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878 TILE ART MATERIALS 壁 -3. 改良積上げ張り 壁 -4. モザイクタイル張り 精度の良いモルタル下地に対して タイル裏面に張付けモルタルを塗り 下段より積上げながら張ります 下地の乾燥に応じて水湿しを行います 吸水調整剤を使用すると張付けタイルがずれるため使用しません 空

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NA GO YA MOSAIC-TILE CA TAL OGUE 2018 MA TERIALS

タイル施工法

工法の種類とポイント

タイル施工法の分類

壁 -1. 密着張り

壁 -2. 改良圧着張り

タイルの施工法は、施工能率の向上、剥離や白華の防止、熟練タイル工不足の解消などの必要性から、工法の改良や開発が重ねられ、 建築工事の合理化に応えてきました。現在行われているタイル施工法の概略をご紹介いたします。 タイル工事に求める最も重要な性能は、タイルの剥落を防止する性能です。施工箇所や条件に合った適切な施工法の選定、タイルの種類にあったタイルの張り方の選定 が重要です。詳しい施工方法は、JASS19 陶磁器質タイル張り工事(2012 年改訂版)を参考にしてください。セメントモルタルによる後張り工法の種類は、コンクリート 下地壁タイル直張り、モルタル下地タイル張り、パネル下地壁タイル張り、床タイル張りがあります。また、有機系接着剤によるタイル後張り工法の種類は、壁タイル張り、 床タイル張りがあります。なお、工場で行われる先付け工法としては、タイル先付けプレキャストコンクリート工法があります。 いずれの工法を採用する場合にも、タイル工事の基本として、以下のポイントは確実に守らなければいけません ●圧着張りの張付けモルタルがオープンタイ ムの影響を受けやすく接着不良につながる 点を改良した工法です。 ●張付けモルタルを下地面に塗り、さらにタ イル裏面全体にも張付けモルタルを塗付け ながら壁面に押し付けて張ります。 ●下地側に張付けモルタルを塗った直後にタ イル張りをすると、タイルにズレが生じる 場合がありますので、ある程度締まった後 にタイルを張付けることが重要です。 ●タイルの裏面に張付けモルタルを塗付け、 タイルを直ちに張付ける作業手順とします。 ●下地面に張付けモルタルを塗付け、タイル 張り用振動工具でタイルに振動を与え、埋 め込むように張付けます。 ●タイルは上から下に張付けます。先に張っ たタイルの位置ずれを起こさないようよう、 一段置きに数段張付けた後に間のタイルを 張ります。 ●はみ出した張付けモルタルを押さえて仕上 げる一発仕上げは、深目地になったり、硬 化したモルタルを動かし、接着強度の低下 を生じるなどの問題があるため禁止します。

1. 施工箇所の条件に合った適切な施工法の選定

2. タイルの形状および大きさにあった張り方の選定

3. 伸縮調整目地の適切な設置

4. 充分な下地調整と下地養生期間の確保

1. 密着張り 2. 改良圧着張り 3. 改良積上げ張り 4. モザイクタイル張り 5. マスク張り 6. 接着剤張り 7. 先付け工法   (プレキャストコンクリート工法 / タイルシート法) 8. 大判タイル 金具併用工法   NM 乾式結合工法(BH・DH・SN)   NM リベット工法 9. 薄型大判タイル ( 内壁)NT工法 1. 改良圧着張り 2. 圧着張り 3. モザイクタイル張り 4. セメントペースト張り 5. 接着剤張り(内床)

壁タイル張り工法

床タイル張り工法

躯       体 下    ぬ    り 中    ぬ    り 5∼8mm 2∼5mm タイル張り用振動工具 タイル 張付けモルタル

壁タイル張り工法

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壁 -3. 改良積上げ張り

壁 -4. モザイクタイル張り

壁 -7. 先付け工法

(プレキャストコンクリート工法 / タイルシート法)

壁 -5. マスク張り

壁 -6. 接着剤張り

●モザイクタイル張りの短所であったオープン タイムの影響による接着力のバラつきを少な くし、良好な接着力を得るための工法です。 ●現在用いられているマスクは、(社)全国タ イル検査協会が試験を行い充填性が最も 良好であったものを提供しています。また、 マスクの厚さは 4mm としています。 ●マスク張りにおけるタイル浮きの最大原因 は、タイルのたたき込み不足によるものです。 表貼りの紙の一部がはみ出したモルタルで 湿るまで、十分たたき押さえしてください。 ●下地精度がそのまま仕上がり面に影響する ので、精度の良い下地づくりが必要です。(長 さ 2m に対して ±1.5mm 程度) ※プレキャストコンクリート工法ではタイル面を上に向けて養成・保管すると SiO2(シリカ)を含んだ洗 い水や雨水がタイル面に残り虹彩現象が発生しやすくなります。タイル表面に洗い水が残らない作業や 養生・保管中にタイル表面に直接、雨水が当たらない・溜まらない様にするためにタイル面を下に向けて 養生、保管する等をご検討ください。 ●適用下地はモルタル、コンクリート、押出 成形セメント板、ALCパネル、ボード類と します。 ●接着剤は開封後直ちに使用してください。 ●接着剤をくし目ごてを用いて必要な量およ び高さになるように塗布します。 ●接着剤の一回当たりの塗布面積は、接着剤 の張付け可能時間内に張り終える面積として ください。 ●下地表面が濡れている場合は、乾燥させた 後、接着剤を塗布してください。 ●サッシなどの部材を汚さないように事前に 養生テープなどで養生してください。 ●吸水調整材やシーラーなどを塗布すると、 本来の接着性を発現しない場合があります のでご注意ください。 ●接着剤の厚みが厚くなると、接着剤の硬化が 遅くなり剥離の原因となる危険性があります。 ●精度の良いモルタル下地に対して、タイル 裏面に張付けモルタルを塗り、下段より積 上げながら張ります。 ●下地の乾燥に応じて水湿しを行います。吸 水調整剤を使用すると張付けタイルがずれ るため使用しません。 ●空隙ができないようにタイル裏面全面に張 付けモルタルをのせ、すばやく張付けます。 ●空隙ができてしまったときは必ずモルタル を詰めます。ふり粉は白華の原因になるの で使わないでください。 ●一日の張付け可能な高さは 1.5m 以下とし ます。ただし、三丁掛以上のタイルは高さ 1m 以内とします。 ●下地面に張付けモルタルを塗付け、モザイク タイルユニットをたたき板などで入念にたた き押さえして張付けます。 ●たたき押さえ後の目地調整は、タイルと張付 けモルタルの接着を阻害します。目地調整は たたき押さえの前に行ってください。 ●その後、モルタルの硬化の程度を見計らって 表紙に水湿しをし、表紙を取り除き目地詰め を行います。 ●張付けモルタルの塗り厚不足は接着不良、剥 離の原因となるので塗り厚は充分確保してく ださい。 ●オープンタイムの影響を受けやすく、塗り置 き時間が長くなると、接着力が急激に低下す るので注意が必要です。 ●下地精度がそのまま仕上がり面に影響するの で、精度の良い下地づくりが必要です。(長さ 2m に対して ±1.5 mm程度) ●タイルの大きさは四丁掛け以下と し、ユニット製作および接着確保の 点から 50 角以上を対象とします。 ●タイルを敷き並べる方法には、タ イル単 体法とタイルシート法が あります。現在では、手間のかか らないタイルシート法が圧倒的に 多い方法です。 ●一般的には、コンクリート面をそ のまま 目地仕上げとするため目 地材は用いません。ただし、目地 に色を付ける場合は、後目地詰め とします。 ●一般的に手張り施工より高所で 適用され ることが多いため、接 着力は 0.6N/mm2以上とします 張付けモルタル(7∼10mm) 有機系接着剤 内装の場合 Ⅰ類合板 9.5mm以上 ケイカル板 比重1.0以上かつ6mm以上 石こうボード 9.5mm以上 脱型 ユニット副資材除去  目地施工に関する注意事項 ●剥離・剥落の原因となるため、突きつけ目地(ねむり目地) や深目地はしないでください。 ●モルタル張り施工の場合、目地深さがタイル厚の1/2 以下になるように目地材を詰めてください。 ●弾性接着剤張り施工の場合、空目地( 目地詰めなし) 施工できますが、十分な接着剤塗布厚さ を確保し、裏面の空隙ができないよう施工してください。 ●目地材の施工に際しては、メーカーの取扱説明書に従い行ってください。 ●弾性接着剤張り施工で目地材を施工した場合、目地材の水分の影響で目地部が自華することが あります。 ●カーボンや酸化鉄が混入された黒系目地材は目地残りしやすいため、施工前に目立たない箇所 で目地詰めテストをしてご確認ください。 ●意匠上、釉薬面に貫入があるタイルは、貫入部分から微細な粒子等が釉薬面に侵入・浸透し汚 れの原因となる恐れがあります。カーボンや酸化鉄が混入された黒系目地材の使用は避けてくだ さい。 ●光沢が低くざらつきがあるタイルは、釉薬面や表面の微細な空隙に汚れや目地材等が強固に付 着する場合があります。カーボンや酸化鉄が混入された黒系目地材の使用は避けてください。 ●表紙貼りユニットタイルでは、糊残り部分に目地材が混じって目地残りとなる場合があります。 目地施工前に十分に糊を除去し、目地詰め後できるだけ目地を拭取ること。また、目地詰め後 できるだけ早い時期に洗浄してください。 ●タイルや石材によってはカラー目地の成分が表面に付着し色合いが変わる事があります。カラー 目地をご使用の際は施工前にご確認ください。

