高知市消防署所再編計画
2015
~安全安心の都市空間整備を目指して~
高知市消防署所再編計画の策定に当たって
本市の常備消防体制は,1948(昭和 23)年の消防組織法施行とともに消防本部を設置した ことに始まり,今年で発足 67 周年を迎えることとなりました。 この間,高度経済成長による都市化の進展や近隣町村の合併による市街地や市域の拡大, 鉄道高架や幹線道路の整備による都市機能の充実が進む一方で,増加していた人口は 2005(平成 17)年をピークに減少に転じ,高齢化の進行による救急需要の増大や複雑多様化・ 大規模化する災害への対応など,消防行政を取り巻く環境は目まぐるしく変化してきまし た。 こうした環境変化の中,消防署所の配置は,1962(昭和 37)年当時の本市の市街地の状況 に応じた適正配置を提言した「高知市消防審議会答申」を受け,1963(昭和 38)年の旭出張 所の開設を皮切りに,1972(昭和 47)年の大津村・介良村の合併により設置された高知市東 消防署東部出張所を除き,ほぼ,この答申に基づき設置され,さらに,この答申から 36 年 を経過した 1998(平成 10)年に 20 年後の都市像を予測した新たな消防署所の適正な配置計 画についての「高知市消防整備計画策定への提言」(高知市消防整備計画策定懇話会)を受 け,1999(平成 11)年に「高知市消防整備計画 1999」を策定し,当時の消防行政の抱える課 題や将来の社会経済情勢の変化に対応し得る消防体制の整備に取り組んできました。 しかしながら,「高知市消防整備計画 1999」が策定されて 16 年が経過した今日,消防行 政を取り巻く環境は,計画策定時の予想をはるかに超える変化を遂げ,人口減少社会の到来 や少子高齢化の進展などの社会経済情勢の急速な変化に加えて,南海トラフを震源とする 巨大地震の発生が懸念されている中で最悪の被害を想定した最大クラスの地震や津波から 市民の命を守る安全対策が最優先として求められるなど,消防防災行政に対する市民の意 識も大きく変化してきました。 本計画は,こうした環境情勢の変化に的確に対応するため,東日本大震災の教訓を踏まえ 「高知市消防整備計画 1999」の消防署所配置等を見直し,2011(平成 23)年 11 月に策定し た「消防署所再編構想(素案)」を基本としまして,これ以降の消防行政を取り巻く環境の 変化と将来予測に基づいて,今後の本市消防行政のあるべき姿の基本的な方向性を示す計 画として「高知市消防署所再編計画 2015」を策定しました。 この計画の実現により,安全安心の都市空間整備が一層進展し,市民の安全確保に大いに 寄与できることを切に願います。 平成 27 年 3 月 高知市消防局長 蒲原 利明目
次
序章
「消防署所再編計画 2015」の策定について
・・・・・・・・・・・・・・1 Ⅰ 計画策定の背景と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 Ⅱ 計画の基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 Ⅲ 計画の位置付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 Ⅳ 計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1第1編 消防の現状と課題
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 第1章 本市消防を取り巻く環境の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 1 人口減少と高齢化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 2 市域拡大と道路整備の進展・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 3 消防活動に対する市民ニーズの変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 4 南海トラフ地震への懸念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 第2章 消防の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 1 消防財政の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2 出動件数の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (1) 火災件数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (2) 救急件数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (3) 救助件数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 3 消防局組織等の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 (1) 消防署所整備の沿革と配置状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 (2) 消防車両等の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 (3) 消防水利の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 (4) 通信指令設備の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (5) 職員数の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 (6) 出動体制の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (7) 救急体制の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 4 火災予防行政の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (1) 火災予防査察の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (2) 火災調査の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (3) 危険物施設の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 5 消防団の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (1) 消防団員数の推移等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (2) 消防団屯所の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 6 自主防災組織等の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17第3章 消防の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 1 早急な署所の再編整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 2 大量退職等による技術の継承・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 3 欠員による人員不足・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 4 消防学校等への派遣研修等による人員不足・・・・・・・・・・・・・・・・20 5 予防行政の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 6 救急行政の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 7 組織・体制の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 (1) 情報指令課の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 (2) 指揮体制の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 (3) 高度化・専任化の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
第2編
