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(1)

気相法による酢酸繊維素の製造研究(第10報) 三酢 酸セルロース皮膜の結品化度の測定

著者 鈴木 公宏, 藤岡 太一, 木戸 猪一郎

雑誌名 福井大学工学部研究報告

巻 11

号 1.2

ページ 134‑141

発行年 1963‑03

URL http://hdl.handle.net/10098/5064

(2)

134 

気相法による酢酸繊維素の製造研究(第 1 0 報)

三酢酸セルロース皮膜の結品化度の測定

鈴 木 公 宏 ・ 藤 岡 太 一 ・ 木 戸 猪 一 郎

Studies on the Vapour Phase Acetylation of Cellulose 

(X) 

Determination of Crystallinity of Cellulose Triacetate FiIm 

Kimihiro SUZUKI

, 

Taichi FU]IOKA

,  I i

chiro KIDO 

The cellulose  triacetate  which was made by  the  vapour  phase method with  ZnC1 catalyser

, 

has almost 

1 0 0  

mol箔 ofacetylation degree

, 

and its  film shows the characteristic  mechanical properties due to the crystallinity based on its molecular symmetry and stiffness.  The crystallinity should be determined. 

The triacetate film was drawn and heat‑treated.  Its density was measured by the density  gradient tube method of benzene‑CC14

, 

and its  degree of crystallinity was determined from  X‑ray diffraction intensity curve by the Sakurada‑Nukushina's method.  A curve which con‑ tacts with minimum points of X‑ray diffraction curves on various azimuths

, 

was obtained and  the area  contained in  this curve was measured.  This area  corresponded to  the amorphous  portion of the sample. 

when the triacetate film was drawn

, 

its  density increased with drawing ratio

, 

especially  until drawing ratio 1. 5. 

The density and the degree of  crystallinity increased with temperature at  of the heat  treatment above 

1 8 0  

oC. 

The crystallinity of the film of drawing ratio 

2 . 0  

without heat‑treatment was 

3 0

箔, but  increased up to 

5 0   % 

by heat‑treatment at 

2 8 0

oC. 

1 i

near relationship was observed between the density and the degree of crystallinty of 

3 0 ‑ 5 0

搭 range

and the density of  perfect crystalline or amorphous part of the sample was  obtained byextrapolation of this straight line.  These density values showed good agreement  with those in literature. 

気相酢化法のような繊維状酢化でつくられたトリアセテートは酢化度が 100 モノレ %~C 近く,その

分子対称性により皮膜や繊維は結晶性であり,特異な機械的性質を現わすヘ

高分子物質の結品化度の測定方法には密度から求める方法, X線回折強度曲線から求める方法な どがあり,乙れらの方法でトリアセテート皮膜の結品化度の測定を試みたo従来トリアセテートの 結晶性lとに関してはかなりの文献があるが21‑61, トリアセテート皮膜の延伸,熱処理した場合の結 品化度の測定についてはあまり文献を見ない。

我々は密度を密度勾配管法により,また結品化度をX線回折強度曲線から求めた口トリアセテー トは完全非晶質の試料が得られないから,非品質に関する実験を基礎として結晶化度を求める方法 を応用出来ない。桜田一祖品71

P.V.A

繊維,セルロース繊維などの配向した試料について結晶 化度を求める方法を見出しているが,我々はとの方法をトリアセテート皮膜に適用して結品化度の 測定を行い,さらに密度と結晶化度との関係を求めたD

勢 教 授 H 助 手 時脅卒論学生(繊維染料学科)

(3)

135  気相法による酢酸繊維素の製造研究 (第10報)

(  1  ) 

トリアセテート試料及び皮膜の調製

トリアセテート試料は常法どおり,次のようにして作製した。精製リγターを4

ZnC12を含む 氷酢酸で25oC, 16時間前処理後, 1. 5倍まで遠心分離機で脱液し, ~m水酢酸を底部に入れた細口

瓶内のステンレス金網上に前処理リンターをのせて瓶中に懸垂させ,容器の気圧を 50mmHgにし てから需封し, 80 oC, 7 hr気相酢化した。乙のトリアセテート試料は酢化度 99.7mol %,  重合 度362であった。

