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アルカリ骨材反応の概要

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Academic year: 2021

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沖縄県の特殊環境下に適したコンクリート構造物の品質確保に向けた取り組 みについて、 ・耐久性設計(塩害・アルカリシリカ反応)の歴史 ・品質確保に向けた取り組み を紹介します. 1

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かぶり35mmの離島架橋野甫大橋。この橋は、沖縄県が復帰して最初の離島 架橋である。 しかし、供用22年後には著しい塩害が発生し、撤去・架け替えに至った。写 真は撤去直前状況である。 主筋、フープ筋の腐食・断面欠損はもとより、PC鋼線の破断に至っている 。 2

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新野甫大橋の12年前の平成4年に開通した池間大橋は、その厳しい塩害環境 にあったため、塩害対策として上部工70mm、下部工90mmと十分なかぶりを 確保した。 しかし、開通から8年後には飛来塩分による塩害が発生した。 この他、供用17年後には台湾産川砂によるASRの発生が確認されている。 よって、池間大橋は現在これらの補修工事が行われている。 3

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このような激烈な離島架橋の塩害環境を鑑み、平成10年に完成した阿嘉大橋 には沖縄県で初めてエポキシ樹脂塗装鉄筋が用いられた。

ただし、PC鋼線および亜鉛メッキシースは、従来のものである。

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阿嘉大橋完成の翌年に着工した古宇利大橋は、国内で初めて100年耐久性を 謳った仕様書が用いられ、平成17年2月に完成した。

耐久性対策としては、当時の可能な限りの対策工を施している。

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これら塩害砕策ついては復帰後長い間の知見が蓄積されてきたが、

平成に入った頃から台湾産骨材によるアルカリシリカ反応(ASR)が確認され 、ASR対策は塩害対策に比べ遅れが出ていた。

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これは、橋梁橋脚フーチングの全面的なひび割れであり、角部の鉄筋は破断 していた。 なお、このフーチングは、干満帯を埋め立てた場所に建設されており、常に 地下水として海水の影響を受ける環境にある。 そのため、塩分浸透が多く、塩化物イオン(Cl-)とともに浸透したアルカリ 金属イオン(Na+)の濃縮が起こり、ASRを助長させたと考えられた。 これは、切り土区域の同配合のフーチングでASRが発生していなかった事か らである。 7

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塩害・ASR対策に加え、温度応力対策も考慮し、下部工にフライアッシュコ ンクリートを採用し、伊良部大橋を建設した。平成27年1月31日に開通。

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沖縄県土木建築部では,コンクリートの耐久性を確保するために、フライアッシュコ ンクリートの使用検討を促す「事務連絡」を関連部署に出した。

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伊良部大橋で得られた知見を元に、沖縄県ではこれらの構造物にフライアッ シュコンクリートが使用されているもしくは使用計画中である。 また、崎原らの研究により、プレテンPC桁でもフライアッシュ内割り配合 が可能である事を確認しており、今後はこの使用も増えると考えられる。 ただし、これらのFAC利用は、個別工事において独自に対策されたモノであ るため、沖縄県ではこれらフライアッシュコンクリートの施工指針(案)策 定を検討中である。 10

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1.沖縄県の現状と品質確保 まず沖縄県における品質確保の取り組みの経緯を説明いたします。 沖縄県における品質確保の取り組みは、ライフサイクルコストの重視や計 画的な土木構造物の更新など、土木構造物の運用に関して長期的な視点に立 った考え方が出てくる中で、どのように長期耐久性の向上させるとともに、 発注者、施工者の人材育成を行い、構造物の品質を向上させていくのか、と いったところに端を発しています。 これら課題に対して、構造物の材料的な観点からは従来の塩害対策を進め るとともに、塩害やアルカリシリカ反応に強いフライアッシュコンクリート (FAC)の指針の作成を始めることとなり、また設計や施工といった観点か らも山口県などの先進事例を参考にその取り組みを始めることとなりました 。 実際に山口県のシステムを沖縄県へと持ち込むためには、山口県の品質確 保ガイドに記載されている以上のこと(山口県の仕組みづくりや運用の仕方 など)について知る必要があると考えたため、相手を知るということで、山 口県の品質確保の取り組みへの視察を行うこととし、さらに自らの立ち位置 を明確にするため、沖縄県における施工状況把握の実態調査を行うこととし ました。 2.山口県の取り組み視察 平成27年6月、山口県の品質確保システムへの視察を行いました。この時 11

