• 検索結果がありません。

オリーブアナアキゾウムシの防除に関する研究 VI 防除-香川大学学術情報リポジトリ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "オリーブアナアキゾウムシの防除に関する研究 VI 防除-香川大学学術情報リポジトリ"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

香川大学蕗学部学術報告 集林省農林漁業応用試験研究費補助金助成 オリ←ブアナアキゾウムシの防除に関する研究 Ⅶ 防 除場

桧沢 寛,宮本裕三,岡本秀俊,川原幸夫☆*

196

Studies on thecontrIOlof the olive we・eVil,勒lobiusdesbrochersi VI On the contr・0lof the weevil

HirIOShiMATSUZAWA,Yuzo MIYAMOTO,HidetoshiOKAMOTO andSachio KAWAHARA (Laboratory of Applied Er]tOmOlogy)

(ReceivedJuly23,1959) 緒 口 前報(Ⅴ)(7)までをもってオ・リー・プアナアキゾウムシヱわ減損SdほSわγ〃CカタγS言の−・股形態,一腰習性ならびに生態に・ 関する諸事項について−の報償を一応終了したが,成虫の移動性,(1)(8)(7)凍卵習性(1)(2)(3)(5)その他の知見から,本穏 の防除が必ずしも不可能ではない見透しがついてきた.(6)(7)(9) かかる、段槽に.到達した黎者らは,引きつずいて東榎の有効なる防除現について今日まで各種の研究を続行したの で,以下.′こその大零を報害することにする小ただし東経告では,研究の結果殺虫剤の広田がきわめて肩効かつ確契で あったので,(S)(8)重点せ殺虫剤応用の防除に.おいて論述をすすめたいと.思うい 承研究を行なうに・燦してほ,東学応屑屋虫学研究窒の専攻学生諸君に多大の協力援助を■いただいたので,ここに厚 く感謝の意を表しその労をねぎらいたい‖ 研 究 成 績 〔1〕有効なる殺虫剤の選択 Al.研究力洪: この研究は最近将に制周密の高い有機箪剤,有避塩素剤その他を開い,粉剤はそのままの形齢で撒布面上歩行によ る接触を行ない,乳刊は適宜の汲麦/こ橋沢して2秒間のDippingを行なって試執し,これによっていかなる殺虫剤が 本害虫(成虫)に対して有効なりやを知ろうとした‖ B‖ 研究結果‥ 上記方法にもとずく試険の結果は第1表に京した如ぐで,有機憐剤は粉剤,乳剤のいずれとも,さすがに迅速かつ TABLE l.Insecticidaleffect of severalinsecticides upon the adult of the olive

weevil,勒J∂みZ〝・ぎd♂Sみγ∂Cカ♂γ・S査

∵− __

Numbe工 姦コ:完 1′ 5bs‖ Powder & Concentration Paratllion Malatbion EP:N B王‡C Nicotine +BHC DDT Nicotine +DD′1、 ・・ −i−− _i 〝 †〝 30bs小50bs

垣 二20152020

nU O O O O O n︶ つム222 つ山 2 2 2 0000 0 0 0 ︻〇55005∩︶00 11︷131つ山︵J15 一〇〇〇 〇 〇 〇 “2 一〇〇〇 〇 〇 〇 “00 0 0 0 一2〇一5 20 一一2〇一 *香川大学農学部応用昆虫学研究室業践No39い **現在大坂化研工業株式会社(京都大学農学部昆虫学研究室にて勒巻)

(2)

第11巻 通巻第29旨(1959) 19フ Dilution Xl,000 ×1,000 ×1,000 ×1,000 × 400 × 200 × 200 ×1,000 ×ユ,000 Emulsion & Concent工JatioII TE王)P 40 ParatbioI1 47 EPN 45

Number o土WeeVils killed

// 24bs.

品bs.1芸bs.