皮膜の調製は,上記トリアセテート試料の 4gをメチレyクロライド 100cc に溶解,誼過後,

CaC12

ν

ケーター中の水銀ノミット上に浮べたガラス板上に流挺して製膜した。次にこれを真空乾 燥器中で10mmHg,550Cで16時間乾燥し厚さ約30μ の皮膜を作った。

(2)  延 伸 , 熱 処 理

上記トリアセテート皮膜を巾 10mm 長さ 30mm~こ切断して延伸機に取付け,メチ VY クロライド

45 :メタノーノレ55(容積比〉の混合膨潤剤中で所定倍率lこ膨潤延伸し,延伸後充分減圧乾燥した。

熱処理は熱風循環式電気定温乾燥器を使用し,両端固定熱処理を行った。熱処理時間は160oC,  1800Cは6分, 200 oC, 2200Cは3分, 240 C, 260 Cはl分, 2800Cは30秒であり,乙れはそ の温度における最適熱処理時間で密度の測定から実験的に求めたものであるo

(3)  密 度 の 測 定

高分子物質の密度の測定には浮沈法,比重秤法,密度勾配管法等があるが,我々は精度が高く測 定が容易で,時間的変化の測定が出来る密度勾配管法制を採用した。 トリアセテート試料の密度測 定用液体としてはトノレエy一四塩化炭素,ベyγ一四塩化炭素の組合せが考えられるが,予備実 験の結果,ベンゼン一四塩化炭素の組合せの方が測定

試料の密度の時間的変化が少なく良好な結果を得るの で,ベyy一四塩化炭素を採用した。

(a)密度勾配管の作製ω 密度勾配管作製法には 色々な方法があるが,例えば第1図のような装置にお いて,図の

A . B

のプラスゴに四塩化炭素とベンゼン との組合せによる密度の異なった溶液を入れ, (A: 

小さい密度の溶液,

B

大きい密度の溶液)

A

から

B

Ulの速さで流入させ,混合槽

B

で直ちによく混合し ながら密度勾配管へU2の速さで流入させるO 乙の場合

A

の液体の密度:仇

B

の液体の密度 :q;~ (時間

t=O

のとき〉

B

の液体の密度:白 (時間

t=t

のとき〕

B

の液体の体積:V~ (時間

t=O

のとき)

B

の液体の体積:

V

(時間

t=t

のとき) 密度測定管の液体の体積

:V

とすると

({J

Ul (tit ‑U2 (ti

+  vg 

ifJ~

dV9  d t   = 

U} ‑ U2 

L

1;;  民 . , 10 

7

1 0

ロ 』l

、 、

10

Fig. 1.  Apparatus for preparing the  density gradient tube. 

…・ (1)

一 一 三 一 一

o r ‑

‑ ‑

/プ 7  U.2→ 

調 法

S1

V  B  IL,ー,

(2) 

. (3) 

d S C 2   ̲ 

u1 ((til ‑ifJ2) 

一己了一 v

(4)

136  福井大学工学部研究報告第11巻 第12号

:  V 

2 = Ul t ‑ U2 t 

+  vg 

(4) 

Ul  V2 ψ1 →「主己~~)~+

Vf  i  U ‑ ; 工 瓦 J

({i

f ‑

({il  ‑ ~

vg  ) 

u2=2 u1のとき (5)式は

. (5) 

ψ 2 = d ‑ ( f Z F L ) V  

(6)

式 に よ る と 仇 と

V

との関係は直線である。

それで密度既知のガラス製フロートを密度勾配管に投入して,フロートの停止位置を密度に対し

(6)

て図示すると密度勾配曲線が得られる。

フロートの停止位置と密度との関係が直線となるためには上述のようにU2

=

2ulとする乙とが必 要であり,すなわち

A

の波面と

B

の液面との高さの相対的位置が常に一定し保たれるように流入速

50 

の 浪 40 

柱 30 

. : ! i  

20 

1' 

fJ..2=2U

, 

f、旬

~/O

快ー」1.29

β

ωw 一 一

‑庄

Fig. 2.  Density gradient curves obtained  when U2 =2 Ul and U2チ2Ul

度を調節しなければならない。

(b)密度勾配図 以上の密庭勾配管の作製を実 際に行った場合, u2=2 Ulのときと U2キ2Ulのとき との 250Cの密度勾配図を第2図に示した。これか ら明らかなようにu2=2Ulのときは直線となり,

U2キ2Ulのときは曲線となることがわかるo

(c)密度の測定法 このようにして作製した密 度勾配管は,一定温度250Cにおいては約3週間位 安定で,密度勾配曲線に変化は認められなかった。

試料の密度の測定は次のように行った 550C,10  mmHgで充分真空乾燥した試料を直ちに密度勾配 管の中に投入し,沈降したのちの停止位置の測定は 管に刻んだ目盛の試料中央の位置に対応する値を読 み,密度勾配曲線図から密度を求めた。

