。

ガス管や水道管などを保護接地として使用しない。

爆発や感電、故障の原因になり危険です。

濡れた手で電源スイッチに触らない。

感電の原因になり危険です。

爆発性の試料を遠心しない。

本機は防爆仕様ではありません。本機の破損により死亡事故や重傷事故の原因になり危険です。

感染性のある試料を遠心しない。

本機はバイオハザード対策仕様ではありません。感染性の試料を使用した場合、人体に重大な影 響をおよぼす原因になり危険です。

保守点検作業は、 本機の電源プラグを電源コンセントから抜い て行なう。

感電の原因になり危険です。

本機または本機の部品を返却、修理依頼する際、以下の1, 2に あてはまるときは、機械・部品を非汚染の状態にする。

1:本機および部品の一部でも、感染性のある危険な物質や放射性物質にさらされたとき。

2: 本機および部品の一部でも、血液その他化学薬品が何らかの形でたまり、人体に危険と判断 されるとき。

(7)

ー 6 ー

ローターの回転中は遠心室ドアを開けない。

誤って回転中のローターに触れると重傷事故の原因になり危険です。

本機または本機の部品を廃棄・譲渡する際、以下の1, 2にあて はまるときは、機械・部品を非汚染の状態にする。

1:本機および部品の一部でも、感染性のある危険な物質や放射性物質にさらされたとき。

2: 本機および部品の一部でも、血液その他化学薬品が何らかの形でたまり、人体に危険と判断 されるとき。

ローターをつけたまま本機を移動しない。

モーターシャフトが曲がり、運転中にローターが脱落する原因になります。

モーターシャフトに傷、およびゴミがないか確認する。

ローターを正しく取り付けることができず、運転中にローターが脱落する原因になります。

ローター、ラックに傷、変形、腐食がないか確認する。

ローターを正しく取り付けることができず、運転中にローターが脱落する原因になります。

耐用年数、耐用回数が過ぎたローター、バケットを使用しない。

運転中に破壊する恐れがあり危険です。

(8)

ローター本体、および遠心室内に異物がないことを確認する。

異物破片の飛散による事故や、アンバランスによるローター脱落の原因になります。

ローターは確実に取り付ける。

運転中にローターが脱落する原因になり危険です。

傷、変形、腐食があるローター・バケット・ラック・アダプター・

チューブを使用しない。

運転中にアンバランスとなり、ローター脱落の原因になります。

遠心チューブの許容遠心加速度を確認する。

許容遠心加速度をこえた運転をすると遠心チューブが破壊し、ローターが脱落する原因になります。

試料の量は使用チューブの実容量以下で使用する。

多すぎると運転中に試料がこぼれ、アンバランスとなり、モーターシャフトに過大な力が加わ り、ローターが脱落する原因になります。

試料の密度が1.2g/cm

3

をこえる場合は、

密度によるローター許容回転数を算出する。

ローター許容回転数をこえた運転をするとローターやバケット、ラックが破壊し、ローターが脱 落する原因になります。

(9)

ー 8 ー

アダプターやチューブ、試料は、同種類のものをモーターシャフト に対して対称に取り付ける。

アンバランスになると、モーターシャフトに過大な力が加わり、本機を破損させる原因になります。

チューブ装着穴に水滴や異物がないか確認する。

アンバランスとなり、モーターシャフトに過大な力が加わり、ローターが脱落する原因になります。

チューブ、試料の取り付けはバランスをとる。

アンバランスになると、モーターシャフトに過大な力が加わり、ローターが脱落する原因になります。

蓋があるローターは、必ず蓋を取り付ける。

ローターの蓋をしない場合や、蓋の取り付けが不十分な場合、ローターが脱落する原因になります。

ローター・ラックは正しい組み合わせで使用する。

本機を破壊させる原因になります。ラック・イン・ローター用ラック適用表を参照し、使用する ローターに適切なラックを組み合わせてください。

ラックがローターからはみだした状態で使用しない。

運転中にラックがローターから脱落する原因になります。

(10)

遠心チューブの許容遠心加速度をこえる回転数を設定しない。

遠心チューブが破壊し、ローターが脱落する原因になります。

試料の密度が1.2g/cm

3

をこえる場合は、算出したローター 許容回転数をこえる設定をしない。

ローターやバケット、ラックが破壊し、ローターが脱落する原因になります。

熱交換器に手を触れない。

鋭利な部分に触れると、負傷の原因になります。

スイングローターのバケットは同種類のものをローター本体4ヵ所 全てに取り付ける。

ローター本体に過大な力が加わり、破損の原因になります。

スイングローターのバケットは、試料取り付け後に スムーズにスイングすることを確認する。

スイングに不良があると、運転中にアンバランスとなり、モーターシャフトに過大な力が加わり、

ローターが脱落する原因になります。

(11)

ー 10 ー

MEMO

(12)