消防署所再編計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 第1章 消防組織の整備等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 1 再編の方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 2 署所の再配置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 3 管轄の見直し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 4 活動体制の再構築・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 (1) 組織・機構の見直し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 (2) 職員定数の見直し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 (3) 段階的な機構の改革 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 第2章 消防体制の充実・強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 1 人材育成の充実・強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 (1) 人事管理による人材育成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 (2) 研修による人材育成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 (3) 消防大学校等への派遣研修 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 (4) 指揮体制の強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 (5) 救急救命士及び指導救命士の養成の促進 ・・・・・・・・・・・・・・・40 (6) IRT(国際消防救助隊)隊員の育成の促進・・・・・・・・・・・・・・・・40 (7) 潜水業務の強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 (8) 機関員の養成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 (9) 各種資格の取得 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 2 火災予防対策の充実・強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 (1) 要配慮者の安全確保対策の強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 (2) 防火防災意識の普及啓発の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 (3) 予防技術力の強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41(4) 予防査察実施率の向上及び違反是正指導の推進 ・・・・・・・・・・・・41 (5) 火災調査の強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 (6) 危険物対策の充実・強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 3 関係機関との連携強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 (1) 医療機関との連携強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 (2) 集団災害時の救出・救護体制の確立 ・・・・・・・・・・・・・・・・・42 第3章 消防施設の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 1 通信指令設備の整備・更新・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 (1) 消防・救急無線のデジタル化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 (2) 通信指令システムの更新 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 2 消防機動力の整備・更新・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 (1) 消防車両の更新 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 (2) 予備車両の確保 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 3 活動用機器の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 (1) 消防機器の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 (2) 救急機器の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 (3) 救助機器の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 4 消防水利の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 第4章 消防団の充実・強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45 1 消防団員の確保対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45 (1) メディア等を積極的に活用した広報の実施 ・・・・・・・・・・・・・・45 (2) 関係機関等との協力体制の構築 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45 (3) 表彰・顕彰制度の活用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45 (4) 女性消防団員の活用促進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45 2 安全装備品の充実と活動体制の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 3 消防分団屯所の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 第5章 大規模震災等への備え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 1 長期浸水と地震火災への対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 2 救急救命講習の普及啓発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 3 自主防災組織の育成・強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 4 大規模・広域災害への対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
1
序
章
「消防署所再編計画 2015」の策定について
Ⅰ 計画策 定の背景 と目的 本市の消防 体制は,1962(昭和 37)年の高知 市消防審議会 の答申,さらには,1998(平成 10)年 の 高 知 市 消 防 整 備 計 画 策 定 懇 話 会 の 提 言 を 受 け て 策 定 し た 「 高 知 市 消 防 整 備 計 画 1999」に沿っ て整備を 図ってきまし た。 しかしながら,近年,人口減少や少 子高齢化 の進行,市町村 合併な ど本市を取り 巻く社 会経済情勢は 大きく変 化してきまし た。 また,東日本大 震災の 教訓を踏まえ,南海ト ラフ地震に対 する安全・安心 のまちづ くり の速やかな実 現が望ま れるなど,本 市の消防 行政に対する 市民意識 にも変化が表 れていま す。 こうした中,南海トラ フ地震対策と しての消 防庁舎の耐震 化や津波・長 期浸水を 想定し た適正配置と 併せて,消防行政を取 り巻く様 々な環境の変 化に対応 できる消防活 動拠点の 再 構 築 を 図 る た め , 将 来 の 消 防 組 織 の 整 備 指 針 と な る 「 消 防 署 所 再 編 構 想 ( 素 案 )」 を 2011(平成 23)年 11 月 に策定し,通常 の火災・救急・救 助災害へ の 対応体制の強 化と南海 トラフ地震等 の大規模 災害対応力の 充実・強 化を図ること としまし た。 本計画は ,消防署 所再 編構想( 素案 )をより 実効性のある ものとし ,併せて 本市の最 上 位計画である「2011 高 知市総合計画 」に おけ る「安全 安心の都 市空 間整備」を実現す るた めに必要とな る現在の 消防署所機能 及びその 配置,人員を 含めた組 織・機構等の 新たな消 防体制の確立 を目指し ,今後の本市 消防行政 のあるべき姿 の基本的 な方向性を示 すものと して策定しま した。 Ⅱ 計画の 基本理念 2011 高知市 総合計画 で 示された「森 ・里・海 と人の環 自 由と創造 の共生都市 高知」 を将来の都市 像と定め ,にぎわいに満ち た元 気あふれる高 知市の実 現のために,次の 南海 地震をはじめ とした自 然災害の脅威 が高まる 中で,消 防需要に 即応 し,市民 の生命 ,身体 及び財産を災 害から守 るという消防 の最も基 本的な責任を 確実に果 たすべく,現在の消 防 署所機能及び その配置 ,機構の見直しを 行い ,迅速的確な消防 活動 を遂行できる 効率的な 消防組織の構 築を目指 します。 Ⅲ 計画の 位置付け 本計画 は,2011 高知市総合計 画を補完 し,消防行 政の総合的 かつ計画的な 運営を図 るた め消防署所再 編構想( 素案)の実現 の方策を 示すものです 。 Ⅳ 計画の期 間 本計画 の計画期 間は, 2011 高知市総 合 計画の基本計 画との整 合性を図るた め,平 成 32 年度までの6 年間とし ます。第1編
消防の現状と課題
第1章
本市消防を取り巻く環境の変化
