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平成 30 年 1-3 月期地域経済産業調査北陸地域経済の動向 ( 概要 ) 全体の動向 北陸地域の経済は 改善している ( ) 5 期連続 企業の主な声 < はん用 生産用 業務用機械 > 自動車用部品は国内向けを中心に堅調 建設機械用部品は海外向けを中心に好調 工作機械も海外を中心に自動車向けの

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平成30年1-3月期地域経済産業調査 北陸地域経済の動向(概要)

【全体の動向】

北陸地域の経済は、改善している

→) 5期連続

【企業の主な声】

【個別の動向】

○業況は、改善している (→) 5期連続

製造業では、「電子部品・デバイス」はスマホ向けで落ち着きがみられるものの、自動 車向けは好調で高水準を維持。「化学」はジェネリック医薬品を中心に高水準で推移して いるものの、薬価改定による影響を懸念する声も聞かれる。「はん用・生産用・業務用機 械」は工作機械などで海外を中心に受注が増加しているものの、一部では原材料・部品等 の高騰や納期遅れにより収益に影響もみられる。「繊維」は産業資材などが堅調に推移し ているものの、全体ではおおむね横ばい。「金属製品」は住宅着工の伸び悩みなどから、 弱含み。非製造業では、大雪の影響により来客数が減少したとの声が多かった。「ドラッ グストア」は食料品を中心に好調に推移。「コンビニエンスストア」は客数の減少がみら れるものの、客単価が上昇していることにより横ばい。「スーパー」は大雪の影響による まとめ買いもあっておおむね横ばい。「百貨店」は一部高額品に動きも、大雪で売上減少。

○生産は、高水準で推移している (→) 4期連続

電子部品・デバイスは、スマホ向けは落ち着きがみられるものの、自動車向けなどが好 調で高水準を維持。化学は、ジェネリック医薬品や受託製造が増加し高水準で推移。はん 用・生産用・業務用機械は、海外向けを中心に自動車向け工作機械などが好調で、全体で は堅調に推移。なお一部では、人手や原材料不足よる影響がみられる。繊維は、産業資材 が堅調に推移しているが、衣料は厳しい状況が続いており、全体ではおおむね横ばい。金 属製品は、住宅着工の伸び悩みなどからアルミ建材の動きは弱く、全体では弱含み。

○設備投資は、増加している (↑) 1期

製造業は、生産能力増強や新製品対応に加え、IoT設備などの生産性向上を目的とし た投資も積極的に行われている。非製造業は、新規出店や店舗改装に加え、セルフレジの 導入など人手不足に対応した投資を行う動きもみられる。

○雇用情勢は、着実に改善しており、

労働需給の引き締まりがみられる (→) 5期連続

製造業では、生産が増加している企業は、人材確保に苦労しており、派遣社員で募集し たいところを正社員採用としている企業や生産性向上に取り組む動きがみられる。非製造 業では、慢性的な人手不足により、企業側にとって雇用者の確保が困難な状況は続いてお り、高齢者の採用などで対応する動きもみられる。

○個人消費は、緩やかに持ち直している (→) 2期連続

百貨店は、富裕層の動きは引き続き良く、低迷していた衣料品にも春物を中心に動きが みられるものの、大雪の影響もあって客数が大幅に落ち込んだ。スーパーは競合に加え、 大雪の影響などから客数は減少傾向となっているものの、野菜の相場高や大雪によるまと め買いなどから客単価は上昇している。コンビニエンスストアも競合などから客数は減少 しているものの、夕食需要の増加などから客単価は上昇し、ドラッグストアは、食料品中 心に好調な動きが続き、客数・客単価ともに前年を上回って推移している。

○観光は、足踏みがみられる(→) 7期連続

国内観光客は足踏みが続いているものの、外国人観光客は、春節もあって中国や台湾からの 来訪が増えた。またインバウンド効果はまだ小さいものの、好調な動きが続いている。

