地区市民センターの整備に関する方針
2015(平成27)年9月
- 1 -
(1) 方針策定の経緯と目的
地区市民センターは、条例において「地域住民の連帯意識を高め、健康で文化的な近隣社会の建設 とその発展に寄与する」ことを目的に設置されています。また、自治基本条例第27条第1項では、 「住民自治の活動拠点の提供」について謳われており、市は地域の窓口機能と併せて、住民自治協議 会の活動拠点として地区市民センターの整備を進めてきました。現在は住民自治協議会が設立されて いる全てのエリアに整備され、その数は38ヶ所となっています。 「地区市民センター整備等庁内検討会議」は、今後の地区市民センターのあり方と整備方針を検討す る庁内検討組織であり、これまで平成17年度及び平成22年度に地区市民センターの整備に関する 報告書を策定しました。その概要は下記のとおりです。 報告書名 策定時期 内 容 地区市民センターの整備に 関する報告書 平 成 1 7 年 11月 ◎地区市民センター未設置地域への対応検討 『上野 2 ヶ所、伊賀3ヶ所、島ヶ原 1 ヶ所、阿山 4ヶ所、大山田 3 ヶ所』 上野:きじが台、ゆめが丘、伊賀:柘植、西柘植、壬生野、 島ヶ原、阿山:河合、鞆田、玉滝、丸柱、大山田:山田、 布引、阿波 第二次地区市民センターの 整備に関する報告書 平 成 2 2 年 11月 ◎耐震診断結果に基づき、建替え、改修、移転の 検討 『上野 3 ヶ所、青山3ヶ所』 上野:古山、中瀬、三田、青山:博要、高尾、矢持 伊賀市では、平成 25 年 6 月に「公共施設白書」、平成 26 年 3 月に「公共施設最適化方針」、平成 27年3月に「公共施設最適化計画」が策定され、公共施設の現状と課題、及び今後の具体的な方向 性が示されました。 これまで、地区市民センター整備等庁内検討会議では、施設の新築や移転、大規模改修等により、 住民自治協議会を単位とした、すべての地域への地区市民センター整備が大きな目的でした。しかし、 前回までで、概ね予定どおりの整備を終えることができ、以降は施設の長寿命化などの修繕的要素が 強くなることから、今後は公共施設最適化計画等との整合性を図るとともに、「地区市民センターの 整備に関する方針」を定め、これに基づき、地域の実情に応じた合理的かつ効率的な施設整備を目指 します。(2) 地区市民センターの現状
別紙、
「地区市民センター現況調査表」のとおり
- 2 -
(3) 地区市民センターの整備方針
地区市民センター整備等庁内検討会議では、平成26年3月から、6回の検討会議を開催し、 全ての施設を対象とした現地調査を実施するとともに、次のとおり整備にかかる基本的な考え方を まとめました。基本方針
伊賀市公共施設マネジメントの3原則(3R:リデュース(総量削減)、リミックス(機能複合化)、 ラン(運営適正化))に基づいた整備を行い、次世代に誇れる「持続可能な公共サービスの実現」を 目指します。計画期間
伊賀市公共施設最適化方針では、平成 27 年度から平成 31 年度までの 5 年間を第 1 期として、 以降 5 年ごとの実行計画を定めています。当方針もこれに基づいた期間を、実行計画期間とします。施設整備の区分
施設整備については、次の2つに区分して考えます。 ①耐震性能の向上、屋上防水工事、外壁改修工事等の、施設の「基礎機能」に関するもの ②トイレ、冷暖房設備等の、施設の「設備機能」に関するもの施設整備の考え方
①施設の「基礎機能」への対応については、利用者等の安全を確保することを最優先事項とし、 耐震化を行います。次に、地区市民センターの調査結果を踏まえ、施設の基本的機能を維持し、 長寿命化することを目指した、屋上防水工事、外壁改修工事などを行います。 ②施設の「設備機能」への対応については、まず多くの利用者から要望が寄せられている「トイ レ」への対応を行います。 ③冷暖房設備の入替えや、その他の修繕等については、設備の経過年数や施設の稼働率等を考慮 して優先順位を定めたうえで、計画的に更新にかかる予算を要望します。 ④災害や故障等により緊急の対応が必要な場合は、適宜、改修等を実施します。 ⑤日常的な点検や補修を実施し、故障や機能停止を未然に防ぎ、長期間の使用を目指します。 ⑥既存施設の活用を基本としますが、施設の老朽化等のやむを得ない理由がある場合に限り、 適正な規模で改築等を検討します。施設評価
