テストブランケットモジュールの
フランス圧力容器規制適用性評価作業
仕 様 書
平成
29年12月
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
核融合エネルギー研究開発部門
ブランケット研究開発部
ブランケット工学研究グループ
1 1. 一般仕様 1.1. 件名 テストブランケットモジュールのフランス圧力容器規制適用性評価作業 1.2. 目的 本仕様書は、イーターに設置して機能実証試験を行うために量子科学技術研究開発機構(以 下「量研機構」という。)が開発を進めているテストブランケットモジュールについて、フランス原子 力圧力設備指令への適用除外を目的として、適用性評価に必要な条件と情報を受注者に検討さ せるための仕様について定めたものである。受注者は対象となる機器の設計方針と作業の目的を 十分に理解し、受注者の責任と負担において計画を立案し、本作業を実施するものとする。 1.3. 契約範囲 1) 量研機構が作成した圧力容器規制適用性評価の検討 2) 提出書類の作成 1.4. 貸与品 テストブランケットモジュールの設計文書 適用除外申請書のドラフト 1.5. 納期 平成30年3月9日 1.6. 納入物件 (1) 提出書類 書類名 提出時期 部数 確認 作業体制及び工程表 契約後速やかに 3部 要 品質保証計画書 契約後速やかに 1部 要 再委託承諾願 (量研機構指定様式) 作業開始2週間前まで ※下請負等がある場合に提出のこと。 1部 要 作業要領書 作業開始2週間前まで 3部 要 打合せ議事録 打合せ後2週間以内 3部 要 全作業報告書 納入時 3部 要 上記納入図書の電子ファイル 納入時 1部 不要
2 (提出場所) 量研機構 那珂核融合研究所 第1工学試験棟付属建家2階居室 (確認方法) 量研機構は、確認のために提出された書類を受領したときは、期限日を記載した受領印を押印 して返却する。また、当該期限までに審査を完了し、受理しない場合には修正を指示し、修正等 を指示しないときは、受理したものとする。この確認は、確認が必要な書類1部をもって行うものとし、 受注者は、量研機構の確認後、残りの書類のコピーを量研機構へ送付するものとする。ただし、 再委託承諾願については、量研機構が確認後、書面にて回答する。 1.7. 検収条件 提出書類の内容確認をもって検収とする。実施時期及び合格条件については以下のとおり。 時期: 納入時、判定基準: 全作業報告書の記載内容が第2章の技術仕様を満足しているこ と。 1.8. 品質保証 ISO9001-2008 に定める品質保証と同等の品質保証により、本仕様書に定められた作業を行うこ と。 1.9. 産業財産権等 産業財産権の取扱いについては、別紙-1「産業財産権等の取扱いについて」に定められたと おりとする。ただし、秘密保持について、イーター機構が原子力事業者としての義務を果たすため に、その安全性、品質保証、信頼性のための目的で情報及び知的財産の伝達を要求した場合、 量研機構により当該情報及び知的財産をイーター機構に伝達するものとする。当該情報及び知 的財産の伝達について、量研機構は実施した日から1か月以内に受注者に通知する。伝達され た情報及び知的財産が秘密なものであって、イーター協定と情報及び知的財産に関する附属書 に従って秘密を保持し続けられなくてはならない場合、量研機構はその旨をイーター機構に通知 するものとする。 1.10. 機密保持 受注者は、本業務の実施に当たり、知り得た情報を厳重に管理し、第三者への開示、提供を 行ってはならない。 1.11. グリーン購入法の推進 1) 本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)に 適用する環境物品(事務用品、OA機器等)が発生する場合は、これを採用するものとする。
3 2) 本仕様に定める提出書類(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に定める 「紙類」の基準を満たしたものであること。 1.12. 打合せ 作業の進捗状況に応じて、量研機構担当者と適宜打合せを行うものとする。 1.13. 協議 本仕様書に記載されている事項及び本仕様書に記載のない事項について疑義が生じた場合 は、量研機構と協議の上、その決定に従うものとする。
4 2. 技術仕様 2.1. 作業対象 テストブランケットモジュール(以下「TBM」という。)はイーターの水平ポートに設置し、表面熱負 荷及び核発熱の除去、トリチウムの増殖、中性子の遮蔽という核融合炉ブランケットの機能につい て、実証試験を行うための試験体である(図1,2)。TBM の筐体構造は、全て低放射化フェライト鋼 (F82H)で製作する。筐体内には増殖及び増倍材料の粒子を充填し、プラズマから入射した中性 子を増倍しつつ、増殖材料中の Li と中性子との核反応を利用して、燃料であるトリチウムを生産 する。筐体内及び充填体内には、冷却流路又は冷却配管を設置し、表面熱負荷と核発熱を冷却 水系において除熱する。充填体内にはトリチウム回収配管を接続し、ヘリウムをパージガスとして 流通させることで生成したトリチウムを回収する。TBM で生じる発熱は、加圧型軽水炉の条件に相 当する、15.5MPa、280-325℃の冷却水により除熱する。冷却水には、プラズマから第一壁を介す る透過及び増殖材料の充填体を冷却する配管を介する透過により、トリチウムが含まれることから、 TBM 又は TBM を構成する部品は原子力圧力設備に分類され得る。本作業は、TBM について 仏国の原子力圧力設備指令(ESPN)に対する適用除外性を検討するものである。 2.2. 作業内容 ① TBMの構造及び運転条件の確認 ② TBM及び構成部品の圧力容器分類の確認 ③ 適用除外申請書のドラフトの確認 ④ 全作業報告書の作成 2.3. 作業の条件