0 8 0 0 0 4 0 1 0 Py工eth工in Pyretbごin 十BHC B打C つJ︻〇30 い 1 0 DDT 20 End工in 19.5 DieldIin 18.5 確実なる効力を示し,叉有機塩素系のBIiC,End工inなども実際に非常に高い殺虫力を示した.粉剤の形では BHC,DI)Tともに・Nic−Otine加周のものが一層効力大で,かつ又効力の持続力も大で(.別途試敵),明らかに両者 の協力的作周が認められたい しかしながら有機隣剤ほ,殺虫力強大なりといえども,オリーブ園㌢こ使周するにあたってはかなり人畜に濁する危 険を伴なうことが予想されるので,実際面では農相しがたいい 従って人畜に危険性のない,しかも殺虫力の大きい有 機塩素剤の応用をまず考えるべきであろう.(1)(8) 〔2〕有機塩素剤による精密殺虫試験 Aい研究方港: 本害虫(成虫)に・対して梢濫・効力太かつ僚開簡便なる塩素系統の殺虫剤を用いて,10秒間のDippingに.よる精密殺 虫試扱を行なった..DDT,BHCは特に京都大学化学研究所において調製されたもの,EIld工inは日本顔英株式会 社から特に分譲せ られたものを使用したが,殺虫剤 接触後の供試虫は,いずれも十分に.余滴をきって新 しい濾紙をしいたシヤー・レ(内径9cm)中に.10頭 宛収容し,爾後の死亡状況を各濃壁区別に観察,記 叙した供試虫の取りあつかいはこの場合特に細心 の注意を払い,小笠,ピソセットなどは虫体にふれ た度に十分な洗礁を行なった,綺原液の稀釈には常 に蒸溜水を用いた. B.研究結果= まず1956年9月にLindane乳剤を用いて行なった 研究の結果からのべる.この場合は室温180C,接 触時の液温160C,処理後の調査期間中の混牽魔蘭 範囲14〇cノ・・■180Cであったが,その成疏は第1囲お よび第2′→4表の如くであった.この場合は他の殺 ↑︼埠○出山Z−ト↑lJ<↑鍼○︸‘ CONCENTRATION(DILUTION)rNI.OGARIrHMS FiglConcentration(Dilutio工】)一一.−mOrtality regression Of the adult weevilfortheemulsionofLindane

TABLE2.Concentration(Dilution)−mOrtality of the adult weevilfor the emulsion Of Lindane

Number ofindividuals

N Mortalityin pe工Centage Y (A靴e工フdays)

55︻〇55PJ

(3)

香川大学勉学部学術報告 TABLE3。Equationof conceヱ血ation(dilution)−mOrtality curveoftheadult weevil

for the emulsion of Lindane and x2rtest董or comparing the results o董 observations with the computed curve

198 Probability in z2−もest P工 Va工iance of position V(腎) 0.014 DegIeeS Of f工eedom n Regression equation Y=デ+b(Ⅹ一束) Toxicant Yこ=5..0504−1.120(Ⅹ−2い61フ00) 1iユ1dane

TABLE4.,Absolu七e effectiveness o董Lindane appliedin eTnulsion to the adult weevil Lindarle O.89:3 112 2い662 0‖876 459.2 7.516 0、02178% 1,3L3049% 0.00022g O一.013:30g

Standa王d deviation o董susceptibility, 0 Efficiency oflethalaction,b=

Ⅰndex(光 Othorder of effectivelethaldegree o董dilution,VO Index of2nd order of effectivelethaldegTee Of dilution,V2 Effec七ivelethaldegree of dilutionof oth order,Vo E董fectivelethaldegreeof dilution of2nd order,V2 E王董ectivelethalconcentration of oth order, Co Eまfectivelethalconcentraton of2nd order, C2 Effectivelethaldose of oth order, Ⅹo

Effectivelethaldose of2nd orde工, Ⅹ2

虫剤との比較は勿論できないわけであるが,この殺虫剤が概括的には凍害虫に・対してかなり良い性能をもっているこ とがうかがい知られる 1957年6月に行なった試験 pEGREEOFDILUTIPN 25×ユ伊 24>(102 23〉り併 22×102 21×ユ伊(FORENDRエN) 24×102 23×102 22×102 21×1O2 1×10Z(FORBHC&DDT) では,DDTおよびEndrin とならべて失施したが,この 場合の室温および接触時の液 温はそれぞれ26.50Cおよび 230Cで,■又調査期間中の室 温変動範囲ほ190C∼26,50C であったu lOO%(各淡度区 とも)死亡するに凛した時間 ほ,どの設虫剤の場合とも94 時間以上かかったが,その成 熟ま第2囲および第5∼8表の 如ぐであったぃ これらの成拭からみると, こ3者の問ではLindaneが最も 効力が大で,Endrinはそれ とDDTの中間にあたるが, 窺1表の成杭とあわせて考え てもおおむね信掛できる成抗 とみてよいい しかしながら‡設 虫別の効力価値なるものは, 茸汗こある時間内の死亡率の大 17 2 25 CONCENTRATION iN LOGARITHMS 3‖0