【平成30年2月の関連指標】

・鉱工業生産指数(季節調整済):128.3 [全国:102.7] ・百貨店・スーパー販売額(全店ベース):前年同月比▲0.9% [全国:+0.5%] ・有効求人倍率(季節調整値):2.01倍 [全国:1.58倍] <スーパー> 競 合 店 や 大 雪 の 影 響 も あって客数は減少してい るものの、野菜の相場高、 大雪の影響によるまとめ 買いもみられ客単価が上 昇し、売上げも増加。 <化学> ジェネリック医薬品 に加え、受託製造も 堅調に推移しており、 売上は前年同期を上 回っている。 <はん用・生産用・業務用機械> 自動車用部品は国内向けを中心 に堅調、建設機械用部品は海外 向けを中心に好調、工作機械も 海外を中心に自動車向けの受注 が戻っている。全体では受注環 境は良くなっているが、一部の 原材料等に価格高騰や納期遅れ などがみられる。 <電子部品・デバイス> 自動車向けは自動運転 や電気自動車、安全性 向上に伴う電装化の進 展により、自動車1台当 たりの電子部品数が増 加し引き続き堅調。 <コンビニ> 女性の社会進出に伴いレト ルト食品などの夕食需要が 増え、大雪により身近なコ ンビニで買物されたことも あって客単価は上昇し、売 上げも増加。 <ドラッグストア> 食料品が引き続き 好調で、化粧品や 調剤薬局など食料 品以外は横ばい。 <宿泊業> 新幹線効果で体力のつい たところもあり、新幹線延 伸を見込んで改装を行っ ているところもみられる。

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北陸地域経済の動向

~平成 30 年 1-3 月期地域経済産業調査~

(ヒアリング企業数 47社)

平成30年4月27日

中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局

1.全体の動向

北陸地域の経済は、改善している。

(景況判断:前回調査との比較)

前 回

平成 29 年 10-12 月期調査

今 回

平成 30 年 1-3 月期調査

期 間 全体 改善している。 改善している。 5期連続 ➀業況 改善している。 改善している。 5期連続 ②生産 高水準で推移している。 高水準で推移している。 4期連続 ③設備投資 緩やかに増加している。(↑) 増加している。(↑) 1期 (上方修正は2 期連続) ④雇用情勢 着実に改善しており、労働需給の引き 締まりがみられる。 着実に改善しており、労働需給の引き 締まりがみられる。 5期連続 ⑤個人消費 緩やかに持ち直している。(↑) 緩やかに持ち直している。 2期連続 ⑥観光 (入域動向) 足踏みがみられる。 足踏みがみられる。 7期連続 注)期間は四半期毎を示す。

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2.個別の動向

①業況

業況は、改善している。

【製造業について】 製造業では、「電子部品・デバイス」はスマホ向けで落ち着きがみられるものの、自動車向けは好調で高水準 を維持。「化学」はジェネリック医薬品を中心に高水準で推移しているものの、今後は薬価改定で売上げなどへ の影響を懸念する声も聞かれる。「はん用・生産用・業務用機械」は半導体製造装置や工作機械などで海外を中 心に受注が増加しているものの、一部では原材料・部品等の価格高騰や納期遅れにより収益に影響もみられる。 「繊維」は産業資材などが堅調に推移しているものの、国内衣料は厳しい状況が続いており、全体ではおおむ ね横ばい。「金属製品」は住宅着工の伸び悩みなどから建材の動きが弱く、弱含み。 また、一部では今冬の大雪により、業況への影響が生じているとの声も聞かれる。 【非製造業について】 非製造業では、大雪の影響により来客数が減少したとの声が多かった。「ドラッグストア」は食料品を中心に 売上げは好調に推移。「コンビニエンスストア」は、客数は減少しているものの、客単価が上昇していることに より横ばい。「スーパー」は大雪の影響によるまとめ買いもあって売上げはおおむね横ばい。「百貨店」は、一 部で高額品に動きがみられたものの、大雪による影響で売上げは減少した。 【個別動向の具体例】(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他 要因種別 主なコメント 業種等 〇 □ □ ○ ○ 〇 ▲ スマホの新モデル向けが大きく伸長したほか、カーエレクトロニクス向けが 堅調に推移した。 自動車向けは引き続き堅調に推移しているものの、タブレット・スマホ等の 情報通信機器向けが、ブレーキがかかり下降気味。テレビ向けは、減少傾向 でオリンピック特需などもない。産業機器向けはほぼ横ばいで手堅く順調に 推移している。 スマホの市場自体あまり動いていないが、車載向けは順調に推移している。 自社開発のジェネリック医薬品の販売増加に加え、受託製造も堅調に推移し ており、売上は前年同期を上回っている。今後は4月の薬価改定により、売 上げなどは変動が見込まれる。 受託製造品が好調であり、一般用医薬品のドリンク剤も引き続き堅調に推移 しており、売上高は前年同期比で増加したものの、一部の輸入品目で原料高 騰が続いている。 化学品事業は、国内・海外とも売上げは順調。化粧品事業は、製造受託は好 調で、国内市場も新製品に動きが見られる。また、大雪の影響により、物流 の遅れで一部出荷ができない状況となり、工場も1週間ほど停止したが、休 日対応などにより、売上げに大きな影響はない。 これまで好調だった新薬に後発品が発売されたことから、シェアの低下が続 いており、売上げは計画を下回っている。 電子部品・デバイス 電子部品・デバイス 電子部品・デバイス 化学 化学 化学 化学