耐用年数、耐用回数が過ぎたローター、バケットを使用しない。

●運転中に破壊する恐れがあり危険です。

1-3. ローター、バケットの耐用年数、耐用回数

本機で使用可能なローター、バケットの 耐用年数、耐用回数は下記の通りです。

ローター、バケットが 耐用年数または耐用回数 に達したときは、ただちに使用を中止し、販 売店または当社事業所までご連絡下さい。

なお、傷や変形、腐食の発生など、使用状況によって、耐用年数、耐用回数に達する前に使 用できなくなる場合があります。傷や変形、腐食が発生した際にもただちに使用を中止し、

販売店または当社事業所までご連絡下さい。

 ○耐用年数:出荷後、下表の年数を経過したとき

       ※表中 *印の ローター、バケットには 使用期限が刻印されています。

        刻印例:[ Exp.08/2025 ] … 使用期限が2025年8月の場合  ○耐用回数:使用回数が下表の回数に達したとき

       ※ローター、バケットの使用回数が耐用回数に近づくとエラーで報知します。

        (「9-2.エラーコード表」参照。)

ローター、バケット 耐用年数 耐用回数

TMP-21*、TMP-24* 10年 50,000回 TMA-22、TMA-27、TMA-29、TMA-30

TMA-32、TMA-26、TMA-25BH 10年 ー TMA-100、TMA-200、TMA-300 10年 ー

TMS-1 10年 ー

M0404-09、M0406-05、M0415-04 10年 ー

(13)

ー 12 ー

遠心機は遠心力を利用して試料の分離を行なう装置です。

2. 本機について

2-1. 作動原理

運転を始めるとモーターが動き、ローターを回転・加速します。なお、運転開始と同時にタ イマーが作動します。ローターの回転が設定回転数まで到達すると、タイマー終了まで回転 数を維持します。このとき発生する遠心力で試料が分離されます。

設定された遠心時間が経過すると、モーターを減速します。ローターの回転が停止すると全 工程が完了となり、ブザーと表示灯で報知します。

なお、電源が入っている間は、冷凍機により遠心室内温度を設定温度になるように冷却して います。

装置に異常が発生すると、より安全な状態に移る動作をするとともに、エラーコードの表示 とブザーで報知します。

(14)

③遠心室ドア

②PUSHシール

①操作パネル

⑤ドアロック   解除用孔 

⑥前面カバー 

④クリアケース   取り付け孔 

⑦吸気口

⑧排水口・排水キャップ

⑨キャスター

⑬温度センサー

⑪遠心室 

⑩モーターシャフト

⑫遠心室   ドアパッキン 

⑭ドアフック 

⑮電源スイッチ

本 機

2-2. 各部の名称と働き

(15)

ー 14 ー

①操作パネル

本機の操作を行なう部分です。

②PUSHシール

ドア開閉時に主に押す部分の目安シールです。

③遠心室ドア

遠心室と外部を仕切るドアです。

ローター停止時のみドアインターロックが解除されます。

④クリアケース取り付け孔

クリアケースを取り付ける孔です。

⑤ドアロック解除用孔

停電時または故障時にドアインターロックを解除する際 に使用します。

通常は使用しません。

⑥前面カバー

本機の前面を保護するカバーです。

⑦吸気口

本機冷却システムの外気取り入れ口です。

⑧排水口・排水キャップ

遠心室内の結露水の排出口です。

⑨キャスター

本機を移動するときに使用します。

⑩モーターシャフト

ローターとの接合部分です。

⑪遠心室

遠心を行なう空間です。

⑫遠心室ドアパッキン

遠心室の密閉性を保つためのパッキンです。

⑬温度センサー

遠心室内の温度を検出します。

⑭ドアフック

遠心室ドアをロックする金具です。

⑮電源スイッチ

本機への電源の通電、遮断を行なうスイッチです。

⑯電源コード

⑰電源プラグ

電源に接続するためのコード、プラグです。

(16)

MEMORY 1

MEMORY 2

ECO

BRAKESOFT FUNC FLASH

TEMP TIME

SPEED /RCF

DOOR

START

STOP 100rpm

100G

MIN

②遠心室内   温度表示 

③回転数/ 

 遠心加速度表示 

④rpm/G 単位表示灯 

⑤遠心時間/ 

 エラー表示 

①メモリー   表示灯 

⑧ソフトブレーキ

 表示灯 ⑪スタート表示灯

⑥ドア開表示灯 

⑫ストップ表示灯

⑩フラッシュ表示灯

⑨機能表示灯

⑦ECO表示灯

MEMORY 1

MEMORY 2

BRAKESOFT FUNC FLASH

TEMP TIME

SPEED /RCF

DOOR

START

STOP 100rpm

100G

MIN

E. ECOキー ECO

A. メモリーキー B. 遠心室内温度設定キー

C. 回転数/遠心加速度設定キー

D. 遠心時間設定キー

操作パネル

(17)

