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浦安市水際線整備構想(中間報告)

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Academic year: 2018

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(1)

浦安市水際線整備構想

(中間報告)

∼資

1.整備構想策定の背景と趣旨

2.浦安市の概要

3.整備構想の位置づけ

4.平成 21 年度の整備構想の考え方

5.整備構想の方向性

・ 参考資料1:浦安市の水際線の現況 ・ 参考資料2:市の水際線関連計画

(2)

東京湾の最奥部に位置する浦安市は、東と南は東京湾に、西は旧江戸川を隔てて東京都江戸川区に面しています。土地は、

旧江戸川の河口に発達した沖積層に属する低地と、昭和 39 年より始まった海面埋立事業により総面積はかつての 4 倍にも広

がり、自然地形としての山や丘がなくおおむね平坦な状況にあります。その一方で、東京湾に張り出すような地形から市域の

三方を海と川に囲まれた「水際(すいさい)」の都市であり、海岸線は東京湾で唯一の一般海岸となっています。

この特徴を活かしたまちづくりを進めるため、浦安市では、昭和 63 年度にまとめた「浦安市における水際線の活用に関す

る調査報告」や、平成 15 年度に策定した「三番瀬の保全・再生及び水辺の活用に関する基本方針」等に基づき千葉県や関係

機関等と連携しながら市内の水際整備や活用に取り組んできました。しかし、その後の社会経済状況の変化や水際線に関する

市民ニーズの高まりなど、浦安市の水際線を取り巻く環境は大きく変わってきました。

この構想では、これまでの背景や経緯を勘案し、浦安市域内の河川・海岸線とその後背地(緑地等)を検討の対象として、

まちづくりの状況等を踏まえながら、現状や課題を整理し、新たな浦安市の水際線の望ましいあり方(水際線整備構想)につ

いてまとめていきます。

今後は、本構想に基づき、具体的な事業について河川や海岸管理者等の関係機関と協議や調整を進め、事業の実現化を図っ

ていきます。

1.整備構想策定の背景と趣旨

P.1

海側 高潮護岸 市街地

川側 堤 防

親水アクセス 水辺アクセス

沿 岸 海岸保全施設

親 水 空 間

後背地

◆ 水際線(すいさいせん)

一 般には水 面と陸地の 接すると ころを示す 言葉で

すが、海沿いや川沿いの「海や川を感じることができ

る範囲から実際の陸に近い水面まで」の範囲を水際線

と考えます。そうすると、浦安市はまさに水際線に囲

まれ、海に突出した特徴的な場所であると言えます。

水際線

(3)

(1)自然的な前提条件

浦安市の水際線は、次のような自然的特性を持っています。

● 夏季には南よりの風が卓越している。

● 東京湾奥部に位置し、高潮による被害を歴史的に数多く受けている。

● 潮流は恒流として冬季に南西から北東、夏季に東から西への流れである。

● 前面海域の土取場跡には水深 10mを越える窪地が分布しており、青潮の発生源になっているとも言われている。

(2)社会的条件

浦安市は海面埋立事業による市域の拡大により、住宅開発が進み、個性ある住宅都市として大きな発展を遂げました。

また、我が国を代表する大型レジャー施設である東京ディズニーリゾートや周辺のホテル群が位置し、観光客の数は国内でもトップクラスとなっていま

す。一方、かつては川岸に千数百隻の大小の漁船が繋留される漁師町であり、現在も河川から海域を周遊する釣り船や屋形船があるなど、水際のまちとし

ての賑わいをみせていた歴史的な背景もあります。

P.2

(4)

この構想は、改正海岸法及び改正河川法などの国の関連法制度や東京湾沿岸保全基本計画及び千葉県河川整備計画、また浦安市が昭和 63 年度にまとめた「浦

安市における水際線の活用に関する調査報告」、さらには浦安市総合計画をはじめ、市の関連個別計画を踏まえ、浦安市の水際線の整備・活用方針について、社

会経済状況の変化や新たなニーズ等を勘案しながら平成 21 年度時点での基本的な考え方を整理したものです。

※ 国の関連法制度や県・市の各種計画との関連(イメージ図)

3.整備構想の位置づけ

昭和 63 年度 浦安市における水際

線の活用に関する調査報告

国の関連法制度・県の関連計画

改正海岸法

東京湾沿岸保全基本計画(H

14)

改正河川法

千葉県河川整備計画(H

18)