1 人口減少と高齢化 本市の総人口 は,2005(平成 17)年の*348,990 人をピークに ,2006(平 成 18)年以降は減 少 傾向にあり ,2014(平 成 26)年 10 月 1日現在 の住民基本台 帳人口は 337,524 人と 年々人口 減 少に拍車がか かってい る状況です。* 旧 春 野 町 を 含 む 年 齢 3 区 分 別 人 口 の 割 合 を 見ますと,2010(平成 22)年現 在で 15 歳未 満は 13.4%,15~ 64 歳 が 63 % , 65 歳 以 上 が 23.6% と な っ て お り , 年 々 少 子 高 齢 化 も 進 展 し て い る 状 況 です。 一 方 , 高 知 県 の 総 人 口 の 市 町 村 別 人 口 を 見 ま す と 本 市 の 人口が占める 割合は約 45%で 年 を 追 う ご と に そ の 割 合 が 上 昇しています 。 国立社会保障・人口問 題研究所が 2013(平成 25)年 3 月に推 計(平成 22 年 10 月 1 日 現在の 「国勢調査報 告」が基 準 )した「市町村 将来推 計人口 (平成 25 年推計)」によりますと,本市 の推計人口 は 2015(平 成 27)年 334,982 人,2020(平成 32)年 324,804 人,2025(平成 37)年 312,525 人,2030(平 成 42) 年には 30 万人を割り 込 む推 計となってい ます。 また,同研 究所が 2008(平 成 20)年に公 表(平 成 17 年 10 月 1 日 現在の「国 勢 調査 報告」が基準)し た「市 町村 将来推計人口 (平成 20 年推 計)」によります と,本 市の 推計人口は 2015(平成 27)年 338,927 人,同 37 年 318,375 人となってお り,平 成 20 年 推 計 よ り も 平 成 25 年 推 計 が , さ ら に 人 口 減 少 が 進 展 する推計とな っていま す。 18.0 15.9 14.3 13.7 13.4 68.2 68.4 67.1 65.7 63.0 12.9 15.6 18.2 20.5 23.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% H2 (1990) H7 (1995) H12 (2000) H17 (2005) H22 (2010) 年齢3区分別人口の変遷 15歳未満 15~64歳 65歳以上 335,287 339,864 348,979 348,990 343,393 342,769 341,949 340,746 334,982 324,804 312,525 298,926 338,927 318,375 H2 (1990)(1995)H7 (2000)H12 (2005)H17 (2010)H22 (2011)H23 (2012)H24 (2013)H25 (2015)H27 (2020)H32 (2025)H37 (2030)H42 270,000 280,000 290,000 300,000 310,000 320,000 330,000 340,000 350,000 360,000 総人口の変遷と将来予測 総人口 H20年の推計3 2 市域拡大と道路整備の進展 本市は 2005(平成 17)年 1月の旧鏡村・旧土佐 山村,2008(平成 20)年 1月の旧春野 町との 合併により市 域が合併 前の 144.97 平方キロメ ートルから 308.99 平方 キロメートル へ 2.1 倍 程度広がり,北部の中 山間地域から 中央の都 市地域を経て ,南部の 田園地域へと 続く様相 と なりました。 道路の整備状況を見ますと,ここ 20年位の間に,土佐道路や北部環状線・南環状線の 整備拡張,五台山道路や高知桂浜道路の開通,潮江西部・弥右衛門・高知駅周辺の区画 整理に伴う道路整備等が行われました。また, 2008(平成20)年には長年の懸案だったJR 土讃線連続立 体交差事 業が既成する など,南 北交通の円滑 化や都市 機能の向上が 図られま した。 これらのこと から市内 の道路交通事 情は格段 に改善され,消防車両 等の現場到着 時間の短 縮に大きな効 果が現れ ることとなり ました。 3 消防活動に対する市民ニーズの変化 人口減少と少 子高齢化 の急速な進展 により社 会情勢が変化 するなか で,建築 物は高層化 す るとともに使 用形態や 管理形態は複 雑化する など,社会を 取り巻く 環境は大きく 変化して い ます。 こうした状況 のなか ,地 震災害をはじ めとする 大規模な災害 や集中豪 雨などによる 局地的 な災害,グル ープホー ムや屋外イベ ント会場 での火災や,新型イン フルエンザな どの新た な 感染症の発生 など,各 種災害は複雑 多様化す るとともに大 規模化の 様相を強めて いると言 わ れています。 特に,2011(平成 23)年 3月 11 日に 発生した東 日本大震災は ,これ ま での想定をは るかに 超えたマグニ チュード 9.0 の巨大な 地震で津 波が発生し,甚大な被 害をもたらし たことは 記 憶に新しく, 防災に対 する国民の意 識を格段 に高めること となりま した。 本市において も,近 い 将来,発生 が懸念さ れ ている南海ト ラフ地震 に対する市民 の関心は 高まっており ,消防行 政 に求める役割 は,通常 の 火災事象や救 急事案へ の対応にとど まらず, 防災に関する 知識・技 術の習得や応 急手当の 手法など自主 防災組織 等への教育訓 練の積極 的 な支援が求め られ,と りわけ地域防 災の担い 手といわれて いる消防 団への期待も 大きなも の となっていま す。 このため,今後 発生 し得る地震・津波・台 風・豪雨 災害や土 砂災 害などの大規 模な災害 を 想定しながら ,市民の 求める防災に 関する教 育や防火防災 意識の普 及啓発に努め るととも に , 総合的な消防 防災体制 の整備推進を 図ってい く必要があり ます。 4 南海トラフ地震への懸念 南海地震は歴 史的に見 ますと, 100 年~150 年の周期で発 生してお り,前回の昭 和南海地 震は 1946(昭 和 21)年に 和歌山県潮岬 南南西沖 78 キロメート ル地点を 震源とし,マ グニチ ュ ード 8.0 の規 模で発生 しました。 当時の本市( 旧の大津 村,介良村,鏡村,土 佐山村及び春 野町を除 く。)の人口 は約 13 万 6,000 人(約 3 万 2,000 世帯)で,同地 震に よる被害は死 者 231 人 ,全壊建物 1,689 棟,半 壊建物 2,822 棟と記録 されています 。
政府の地震調 査委員会 によりますと ,次の南 海トラフ地震 は 2013(平成 25)年1 月1日を 基準日として ,以後 30 年以内では 60~70% 程度,50 年以内では 90%程度以上 の確率で発 生し,地震の 規模につ いては,前回 の規模が 過去に発生し た南海地 震の中で小さ かったこ と から,発生間 隔が短く ,マグニチュ ード8~ 9クラスと前 回より大 きくなると想 定されて お り,建物の倒壊,大規模火災, 地 盤 の 液 状 化 , 急 傾 斜 地 の 崩 壊 等 と と も に , 地 震 の 発 生 に 伴 う 大 津 波 に よ る 大 き な 被 害 等 が 生 じ , 特 に 津 波 に つ い て は 想 定 死 者 数 の 約 8 割 を 占 め る 甚 大 な 被 害 を も た ら す と 想 定 さ れ て い ま す。
第2章
消防の現状
1 消防財政の推移 過去 10 年間 の一般会計 予算の推移を 見ますと ,2007(平成 19)年度 の 1,240 億円を 下限と し,徐々にで はありま すが増加傾向 になって おり,うち消 防予算の 占める割合は 2.6~2.9% で推移してき ました。 同じく過去 10 年間の消 防予算を見ま すと,2007(平成 19)年 度がもっ とも厳しく,最低の 33 億 6,700 万 円まで減 少したが,一 般会計予 算と同様に徐 々に増加 してきました 。 平成 26 年度は最 高の 44 億 3,400 万 円 を 計 上 し て い ま す が , こ れ は 南 消 防 署 南 部 分 署 ( 仮 称 ) 建 設 に よ る も の で あ り , 消 防 分 署 の 建 設 と い う 特 殊事情を除く と,ここ 10 年の 消 防 予 算 は 33~ 37 億 円 台 で 推移していま す。 3,426 3,497 3,367 3,441 3,484 3,388 3,579 3,722 3,656 4,434 2.6 2.8 2.7 2.6 2.7 2.6 2.6 2.7 2.6 2.9 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 3.0 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 予 算( 百 万 円) (%)消防予算の推移
消防予算 一般会計予算に占める割合(%)総数
揺れによる被害
崖崩れによる被害 液状化による被害
津波による被害 火災による被害
51,400
32,000
260
340
16,000
2,800
24,500
13,100
80
0
10,840
480
12,420
2,100
40
-
10,000
280
12,080
11,000
40
-
840
200
建物被害(棟)
人的被害(人)
うち死者
うち負傷者
高知市の被害想定
【高知県版】南海トラフ巨大地震による被害想定(平成25年5月15日公表;抜粋)
区 分 H17年度 H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 一 般 会 計 予 算 131,000 127,000 124,000 133,100 131,200 129,000 136,000 136,000 138,700 148,300 消 防 予 算 3,426 3,497 3,367 3,441 3,484 3,388 3,579 3,722 3,656 4,434 一般会計予 算に占 める 割 合 ( % ) 2.6 2.8 2.7 2.6 2.7 2.6 2.6 2.7 2.6 2.9 管 轄 人 口 ( 人 ) 329,192 327,646 326,321 341,177 340,208 339,945 339,323 337,871 338,397 337,115 1 人 当 た り 消 防 予 算 ( 円 ) 10,408 10,672 10,317 10,087 10,241 9,966 10,547 11,016 10,804 13,153 (単位:百万円) (注1) 人口は各年4月1日現在の住民基本台帳登録人口。 (注2)平成17年1月1日に旧鏡村及び旧土佐山村と合併。平成20年1月1日に旧春野町と合併。 (一般会計予算及び消防予算の推移-過去10年-)5 2 出動件数の推移 (1) 火災件数 本市で,最も火 災件数 が多かった 1971(昭和 46)年の火災件 数は 230 件で,その年の 火 災による死者 数は5人 でした。 昭 和 50 年 代 に 入 る と 建 築 物 の 高 層 化 と 併 せ て 防 火 構 造 の 建 築 物 が 増 加 し , さ ら に 1981(昭和 56)年の建築 基準法の改正 による建 築物の防火規 制等の強 化をはじめ, 消防機 関の火災予防 行政の充 実強化が図ら れ,平成 に入った頃か ら火災件 数は 150~170 件程度 のほぼ横ばい 状態が続 いていました 。 