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効果的な生前のポイント

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(1)

SMBC日興証券株式会社

効果的な生前贈与のポイントと活用例

~金融商品と不動産の贈与~

(2)

本資料は当社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成されていますが、明示、黙示に関わらず内容の正確性あるいは完全性

(3)

生前贈与の考え方

贈与は相続対策として有効であり、近年、贈与をする方は増加しています。

出所:国税庁報道発表資料「贈与税の申告状況」

(2014年分の贈与税の申告書を提出された方の人数は約519,000人、2013年分の5.6%増、2008年分の49.6%増

贈与を行う際には、『誰に』『いくら』『何を』贈与するのか検討することが大切です。そしてそれらを組み合わせることで、より効果的な贈

与となることが期待されます。

『誰に』

贈与するか

『いくら』

贈与するか

『何を』

贈与するか

効果的な贈与

(4)

贈与分

贈与分

贈与する相手によって異なる相続税軽減効果

相続財産を相続(遺贈)しない孫への暦年贈与は、子への贈与のように相続財産への持ち戻しがないため効果は高くなります。

配偶者への暦年贈与は、二次相続(配偶者の相続)時の相続税負担を増大させるため贈与による効果は低くなります。

相続発生

暦年贈与

を実施

1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目 9年目

親の

相続財産

子へ暦年贈与した場合

相続開始前

3年以内の贈与財産は相続税計算上、相続財産への持ち戻しがあるため、相続開

始直前の贈与では意図した相続税軽減効果は得られません。

相続発生

暦年贈与

を実施

1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目 9年目

祖父母

祖父母

祖父母の

相続財産

孫へ暦年贈与した場合

通常、相続開始前

3年以内の贈与財産の持ち戻しがないため相続直前まで贈与として認められます。

×

加算

暦年贈与

を実施

配偶者へ暦年贈与した場合

贈与により配偶者の財産が増加すれば増加するほど二次相続時の税負担が重くなります。

配偶者

1年目 2年目 3年目

・・・・・

相続税の

軽減効果

配偶者の

相続財産

加算

二次相続(配偶者の相続)時

の税負担大

相続税の

軽減効果

配偶者

(5)

(財産額:

2億円

贈与による相続税の軽減効果

―子と孫への比較―

孫へ生前贈与をした場合、一次相続・二次相続ともに課税財産額が少なくなる分、相続税の軽減効果が期待できます。

長女

長男

≪家族構成と保有財産額≫

長男

(財産額:

0.5億円

長男が納める相続税+長男の妻と子が納める

相続税の合計額

1,990万円

長男

0.8億円

0.5億円

父の相続

長男の相続

0.2億円

子へ生前贈与した場合の相続税額

0.8億円

1億円

1億円

生前贈与がなかった場合の相続税額

長男

1億円

0.5億円

父の相続

長男の相続

1億円

長男が納める相続税+長男の妻と子が納める

相続税の合計額

2,590万円

※法定相続分通りに分割することとします。

※法定相続分通りに分割することとします。

長男・長女へ

ずつ贈与

贈与税は掛からない

ものとする。

長男が納める相続税+長男の妻と子が納める

相続税の合計額

1,750万円

長男

0.8億円

0.5億円

父の相続

長男の相続

孫へ生前贈与した場合の相続税額

0.8億円

※法定相続分通りに分割することとします。

長男・長女の子

(孫)へ

ずつ贈与

贈与税は掛から

ないものとする。

0.2億円

0.2億円

0.2億円

贈与

0.2億円

贈与

※事例では長男一家への財産移転にかかる税額を表示しています。なお、長女一家についても同様のことがいえます。

(6)

効果的な贈与金額の目安

親(祖父母)の財産額を把握した上で、想定される相続税の実効税率を算出することにより、有効な贈与額を割り出すことができます。

相続財産が3億円、相続人が配偶者と子2人の場合(相続人は法定相続分相当額で取得)に有効な贈与額を、相続税と贈与税の実効

税率の比較からみると、800万円程度以下になることがわかります。

110万円を超える場合には贈与税が課税されます。

相続

財産額

配偶者と子1人

配偶者と子2人

子1人

子2人

相続税額

(万円)

