グラジオラスのBlindに関する研究 2. 温度と日長がグラジオラスの開花に及ぼす影響-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

女i畠 香川県立厳科大挙学術報告

グラジオラスのBlilldに関する研

2.湿度と日長がダブジオラスの開花に及ぼす影響

2 Effects of te壷peratiir壱andこdaylehgth upon

eflower・ingi竺gl頑iolus・

ByKiyoshiKOSUGI

(Laboratory of Floriculture.) (Recived November30,1953)

1.穂

前報虹於いてグラジオラスにBlind花の生ずるのほ,ノ童として花芽分化後に於ける日照歯間の不足

による、ことを蓮べたが,P良工血AM氏(詫)ほ更に高温で痘召∴戎ほ由照魔の示虚した場合にBlind花の

生ずることを認めており,岩間・岩井両氏(1)ほ,発育に不東分 きいと花芽軽藤巻せ来たし,終にほ坐止すると述べている.従ってグラジオラスの冬季栽培に於い

て,Blind花を減少せじめ去ためには,どゐ程度の保温を癖とするかを知ることほ,実際栽培上極

めモ重要な葛であるの・∈,筆者ほ1952年9月よりⅠ2月に至名聞,日長と温度とを組合せ

ついて試験を行ったところ,若干の成果を得たので敢に報著する.

2」実験材料及び方法

横浜国立大学保土ヶ谷農場に栽培し,

195土年わ秋掘上げたHector・稜を,4

月10日

の冷赦庫に㌧貯蔵して発芽を抑え,9月

8日救出して秤量し,76.2∼13.9gr

のもの432球を喫んで次の通り区分 した. 9月10日各区共12球宛平箱に植込 み,そ・の質草肇外で管理′し,10月10 日それぞれの区分に従ってどこ「ルイ、 ウスに.取入れ,高温区は温床ケーブル を以って加温し,低温区は通風を因つ て出来るだけ低温に保った. ま年長日区ほ坪当り100w電球1欄を ■ 植物上皇尺の位置に下げて終夜照明 し,短日区は年后5時より翌朝9時迄

」/・て童モ..

供試球数 処理方法 竺霊)苧】i 123′456789 AAAAAAAAA 111111111 2つムつム2222つ乙2 44333つんつムつム1 9∩︶620フ307 4︵U05∩︶l︻〇33 高温長 日 6 那肌馴那m㌫m垂㌫m馴32▲m27・1別封 , 2︵∠︵∠222︵∠︵∠つム 1⊥llllll ユ 1一

義温矩

12l 30.フl】平均 410601442 9、062∩︶、︻ノ3∩︶7 44333つムつ一つ]l 123456789 CCCCCCCCC lユ﹀llllllユ 22つム︵ノ︼22つム2つん 低温長 日 DDDDDDDD l11⊥工lllll 2つムヘ∠2︵∠2つん︵∠つ一 低温 短 日 23456﹁ノ8 30。8

(2)

第5巻第3号(旭54) 219 黒色ビニールを以って遮光した.

10月10日以后各区よりS盆坤1eを採って70%アルコ{ルに保存し,随時取出してBi孟ocularTで花

芽の状態を調べた. なお12月19日以后は低温区も高温区と河撹の豊温を与えて開花能力を調べた.

3.嘆;瞼 結 果

a”花芽の発育状況 実験中に於ける各区の花芽の発育状況は,第1表の通りであった. 第1表 温度及日長がダラジ凍ラスの花芽の発育に.及ぼす影響 lIll、Ill、l

三三ミ亨き

第1花の発育状態 即ち長日下 に置かれた区 は,高湿区も 低温区も共に

花芽ほ.順調庇

発育したが, 遮光された区 ほ,高温区に ぬいては挙党 開始以后2b日 日より,嘩漁 区に於いては 30日目よケそ れぞれ組嘩が 半透明と.なつ 備 考 琵【窟 l実験開始前 10.101 5144.41 0一.2! 2.8 て,発育が停止し所謂Blind花が認められた. b,開花状況調査 第2表 温度及日長がグラジオラスの開花に及ぼす影響 次に各区に 於ける開花の 状況を調べた ところ,第2 家の結果を得 た∴ 即ち長日区 に於けるBli・ nd数は,いづ れも30%以下 であったのに 反1ノて,短日 区に於いては 大部分がBli− ndとなり,開 6 6フ667660Uワー・ 6 0335∩︶︵Un︶00U8 フ483466665 500333.4▲302 ︵08888︵088︵ロ8 Cll 122 OU O35400049 う32344112・2 H==笥= つム33433223