2004( 平 成 16) 年 の 消 防 法改正に より 一 般住 宅 への 住 宅 用 火 災 警 報 器 の 設 置 が 義務化され,2010~2012(平 成 22・24)年には 120 件台 と 減 少 傾 向 が み ら れ ま し た が,2013(平成 25)年 は 151 件 と ま だ ま だ 予 断 を 許 さ な い状況です。 また,過 去 10 年間の火 災 による死者は ,火災 26 件に つ き 1 人 の 割 合 で 発 生 し て いる状況であ り,人命優 先の 観 点 か ら の 消 火 活 動 体 制 の 更 な る 強 化 が 必 要 と な っ て います。 (2) 救急件数 1963(昭和 38)年 12 月 に救 急業 務 を開 始し て 以来 ,出 動 件数 は右 肩 上が りに 増 加し, 2003(平成 15)年頃ま で は 5 年 ご と に 13~ 38% の 急 激 な 増 加 を 続 け て き ま し た が , 2003(平 成 15) 年以降は 1~2 %の緩 や か な 増 加 と な り , 2011(平 成 23)年 の 16,298 件 を ピ ー ク に 2012(平成 24)年は 16,221 件, 2013(平 成 25)年 は 15,843 件 と,ここ 2年は若 干の減 少傾向 にありますが ,人 口当た りの出 動 件 数 は 全 国 上 位 を 維 持 し て いる状況です 。 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 火災件数 168 173 162 121 162 158 128 125 122 151 死者数 4 7 3 2 6 10 5 3 7 9 0 2 4 6 8 10 12 0 50 100 150 200 人数 件数
過去10年間の火災件数と死者数の推移
121 181 222 217 176 196 176 159 154 160 124 162 151 0 50 100 150 200 250 S30 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H1 H5 H10 H15 H20 H25 (件数)火災件数の変遷
1,625 3,021 4,193 5,800 6,575 8,319 10,230 13,38114,31115,843 0 10,000 20,000 S41 S45 S50 S55 S60 H5 H10 H15 H20 H25救急件数の変遷
13,69914,21314,31114,19714,31114,76115,531 16,29816,22115,843 10,000 15,000 20,000 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25過去10年間の出動件数
(3) 救助件数 1975(昭和 50)年 10 月 の南消防署の 開署とと もに本市の救 助業務は 開始されまし た。 人 口 の 増 加 と と も に 救 助 出 動 も 増 加 し , 2002( 平 成 14) 年 の 105 件 を ピ ー ク と し て 2011(平成 23)年までの 15 年間は 80~100 件前 後までの間を 推移して いましたが,2012(平 成 24)年は 61 件,2013(平成 25)年 は 60 件と 件数こそ減少 傾向とな ってきました が,BC 災害をはじめ 災害形態 は多様化して います。 2001( 平 成 13) 年 に は 東 消 防 署 へ 特 別 救 助 隊 を 配 置 し , 南 消 防 署 の 特 別 救 助 隊 と と も に 本 市 の 救 助 体 制 の 強 化 を 目 指 し て き ま し た が , さ ら に 複 雑 多 様 化 , 広 域 化 す る 災 害 へ の 対 応強化を図る ため,2009(平成 21)年 に は 東 消 防 署 に 高 度 救 助 隊 を 発 足 さ せ , 翌 年 に は 国 際 消 防 救 助 隊 員 と し て 6 名 の 隊 員 を 登 録 し 特 殊 災 害 へ の 対応強化を図 ってきま した。 3 消防局組織等の現状 (1) 消防署 所整備の沿 革と配置状況 本市 の常 備消 防の 人 員 及び 庁舎 の整 備は , 1962(昭和 37)年9 月の 高 知市 消防 審議 会の 答申に沿って ,順 次推 進してきまし た。しか しながら ,この答 申は ,当時の 本市の状 況に 基づいたもの であった ため,中心部 の署所が 著しく近接し て設置さ れることとな りました 。 そ の 後 , 答 申 以 降 の 都 市 構 造 の 変 化 や 消 防 行 政 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 に 対 応 す べ く , 1998(平成 10)年に 20 年後の都市像 を予測し た新たな消防 署所の適 正な配置計画 について 「高 知市 消 防整 備計 画 策定 への 提 言」 (高 知 市消 防整 備 計画 策定 懇 話会 )の 答 申を 受け, 1999(平成 11)年「高知 市消防整備計 画 1999」(以 下「整備 計画 1999」と い う 。 ) を 策 定 し , 当 時 の 消 防 行 政 の 抱 え る 課 題 や 将 来 の 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 に 対 応 し 得 る 消 防 体 制 の 整 備 に 向 け , 現 場 活 動 要 員 の 確 保 な ど 防 災 対 応 力 の 充 実 強 化 を 図 る こ と を 基 本 に , ① 人 員 の 本 署 集 中 配 備 に よ る 署 所 の 再 編 成 ② 勤 務 体 制 の 見 直 し に よ る 人 員 削 減 ③ 人 命 最 優 先 の 消 防 活 動 体 制 の 確 立 ④ 防 火 防 災 意 識 の 啓 発 ⑤ 消 防 団 の 強 化 ⑥ 地 域 防 災 力 の 向 上 を 掲 げ , 積 極 的 ・ 効 率 的 な 消 防 行 政 の運営を目指 したとこ ろです。 高 知 市 消 防 審 議 会 の 答 申 に 基 づ く 常 備 消 防 署 所 設 置 構 想 参 考 図 (S37) 6 29 72 68 95 101 98 60 0 20 40 60 80 100 120 S50 S55 S60 H5 H10 H15 H20 H25
救助出動件数の変遷
7 この整備計画 1999 の「 署所の再編成」では,2006(平成 18)年度を前 期の達成目標 年度 としていまし たが,2001(平成 13)年 11 月の東 消防署の移転 ,2002(平 成 14)年9月 の東部 出張所の縮小 改築が完 了したのみで ,北消防 署の新設など は市町村 合併や財政危 機などの 事情 に より 遅々 と して 進み ま せん でし た 。し かし ,2018(平成 30)年 度ま で を後 期の 達成 目標 と して いた 消 防本 部機 能 の移 転と 防 災関 係機 関 との 連携 は ,2010(平 成 22)年 7月 の 「高知市総合 あんしん センター」へ の移転で 実現しました 。 東消防署 北消防署 南消防署 長浜分署 三里分署 西消防署 中央出張所 旭出張所 8分消防エリア (半径約1.9㎞) 庁舎移転候補地 本 署 分 署 出 張 所 新通信指令システムによる 高 知 市 消 防 整 備 計 画 1999( 配 置 計 画 ) 整 備 計 画 1999( 消 防 署 所 配 置 適 正 化 計 画 )
こうした状況 の中,2011(平成 23)年 3月 11 日 ,東日本大震災 が発生 し,整備計画 1999 を大きく見直 す必要が 生じ,整備計 画 1999 策定後の①合 併による 市域の拡大② 鉄道高架 と 幹 線 道 路 の 整 備 ③ 車 両 動 態 位 置 管 理 シ ス テ ム の 導 入 ④ 南 海 地 震 対 策 の 切 迫 ⑤ 大 量 退 職 による消火技 術の継承 等の大きな環 境変化を 受け,2011(平 成 23)年 11 月「消防署 所再編 構想(素案)」(以下「 再編構想」という。)を策定し,南海トラフ 地震を想定し た①環境 変化に応じた 消防署所 の適正配置と 耐震化② 集約化による 人員・車 両等の効率的 な編成③ 訓 練 施 設 の 整 備 に よ る 災 害 対 応 力 の 強 化 ④ 大 規 模 災 害 時 の 拠 点 と な る 施 設 整 備 と さ ら な る消防体制の 強化など を目指すこと となりま した。 区分 整備目標 説 明 中消防署縮小に伴う余剰スペースを活用した次期通信指令システムの整備 通信指令室直近への本庁災害対策本部設置スペース確保による災害対応体制の整備 本庁新庁舎内に移転(現消防局庁舎の老朽化) 新庁舎内での次々期通信指令システム整備 本庁災害対策本部と消防の連携強化による災害対応体制の充実・強化 消防業務を北消防署に移管し,出張所に縮小 主として中心市街地の救急業務を管轄(2救急分隊運用) 消防業務を西消防署に移管 主として旭街南部地域の救急業務を管轄 前期 高速道路救急業務を新東消防署に移管(h13.8) 廃止 前期 業務全般を北消防署に移管 高須に移転(h13.8)し,市北東部の防災拠点として運用 東部出張所消防業務,江ノ口出張所高速道路救急業務移管 大規模災害時の避難所機能整備 拡充 後期 東部出張所救急業務を移管 消防業務を新東消防署に移管 主として介良地区・高須地区南部の救急業務を管轄 市道五台山2号線の拡張(国体関連事業)により平成13年度半ばに庁舎撤去の予定。撤 去後は現在地に新庁舎を建設 廃止 後期 救急業務を新東消防署に移管 現在の機能を維持し,分署として充実 三里分署 高知新港,県市新病院建設,女子大学移転等消防需要の増加要因が大 現在の機能を維持し,充実を図る。 現庁舎の老朽化により,早急な改築が必要 *大規模地震発生時の防災拠点機能の整備 *現在地より北の幹線道路沿へ移転検討(瀬戸・横浜地区の人口増加に対応。) 長浜分署 拡充 前期 現在の機能を維持し,分署として充実を図る。 西出張所 本署に改組し市西部地区の防災拠点として拡充整備(市道曙町西横町線供用開始時。朝 倉鴨田地域の人口増加に対応) 西消防署 本署機能を有する現庁舎の有効活用 本署に改組後は,旭出張所消防業務を移管 新設し,市北西部の防災拠点として整備(秦・初月・旭街北部地域の人口急増に対応) 大規模地震発生時の防災拠点機能の整備 中消防署消防業務,江ノ口出張所業務を移管 整備計画1999(消防庁舎の整備概要) 消防署所名 局 拡充 前期 移転・ 拡充 後期 中消防署 縮小 前期 中央出張所 旭出張所 縮小 後期 江ノ口出張所 東消防署 移転・ 拡充 前期 東部出張所 縮小 前期 三里出張所 拡充 前期 北消防署 新設 前期 南消防署 長浜出張所 移転・ 改築 前期 拡充 後期 消 防 署 所 再 編 構 想 ( 素 案 )