実効税率

相続税額

(万円)

実効税率

相続税額

(万円)

実効税率

相続税額

(万円)

実効税率

1億円

1,220

(545)

12.2%

(5.5%)

770

(395)

7.7%

(4.0%)

1,220

12.2%

770

7.7%

2億円

3,928

(2,890)

19.6%

(14.5%)

2,680

(2,120)

13.4%

(10.6%)

4,860

24.3%

3,340

16.7%

3億円

6,489

(6,320)

21.6%

(21.1%)

4,809

(4,700)

16.0%

(15.7%)

9,180

30.6%

6,920

23.1%

4億円

10,320

25.8%

7,950

19.9%

14,000

35.0%

10,920

27.3%

5億円

14,535

29.1%

11,475

23.0%

19,000

38.0%

15,210

30.4%

6億円

19,035

31.7%

15,600

26.0%

24,000

40.0%

19,710

32.9%

7億円

23,750

33.9%

19,790

28.3%

29,320

41.9%

24,500

35.0%

8億円

28,750

35.9%

24,040

30.1%

34,820

43.5%

29,500

36.9%

9億円

33,750

37.5%

28,395

31.6%

40,320

44.8%

34,500

38.3%

10億円

38,750

38.8%

33,020

33.0%

45,820

45.8%

39,500

39.5%

贈与金額

(万円)

贈与税額

(万円)

実効税率

100

0

0.0%

200

9

4.5%

300

19

6.3%

400

33.5

8.4%

500

48.5

(53)

9.7%

(10.6%)

600

68

(82)

11.3%

(13.7%)

700

88

(112)

12.6%

(16.0%)

800

117

(151)

14.6%

(18.9%)

900

147

(191)

16.3%

(21.2%)

1,000

177

(231)

17.7%

(23.1%)

2,000

585.5

(695)

29.3%

(34.8%)

3,000

1,035.5

(1,195)

34.5%

(39.8%)

相続税の実効税率(納税負担率)表

贈与税の実効税率(納税負担率)表

(注)配偶者がいるケースでは、一次・二次の相続税合計額。上段は配偶者が相続財産を配偶者の税額軽減特例の

枠一杯まで取得した場合の税額、( )は法定相続分相当額を取得した場合の税額。

(注)上段:特例贈与、下段:一般贈与

20歳以上の子や孫へ

の贈与では、800万円

の贈与でも相続時の実

効税率(15.7%)以下

(7)

贈与による相続税の軽減効果

―贈与金額による比較―

贈与税の基礎控除額である『110万円』を超える贈与は『110万円の贈与』よりも相続税額の軽減効果が高まる場合があります。

1次相続(Aさんの相続)

相続税の納税額

2,090万円

2次相続(Aさんの配偶者の相続) 相続税の納税額

1,320万円

(税金内訳)

贈与額500万円×4人×10年

子供の1年につき1人当たりの贈与税額 48.5万円

孫の1年につき1人当たりの贈与税額 53万円

1次相続(Aさんの相続)

相続税の納税額

315万円

2次相続(Aさんの配偶者の相続) 相続税の納税額

80万円

(税金内訳)

(注) 相続発生前3年以内の贈与はないものとする

相続税額

3,410万円

(贈与税は非課税)

贈与税・相続税の額

2,425万円

(贈与税2,030万円・相続税395万円)

子・孫合計

4人に10年間

にわたり贈与

長女

長男

基礎控除額の

110万円?

贈与税を払って

500万円?