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に得た山口県のシステムへの理解としては、施工者も含めた認識・情報共 有が十分に行われていること、チェックシートとガイドを使うことで、共 有情報の達成状況およびそのフィードバックが行えるほど、しっかりした システムが構築されていること、仕組みを継続していくための組織づくり がされていることなどが挙げられます。しかし、山口県のシステムは県全 体の大規模なレベルまで完成し、運用されているため、沖縄県でこのシス テムを始めるためには何らかの導入手段を考えなければならないという課 題も見えてきました。 そのため、視察後は、沖縄県の現状を把握するための実態調査アンケー トを行うとともに、さらに試験施工や検討のたたき台として使うための沖 縄県版品質確保ガイド(案)の作成を進めることになりました。 11

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3.施工状況把握の実態調査アンケート 施工状況把握の実態調査アンケートでは、施工状況の把握や脱型後の目視 評価が、沖縄県の土木事務所でどのように行われているかを調査することと しました。設問内容としては、施工状況の把握等品質確保の取り組みに対す る認識はあるか、どのように施工状況把握や目視評価等を行っているか、取 り組みを行う上で、現状で何が不足しているか等を調査することとし、沖縄 県の全土木事務所の技術職員および現在工事が行われている現場の施工管理 を対象として、平成27年の11月に実施しました。 12

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3.アンケート結果 まずアンケートの結果に関して、当該アンケートは部内の取り組みを進め ることを前提にした、本来的に部内向けの調査であって、外部への公開を意 図しないものであったことから、詳細な結果について公表しないことにご理 解いただきたく存じます。 その一部ではあるのですが、アンケート結果の代表的なものとして、「コン クリート構造物の品質確保および向上を考慮した時、現在の現場立会頻度や 施工状況の把握の仕方などは十分ですか。」という設問の、職員の回答結果 をお見せいたします。 この設問結果と同様に、アンケートではおおむね約半数の職員が現状の施工 状況把握や脱型後の目視評価に不十分なところがあるという結果となってお り、職員は現状について問題意識を感じていることがわかりました。 また講習会等の技術的サポートに対する要望も多く、解決する意欲が十分に あることもうかがえました。 13

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4.沖縄県版品質確保ガイド(案)の作成 ガイド(案)については、まだ全体の整合性などの調整が残ってはおります が、目視評価シート及びその解説の作成が一段落し、施工状況把握チェック シートおよびその解説の作成を始めているところであります。 沖縄県版の施工品質確保ガイド(案)は山口県の品質確保ガイドを参考にし た施工状況把握チェックシートおよび東北地整の目視評価シートを参考にす るとともに、各シートの内容を詳しく解説するガイドを作成することを考え ています。各シートの内容を解説するようなガイドになるとマニュアル化が 心配されるというアドバイスを各所で頂いたのですが、沖縄県では異動を経 ても当該取り組みを強力に推進する(できる)人材がまだ十分な数ではない ことと、また離島などで使用した場合のフォローなどが難しいと考えられた ことから、教材の役割もかねて詳細な解説部分を含めることにしました。こ ちらは目視評価シートを先行して、平成28年2月に作成を開始しました。 14

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5.次のステップへ向けて 平成28年度では、1枚目に記述しましたフライアッシュコンクリートの指 針作成が本格化することに加え、引き続きガイド(案)の完成を目指して作 成を行っていく予定です。 将来的な次のステップとしては、アンケートの要望調査で多かった講習会 の実施等であったり、また試験施工を行い、当該取り組みの効果を確認する 場を設けたいと考えているところです。 アンケートから得られた講習会・研修の要望では、まだコンクリートの現 場で施工状況把握のポイントがよくわかっていない初任者からの要望も目立 ったため、初任者を対象にした研修などを行えないか検討しています。 試験施工の実施ではガイドの効果を確認することに加え、アンケートに消 極的だった層にも実際に効果を見てもらうことでその効果を実感してもらう 場になることを期待しています。 15

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参照

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