「基礎機能」、次に「設備機能」の順番で、定められた基準に基づいた評価を行い、施設整備の 優先順位を検討します。 トイレ改修については、以下の3項目についてポイント化し、累計ポイントの高い順(利便性の 低い順)に整備を検討します。累計ポイントが同数の場合は、まず男女共用トイレの改修を行いま す。 また、伊賀市防災計画において「拠点避難所」に指定されている施設は、有事の際を想定し出来 るだけ早期の整備を検討します。なお、耐震補強工事など、長期間にわたる工事が見込まれる場合 は、利用者への影響や費用などを総合的に勘案し、同時にトイレ改修工事を検討します。- 3 -
施設の「基礎機能」にかかる整備
項 目 具体的な内容 評価基準 (1)耐震化 耐震補強工事など 耐震性能の有無 (2)基本的機能の維持・ 長寿命化 屋上防水工事や外壁工事など 雨漏り、外壁クラックの有無、 長寿命化工事等の必要性施設の「設備機能」にかかる整備
項 目 具体的な内容 評価基準 (1)トイレ改修 男女共用トイレである(1P) 左記の累計ポイントの高い順に実 施検討(0~3P) 同ポイントの場合は、①男女共用 トイレ②施設の古い順に検討する 洋式トイレがない(1P) ※多目的トイレがない(1P) 避難所に指定されている 防災計画による避難所指定 (2)その他 その他の改修(冷暖房設備など) 建築年数、設置年数、使用頻度等 を総合的に判断 ※多目的トイレ:三重県ユニバーサルデザインのまちづくり推進条例の基準による(4) 実行計画について
「地区市民センターの整備に関する方針」に基づき、具体的な年度別の実行計画を策定します。 実行計画の策定に際しては、全ての地区市民センターを対象に現地調査のうえ、定められた基準 をもとに評価し、整備にかかる優先順位を決定します。また、その内容は「伊賀市公共施設最適化 計画」実行計画(アクションプラン)などとの整合性を図るものとします。 これらの整備には多額の費用が必要となるため、偏りのない年度別計画を策定するとともに、 有利な補助金制度や起債等を活用します。地区市民センター現況調査表
- 1 -
施設一覧
地区市民センターは、伊賀市地区市民センター条例に基づき市内38ヶ所に設置されています。住民自治の拠点施設としての利用のほか、市民窓口業務、諸証明発行、貸室、公民館分館業務などを
行っています。
地区 施設名称 施設延べ床面積 (㎡) 駐車場 (台) 建築年度 保有機能 拠点 避難所 防災 倉庫 耐震 性能 備考 和室 会議室 調理室 書庫・倉庫 その他 ヘルストロン 上野 上野東部 335.00 9 S57 1 3 1 ○ 有 ※公共施設最適化計画に基づき移転予定 平成27年度設計業務委託予定。平成28年度改修工事・移転予定 上野西部 338.93 12 H2 2 1 1 有 有 上野南部 330.00 15 S60 2 1 1 ○ 有 有 小田 455.51 7 H7 2 2 1 有 久米 364.55 10 H9 1 2 1 有 花之木 351.98 168.23 10 S50 H6 2 1 1 一部 無 S50年建築(耐震無)、H6増築(耐震有) 長田 282.90 3 S58 2 1 1 有 新居 465.44 9 H14 2 2 3 ○ 有 有 三田 732.60 27 H1 1 5 2 1 有 有 平成 26 年度移転 2 階の会議室 1 室、資料室、トイレは放課後児童クラブとして使用/こども家庭課 諏訪 295.50 70 S63 1 1 1 ○ ○ 有 有 府中 331.00 40 H1 2 2 1 有 有 中瀬 467.30 25 H24 1 3 5 有 有 友生 352.27 12 H1 1 2 1 1 ○ 有 有 猪田 327.75 9 H4 1 2 1 有 有 依那古 299.95 10 S62 1 2 1 ○ 有 有 比自岐 322.75 3 S60 1 1 2 2 ○ 有 神戸 329.65 6 S63 1 2 1 有 有 古山 393.75 34 H25 2 1 1 2 有 有 花垣 285.05 5 S60 2 1 1 ○ 有 ゆめが丘 622.06 29 H22 1 4 1 有 有 きじが台 417.51 9 H22 1 3 1 3 ○ 有 有 伊賀 柘植 385.50 24 H21 1 2 1 2 有 有 西柘植 575.00 18 S46 1 2 無 ※公共施設最適化計画に基づき複合化予定 壬生野 415.64 11 H20 1 2 1 有 島ヶ原 島ヶ原 688.05 18 H4 2 有 ※公共施設最適化計画に基づき複合化予定 阿山 河合 466.59 3 S55 2 有 ※公共施設最適化計画に基づき複合化予定 鞆田 370.13 13 H21 4 有 有 玉滝 380.48 30 H9 1 1 1 有 有 丸柱 331.81 30 H6 1 2 1 有 有 大山田 山田 245.00 支所と兼用 S46 3 無 ※公共施設最適化計画に基づき複合化予定 布引 239.35 25 H21 2 有 阿波 420.00 24 H19 1 1 1 1 有 有 青山 阿保 636.00 支所と兼用 S62 1 有 平成26年6月拡張 ※公共施設最適化計画に基づき複合化予定 上津 486.00 50 S56 1 3 1 有 有 博要 338.00 3 S56 1 2 鍵有 有 平成25年度移転 (平成 24 年度は旧博要小学校で貸館していない) 高尾 169.00 15 H17 1 1 1 1 鍵有 有 ※公共施設最適化計画に基づき移転(平成 27 年8月) 矢持 1573.00 15 S51 1 5 1 無 ※公共施設最適化計画に基づき一部縮小予定 桐ケ丘 424.00 3 S62 2 1 2 有 有 ※『その他』は貸館が出来無い部屋を指します。 ※『ヘルストロン』設置状況 ※平成 27 年9月現在- 2 - 共用 別 和式 洋式 合併処理 浄化槽 単独処理 浄化槽 農業集落 排水 汲み取り 東部 〇 ○ 〇 〇 西部 〇 2階 〇 1階 ○ ○ 〇 南部 〇 ○ 〇 〇 小田 〇 ○ 〇 〇 久米 〇 ○ ○ 〇 〇 花之木 〇 ○ ○ 〇 長田 〇 ○ ○ 〇 新居 ○ ○ ○ 〇 〇 三田 ○ ○ 2階 ○ 1階 ○ 〇 諏訪 〇 ○ ○ 〇 府中 〇 ○ ○ 〇 中瀬 ○ ○ ○ ○ 友生 〇 ○ ○ 猪田 〇 ○ 〇 依那古 〇 ○ 〇 比自岐 〇 ○ ○ 〇 神戸 〇 ○ ○ ○ 古山 ○ ○ ○ 〇 花垣 〇 ○ 〇 ゆめが丘 ○ ○ ○ - - - - 公共下水 きじが台 ○ ○ ○ 〇 備考 地区名 男女共用・別 処 理 状 況 多目的 トイレ有 形状
トイレ設備
上野支所及び青山支所管内の 16 ヵ所で男女共用トイレを使用しています。また、洋式トイレが無い施設は11ヶ所、多目的トイレが無い施設は18ヶ所となっています。
平成27年9月現在 共用 別 和式 洋式 合併処理 浄化槽 単独処理 浄化槽 農業集落 排水 汲み取り 柘植 ○ ○ ○ - - - - 公共下水 西柘植 ○ ○ - - - - 公共下水 壬生野 ○ ○ ○ - - - - 公共下水 島ヶ原 ○ ○ ○ ○ - - - - 公共下水 河合 ○ ○ - - - - 公共下水 鞆田 ○ ○ ○ 玉滝 ○ ○ ○ ○ ○ 丸柱 ○ ○ ○ ○ 山田 ○ ○ ○ 布引 ○ ○ ○ ○ 阿波 ○ ○ ○ ○ 阿保 ○ ○ ○ 上津 ○ ○ ○ ○ 博要 ○ ○ ○ 外 ○外 ○ 高尾 ○ ○ 1階 ○ ○ H27.8.1移転 矢持 ○ ○ 1階、2階 ○ 1階女子 ○ ○ 2階は子ども用 桐ケ丘 ○ ○ 1階、2階 汚水処理施設 地区名 男女共用・別 形状 多目的 トイレ有 処 理 状 況 備考- 3 -
地区市民センター利用状況(利用件数)