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NA GO YA MOSAIC-TILE CA TAL OGUE 2018 MA TERIALS

セメントモルタルによる後張り工法について

セメントモルタルによる後張り工法では、接着品質を確保するために、 ①壁面へのしごき塗り ②張付けモルタルの適切な塗り厚の確保 ③タイル張りまでの塗り置き時間の管理 ④張付け後の目地通しをするタイミングを管理する事が重要です。

コンクリート下地壁タイル直張りについて

 工期短縮やコストダウンを目的としてコンクリート面に直接タイル張りを行う「直張り工法」が一般化しています。  ただし、メリットがある反面、施工に際して充分な準備と管理をおろそかにしますと、タイルの剥離を招くことにもなりかねませんのでご注意ください。  

コンクリート下地壁タイル直張りの注意点

 ●下地処理は、剥離防止の為コンクリート表面を、清掃および目荒しを確実に実施する必要があります。   コンクリート表面の清掃および目荒し方法の例:超高圧洗浄、MCR 工法  ●下地壁面の精度は、長さ 3m につき 7mm 以内とし、段差、不陸の著しい箇所は、つけ送りをする等の不陸調整が必要です。  ●コンクリート下地壁タイル直張りに用いる張付けモルタルは、必ずセメント混和用ポリマーを混入したものを使用してください。

モルタル下地壁タイル張りについて

 モルタル下地壁タイル張りは、モルタル下地壁に張付けモルタルを用いて、タイルを後張りします。

 モルタル下地壁タイル張りの注意点

 ●下地仕上げは、原則木ごて押さえとし、1 回の塗り厚は原則として 7mm 以下としてください。  ●下地精度は、モザイクタイルでは長さ 2m につき 3mm 以内、小口以上のタイルでは長さ 2m につき 4mm 以内としてください。  ●全塗り厚が 25mm を超える場合は、アンカーピンネット等で剥離防止対策を行ってください。

パネル下地壁タイル張りについて

 パネル下地壁タイル張りで対象としているパネル下地は、押出成形セメント板およびALCパネルです。ALCパネルへのタイル張りは、  「ALCパネル現場タイル張り工法指針・同解説(第 3 版):日本建築仕上学会」を参照してください。

 押出成形セメント板下地へのタイル張りの注意事項

 ●タイル張り用押出成形セメント板は、JISA5411:2003(押出成形セメント板)に規定されたタイルベースパネルとします。  ●不陸調整のためのモルタル下地と張付けモルタルの界面での剥離を避けるため、直張りを基本とします。  ●パネル間の伸縮目地はワーキングジョイントであるため、シーリング目地とし、目地を跨いだタイルの割付は避けます。

 ALCパネル下地へのタイル張りの注意事項

 ●タイル張りに適用するALCパネルの取付け構法は、縦壁ロッキング構法と横壁アンカー構法とします。  ●ALCパネルを跨いだタイル張りは、パネルの挙動によりタイルの割れや剥落を生ずることがあるので行わないでください。  ●タイル張りの前に、吸水調整材を塗布します。張付けモルタルは、セメント混和用ポリマーが混入された既調合張付けモルタルを用います。  ●ALCパネルは厚さ 100mm 以上とし、寒冷地での施工は避けてください。

伸縮調整目地について

タイルのひび割れ、剥離を防止するための伸縮調整目地は以下の位置に設けてください。  ●ひび割れ誘発目地(柱周辺、開口部周辺等)  ●各階の水平打継ぎ目地  ●構造スリット  ●モルタル下地壁の伸縮調整目地の位置  ●他部材(サッシなど)との取り合い部分  ●タイル張り面の伸縮調整目地は、縦目地が 3m 内外、横目地が 4m 内外ごとに 設けます。(垂直方水平・垂直方向の伸縮目地で囲まれた面積は 10m2以内を 標準とします。)  ●パラぺットや R壁面等、躯体挙動の大きい壁面では 1 ~ 3mごとに設置します。  ●床タイル張り面の伸縮調整目地は、縦・横ともに 4m 以内ごとに設けます。  ●伸縮調整目地幅は 10mm以上とし、その深さは躯体に達するまでとします。   ※タイルの目地部分のみシーリングして伸縮調整目地と称する場合がありますが、 効果はほとんどありませんのでご注意ください。  ●シーリング材は、変性シリコーン系またはポリサルファイド系とし、   JISA5758(建築シーリング材)に適合するものを使用してください。 ●伸縮調整目地の設置例 〈正しい設置の例〉 〈誤った設置の例〉 ●伸縮調整目地・ひび割れ誘発目地の構成例 バックアップ材 7mm 以上 打ち継ぎ部 10mm 以上 シーリング材

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屋外弾性接着剤張り工法について

推奨材料等

推奨タイル 長さ 300 mm以下(面積 900cm 2以下)、 重量 35kg/m2以下のタイル 推奨接着剤 スーパーダインプラス(P.869)

サイディング(窯業系無塗装サイディング)下地

●平滑な窯業系サイディングを下地として、弾性接着剤「スーパーダインプラス」 (P.869参照)で直接タイルを張っていく工法です。 ●接着信頼性の向上、下地変形への追従性にすぐれた弾性接着剤の開発、進 歩により一般に普及しています。 ●引っ掛け工法のようにタイル割り付けに規制がなく、自由な割り付けが可能 で張り上がりも美しく、耐震性などの強度も充分に備えています。 ●使用されるタイルは裏足が 0.9mm 以下のものを推奨します。 ●弾性接着剤にはタイル目地詰めをする目地詰めタイプ用と目地詰め不要で接 着剤がそのまま化粧目地となる曝露目地対応タイプがあります。(「スーパー ダインプラス」は曝露目地対応タイプです。目地詰めをしていただいても問 題ありません。) (スーパーダインプラス)

サイディング材の推奨メーカー

メーカー 東レ ACE(株) ケイミュー株式会社 トレテスタボード L CFBL690 トレテスタボード14 STT-100 アートウォール仕上げ専用ベース板 RZ1052WC・RZ1052LC 商品名 ※推奨サイディング材は、品番により寒冷地仕様の有無や、防火措置に違いが あります。サイディングメーカーの設計・施工マニュアルでご確認ください。 ※接着剤張り工法は仕上がり精度が下地サイディングの精度に左右されます。 必ず胴縁取り付け時に下地調整を行ってください。また、タイルの施工前に も下地のチェックを行い、不陸調整を行ってください。 ※推奨メーカー以外の窯業系無塗装サイディング材のご使用の場合は、事前の 接着性能試験が必要です。