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○ ○ □ □ ○ ▲ ▲ □ ○ □ 工作機械は、国内需要は横ばいだが、海外需要は引き続き好調で、全体の売 上げは前期より伸びているが、部品の価格上昇や納期遅れも生じており、利 益は横ばい。 半導体製造装置は、海外を中心に受注は増加しており、フル稼働が続いてい るものの、一部で原材料価格高騰などがみられる。 産業用ロボットは、大型受注に落ち着きがみられるものの依然として高水準 で推移し、自動車用部品は国内向けを中心に堅調、建設機械用部品は海外向 けを中心に好調、工作機械も海外を中心に自動車向けの受注が戻っている。 全体では受注環境は良くなっているが、一部の原材料等に価格高騰や納期遅 れなどがみられる。 建設機械は、東京五輪関連や地震復興などの建設需要で増加を見込んでいた が、排ガス規制前の駆け込み需要の反動も少なからずあり、売上高はおおむ ね横ばい。また、今冬の大雪では、部品到着が遅れ、ラインの一部で稼働停 止、工場休業となったことから、後日振り替え生産を行った。 衣料部門は、海外のスポーツ向けやファッション向けは堅調に推移してお り、資材部門は、車両内装材などは減少しているものの、医療・福祉向けは 大幅に拡大しており、全体でも売上げは前年同期より増加している。2月の 大雪では福井県内の国道、高速道路が不通となったことから、燃料、原料の 供給がストップし、従業員も出勤できない状況で、通常の生産ができなかっ たことから損益も発生している。 海外を中心に車両資材が好調に推移しているものの、国内衣料は厳しい状況 が続いていることに加え、エレクトロニクス部材も減収の見込み。また、2 月の大雪では、従業員が出勤できない状況になり、生産減となったことか ら、今後は土曜日に稼働させるなどして、挽回生産を行う。 製品出荷数量ベースは今年に入り前年を下回る状況に陥っている。ビル向け が職人不足による施工の遅れの影響を受けて苦戦しており、そのような状況 の中で一定のシェアを確保するため、値引きで営業利益の圧縮につながって いる面がある。大手ハウスメーカからも安さを求められており、プレハブも 厳しい状況が続いている。その中で、高性能樹脂窓は順調な伸びが続き、下 支えとなっている。 住宅着工の伸び悩みなどから建材の動きが弱く、競争が激しいため単価も厳 しい。ビル用も大型物件の受注は目白押しだが、地方の中小ビル向けは少な い。エクステリアは、住宅着工に比例することなく市場が安定している。ま た、1月・2月の大雪では物流がマヒし、出荷や納入に大きな影響があっ た。 アルミ原材料価格などが上昇しており、収益のマイナス要因となっているも のの、自動車部品の受注が引き続き好調に推移している。 建設機械部品は、海外で公共投資が好調なことから引き続き伸びているもの の、住宅用の水道関連部品は、前期に比べ減っており横ばい基調となってい る。また、2月の大雪では出勤できない社員がいたため、操業休止なども発 生し、集荷トラックが来ないため材料やガスが調達できず、通常の操業に戻 るまで1週間を要した。 はん用・生産用 ・業務用機械 (中小企業) はん用・生産用 ・業務用機械 はん用・生産用 ・業務用機械 はん用・生産用 ・業務用機械 繊維 繊維 金属製品 金属製品 輸送用機械 (中小企業) 非鉄金属 (中小企業)