ー 16 ー

①メモリー表示灯

メモリーが呼び出されている際に点灯します。

②遠心室内温度表示

温度を表示します。

設定時以外は実際値を表示します。

③回転数/遠心加速度表示

回転数または遠心加速度を表示します。停止中は設定 値、運転中は実際値を表示します。

④rpm/G単位表示灯

回転数表示(rpm)/遠心加速度表示(G)の内容が、回 転数(rpm)であるか、遠心加速度(G)であるかを示し ます。

⑤遠心時間/エラー表示

遠心時間を表示します。停止中は、設定時間、運転中は 残り時間を表示します。

異常時にはエラーコードを表示します。

⑥ドア開表示灯

ドアが開いている際に点灯します。

⑦ECO表示灯

省電力(ECO)モードが選択されている際に点灯します。

⑧ソフトブレーキ表示灯

ソフトブレーキが設定されている際に点灯します。

⑨機能表示灯

点灯中、各表示部は通常と異なる情報を表示します。

「7.機能キーについて」を参照してください。

⑩フラッシュ表示灯

フラッシュによる遠心中に点灯します。

⑪スタート表示灯

加速中は点滅し、設定回転数に達すると点灯します。

⑫ストップ表示灯

減速中は点滅し、停止中は点灯します。

表示部

A. メモリーキー

遠心条件の記憶と呼び出しに使用します。

B. 遠心室内温度設定キー

遠心室内温度の設定に使用します。

C. 回転数/遠心加速度設定キー

回転数/遠心加速度の設定、回転数と遠心加速度の表示 切り替えに使用します。

D. 遠心時間設定キー

遠心時間の設定に使用します。また、遠心中の設定値確 認にも使用します。

E. ECOキー

省電力(ECO)モードの選択に使用します。

F. ソフトブレーキキー

設定回転数以下の減速が自然減速になります。

G. 機能キー

各種設定の際に使用します。

「7.機能キーについて」を参照してください。

H. ジョグダイヤル

各設定の変更に使用します。

各設定キーを押し、マイナス方向に回すと減算、プラス 方向に回すと加算します。

I. フラッシュキー

短時間の遠心に使用します。

J. スタートキー

運転開始に使用します。

K. ストップ/ブザー停止キー

運転中止に使用します。

操作部

(18)

アルカリ

3-1. 移動と設置

3. 設置について

引火性・腐食ガス等の化学薬品の保管場所には設置しない。

●火災の発生、電装品の腐食による漏電や感電の原因になります。

ホコリや湿気の多い場所に設置しない。

●電気部品のショート、発火の原因になります。

流し台や水道のそばなど、水のかかりやすい場所に設 置しない。

●漏電や感電の原因になります。

コンクリートの床等、丈夫で水平な場所に設置する。

●本機転倒による人的損傷や物的破損の原因になります。

ローターをつけたまま本機を移動しない。

●モーターシャフトが曲がり、運転中にローターが脱落する原因になります。

〈移動と設置の方法〉

①遠心室内にローターが取り付けられて  いないことを確認する。

②本機上部を両手で支えて、

 静かに移動する。

(19)

150mm

100 mm 100

 mm

排水キャップ

ー 18 ー

③ 直射日光の当たらない風通しの良い 場所を選び、本体後方は150mm以 上、両側面に100mm以上の隙間を 空けて設置する。

④ 付属のキャスターホルダーを差し込 み、キャスターを固定する。

⑤付属の排水キャップを取り付ける。

※ 排水キャップを取り付けないと冷却能力が低下します。

⑥付属品を入れるクリアケースを  付属の化粧ネジで取り付ける。

※ お読みになった取扱説明書はクリアケースに 入れて大切に保管してください。

(20)

〈使用環境〉

本機を使用する際には、下記の環境をお守りください。

 周囲温度:10〜35℃

 相対湿度:30〜85% ※(結露がないこと)

 気  圧:700〜1060 hPa

バイオクリーンユニット BCU-100 と連動動作を 行なうための連動ケーブルが付属されています。

接続方法及び連動動作に関しては「BCU-100 取扱説明書」をご確認ください。

連動ケーブル

◆バイオクリーン仕様リモートコントロールオプション付の場合

(21)

コンセント

15A/125V

ー 20 ー

3-2. 電源の接続と保護接地(アース)

指定の電源に単独で接続する。

●発火による火災、漏電や誤作動の原因になります。

電源コードを延長しない。

●発火による火災、漏電や誤作動の原因になります。

ガス管や水道管などを保護接地として使用しない。

●爆発や感電、故障の原因になり危険です。

必ず保護接地の接続を行なう。

●爆発や感電、故障の原因になり危険です。

電撃に対する保護のため、接地が必要です。

接地ができない場合は専門業者に工事をご依頼ください。

本機は接地形2極プラグを採用しています。

下記条件の接地形2極コンセントを用意し、直接、

単独で接続してください。

電源条件:単相 AC100V 50/60Hz 15A 電撃に対する保護は電源プラグの接地端子の接続に よって行ないます。

※ 落雷による損傷を予防する為、雷の音が聞こえたら電源プラグをコンセ ントから抜いてください。

(22)