2014(平成 26)年4月 1日現在の消 防署所は 3本署7出張 所で,新 耐震基準に適 合し ていない署所 は,長浜 出張所(昭和 40 年築),中消防署(同 42 年築),江ノ口出張所(同 45 年築),春野出 張所( 同 49 年築),南 消防署(同 50 年築)であ り,再編整備の第 1弾 として,長浜 出張所と 春野出張所は (仮称)南 部分署として 統合する ことを決定し ,現在, ほぼ建設工事 が完了し , 2015(平成 27)年4月 からの開署を 目指して 準備を進めて おり, さらに,中 消防署と 江 ノ口出張所を 統合し ,北部地域の拠 点施設と して秦南団地(シキ ボウ跡地)に 建設予定 の(仮称)北 消防署の 基本設計を実 施中です 。 署 所 の 配 置 状 況 ( 平 成 26 年 4 月 1 日 現 在 ) 所在地 敷地面積 (㎡) 延床面積(㎡) 構造 建築年月 管内面積(k㎡) 高知市丸ノ内 1-7-45(5階) 10,700.00 12,225,57 RC造基礎免震構造 5階 H 22年 309.22 153.58 本 署 高知市本町4-1-27 552.22 1,878.15 RC造4階建(地下1階) S42年(H8改築) 3.36 旭出張所 高知市本宮町277-1 600.08 693.63 RC造3階建 S 58年 70.79 江ノ口出張所 高知市愛宕町3-10-22 881.20 624.21 S造2階建 S 45年(S50,H10増改築) 79.43 57.53 本 署 高知市高須砂地230-2 2,667.00 2,734.52 SRC造3階建 H 13年 37.06 東部出張所 高知市高須東町8-21 461.57 511.19 RC造3階建 H 14年 5.22 三里出張所 高知市仁井田4199-1 954.39 768.27 RC造2階建 H3年 15.25 98.11 本 署 高知市桟橋通2-1-43 1,304.91 1,949.45 RC3階建 S 50年 8.51 長浜出張所 高知市長浜4722-1 290.18 267.93 S造2階建 S 40年 12.97 西出張所 高知市朝倉南町8-35 1,000.15 1,693.02 RC3階建 S 62年 31.69 春野出張所 高知市春野町弘岡下2059-3 562.46 230.23 RC2階建 S 49年 44.94 中消防署管轄 署所一覧 (平成 26年4月1日現在) 南消防署管轄 消防局 東消防署管轄 署 所
11 (2) 消防車両 等の状況 本市の基本的 な車両配 置は,本署には 水槽付 消防ポンプ自 動車(以 下「タンク車」と い う。)・消防ポン プ自動 車(以下「ポンプ 車」という。)・高規 格救急 車(以下「救急車」と いう。)・指揮広報車・特殊消防車(救助工作 車・はしご車・水槽車・化学車・ボートトレ ーラー等)・予備ポ ンプ 車の6~ 10 台 ,出 張所 にはタンク車・ポ ンプ 車・救急車等の3 ~ 4台 , 消防 分団 に はポ ンプ 車 1台 がそ れ ぞれ 配置 さ れて おり ,2014(平成 26)年 4 月1 日 現在,常備消 防 85 台, 非常備消防 57 台の合 計 142 台の車 両を保有 しています。 国が示した ,市町 村が 目標とすべき 車両配置 や人員等の「消防 力の 整備指針(2000(平成 12)年1月 20 日消防庁 告示第1号)」(以下「 整備指針」と いう。)で は「市町村に おいて は,消防 を取り巻 く社 会経済情勢の 変化を踏 まえ,今 後とも ,住民 の生命,身体及び 財産 を守 る責 務 を全 うす る ため ,消 防 力の 充実 強 化を 着実 に 図っ てい く 必要 があ る。」 とされ てお り,市町 村 にお いて は, その 保 有す る車 両 配置 等の 消 防力 の水 準 を点 検し 整 備指 針を 目標として,地域の実 情に即した適 切な消防 体制を整備す ることが 求められてお り,本市 は,概ね適正 に配置さ れている状況 です。 (3) 消防水利 の状況 2014(平成 26)年4月1 日現在,市内 に公設消 火栓は 8,095 栓,防火 水槽は 424 基 を設 置しています 。消火栓 は上下水道局 の整備計 画に基づき,配水管の 新設や既設配 水管の取 替等に伴い, 年間およ そ 100 栓を設 置(付替 え等)してい ます。 消火栓の設置 は,配管 口径 75mm 以 上,120 メ ート ル間隔を目安 とし ,道 路の幅員や建 物等の状 況等に より,概ね適 正に配置 していると言 えます。 一方,防火水槽 は 1995(平成7)年度 に策定し た「高知市消防 水利整 備計画」(以下「水 利計画」という 。) に 基づき,市街地や 人口 密集地等を中 心に河川・プール等の自然 水利 を活 用で き ない 地区 で , 500m メッ シュ に 1基 を目 安と し ,年 間5 基 を設 置し , 最終 的に は 117 基の新 規設置を 目指したとこ ろではあ りますが,2005(平成 17)年度から 2012(平成 24)年 度 にか けて の 7年 間は 本市 の 財政 危機 に より 財源 の 確保 が厳 し く, 計画 ど おり の整 備が進んでい ない状況 にありました 。 水利計画に基づき設置されました耐震性防火水槽の 2014(平成 26)年 4 月 1 日現在 の設置数は 68 基で,水利計画策定以前に設置された耐震性防火水槽や土地開発行為に より設置された耐震性防火水槽を含めますと 148 基の耐震性防火水槽が設置されてい 水利種別 設置数 備考 消火栓 8,095 防火水槽 424 うち耐震性防火水槽148基 (注;消火栓は75mm以上,防火水槽は40㎥以上) 消防水利設置状況 (平成26年4月1日現在) タンク車 ポンプ車 救急車 救助工作車 はしご車 指揮車 水槽車 化学車 調査車 その他の車両 小計 消防局 2 2 3 1 2 1 16 27 中消防署 1 2 1 1 1 1 7 旭出張所 1 1 1 1 4 江ノ口出張所 1 1 1 1 4 東消防署 1 2 1 1 1 1 1 2 10 東部出張所 1 1 1 1 4 三里出張所 1 1 1 1 4 南消防署 1 2 1 1 1 1 1 3 11 長浜出張所 1 1 1 1 4 西出張所 1 1 1 1 1 5 春野出張所 1 1 1 2 5 合計 12 15 13 3 3 5 2 1 1 30 85 (A)指針台数 11 3 3 3 - 1 - (B)保有台数 13 3 3 5 2 1 1 充足率(B/A) 118% 100% 100% 167% - 100% - 20 27 135% 常備消防の車両配置数と整備指針充足率(平成26年4月1日現在)
ますが,2008(平成 20)年1月の旧春野町との合 併により市域が拡大したことなどにより,水利 計画の見直しを行っています。 (4) 通信指令 設備の状 況 現在の通信指 令システ ムは, 1999(平成 11)年 3月に 119 番通報 の受 信から出動ま での 時 間 短 縮 を 図 る こ と を 目 的 と し た 「 消 防 緊 急 通 信 指 令 シ ス テ ム 」 の 導 入 を 皮 切 り に , 2000(平成 12)年3月の「発信地表示シ ステム」,2001(平成 13)年3月 の「消防団緊急 伝達 システム」「順次指 令シ ステム」,2002(平 成 14)年3月の「無線シ ステ ム」,さら に 2005(平 成 17)年3月 には車両 の動態を管理 する「車 両動態位置管 理システ ム」など,様々なシ ス テムを追加し ,指令制 御装置でネッ トワーク 化を行い,あ らゆる災 害に迅速的確 な活動が 可能となるシ ステムを 構築してきま した。 2010(平 成 22)年 度に は ,あ んし んセ ンタ ー へ の移 転を 契機 に主 要 部 品を 更新 し, 現行 の通信指令シ ステムを さらに強固な ものとし ました。 現在,2015(平 成 27)年 度末を目標と して,2016(平成 28)年 5 月 31 日 のアナログ無 線の 使用期限まで に消防救 急無線のデジ タル化を 図るべく事業 を推進し ているところ です。
(5)
職 員数の状 況 本市 の消 防組 織 は,1948(昭和 23)年の 消防 組 織法 施行 によ り 自治 体 消防 とし て職 員 8 名で発足しま した。 1950(昭 和 25)年 に は 消 防 本 部 と 消 防 署 を 設置し 41 名 体制となり ましたが,町 村合併や 高度経済 成長期 等の社 会情勢の 変化に 対応す るため,1963(昭和 38)年の旭出張所 の開設を 皮切りに,長 浜出張所 (昭和 40 年)・東消防署 (昭和 45 年)・江ノ口 出 張所(昭和 46 年)・南 消防署(昭和 50 年)を順 次開設し,こ れに伴う 人員増も急激 に図られ てきました。 南消防署の開 設後も, 東部出張所 (昭和 54 年)・西出張所(昭和 62 年)・三里出張所 (平 成 3 年)の開 設,さらに 2008(平成 20)年の春野 町との合併に より春野 出張所を開設 し,緩 やかにではあ りますが 人員増が図ら れてきま した。 このように,本市の消 防 職員数は昭和 40 年代の 消防署所の新 設に併せ て急激に増加 し, その後も市域 の拡大や 人口動態の変 化などに 合わせ,その 都度増員 を図ってきま した。 2014(平成 26)年4月1 日現在の消防 局の組織 は,1 本 部4課3 本署7 出張所体制で ,職 員総数は 357 人ですが ,条例定数に 含まない 消防学校初任 科生や他 団体派遣職員 を除いた 実員数は 348 人(うち 再任用1人) となって います。 現在の条例定 数は 354 人のため実員 は6人下 回っています が,本市 が進めている 人員適 正化計画によ り,消防 局は 352 人を 目標とし ており実質4 人の欠員 となっていま す。 841 89103 171181 232 257 280311 333 354 354 S2325 S3840 S45 S46 S50 S54 S62H3 H8 H20 H26職員定数の変遷
