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NRI未来創発フォーラム2009

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Academic year: 2021

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(1)

新しい日本

構想する。

世界に拡大した金融、経済危機から1年がたち、 多くの人たちが日本の将来に向けたビジョンを求めています。 環境問題への取り組み、成熟した幸せな社会づくり、 新たな産業の創出など、 日本には考えるべきことがたくさんあります。 野村総合研究所(NRI)は、名古屋と東京で 「NRI未来創発フォーラム2009」を開催しました。 テーマは「新しい日本を構想する」。 今 年のフォーラムでは、直面する課題をどう認識し、 それを乗り越えるためにはいま何が必要なのか、 多様な専門家の視点を通じて考えていきました。 東京 2009年10月26日  東京国際フォーラム 第1部 講演 見通す力、伝える力 ジャーナリスト 池上彰 日本人のDNAが造る持続可能社会 NRI理事 椎野孝雄 第2部 パネルディスカッション 次の日本を創るために パネリスト 分子生物学者 福岡伸一 「東京ガールズコレクション」チーフプロデューサー 永谷亜矢子 作家 石田衣良 NRI上級コンサルタント 宮脇陽子 モデレーター ジャーナリスト 池上彰 名古屋 2009年10月14日  中京大学文化市民会館 第1部 講演 日本と世界経済の現状と展望 NRI主席研究員 チーフエコノミスト リチャード・クー 日本人のDNAが造る持続可能社会 NRI理事 椎野孝雄 第2部 パネルディスカッション 次の日本を創るために パネリスト 工業デザイナー 奥山清行 「東京ガールズコレクション」チーフプロデューサー 永谷亜矢子 映画監督 紀里谷和明 NRI上席コンサルタント 奥田誠 モデレーター ジャーナリスト 池上彰 NRI未来創発フォーラム2009[プログラム]

(2)

「日本人のDNAが造る持続可能社会」

モノを敬う日本人のDNAを生かす

「見通す力、伝える力」

日々の疑問から、

未来が見えてくる

 地球上の人口は100 億人にもなろ うとしています。この人口を地球が 支え続けられるのかが、大きな意味 での地球環境問題です。資源をい かに効率よく使い、持続可能な社会 をどのようにつくっていくかを考える ことが重要になってきました。  日本はこれまで、環境問題に対し て技術開発を進め、省エネ技術や エネルギー技術を世界に先駆けて 発達させてきました。このような技 術開発を日本が今後も維持できれば、 持続可能社会の実現に は日本が世界をリード できると考えています。  日本の技術開発が 環境問題に対応した成 功例としてホンダのシ ビックCVCCエンジン があります。1970 年代、 米国の排ガス規制への適合を目指し たホンダは、ガソリンの完全燃焼に よって排ガスをクリーン化すべくエン ジンを改良しました。その結果、規 制への適合はもちろん、燃費が向上 し、日本車は高く評価されてシェア を拡げました。  日本の技術開発の根底には、資 源や自然の力を無駄なく使い切ろう とする考え方があると思います。それ を支えているのが、モノを敬う日本人 のDNAです。このDNAを私たちが 生かしてこそ、持続可能社会の実現 につながっていくのだと思います。  11年間、NHKの「週刊こどもニ ュース」のお父さん役を務めていま した。世の中どうなるのか、将来何 が起きるのか、常に先を読もうと考 えて、気になることはいつも調べるよ うにしています。例えば、数年前に アメリカで住宅ブームが過熱してい る記事を読んだとき「こんなこといつ までも続くわけがない。どうなって いるのだろう?」と思って調べたので、 サブプライムローンの破綻はある程 度予測していました。また、1997年 に起きた鳥インフルエンザの騒ぎを きっかけに歴史を振り返っていろい ろ調べたため、現在猛威を奮う新 型インフルエンザや、日本の行政の 対応について、自分なりの見方がで きるようになりました。小さな疑問 を大切にして、歴史を遡って調べる と、実は未来が見えてくる、見通す 力がつくのです。  見通す力を鍛えるには、思い込 み、特に数字の一人歩きには注意 が必要です。例えば、日本のGDP はもうすぐ中国のGDPに抜かれると 嘆く声を聞きますが、1840年代の中 国のGDPは日本の11倍もありました。 その差を日本が縮めて追い抜いて きたのです。そんな見方ができると、 日本もまだまだがんばれる、と思え るのではないでしょうか。 ジャーナリスト