1. 電源スイッチを入れる  ……… P.23 2. ローターの取り付け ……… P.25 3. 遠心試料の準備  ……… P.27 4. 遠心試料の取り付け  ……… P.30 5. 運転条件の設定  ……… P.39 6. 運転開始  ……… P.41 7. 運転終了  ……… P.43 8. 遠心試料の取り出し  ……… P.41 9. ローターの取り外し ……… P.25 10. 電源スイッチを切る  ……… P.23

4. 操作の流れについて

※ 繰り返し運転する場合には、「遠心試料の取り出し」を行なったあと、「遠心試料の準備」より 操作を続けてください。

(23)

ー 22 ー

MEMO

(24)

濡れた手で電源スイッチに触らない。

●感電の原因になり危険です。

〈電源スイッチの入れ方〉

①電源の接続と保護接地が正しく行なわれていることを確認する。

②本機の電源スイッチの「 」側を押す。

通電直後、操作パネルには、制御プログラム番号が表示されます。

※出荷時期により表示される番号が異なります。

③約2秒経過後、操作可能状態になります。

操作パネルには、前回使用した遠心室内温度、設定回転数、設定遠心時間が表示されます。

5-1. 電源スイッチ「入」 「切」

5. 操作方法について

〈電源スイッチの切り方〉

①本機の電源スイッチの「

 

」側を押す。

※運転中は電源スイッチを切らないでください。

 ローターが自然減速になり完全に停止するまでは操作ができなくなります。

 また、この間は再び電源を入れてもインターロックが作動しているため遠心室ドアを開けることはできません。

※再度電源スイッチを入れる場合は、電源スイッチを切ってから5分以上間隔をあけてください。

(25)

ー 24 ー

5-2. 遠心室ドアの開閉

本機ではインターロックを採用しており、運転中や電源の入っていない時には遠心室ドアを 開かないようにしています。

〈遠心室ドアの開け方〉

①PUSHシール付近を、

 ドア開表示灯が点灯するまで手で押す。

※ 電源が入っていなかったり、ローターが回転している間は、

インターロックが作動していますので、ドアロックは解除で きません。

②PUSHシール付近を持って、静かに引き上げる。

※ 本機に通電されている状態で、遠心室ドアを長時間開けてお くと、遠心室に霜がつき冷えにくくなります。

〈遠心室ドアの閉め方〉

①遠心室内に異物が入っていたり、

 水が溜まっていないか、確認する。

※ 異物があれば取り除き、水が溜まっていた場合は排出してく ださい。(「8-1.本体の清掃と消毒」参照)

②PUSHシール付近を静かに押し下げる。

③ドア開表示灯が消灯するまで手で押す。

(26)

5-3. ローターの着脱

モーターシャフトに傷、およびゴミがないか確認する。

● ローターを正しく取り付けることができず、

運転中にローターが脱落する原因になります。

ローター本体に傷、変形、腐食がないか確認する。

● ローターに傷、変形、腐食があると遠心中に破壊し 本機を破損させる原因になります。

ローターは確実に取り付ける。

●運転中にローターが脱落する原因になり危険です。

ローター本体、および遠心室内に異物がないことを確認する。

● 異物破片の飛散による事故や、アンバランスによる ローター脱落の原因になります。

(27)

山部と谷部を合わせる 

ローター底の谷部 モーターシャフトの山部

しめる

ー 26 ー

〈ローターの取り付け方法〉

① 遠心室内に異物が入っていたり、水が溜まって いないか、確認する。

異物があれば取り除き、水が溜まっていた場合は排出して ください。(「8-1.本体の清掃と消毒」参照)

② ローターシャフトの山部とローター底の谷部を 合わせ、ローターをモーターシャフトに載せる。

正しくモーターシャフトに載っている場合には、ローター 固定ネジが浮き、ネジを締めこむことができます。

③ 付属の六角レンチで、ローター固定ネジを時計 回りに軽く締める。

④ ローターを上下させたとき、「カコ、カコ」音が しなければ、さらに45°増し締めをする。「カ コ、カコ」音がした場合は強く締めてゆき、再 度止まったところで45°増し締めをする。

〈ローターの取り外し方法〉

①付属の六角レンチで、ローター固定ネジを反時計回りに緩める。

②ローターをまっすぐ引き上げてモーターシャフトから外す。

(28)

