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Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的この調査は いなべ市が 豊かなくらしとお互いを尊重するまちづくり に向けての事業を進める上での基礎資料を得るために実施しました 意識だけでなく生活実態や生活要求も把握しながら まちづくりの観点を踏まえた人権教育 人権啓発に関わる課題を検討するものとしました 2 調査の対

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(1)

豊かなくらしとお互いを尊重するまちづくりに関する

調 査 報 告 書

【ダイジェスト版】

三重県いなべ市

Ⅰ 調査の概要

Ⅱ 調査結果より

1.家庭の生活に関する実態と意識

2.地域の生活に関する実態と意識

3.社会や地域問題に対する住民の意識

Ⅲ 住民の生活・意識とまちづくりの課題

(2)

[地域別構成] 大安 33% 藤原  17% 北勢 31% 員弁 19% [男女別構成] 男性 46% 女性 54% 34% 5% 2% 3% 3% 3% 4% 6% 9% 15% 20% 25% 26% 0% 10% 20% 30% 40% 特にない その他 学校に行きたがらない 他の子どもからのいじめ 友達ができない 男女交際 病気がちなどの健康 携帯電話の料金や使い方 成績がよくない ゲームばかりしている しつけがうまくできない 進学や就職 登下校の安全

1 調査の目的

この調査は、いなべ市が「豊かなくらしとお互いを尊重するまちづくり」に向けての事業を進める上での基礎 資料を得るために実施しました。意識だけでなく生活実態や生活要求も把握しながら、まちづくりの観点を踏ま えた人権教育・人権啓発に関わる課題を検討するものとしました。

2 調査の対象・時期・方法

2006(平成 18)年 8 月 1 日現在でいなべ市にお住まいの 20 歳以上の方 36,143 人の中から無作為で選び出した 5,000 人を対象として、同年 9 月、郵送による質問調査法により実施しました。

3 回答状況

1)回答者数 3,158人(回答率 63.2%) 2)回答者の属性

1.家庭の生活に関する実態と意識

【問】あなたと同居している家族は、どのような構成ですか。 【問】子どものことで心配なことはありますか。 (複数回答可) [全 体] [年代別] 第1位 第2位 第3位 第4位 第5位 特にない 子どもが 乳幼児 しつけ (30%) 登下校の 安全 (21%) ゲームの し過ぎ (11%) 健康 (8%) 友達が できない (4%) 43% 子どもが 小学生 登下校の 安全 (37%) ゲームの し過ぎ (24%) しつけ (23%) 進学や 就職 (16%) 成績 (11%) 28% 子どもが 中学生 進学や 就職 (41%) 登下校の 安全 (28%) ゲームの し過ぎ (22%) しつけ (18%) 成績 (14%) 27% 子どもが 高校生 進学や 就職 (49%) 登下校の 安全 (22%) しつけ (14%) 成績 (13%) 携帯電話 の使い方 (12%) 30% 左 の グ ラ フ で 見 ら れ る ように、全体の約4割が二 世代・三世代家族となって います。 また、暮らし向きを伺う 問 いに「 生活に 余裕があ る」と答えたのは二世代・ 三世代家族の方が多く、逆 に「生活に余裕がない」と 答 えたの は核家 族の方が 多くなっています。 全体の約3分の1の家庭に 18 歳未満の子どもがいます。 その中で子どもが乳幼児の場合は「心配なことは特にない」 の比率が高く、小学生では「登下校の安全」が、中高生では 進学や就職など「進路問題」の比率が高くなっています。 非常に苦しい 少し苦しい ふつう 少しは余裕 暮らしは かなり余裕 【全体】 0 20 40 60 80 100% 3% 21% 20% 13% 34% 9% 4% 17% 39% 10% 20% 10% 4% 16% 30% 13% 28% 9% 5% 9% 24% 26% 31% 5% 11% 47% 9% 17% 11% 5% 4% 夫婦のみ 16% 核家族 32% 二世代 12% 三世代家族 27% その他 9% 単身世帯 [年齢別構成] 40歳代 16% 50歳代 20% 60歳代 20% 24% 20歳代 9% 11% 70 歳以上 30 歳代

Ⅰ 調査の概要

Ⅱ 調査結果

(3)