年 度 整備数 年 度 整備数 平成7年度 8 平成17年度 0 平成8年度 6 平成18年度 3 平成9年度 6 平成19年度 2 平成10年度 3 平成20年度 2 平成11年度 5 平成21年度 3 平成12年度 4 平成22年度 1 平成13年度 5 平成23年度 1 平成14年度 5 平成24年度 0 平成15年度 3 平成25年度 5 平成16年度 6 合 計 68 (※設置目標数 117基) 水利計画に基づく耐震性防火水槽設置実績(6) 出動体制 の状況 2014(平 成 26)年 4月 1 日現 在の 本署 の人 員 及 び車 両等 の体 制は , 署 長以 下の 日勤 者を 含め 45 人前 後で3隊 編成により必 要な車両 を一度に3台 まで出動 させる体制を とってお り, 車両 は ポン プ車 2 台( 1台 は 予備 ), タン ク車 1台 , 救急 車1 台 の計 4台 と ,は しご 車や 救助 工 作車 な どの 特殊 車両 を 配備 し てい ます 。ま た ,出 張 所は ,所 長を 含 め原 則 22 人(東部出張 所と春野 出張所は例外 的に 13 人体制で1隊 編成,1 台運用)で2 隊編成に より2台まで 出動させ る体制をとっ ており,車両は原則ポ ンプ車1 台,タンク車1 台,救 急車1台の計 3台を配 備しています 。 本市,常備消防 の一般 的な建物火災 の出動体 制は,消防車両 8台( 直近の署所か らタン ク車3台,ポ ンプ車2 台,救助工作 車1台, 救急車1台, 指揮車1 台)に平均 29.2 人が 乗車 し出 動 して いる 状 況で す。(車 両 が署 所を 離れ てい た 場合 は, 車 両動 態位 置 管理 シス テムにより直 近の車両 を呼び出しま す。) 現状の災害対 応隊は,火災対応 17 隊,救急対 応 10 隊(うち 専任救急 隊3隊)の最大 で 20 隊であり,通 常の建 物火災で二次 出動とな れば 20 隊中 11 隊が不 在となるため ,単発 の救 急出 動 には 対応 で きて も, 続 発す る建 物 火災 等へ の 対応 は困 難 な状 況と な って いる。 一方,整備指針に よりま すと,消防車1台 当たり の隊員数は5 人,救助工 作車には5人 , 指揮車には3 人となっ ていますが,本 市の建 物火災「第 1 次 出動」8台に要する 乗車人員 は 36 人が必 要となり7 人不足してい ることに なります。逆 に本市の 平均的な 29 人の出動 人員を整備指 針に当て はめた場合,出動台数 は 6.7 台とな り,現状 の出動体制は 整備指針 に示す台数, 人数を満 たしていると は言えな い状況です。 出動車両名 出動台数 出動人員 出動人員から逆算 した必要台数 出動台数から逆 算した必要人員 水槽付消防 自動車(タンク車) 3台 11.1人 2.2台 15人 消防ポンプ 自動車(ポンプ車) 2台 6.6人 1.3台 10人 救助工作車 1台 4.5人 0.9台 5人 高規格救急車 1台 4人 1.3台 3人 指揮車 1台 3人 1台 3人 合 計 8台 29.2人 6.7台 36人 一般建物火災の第1次出動体制と整備指針からの逆算 総数火災対応 火災救助 火災救急 専任救急 タンク車 ポンプ車 救助工作車 救急車はしご車水槽車 化学車火災対応 救急対応 中消防署 2 1 1 1 1 1 1 1 1 江ノ口出張所 2 2 1 1 1 2 ① 旭出張所 2 2 1 1 1 2 ① 東消防署 3 2 1 1 1 1 1 1 1 2 1 東部出張所 1 1 1 1 1 1 ① 三里出張所 2 2 1 1 1 2 ① 南消防署 3 2 1 1 1 1 1 1 1 2 1 長浜出張所 2 2 1 1 1 2 ① 西出張所 2 2 1 1 1 1 2 ① 春野出張所 1 1 1 1 1 1 ① 合計 20 1 4 12 3 10 10 2 10 3 2 1 17 3⑦ 隊別 車両別 災害別最大数 署所
15 (7) 救急 体制の状 況 本市の 基本的な 救急隊の編成 は,本署 4名(専属救 急隊;救 急救命士2名 配置),春 野・ 東 部 を 除 く 出 張所 3 名( 兼 任 消 防 隊 ;救 急 救命 士 1 名 配 置 ), 春 野 出張 所 4 名 ( 兼 任消 防 隊;救急救命士2名 配 置),東部 出張所4名( 兼任消防隊;救急救 命 士1名配置 )となって います。 1991(平成3)年 4月に救急救 命士法が 施行され ,救急救 命士 は「医師 の指示の もと 」一 定 の 医 療 行 為 が 実 施 で き る こ と と な り , 救 急 業 務 を 取 り 巻 く 環 境 は 大 き く 変 化 し ま し た 。 救急現場に居 合わせる 可能性の高い 一般市民(バイスタン ダー)へ の応急手当の 啓発も 活発となり,救命士制 度とも相まっ て救命率 が格段に向上 するとと もに,救急救 命士はも とより救急隊 員に求め られる市民の 期待は大 きなものとな りました 。 本市では,救 急救命 士法施行以来, 救 急 救 命 士 の 育 成 に 取 り 組 み , 2014(平 成 26)年4月1 日現在 60 名の救急救命 士が 在職していま すが,有 資格者の約 27%に あたる 16 名は管 理的 な立場などと なっ ており,有資 格者の約 73%にあたる 44 名が3交替制 の勤務シ フトで 10 台の救 急車を高度運 用させて いる状況です 。 4 火災予防行政の現状 (1) 火災予防 査察の状 況 2013(平成 25)年 4 月 1 日現在の本市 の防火対 象物数は 10,362 件であ り,ここ 10 年 で 3割程度増加 していま すが,防火対 象物に対 する火災予防 査察の実 施状況は,年 1,200~ 1,600 件程度 で,実 施率 は 12.4~ 18.4%で年々 低下して います。 実 施 率 の 伸 び な い 理 由 と し て は,複合ビ ルなどの 高 層建築物が 増加し,一 つの査察 に 多くの時間 を費やすこと や,多 様 化する災害 事 象 へ の 対 応 の た め 隊 員 の 教 育 訓 練 の 時 間 を 多 く と ら な け れ ば な ら な い こ と な ど が 影 響 し て い ると考えられ ます。 (2) 火災調査 の状況 消防法第 31 条には,「 消防長又は消 防署長は 、消火活動 をなすとと もに火災の原 因並び に 火 災 及 び 消 火 の た め に 受 け た 損 害 の 調 査 に 着 手 し な け れ ば な ら な い 。」 と 規 定 さ れ て お り,火災調査 は火災予 防のための重 要な事務 として消防に 課せられ ているととも に,消火 活動と並行し て実施し なければなら ないもの となっていま すが,本 市では前述し たとおり 30 29 34 36 40 42 40 40 39 44 3 6 7 8 11 7 11 15 17 16 h16 h17 h18 h19 h20 h21 h22 h23 h24 h25 人数 年度 実働救命士と実働以外の救命士の状況 実働救命士数 実働以外の救命士数 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 防火対象物数 7,953 8,234 8,771 9,289 9,408 9,559 9,653 9,855 10,148 10,362 査察実施件数 1,240 1,516 1,393 1,486 1,608 1,539 1,195 1,272 1,506 1,429 査察実施率 15.6% 18.4% 15.9% 16.0% 17.1% 16.1% 12.4% 12.9% 14.8% 13.8% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000
防火対象物数と査察実施件数
防火対象物数 査察実施件数 査察実施率「整備指針」の人 数を 下回る活動隊 員しか 配置できてお らず,火 災調査が後回 しにな っている現状 です。 本市の火災件 数は,年 間 150 件前後 で推 移しており ,そのう ち 建物火災の発 生率は 60%程度で ,建物火 災 件数が本市の 全火災 件 数 の 増 減 に 直 結 し て い る と い っ て も 過 言ではありま せん。ま た,建物火災の 延焼 率は緩やかに 増加して いる状況です 。 (3) 危険物 施設の状況 本市の危険物 施設数は , 2007(平成 19)年の 1,002 施設をピ ークに2 ~3%の割合 で減 少しています 。 2013(平成 25)年4月1 日現在の危険 物施設は ,移動タンク 貯蔵所が 203 施設(全 体の 23.7%)と最も 多く,以 下地下 タンク貯蔵所 166 施設 (同 19.4%),給油 取扱所 157 施設 (同 18.3%),屋外タン ク貯蔵 所 109 施設( 同 12.7%)と続 いており,こ の4施設 で全体 の 74.1%を占 めており ,移動 タンク貯蔵所 以外は急 激な 減少傾向にあ ります。 5 消防団の現状 (1) 消防団員 数の推移 等 全国の消防団 員数は ,消防の常備化(市 町村 が消防本部及 び消防署 を設置するこ とをい う。)や 高 齢化 の進 展 , 就業 形態 の 変化 等 に伴 い減 少傾 向 が続 い てお り, 過去 に は約 200 万人いた消防 団員が 2007(平成 19)年には 90 万人を割り込 むという 危機的な状況 に陥っ ています。 こうした中 ,2013(平 成 25)年 12 月 に「 消防 団を中核とし た地域防 災力の充実強 化に関 する法律( 平成 25 年 法 律第 110 号)」(以下「 消防団を中核 とした法 律」という。)が制 定 され,消防団 を充実強 化することを もって地 域の防災体制 の強化を 図っていくこ とを目的 に,消防団を「将来に わたり地域防 災力の中 核として欠く ことので きない代替性 のない存 在」と規定し ,消防団 への加入促進 について も積極的な取 り組みを 行っていくこ ととされ ました。 本市の状況を 見ますと ,2005(平成 17)年と 2008(平成 20)年 に団員数 が増加してい ます が,これは旧の 鏡村及 び土佐山村,旧 の春野 町との合併に よるもの で,実質の増員 とは言 943 932 909 1,002 984 934 901 879 858 854 458 482 562 545 588 567 504 500 525 491 0 200 400 600 800 1,000 1,200 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 年