防護

安 全で 安 心な 暮 ら しを 提 供す る 海岸づくり

環境

自 然と 共 生し た 美 しい 海 岸づ く り

利用

人 にや さ しく 快 適 で活 力 のあ る 海岸づくり

治水

水 害や 土 砂災 害 か ら 人 間 の 生 命 ・財 産。 生 活 を防護

環境

う るお い のあ る 水 辺、 生 物生 息 環 境、 地 域文 化 の形成

利水

暮 ら し や産業 に 必 要 な生 活 ・ 工 業 ・ 農 業等 の 用 水の有効利用

∼首都圏の暮らしと活 力をささえる快適で 美しい海岸∼

浦安市のある葛南ゾーン では高潮防護を重視し、 三番瀬においては安全性 を確保しつつ海と陸との 連続性に配慮

∼ 治 水 ・ 利 水 ・ 環 境 の 総 合 的 な 河 川 制 度 の 整備∼

河 川 環 境の 整備 と 保全を 位 置 づ け、 地域 の 意見を 反 映 し た河 川整 備 の計画 制度を導入

市の関連計画

浦安市総合計画

(H

11)

第 2 期基本計画

(H

20)

都市像【水と緑に恵まれた快適環境都市】

浦安市都市計画マスタープラン(H15)

【環境に配慮しながら、快適で安全な魅力あふれる街 づくり】

三番瀬の保全・再生及び水辺の活用に関する

浦安市の基本方針(H15)

【自然の仕組みを大切にする・様々な主体による協 働を基本とする・海を生かしたまちづくりを進める】

浦安市環境基本計画(H20)

【人と自然とが共生する水と緑で囲まれた快適環境 都市 うらやす】

浦安市緑の基本計画(H17)

【緑の創出・緑の保全・緑の育成】

浦安市観光振興計画(H20)

【水辺で輝く浦安の観光まちづくり】

浦安市地域防災計画( H

20 改訂)

浦安市景観計画(H21)

【人が集い、住み続けたくなる美しい海浜都市の風 景を育てていく】

平成 21 年度

浦安市

水際線整備構想

(5)

Ⅰ.国や県、市の各種計画や現状を踏まえ、現在の社会状況で実現可能な構想

今回の整備構想は、前頁までに整理した市の水際の実情、国の関連法制度や県・市の関連計画の考え方を踏まえた構想を策定します。

昭和 63 年度にまとめた「浦安市における水際線の活用に関する調査報告」では、大規模な人工バリア(沖合の保全施設)を設置し、人工バリアと陸地との

間に静穏域を創出して人工海浜や海洋レジャーを展開することを考えていました。しかし、現在の社会経済状況から大規模施設の設置は難しく、長期的視点

に立って考えるべきであり、早期に実現可能なものから順次進めていくことが望ましいものと考えます。

Ⅱ.市民の生命・財産の安全性を確保しつつ、市の特徴である「水際に囲まれたまち」を最大限に活かした海や川を感じることのできる構想

以前の海や河川整備の考え方は災害からの防護や治水に重点を置いて進めていましたが、社会情勢の変化や新たなニーズの高まりにより、自然環境の保全

及び公衆の海岸や河川の適切な利用が新しい視点として追加されています。これらを踏まえ、浦安市の整備構想では、「安全・安心」「環境」「利活用」を骨格

とし、バランスのとれた総合的な水際線の環境整備を進めていくため、以下の3つの理念から構想を策定します。

①安全・安心の場の創造を図る水際線構想⇒「安全・安心」

市民の生活を守るため護岸整備(改修)を進めているところですが、新たな視点として過去の大規模災害の経験から、災害時の水際空間の利用と発災時に

拠点として機能できる水際空間の整備を進めていく必要があります。

②水際線環境の保全・回復を図る水際線構想⇒「環境」

環境の視点は、これまで以上に重視すべきものとなっています。この視点を推進していくためには、水質環境の改善や水際線の緑化に取り組んでいくこと

が必要となります。また、市民が水質や水際環境の状況を学ぶ場や情報の提供を行っていくことが必要です。

③魅力的な水際線の創造を図る水際線構想⇒「利活用」

これまで水際のテラスや遊歩道などの整備に取り組んできたところですが、今後も市民が水際線を身近に感じることができるような親水施設や公園、緑地

整備に取り組んでいくことが必要です。また、浦安市が東京湾に張り出した地理的特性をもつことから、水際からの眺望的景観資源の発掘や水際に囲まれた

まちの特性を活かした景観形成の推進が必要となります。さらに水際を活かしたスポーツやレクリエーションなどの様々な活用が図れるような魅力ある空間

の創出が求められており、遊漁船などの観光産業の活性化を図りながら、市民と来訪者が交流し、ともに楽しむことのできる水際空間づくりを進めていく必

要があります。

Ⅲ.平成 21 年度整備構想を推進していくための考え方

今後、水際空間の整備や活用を図るためには、河川や海岸管理者である県や国との調整と、広域的に関係機関との連携を図る必要があります。

また、この構想を推進していくためには整備の方向性を市民と共有することが必要です。そのために、市の地形特性や水際の良さを知ってもらうための情

報発信や学びの場を提供し、市民と協働で水際線の整備・活用を考えていくことが必要です。

4.平成 21 年度の整備構想の考え方

(6)