Fig2.,Do3age−mOrtality regressions of柏e adult weevilfor the emulsion of Lindane,DDT and Endrjll

(4)

199 第11巻 通巻第29号(1959)

TABLE5.CorLCentration−mOItality of the adult weevil董or the emulsionof Lindane, Endrin and DI)T(Observed after フ2hours)

Numbe工0王 individuals 20 Dosagein percent O 1OOOO End工in Lindane O 05000 0い02500 0.01250 0い00625

rABLE6.Equationsof c10nCentration−mOrtality curves of the adult weevilfor the emulsion of Lindane,Endrin and DDT,and xB−teSt for comparing the results o董observatjo工1s with the computed curves

P工Obability in z2−teSt P工 Variance of position V(テ) Deg工eeS O董 血・eedom ll Regression equation y==デ+b(Ⅹ一宏) Emulsion く.0,.05

TABLE7一 X2−teSt for the parallelity−teSting of three computed regr・essionline Emulsion

Lindane←一一十Elldrin

Lindane←−ナI)DT

ErldrinィーーナDDT

*parallel TABLE8 Abs)lute ef董ectiveness of Lindane,Endrin and DDT appliedin emulsion

to the adult weevil Fo工11〕ulatioII

Standard deviation of susceptibility,0・

Efficiency ofle七halaction, b=1くT

Index of O−七h order of medianlethaldose doこ=更

(5)

香川大学農学部学術報告 200 小のみで判定を下すわけにはいかないい′すなわち,それと同時に残効性の大小をあわせて吟味する必要があるい この 残効性のことに.v3いては次項でも関連した研究成績を提示するが,1「股虹乳剤そのものの間でほEndrinやDieldTin がもっとも大きい残効性を有していることが経験的に知られている‖けれども他の物質と混合した場合の役虫剤の残 効性は,必ずしも−・律に.従来の厘なる乳剤又は粉剤についての常識通りにはならないので,優周の方法によっては Lindaneなどの比較的分解速直の速いもでのも相当長期間効力を鶉統するかも知れない‖ もしそのような使用沫が 実際笹可脚こなると.すれば,オリーブアナアキゾウムシの防除に対するLindarleの応用も,きわて重要な役割をは たすことになろう. 〔3■〕各種塩素系殺虫剤の残効性に閲する試験 Aい 研究方法: DDT,BHC,Endrin,Ardrin,Dieldrin,〃ペストロこ/〃,〝シストロソ〝などを用いて−,その摩周,ライ ムとの混用(ライム3:殺虫割1)による効力を比較しながら試験した.. これにはまず9cmX9cmXIcrnの杉板を用意してその片面に同時に.殺虫剤を塗布して室内に静置し,所要の日数を 経過す−るごとに新しい供試虫をして塗布面を歩行せしめ,24実は48時間内の死亡状況を検して翠録し,それらの残効 性を吟味した.なお,これと同時に市販の〝日産ぺイソト〝,〝サッチエ−コー・ト〝などの効力をも同様な方法でもっ て検討してみた. 50- 50- SYSJTJRONり LIME+“SYSTRON!・ 50- B.研究結果: 上記のようなカ洪で試験した結果は第3図の如くで, 特にライムと混用したEndrin,Ardrin,BHCなどは 非常に効力が長びき,市販〝日産ペイソト〝も凍種に対 してかなり長い残効性を示すことが分ったり各乳剤の葦 LIME十DDT BHC ︵思︶い↑lJく↑錨○ヨ 人U ︵思︶ト↑コ疇↑餌0芝 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6

DAYSFROMCOMMENCEMENT OF TESr DAYSFROMCOMMENCEMENT OF TEST

Fig∴3.Showingthe re$idualeffectofinsectjcidesmiⅩedin Lime againsttheadult weevil (Insecticide:Lime=1:3) 用では,やはりEndtin,Ardrin位しか実硝的に・みて有効と思われるものはなかったが,ライムとの混用によって BHCも相当に効力を長びかすことができた恐らくライムとの混用によってBHCの分解速壁が抑制される結果で あろうと考えられるが,ライム浅間のDieldTinも相当期間つよい効力を持続した 別途笹行なったラノリソを剛、た試験でも同様な成績が得られた従ってこのような有機塩素系の殺虫剤をライム またはラノリンの如き粘着性物質と混周して森害虫に応用することは,実閂的見地から最も有効確実な方法ではない