仏国における規制として「[3] The French Order dated from 30th December 2015 concerning Nuclear Pressure Equipment」及び「French Order dated from 21st December 1999 concerning the classification and evaluation of the conformity of pressure equipment」を参照すること。さら に関連するイーター機構内の諸規程を参照すること。 TBM の構造を図 1 に示す。詳細は契約後、量研機構が提示する。 通常状態における冷却系統の設計条件は、17.2MPa, 343℃である。 冷却水のフローを図 3 に示す。 規制に関わる区分に関係する情報を表 1 に示す。 冷却水中の放射性物質として以下を検討すること。濃度などの条件は契約後、量研機構が提 示する。 透過により蓄積するトリチウム 放射化した構造材料に起因する腐食生成物(ACP) 水の放射化により生成する16N 及び17N
5 2.4. 適用除外申請書のドラフトの確認 申請書ドラフト確認のため、TBM の構造及び運転条件の確認、TBM 及び構成部品の圧力 容器分類の確認を実施し、内容を十分把握すること。 量研機構が貸与する適用除外申請書のドラフトを確認し、特に適用除外の根拠となる論理に ついて妥当性を検討すること。 申請書(ドラフト)の記載事項に不備がある場合には、改善案を提案すること。 申請書(ドラフト)の目次の例は以下に示す通り
Test Blanket Module Functions
Design Description First wall
Container and inside materials Analyzed Design of the Blanket System Design Analysis
Computational Codes
Materials of Pressure Boundary Parts Design Loads and Supporting Analysis
Load Combination for Blanket Stress Analysis Description of Individual Loads and Values
Electromagnetic Loads
Thermal Loads on the Blanket Pressure Boundary Parts Pressure Loads
Contribution of the Water Pressure to the Overall Stress Summary and Conclusions
2.5. 作業報告書の作成
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図1. TBM の構造案
7 図3. TBM 内の冷却流路のフロー 表1. TBM の圧力及び原子力区分の案 設計圧力 設計温度 水の容積 放射性物質 PED 分類 ESPN 分類 17.2 MPa 343℃ 38 L N16, N17, トリチウム, ACP IV N3
8 別紙-1 産業財産権等の取扱いについて (受注者が単独で行った発明等の産業財産権の帰属) 第1条 受注者は、本契約に関して、受注者が単独でなした発明又は考案(以下「発明等」という。)に対す る特許権、実用新案権又は意匠権(以下「特許権等」という。)を取得する場合は、単独で出願できるも のとする。ただし、出願するときはあらかじめ出願に際して提出すべき書類の写しを添えて量研機構に 通知するものとする。 (受注者が単独で行った発明等の特許権等の譲渡等) 第2条 受注者は、受注者が前条の特許権等を量研機構以外の第三者に譲渡又は実施許諾する場合に は、本取扱いの各条項の規定の適用に支障を与えないよう当該第三者と約定しなければならない。 (受注者が単独で行った発明等の特許権等の実施許諾) 第3条 量研機構は、第 1 条の発明等に対する特許権等を無償で自ら試験又は研究のために実施するこ とができる。量研機構が量研機構のために受注者以外の第三者に製作させ、又は業務を代行する第三 者に再実施権を許諾する場合は、受注者の承諾を得た上で許諾するものとし、その実施条件等は量研 機構、受注者協議の上、決定する。 (量研機構及び受注者が共同で行った発明等の特許権等の帰属及び管理) 第4条 量研機構及び受注者は、本契約に関して共同でなした発明等に対する特許権等を取得する場合 は、共同出願契約を締結し、共同で出願するものとし、出願のための費用は、量研機構、受注者の持分 に比例して負担するものとする。 (量研機構及び受注者が共同で行った発明等の特許権等の実施) 第5条 量研機構は、共同で行った発明等を試験又は研究以外の目的に実施しないものとする。ただし、 量研機構は量研機構のために受注者以外の第三者に製作させ、又は業務を代行する第三者に実施 許諾する場合は、無償にて当該第三者に実施許諾することができるものとする。 2 受注者が前項の発明等について自ら商業的実施をするときは、量研機構が自ら商業的実施をしな いことに鑑み、受注者の商業的実施の計画を勘案し、事前に実施料等について量研機構、受注者協 議の上、別途実施契約を締結するものとする。 (秘密の保持) 第6条 量研機構及び受注者は、第1条及び第4条の発明等の内容を出願により内容が公開される日まで 他に漏えいしてはならない。ただし、あらかじめ書面により出願を行った者の了解を得た場合はこの限り ではない。 (委任・下請負) 第7条 受注者は、本契約の全部又は一部を第三者に委任し、又は請け負わせた場合においては、その 第三者に対して、本取扱いの各条項の規定を準用するものとし、受注者はこのために必要な措置を講 じなければならない。 2 受注者は、前項の当該第三者が本取扱いに定める事項に違反した場合には、量研機構に対し全て の責任を負うものとする。 (協議) 第8条 第1条及び第4条の場合において、単独若しくは共同の区別又は共同の範囲等について疑義が 生じたときは、量研機構、受注者協議して定めるものとする。 (有効期間) 第9条 本取扱いの有効期限は、契約締結の日から当該特許権等の消滅する日までとする。 以上