池 上

いけがみ・あきら NRI理事

椎野

孝雄

しいの・たかお

講演

日本と世界経済はどこに向かっているのか。 地球規模の環境問題を解決するために 必要なのは技術だけなのか。 一人ひとりが将来を考えていくためには 何が求められ、どのように行動すべきなのか。 NRI会長兼社長の藤沼彰久が挨拶を述べた後、 講演では、新しい日本を構想するうえで、 さまざまな論点とヒントが語られました。 名古屋  アメリカで起きた金融危機は全 世界に広がり、各国は対策に苦慮し ています。各国の中央銀行は大幅 に金利を下げましたが、景気の回 復はまだら模様です。ゼロ金利でも 企業がお金を借りず借金返済に動 くため、経済活動がどんどん縮小し ているのです。   これと似たようなことが日本でも、 バブル崩壊後に起きました。このと き日本では、資産価格の下落により

「日本と世界経済の

現状と展望」

日本の経験を世界に発信して、

危機を乗り越える

1500 兆円もの富が失わ れましたが、GDPは落ち込みません でした。それは日本政府が財政出 動をして国民の所得を維持したから です。政府が正しい財政施策を行 えばGDPは落ちない。結果、日本 は不況から抜け出す道を見つけまし た。現在、海外で起きている不況も、 日本の経験を踏まえることはできる はずです。財政出動は、1回だけで なく継続的に実施していくことが大 切です。バブル崩壊を危惧する中 国ではすでに十分な規模の財政出 動を行って、危機を乗り切ろうとし ています。  消費者マインドは回復しつつある ものの、世界経済は、いまだ厳しい 状況にあります。「失われた10年」 を経験した日本が、もっと情報発 信していくことで、世界的な危機を 乗り越える貢献ができると考えます。 NRI主席研究員 チーフエコノミスト

リチャード・クー

東京 名古屋 東京 2 3

(3)

融危機以来、元気を喪 失ぎみの東海地区。パ ネルディスカッションで は、ジャーナリストの池上氏をモデ レーターに、活力を取り戻し、次の 日本を創るヒントを探りました。  最初にパネリストそれぞれが、新 しいものづくりやその仕掛けを生み 出してきた経緯を紹介。その上で新 しいことにチャレンジしていくには何 が大切かという議論を交わしました。  日本の伝統文化が現代の生活に生きる ものづくりをしたいと、日本各地で 地 場 産業の再生に取り組んでいます。疲弊し た地場産業に力を呼び戻すには、いきな りヒット商品を狙うのではなく、資金を集 めたり、人を育てたりと、じっくり腰をす えてとりかかる必要があります。イタリア では 地場の文化がブランドになっていま した。作り手とお客さんとが建設的な意 見をぶつけながら、ブランドや人を育てて いました。そんな環 境を日本でもつくれ

ブランドや人を育てていく環境を

きりや・かずあき│映画監督 15歳 で 渡 米。アメリカの 高 校、大 学 を経て、独 学で写 真 家へ。2004年に 『CASSHERN』で映画監 督デビュー。 2 0 0 9年5月に は2作 目『GOEMON』 を公開。 ながや・あやこ│「東京ガールズコレ クション」チーフプロデューサー リクルートで働いた後、IT企 業 を 経 て ファッションショーの制作などを経験。 2005年から「東京ガールズコレクショ ン」にかかわる。09年4月にF1メディ ア代表取締役社長に就任。  若い人たちが、どうすれば 写 真家にな れますか、映画監 督になれますか、と僕 のところに聞きに来ます。そんなことを尋 ねている時点でアウトだと僕は思います。 写真家になりたければ、カメラを手にして 写 真を撮ればいい。ところが、まずは学 校に行って……とシミュレーションを始め てしまう。あまりにも考えすぎる。やろう と思ったことは、とにかくやればいい。失  元気な女の子たちが共感し参加で きる「東京ガールズコレクション」と いうファッションイベントを年2回、 開催しています。イベントを成功させ るには、多くのスタッフの気 持ちを 合わせていくことが大事です。その ために、達 成感を持ってもらうこと を意識しています。私は常々スタッフ に「スケジュールを引いてください」 と言っています。小さな仕事でも、ス ケジュールを守ることで、一つひと つ達成につながっていくのです。 敗してももう一度やる。そんな繰り返しが 大事だと思っています。  僕だって、右も左もわからないところか ら映画を撮り始めました。『GOEMON』と いう映画は、ハリウッドなら80億円かか るコストを10分の1以下に抑えながら、今 まで誰も見たことがない映画を撮るんだ という高い目標を掲げてつくりました。そ うした目標や夢があると、制作にかかわる 多くのスタッフたちが「がんばろう」と動い てくれます。誰もが共有できる目標や夢を 提示できれば、一人ひとりが力を発揮する ものだと信じています。