安全・安心

利活用

整備構想の骨格

◆ 基本理念 ◆ 基本方針 ◆ 整備の方向性 ◆ 想定できる具体的な取り組みのイメージ

1.安全・安心の場の

創造

∼暮らしを守る水際∼

・ 護岸の整備を進め、市民の生命や 財産の保全に努める。

・ 水 際 空 間 に お け る 防 災 機 能 の 確 保を図る。

・ 災 害 時 の 水 際 空 間 利 用 の し く み づくりを進める。

1)海岸や河川の安全度の維持・創出を継続 的に推進する。

2)水際空間を活用した防災機能の強化を実 施する。

3)市民や企業と連携した防災ネットワーク の構築を目指す。

・ 管理者である千葉県と調整を図り、護岸の継続的な整備を促 進する。

・ 境川河口の水門と排水機場の設置を管理者である千葉県に働 きかける。

・ 災害時に物資の荷下ろしや住民避難機能をもつ防災桟橋の整 備を促進する。

・ 市内民間事業者と防災協定を結ぶなど、防災ネットワークの 構築を図る。また市内だけでなく、県や近隣市などと広域的 な連携を図る。

2.水際線環境の保全・

回復

∼自然豊かな水際∼

・ 自然環境の保全と回復を図る。 ・ 自然環境を知り、学ぶ場を創出す

る。

1)水質浄化や生態系への配慮など海域環境 の向上に努める。

2)海岸や河川環境の維持保全活動を推進す る。

3)水際線の環境を市民と共有できるような 情報発信や学びの場を提供する。

・ 国が行なっている海底質の改善事業を促進する。

・ 市民や環境団体と連携し、水際環境の維持保全となる美化活 動や啓発活動などの取組みを支援する。

・ 三番瀬の干潟環境を体験できる環境学習施設の整備を推進す る。

・ 環境学習施設を活用し、水質浄化や生態系の保全・回復に関す

る情報発信を行なう。

3.魅力的な水際の創造

∼誰もが楽しめる水際∼

・ 水 際 を 活 用 し た 景 観 形 成 を 進 め る。

・ 市民が水際を身近に眺め、またア ク セ ス す る こ と の で き る い こ い の場を創出する。

・ 市 民 も 楽 し む こ と の で き る ス ポ ー ツ や レ ク リ エ ー シ ョ ン な ど の 観光空間を創出する。

・ 市 民 の 生 活 文 化 に 密 着 し た 水 際 づくりを推進する。

1) 眺 望 的 景 観 資 源 の 発 掘 と 水 際 に 配 慮 し た景観形成に努める。

2)海岸や河川の修景整備や親水空間整備の 推進を図る。

3)海に触れられる場の創出を図る。

4)遊漁船などの既存観光産業を振興し、新 規の観光産業を誘発する。

5)水際線の市民利用や市民と来訪者の交流 の機会の創出に努める。

- 6)地域と連携を図り、背後のまちづくりと

一 体 と な っ た 水 際 の 活 用 を 実 践 し て い く。

・ 水際の眺望点や海側からの良好な視点の発掘に努める。 ・ カフェやレストラン、展望施設などの親水空間の整備を促進

する。

・ 誰もが安心して歩ける散策ルートの設置を図る。

・ 海でのレクリエーション活動を可能とするアクセスの整備を

関係機関と連携して行なう。

・ 浦安と東京湾沿岸の都市を結ぶ水上バスの運行について関係 機関に働きかける。

・ 浦安市の歴史ある観光産業である遊漁船を広く市民に知って もらう。

・ 海辺を活かした新しいまちづくりの拠点として、境川河口部 に位置する観光漁業基地の整備を関係機関と協議しながら進 める。

・ 境 川 を 活 用 し た お さ ん ぽ 舟 の 運 行 を 関 係 機 関 と 調 整 し な が ら、推進する。

・ マリーナや周辺の遊休地を活用した新たなスポーツやレクリ エーションの場や機会を創出する。

・ 水際を利用した市民が賑わい交流の持てる催しを実施する。 ・ 市民の海・川づくり活動の支援をする。

平成 21 年度

浦安市水際線整備活用構想

5.整備構想の方向性

参照

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