RC・S造等下地

下地処理 ①コンクリート下地壁タイル張りの場合 ●現場で打ち込まれたコンクリート下地壁に弾性接着剤を用いて、タイルを後張 りする工法です。 ●型枠脱型後のせき板の残材・過度のはく離剤付着などの接着上有害な残存がな く、コンクリートのひび割れ・豆板・過度の凹凸などがないか、確認してください。 ●コンクリート下地壁面の精度は、長さ 3 mにつき 7 mm以内とし、段差、不 陸の著しい箇所はつけ送りするなどの不陸調整を行ってください。 ②モルタル下地壁タイル張りの場合 ●モルタル下地壁に弾性接着剤を用いて、タイルを後張りする工法です。 ●モルタル下地は、モルタルの硬化不良・はく離・ひび割れなどがないか、汚れ・ レイタンスなど の接着上有害な付着物がない状態にしてください。 ●下地面の仕上げは、原則として金こて 1 回押えとし、その精度は 1 mにつき 3 mm以下を標準としてください。 ●モルタル下地の総塗り厚が 25 mmを超える場合には、溶接金網またはネッ トをアンカーピンで 留め付けた上にモルタル塗りするなど、モルタル下地 のはく落防止対策が図られていることを確認してください。 ③押出成形セメント板へのタイル張り ● JISA5441( 押出成形セメント板 ) に規定されたフラットパネルを使用して ください。 ●パネル間の相互の目違いは、3mm 以内としてください。 ●パネル間の目地はワーキングジョイントであるため、目地を跨いだタイルの 割付は避けてください。 ●モルタルによる不陸調整は避けてください。 ④ALC板へのタイル張り ● ALC パネルは厚さ 100mm 以上とし、寒冷地での使用は避けてください。 ●ALCパネルの取付構法は、縦壁ロッキング構法及び、横壁アンカー構法と してください。 ●ALCパネル表面は吸水性が高く、防水性を確保する事が必要です。パネル 表面には下地処理を行ってください。(下地処理:CM-2 若しくは C-2 適合 の既製調合ポリマーセメントモルタル) ●パネル間の目地はワーキングジョイントであるため、目地を跨いだタイルの 割付は避けてください。 タイル張り ●裏足のあるタイルをくし目を立てて接着剤を塗りつけて張付ける場合は、くし 目ごてを壁面に対して 60° の角度を保ってくし目を立ててください。(接着剤を 平らにならす場合は、塗り厚を均一にするためにくし目を立てた後に、こてで 平滑にならしてください。) ●表面に凹凸のあるユニットタイルは、たたき板だけではユニットタイル全体が 十分に押えきれな い場合があるので、手で均等にもみ込んだ後に、たたき板、 タイル張りに用いるハンマーでたたき押えるか、または密着張りで使用する振 動工具で加振して張付けてください。300 角などの大形のタイルは、タイルと 接着材の接着状態を向上させる為に振動工具による加振が有効です。 ●タイルの張付け可能時間は、60 分程度ですが、気象状況によって異なるので、 使用する接着 剤の取扱書の注意事項を確認してください。 ●タイル表面に付着した接着剤を硬化する前に溶剤などでふき取ると、接着剤が タイル表面に残り、後に汚れとなる場合があるので、接着剤が硬化した後に 汚れ除去用の発砲樹脂製品、砂消しゴム等で削り取ることをおすすめします。 目地詰め ●接着剤の硬化後(通常夏季 24 時間程度、冬季 72 時間程度)、既調合目地 材で目地詰めをしてください。 ●目地詰めは、ゴムごてを用いた塗り目地または目地ごて(目地詰め用チューブ) を用いた一本目地で行ってください。 ●目地詰めを行わない場合は、接着剤が紫外線及び雨水の影響を受けるため、 促進耐候性及びタイル表面の耐汚染性の評価が必要になります。 伸縮目地 ●タイル張り面の伸縮調整目地は、ひび割れ誘発目地、水平打継ぎ目地、構 造スリット及び、モルタル下地壁の伸縮調整目地と一致させてください。そ れ以外の伸縮調整目地は、設計図書に従ってください。 清掃およびタイル面洗い ●毎日の作業終了時には、タイル面及びその周囲の清掃を行ってください。 ●ブラシなどを用いて、タイル表面に汚れが残らないように注意してください。 ●汚れがはなはだしい場合は、監理者の承認を得て、適切な清掃方法を協議 してください

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NA GO YA MOSAIC-TILE CA TAL OGUE 2018 MA TERIALS

セメント系二次製品の標準施工方法

推奨製品 35kg/m2以下のセメント系二次製品 適用下地 コンクリート、木造ラスモルタル下地・サイディング・ ALC・押出し成形セメント板・ 石膏ボード・ケイ酸カルシウム板・合板・ 両面ガラス繊維ネット張りセメントモルタル板 ※ 35kg/m2を超える製品は、金具併用工法で施工してください。 ※製品厚さと適用下地ボードの組合せがありますので、詳細はお問合わせくだ さい。

【乾式接着剤張り工法】

●張付けは、改良圧着張り施工してください。 ●接着剤は、有機系弾性接着剤(「スーパーダインプラス」(P.869)を使用し てください。 ①下地処理 ●下地は十分乾燥させ、付着しているゴミ・埃等は、きれいに除去してください。 ●接着剤を市販の 5mm クシ目コテで、クシ目を立てて均一に塗付けてくださ い。必要に応じて、平コテ部で押えて、平滑に仕上げてください。 ●一回の塗布面積は、30 分以内に張付けられる面積としてください。 ②製品の張付け ●製品裏面全体に接着剤を塗布してください。 ●接着剤の量は、下地との界面に隙間なくかつ、圧着した時に周囲より、はみ 出ない程度としてください。 ●裏面に水が廻り剥離を誘発しない様に、製品を十分に圧着してください。 ③目地詰め(湿式・乾式共通) ●モルタルバック等を使用して、目地部分に目地材を詰めてください。 ●目地材はタイル用外装目地材を使用してください。 ●目地の深さは製品厚さの1/2 以上になるように埋めてください。 ④仕上げ(湿式・乾式共通) ●目地詰め後、目地材が半乾き状態になってからササラ等で表面を仕上げてく ださい。 ●作業中に製品表面に付着した目地材は、乾燥後ブラシ等で除去してください。 ●切断面で素地の色合いが気になる場合は[切断面タッチアップ材]で着色補 修してください。

施工上の注意点

●降雨、降雪時および強風時など施工に支障のある場合は、原則として施工は 行わないでください。 ●冬季の施工は、できる限り施工面を保護し、凍害や急激な温度変化による損 傷を避けてください。 ●全体のバランス調整のために、数ケースを混ぜ合わせて仮置きしてください。 ●大きさ、形状、色調など同じような製品が隣り合わないようにしてください。 ●乱形のインタクト等を自然に納めるために、割ったり削ったりしてサイズを調 整してください。 ●割る場合は、裏面からたたいて割ってください。 ●コーナー部分がある場合はコーナー材から施工してください。 ●面状に凹凸がありますので、塗り目地はできません。 ●深目地はクラックおよび剥離の原因となりますので、目地材は必ず製品厚さの 1/2 以上詰めてください。 ●セメント製品ですので酸洗いは変色の原因となります。絶対に避けてください。 ●施工時の裏面処理(水湿しやプライマー塗布)は不要です。

メンテナンス方法

屋外に施工した場合、風雨や太陽光線の影響により経年で色が変化しやすい 特徴があります。この自然の変化が焼成タイルと異なり、風合いとなることを ご理解いただくとともに、適切なメンテナンスや洗浄をお願い致します。なお、 メンテナンスや洗浄を行う場合は、まず目立たない部位で状態・効果を確認し てください。 ● ほこり・土汚れ 布や軟らかいスポンジ・ブラシ等で軽く水洗いしてください。水洗いで落ちな い場合は、中性洗剤で洗浄したのち水洗いしてください。※中性洗剤はメーカー の使用方法を守って使用してください。高圧洗浄機を使用する場合は、目立た ない部分で洗浄具合を確認しながら圧力を調整してください。過剰な圧力は着 色層や基材を傷めることがあります。 ● 藻・カビ汚れ 中性洗剤で落ちない藻・カビは、市販のカビ除去剤(次亜塩素酸ナトリウム等 のカビ除去剤)で洗浄してください。洗浄後は十分な水で洗い流してください。 ※カビ除去剤はメーカーの使用方法を守って使用してください。 ●白華 セメント二次製品のため、白華が生じた場合、塩酸での除去は行わないでくだ さい。セメント製品向けの白華除去剤を使用してください。白華除去後は必要 に応じて浸透性の撥水剤や吸水防止剤を塗布することで、白華抑制を行ってく ださい。※白華除去剤、撥水剤、吸水防止剤はメーカーの使用方法を守って 使用してください。 ●その他 弊社取扱いのセメント系二次製品は、予め吸水防止剤を塗布していますが、定 期的に吸水防止剤を再塗布することをおすすめ致します。

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大判タイルの金具併用工法

NM 乾式結合工法

NM 乾式結合工法 8 つのポイント

[NMドットハール工法]

[NM シュタールネット工法]

[NM ビームハール工法]

NM ビームハール工法・NM ドットハール工法・NM シュタールネット工法は、今まで施工が困難であった石材・レンガ類・セメント系二次製品及び大型タイル等を 専用基盤を用いて、簡単に施工できるシステムです。更に、下地としてコンクリート・モルタル・サイディングはもちろんのこと制約の多かった ALC や押出成形板にも 対応可能です。既存の外壁を撤去する必要がないので、リフォームにも最適です。