発爆 性

染感 性

5-4. 遠心試料の準備

爆発性の試料を遠心しない。

●本機は防爆仕様ではありません。

  本機の破損により死亡事故や重傷事故 の原因になり危険です。

感染性のある試料を遠心しない。

● 本機はバイオハザード対策仕様ではあ りません。感染性の試料を使用した場 合、人体に重大な影響をおよぼす原因 になり危険です。

傷、変形、腐食がある遠心チューブを使用しない。

● 運転中に破壊し、アンバランスとなり、ローター脱落の原 因になります。

遠心チューブの許容遠心加速度を確認する。

● 許容遠心加速度をこえた運転をすると遠心チューブが破壊 し、ローターが脱落する原因になります。

試料の量は使用チューブの実容量以下で使用する。

● 多すぎると運転中に試料がこぼれ、少なすぎるとチューブが変形してアンバランス となり、モーターシャフトに過大な力が加わり、ローターが脱落する原因になります。

試料の密度が1.2g/cm3をこえる場合は、

密度によるローター許容回転数を算出する。

● ローター許容回転数をこえた運転をするとローターやバケット、ラックが破壊し、

ローターが脱落する原因になります。

(29)

ー 28 ー

〈遠心チューブの準備〉

遠心チューブの仕様を「11-4.ローター別仕様および使用チューブ一覧」を見て確認してくだ さい。一覧に記載されていない市販の遠心チューブを使用する場合には、弊社にお問い合わ せください。また、滅菌などにより強度が低下するチューブがありますのでご注意ください。

〈試料の密度によるローター許容回転数の算出〉

試料の平均密度が1.2g/cm3をこえる場合、ローター回転数を制限する必要があります。

あらかじめ試料の密度を確認し、次の式に基づいてローター許容回転数を算出してください。

ローター許容回転数(rpm)=最高回転数(rpm)× 1.2/試料の平均密度(g/cm3

〈遠心試料の準備方法〉

◆2.0ml容量をこえるチューブを使用する場合

①チューブの実容量以下となるように試料を分注する。

※チューブ容量の70%が実容量となります。

② 分注後、ローターの回転軸に対して対称位置に取り付けるチューブは バランサーを使って同質量に調節する。

※アンバランス量は0.2g以内にしてください。

◆2.0ml容量以下のマイクロチューブを使用する場合

①チューブの実容量以下となるように試料を分注する。

※チューブ容量の70%が実容量となります。

② 分注後、ローターの回転軸に対して対称位置に取り付けるチューブは 目分量で互いにバランスをとる。

(30)

試料の入れ方(黒丸部分が試料を入れる位置)

良い例

悪い例

A1

A1

A1

A1 1

A

A1 1

A

A1 1

A A1

A1 A1

A1 A1

A1

A1

A1

A1

A1

A1

A1

A1 1

A A1 A1

A1 1

A

A1 1

A A1

◆PCRプレートを使用する場合

①使用する2枚のプレートの同じ位置に試料を分注する。

 このとき、各プレート内でバランスをとるために、試料は  プレートの中心点に対して点対称になるよう入れてください。

 (下記「試料の入れ方」参照)

※特に比重の違う試料を同時に処理する際には、試料の入れ方、

 プレート内のバランスに注意してください。

② 分注後、2枚のプレートが同質量になるようバランサーを使って調節する。

※アンバランス量は0.2g以内にしてください。

(31)

ー 30 ー

5-5. 遠心試料の取り付け

アダプターやチューブ、試料は、同種類のものをモーター シャフトに対して対称にローター本体に取り付ける。

● アンバランスになると、モーターシャフトに過大な力が加わ り、本機を破損させる原因になります。

チューブ装着穴内に水滴や異物がないか確認する。

● アンバランスとなり、モーターシャフトに過大な力が加わ り、ローターが脱落する原因となります。

チューブ、試料の取り付けはバランスをとる。

● アンバランスになると、モーターシャフトに過大な力が加わ り、ローターが脱落する原因になります。

蓋があるローターは、必ず蓋を取り付ける。

● ローターの蓋をしない場合や、蓋の取り付けが不十分な場 合、ローターが脱落する原因になります。

(32)

5-5-1. ラック・イン・ローターの場合

ローター・ラックは正しい組み合わせで使用する。

●本機を破壊させる原因になります。

  ラック・イン・ローター用ラック適用表を参照し、使用す るローターに適切なラックを組み合わせてください。

ラックがローターからはみだした状態で使用しない。

●運転中にラックがローターから脱落する原因になります。

〈遠心試料の取り付け方法〉

①チューブ装着穴に水滴や異物がないか確認する。

②バランスをとった遠心試料をラックの回転軸に対して対称の位置に取り付ける。

③ローター内に水滴や異物がないことを確認する。

④ローターのセンターにあわせてラックをまっすぐ底まで挿入する。

⑤ラックが浮いていたり、ローターからはみ出していないことを確認する。

『適用表中の記号』

 -:使用不可

〈ラック・イン・ローター用ラック適用表〉

ローター名

ラック名 TMA-100 TMA-200 TMA-300

AR002-64 ① ② ③

AR005-24 ① ② ③

AR015-24 ① ② ③

AR015-SC24 - ① ①

AR050-12 - ① ①

AR141-08 - ① ①

AR300-06 - ① ①

AR150-08 - - ①

AR510-04 - - ①

(33)