(6)

弟11巻 通巻弟29啓(1959) 201 かと考えられる小(3)(4)(9) 概して⊥記の如き殺虫剤は,ライムと混じて使用するならば4C′−60EI位は有効のようで,このことはこのような加 害様式の苦虫院除(カミキリなどを含む)の見地からも・一応注目すべきテクニー・クといってよいセあろう. 〔4〕各種塩素系殺虫剤のオリーブ樹への施用試験 A.研究力沃: オリーブ(品種=ルッカ)の枝(径3∼4cI刀,長さ30cm)を甑場に挿木し,発根濁酒をみた後,下記組合わせの殺 虫剤を鞄際5∼7cmの高さまで均一一に塗布し,これに金網をかぶせて成虫を放ち,爾後毎日産卵の有無,死顔数など を調査記録した一・・−・万障様な方法で,奨際の幼木を用いた試験も併行して行なった.ただし玖上は各区とも3樹宛の 処理とした. (平均塗布盈) ①脱水ラノリン3:En血in乳剤(19.5%)1 ④ 〝 3‥Dieldrin乳剤(18.5%)1 10ノγ (争 〝 3:DDT乳剤(20%)1 ④ 〝 3:〝シストロ∵/〝乳剤(15%)1 1。.1〝 ① 〝 3:〝ペストロ:/〃乳剤(20%)1 1.05〝 臥 研究結果: 上記一方沫による試験の結果は第9表の如ぐで,EndTin,〝ペストロン′〝施用区では塗布後40日経過後でも15日間 TABLE9.Result of experiment on the residualeffect ofinsecticides mixed to Lanoline

and painted to thelower part.of the olive trunk against the adult weevil

eggs laid out duringexperi− Numbe工Of ment 0000 ㌣ 0000 Laェ101ine 十 “SystT0‡】”(15%) (3:1) Lanoline 十 ‘‘PestIOヱ1”(20%) (3:1) 5000 234 000〇一〇〇〇〇 5000 234 1喜貞2呂j‡呂 つん999” l 一 − − −⊥ 5203040 ∩︶00∩︶ ∩︶∩︶00 0000 0000 0∩︶00 0000 0000 0000 Check

Notes:Threeolive cuttings were used for each treatment and coveredwith the cage

には90%に近い死亡率をみせ,他の施用区でも3:3−55%位のかなり高い死亡率を示したまた実際の産卵数は放虫期 間中無処理区を除いて全く0で,実際の幼木を用いた試験でも殆んど同様な成琉であった(省略)‖ただ幼木を用いた 試験では,〝ペストロ∵/〝の効果が弟9表の成置よりも若干劣っていたが,前後の各種の試敵結葺から判断して,む

(7)

香川:大学農学部学術報告 202 しろ親9表のそれの成抗がやや良好にすぎたもののように考え.られるい 前項にてのべた成抗と比較するに,End工in の効果は確かに大きく,残効性匿もとんでいるが(その後ATd工inについても匡様な試験を行なったが,やはり EndTinにむしろまさる位の確かな効果を示した),■前項でものべたように,これらの殺虫剤のこうした使用法は, オ・ワ−プアナアキゾウムシに対しては非常に秀れた力法の如く,とりあえ∴ず太宰昏防除の一・方法として−早急に採用す べきものではないかと考えられる…(2) 〔5〕オリーブ園での成木施用試験 A.研究方珠: 本試験は京大蘭習杯徳山試験地(約500東根赦)においてづ仁方の防除作荒の一環として宍施,また香川県農群小豆 分場でも実際の防除に移された・位相した殺虫剤ほ脱水ラノウソ 3:EndIin乳剤1をざ昆和したもので,成木の生え際に地上30∼40cm 位までハケを用いで一層に塗布した・施周の模様ほ第4図の如くで, ラノリンの粘着性ほ50′・ノ6〇日位も十分=持続し億円にたえ.た. B∴研究結果‥ 京大演習林篠山試験地においてほ,前年まで毎年500∼6〇○革も発見 されていたものであるが,上記作業の結果年間わずかに・10頭余りしか 発見できなくなり,しかもこれらの発見捕任されたものほすべて数時 間内に死亡して了った… これらは恐らくすでに殺塵剤に扱触していた からであろう..香川県農試小豆分場でもこのような施周後ほ殆んど数 成しか発見できない程度となり,大方完璧に近い防除深であることが 確認された。したがって一・股我増者に・も努めてこうした防除法に犀く はいるように指導することが望ましいと考えられる・ 〔6〕成虫に対する粉剤の施用試験