財産

3億円

相続人:配偶者と子供

2人

※贈与者の相続が配偶者より先に発生するものと仮定

※配偶者の固有財産はなし

※相続税は法定相続分相当額を取得したものとして計算

対策前に比べて

▲1,290万円

の税負担軽減

対策前に比べて

▲2,275万円

の税負担軽減

年間110万円を4人に10年間贈与した場合

年間500万円を4人に10年間贈与した場合

相続税額

4,700万円

相続税額

4,700万円

19歳以下

19歳以下

20歳以上

≪家族構成と保有財産額≫

(一次相続+二次相続)

(一次相続+二次相続)

(8)

何を贈与するか?贈与財産による評価額の違い①

贈与税を計算するにあたっては、贈与財産を評価する必要があります。

現金は贈与した金額が贈与税の評価額となりますが、上場株式や不動産は贈与時の時価よりも評価額が低くなることがあります。

時価よりも低い評価額となるものを贈与することで、贈与の効果は高まります。

300万円

上場株式

①贈与日終値

3,000円

前々月

前月

贈与月

②終値平均

2,800円

④終値平均

2,000円

③終値平均

2,500円

★上場株式の贈与税の評価額は次の

4つのうち一番低い価額

①贈与日の終値

②贈与月の終値平均

③贈与月前月の終値平均

④贈与月前々月の終値平均

1,000株×3,000円

300万円

贈与税の評価額

300万円

贈与税の評価額

200万円

銀行

預金

300万円

贈与税の評価額

300万円+

α

α・・・未収利息相当額

現金を贈与した場合

預貯金を贈与した場合

上場株式を贈与した場合

(9)

何を贈与するか?贈与財産による評価額の違い②

不動産(土地・建物)の贈与税の評価額は以下のとおりです。

★建物の贈与税の評価額は固定資産税評価額

固定資産税評価額 = 建築費の

60%前後

(注)

贈与税の評価額

3,000万円

建物を贈与した場合

建築費

5,000万円

(注)建築する資材等により異なります。

※貸家の贈与税の評価額は借家権が考慮され、

実際の価額は固定資産評価

明細書にてご確認ください

固定資産税評価額の

70%になります。

★土地の贈与税の評価額は路線価で計算

(路線価のない地域は固定資産税評価額×倍率で計算)

路線価 = 公示価格の約

80%

贈与税の評価額

約4,000万円

土地を贈与した場合

公示価格

5,000万円

※貸家建付地の贈与税の評価額は借地権・借家権

が考慮され、通常の評価額の

73%~91%(地域に

より異なる)になります。

土地

実際の価額は国税庁HPや最

寄りの税務署でご確認ください

(注)相続時に小規模宅地等の特例が適用される土地については、贈与しないほうがいい場合もありますのでご注意ください。

建築費の

60%とすると

(10)

(ご参考)贈与税に関する制度

贈与税は、“贈与する目的”や“贈与する相手”により、特例が設けられています。

特例を活用することで、まとまった財産移転も実現します。

まとまった財産を“今”のタイミン

グで子に移転させたい

贈与財産の使用目的に関係なく、

税金がかからない贈与をしたい

子や孫の教育にかかる

資金を援助してあげたい

受贈者1人あたり、年間110万円まで非課税

ただし、贈与後3年以内に贈与者が死亡した場合、相続・遺贈により財産を取

得した者に対して行われた3年以内の贈与財産は相続税の課税対象

『60歳以上の親・祖父母から20歳以上の子・孫への贈与』の

場合に、2,500万円まで贈与税が課税されずに贈与できる制度

ただし、親・祖父母の相続時には贈与財産全額が相続税の課税対象となる。

30歳未満の子や孫の教育資金を拠出する場合に、1,500万円

までまとめて拠出しても贈与税が課税されない制度

ただし、教育資金に利用しなかった場合には、30歳時点で贈与税が課税

暦年課税

相続時

精算課税

教育資金の

一括贈与特例

(2019年3月31日まで)

配偶者に居住用不動産を

贈与したい

婚姻期間が20年以上の配偶者に居住用不動産等を贈与

する場合に、2,000万円まで贈与税が課税されない制度

贈与税の

配偶者控除

子や孫の結婚・子育てにかかる

資金を援助してあげたい

子や孫の住宅取得等にかかる

資金を援助してあげたい

20歳以上50歳未満の子や孫の結婚・子育て資金を拠出する場合

に、1,000万円までまとめて拠出しても贈与税が課税されない制度

ただし、結婚・子育てに利用しなかった場合には、50歳時点で贈与税が課税

20歳以上の子や孫の住宅取得等のための資金を贈与

する場合に、一定金額まで贈与税が課税されない制度

※非課税となる金額は、贈与年度や省エネ住宅かどうか等により異なります。

結婚・子育て資金

の一括贈与特例

(2019年3月31日まで)