(4) 

x

線写真及びX韓国折強度曲線

X

線装置としては島津製自記

X

線分析装置

(6X

‑1) を用いた。

X線源は50KV,10mA, Cu対陰極, Niブイノレ ターによった口またX線写真は試料ーブイノレム間31mmで1hrの露出によった。また回折強度曲 線は試料透過X線lとより,方位角

v

が00"""900の間で,回折角20=40"""42。について, lmin につき 10の速さで回折強度曲線を描かせた。そして計数管の自然計数,空気の散乱,試料による吸収など

について補正を行った。また非干渉性散乱の補正はHermans10lの方法を用いて行った口

試料としては約30μの皮膜を数枚重ね合わせ,酢酸ビニールの希薄メタノーノレ溶液を接着剤とし て,直鍛ワクを用いて圧着成型し真空乾燥して作製した11】この試料の厚さは約350μ になるように

した。

実 験 結 果 及 び 考 察

(1 )  密度勾配管における試料密度の時間的変化

密度測定において試料の位置が平衡に達する時間を知るために,未延伸皮膜の各種熱処理した試 料について実験を行い,その結果を第3図に示した。それによると平衡値に達する時間は熱処理試 料においては約 30minであるD しかし比較的低温の1600Cで熱処理した試料の密度は時間と共に

(5)

気相法による酢酸繊維素の製造研究 (第10報)

1 3 7  

わづか上昇するD ととろが無熱処理試料では約2時間で密度は最低値を示し,次l乙次第l乙密度が増 大し,約

7 0

時 間 後 に は

2 6 0

0

C

熱処理試料の

密度に近ずくが平衡値には達しなかった。こ のことは無熱処理皮膜には密度測定用液体が 浸透し易く,最初はそれによって歪が除かれ て非晶化の程度が増すため需度が低下するが 液の組成がベシゼシ一山塩化炭素の二成分系 であるため, トリアセテートと親手jJ性の大き い液体の撰択的浸透によって密度が,時間と 共にほぼ直線的に増大すると考えられるD 乙 のような場合には最初密度が減少するので時 間

o

(試料投入後

0.5hr

を経たとき)に外捜

した値を試料の密度としたD

乙れに反して熱処理試料は結品化や表面の 轍密化によって液体が浸透しにくいために密 度の時間的変化がないものと考えられるO

(2)  密度に及ぼす延伸の影響 延伸 l乙伴なう密度の変化を知るために,

1. 

2 5

倍, 1. 

7 5

倍,

2 . 0 0

倍,

2 . 2 5

倍と延伸した 無熱処理試料の密度の時間的変化を延伸倍率 に対して図示すると第4図のようになった白 これによると延伸倍率と共に密度の増大する ことが分るが,密度測定時聞が3日聞にも及 ぶと全ての試料の密度は時間と共に増大し,

かつ延伸倍率に無関係な値に変化してくるD

しかし外捜された測定の最初の値を真の密度 とするならば,この密度は0‑‑1.5倍延伸にお いて時間と共に急激に増大し,

1 . 5 0 ‑ ‑ ‑ 2 . 2 5

倍 延伸においてはほとんど増大しないことが分 るO そして密度の時間的変化に対する延伸の 影響は熱処理のそれほどではないが,延伸倍 率が大きくなれば密度の時間的変化が少なく なることが認められた。

(3)  密度に及ぼす熱処理温度の影響 熱処理温度による密度の変化を知るために 未延伸試料p 延伸試料について測定した結果 を第 5図に示した。このときの密度の時間的 変化は少ないから最初の測定値を採用したD

5

図によると未延伸,延伸試料共に

1 8 0

0

C

までの密度の変化は少ないが

1 8 0

0

C

をこすと 急激に増大しはじめるD 同様な現象が未延伸 皮膜について片岡山や河合13)によって報告さ

λ30$ 

260t 

‑‑‑‑無栴処jf

1300 

;JIC

Ji. 

ふ 〆

:l20t

160i; 

支 i

E二=二

A2JS0O0tr E 

10  20  30  40  $'0  60  70  80  90 

測 定 時 間 (h

Fig. 3.  Density vs.  measuring time on the  various heat treated triacetate films. 

/.305 

片で苛 {tJ 

/.300  0...ロAr

一 一 一 宇44hr

乏之

n

.