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○ 〇 □ □ ▲ □ ▲ 1・2月は大雪の影響により客数が落ち込み、売上が前年を大きく下回った が、大雪の影響を除けば良くなっている。高額品は動きが続いており、低迷 していたファッションにも動きがみられるなど、1・2月とも大雪となる前 までは前年を超えて好調な動きがみられた。 少しだが売上が伸びている。2月は大雪の影響により客数は減となったが、 まとめ買いや野菜の相場高により客単価は上昇した。 1月、2月の売上げはほぼ前年並み。衣料部門は、11月後半にブラックフ ライデーや気温低下の影響から売上げが伸びた反動から、1月、2月は前年 を大きく下回った。食品部門では、野菜の相場高が続いており、大雪などで 一時的に売上げは落ち込んだが、買いだめ特需もあったことから前年を上 回った。 前期に続き、客数は減少しているが客単価が上昇しており、大きな変化はな い。 大手メーカーの出荷停止による影響が解消していたところに、2月の大雪の 影響により物流がストップしたことから登録台数の減少となった。 全体としては前期に引き続き良い状況。食料品は引き続き好調。化粧品は横 ばい。 前年同期と比べると記録的な大雪のため住宅展示場の来客数が減少した。販 売単価は変わらないが販売戸数は若干減少し、売上金額が減少した。 百貨店 スーパー (中小企業) スーパー コンビニ 自動車販売 ドラッグストア 住宅販売 (中小企業)

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②生産

生産は、高水準で推移している。

電子部品・デバイスは、スマホ向けは落ち着きがみられるものの、自動車向けなどが好調で高水準を維持。 化学は、新薬の減少傾向が続いているものの、ジェネリック医薬品や受託製造が増加し高水準で推移。 はん用・生産用・業務用機械は、繊維機械など一部に弱い動きがみられるものの、海外向け中心に半導体製 造装置や自動車向け工作機械などが好調で、全体では堅調に推移。なお一部では、人手や原材料不足よる影響 がみられる。 繊維は、産業資材は引き続き医療・福祉向けが拡大し、自動車関連なども堅調に推移しているが、衣料は量 販店向けなど一部に動きがみられるものの厳しい状況が続いており、全体ではおおむね横ばい。 金属製品は、住宅用建材は樹脂複合などが順調に推移しているものの、住宅着工の伸び悩みなどからアルミ 建材の動きは弱く、ビル用も首都圏大型物件向けには動きがあるが中小物件向けが低調で、全体では弱含み。 【個別動向の具体例】(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他 要因種別 主なコメント 業種等 ○ □ ○ ○ ▲ ○ ○ □ □ タブレット向けは減少しているものの、自動車向けは自動運転や電気自動 車、安全性向上に伴う電装化の進展により、自動車1台当たりの電子部品数 が増加し引き続き堅調。国内外ともに電装メーカーからの引き合いが旺盛 で、業界全体が忙しい状態。 車載向けは順調に推移しているものの、主力のスマホ向けがスマホ市場の動 きが鈍く、やや弱含み。 ジェネリック医薬品は、4月の薬価引下げに伴う需要増加を見越しての増産 に加え、新棟の竣工や新製品販売もあって、生産量は増加。 医薬品の受託製造品が好調で、生産・売上げともに伸びている。 好調だった新薬に後発品が発売されて以降シェアが低下し、厳しい状況が続 いている。 半導体製造装置は、海外中心に受注があり、フル稼働が続いている。 工作機械は、国内向けは横ばいも、主要な海外向けが好調でフル稼働に近い 高水準が続いているものの、部品の納期遅れや人手不足が懸念材料となって いる。 建設機械は、東京五輪関連や地震復興などの建設需要で増加を見込んでいた が、排ガス規制前の駆け込み需要の反動も少なからずあり、また今冬の大雪 では、部品到着が遅れ、ラインの一部で稼働停止、工場休業となったことか ら、後日振り替え生産を行った。 受注環境は良いが、一部では原材料(鋳物や工作機械部品など)が不足し、 生産にも影響がみられる。産業用ロボットは、受注に落ち着きがみられるも のの依然として高水準で推移、自動車用部品は国内向け中心に堅調、建設機 械用部品は海外需要が好調、工具は在庫もさばけ横ばい、自動車向け工作機 械は海外中心に受注が戻っている。 電子部品・デバイス 電子部品・デバイス 化学 化学 化学 はん用・生産用 ・業務用機械 はん用・生産用 ・業務用機械 (中小企業) はん用・生産用 ・業務用機械 はん用・生産用 ・業務用機械