A… 研究力沫: Fig4Showing the olive tree painted

withiIISeCticide mixedin Lime 前にもすでにのべたように,粉剤の中にも凍瞳成虫に対してかなり 敬虫効力の掛、ものが見いだされるr即ち塩素系統のものでほ,BHCやNicotine混合のBHC,同じくNicotine 混合のDDTなどである・ けれども月重用のBHC粉剤はそのままでほ効力の持続力が低いので,乳剤同様に・ライムまたはラノリンを剛、て効 力を長びかせんと試みた…兼用方法としてほ,樹幹限際にハケを月∃いで上記粘着性物異を塗布しておき,その一上から 粉状殻虫剤をふきつける方法をとったが,供試粉剤としては前記3種の粉状敬虫剤と更にEnd血,ATd再n両粉剤 をえらんだ小 しかして適宜の日数を経過した後,これに成虫を接触せしめ,シャーレに収容してその死亡状況を検討 することに・した− Bい 研究結果‥ 水試験は5税粉剤の雄用の場合とラノリン併用の場合を比較しながら実施したが,BHC単相を除いて他のEndTin, Ardrin,Nico†ineBHC,Nicotine DDT,ラ/リy併用のNiclOtineBHC,Nicotine DDT,同じく ATdTin,En血in,BHCなどはいずれもかなりな殺虫効力の持続が認められた即ち本試験によって一応確実な効力 を持続すると考えられる期間は,BHC嘩月i5∼7日,Nicotine−BHC,DDTほユ0∼20日,ラノリン併用BHC15 ∼20日,ラノリソ併用Nicotine−BHCおよび同DDT,Endrin,Ardrin20∼30El,ラノリン併用Endrin, AIdrin30{′40日であった.もっともこの欝験ほただ1回のもので十分なことはいえないが,栽培者の実際の施用の結 果から判断して,このような力旗で少なくとも20∼40首位の効力特続は十分期待できるものと考えられる・ 〔7〕樹幹内棲息幼虫に対する殺虫剤施用試験 Aい 研究方法‥ 凍研究は香川県戯群小豆分場および香川県下の随所で行なったが,オリ・−ブ樹幹に小孔をうがって殺虫剤を注入す る方式と,幼虫提息部位に表面から殺虫剤を塗布する方法をとったい 供試設虫剤としては下記の如きものを使用し た、 ① Paratl京on乳剤 1,000倍液

(8)