(W WC  

μ'1

0 1  

/.25  15"0  /.P5  2. 2.25  え孟

倍 宇

Fig. 4.  Density vs.  draw ratio on various  measunng ttmes. 

1.30S 

,込4

/.300 

.'.295 

t寸占

λ 1290 

~、/よ 180

200  2.

2202ω

剤尺とI'l! ;Ji (ぞj

Fig. 5.  Density vs.  heat‑treatment temperature  on the various drawn triacetate films. 

(6)

138  福井大学工学部研究報告第11巻 第12号

れている口乙の乙とはセルロース・トリアセテー トは1800C以上の祖度で熱処理する事により結品 化が起るためではなし可かと考えられるD しかし熱処理温度と共に密度の増大する傾向は延伸倍率に よって異なり,延伸倍率の大きいものほど密度の増大する割合が少なくなる傾向が認められるO セ ノレロース・トリアセテートは1800Cからセグメン トの運動がかなり自由となり,結晶性の配置に落 着きやすくなるものと考えられるが,延伸倍率の大きい試料はかなり分子が配向していて街度も比 較的大きし1からゼグメントの運動が束縛されて熱処理温度の影響が比較的少ないものと考えられ

o

(4) 

延伸熱処理皮膜の

X

線写真

2.0倍に延伸して各種温度で熱処理した試料のX線図を第6図に示したa いづれも トリアセテー

1m熱 処J1'1I 1800C  2000

2200C  2400C  2800C  Fig.  6.  X‑ray photographs of the 2folddrawn triacetate films heat‑treated 

at vanous temperatures. 

ト:n:10)の結品の繊維図型を示しているD 熱処理温度の影響は,無熱処理から1800C熱処理まではX 線図にあまり変化していないことが分るが, 2000C以上の温度では明らかに結晶化する事が認めら れるO すなわち赤道線上の主要な干渉点が処理担度の上昇と共に明確に分離し,また層線上の干渉 点も明瞭となってくるO

(5)  X

線による結晶化度の測定

X線的に結晶化度を求めるために,例えば2.0倍に延伸し2800Cで熱処理した試料の赤道線上に おける回折強度曲線を第7図!C示した。乙の曲線において結晶部分の干渉強度と非結晶部分の干渉 強度とに分離する事が出来れば結晶化度を求める事が出来る14¥。いまxを結晶化度とし,x=lのと き,すなわち完全結晶による干渉強度を Acrとし,また x= Oとき,すなわち完全非晶による干 渉強度をAamとすれば,各種熱処理試料につき測定された結晶部分及び非結晶部分の干渉強度Icr 及びIamは,おのおのについて

Icr = x・Acr Iam = (1  ‑ x)・Aam ・H ・...・H ・..…………(7)  となり, (7)式から

(7)

気tlJt:去による酢酸繊維来の製造研究 (弟10f張) 139 

I Acr¥ f Aam¥ 

Icr = Acr ‑ ¥ -Â";~

‑ )  

・Iam , Iam = Aam ‑ ¥ ~玩-r)

Icr ・… ・・

… 

(8)  なる式が成立するc縦軸に Icr,横軸に Iamをとって,各種熱処理試料につき求めた Icr,Iamの

J立を,プロットする事 によって, (8)式 を 満 足する│埼係直線がえられ るコこの直線を延長する 事によってグラブの裁片 から Acr,A amを求め (7)式に代入して結晶 化度が求められる。

ところで結品部分,非 結晶部分の干渉強度Icr, Iamを求めなければなら ないご我々は 2.0倍延伸 し,各種混度で熱処理し たトリアセテート皮膜に つき,

f E

閏・組品の方法 :こよりそれぞれの

X

線回 残

← 」

o  s 

10 

2.1" 

AV 'h

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/5  .:1S ...:....:..:.

﹂ 一

Fig. 7.  X‑ray diffraction curves of 2800C heaHreated triacetate  film on various azimuths obtaining the diffraction curve  of the amorophous part. 