(3)

香川県立轟科大学学術報澄 220 花したのほ僅かに/高温区に1個体(108個体中),低温区濫2個体(108個体沖)あったに過ぎなかサ たi而して高温疫白区と低温長日区と′の問,及び高温短日区と低塩短息区との間に.は;貴史,本葉 数,1花穏当り′ト花数,開花数,Blind数に関して明らかな差異が絡められなかった. なお各区内に・於ける球茎の大小も,、之等の点に蘭しで明かな差異を現わさなやチつキ、 また高温長日区は12月3日に・開花し始やたねき,囁準長日区ほ・12月19日以后高温長日区と同様の室温

を与えて始めて開花したのであるから,開花如転薗tて■ば繭虐問に日月らかな差異が認められたぃ しか

し,低温短自区ほ既にBlindとなって小たために,窒温を高めても2本しか由緒′しなかちた C.Blind花の詞 各区のBlind花につい耳■,第1/碓甲発育華態を調べたと′ころ勢3象り廉巣を得紅 第3▲拳、Blin¢花の調査 第1花の発育状態 第1花あ発育状態! 雌雄徒花 引嘉 】2l岬− ∩︶一3638︻b9⊥96 9 11 フ8い8;13.85.0†− 66︻b6︻b5︻b︻b5▲︻b ︹U3ロUn︶9フ5518 l﹁⊥7658・5 9395ワ⊥︵○へ∪ 67二h666フ 一〓一〓一〓 3 〓二仙2ニ︰J血0・ − ・ ︰ ・ J・ 5687▲5︻b466 1660611339 0 21 6014,⊥5960 エ 8︻ノ4︻b6︵00U65 エ フ︻′一﹁ノ6︻ノ66667▲ −−・l Dl 1﹂6﹁ゾ︵J O<85フ66 〓 二 二 〓 〓 6555ソ5ぺ5︻ひ・555

44フ584

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二て﹁三〓1

〓 〓 〓 血 〓 州 ﹁232344112・2 一一一一一一山 一22.﹁⊥﹁2二M ︵U︵J3291 6 66 7▲5フ973 2441﹂2 づ.7づ牒カ月一月.7 ︻点フ680U、899 00つJ 559 676 この衷にも明らかなように長日区に於いては,雌蕊の形成期叉ほそれ以前め段牌で発育が停止した 花芽数と,胚師・花粉め形成覿迄進んで発育が停止した花芽数と略々’等しかったが,短日区転於いて は1 に・多カiった二、塵た胤indとなった植物の草丈及び本葉数につい七みる らか、な重奏が静められザ,葦長は長日区の揚が短日区より長かった なお実験中に・於ける各区の室温は,第4葬に示す通りであった

第4家滞

∽52年10月10日−一12月18月 高 温 区 l 低 蔑 区 月 日「頂「領一 ̄“頂 区▼l… ̄兵←」自 川 ̄ 日 区  ̄ 11訂聴

ト晶子訂覧一ト㌔′遠

高 卜最 低 OU352991一つム ﹁ノ11﹂973︵d9 ﹁⊥11ユ 10…10−20 21−31 11.ユ.・−・10 11・−20 21」−30 12い 1・−・10 11・−18

(4)

第5ノ巻第3号(1954)

ー‘4.∼考

蕪 本実験に於いて長日捌こ若干のBli叫が出ち鱒因は明ちかでな㌧、が,ビテールハウスを使用したた めに,ビデール面に附著した水滴によって,日照量が減じられ車馬かとも考えられ皐. また低温琴と高率区と差異が,開花期の早晩以錮と明らかでなかったのほ,両区間あ温度差が少