住宅取得等資

金の贈与特例

(2019年6月30日まで)

(11)
(12)

譲渡損

100万円

事例①:含み損益のある上場株式の活用

P7で述べたように、値上がりしている上場株式を贈与した場合には、贈与時の時価よりも低い価額で贈与税を計算できることになるた

め効果的です。

『含み損のある上場株式』を『譲渡益の発生している子・孫』に贈与し、贈与後に当該上場株式を譲渡した場合には、譲渡損益が通算さ

れることになり譲渡益課税の軽減につながります。

下記は、含み損がありつつも値上がり傾向の上場株式を譲渡益が発生している子に贈与したケースです。

株式

【購入時の状況】

金額 :200万円

金額:

100万円

【時価】

相殺

含み損

100万円

譲渡益課税なし

株式等

譲渡益

100万円

株式等

譲渡益

100万円

『含み益のある上場株式』を『譲渡損(繰越損含む)のある子・孫』に贈与し、譲

渡した場合も同様の効果が期待されます。

2015年中については、非上場株式の譲渡損益と上場株式等の譲渡損益の通

算も可能です。非上場株式を保有されている方自身に譲渡損益がない場合で

もご家族に譲渡損益があれば贈与を活用するのも方法のひとつです。

2016年からは公社債等の譲渡・償還損益と上場株式等の譲渡損益の通算が

可能になります。

贈与者の特定口座から受贈者の特定口座へ贈与移管する場合には、一定の

要件があります。

贈与時

贈与後の譲渡時

納税見込額

20万3,150円

(13)

譲渡益

45万円

譲渡益

45万円

譲渡益

45万円

譲渡益

45万円

譲渡益

45万円

譲渡益

45万円

事例②:含み益のあるストリップス債を複数の子や孫に贈与-2015年中の活用例-

2015年中にストリップス債を譲渡した際の譲渡益は通常『総合課税扱いの譲渡所得』

(注)

となります。『総合課税扱いの譲渡所得』には

50万円の特別控除があるため、特別控除内の譲渡益については課税されません。

含み益のあるストリップス債を複数の子や孫に贈与し、贈与後に譲渡することで、子や孫それぞれの特別控除額が利用できます。

下記は、特別控除を考慮し、複数の子や孫に贈与したケースです。

ストリップス債

$100,000

【購入時の状況】

額面:$100,000

単価:75

為替レート:1$=100円

金額 :750万円

単価:

84

為替レート:

1$=125円

金額:

1,050万円

【時価】

($100,000×75/100×100)

($100,000×84/100×125)

長男

長女

特別控除

50万円

特別控除

50万円

特別控除

50万円

特別控除

50万円

特別控除

50万円

特別控除

50万円

子・孫合計

6人に

15,000ずつ贈与

相殺

相殺

相殺

相殺

相殺

相殺

含み益

300万円

※$

15,000(贈与税の評価額1,575,000円)

に対する贈与税額は

47,500円。

長女

長男

譲渡益課税なし

※贈与後の残高$

10,000をご自身で譲渡した場合にも特別控除と相殺され課税はありません。

贈与時

贈与後の譲渡時

(注)ゼロクーポン債の中途売却による所

得でも、有価証券の継続的取引を

行っているような場合には、事業所得

又は雑所得になることもあります。

(14)

譲渡益

30万円

譲渡益

30万円

譲渡益

30万円

譲渡益

30万円

事例③:含み益のあるストリップス債を所得のない子や孫に贈与-2016年以降の活用例-

2016年から、ストリップス債を譲渡した際には、譲渡益に対し20.315%が課税されることになります。

所得のない子や孫に含み益のあるストリップス債を贈与し、その後譲渡したことにより所得が発生した場合には、基礎控除が考慮されま

すので、譲渡益の金額が基礎控除の範囲内であれば結果的に課税されません。

下記は、複数年わたり複数人に対し贈与したケースです。

ストリップス債

$80,000

【購入時の状況】

額面:$80,000

単価:75

為替レート:1$=100円

金額 :600万円

単価:

84

為替レート:

1$=125円

金額:

840万円

【時価】

($80,000×75/100×100)

($80,000×84/100×125)

基礎控除

38万円

基礎控除

38万円

基礎控除

38万円

基礎控除

38万円

4人に

毎年

10,000

ずつ贈与

相殺

相殺

相殺

相殺

含み益

240万円

※$

10,000(贈与税の評価額1,050,000円)

に対する贈与税額は

0円。

長女

長男

1年目

譲渡益

30万円

譲渡益

30万円

譲渡益

30万円

譲渡益

30万円

基礎控除

38万円

基礎控除

38万円

基礎控除

38万円

基礎控除

38万円

相殺

相殺

相殺

相殺

2年目

譲渡益課税なし

(注)アルバイトをしているケースなど、他の所得がある場合には上記とは異なる可能性があります。

(注)事例では、便宜上、譲渡単価を一定にしていますが、実際には変動するため上記とは異なります。

贈与税課税なし

(注)譲渡益額が基礎控除額を超える場合には課税され、

また、扶養控除等に影響を与える可能性があります。

所得なし

所得なし

贈与時

贈与後の譲渡時

 本ケースはストリップス債を例

に挙げていますが、上場株式

等や利付債でも同様の効果が

期待されます。

 「源泉徴収ありの特定口座」を

利用している場合には、一般口

座に振替えてから贈与すること

で、譲渡益税に係る申告は不

要となります(他の譲渡や所得

がない場合に限ります)

(15)

NISA

事例④:贈与とNISAの活用

2016年より0歳~19歳の個人を対象としたジュニアNISAが利用可能となります。(非課税投資額80万円)

また、従来のNISA(20歳以上のみ対象)の非課税投資額は120万円に拡大されます。

贈与税の基礎控除(年間110万円)内で子供や孫に贈与し、贈与で受けた資金をNISA・ジュニアNISAで運用することによって、譲渡益・

配当金・分配金の非課税のメリットを享受することができます。次世代への効率的な資産移転をご検討されてみてはいかがでしょうか。

ジュニア

NISA

ジュニア

NISA

譲渡益

譲渡益

譲渡益

配当

配当

配当

・配

・分

(2016年)NISA・ジュニアNISA

110万円

110万円

110万円

110万円

暦年贈与

※ 2016年以降、長男・長女は20歳以上、孫は未成年者。贈与資金の範囲内でNISA・ジュニアNISAを活用した場合

※ 上図は、贈与とNISA・ジュニアNISAを活用した一例です。NISA・ジュニアNISAにおける将来の値上がりを保証するものではございません。

NISA・ジュニアNISAで保有する上場株式等が値下がりした場合、非課税メリットは享受できません。

110万円

80万円

80万円

NISA

譲渡益

配当

110万円

長女

長男

(16)

事例⑤ :賃貸物件の贈与

贈与後の賃貸収入は受贈者(子)が受け取ることになるため、贈与者(親)の資産拡大(相続税の増加)を抑制することができます。

贈与では小規模宅地等の特例が適用できないので、特例適用予定のない不動産を贈与対象にします。

不動産を贈与した場合、不動産取得税および登録免許税の負担増を考慮する必要があります。

本事例は、暦年贈与によるスキームをご案内していますが、相続時精算課税制度を活用する方法もあります。

賃貸物件の贈与例

一括贈与では贈与税負担が大き過ぎるため、

土地・建物全体の

1/10

相当分を毎年

10年間継続

して贈与

・・・・・・

(贈与者)

賃貸物件

(満室稼働)

(受贈者)

1/10

1/10

1/10

1/10

贈与

贈与

贈与

贈与

土地(500㎡)

路線価(10万円/㎡)

借地権割合:50%

※子は20歳以上として贈与税額合計額を試算。

※登録免許税は土地・建物の固定資産税評価額の2%で試算。

※不動産取得税は土地・建物の固定資産税評価額の

3%で試算。

※諸経費には、管理費や租税公課等があり簡易的に賃貸収入の20%で試算。

固定資産税評価額

贈与税(相続税)の評価額

賃貸収入

建物

2,000万円

1,400万円

(2,000万円×0.7×1.0)