203 幾11巻 通巻幾29替(1959) ④ Fussol水和剤 25g/水100cc液 (釘 BHC乳剤(10%.) 500倍液 ④ Dield工in乳剤(18い5%) 500倍液 ① DDT乳剤(20%) 500倍液 ① Fussol加用特殊Dieldrin50倍液 ⑦ Fussol加粍特殊Dield工in原液+・ラノリン (釘 〝 +ライム ① Dieldrin原液+特殊Dieldrin原液 ⑩ Nipotine加用BHC乳剤 500倍液 B‖ 研究結果‥ 場⊥の力演で特に肩効であったものは①,④,⑦,①,⑨,⑩で,いずれも平均して50∼80%程度の殺虫力を示し た.幼虫は樹皮下に潜入して加害しているので100%の殺虫効果をねらうこと.は一寸無理であったが,上記の中のや や成杭のよかった力法をていねいに行なうとすれば,実際蘭でほまず成功と.みなせる程度に防除できるのでほなかろ うか.(3) ただしpussolは時に藻賓の危険性があるようで,これが濫用は却って有害なる結果を招来するかも知れないい従 .ってこの場合ほむしろ他の力洪を採用する力が安全かも知れない1勿論Palatbionなどの有機憐剤は,相当に有効 のようであるが,やはりこうした場合にもさける力が安全であろう・ し8〕習性を利用した防除法 水害應は移動性に乏しく,日中ほ小枝に懸垂静止するか,樹幹根元の凹折や間際に潜伏する習性を潰する・従って 巡回捕戦の外有効なる手段として潜伏所をあたえて誘殺する乃注がある・成虫の密度がかなり高い時には特に有効で 方藻としては古拙や古蓮を樹幹の限元にかるく巻きつけるかそれに近い装着泡をとる・東研死の初期こおいては,こ の方洪で面積抜反(約5a)の固から一夜に・200頭余りも捕殺したことがあるが,確かに場合によってはすぐれた方法 である∴吾川県小豆郷地斉の一一屡域は殆んどこの方法で承種の完全な制圧を行なったと.いっても過言でほない・ 〔9〕天 敵 利 用 ・一説にほ東榎に.コマユバチ科βタαC0”去dαβの天敵が存在するというが,塾者らほこれまでの数年聞このような天 敵類をまったく見ることができなかった(ただ樹皮下に棲息する幼虫が時に疾病にたおされることはある)い(3)従っ て現状では殆んどそれに期待することはできないように思う(ただし,外国から有用な天敵を輸入するというなら ば,それほ新たな問題となってくる訳で,今早急な結論を引出すことはできない)・ 考 察 以上でオリープアナアキゾウムシの防除に関する研究結果の大要の報告を終るが,次に著干の考察を欝みることに する… すでに儲報(ト〕Ⅴ)(4)(5)(6)(7シにて論じたように,森種はきわめて複稚な経過をたどる昆虫で,発生も 不斉−せわまりない甚だやっかいなものに隣するけ しかも2年もしくはそれ以上にもおよぶ非常に長い寿命を偏 し,(2)(3)その間1,2個宛の捧卵を日日蚤ねていくといったタイプの産卵習性を有している..(2)(3)(6)けれども成虫 の移動性は,飛翔することなくもっぱら歩行のみによ・つて行なわれるので,(1ノ(9)この点は防除の苑地からも非常 に有利であり,また墟卯に際してほ通常ほとんどオリ−プ樹の限際だけをねらう性質を有しているので,(1)(4)防除 の第一−・の眼のつけどころがほっきりして−いる従って一博あれほどまでに恐れられたオリー■プアナアキゾウムシの防 除も決して至難の美警では.ないと確信する・ 以上にすでにのべたように,東榎は有機塩素殴虫剤のBHCやEndrin,Ardrinなどで簡単に片ずくことが明らか であり,特に.ライムまたはラノリソなどの粘苛性の掛、物質と混合して樹幹処理を行なう力法をどるならば,大略2 カ月もの長い間相当強力な殺虫効力を緒統するので,成虫の見廻り捕殺とあわせ,かかる殴虫剤の応用を試みるなら ば,むしろ容易に凍害虫の財ノ除をなすことができそうである・ すでに樹幹内に喰入している凍観幼虫も,殺虫剤その他を用いて相当程度に防除できるようであるが,荊報に・おい ても破く.恵、見を表朗したように,むしろ義点を成虫防除に・おくことが承種の場合特に重要であって,高密度勉帯では あらゆる手段を用いてとに角成虫のポピュレL−ショソを早急に引下げるよう努力しなければならない.(4)さいわい本

(9)