危険物施設数と立入検査実施件数の推移
危険物施設数 立入検査実施件数17 えませんが ,全国的 に消 防団員数 が減少し ている 中で, 2008(平成 20)年以降 800 人前後 (定数 900 人 ) を 維 持 し て い る も の の , 2014(平成 26)年 4月1 日現在の 平均年 齢は 46.93 歳で 年々上昇 している状況 です。 (2) 消防団屯 所の状況 本市は,1団本部 32 分団 13 部の 非常備消 防体制となっ ており,分団屯所も建 築年月日 の 古 い も の から 順 次 建て 替 え を 行 って お り , 2012(平 成 24)年 度 か らは 南 海 ト ラ フ地 震 対 策として,こ れまで年 間1か所の更 新整備で あったものを ,1981(昭 和 56)年以前 に建築さ れ た 旧 耐 震 基 準 で 津 波 浸 水 が 想 定 さ れ る 屯 所 を 優 先 に 年 間 2 か 所 を 更 新 整 備 す る こ と と しました。 2014(平成 26)年 4月 1 日現在,旧耐 震基準 で早急に建て 替えが必 要な屯所は4 か所と なっています が,南海 トラフ地震が 発生した 場合,津波被 害等によ り地域の防災 拠点とし て の 機 能 が 果 た せ な い 恐 れ の あ る 新 耐 震 基 準 に 適 合 し て い る 分 団 屯 所 に つ い て も 早 急 に 移 転 建 て替えを推進 していか なければなり ません。
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自主防災組織等の現状
本市は過去に 相次いだ 大規模災害の 教訓を基 に,被害軽減 のために 地 域の住民によ る自 主防災組織の 育成に取 り組んできま した。 2011(平成 23)年3月 11 日に発生し ,未曾有 の 被害をもたら した東日 本大震災を契 機に 市民の防災意 識は非常 に高まり,消 防の担う 役割も大きく なったこ とから,それ まで実働 消防隊や実働 救急隊が 出動に配慮し ながら,あるいは災害 対応を停 止して,地域 に出向い て対応してい た防災訓 練の指導など が,実働 隊 の 本 来 業 務 に 支 障 き た す 状 態 と な っ て き た た め,2013(平成 25)年度 から警防課に 防災担当 と 救命講習担当 を配置し ,現場活動を 確保しつ つ 「共助」の核 となる自 主防災組織等 をはじめ と する市民の防 災意識の 向上に努めて きました 。 2014(平成 26)年4 月 1 日現在の 高知市の 自 主防災組織数 は 665 団 体で結成率 は 87.0%で すが,本市は 2014(平 成 26)年度末 までに自 主 防災組織率 100%を目 指しており, 今後はさ ら に防災訓練や 防災講習・救命講習な どの需要 が 高まる状況が 考えられ ます。 919,105 908,043 900,007 892,893888,900885,394 883,698 879,978 874,193 868,872 602 664 652 655 806 791 796 796 816 808 0 500 1,000 840,000 860,000 880,000 900,000 920,000 940,000 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25全国の団員数と高知市の団員数の推移
全国 高知市 51 65 98 124 132 137 119 144 128 215 0 100 200 300 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25防災訓練等実施状況
279 249 269 269312 322 311 287 331 394 0 200 400 600 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 年救命講習等実施状況
分団名 建築年 構造 備考 春野南分団 S52年 ブロック造2階建 H27年度移転予定 江ノ口分団 S54年 鉄骨3階建 初月分団 S55年 鉄骨2階建 布師田分団 S55年 鉄骨2階建 H27年度移転予定 旧耐震基準で建設された消防分団屯所第3章
消防の課題
1 早急な署所の再編整備 整備計画 1999 で計 画 した消防署所 の適正配 置は,市町村 合併など の消防力整備 に係る 要因の変化に より大き く遅延しまし た。 この間,鉄道高架・幹 線道路の整備 拡充をは じめ南海トラ フ地震の 切迫など社会 情勢も 変化し,さら に車両動 態位置管理シ ステムの 導入や大量退 職と火災 件数の減少に よる消火 技術の継承な ど,消防 内部の状況も 大きく変 化してきまし た。 南海トラフ地 震の発生 確率が刻々と 高まって いるなか,人口動態 の 変化や道路交 通網の 発展,南海トラフ 地震 発生時の防災 拠点施設 の整備,災害対応 の経 験不足を補う 実践的訓 練が反復でき る施設の 整備などを総 合的に検 討するととも に,再編 構想策定以降 に新たに 発生した市民 ニーズを 踏まえ,今後の消 防行 政を取り巻く 環境変化 も想定した上 で,早急 な消防署所の 再編整備 が必要となっ ています 。 2 大量退職等による技術の継承 現在,消防行 政を取り 巻く全国的な 共通の課 題として,昭和 40 年 代 に大量に採用 した 団 塊 世 代 の ベ テ ラ ン 職 員 が 退 職 し た こ と に よ り , 現 場 活 動 能 力 の 低 下 , 特 に 安 全 管 理 面 が 危 惧 されています 。 本市でも同様に 2004(平成 16) 年度から 2013(平成 25)年度の過 去 10 年間で全体の 41.2%にあた る 145 名 の職員が 入れ 替わるこ ととなりまし た。 こ の う ち 定 年 退 職 以 外 の 勧 奨 退職等による 退職者数 が 65 名と 退職者全体 の 44.9%を 占めるこ と と な り , 後 述 す る 慢 性 的 な 欠 員状態の一因 となりま した。 10 年前と現在 の職員の 年齢構成と勤 続年数を 見てみますと ,10 年前 の平均年齢は 43.3 歳ですが現在は 38.0 歳と5歳ほど 若く,特 に 40 歳以上の構成を 見てみますと ,10 年前 は全職員の約 58%(206 人)を 占 め て い ま し た が , 現 在 は 約 43%(154 人)とな っ ています。 また,10 年前の勤 続年 数の平 均 は 21.4 年 で し た が , 現 在 は 16.9 年と 経験年数 も少 なくなっ ています。 0 5 10 15 20 19 歳 21 歳 23 歳 25 歳 27 歳 29 歳 31 歳 33 歳 35 歳 37 歳 39 歳 41 歳 43 歳 45 歳 47 歳 49 歳 51 歳 53 歳 55 歳 57 歳 59 歳 人数 職員の年齢構成 平成26年4月1日現在 平成16年4月1日現在 16 10 21 13 15 20 13 13 10 15 3 7 15 5 7 3 6 2 12 1 人数 年度 退職者数の推移 0 5 10 15 20 25 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 16 10 21 13 15 20 13 13 10 15 11 7 5 6 4 11 8 3 3 7 定年退職と定年退職以外の退職者数 退職者数 うち定年退職以外19 こうした状況 の中,前 述した 火災件数の減 少も重な り,いわ ゆ る ベ テ ラ ン 職 員 が 現 場 活 動 に よ り 培 っ て き た 危 険 予 知 能 力をはじめと する知識 や技術, 特 に 安 全 管 理 面 な ど を 若 年 職 員 に 継 承 し て 行 く こ と が 大 き な課題となっ ています 。 3 欠員による人員不足 欠員の生じる 大きな要 因は,消防職 の特殊性 にあります。 消防職員は,採用後,消防学校に入 校し,消 防職員に必要 な「社会 情勢の変化や 技術の 発展に的確に 対応する ために,住民 から期待 される水準を 満たす消 防に係る知識 及び技能 の効率的かつ 効果的な 習得を図り,もって適 切公正,安全 かつ能率 的に業務を遂 行できる よう,その資質を 高める ことを目的と する。」(消 防学校の教育 訓練の基 準第 2 条)とした , 約6か月間(800 時間)の基礎的な教 育訓練と ,救急業 務に必要 とな る約2か月間(250 時 間)の専門的な 教育訓 練を受けさせ なければ ならず,さらに,約 4 か月間の仮配 属期間を 経て正式配属 されるこ ととなります 。 すなわち,採 用後1年 間は教育期間 として定 数外の位置付 けとなる ことから,翌 々年度 の定年退職予 定者数に 応じた採用を 行ってい ますが,早期 退職者等 が出てきた場 合には1 ~2年間の欠 員が生じ ることとなり ます。 1999(平成 11)年度以前 は,新規採用 職員は条 例の定数内と して位置 付けられてお り,多 いときには 20 名近 くが 8か月間不在 となって いましたが, 2000(平 成 12)年度から は定数 外で採用(前倒 し採用)することとな り,この 年から 2005(平成 17)年 度までは2~ 3名の 欠員を維持で きたため ,最大の災害対 応隊 21 隊(当時;3署6 出張所;火災対応隊 18 隊・ 救急対応隊3 隊(兼任6 隊))を確保 できる状況 でした。 2006(平成 18)年度から 2012(平成 24)年度まで は,消防車 1~4台 の 人員にあたる 5~ 17 名 の欠 員状 態 が続 き ,他 の署 所 から 応 援を 得や すい 中 消防 署 の消 防隊 2隊 を 1隊 に減 0 10 20 30 40 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 人数 年数 職員の勤続年数 平成26年4月1日現在 平成16年4月1日現在 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 定数 333 333 333 352 352 352 352 352 352 352 実員数 331 326 323 341 345 335 343 347 351 348 欠員数 2 7 10 11 7 17 9 5 1 4 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 305 310 315 320 325 330 335 340 345 350 355人 各年度4月1日現在 *平成20年度以降の定数は人員適正化計画に定められた人数 (条例定数は354人)