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□ ○ ▲ □ ▲ □ 繊維機械は海外向けの減少により稼働率が低下しているが、工作機械は主要 な自動車関連が国内・海外向けいずれも好調継続。 海外向けは、中東民族衣装向けがほぼ計画どおりに推移し、スポーツ向けも 堅調で、ファッショ向けはアウター分野が順調に拡大、国内向けも微増で、 衣料全体の売上げは増加。また車両内装材は一部海外向けが減少し、リビン グ向けも主力のカーテン用が減少したものの、医療・福祉向けメディカル関 連が大幅に拡大し、資材部門全体でも売上げは増加。なお大雪の影響で今期 の生産は減少しているが、来期は増加の見込み。 車両シート材は引き続き高水準にあるものの、エレクトロニクスは通信機器 向けがモデル末期にあたり減少。衣料は、一部素材の受注は好調に推移して いるものの、アパレル関連事業は厳しい状況が続いている。また2月の大雪 影響で生産減となったことから、今後挽回生産を行う予定。 量販店向け高密度織物の受注が順調で、少量多品種製品の受注も確保できて いることなどから、フル稼働が続いている。 高性能樹脂窓は順調に伸びているものの、住宅着工が伸び悩み、ビル向けも 職人不足による施工遅れの影響を受け苦戦。 住宅建材は、樹脂複合は堅調に推移し生産割合も高まっているが、住宅着工 の伸び悩みなどからアルミ建材の動きは弱い。ビル用も大型物件の受注は目 白押しで生産も徐々に増えているが、ボリュームが大きい地方の中小ビル向 けが少なく生産の伸びは小さい。エクステリアは住宅着工に比例することな く市場は安定し、商業施設用も改装中心に安定して受注があり、新規出店は ドラッグストアでは続いているものの、コンビニは停滞気味。 はん用・生産用 ・業務用機械 繊維 繊維 繊維 (中小企業) 金属製品 金属製品

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③設備投資

設備投資は、増加している。 製造業は、生産能力増強や新製品対応に加え、IoT設備などの生産性向上を目的とした投資も積極的に行 われている。 非製造業は、新規出店や店舗改装に加え、セルフレジの導入など人手不足に対応した投資を行う動きもみら れる。 【個別動向の具体例】(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他 要因種別 主なコメント 業種等 ○ ○ 〇 〇 ▲ 〇 □ ○ □ □ ▲ 今年度は新工場棟関連に加え、設備導入など来年度の計画を前倒しして行 い、投資額は倍増する。 自動車向けの生産増強や新製品のための投資を行い、前年を上回る投資計画 となっており、省人化のためのIoT設備などの投資も実施する。 大型の投資案件が前年度から継続しているため、設備投資は前年並みを予 定。 今年度から2カ年計画で新工場を建設。それ以外に老朽設備の更新などを予 定。 今年度は、当初、昨年度と同規模を計画していたが、来年度に先送りした案 件もあり減額見込み。投資内容は、IoTに対応したソフトウェア開発な ど。現在フル稼働で人手も足りないことなどからハード面の投資は先送りす ることになった。 自動車資材の受注増に伴い、海外工場の生産ライン増設や新工場建設を前倒 した。 今期までの3年間で海外も含めたグループ全体で投資額はピークとなってお り、新製品対応を中心に、生産合理化などへの設備投資を積極的に行ってい る。 本年度は、主として老朽化対策の設備投資に加え、ロボット導入も実施して おり、ここ3~4年は大規模投資が無かったので、投資額は例年を上回って いる。 顧客のニーズに合わせて商品を増強・縮小するなど店舗改装を中心に進めて おり、投資額はほぼ例年並み。 LEDへの切替えなど省エネ投資を継続することに加え、人手不足対策もあ り、セルフレジの新規導入・増設も進めている。 新規出店・店舗改装に加え、老朽箇所の修繕、機器の入替を毎年行ってお り、投資額は前年と同程度の規模を予定していたが、建築業者繁忙により、 売場新設を複数店舗で計画していたものが遅れている状況。また、一部店舗 でセミセルフレジの導入をしており、今後導入店舗の拡大も検討している。 電子部品・デバイス 電子部品・デバイス 化学 化学 はん用・生産用 ・業務用機械 繊維 金属製品 非鉄金属 (中小企業) 百貨店 スーパー 小売業