平成24年度から平成26年度の地区市民センターの利用件数です。3年間を比較して大きな変化は見られませんが、施設により利用実績は大きく異なります。
平成26年度で最も利用が多かったのが上野東部地区市民センターの1,790 件で、最も少なかったのが高尾地区市民センターの 48 件でした。公民館分館が設置されている、上野支所管内では
公民館事業での利用が多く見られます。
地区市民センター整備
第1期実行計画
2016(平成28)年度~2019(平成31)年度
(1) 各地区市民センター評価結果
(平成27年8月)
「地区市民センターの整備に関する方針」に基づき、各地区市民センターの評価を行いました。 結果については、以下のとおりです。 名称 建築年度 耐震性能無 基礎機能 対応工事 トイレ評価 男女 別室 洋式 多 目的 拠点避難所 備考 1 西柘植 S4 6
○
2 ○ × × 最適化計画にて複合化予定(第1期) 2 山田 S4 6○
屋上防水 2 ○ × × 最適化計画にて複合化予定最小限度の修繕にとどめる 3 花之木 S5 0 /H 6○
2 × ○ × 事務所棟にて、q値が低いとの結果(Is値はあり) 4 矢持 S5 1○
屋上防水 外壁工事 0 ○ ○ ○ 最適化計画にて減築予定 (第1期) 5 河合 S5 5 2 ○ × × 最適化計画にて複合化予定 6 上津 S5 6 2 × × ○ 7 博要 S5 6 屋上防水 外壁工事 1 × ○ ○ 8 上野東部 S5 7 2 × × ○ 最適化計画にて移転予定(H28) 9 長田 S5 8 屋上防水 外壁工事 2 × ○ × 10 上野南部 S6 0 屋上防水 2 × × ○○
11 比自岐 S6 0 屋上防水 外壁工事 2 × ○ × 12 花垣 S6 03
× × × 13 依那古 S6 23
× × × 14 阿保 S6 2 屋上防水 外壁工事 2 × ○ × 最適化計画にて複合化予定 (第1期) 15 桐ヶ丘 S6 2 2 ○ × × 16 諏訪 S6 3 2 × ○ ×○
17 神戸 S6 3 2 × ○ × 18 三田 H 1 0 ○ ○ ○ 19 府中 H 1 2 × ○ × 20 友生 H 13
× × × 21 上野西部 H 2 1 ○ ○ × 22 猪田 H 4 2 ○ × × 23 島ヶ原 H 4 0 ○ ○ ○ 最適化計画にて複合化予定(第1期) 24 丸柱 H 6 1 ○ ○ × 25 小田 H 7 0 ○ ○ ○ 26 玉滝 H 9 0 ○ ○ ○ 27 久米 H 9 1 × ○ ○ 28 新居 H 1 4 0 ○ ○ ○ 29 高尾 H 1 7 0 ○ ○ ○ 最適化計画にて移転(H27) 30 阿波 H 1 9 0 ○ ○ ○ 31 壬生野 H 2 0 0 ○ ○ ○ 32 柘植 H 2 1 0 ○ ○ ○ 33 鞆田 H 2 1 1 ○ ○ × 34 布引 H 2 1 0 ○ ○ ○ 35 ゆめが丘 H 2 2 0 ○ ○ ○ 36 きじが台 H 2 2 0 ○ ○ ○○
37 中瀬 H 2 4 0 ○ ○ ○ 38 古山 H 2 5 0 ○ ○ ○金額:千円 H28 H29 H30 H31 センター名 建築年度 内 容 内 容 内 容 内 容 矢持地区市民センター 昭和51年 耐震診断業務委託 耐震計画・耐震設計業務委託 耐震補強工事 花之木地区市民センター 昭和50年 耐震計画、耐震・トイレ設計業務委託 耐震補強・共用トイレ改修工事 長田地区市民センター 昭和58年 屋上防水・外壁改修工事 上野南部地区市民センター 昭和60年 屋上防水・共用トイレ改修工事 博要地区市民センター 昭和56年 屋上防水・外壁・共用トイレ改修工事 比自岐地区市民センター 昭和60年 屋上防水・外壁・共用トイレ改修工事 依那古地区市民センター 昭和62年 共用トイレ改修工事 友生地区市民センター 平成1年 共用トイレ改修工事 諏訪地区市民センター 昭和63年 共用トイレ改修工事 上津地区市民センター 昭和56年 共用トイレ改修工事