免震性

多様性

工期短縮

環境性

安全性

耐久性

躯体への対応性

防水性

特殊基盤にほどこしたルーズホール が地震動などの各種挙動に追従し高 度な免震性を発揮します。 石材や様々なタイルに対応でき、デザ インの多様性を実現します。特にこれ まで外装材の制約のあった ALC、押出 成型セメント板にも対応可能です。 丸形・三角・ランダムな四角など、あらゆる形状の石材・セメント系二次製品の 仕上げ材を安全に施工できる工法です。 小口・二丁掛タイル以上 300 角未満のタイルを安全に施工できる工法です。 (シート貼り・裏ネット貼り以外) NM 新ビームハール工法 300 角以上・タイル厚 12mm 以下の 大型タイル・規格石材を安全に施工 できる工法です。 NM ビームハール工法 300 角以上・タイル厚 12mm を超える 大型タイル・規格石材を安全に施工 できる工法です。 構造体に基盤を取り付けて石材を並 べる感覚で貼付けています。モルタ ル下地も必要ありません。抜群の作 業効率を可能にしたため従来の職人 技が必要ありません。 既存の外壁仕上材に直接設置が可能 な為、廃材を少なく抑えられます(リ フォームにも最適)。また外断熱工法 にも実績があり、今後の環境負荷低 減に期待されています。 パンチング状の金属基盤に接着剤を メカニカルに結合させ、石材、タイ ルの剥離、脱落を防止します。 基盤にステンレス又は、ZAM(高耐 食溶融めっき鋼板)を採用していま す。基盤と下地(躯体)の隙間を水 の通り道とすることで、浸透による 凍結、及び接着強度の低下を防ぎ高 い耐久性を実現します。 木造、RC 造、鉄骨 ALC、押出成型 セメント板等、構造体を選びません。 外装仕上面の裏側に通水路を設ける ことにより白樺、ひび割れ等を少な く抑え、防水性を実現します。 ※工法によって基盤の幅・ツメなどのサイズが異なります。 柱 間柱 柱 面材(合板 t9∼12 ㎜) 透湿防水シート 通気縦銅縁(18×45 ㎜) 不燃材(ボード下地材) ドットハール 乱形石材 通気土台水切り 木造専用ビス(防水パッキン付) 柱 柱 間柱 面材(合板 t9∼12 ㎜) 透湿防水シート 通気縦銅縁(18×45 ㎜) 不燃材(ボード下地材) 木造専用ビス(防水パッキン付) ビームハール センターツメ有 接着剤 大型タイル・石材 ビームハールサイド ※工法によって基盤の幅・ツメなどのサイズが異なります。 ※工法によって基盤の幅・ツメなどのサイズが異なります。 柱 間柱 柱 面材(合板 t9∼12 ㎜) 透湿防水シート 通気縦銅縁(18×45 ㎜) ステンレスキッコー網 不燃材(ボード下地材) 新シュタールネット自重受け金具 木造専用ビス(防水パッキン付) 新シュタールネットベース金具 タイル

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NA GO YA MOSAIC-TILE CA TAL OGUE 2018 MA TERIALS 大判タイル金具併用工法/ NM 乾式結合工法

NM ビームハール工法

短辺 300 角サイズ以上の石材・タイルを壁面へ安全に張ることができます。 ビームハ−ル基盤を構造体と緊結 下地材及び胴縁にビームハールを、下地 材に適した専用ビスでしっかりと取り付 けます。その後接着剤を塗布します。 接着剤で外装材を固定・目地詰め タイルにも接着剤を点付けし、ビーム ハール基盤のツメ部に乗せながら、もみ 込むように張り付けます。コーキング等 で目地詰めします。 ザム: 耐久性が、亜鉛メッキ製品に比べ10~20倍、 亜鉛5%アルミ製品に比べ5~8倍優れています。 ザム・ステンレス 材 質 接着剤 1枚当り4~6点 1点当り約15㎠程度 ビームハールセンター ビームハールサイド (最下部) ビームハールセンター (最上部) ■ ビームハールセンター(ツメなし最上部用) ■ ビームハールセンター(ツメ有り) ■ ビームハールサイド(最下部用) 〈新〉 62 106 〈新〉 ツメ 62 106 〈新A〉〈新B〉 35 75 67 BMH-2H 62×2,000×1.0 1.2kg/本 新ビームハール工法 タイル厚12mm以下 品 番 実寸法(mm) 重 量 BMH-1H 106×2,000×0.8 1.5kg/本 ビームハール工法 タイル厚12mmを超える 品 番 実寸法(mm) 重 量 BMH-2M 62×2,000×1.0 1.2kg/本 新ビームハール工法 タイル厚12mm以下 品 番 実寸法(mm) 重 量 BMH-1M 106×2,000×0.8 1.5kg/本 ビームハール工法 タイル厚12mmを超える 品 番 実寸法(mm) 重 量 BMH-2LA 35×2,000×1.0 0.9kg/本 新ビームハール工法(A)タイル厚12mm以下 品 番 実寸法(mm) 重 量 BMH-2LB 75×2,000×1.0 1.5kg/本 新ビームハール工法(B)タイル厚12mm以下 品 番 実寸法(mm) 重 量 BMH-1L 67×2,000×1.0 1.2kg/本 ビームハール工法 タイル厚12mmを超える 品 番 実寸法(mm) 重 量

施工上の注意点

● NM ビームハール工法は、接着剤が基盤を通って、下地材に絡むよ うにするため、必ず下地材に防水処理が必要になります。また、防・ 耐水性能を要求される躯体の場合は、下地材で対応してください。 ●下地材は十分乾燥させ、付着しているゴミ・塵等はきれいに除去して ください。 ●コンクリート・モルタル下地の豆板や、ALC・押出成型板等の欠け等 は、事前に処理してください。 ●基盤は酸に弱いため、タイルの酸洗い等により影響がある場合は、 養生等の対策を取ってください。 ● 6mm 厚以下のタイルは、タイル裏面に飛散防止シートを貼る事を 推奨します。 ● ALC 押出成形セメント下地の場合は、絶縁シートが必要です。

適用下地(面精度 ±2mm 以内)

●コンクリート(RC造、SRC造) ●モルタル(木造など) ●不燃系ボード類(木造、鉄骨造など) ●押出成形板(鉄骨造など)  ※新ビーム:総重量30kg/m2まで ※ビーム:総重量35kg/m2まで ●ALC板(鉄骨造など)  ※新ビーム:総重量30kg/m2まで ※ビーム:総重量35kg/m2まで

推奨適用範囲

●木造、鉄骨造:施工高さ 10m まで ●鉄骨等のALC板:施工高さ 10m まで ●RC、SRC造:施工高さ 31m まで(但し、石材は1階壁面まで) ●推奨接着剤:オートンビーム1500 ソフト ●推奨飛散防止シート:全天テープNo.6931 ※詳細は施工マニュアルをご参照ください。

施工手順

材質上、切断面及び突起部分には十分ご注意ください。 BH工法

(8)

DTH-DP10 ドットハ-ル1枚当たり35個 0.08kg/35個 DTH-DP15 0.09kg/35個 品 番 必要数 重 量 ステンレス 材 質 ※タイル厚さが20mm以上の場合  DTH-DP15をご使用ください。 乱形の石材やセメント系二次製品、レンガ等、丸・三角他あらゆる形の仕上材に対応可能です。 ドットハ−ル基盤を構造体と緊結 下地材及び胴縁にドットハ−ルを、下地 に適した専用ビスで固定します。 接着剤で外装材を固定 色調のバランスを考えてストーンを割り つけます。ドットピンの取り付け位置に 墨出しします。ゴミ、ほこり等をきれい に取り除いたストーン裏面に接着剤をつ けて(1 枚に付き 2 〜 3 点)固定して ください。 接着剤で外装材を固定 色調のバランスを考えてストーンを割り つけます。ドットピンの取り付け位置に 墨出しします。ゴミ、ほこり等をきれい に取り除いたストーン裏面に接着剤をつ けて(1 枚に付き 2 〜 3 点)固定して ください。 ■ ドットハール基盤 ■ ドットピン

施工上の注意点

● NM ドットハール工法は、接着剤が基盤を通って、下地材に絡むよ うにするため、必ず下地材に防水処理が必要になります。また、防・ 耐水性能を要求される躯体の場合は、下地材で対応してください。 ●下地材は十分乾燥させ、付着しているゴミ・塵等はきれいに除去して ください。 ●コンクリート・モルタル下地の豆板や、ALC・押出成型板等の欠け等 は、事前に処理してください。 ●基盤は酸に弱いため、タイルの酸洗い等により影響がある場合は、 養生等の対策を取ってください。 ● ALC 押出成形セメント下地の場合は、絶縁シートが必要です。

適用下地(面精度 ±2mm 以内)

●コンクリート(RC造、SRC造) ●モルタル(木造など) ●不燃系ボード類(木造、鉄骨造など) ●押出成形板(鉄骨造など)※総重量35kg/m2まで ●ALC板(鉄骨造など)※総重量35kg/m2まで