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〇 ○ □ 新規出店や店舗改装がメインで計画どおり進んでいる。来期は新規出店等で 前年度よりも増額の計画となっている。 営業エリアを拡大するため、昨年度を上回る新規出店を計画通りに進めてい る。 全体的に老朽化施設が多いことから、一定の設備投資需要が見込まれること に加え、新幹線効果で体力のついたところもあり、新幹線敦賀延伸を見込ん で改装を行っているところがみられる。 コンビニ ドラックストア 宿泊業

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④雇用情勢

雇用情勢は、着実に改善しており、労働需給の引き締まりがみられる。

製造業では、生産が増加している企業は、人材確保に苦労しており、派遣社員で募集したいところを正社員 採用としている企業もみられる。また、一部企業では人手が無いため受注ができない等の声もある。人材不足 の対応として、ロボット等による自動化、IoT導入等による生産性向上に取り組む動きがみられる。 非製造業では、慢性的な人手不足により、企業側にとって雇用者の確保が困難な状況は続いており、高齢者 の採用などで対応する動きもみられる。 【個別動向の具体例】 主なコメント 業種等 引き続き製造が忙しく、特に繁忙となっている自動車向けでは、省人化のためのIoT設 備などの投資を行う。一時的に人が足りていないが、前期よりひどくなったということは なく、派遣の採用などにより、なんとかやりくりできている。 継続的に不足感はあるが、現在は生産の谷間なので若干余っている状態。生産の波は派遣 で一定程度吸収しており、現在の人員体制であればピーク時も対応できるが、派遣の離職 率が高いこともあって、夏から秋のピークに向けて人手が足りなくなる可能性もあるの で、中途採用なども継続している。 ジェネリックの拡大に伴い、このところフル生産が続いており、今年度も増員を行ってお り、非正規の派遣職員として採用し、非正規で採用した後に正社員化とする方針で進めて いる。また、人手不足感の対応として、検査工程のロボット化、生産ラインの自動化、試 験設備の導入など、設備投資による生産性の向上に取り組んでいる。 医薬品受託製造の好調により、今期は2度にわたり工場製造ラインで中途採用した。当 初、派遣社員にて増産対応するつもりだったが、派遣募集では人が集まらず、正社員にて 採用している。 現在、生産はフル稼働が続いているが、生産ラインの人手に加え、営業職なども不足して おり、残業も増えていることから、再雇用も導入している。正社員だけでなく派遣社員な ども確保が困難となっている。 生産ラインについては省人化・省力化を進め、人員はなんとか確保出来ているが、研究開 発者については今も若干足りない状況で、今後の事業拡大を考えると更に不足が懸念され る。 北陸の繊維業界では、生産能力・設備があるのに人手がなくて受注できないというケース が目立ってきており、引き続き深刻な状況。 物流業界は、中小企業などでドライバー不足により輸送能力の低下が顕著で、もう採算が 合わない荷物は運べないというのが現実になっており、特に、北海道や九州などへの長距 離運送は更に厳しいとの声もきかれる。 人手不足感はあるが、従業員を増やせない状況。本社の人員を減らし、現場第一として現 場の人員を増やしている。 これまで以上に厳しくなったということはないが、引き続き厳しい状態が続いている。 パート・アルバイトが不足しており、募集しても応募がない。あっても高齢者が多く、高 齢者の雇用は増えている。 電子部品・デバイス 電子部品・デバイス 化学 化学 はん用・生産用 ・業務用機械 (中小企業) はん用・生産用 ・業務用機械 繊維 運輸業 百貨店 スーパー (中小企業)