ー 32 ー

〈ローターラック・アダプターARA-01について〉

アダプターARA-01は、TMA-300ローターで下記のラックを使用する際に、ラックの位置 を高くして、ラックへのアクセスを容易にするためのものです。

ARA-01適用可能ラック:AR015-24, AR002-64, AR005-24

TMA-300ローターにARA-01をセットした後、ARA-01適用可能ラック1枚を装着する。

ARA-01適用可能ラック  ARA-01 

TMA-300   

※他の用途や、他の方法で使用しないでください。  

正しいアダプターの取り付け方

(34)

〈チューブ蓋を開いて遠心する場合のラックの取り付けについて〉

マイクロチューブの蓋を開いて遠心する場合は、下記の事項を守ってラックを取り付けてく ださい。

●ラックは重ねずに単独で使用する。

●アダプターARA-01を組み合わせて使用しない。

 ラックの重ねがけやアダプターの使用により、ラックがローターからはみ出したり、ラック が斜めにかかることがあります。また遠心中にチューブのふたが遠心室ドアに接触すること があります。

ラックの正しい取り付け方

ラックを、単独で直接ローターに装着する。

TMA-100の場合 TMA-200の場合 TMA-300の場合

TMA-200の場合 TMA-300の場合

(35)

ー 34 ー

〈プレート用ラックPCR96-02使用上の注意〉

●設定温度は4℃以下で使用する。

  高温での使用はプレートが破損する恐れがあります。遠心中にプレートが破損すると、本 機を破損させる原因になります。

●プレートカバー(N801-0550Applied Biosystems社製)は高回転で使用しない。

  高回転で使用するとプレートカバーが破損します。高回転での使用はプレートシール等を ご使用ください。

●25℃以下の環境で保管する。

 温度が高い場合TMA-300に入りにくくなることがあります。

試料の取り付け方 

1.試料を入れたプレートを

 アダプター(A96-01PC)に正しく取り付ける。

アダプター

A96-01PC プレート 

2.プレートが内側にくるように 

 ラック本体(PCR96-02)に取り付ける。 

3.プレートが正しくラックに入っていることを   確認する。 

プレートをA96-01PCの裏側に取り付けない。 

プレートを外側に取り付けて使用しない。 

ラック内に水滴、異物が無いことを確認する。 

ラックからプレートがはみ出した状態で使用しない。 

PCR96­02 PCR96­02

PCR96­02

ラック本体  PCR96-02 

(36)

正しい遠心チューブの取り付け方 

例)黒丸部分が 

  チューブ取り付け位置  ☆黒丸部分がチューブの取り付け位置

<TMP-21ローターの場合>

5-5-2. アングルローターの場合

〈遠心試料の取り付け方法〉

①チューブ装着穴に水滴や異物がないことを確認する。

②バランスをとった遠心試料をローターの回転軸に対して対称の位置に取り付ける。

③ローター蓋を確実に取り付ける(TMA-25BH,TMA-26)

(37)

ー 36 ー

MEMO

(38)

スイングローターのバケットは同種類のものをローター 本体4ヵ所全てに取り付ける。

●ローター本体に過大な力が加わり、破損の原因になります。

スイングローターのバケットは、試料取り付け後に スムーズにスイングすることを確認する。

●スイングに不良があると、運転中にアンバランスとなり、

 モーターシャフトに過大な力が加わり、ローターが脱落する原  因になります。

5-5-3. スイングローターの場合

(39)

ー 38 ー

〈遠心試料の取り付け方法〉

①バケットをローター番号にそろえて4ヵ所すべてにセットする。

②チューブ装着穴に水滴や異物がないことを確認する。

③バランスをとった遠心試料をローターの回転軸に対して対称の位置に取り付ける。

 このとき、バケットの中心に対して対称になるようにチューブを配置してください。

④バケットがスムーズにスイングすることを確認する。

⑤ローター蓋を確実に取り付ける。

正しい遠心チューブおよびバケットの取り付け方 

例)黒丸部分が 

  チューブ取り付け位置  ☆各種バケット内に取り付けるチューブ位置

(黒丸部分がチューブの取り付け位置)

<TMS-21ローターの場合>

(MO415-04) 

1

2 3

4 5

1

2 3

4 5

1

2 3

4 5

1

2 3

4 5

1

2 3

4 5

(MO406-05) 

1 3

7 9

1 3

7 9

1 3

7 9

1 3

7 9

1 3

7 9

1 3

7 9

1 3

7 9

1 3

7 9

1 3

7 9

(MO404-09) 