頭だけで考えず、

まずは実行を

スケジュールを引いて、

達成感を

おくだ・まこと│ NRI上席コンサルタント 大手地 方 銀 行を経て、1990年にNRI に入社し、営業力強化、営業・業務 改 革 などの 支 援 に 従 事。NRI名古 屋 オ フィスの代表として、中部地域のさらな る発展に向けて奔走している。

日本がチャレンジできる

領域はたくさんある

おくやま・きよゆき│工業デザイナー イタリアでフェラーリやマセラティの カーデザイン、そのほか多数の工業デ ザインを手がける。現在は日本各地と ロサンゼルスで地場産業の育成や、電 気自動車の開発にも取り組んでいる。 たらと思います。  僕は、仕方なく買うものより欲しくて仕 方がないものをつくりたい。人が仕方な く買うものは、必要なくなればそれまでだ けど、欲しくて仕方がないものは、お金を 出してでも買うでしょう。そんな商品の一 つとして、もうすぐ電気自動車の生産を始 める予定です。今後は、どんなモノをつく るかより、どういうコトを実現するかが大 切になるでしょう。そんなふうに、考え方 も変えていかなければと思っています。  最近NRIが実施したアンケート調査によ れば、10年後にグローバルに強いと期待さ れる日本の技術領域として、次世代自動車、 高速鉄道、ロボット、防災システム、水プ ラントなどが挙がっていました。日本が世 界で勝てると思えるサービス領域では、第 2第3のユニクロや医療関係、アミューズメ ント、Jポップなどがありました。日本がチ ャレンジできる領域、可能性のある領域は、 まだまだ、たくさんあるのだと思います。

パネルディスカッション

「次の日本を創るために」

名古屋

永谷氏は「スピード感や達成感を意 識する」と発言。紀里谷氏は「日本 人は頭でシミュレーションしすぎる。 そのため失敗を恐れて何もできなく なる。まずは、やってみることが大 事」と指摘。奥山氏は、イタリアの フェラーリに飛び込んでいった自身 の体験を紹介しながら「まず、手を 動かし、現場に足を運び、人と話す。 それからものを考える」と発言しまし た。NRIの奥田は、中国で電気自 [パネリスト] 池上彰氏│ジャーナリスト 奥山清行氏│工業デザイナー 永谷亜矢子氏│「東京ガールズコレク ション」チーフプロデューサー 紀里谷和明氏│映画監督 奥田誠│ NRI上席コンサルタント 動車をつくるベンチャー企業が多 数生まれている例を伝えながら「か つての日本の企業も多くのチャレン ジをしてきた。これからも新しいも のを生み出せるはず」と述べました。  次の日本を創るための提言として、 奥山氏は「どんなモノをつくるかよ り、どんなコトを実現していくかとい う考え方をしていくべき」と発言。永 谷氏は「小さなことでもカタチにす る。現場での実現を積み重ねること が次につながっていく」と述べました。 紀里谷氏は「日本には思想・哲学 が欠けている。私たちは何のために コトをなそうとしているのか、一人ひ とりが考えるべき」と提言。NRIの 奥田は「新事業や新業態の開発に 取り組んでいく重要な時期に来てい る。今ならいろんな手が打てる。わ れわれには、まだまだ可能性があ る」と述べました。      ■