欠員の状況
じ,何とか消 防力を維 持してきまし た。 2013(平成 25)年 度 には ,定 数 がほ ぼ 充足 した こと と ,東 日 本大 震災 以降 は 防災 訓 練指 導や救命講習 指導等の 需要の高まり もあり,それまで実働 消防隊や 実働救急隊が 本来業務 の 合 間 を 縫 っ て 対 応 し て き た 防 災 訓 練 や 救 命 講 習 を 担 当 す る 新 た な 係 の 設 置 が 必 要 と な り,災害対応 隊を 1 隊 減じたままの 体制とせ ざるを得ませ んでした 。 さらに,2014(平成 26)年度には ,消防車 1 台 分の4名の欠 員が生じ たものの,「消防団 を中核とした 法律」の 制定や,類焼 火災の増 加や新たな業 務等の増 加により消防 団係や火 災調査係の増 員を図ら ざるを得ず,災害対応 職員を減じる とともに ,必要最低限 の人員で 運用している 指揮班や 通信班に人員 を配置で きないままと なってお り,職員一人 にかかる 業務と責任は さらに厳 しいものとな っていま す。 こ う し た 状 況 を 脱 却 す る た め , 早 期 退 職 予 定 者 の 希 望 調 査 等 を 実 施 す る な ど 極 力 欠 員 が 生 じ る 期 間 を 短 縮 す る よ う 努 めていますが ,この 間 の職員一人 ひ と り に か か る 負 担 は 計 り 知 れ ないものとな っており ,大量退職 に 伴 う 現 場 活 動 能 力 の 低 下 や 安 全 管 理 面 の 懸 念 か ら も 早 急 に 欠 員の解消が必 要となっ ています。 4 消防学校等への派遣研修等による人員不足 消防組 織法第 52 条には,「消 防 職 員 及 び 消 防 団 員 に は , 消 防 に 関 す る 知 識 及 び 技 能 の 習 得 並 び に 向 上 の た め に , そ の 者 の 職 務 に 応 じ , 消 防 庁 に 置 か れ る 教 育 訓 練 機 関 又 は 消 防 学 校 の 行 う 教 育 訓 練 を 受 け る 機 会 が 与 え ら れ な け れ ば な ら ない。」と規 定されてい ます。 本市におい ても,前述 した救 急 救 命 士 の 養 成 研 修 に 年 間 3 名 6 か 月 間 の 派 遣 研 修 を は じ め,救急救命士 の再教 育(2年 ごとに 128 時 間)や 消 防大学 校,高知県消防 学校等へ の派遣 研修,さらには 消防業務 に必要 な 運 転 免 許 や 潜 水 士 免 許 等 の 資格取得など,いわゆる 消防に 関 す る 知 識 及 び 技 能 の 習 得 並 び に 向 上 の た め に 年 間 延 322 件 名 人 数 期 間 (日 ) 延 日 数 消 防 大 学 校 専 科 教 育 ( 幹 部 科 ) 1 50 50 高 知 県 消 防 学 校 幹 部 教 育 ( 幹 部 科 ) 3 10 30 高 知 県 消 防 学 校 専 科 教 育 ( 警 防 科 ) 3 15 45 消 防 大 学 校 専 科 教 育 ( 新 任 教 官 科 ) 1 12 12 消 防 実 務 研 修 会 8 1 8 警 防 業 務 リ ー ダ ー 講 習 会 2 1 2 安 全 運 転 中 央 研 修 ( ひ た ち な か 市 ) 1 5 5 安 全 運 行 技 術 指 導 員 に よ る 実 地 研 修 16 1 16 ド ラ イ バ ー 交 通 安 全 講 習 6 1 6 ド ラ イ ビ ン グ ス ク ー ル 6 1 6 機 関 員 育 成 研 修 30 1 30 消 防 車 両 安 全 運 行 研 修 13 1 13 機 関 員 消 防 長 指 定 研 修 33 1 33 消 防 大 学 校 専 科 教 育 ( 救 助 科 ) 1 50 50 高 知 県 消 防 学 校 専 科 教 育 ( 救 助 科 ) 2 31 62 消 防 大 学 校 講 習 会 ( 高 度 ・ 特 別 高 度 救 助 コ ー ス ) 1 15 15 消 防 大 学 校 講 習 会 ( 指 揮 隊 長 コ ー ス ) 1 9 9 消 防 大 学 校 講 習 会 ( NBCコ ー ス ) 1 12 12 Ci救 助 訓 練 潜 水 士 1 6 6 潜 水 技 術 研 修 3 5 15 潜 水 士 資 格 取 得 前 研 修 13 2 26 潜 水 士 資 格 取 得 後 研 修 9 2 18 救 急 救 命 士 研 修 ( 東 京 ・ 九 州 ) 3 186 558 高 知 県 消 防 学 校 専 科 教 育 ( 救 急 科 ) 4 51 204 災 害 医 療 図 上 訓 練 2 1 2 災 害 医 療 従 事 者 研 修 ( MCLS研 修 ) 2 1 2 消 防 大 学 校 専 科 教 育 ( 危 険 物 科 ) 1 32 32 消 防 大 学 校 講 習 会 ( 違 反 是 正 特 別 講 習 ) 1 5 5 高 知 県 消 防 学 校 専 科 教 育 ( 予 防 査 察 科 ) 3 12 36 京 都 市 消 防 学 校 専 科 教 育 ( 予 防 2 課 程 ) 1 5 5 火 災 調 査 特 別 研 修 9 9 81 酸 素 欠 乏 ・ 硫 化 水 素 危 険 作 業 主 任 者 技 能 講 習 会 9 3 27 二 級 小 型 船 舶 操 縦 免 許 取 得 12 4 48 小 型 移 動 式 ク レ ー ン 運 転 技 能 講 習 6 3 18 玉 掛 け 技 能 講 習 6 3 18 自 動 車 運 転 免 許 取 得 ( 中 型 8 t 限 定 解 除 ) 24 5 120 自 動 車 運 転 免 許 取 得 ( 中 型 ) 15 20 300 自 動 車 運 転 免 許 取 得 ( 大 型 ) 6 20 120 無 線 第 一 級 陸 上 特 殊 無 線 技 士 養 成 課 程 2 11 22 潜 水 士 免 許 試 験 8 1 8 潜 水 士 受 験 準 備 講 習 会 8 2 16 救 急 救 命 士 国 家 試 験 3 1 3 救 急 救 命 士 国 家 試 験 特 別 対 策 集 中 講 座 2 3 6 救 急 救 命 士 就 業 前 病 院 実 習 3 20 60 救 急 救 命 士 気 管 挿 管 実 習 5 15 75 救 急 救 命 士 再 教 育 41 5 205 331 650 2440 高 知 県 消 防 学 校 専 科 教 育 ( 救 助 科 ) 教 育 支 援 1 31 31 高 知 県 消 防 学 校 教 育 支 援 116 1 116 448 682 2587 ( 平 成 25年 度 実 績 ) 教 育 研 修 等 に よ る 職 員 の 不 在 資 格 警 防 運 転 潜 水 救 急 区 分 警 防 運 転 救 助 潜 水 研 修 予 防 救 急 小 計 合 計 派 遣 3.9 3.7 3.6 3.6 3.5 4.1 4 4 3.9 3.8 3 3.5 4 4.5 H21 H22 H23 H24 H25
消防車両等の平均乗車人員
火災出動時の平均乗車人員 救助出動時の平均乗車人員21 人の職員を派 遣すると ともに,高知 県消防学 校への支援教 官として 年間延 117 人 を派遣し ており,教育研 修・資 格取得・支援教 官の派 遣等に係る延 448 人の 不在延日数は 合計で年 間 2,587 日間 となり,これを1年間 に換算す ると 1 日当た り 7.1 人 が常時何らか の研修等 に派遣されて おり,一 時的に災害対 応隊を減 じるなどで対 応してい る状況です。 5 予防行政の課題 市内 10,362 件の防火対 象物の査察実 施率は 13.8%の 1,429 件で,こ のうち,何らかの 違反が認めら れる対象 物数は 1,129 件で違反 率は過去最高 の 79.0% に上っていま す。 高 齢 化 の 進 展 に 伴 う 社 会 福 祉 施 設 な ど の 急 増 (10 年 前の 16 倍)に より,2006(平 成 18)年 に 発 生 し た 長 崎 県 大 村 市 グ ル ー プ ホ ー ム 火 災 (7 人 死 亡 )を は じ め , 社 会 福 祉 施 設 等 で の 火 災 が 増 加 し , 死 者 が 多 数 発 生 す る な ど 社 会 的 な 影 響 は 大 き く , 消 防 法 が 改 正 さ れ , 防 火 対 象 物 へ の 立 入 検 査 や 防 火 指 導 , 違 反 是 正 の 推 進 な ど 予 防 体 制 の 強 化 は 急 務 と な っ ています。 危険物施設に 対する立 入検査の実施 状況は, 年 500 件前後で実 施率 は 56%程度,そ の う ち 違 反 の あ る 施 設 は 27%程度で推 移してお り, 防 火 対 象 物 の よ う に 違 反 率は増加して いません が, ひ と た び 災 害 が 発 生 す る と 大 き な 被 害 を も た ら す 可 能 性 の あ る 施 設 で あ る ため,全施設 への立入 検査 の 実 施 と 違 反 施 設 へ の 適 切 な 改 善 指 導 を 実 施 で き る 体 制 の 強 化 も 急 務 と な っています。 こうした 状況 は,予 防 行政を取 り巻 く全国 的 な課題と なっ ており , 本市にお いて も防 火 ・ 防 災 管 理 制 度 や 防火 対 象 物 表 示 制 度 , さら に は , 違 反 対 象 物 の公 表 制 度 の 適 切 な 運 用 に よ る 防 火 対 象 物 の違 反 是 正 の 徹 底 等 , 総合 的 に 防 火 ・ 防 災 対 策を 推 進 す る こ と が 必 要となってい ます。 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 査察実施件数 1,240 1,516 1,393 1,486 1,608 1,539 1,195 1,272 1,506 1,429 違反対象物数 638 852 970 994 1,229 1,155 916 967 1,128 1,129 違反率 51.5% 56.2% 69.6% 66.9% 76.4% 75.0% 76.7% 76.0% 74.9% 79.0% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800