(40)

5-6. 運転条件の設定

遠心チューブの許容遠心加速度をこえる回転数を設定しない。

●遠心チューブが破壊し、ローターが脱落する原因になります。

試料の密度が1.2g/cm3をこえる場合は、算出したローター許容回転数を こえる設定をしない。

●ローターやバケット、ラックが破壊し、ローターが脱落する原因になります。

〈遠心室内温度の設定〉

①温度設定キー TEMP を押す。(ピッ音)

温度表示が実際値から設定値に変わり、点滅します。

②ジョグダイヤルを回し、温度を設定する。

※設定可能範囲:−9〜35℃(1℃きざみ)

※制御可能温度は、「11-2.冷却能力」で確認し、設定してください。

③設定後、約2秒放置すると点滅から、点灯表示に変わり、設定が確定します。

同時に温度表示は設定値から実際値にもどります。

※電源スイッチを入れた時、温度は前回運転時の温度に設定されています。

〈回転数の設定〉

①回転数/遠心加速度設定キー SPEED/RCF を押す。(ピッ音)

回転数表示/遠心加速度表示が点滅します。

②rpm/G単位表示灯の「rpm」側が点灯していることを確認してから、

 ジョグダイヤルを回し、希望する回転数を設定する。

※回転数/遠心加速度設定キーを押すと単位表示灯が切り替わります。

※設定可能範囲 MX-307/207:300〜16,000rpm

(41)

ー 40 ー

〈遠心時間の設定〉

①遠心時間設定キー TIME を押す。(ピッ音)

遠心時間表示が点滅します。

②ジョグダイヤルを回し、希望する時間を設定する。

※設定可能範囲: 1〜99分 および 連続運転。 

99分をこえると連続運転「F.−.」となります。

③設定後、約2秒放置すると設定が確定します。

〈ソフトブレーキの設定〉

ソフトブレーキを選択することで500rpm以下の減速が自然減速になります。

①ソフトブレーキキー SOFT BRAKE を押す。(ピッ音)

ソフトブレーキ表示灯が点灯し、ソフトブレーキが選択されていることを示します。

※ソフトブレーキ表示灯が点灯している場合は、前回使用時に選択したことを示しています。

※ソフトブレーキ表示灯の点灯中にソフトブレーキキーを押すと、ソフトブレーキの選択が解除されます。

(42)

5-7. 運転開始

①運転前の安全再確認

運転開始前に下記項目の点検が行われていることを確認する。

・遠心室内に異物が入っていたり、水が溜まっていないか

・ローター、バケット、ラックなどに傷や変形、腐食がないか

・ローターの取り付けが確実に行なわれているか

・チューブ装着穴に水滴や異物がないか

・バケット、ラック、遠心試料の取り付けのバランスがとれているか

・スイングローター用バケットの各バケットがスイングするか

・ラック・イン・ローターのラックが浮いていたり、ローターからはみ出していないか

②遠心室ドアを閉める。

ドア開表示が消灯します。

※遠心室ドアが開いていると運転を開始することができません。

③スタートキー START を押す。(ピッ音)

スタート表示灯が点滅し、設定回転数に達すると点灯に変わります。

※運転中は回転数表示が設定値から実際値に変わり、

 表示色は赤色となります。また遠心時間は残り時間を表示します。

※運転中はインターロックがかかり、遠心室ドアが開けられなくなります。

(43)

ー 42 ー

状態 スタート表示灯 ストップ表示灯

停止 消灯 点灯

加速中 点滅 消灯

設定回転中 点灯 消灯

減速中 消灯 点滅

エラー発生時 消灯 点灯/点滅

設定遠心時間  時間 

回転数  設定回転数 

スタート表示灯点滅 

(加速中) 

スタート表示灯点灯(設定回転中) 

ストップ表示灯点滅 

(減速中) 

ソフトブレーキ適用範囲

(設定可能) ストップ表示灯点灯 

(停止中) 

(44)

5-8. 運転終了

①設定された遠心時間が終了すると自動的に減速を開始します。

ストップ表示灯が点滅します。

※ストップキー  STOP  を押すと、強制的に残り時間表示を「0」にし、減速を開始します。

②ローターが停止すると、ストップ表示灯が点灯に変わり、

 終了ブザーが鳴ります。(ピーピー音)

③遠心室ドアのインターロックが解除され、遠心室ドアが開けられます。

5-9. 遠心試料の取り出し

①遠心室ドアを開ける。

②遠心試料を取り出す。

※ 塩酸、硫黄、有機溶剤などの腐食性の強い試料がローター、バケット、ラックに付着した場合は、 

すぐに清掃してください。(「8-2.ローターの清掃と消毒」を参照してください。)

③遠心室ドアを閉める。

(45)