奥山

清行

奥田

紀里谷

和明

永谷

亜矢子

(4)

パネルディスカッション

「次の日本を創るために」

東京

京のパネルディスカッシ ョンでも、池上氏をモ デレーターにさまざまな 議論が交わされました。  最初にパネリストそれぞれが自己 紹介をしながら「次の日本を創る」 ための問題提起をしていきました。 石田氏は、最近の若い人たちが「自 分から求めることをしなくなった」と 指摘。NRIの宮脇は、将来に夢を 抱かなくなっている若者の傾向をデ  私たちの体の細胞は、絶え間なく分解 され合成されています。分子のレベルでは、 半年もすればまったく別物になっています。 ところが 私という自己同一性は保ててい る。このように内部では絶え間なく変化し ながら全体としてはバランスが保てている 生命現象を「動的平衡」といいます。この メカニズムは、環境の時代といわれる21 世紀の社会のあり方に適用できると考え ています。組織や社会は環境が変わる中 で、変化を吸収して新たな平衡を求めてい

「動的平衡」が

21

世紀の社会のあり方

いしだ・いら│作家 広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーラ イター、その後作家に。2003年に『4TEEN』 で直木賞受賞。『アキハバラ@DEEP』『ての ひらの迷路』『シューカツ!』など、著書多数。  草食男子と評される最近の若い男性た ちは、自分から何かを求めない、車も必要 としない、会社に入ったとたん貯金を始め て自分の身を守ってだけ生きている。ゼロ 成長下の社会では賢い生き方なのでしょ う。江戸時代の300年間は、GDPがゼロで、 人口も増えなかったけれど、人々は幸せに 生きていました。今の若い男性たちは、江 戸時代的な「足るを知る」生き方を選んで いるように思います。  しかし、今の日本でそんな生活をすると、 「合成の誤謬」で経済はどんどん縮んでい きます。これまでは幸せを最大化する手段 として経済成長が考えられてきました。経 済成長を第一としてきた僕たちの古い価 値観と、草食男子の価値観がどうぶつかっ ていくのか。今後の日本を考えていくとき に大きなポイントになると思います。ゼロ 成長下で幸せに生きる方法、ただし、何も 欲せず身を守るだけ、ということではない 生き方を、そろそろ考えるときなのかもし れません。

ゼロ成長下での

幸せな生き方を考える

みやわき・ようこ│ NRI上級コンサル タント 1995年 にNRI入社。マー ケティング や経営ビジョン、事業戦略策定など幅 広いコンサルティングに従事。少子高 齢社会や教育・文化などの政策立案に 関するプロジェクトも手がける。

一人ひとりの思いを

ビジョンに

ふくおか・しんいち│分子生物学者 京都大学卒。米国ハーバード大学医学 部 研究員などを経て、現在、青山学院 大学理工学部教授。著書に『生物と無 生物のあいだ』、『動的平衡』『世界は分 けてもわからない』など。 く。この動きがあるからこそ元気でいられ るし、秩序が維持されるのです。逆に従来 モデルに固執していると、進化の中では生 き残ることができなくなります。  動的平衡の立場では、効率至上主義は エネルギーの不均衡と見ます。ある効率 が上 がるということは、また 沈むときが 来ます。あまり効率ばかり追求していると、 大事な達成点を見失ってしまう。ですから 「動的平衡」では、ぼちぼちやりましょう、 が大事なのです。  みんなが共感できる明確なビジョンを 打ち出していくことが、これからは重要だ と思います。そうしたビジョンは、有能な 経営者や代 表が一人で打ち出せるもので はありません。組織や社会がどういう方向 に向かっていけばいいのか、一人ひとりが 考えることで生み出していく世の中になれ ばいいと思っています。ですので、企業で も家庭、地域でも、一人ひとり自分がこう したいと思うことを周囲とどんどん議論し ながら、発展させてほしいと思います。 ータから示唆しました。  これを受けて、日ごろ若い女性た ちと接している永谷氏は、「不況の せいもあり、新しい仕事や経験を積 むチャンスが若い人たちにない。そ のため目標設定ができず、刹那的 になっているのでは」と分析。福岡 氏も、自分から動かずただひたすら 待っている、自分がどうなりたいか わからず自分探しをしている、草食 系ならぬ植物系男子学生の様子を [パネリスト] 池上彰氏│ジャーナリスト 福岡伸一氏│分子生物学者 永谷亜矢子氏│「東京ガールズコレク ション」チーフプロデューサー 石田衣良氏│作家 宮脇陽子│ NRI上級コンサルタント 話しました。  世の中が大きく変化する中で、誰 もが目指す方向性を失っている、ロ ールモデルが見出せないでいる、な どの話が出た後、石田氏が「しかし 日本では、ロールモデルがいなか った明治維新や戦後復興期に力を 発揮している。たいへんな時代で も、それぞれが自分の立場でベスト を尽くしていた」と発言。福岡氏も 「右肩上がりに成長する時代は終わ った。時代の転換期、われわれは どんな社会を生きていくのか、時代 認識がますます重要になる」と述べ ました。経済成長だけを追い求め るのではなく、あらためて、個々に とっての幸せな生き方、企業活動の あり方などを考えていくべきといった 議論もされました。  最後に、パネリストそれぞれがメ ッセージを述べました。福岡氏は、 「古いモデルに固執していると生命 は進化できない。企業や社会の存 続においても、古いコンセプトを壊 して更新していくことが必要」と発 言。永谷氏は「とにかく若い人たち