推奨適用範囲

●木造、鉄骨造:施工高さ 10m まで ●鉄骨等のALC板:施工高さ 10m まで ●RC、SRC造:施工高さ 31m まで(但し、石材は1階壁面まで) ●推奨接着剤:オートンビーム1500 ソフト ※詳細は施工マニュアルをご参照ください。 ザム: 耐久性が、亜鉛メッキ製品に比べ10~20倍、 亜鉛5%アルミ製品に比べ5~8倍優れています。 DTH-KB 1,000×910 3.3kg/枚 品 番 実寸法(mm) 重 量 ザム・ステンレス 材 質 大判タイル金具併用工法/ NM 乾式結合工法

NMドットハール工法

施工手順

材質上、切断面及び突起部分には十分ご注意ください。 DH工法

(9)

NA GO YA MOSAIC-TILE CA TAL OGUE 2018 MA TERIALS 小口・二丁掛タイル以上で短辺 300mm 未満のタイル、石材(シート貼り・裏ネット貼り以外) を壁面に張ることができます。 キッコー網及び自重受け金具を 構造体と緊結 下地材及び胴縁にキッコー網をステップ ル等で、自重受け金具を下地材に適した 専用ビスで固定します。 ベース金具を自重受け金具に取付け ベース金具のつなぎ部を、自重受け金具 のセンター部で 3mm 以上あけてつなぎ ながら、取付けます。 仕上げ材の張付け 張付けモルタルまたは接着剤がキッコー 網に確実に絡むように、手で揉み込みな がら張付けます。仕上げ材を張った後、 2 日以上経過してから目地詰めを行って ください。 ■ 自重受け金具 ■ キッコー網 ■ ベース金具 ■ L バンド ■ 補強バンド

施工上の注意点

● NM シュタールネット工法は、張付けモルタルまたは接着剤が基盤 を通って、下地材に絡むようにするため、必ず下地材に防水処理が 必要になります。また、防・耐水性能を要求される躯体の場合は、 下地材で対応してください。 ●下地材は十分乾燥させ、付着しているゴミ・塵等はきれいに除去して ください。 ●コンクリート・モルタル下地の豆板や、ALC・押出成型板等の欠け等 は、事前に処理してください。 ●基盤は酸に弱いため、タイルの酸洗い等により影響がある場合は、 養生等の対策を取ってください。 ● ALC 押出成形セメント下地の場合は、絶縁シートが必要です。

適用下地(面精度 ±2mm 以内)

●コンクリート(RC造、SRC造) ●モルタル(木造など) ●不燃系ボード類(木造、鉄骨造など) ●押出成形板(鉄骨造など)※総重量35kg/m2まで ●ALC板(鉄骨造など)※総重量35kg/m2まで

推奨適用範囲

●木造、鉄骨造:施工高さ 10m まで ●鉄骨等のALC板:施工高さ 10m まで ●RC、SRC造:施工高さ 31m まで(但し、石材は1階壁面まで) ●推奨接着剤:オートンビーム1500 ソフト ※詳細は施工マニュアルをご参照ください。 3 46.6 910 木造尺間法 Mモジュール ALC100mm以上 910 1,000 1,200 30 6.8 3 1,000 13 30 1,000 20 STN-KA 910×1,100 ロール状 ステンレス 品 番 実寸法(mm) 材 質 キッコー網 30×910 0.15kg/本 30×1,000 0.17kg/本 30×1,200 STN-91B STN-100B STN-120B 0.21kg/本 ザム・ステンレス 品 番 実寸法(mm) 重 量 材 質 ベース金具 Lバンド STN-HLB 13~30×1,000 ー ステンレス 補強バンド STN-HB 20×1,000 ー ステンレス 品 番 実寸法(mm) 重 量 材 質 〈70ピッチ〉 STN-70G 46.6×1,000 0.32 〈75ピッチ〉 STN-75G 46.6×1,000 0.32 〈102ピッチ〉 STN-102G 46.6×1,500 0.48 ザム・ステンレス 〈152ピッチ〉 STN-152G 46.6×1,500 0.48 〈300ピッチ〉 STN-300G 46.6×1,500 0.48 品 番 実寸法(mm) 重 量 材 質 自重受け金具 ザム:耐久性が、亜鉛メッキ製品に比べ10~20倍、亜鉛5%アルミ製品に比べ5~8倍優れています。 大判タイル金具併用工法/ NM 乾式結合工法

NM シュタールネット工法

施工手順

材質上、切断面及び突起部分には十分ご注意ください。 SN工法

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1 . タイルの裏面に接着剤を塗ります。 この時、リベットの位置を確認してください。 4 . 全て OK であればビスを回して根本まで入 れ込みます。 2 . リベットが付いている方を上にし、高さを 合わせて貼っていきます。 5 . 目地詰めをして完成。 3 . ステン線を用いた場合は、リベットから伸 びているステン線をビスに巻きつけます。 ※ステン線を巻きやすいようにビスはあらか じめ長めに出しておきます。 ■ NM リベット工法 ステン板 ■ NM リベット工法 ステン線 ■ リベット断面 ■ ステン板

施工上の注意点

● 下地の面精度は、±2mm 以内として下さ い。 ● 下地材は十分乾燥させ、付着しているゴミ・塵等はきれい   に除去してください。 ● コンクリート・モルタル下地の豆板や、ALC・押出成型板   等の欠け等は、事前に処理してください。 ● ALC・押出成形板の板間跨ぎは施工できません。 ● 目地材はシーリング目地を推奨致します。

適用下地(面精度 ±2mm 以内)

● コンクリート(RC造、SRC造) ● モルタル(木造など) ● 不燃系ボード類(木造、鉄骨造、内装壁など) ● 押出成形板(鉄骨造など)※総重量 30kg/m2まで ● ALC板(鉄骨造など)※総重量 30kg/m2まで

推奨接着剤

●外部:ME-05(タイルメント)P.869 ●内部:ME-20(タイルメント)P.869

推奨適用範囲

● 木造、鉄骨造、内装:施工高さ 10m まで ● RC、SRC造:施工高さ 31m まで ※その他の制限についてはお問合せください。 NM リベット工法(落下防止補助金具)は、従来のエポキシ系接着材でのステン線付け等に替わるリベット式の固定取付け工法です。 600 角などの大型タイルの落下防止補助金具として、タイルと金具をリベットで結束させ、躯体に緊結させます。

NM リベット工法のポイント

● 巻きバネで固定した場合、引っ掛け部を回す際に冶具が必要となりますが、リベットの場合工具を使わずに自由に動かすことができます。 ● タイルの裏足がない場合、エポキシ系接着材だと盛り上がり躯体に干渉してしまう事がありますが、   リベット工法はほとんど盛り上がりがなく、梱包もスムーズに行うことができます。 15 タイル裏面 10 5 75 35 大判タイル金具併用工法

NMリベット工法

施工手順

材質上、切断面及び突起部分には十分ご注意ください。

(11)

NA GO YA MOSAIC-TILE CA TAL OGUE 2018 MA TERIALS

施工条件

下地処理

張り付け・圧着

接着剤の塗布

施 工 場 所 下 地 接 着 剤 両面テープ 専 用 ガ ン :屋内壁面 :石膏ボード(9.5mm 厚以上)・合板(Ⅰ類 9.5mm 厚以上)・ ケイカル板(比重 1.0 かつ 6mm 厚以上)・ フレキシブルボード・デラクリート・モルタル・コンクリート等 :スーパーダインⅡインテリア :ボードタック(タイルメント社製) :ソーセージガン(タイルメント社製) 1.仕上りに影響を及ぼす下地の不陸、凹凸は混和モルタル等を用いて平滑にし ます。  (両面テープ厚み 1mm で調整可能であれば必要なし) 2.下地処理した混和モルタルが硬化していることを確認します。  ※ 1.2. についてボード下地の場合は必要なし。 3. 接着障害物質の除去を行ないます。(表面の埃、レイタンス、油等を拭き取ります。) 注1)気温が 5℃以下の場合、施工しない。 注2)下地の表面に浮き水がないことを確認します。 1.接着剤を塗布後両面テープの離型紙を剥がし、 張り付け可能時間内に割付に 沿って張り付けます。 注1)仕上げ材張付け後は手直しができませんので注意してください。 注2)両面テープ表面にホコリなどが付着すると接着強さが低下します。 2.仕上げ材張付け後は振動工具(ビブラート)等でよく圧締します。

養 生

張り付け後は、24 時間以上の養生を行ないます。

目地詰め

張目地部はシーリング材を充填します。 注1)シーリング材についてはシリコン系もしくは変成シリコン系を使用します。

清掃

●毎日の作業終了時には、タイル面及びその周囲の清掃を行ってください。 ●ブラシなどを用いて、タイル表面に汚れが残らないように注意してください。 ●汚れがはなはだしい場合は、監理者の承認を得て、適切な清掃を行ってください。 ※落下防止対策を講じる場合は、NM リベット工法を推奨します。(6mm 厚のみ)