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テナントでは、アルバイト店員が集まらず、慢性的な人手不足状態が続いている。退去し たテナントの店員を新しいテナントへ本人の希望があれば紹介するなどしている。 人手不足はさらに厳しくなっている。正社員よりも、大多数を占めるアルバイトが他社と 取り合いになっており、確保が難しい。アルバイトは年齢層に関係なく、まんべんなく不 足しているが、高齢者の雇用は増えており、3割を占めるまでになった。最低賃金の上昇 に合わせて、時給も上がっている。また、アルバイトの不足などにより、新規出店にも影 響が出ている。 現状で人員は足りている。出店エリアの拡大を考えると不足が想定されることから、中途 採用や薬剤師を含めた正社員の採用を強化し、計画どおり採用者は確保できている。ま た、会社の知名度アップにより、薬剤師の確保がしやすくなった。 小売業 (中小企業) コンビニ ドラッグストア

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⑤個人消費

個人消費は、緩やかに持ち直している。

百貨店は、富裕層の動きは引き続き良く、低迷していた衣料品にも春物を中心に動きがみられるものの、大 雪の影響もあって客数が大幅に落ち込んだ。スーパーは競合に加え、大雪の影響などから客数は減少傾向と なっているものの、野菜の相場高や大雪によるまとめ買いなどから客単価は上昇している。コンビニエンスス トアも競合などから客数は減少しているものの、夕食需要の増加などから客単価は上昇し、ドラッグストアは、 食料品中心に好調な動きが続き、客数・客単価ともに前年を上回って推移している。また大雪により客数は減 少したものの、家電販売では高付加価値商品に動きがみられ、自動車販売は予防安全装置対応車であるサポ カーが引き続き好調を維持している。 消費者には、一部では節約志向や二極化などが続き、大雪に伴う一時的なマインドの低下もみられたものの、 欲しいもの・価値に見合うものであれば価格が高くても購入されている。またネット購入など、購買方法の多 様化もみられる。 【個別動向の具体例:販売状況】(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他 要因種別 主なコメント 業種等 ○ ▲ □ ○ □ □ □ □ ○ 大雪の影響により客数・客単価が落ち込んだが、高額品の動きが続き、低迷してい たファッションにも動きがみられるなど、大雪の影響を除けば良くなっている。 富裕層の動きが良く客単価は維持しているものの、大雪による影響で客数・売上げ が落ち込んだ。また1月の初売りが振るわず、主力の婦人衣料はセール品に加え正 規品も厳しいことなどから、大雪の影響を除いても低調。 大雪の影響で客数が伸び悩み、客単価も下落したが、バレンタインや物産催事はに ぎわい、足下では春物衣料に動きがみられる。 人口減少に加え、競合店や大雪の影響もあって客数は減少しているものの、野菜の 相場高が定着し、大雪の影響によるまとめ買いもみられ客単価が上昇し、売上げも 増加。 年始商戦は好調だったが、その後は大雪の影響で客数・売上げが減少。3月は天候 の回復とともに客数が復調。一方で客単価に大きな変化はない。 競合店の出店影響などから客数は減少しているものの、野菜相場の高騰により客単 価は上昇し、大雪による買いだめ特需もあり食料品の売上げは増加。 大雪の影響で客数・売上げが減少したが、大雪の影響を除けば大きな変動はない。 引き続きスポーツ・アウトドア関係のニーズが高く、防寒・防水関連商品が良く動 いた。 野菜等の価格高騰により客単価は増加したものの、大雪の影響で一部店舗では休業 や営業時間短縮もあって、客数・売上げが減少。なお積雪・気温低下により除雪用 品・暖房用品・灯油などは好調に推移。 同業他社やドラッグストアなどとの競合に加え、大雪の影響もあって客数は減少。 一方で女性の社会進出に伴いレトルト食品などの夕食需要が増え、大雪により身近 なコンビニで買物されたこともあって客単価は上昇し、売上げも増加。 百貨店 百貨店 百貨店 スーパー (中小企業) スーパー スーパー 小売業 小売業 コンビニ