福岡

伸一

石田

衣良

一つひとつのチャンスを

カタチにする

 学生や、社会人になって2~3年目の若い 人たちとよく接していますが、刹那的に過 ごしている人が多く、問題だと感じていま す。仕事や経験を積むチャンスが若い人た ちにないので、目標設定がしづらいのだと 思います。ですので、企業や組織に属して いる人は、若い彼らや彼女らに少しでもチ ャンスを与えてほしい。一つひとつのチャン スをカタチにすることが、達成感や成功体 験となって次につながっていくと思います。 ながや・あやこ│「東京ガールズコレ クション」チーフプロデューサー リクルートで働いた後、IT企 業 を 経 て ファッションショーの制作などを経験。 2005年から「東京ガールズコレクショ ン」にかかわる。09年4月にF1メディ ア代表取締役社長に就任。

永谷

亜矢子

宮脇

陽子

6 7

(5)

若い人の力を生かすためにも、どん どん仕事を任せていく。そうやって 企業や社会は変わりながら、存続し ていく。これが、次の日本を創って いくヒントなのだと思います。 株式会社 野村総合研究所 〒100 - 0005 東京都千代田区丸の内1- 6- 5 丸の内北口ビル Tel. 03- 5533 -2111 http://w w w.nri.co.jp に仕事のチャンスを与えてほしい。 成功しても失敗しても、その経験 が次につながっていく」と発言しま した。石田氏も、若い人に仕事を 任せていく重要性を指摘した上で、 「日本の今後のあり方は、自分の 心の幸せをまず第一に考えなけれ ば出てこない」と述べました。NRI の宮脇は「人々の多様な発想や力 を生かすマネジメントが求められる。 また、みんなが共感できるビジョン をつくりだすことも重要」と提言しま した。   「次の日本を創る」ための締めくく りとして池上氏が「企業や社会は若 い人に任せて変わっていくというこ と。また、一人ひとりが悩みながら も努力を続けることで、次につなが るビジョンやロールモデルが生まれ るのだと思います」と述べて閉会し ました。      ■ いけがみ・あきら│ジャーナリスト 元NHKの記者。現在はフリージャーナ リストとして活躍。『そうだったのか! 中国』『そうだったのか!現代史』など 著書多数。

池上

1 2 3 4 1 名古屋会場となった中京大学文化市民会館オーロラホール。多数の来場者が講演やパ ネルディスカッションに聴き入っていました。 2 会場のロビーには、NRIの書籍や定期刊行物を多数展示。NRIによる近未来への提 言や分析予測を、熱心に見入る人が目立ちました。 3 今年の展示パネルでは、日本の将来に対するNRIの提言や予測をキーメッセージとし て発信しました。 4 東京開催日は朝から雨が降っていたにもかかわらず、会場の東京国際フォーラムには 多くの来場者を迎えました。

参照

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