折強度曲線において結晶性,非結品性部分を分離した7ら すなわち実験点法の項に述べたように回 折角28=40‑‑42白において方位角ψが00........900の組問で井'I!:{

f : ん

ilIlJlこ干渉強度を測定したが,例えlま 2800C熱処理試料についての結果は第 7図のようであった。ここで非結1171部分ば配 IIiJしておらず,

そのために非結晶部分の干渉強度は一定 28 においては ψ に J!l~関係に一定であるとし,各 v 方 ICIjの 一定 2{}における干渉強度のうち最低の強度が非結晶干渉強度に対応すべきものであるとした。す なわち得られた各伊方向の干渉強度曲線の各 2fJの最低部分を結ぶ曲線を非結品干渉強度1ft!線とし 7

乙の様な考え方から求められた第7図の非結晶干渉強度曲線と横軸との間心面積において空気の 第1友 2.0{;";延仲,各種熱処理トリアセテート皮 散乱及び非干渉性散乱について補正を行った

空 積 全 一 頃 L 8 7 0 7 5 5 4 8

此 浦 批

0. 9. 7. 6. 0.

6. 8. 同

J b ν

E /l

︑ 一 3 2 2 3 4 4 4 4 1 J L

‑ A

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圃 話 相 一 ら 引 て 町 一 一

7 4 2 9 8 8 7 2

か を い 剖 一 一 度 目 田 冊 目 弼 帥 白 白 閃 一 積 と つ 出一

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7 Q 4 4 A

概 一 一 回 一 回 目 山 山 開 白 目 的 一 叫 よ 釘

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h

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1 1 1 1 1

一 歩 及 渉 膜 一 諒 一 回 一 円 乱 十 七 画

︒ 一 拠 印 刷 捌

m

却 捌 曲 一 の 散 晶 一脚 内﹂ 嗣⁝

2

一 駈 知 怖

面積を非結晶干渉強度IamとしたJ また赤道

Acr=325  3

200 

100 

AQ桐 ご170

50  CO  150  J且'"

200 

Fig. 8.  Icr vs.  Iam obtaining Acr  and Aam. 

干渉強度ltot,結晶干渉強度Icr,非結晶干渉強度Inを第1表に示したョまた Icr,Iamの関係をグ

(8)

140  福井大学工学部研究報告第11巻 第12号

ラブに示したのが第8図であるョこのグラフにおいて,縦軸と横軸の裁]'['j)¥らAcr,Aamを求め,

Acr =325, Aam=170をj♀たロ乙の植を (7)式l乙

代入して結品化度を求め由度と共に第1表に示し

T

Vハν 5 4  

m

A

/〆~

円九‑‑/

(6)  結品化度に及ぼす熱処理温度の影響

2.0倍に延伸した試料皮膜についての熱処理温度 ι30 と結晶化度との関係を第9図に示した口同

OOC

以上

20

の熱処理温度では結晶化度は処理温度が高くなるに 主 つれて増加し,最高の結晶化度は約50%で2800C熱 処理試料であるo1800Cの熱処理温度では結晶化度 は無熱処理より数必低下しているD そして無熱処理 試料の結晶化度は30郊であり比較的高い,これは試 料を2.0倍に延伸しであるためと考えらたるo

以上のようにして測定したセルロース・トりアセテ ート皮膜の密度とX線的結晶化度との関係を示したの が第10図である口試料のX線的結品化度は30‑‑50%の 範囲にあり,この箱聞では街度と直線関係にあって,

密度から求める結品化度とX線的結晶化度とが比例す ることを示している。

一方,密度と結晶化度との間には次のような関係が ある8io

(l‑x) 

'dcr十 ‑dl戸……"...・H ・.(9) 

d

試料の密度

dcr 完全結品の密度

」 → ‑ I dam:完全非晶の密度

10  20  30  40  5"0  oC  70  80  90  /00 

A イι 足 (~n x 結晶化度

Fig.  10.  Donsity vs.  degree of crysta山~ity (9)式においてdcr,damが既知の場合には試料 obtaining .the densi ties of the crystalline 

and amorphous parts.  の密度dを測定する事により (9)式から結品化度が 求められるQ そのためには第10図の直線を結晶化度100%及び

o

%~こ外捜して完全結品の密度dcr,

6ピ:J二/.3:<3&

13Z0 

/.31 '5J 

0/ 

Q'

/.;1.

i

V d?t/.28

10 

。 万 円

;7J80Zω 22c 240 

~~ .'l.'. f里 = 是 主 化 ) '‑‑・聞‑‑‑' 260  280 

Fig. 9.  Degree of  crystallinity  vs.  heat  treatment temperature on the 2fold  d rawn triacetate fi 1m. 