ー 44 ー

6-1. 運転中の運転条件の確認

6. 便利な機能について

運転中であっても、運転条件の確認ができます。

〈遠心室内温度、回転数、遠心時間の確認方法〉

①確認したい運転条件の設定キーを押す。

押したキーに対応する表示部の設定値が点滅します。

②約2秒放置すると、元にもどり実際値を表示します。

〈ソフトブレーキの確認方法〉

ソフトブレーキ表示灯が点灯中は、ソフトブレーキが選択されていることを示します。

6-2. 運転中の運転条件の変更

運転中であっても、全ての運転条件を変更することができます。

※ 運転中に設定値の変更を行なって遠心を終了した場合、 

変更後の設定値を記憶して次回の設定値として表示します。

〈温度、回転数、遠心時間の変更方法〉

①変更したい運転条件の設定キーを押す。

押したキーに対応する表示部の設定値が点滅します。

②ジョグダイヤルを回し、希望する値に変更する。

③変更後、約2秒放置すると設定が確定します。

〈ソフトブレーキの変更方法〉

ソフトブレーキキー SOFT BRAKE を押し、ソフトブレーキを選択または解除する。

(46)

6-3. フラッシュキーによる遠心

フラッシュキー  FLASH  を押すことで、短時間の遠心を簡単に行なえます。

※ 設定の確認、変更については「7-3.フラッシュモードの設定」と「7-4.フラッシュ回転数の設定」を参照して ください。

※出荷時は設定1、フラッシュ回転数5,000rpmに設定されています。

〈操作方法〉

◆設定値0の場合

①運転開始時に、フラッシュキー FLASH を押す。(ピッ音)

押している間だけ遠心時間の設定値にかかわらず、その他全ての設定値や選択条件で遠心します。

◆設定値1の場合

①遠心開始時に、フラッシュキー FLASH を押す。(ピッ音)

設定回転数まで加速し、設定回転数到達後、減速停止します。

6-4. 遠心加速度表示

回転数のかわりに遠心加速度を表示できます。

本機では機能キー  FUNC  で設定された回転半径の値をもとに遠心加速度の計算を行ないま す。使用するローターおよびチューブに応じた回転半径を「11-4.ローター別仕様および使用 チューブ一覧」で確認の上、事前に設定してください。(「7-1.回転半径の設定」参照)

遠心加速度は回転半径、回転数と次式の関係にあります。

 遠心加速度(G)=1.118×10−6×回転半径(mm)×回転数(rpm)2

〈遠心加速度表示への切り替え方法〉

① 回転数設定時、回転数確認時に回転数/遠心加速度設定キー SPEED/RCF を押す(ピッ

(47)

ー 46 ー

〈遠心加速度による回転数の設定方法〉

遠心加速度を入力することで、回転数を設定できます。

※回転数の設定以外の操作は「5.操作方法について」の操作方法に従ってください。

遠心チューブの許容遠心加速度をこえる回転数を設定しない。

●遠心チューブが破壊し、ローターが脱落する原因になります。

試料の密度が1.2g/cm3をこえる場合は、算出したローター許容回転数を こえる設定をしない。

●ローターやバケット、ラックが破壊し、ローターが脱落する原因になります。

① 回転数設定時に回転数/遠心加速度設定キー SPEED/RCF を押し遠心加速度表示に切り 替える。

②回転数/遠心加速度設定キー SPEED/RCF を押す。(ピッ音)

回転数表示/遠心加速度表示が点滅します。

③ rpm/G単位表示灯の「G」側が点灯していることを確認してから、ジョグダイヤルを回 し、希望する遠心加速度を入力する。

※回転数/遠心加速度設定キーを押すと単位表示灯が切り替わります。

④入力後、約2秒放置すると設定が確定します。

(48)

6-5. メモリー機能

同じ運転条件を頻繁に使用する場合、その数値を本機に記憶させておくことができます。

本機では、遠心室内温度、回転数/遠心加速度、遠心時間、ソフトブレーキ  を2セット

(2通り)記憶できます。

〈運転条件の記憶方法〉

①運転停止中であることを確認する。

②記憶させたい運転条件を設定する。(「5-6.運転条件の設定」参照)

③ メモリーキー( MEMORY1 または MEMORY2 )を3秒以上押す。

(ピッピー音)

メモリー表示灯が点灯し、運転条件の記憶を知らせます。

※運転条件が上書きされ、以前記憶されていた運転条件は消去されます。ご注意ください。

〈運転条件の呼び出し方法〉

①運転停止中であることを確認する。

②呼び出したいメモリーキー( MEMORY1 または MEMORY2 )を押す。

メモリー表示灯が点灯し、メモリーの内容が呼び出され表示します。

※呼び出された運転条件を変更し運転することはできますが、メモリーの内容は変更されません。

※メモリー内容の変更を行なう場合には、上記の「運転条件の記憶方法」に従って操作してください。

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