副資材・専用工具

スーパーダインⅡインテリア(P.869) 振動工具 ソーセージガン(タイルメント)(P.872) ボードタック(タイルメント) 1. タイルのサイズ毎にタイル裏面もしくは、施工面へ両面テープを貼り付けます。 2. 両面テープ以外の部分に、専用ガンを使用しビート状に接着剤を塗布します。  (専用ガン:開口 8mm にカット) 注1)接着剤が付着した場合には、直ちに溶剤を用いて拭き取ります。硬化後の接 着剤はカッター等で取り除きます。残った接着剤硬化物は仕上げ材に影響を 及ぼさない研磨材料を用いて取り除きます。 注2)張り付け可能時間は気温等により変化するため、あくまで目安と考えてくださ い。 NT 工法は、屋内壁に接着剤並びに両面テープを併用し、タイル厚 6mm 以下の大型タイルを施工するのに適しています。 張り付け可能時間 ※スーパーダインⅡインテリアの場合 120分以内 90分以内 60分以内 5℃ 23℃ 35℃ 大判タイル (例)500 mm 両面テープ (例)1 0 0 0 m m ※両面テープは端部より 10 mm 以上離して接着 ※接着剤は両面テープより 30 mm 以上離して塗布 ※両面テープは 150∼200 mm ピッチ 接着剤(ビート状) 品 番 色 SD2-101 S ホワイト SD2-102 ダークグレー ※仕上げ材がせっこうボードの場合は  20mm巾を使用してください。 梱包単位 48巻 60巻 巾 15mm 20mm 長さ 10m 10m 厚み 1mm 1mm 標準使用量 1.8枚(3×6板)/10m ※1梱包につき、ソーセージガン1丁  ノズル9個が入っています。

薄型大判タイル(内壁)NT工法

内壁 N T 工 法 6mm厚以下

(12)

● 300mm 角を超えるタイルに適します。 ●床の下地面は、色々な汚れが付着しています。タイル張りに先立って下地を清掃します。 ●モルタル下地側に 3 ~ 4mm、タイル側に 3 ~ 5mm 張付けモルタルを塗り付けて 直ちに付けます。 ●タイル張りに使うハンマーなどでタイルの周辺からモルタルがはみ出すまで、入念に たたき押えを行います。 ●床の下地面は、色々な汚れが付着しています。タイル張りに先立って下地を清掃します。 ●モルタル下地に、張付けモルタルを塗り付けて直ちにモザイクタイルを張付けます。 ●表張りが目地からはみ出したモルタルで湿るまでたたき押えを十分行います。 ●適用部位は内装床、適用下地はモルタル、合板とします。 ●床面への内装接着剤張りは、下地全面に接着剤を塗付ける施工法とします。部分的 に接着剤を塗付ける工法は、荷重や衝撃によりタイルにひび割れが発生することがあ るため不適です。 ● 300mm 角未満のタイルに適します。 ●床の下地面は、色々な汚れが付着しています。タイル張りに先立って下地を清掃します。 ●張付けモルタルは必ず二度塗りしてください。一度目のモルタル塗りは、こて圧をか けてしごくように塗ってください。 ●張付けモルタルの塗り厚は裏あしの高さなどを考慮して決めます。目安は 5 ~7mm です。 ●タイルをもみ込むようにして張り、タイル張りに使うハンマーなどでタイルの周辺から モルタルがはみ出すまで、入念にたたき押えを行います。 ●小面積の施工および 300mm 角未満のタイルに適します。 ●床の下地面は、色々な汚れが付着しています。下地を清掃した後に、水湿しを行います。 ●敷きモルタル(バサモルタル)を敷き均し、木ごてなどで締め固めて平坦な下地とし、 モルタルが未硬化のうちにセメントペーストを塗布します。 ●モルタゴムハンマーなどでタイルをたたき込んで張付けます。

床タイル張り工法

床 -1. 改良圧着張り

床 -4. セメントペースト張り

床 -3. モザイクタイル張り

床 -2. 圧着張り

床 -5. 接着剤張り(内床)

3∼4mm 3∼5mm モルタル下地 3∼5mm 10∼20mm 張付けモルタル モザイクタイル 床タイル 有機系接着剤 モルタル下地 コンクリート 10∼20mm 5∼7mm 30∼40mm

(13)

NA GO YA MOSAIC-TILE CA TAL OGUE 2018 MA TERIALS

改良圧着張り〈300 角以上の大判床タイル推奨施工法〉

施工場所:屋内外床面 適用下地:コンクリート・モルタル 接着剤(張付けモルタル):テラタイトグレー・テラタイトホワイト        テラタイト F・テラクイック M-2(P.871 参照) 施工場所: 居室・屋内床面 適用下地: 木質系・コンクリート系 接 着 剤 : MS フロアー 10・マルチ EP(P.870 参照)

①下地の確認及び清掃

床下地面のホコリ・ゴミ等を除去します。

②墨出し

図面、現場状況に従って割付、墨出しを行います。

③接着剤(張付けモルタル)の混練

先に混錬に必要な水を練り容器に入れ、次に接着剤を加え混錬します。 接着剤と水が十分に混ざったことを確認してください。 ※二度練り(1回練り混ぜした後 1 ~ 2 分程おいてから再度練り混ぜ)を行ってく ださい。 ※テラクイック M-2 は速硬化タイプのため、練水量にご注意ください。 [ 標準練水量 ]

④接着剤(張付けモルタル)の塗布

混錬した接着剤を、左官ゴテを用いて下地にシゴキ塗りを行い、均一に塗布後クシ 目を立てて接着剤をかき取ります。 その後タイル裏面にも、シゴキ塗りを行い接着剤を均一に塗布します。

⑤タイル張り

タイル張り前にタイルを試験張りし、剥がし取り、接着剤の付着状態を確認します。 接着剤がタイル張付け面全面に付着していない場合は、塗布量を増やしてください。 割付けに従って張付け、叩き板等を使用して圧締を行います。 張付け可能時間に注意して張付けを行ってください。張付け時間を過ぎて皮張りし た接着剤は掻き落とし、再度接着剤を塗布してください。 ※下地の吸水が激しい場合や気温が高い場合、張付け可能時間が短くなる場合が ありますので、タイルへの付着の確認を十分に行ってください。

⑥目地直し

規定の目地幅になるように目地直しを行います。 ※テラクイック M-2 は速硬化タイプですので、目地直しはタイル張付け後、すぐに 行ってください。

⑦養生

張付け終了後、十分に養生してください。 ※現場環境や状況により、養生時間が変化することがあります。

⑧目地詰め

張付けたタイルが動かないことを確認し、目地詰めを行います。

⑨シーリング材の充填

入隅部や開口部周りなどの異種材料との取合い部には、弾性シーリング材を充填します。

⑩清掃・養生

余分な目地やシーリング材の除去、タイル表面の汚れの清掃を行います。 タイル張付け、目地詰め終了後、タイルの動きはありませんが、目地材が硬化する まで十分に養生してください。

①下地の確認及び清掃

床下地面のホコリ・ゴミ等を除去します。

②墨出し

図面、現場状況に従って割付、墨出しを行います。

③接着剤の混練

[ マルチ EP 調合比率 ] 主剤:硬化剤=1:1 ※ MS フロアー10、は一液型のため調合不要です。

④接着剤の塗布

接着剤を左官ゴテを用いて下地にシゴキ塗りを行い、均一に塗布後 クシ目を立てて接着剤をかき取ります。その後タイル裏面にも、シゴキ塗りを行い 接着剤を均一に塗布します。

⑤タイル張り

タイル張り前にタイルを試験張りし、剥がし取り、接着剤の付着状態を確認します。 接着剤がタイル張付け面全面に付着していない場合は、塗布量を増やしてください。 割付けに従って張付け、叩き板等を使用して圧締を行います。 張付け可能時間に注意して張付けを行ってください。張付け時間を過ぎて皮張りし た接着剤は掻き落とし、再度接着剤を塗布してください。 ※塗布後は、直ちにタイルの張付けを行ってください。 ※ MS フロアー10 はタイルサイズにより硬化時間が異なりますのでご注意ください。