なかったためとも考えちれる・しかし,

して\、るキ思われる温度であり,牒温革の湿度は,鹿瀕附泳こ於け志無煙房ピーJ=L,−−ルノ\ウスめ湿度で

あって,いづれも実用上最も普通に軌、られる温度である.従って東夷験に凱、た毎度ゐ湿度宅

蝕n

合む羊ほ,上記の実験

間氏等(l)の述べて る ・よ りし ゝヘノ

√ヽ 過度の低温によつ\て生じた主ほ考えられず,むし今日照の不足ケとよるものと云って憂いセあ、らう

前報の実験に於いて,真の高温強・光長日下で遮光した場谷に芳干ゐ醜を克たあに思しで,、冬ゐ低

温射光短日下で遮光した場合にほ殆んど開花しなかったのは,本実験結果よりみて高温と低湿との相

異に・よるのではなくして,日照量の相異によ卑もの

なお,短日区のBlind花には雌蕊の形成期乃恵与れ以南の段階に於いて発育停止したものが圧倒的

に多かったのをこ反しセ,長摘の血nd和こはその鱒な事あミ薮られな狛た勝因たづいでほ∴吏紘今 後の追究を必要とする.

5.摘

要 1..日長と温度とが組合された場合のグラジオラスのBlind発生状況を調べるために,2つのどこ− ルハウスを用いて,1方を温床クーーブルで夜間150c内外に加温し,他方を無加温と.し,各々の窒を 2分して長日区(終夜電燈照明区)と短日区(遮光によって日長8時間に制限)とした. 2.長日区に於いては,高温区も低温区も共に,花芽ほ順調に発育して平均71.%ほ開花し,21%ほ Blindとなった. 3.高温短日区に於いては,遮光開始後20日目以後に,低温短日区に於いては30日目以後にそれぞれ 組織が半透明になって,発育が停止した花芽が認められた. 4.高温短日区に於いてほ108個体中1個体,低温短日区に於いては108個体中2個体開花したに過ぎ ず,大部分がBlindとなった. 5一.高温区ほ低温区に比較して開花期が早かった以外には,昔文り本葉数,1花穏当り小花数,開花 球数,Blind数に.関して明らかな差異が認められなかった. 6.,短日区に・於けるBlindは,花粉・胚溌の形成以前の段階で発育が停止したものが圧倒的に多かつ たが,長日区に於けるBlindにほその棟な番がなかった小

Summary.

(1)In thisexper.iment,theinfluence of temper’atur・einlong day and short day

COnditions upon the blindness of gladiolus was studied,and the results were

Summar・ized as fo1lows:−

(2)In thelongday condition,the flower・buds developed norImally and the flowers

bloomed71percentinaver’age,Whether’the temperature may be highor・low,

and the percentage of the blind plants was21perICent.

㈱In theshor■t daycondition,theflowerbuds began to abor・t after・20days fr・Om

thecommencementofexper’imentsofhightemperature,and afterI30daysatlow

temperatur・e・In theseconditions,theflowerspikeof every plant became blind,

(5)

222 香川県立虔科大学学術報告

exceptthreeplantswhichbloom色dwhichonqwastreatedathightempersture and

theQthertwoatlowtemperature.

㈲Intheshortdayplots・aboutfivetim

rvedatthesta亭eSbeforethepollenahd the o血1e fo叩・ation早S after the pdllen

andthebvuleformation.Butin the’long・,day plots,nO diffeie毎e was

about thらstagesofaborted flow6r帥ds.

(5)Nodifferenpewasob畠er)edbe鱒e占nthe申ightemperatureplotsandthelow te血・

perAtur・ep】ots orltbe fb1lowIP$rPOints,i・e・height of plants,numbeiofleave$,

number、offldwer阜dhasr)ike,numberof bloomed plants,nuniber of blinded:軸t

thedifferIenCeW卒去tlbar

ア.引 用 文∴聯

1.岩間誠造,岩井茂松:gladiolusの抑制栽培に関するニ,三の考察 園芸学会雑誌2ユ:3′183−188′1952J

2.Post,K.:FIorist cropproduction andmaIketingいppl534∼535,1950・

3.Pridham,AlMlSu:Thegeneralphy$iologyofthe gladiolus‖Unpublishedthesis・・Library,Cornell

University,1933.(Throughthe refere!lCe2)

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参照

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