いない 83% いる 17% 在宅 78% 病院 10% 施設 11% その他 1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 配偶者 34% 父母 10% ←  3%兄弟姉妹 同居の子 46% 別居の子   2%→ ←その他 5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 14% 2% 1% 2% 3% 5% 5% 6% 6% 7% 12% 12% 14% 16% 17% 17% 21% 26% 31% 31% 42% 0.2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 特にない その他 配偶者や恋人からの暴力 子どもや高齢者への虐待 商売がうまくいかない 仕事が見つからない 通勤時間がかかる 家業に後継者がいない 相談相手が少ない 労働時間が長い 近所づきあい 借金・ローンの返済 子どもや自分の結婚 子育てや子どもの進路 物価が高い 家族の病気やけが 高齢者や病人の介護 収入・給料が少ない 年金 医療費が高い 税金が高い 自分の老後 【問】あなたと同居している家族に、高齢(65 歳以上)のために介護や世話の必要な方はいますか。 【問】その方は、どこで生活していますか。 【問】「在宅」の場合、主に誰が介護や世話をしていますか。 【問】あなたやあなたの家庭で、日ごろ何とかしなければならないと思っていることは何ですか。 (複数回答可) [全 体] [年齢別] 第1位 第2位 第3位 20 歳代 収入が少ない (33%) 税金が高い (29%) (27%) 結婚 30 歳代 税金が高い (31%) 収入が少ない (30%) 子育てや子の進路(26%) 40 歳代 子育てや子の進路(40%) 自分の老後 (33%) 税金が高い (31%) 50 歳代 自分の老後 (56%) (36%) 年金 税金が高い (33%) 60 歳代 自分の老後 (53%) 医療費が高い (45%) 税金が高い (33%) 70 歳以上 自分の老後 (45%) 医療費が高い (33%) 税金が高い (26%) [暮らし向き別] 第1位 第2位 第3位 かなり 余裕 自分の老後 (22%) 子育てや子の 進路(17%) 税金が高い (17%) 少しは 余裕 自分の老後 (36%) 税金が高い (26%) 医療費が高い (21%) ふつう 自分の老後(40%) 医療費が高い (28%) 税金が高い (27%) 少し 苦しい 自分の老後 (49%) 収入が少ない (43%) 税金が高い (38%) 非常に 苦しい 収入が少ない (59%) 自分の老後 (47%) 医療費が高い (46%) いなべ市では6分の1の家庭に 介護や世話の必要な人がおり、そ の8割が在宅での介護となってい ます。そして主に介護をしている のは同居の子と配偶者であり、こ れらのことは、地域や暮らし向き 別による大きな差はありません。 家庭における生活要求の特徴は、第一に高齢者問題です。「自分 の老後」については、年齢が高いほど比率も高くなっています。 第二は経済的な問題です。若年層では「収入が少ない」の比率が 高く、年齢層が上がると「医療費が高い」の比率が高くなっていま す。また、「税金が高い」はどの年齢層においても高い比率となっ ています。 特定の年齢層で比率が高くなっているのは、「子育てのこと」(30 歳代・40 歳代)や「結婚のこと」(20 歳代)などです。 暮らし向き別では、「自分の老後」のこと は暮らし向きに関係なく、関心が高くなって います。 「税金が高い」「医療費が高い」は、いず れも暮らし向きが苦しいほど比率が高くな っています。

(4)

7% 3% 6% 10% 12% 12% 16% 16% 22% 38% 0% 10% 20% 30% 40% その他 病人や高齢者の介護 家事・育児で忙しい 病気がちである 参加の仕方がわからない 他にやりたいことがある 高齢である 一緒に活動する仲間がいない 関心がない 仕事が忙しい 36% 2% 1% 1% 2% 2% 2% 4% 7% 7% 8% 8% 10% 19% 36% 0% 10% 20% 30% 40% 特に参加していない その他 青年団・青年団体 人権教育・啓発 青少年育成 障害者団体 消防団・自警団 婦人会・女性団体 子ども会 ボランティア スポーツ団体 PTA・保護者会 教養・趣味のサークル 老人クラブ・高齢者団体 町内会・自治会