800万円

(年額)

土地

2,800万円

4,250万円

(5,000万円×(1-0.5×0.3×1.0)

贈与財産(土地+建物):

5,650万円

贈与税:

▲610万円

登録免許税:

▲96万円

不動産取得税:

▲144万円

4,800万円

贈与期間中の賃貸収入:

4,400万円

諸経費: ▲

880万円

3,520万円

不動産の贈与は現金贈与に比べて登録免許税や不動産取得税が

掛かってしまいますが、賃貸収入が受贈者(子)のものになるため

実質多くの資産を移転することができます。

収益

贈与不動産の収益は子(受贈者)のもの

(注)毎年同じ贈与を繰り返し行うと、贈与初年度に定期金の贈与

(毎年一定額の贈与)を行ったとみられる可能性があります。

(17)

事例⑥:生命保険料相当額の贈与

受贈者の無駄遣いや金銭感覚を懸念して贈与を躊躇する方がいらっしゃいます。

生命保険料(平準払い)相当額を現金で贈与してあげることで、

受贈者が自由に使える金銭は制限

されます。

契約者=被保険者を子・保険金受取人を孫に設定することで、

次世代(子)の相続対策にも効果を発揮

します。

また、被保険者の年齢次第では、掛け金(保険料)以上の保険金を受け取れる場合もあります。

生命保険(平準払い)を活用した贈与の例

(贈与者)

(受贈者)

2年目

3年目

4年目

1年目

・・・・・・

・・・・・・

保険

保険

保険

保険

・・・・・・

現金

現金

現金

現金

既払保険料

総額

運用益

相続発生

死亡保険金

非課税枠適用

保険料出所

契約者

被保険者

保険金受取人

親(贈与者)

子(受贈者)

子(受贈者)

(18)

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た、これに関連するスキーム等の紹介や解説、及びその効果等に関する説明・検証等を行ったものであり、金融商品の取引その他の取引の勧誘を目的

とした金融商品に関する説明資料ではありません。記載の内容に従って、お客様が実際にお取引をされた場合や実務を遂行された場合の手数料、報酬、

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5.61%の信託報酬(又は運用管理費用)及びその他の費用等)をお支払いいただきます。債券、株式等を募集、売出し等又は相対取引により購入する場

合は、購入対価のみをお支払いいただきます(債券の場合、購入対価に別途、経過利息をお支払いいただく場合があります。)。また、外貨建ての商品

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況(財務・経営状況を含む。)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)、又は元本を超過す

る損失を生ずるおそれ(元本超過損リスク)があります。なお、信用取引又はデリバティブ取引等(以下「デリバティブ取引等」といいます。)を行う場合は、

デリバティブ取引等の額が当該デリバティブ取引等についてお客様の差入れた委託保証金又は証拠金の額(以下「委託保証金等の額」といいます。)を

上回る場合があると共に、対象となる有価証券の価格又は指標等の変動により損失の額がお客様の差入れた委託保証金等の額を上回るおそれ(元本

超過損リスク)があります。また、店頭デリバティブ取引については、弊社が表示する金融商品の売付けの価格と買付けの価格に差がある場合がありま

す。上記の手数料等及びリスク等は商品毎に異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又はお客様向け資料等をよくお読みくださ

い。なお、目論見書等のお問い合わせは弊社各部店までお願いいたします。また、実際の取引等をご検討の際には、個別の提案書等をご覧いただいた

上で、今後の制度改正の動きに加え、具体的な実務動向や法解釈の動き、及びお客様の個別の状況等に十分ご留意いただき、所轄の税務署や、弁護

士、公認会計士、税理士等の専門家にご相談の上、お客様の最終判断をもって行っていただきますよう、お願い申し上げます。

商 号 等: SMBC日興証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2251号

加 入 協 会: 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

(2014年12月1日現在)

金融商品取引法第

37条(広告等の規制)にかかる留意事項

参照

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