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▲ ○ ▲ 有機ELテレビや暖房用エアコンなど高付加価値商品が売れる傾向にあり客単価は 上昇しているが、大雪の影響で客数・売上げは減少。 客単価・客数ともに前年を上回って推移。食料品が引き続き好調で、化粧品や調剤 薬局など食料品以外は横ばい。 販売価格に変化はないが、住宅建設。販売戸数は若干減少し、大雪の影響で展示場 への来場者数も減少。 家電販売 (中小企業) ドラッグストア 住宅販売 (中小企業) 【個別動向の具体例:消費動向】(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他 要因種別 主なコメント 業種等 ○ □ □ □ □ □ ▲ □ □ □ 大雪の影響で一時的にマインドは落ち込んだが、株価が変動する中でも高額品には 引き続き動きがみられ、ファッションは昨年12月頃から定価販売時期でも買物さ れるなど、富裕層に限らずマインドは上向いているとみられる。 天候の回復とともに財布のひもも緩んできているとみられ、マインドは悪くなって いない。また二極化は続いており、富裕層の動きはより良い。 富裕層の動きは続いているものの中間層の動きは鈍く、二極化が引き続きみられ、 ネット販売に流れていることもあってセールが稼ぎの柱にならなくなった。一方で 3月の春物は好調で、欲しいものや新しいものにはマインドがある。 購買意欲に大きな変化はないものの、買いたいもの買い、買い上げ点数が減ってい る。また顧客の購買方法の多様化(インターネット等)により、店頭で衣料品等の 「モノ」を買う顧客が減っているように感じられる。 消費者のマインドは落ちていないが、お得な商品に関心を示すなど、よりシビアに なっていると感じる。また家電製品、玩具などどこで購入しても同じ商品はネット に流れていると感じる。 引き続き節約志向の一方で、欲しいものであれば多少単価が高くても購入されてい る。野菜の相場高や大雪の影響で客単価は上昇しているが、単価の高いものを購入 すれば、その分買い上げ点数を減らしており、財布のひもが緩んだ印象はない。 身近な商品である野菜の価格高騰から消費者の価格に対する意識は高まり、野菜の 特売における反響は以前に比べても大きい。また加工食品等の値上げも報道されお り、消費者の節約意識は高まり続けると思われる。 引き続き価値に見合うと判断されれば単価が高くても購入される傾向がある一方、 セール品など安い商品に需要がみられ、財布のひもは緩んでいない。 大雪による購買意欲の低下はあったが、予防安全装置対応車であるサポカーは引き 続き好調を維持。 衣料品等の物販はバーゲンの効果も少なく単価も低下している。一方で、多少高く てもいいもの、欲しいものを買う傾向が最近は顕著。 百貨店 百貨店 百貨店 スーパー スーパー スーパー (中小企業) 小売業 コンビニ 自動車販売 商店街

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⑥観光(入域の動向)

北陸地域への入り込み客数は、足踏みがみられる。

国内観光客は足踏みが続いているものの、外国人観光客は、アジアを中心に春節もあって中国や台湾からの 来訪が増えた。またインバウンド効果はまだ小さいものの、高額品の購入や客室に高級志向がみられ、一部で は客単価も上昇するなど、好調な動きが続いている。 【個別動向の具体例】(注)要因種別は原則として ○:プラス要因 ▲:マイナス要因 □:その他 要因種別 主なコメント 業種等 ○ ○ ○ ▲ □ ○ □ 全体の売上げに占める割合はまだ小さいが、春節で中国からの観光客が増え たこともあって、インバウンドは大幅に伸びている。化粧品のまとめ買いに 加え、一部では高額品にも動きがみられ、客単価も上昇している。 タイからの観光客が増え、インバウンドの客数は微増。全体的には中国・台 湾から近隣観光地とセットでの来店が多い。 ドラッグストアでインバウンドの客数・売上げが増加。 北陸新幹線の利用客数は前年並みだが、宿泊客がホテルに流れ、温泉地の宿 泊客数は温泉地により差異はあるものの、減少。 インバウンドは、LCC就航に伴う台湾を中心とするアジアに加え、このと ころ欧米からの来訪も増加し、露天風呂付き客室が人気となるなど高級志向 がみられ、客単価は微増となっているが、一方では安い宿を求める傾向もあ り、二極化している。 近隣の観光施設ではLCC就航による台湾をはじめとした外国人観光客が目 立ち、医薬品などに需要がみられる。 観光客は飲食店利用が多く、土産物等の物販購入は減少している。 百貨店 小売業 小売業 (中小企業) 宿泊業 宿泊業 商店街 商店街

参照

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