⑥目地直し

規定の目地幅になるように目地直しを行います。

⑦養生

張付け終了後、十分に養生してください。 ※現場環境や状況により、養生時間が変化することがあります。

⑧目地詰め

張付けたタイルが動かないことを確認し、目地詰めを行います。

⑨シーリング材の充填

入隅部や開口部周りなどの異種材料との取合い部には、弾性シーリング材を充填します。

⑩清掃・養生

余分な目地やシーリング材の除去、タイル表面の汚れの清掃を行います。 タイル張付け、目地詰め終了後、タイルの動きはありませんが、目地材が硬化する まで十分に養生してください。  テラタイトグレー・ホワイト   (20kg/ 袋):水 4.6kg  テラタイト F     (20kg/ 袋):水 4.4kg  テラクイック M-2     (20kg/ 袋):水 3.1 〜 3.4kg

セメントモルタル張り

有機系接着剤張り

施工手順

施工手順

改良圧着張工法 300角以上

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床暖房対応タイルの施工方法

床暖房には、インテリア性と機能性に優れたタイル仕上げが最適です。タイルは熱伝導率や蓄熱性が高いので、暖かさが長持ちし、遠赤外線効果で 体を芯から暖めます。夏場はひんやりと、冬場は床暖房により暖かい空間を実現し、水や汚れ、傷にも強く、簡単なお手入れで美しさを保ちます。 ペットが行き来する空間にも最適です。 推奨タイル 厚さ 8 〜 10mm、225cm2(150 角程度)以上 構成図

適用範囲

この施工要領は一般住宅において、根太組み工法での屋内床に当社が販売する床暖房対応タイルと温水式床暖房(小根太入り温水マット:ガス会社指定品) を組み合わせて、屋内床に施工する場合に適用します。ただし、常時水がかりする屋内床(例:浴室床等)への施工は、適用外とします。

施工方法の特徴と概要

特徴 本施工方法は、セメント系の張付け材と目地モルタルを使用する湿式工法ではなく、タイルを下地合板に MS フロアー10 を用いて張付け、目地部には樹脂系の弾性 目地材を目地詰めする乾式工法です。MS フロアー10、弾性目地材を使用することにより、住宅のリビング床等で使用される合板下地のたわみによるタイル、目地材 の割れを低減することができます。 概要 ①小根太入り温水マットの上にⅠ類合板(12mm)を捨貼りします。 ② MS フロアー10 を捨貼り合板全面に塗布し、タイルを直張りします。 ③接着剤硬化後、目地部に弾性目地材を目地詰めします。

施工方法

①施工前の確認 有機接着剤でタイル張り施工後、3 日以上経過していることを確認してください。 水量や施工法(塗込み等)により色調に濃淡が生じますので、色調は現場での見本塗り後、決定してください。 大理石等の吸水性のある石材を使用する場合はシミがでることがありますので、あらかじめ側面・裏面にシーラー処理を行ってください。 ②下地処理 目地部分の埃や汚れ、突起物等を、へら、ほうき・ブラシ等で除去してください。 ③練り混ぜ 目地材に対して、所定量の水を加え、ハンドミキサー等で十分に練り混ぜてください。 性能低下の原因になりますので、標準調合を厳守してください。 加水後の材料は夏季・冬季 60 分以内に使い切り、練り足し、水を加えての練り戻しは避けてください。 ④目地詰め ゴムごてを使用して押さえ込むように入念に充填してください。タイル表面に付着した目地材は、できるだけ塗り込みながらかきとってください。 塗り目地後、水で濡らしたスポンジを固く絞ったあと、タイル表面の目地材を拭き取ってください。 充填不足があると、乾燥後ピンホール等が発生する場合があります。 目地詰め時にかきとりを行わないと拭き取り時にタイル表面の目地の残りが生じる可能性があります。 拭き取りは、目地詰め後、20 分以内程度で行ってください。時間が経過すると硬化して拭き取りにくくなります。 押え施工はできません。 ⑤仕上げ スポンジで拭き取った後、目地材の表面が乾燥したら、水で濡らしたきれいなウエス等をよく絞りタイル表面を再度清掃してください。 スポンジ拭き仕上げだけでは、樹脂分がタイル表面に残ってべたつくことがあります。

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NA GO YA MOSAIC-TILE CA TAL OGUE 2018 MA TERIALS

施工手順

①準備 ●床下地が小根太入り温水マットを施工しない状態で十分な強度を保つように施工してください。  ※根太間隔は 303mm 以内としてください。  ※下地合板はⅠ類合板(12mm)を使用してください。(根太、下地合板は乾燥したものをお使いください。) ●温水マットを使用しない部屋周辺部のダミー合板は、同じ厚さのⅠ類合板(12mm)を使用し、段差のないように仕上げてください。 ●温水マット、ダミー合板は、掃除機などを用いて十分清掃してください。 ② 12mm 合板の捨貼り ●小根太入り温水マットの上にⅠ類合板(12mm)を捨貼りします。捨貼り合板の長辺方向が温水マットの小根太方向と直行するように配置してください。捨貼り合板 は、乾燥したものをお使いください。 ●捨貼り合板(1820×910)は長辺方向に 1/2 ずらすと、温水マットの小根太の位置がわかりやすく、釘打ち作業が容易になります。 ●合板と合板の合わせ面が、温水マットの小根太の中心にくるように合板を切断してください。 ●合板同士は突き付けとせず、1 ~ 3mm 程度の隙間をあけ、千鳥にずらして張ってください。 ●合板は、長さ 38mm 以上のスクリュー釘で約 300mm ピッチで固定してください。スクリュー釘は、小根太とダミー合板に打ち、温水マットの小根太部分以外に は絶対に釘打ちしないでください。なお、合板の段差は 0.5mm 以内、捨貼り合板の不陸は ±2mm/m 以内となるように調整してください。 ●捨貼り合板の表面は、掃除機などを用いて十分清掃してください。 ③タイルの張付け ●Ⅰ類(磁器質)、厚さ 8 ~10mm の床用タイルを使用してください。(それ以外のタイルの場合はご相談ください。) ●他部材に接着剤が付着しないように事前に養生してください。接着剤が付着し硬化すると除去できなくなることがありますのでご注意ください。 ● 12mm の捨貼り合板全面に MS フロアー10 を 2 ~ 3mm の厚さでこすり付けるように塗布した後、市販の 5mm クシ目ごてを用いて、  余分な接着剤を掻き取るようにクシ目を立ててください。 ●接着剤を塗布してタイルを張付けるまでの張付け可能時間を確認してください。この時間を過ぎると、接着剤表面に皮張りが生じ  接着強度が低下しますので、十分注意してください。 ●タイル裏面全体に接着剤が行き渡るように十分たたき押さえてください。 ●目地直しは、張付け可能時間以内に行ってください。夏場は、この 時間より短くなりますので、早めに目地直しを終了するようにしてくだ さい。 ●目地部分からはみ出している接着剤は、硬化しないうちに取り除いて ください。 ●タイル表面等に付着した接着剤は、水を含ませた布で拭き取ってくだ さい。取れにくい時は、エチルアルコールを含ませた布で拭くと取れ やすくなります。 ●タイルの切断は、タイルカッター、電動カッターを用いて切断してく ださい。切断面は、安全のために面取り加工を必ずしてください。 ●タイル張付け後、1日以上タイルに荷重がかからないように養生して ください。 ④目地詰め ●目地材は、合板下地のたわみによる目地材のひび割れを防止するた めに、必ず内装用弾性目地材をご使用ください。

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接着剤張り(内床大判タイルの推奨施工方法)

CSP 工法は、特許技術を使用する工法であり、専用工具(ストライパー)と、工法に合わせ最適化された専用ボンド(CSP モルタル)を使用し、 有資格者(マスターライセンス取得者)が施工する工法です。

CSP 工法

CSP 工法は、大型セラミックタイル及び石材の床張り用に開発された施工方法です。 専用工具と専用ボンドを使用することで、大型セラミックタイル及び石材のひび・割れ・浮きの原因となる『エアポケット』を抑制しつつ、 仕上げ精度と接着強度を高めた画期的な工法です。

[CSP 工法]

下地に不陸があってもエアポッケットの発生を軽減し、在来工法以上の 仕上げ精度と強度を保つことができます。 ● 床スラブなりに施工すると、段差やエアポケットが発生 ● フラットに施工すると、エアポケットが発生 ● モルタル下地補正・レベリングでの下地補正だと、   エアポケットは発生しにくいが、時間・コストがかかる [圧着張り] ● エアポケットが発生する [バサ張り] ポリマーモルタル 上からの荷重は全て同荷重 88:12 以下になるようにする FL 10mm 20mm FL FL 10mm 20mm CSP工法 試験体 圧着張り バサ張り 最高値 最低値 最高値 最低値 最高値 最低値 7.16 全圧 kN ゲージの読み 5.52 5.52 2.60 2.46 2.02 1.10 N/mm2 接着強度 0.85 0.85 0.40 0.38 0.31 B:80 破壊状況 C:15 H:100 B:100 F:100 B:75 C:20 H:85 H:25