香川大学農学部学術報告 204 種成虫は日中は小枝に特異な姿勢でもって懸垂したり,摂襟の凹併にひそんだりする習性を有しているので,(4)前に のべた潜伏隣を与えて捕殺する方沈も時に非閣に有効であって,情勢に応じて臨機応変の処置がと られねほならな しヽ. 凍報曹でのべたようなライムまたはラノリソを軌、て殴虫剤を施用する力淡から,各種の塗料イヒ殺虫剤が考えら れ,現に署干の製品もあらわれているが,叫般に表面がかわいて村帯カを柴なうような形態では,本棟の場合余り南 効でないこと.が多い(若〒の製品についてはすでに生者ら試験ずみ)..したがってライム,ラノリンでなくとも,な るべく粘着性に富んだ,殺虫剤といきなり急激な化学変イとを起こす虞れのないものをえらぶべきであろう・殺虫剤を f凱、た防除放としてほ,まず現在のところこれにまさる方法はないように思うい BHCのような分解速度の比較的早 いものでもこのような粘着性物質とねり合わせて使用すると.ほるかに効力の持続が認められるので,ドリソ剤でなけ ればならぬと早合点するわけにもいかない,(3)従って∵股的濫はむLろ人畜魚類匿も被害の心配のない,しかも工業 的生産盗も多いBHCの有効な応用をもって常道と.した刀がよいと考える・・ 害虫の防除に天敵を利用する乃沫もさ・わめて愚妻であるり しかしてこれまで非常に契抗のあがった防除も数多く知 られている′.けれどもオリrプアナアキヅウムシの場合は,過去数年間の調査観察でははとんど防除の目的に叶うよ うな有効な天敵類が発見できザ,天敵利用の防除にほ現状でほ.ほとんど期待がもてないり($)したがって能率,効果の あがる防除法としては,すでにのべたような潜伏所を・与えて捕殺する方法,殺虫剤(BHC,Endrin,Ardrinなど) をラノリンやライムなどの如き粘着性物質と.混ぜて撮際に.塗布する方法の2つをとりあげていけばまずよいものと思 う.この力沫はいずれも前報でのべたオリー・プアナアキゾウムシの生態的特性(4)の点から考えても,最も合理的な方 法と考えられる. 最近まで瀬戸内地方のオリー・プの生産ほ,このオリーブアナアキゾウムシの暴害に・よって大きな暗礁にのりあげた 状態であった.(4)しかし,ここに本害虫の生態は完全に解明され,その防除浪ほ∵応確立できたものと.いうことがで きる.従って今後のオ・リーブの増産ほそれぞれの地域に.おいて組織的,計画的に大いに推進せしめ,その実をあげる ことが十分軋可能であると確信するいただし,従釆のごとき放任的経営は今後絶対につつしむべきで,十分な肥培と 管理を行なうべきものであることをあえてこの際忠告したい‖ 摘 要 オリー・プアナアキゾウムシの適確なる防除法を確立するために,1955年より1957年にわたっで承研究を行い,およ そ以下のごとき成統を得ることができた. (1)凍害虫は飛翔は行なわずもっぱら歩行のみによって移動するので,移動性ほそれほど顧著でほない、従って見廻 り捕殺や潜伏所誘登が非常に有効であったぃ (2)有機隣殺虫剤は勿論本害虫(成虫)に対して強力な殺虫力を示したが,童機塩素殺虫剤(BHC,Endrin,ArdTin, NicotineBHC,NicotineDDTなど)も■前者におとらない強力な設剰生を有していた.従ってこのような有機 塩素殺虫剤を凍害虫に適用することが危険性もなく一層有利であろうと考えられたい (3)これらの有機塩素殺虫剤の最も有効な使用法をいろいろな角度から研究した結果,ライムまたほラノリンの如き 粘静性物質に殺虫剤(劉剤)を3:1位の割合軋混じて樹幹棍際に塗花する方法が最もすぐれていた.しかしてこ の方港で50∼60日間ほ有効であることも分った.. 佳)上記のような粘着性物質を樹幹に遜布した上からBHC,NicotineBHC,NicotineDI)T,Endrin,ArdT三nな どの粉剤をふきつける方法もかなり有効で,20∼40El問ほ十分に有効と見られたい (5)樹皮下に・潜入せる幼虫に親し,殻虫剤注入洗および樹皮表面から塗布する力演でもって施闘試験を行なったが, 100%たおすことほ非馴こ困難であった・しかしPalathion乳剤,Fussol水和剤,濃度の高いDieldIin乳剤, Nicotine−BHC乳剤などはやや有効で,50∼80%程度の殻虫カほ認められた. 以上の試験はオジL−・ブ園での実際の防除作業に移した結果,確かに有効確実な方法であると考えられ,今後オ・リ− プアナアキゾウムシに対する防除手段としては,以上のようなやり力でおしすすめねばならないように思うい ただし 前報(工,Ⅰ)で強く論じたように,凍害虫の防除に当っては常に鉱虫を菰点に叩いていくように心掛けることが肝 額であると考えられるい

(10)

幾11巻 通巻弟29弓(1959) 205 参 考 文 献 (1)松沢 貿,宮森裕三,岡本秀俊,川原車夫:麒林省 農林畜水産漁業応用試験研究成置概要書〔1〕(腰写 刷),(1956)い 学農学部学術報賃,8(2),172188(1957)い (5)−仙「,−+ ,㌧ ,←:香川大 学戯学部学術報告,9(3),129−−135(1958)い (6)−−,−−−− ,仙,→ :香川大 学農学部学術報票10(1),3639(1959)…