(7)  密度と結晶化度との関係

完全非品の密度damを求めると,

dcr = 1.323 dam = 1.284

が得られるから,これらの値を利用して密度から結品化度が求められるわけであるo またこれらの 植は須賀井・脊Jf

ω l

が求めた値dcr=1.330, dam=1. 302とかなり一致している口

他方において結品部分の密度は

X

線的に単位胞から計算される。従来セルロース・ト日アセテー トの結品型Eの単位胞の決定は浅田へ Dulmage心, Spragueによってなされ,結晶部分の密度dcr について,

山 田 dcr=l.333

, 

Dulmage  dcr=1. 296Sprage  dcr=1. 348 

がりえられているが,これらの数値はかなり異なっているD 我々の測定した値は,その中聞にあり 浅間の値に近い♂我々の値は密度一結品化度の直線を外捜によって求めたものであり,その精度は ある程度考慮しなければならないが,このように文献備と一致していることから,我々が使用した

(9)

河川法による酢酸紬制l'京の製造研究 (第10報) 141 

結晶化度の測定法が密度によって裏付けられたこととなろう口

総 括

ZnC1

2を触媒とする気付

l i L

で作製されたトリアセテート皮膜に延伸,熱処理を行い,処理試料の 密度を密度勾配管法により,文結晶化度をX線回折法により求め,次の結論を

1

9,.た。

( 1 )  密度測定用液体としては

r

)レエレ一世l塩化炭素よりも,ベンゼン一四塩化炭京のfJが 適当であった。

(2)  密度勾配管において,熱処理試料の密度は時間的に変化しないが,情熱処理試料では延 伸の有無にかかわらず,

‑1

1.最低値を示し,次の直線的に増加し平衡イ直には達しない口そして最初 密度が減少するので時間

o

(試料投入後0.5hr)に外捜した値を試料の密度としたD

(3)  延伸無熱処理試料の密度は延伸倍率とともに増大するが,とくに0‑‑‑1.5倍において急激 に増大し, 1. 5‑‑‑2. 25倍ではほとんど増大しないD

(4) 

無延伸,延伸試料とも熱処理温度によって密度が変化する 1800

C

迄の熱処理では密度 の増加は少なく, 180c

C

以上では温度とともに増大するo 乙の密度の増大する傾向は延伸倍率の大 きいものほどソ'1¥さくなる

i

頃向が認めら

i

1‑た。

( 5)  2.0倍に延伸した試料につきX線回折強度曲線から求めた結晶化度は無熱処理試料で30

%であるが,熱処理温度が18uO

C

以上では処理組度とともに増大し,最高の結品化度は2800

C

熱処 理の場合でその値は50必であった。

(6)  X線的lこ求めた結晶化度は30‑‑‑50沼であって,乙の範囲では密度とX線的結品化度との 聞に直線関係が認められ,この│直線を外捜することによって完全結晶,完全非品トリアセテートの 街度が決定された。そしてこれらの値を用いることにより密度的にも, X線的lこも│司ーの結品化度 が求められることが証明されたD

終わりにX線測定につき御教示を頂いた福井大学教綬黒川正隆博士,ならびに種々御便宜をはか つていただいた伴技官に深く感謝するD また本研究はl昭和37年度高分子学会北陸文部研究発表会で 発表したョ

文 献 1 )  木戸,鈴木; 植学誌投稿中

2)  Hess, Trogus;  Ztschr.  Physik.  Chem., B5, 161  (1929)  桜田,森田; 工化, 41, 800 (1948) 

Stoll;  Text.  Res.  J., 25, 650 (1955)  3)  浅田; 繊維素工業, 19, 241  (1943) 

4)  Dulmage;  J.  Polymer Sci

, 

26

, 

277  (1957) 

5)  Sprague, Riley, Noether;  Text.  Res.  J., 28, 275 (1958)  6)  須賀井,香川

1 ;

工化, 61, 605 (1958) 

7)  桜田, i1ul品,森;高分子化学, 12, 302 (1955)  温品

r

高分子実験学講座 (2)J, 68 (1958)  8)  田所,呑西; 高分子, 7, 679  (1958) 

9)  Tung, Taylor;  J.  Polymes Sc.i,  17, 441  (1955)  19, 598 (1956)  21, 144  (1956)  10)  Hermans; J.  Polymer Sci.

, 

4

, 

709  (1949) 

11)  木戸,鈴木;繊学誌, 15, 447 (1959)  12)  片岡;繊維工業試験所葉冊, 40, 1 (1958)  13)  前田,斉雌,河合;工化, 61, 609 (1958)  14)  温品;

r

高分子実験字詰座 (2)J, 46 (1958) 

(受理年月日 11

日 F l

I37年10月17日〕

参照

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