専用副資材

●ストライパー(600mm 用) ● 専用ボンド(CSP モルタル) ストライパーの刃型を簡単に変えることができ、 下地に不陸がある場所でも一定の高さのモルタル 下地が形成できます。 対応可能サイズ 基本型:600mm 用 小型タイルやダメ詰め用:100 ~ 400mm 中型・大型・超大判タイル用:400 ~1,200mm

CSP工法 お問合せ先

CSP協会事務局 大阪市北区大深町3-1グランフロント大阪タワーB27階 エスアールジータカミヤ株式会社内 担当 福間 TEL:06-6375-3111 FAX:06-6375-1513

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NA GO YA MOSAIC-TILE CA TAL OGUE 2018 MA TERIALS タイル端部から約 5mm の 位置の寸法を測定します。 製造者が製作寸法で定めた 部分の寸法を測定します。 長方形の場合は相対する辺の寸法差、正方形の場合は辺の 寸法の最大値と最小値の差を「ばち」といいます。 「反り」とはタイルの湾曲をいい、「面反り」「辺反り」「側反り」 があります。タイルの両端から約 5mm のところを基点として 基点を結ぶ直線からの垂直距離を直線の中点(側点)で測り、 「反り」としています。「ねじれ」は、面反りを測ったときの 2 つの反りの値の差を絶対値で表します。 タイルの端から約 5mm 離れたと ころを支点とし、もう一方の端から 約 5mm 離れたところの出入りを 測ります。ただし、役物、各辺が 50mm 以下のタイルおよび短辺が 50mm 以下の長方形のタイルにつ いては、適用しません。 複数の面で構成され、かつ、隣接する面との角 度が直角の関係にあるものに適用します。ただ し、不定形タイル、表面を人為的にでこぼこに したタイルおよび各面または小さい方の面の長 さが45mm 未満のものについては適用しません。 ※不定形タイル、役物及び各辺が 50mm 以下のタイルについては、外観検査を行ったとき目立たなければよい。 なお、不定形タイルには適用しません。ユニットタイルのユニットの長さ及び幅の許容差は± 1.6mmです。 タイルの品質統一規格として、日本工業規格・セラミックタイル(JISA5209-2014)があります。一部を抜粋してご紹介します。

寸法(mm)

厚さ(mm)

ばち(mm)

反り(mm)

直角性(mm)

役物の角度(°)

成形方法・吸水率によるタイルの分類

AⅠ BⅠ 押出し成形(A) プレス成形(B) Ⅰ類 3.0 以下 成形方法 吸水率(%)による区分 AⅡ BⅡ Ⅱ類 10.0 以下 AⅢ BⅢ Ⅲ類 50.0 以下

タイル製作寸法に対する許容差は、成形方法分類毎に示す数値となります。

以下に寸法表(代表例)をご紹介します。

プレス成形Ⅰ類(BⅠ)

・プレス成形Ⅱ類(BⅡ)

±0.8 ー ー ー ー ー ー 50以下 ±1.2 1.4 ±0.9 0.7 以下 ±0.9 ±0.8 1.4 50を超え 105 以下 ±2.0 1.6 ±1.2 1.0 以下 ±1.2 ±1.2 1.8 105を超え 155 以下 ±2.4 2.0 ±1.5 1.2 以下 ±1.5 ±1.6 2.2 90±1.5 155を超え 235 以下 ±2.4 ±1.2 2.0 ±1.5 1.2 以下 ±1.5 ±1.6 2.2 235を超え 305 以下 ±2.8 2.4 ±1.8 1.4 以下 ±1.8 ±2.0 2.4 305を超え 455 以下 ±2.8 2.4 ±1.8 1.4 以下 ±1.8 ±2.0 2.4 455を超え 605 以下 項目 製作寸法(mm) 長さ及び幅 厚さ ばち※ 面反り ねじれ 辺反り 側反り 直角性※ 役物の角度(°) 反り※ ±0.7

プレス成形Ⅲ類(BⅢ)

±0.6 0.6 ー ー ー ー ー 50以下 ±0.8 0.8 ±0.6 0.5 以下 ±0.6 ±0.8 0.8 50を超え 105 以下 ±1.0 1.0 ±0.8 0.6 以下 ±0.8 ±1.2 1.0 105を超え 155 以下 ±1.2 ±0.5 1.2 ±1.0 0.8 以下 ±1.0 ±1.6 1.2 90±1.5 155を超え 235 以下 ±1.4 1.4 ±1.0 0.8 以下 ±1.0 ±1.6 1.4 235を超え 305 以下 ±1.6 1.6 ±1.2 1.0 以下 ±1.2 ±2.0 1.6 305を超え 455 以下 ±2.0 2.0 ±1.2 1.0 以下 ±1.2 ±2.0 2.0 455を超え 605 以下 項目 製作寸法(mm) 長さ及び幅 厚さ ばち※ 面反り ねじれ 辺反り 側反り 直角性※ 役物の角度(°) 反り※

押出し成形Ⅰ類(AⅠ)

・押出し成形Ⅱ類(AⅡ)

±1.5 1.5 ー ー ー ー ー 50以下 ±2.0 2.0 ±1.2 0.9 以下 ±1.2 ±1.0 2.0 50を超え 105 以下 ±2.5 2.5 ±1.6 1.2 以下 ±1.6 ±1.5 2.5 105を超え 155 以下 ±3.0 ±1.5 3.0 ±2.0 1.5 以下 ±2.0 ±2.0 3.0 155を超え 235 以下 ±3.0 3.0 ±2.0 1.5 以下 ±2.0 ±2.0 3.0 235を超え 305 以下 ±3.5 3.5 ±2.4 1.8 以下 ±2.4 ±2.5 3.5 305を超え 455 以下 ±3.5 3.5 ±2.4 1.8 以下 ±2.4 ±2.5 3.5 455を超え 605 以下 項目 製作寸法(mm) 90±1.5 長さ及び幅 厚さ ばち※ 面反り ねじれ 辺反り 側反り 直角性※ 役物の角度(°) 反り※

タイルの品質規格

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a)裏あしの形状 屋外の壁でモルタル張り及びプレキャストコンクリート工法で施工するタイルは裏あしが必要です。形状は、 あり状とします。あり状とは、図の例 1、例 2、例 3 のような形状をいいます。このとき、L1、L 2、L3 は Lo より小さくなければなりません。 b)裏あしの高さ(h) 製作寸法で定めた部分を測ります。 試験は、煮沸法または真空法のどちらかで測る強制吸水率で、素地が緻密かどうか、気孔が多いかど うかの目安になります。従来のような、自然状態でどれだけ吸水するかという試験ではないため、耐 凍害性の判断には使えません。耐凍害性は凍結融解試験で評価します。 タイルの端から約 5mm のところに支持棒をおき、タイルの中央に荷重をかけたときの、タイルの幅 1mm、 スパン 1mm に換算したときの破壊荷重です。ただし、各辺が 35mm 以下のタイルには適用しません。 使用部位の区分で屋外床および屋内床を使用可とするタイルに適用します。 a)耐素地摩耗性 鋼製ディスクをタイルに押し当て、ディスクを回転させながらタイルとの間に研磨材を落下させます。 ディスクを 150 回転させた後のタイルの摩耗体積を測ります。 b)耐表面摩耗性 タイルの表面に、鋼球、アルミナと水を入れた試料固定ホルダーをかぶせ、それらを取り付けた磨耗装置 を偏心回転させます。一定回数ごとにタイルを取り出し、変化が認められるかどうか目視観察します。最初 に変化が認められた回転数でクラス分けをします。当事者間の協定がある場合に適用します。 タイルの目地共寸法が 150 × 50mm および 200 × 50mm のものについては、1.2mm 以上 3.5mm 以下とします。 ※人通りの多い場所に使用するタイルは、175mm3 が望ましいとされています。 ※素足で歩く場所に使用するタイルには、適用しません。

裏あしの形状および高さ(mm)

吸水率(%)

曲げ破壊荷重(N)

耐摩耗性

a) 耐素地摩耗性試験

b) 耐表面摩耗性試験

裏あしの高さ(mm) 0.5 以上 3.5 以下 0.7 以上 3.5 以下 1.5 以上 3.5 以下 タイル表面 モルタル張り用 タイル先付けプレキャストコンクリート工法用 接着剤張り用 屋内壁 屋内床・浴室床 使用部位 屋外壁 屋外床 曲げ破壊荷重(N) 108 以上 540 以上 540 以上 720 以上 540 以上 1,080 以上 タイル表面の面積 ー ー 60cm2未満 60cm2以上 60cm2未満 60cm2以上

参照

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