(7)−

, :香川大 学農学部学術戟貿,11

(8)岬−

,川原車夫:鼻薬,5(4),55−58(1958′)・・

(9)→

:新昆虫,12(3),26(1959)い ・l ・−1一一一一−− ,−一一■・・■・・,−・−・l‥畏廿古 顔林畜水産漁業応用試験研究成績概要書〔2〕(贈答 刷),(1957),. (3)−−,−− ,+−,−¶:農林省 農林畜水産漁業応絹試験研究成践概要讃=〔3〕(腰写 刷),(1958)い 極)−−−−−,−W−− ,−−,¶一− こ香川大

Rるsllmる

In order to f3ndout the completeTr]ethod ofcontrolofthe olive weevi1,Hylobius deSbyochersi,this Study was carried out for three years extending from1955 to1957 and we acquired the following

results:

1)The dispersalof the olive weevilseemed not so remarkable because they can scarecely fly and their movement takes placeonly by crawling小Therefore,it壷as excellently effective to captureit by patrolling or by olfering shelter

2)Cトcompound jnsecticides such as BHC,EndTin,Ardrin,NicotineRD工〉T etc$howed the strong insecticidalaction to the adult weevi1,although P・C10mpOundinsecticides showed also a strong action

to this speciesTherefore the application of Cl・COmPOundinsecticides seerned rather profitable for the weevilcontroll〕eCauSe they are not so dangerous to the human body.

3)Asthe result of the study on the effective use of these Cl−COrnpOundinsecticides,it becarr)e Clear that the pahting of theinsectic;desmiⅩedwith the sticky subs七ance such aslime orlanolinein the propoItion ofl‥3and applied to thelower part of the olive trunk was the most excellent method for that purpose.And the effectiveness of suc‡】treatment Seemed to continue for50−60days respectively

4)The dusting of the powder of BHC,Nicotine−BHC,Nicotine−D工)T,Endrin and Ardrin to the olive trunk paintedwith the sticky substance was also effective and the ei=fectiveness seemed to continue

sufficiently for20−40days

5)The perfect effect oftreatment was expected neither of theiI−jectjon method nor of the painting method o董theiIISeCticides against thelarva of the olive weevilunder the bark of the olive tree But the emulsion of Parathion,the concentrated emulsion ofDie】d工in and that o董Nicotine−BHC or the su$PenSion of Fussolt)ythese methods showed somewhat good effect and50−・80%moTtalityof the larvalweevilwas expected

As the consequence of the method practical1y applied to the olive orchard,the controlagainst the weevildescribed above seemed very excellent and accordingly,it may probably be taken as a general method for controlling the olive weevilin the future小

But care must betaken that the adult weevilcontTOlis especially necessary for the controlof this SpeCies of the weevilthough the writers already mentioneditin the past publications

参照

関連したドキュメント

[3] Chen Guowang and L¨ u Shengguan, Initial boundary value problem for three dimensional Ginzburg-Landau model equation in population problems, (Chi- nese) Acta Mathematicae

By the algorithm in [1] for drawing framed link descriptions of branched covers of Seifert surfaces, a half circle should be drawn in each 1–handle, and then these eight half

Answering a question of de la Harpe and Bridson in the Kourovka Notebook, we build the explicit embeddings of the additive group of rational numbers Q in a finitely generated group

Then it follows immediately from a suitable version of “Hensel’s Lemma” [cf., e.g., the argument of [4], Lemma 2.1] that S may be obtained, as the notation suggests, as the m A

In our previous paper [Ban1], we explicitly calculated the p-adic polylogarithm sheaf on the projective line minus three points, and calculated its specializa- tions to the d-th

We will give a different proof of a slightly weaker result, and then prove Theorem 7.3 below, which sharpens both results considerably; in both cases f denotes the canonical

Our method of proof can also be used to recover the rational homotopy of L K(2) S 0 as well as the chromatic splitting conjecture at primes p > 3 [16]; we only need to use the

Classical definitions of locally complete intersection (l.c.i.) homomor- phisms of commutative rings are limited to maps that are essentially of finite type, or flat.. The