2.地域の生活に関する実態と意識

【問】あなたが住んでいる地域で、次のことはこの 10 年間でよくなったと思いますか。 【問】あなたは現在、地域でどのような活動に参加していますか。 (複数回答可) 第1位 第2位 第3位 特にない 20 歳代 町内会・自治 会 (8%) スポーツ団体 (8%) 青年団・青年 団体(4%) 74% 30 歳代 町内会・自治会 (41%) 子ども会 (27%) PTA・保護者会(24%) 35% 40 歳代 町内会・自治会 (51%) PTA・保護者会(28%) 子ども会 (18%) 27% 50 歳代 町内会・自治 会 (49%) ボランティア (9%) 趣味等のサー クル(9%) 37% 60 歳代 町内会・自治会 (37%) 老人クラブ等 (28%) 趣味等のサークル(16%) 32% 70 歳以上 老人クラブ等 (57%) 町内会・自治会 (23%) 趣味等のサークル(13%) 30% 【問】上記で「特に参加していない」とした理由は? (複数回答可) 高学歴化、自由な恋愛の前進、女 性の社会的進出、古い慣習の克服と いった社会的前進面が、いなべ市に おいても着実に進行しています。 生活環境や施設など、行政施策に 直接関連している項目では、全体的 には否定的ではありませんが、地域 による意見の違いがみられます。 住民活動に直接関係している、 「他の地域との交流」「住民相互の まとまり」「地域の行事への参加」 については否定的意見をもつ方が 多くみえます。 全体的には「特になし」以外の 64%の人が、自治会 をはじめとする何らかの地域活動に参加しています。 年齢別でみると、20 歳代の 74%が「特にない」と 答えているのが注目されます。青年の4分の3が地域 活動に参加していないことになります。 地域での活動に参加していない理 由で、「一緒に活動する仲間がいない」 「参加の仕方がわからない」が一定の 割合を占めていることは、今後の働き かけ次第では参加の可能性があると いうことではないでしょうか。 8% 5% 11% 11% 10% 22% 9% 19% 25% 41% 20% 18% 24% 30% 22% 35% 31% 45% 38% 26% 38% 44% 37% 34% 34% 26% 30% 19% 16% 9% 13% 20% 20% 17% 17% 20% 12% 11% 10% 5% 3% 4% 14% 13% 11% 8% 14% 5% 19% 7% 16% 21% そう思う  38% 少し思う 24% わからない 21% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 地域の行事に参加する人が多くなった 住民相互のまとまりや助け合いが進んだ 他の地域の人たちと交流する機会がふえた くらしの面で利用できる施設がふえた 働く場所がふえた 道路・住宅などの生活環境がよくなった お互いの人権が尊重されるようになった 昔からのしきたりにこだわらなくなった 社会的な活動に参加する女性がふえた 結婚する二人の意思が尊重されるようになった 大学に進学する子どもたちがふえた あまり思わない 思わない

(5)

12% 2% 0.3% 3% 3% 3% 4% 6% 14% 14% 15% 18% 19% 19% 20% 23% 23% 24% 24% 29% 30% 36% 0% 10% 20% 30% 40% 特にない その他 配偶者や恋人からの暴力 下水道の整備が遅れている 子どもや高齢者に対する虐待 母子・父子世帯 子どものいじめ・不登校 障害児(者)の世帯 後継者がいない 地元に仕事がない 住民相互のまとまりが乏しい ゴミの処理 医療機関が遠い 買い物が不便 介護を必要とする高齢者のいる世帯 救急・休日・夜間の診療体制が不十分 高齢者介護の施設が少ない 公共施設(市の施設など)が遠い 子どもの遊び場や運動する場所が少ない 障害者や高齢者が利用できる交通機関が少ない 交通が不便 子どもや青年が少ない 30% 26% 27% おかしい 32% 11% 18% 少しおかしい 27% 38% それほどおか しくない 24% おかしく ない11% 19% 9% 6% 8% わからない 14% 9% 19% 33% そう思う 39% 8% 25% 少し思う 28% 31% 12% あまり思わない 21% 23% 14% 5% 13% 思わない 15% 4% 44% 18% 24% わからない 15% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 【問】あなたが住んでいる地域で、日ごろ何とかしなければならないと思っていることは何ですか。 (複数回答可)

3.社会や地域問題に対する住民の意識

【問】あなたの地域で、お互いを尊重しながらまちづくりを進める上で、次のようなことはどう思いますか。 ①結婚に際して、いろいろな理由で家族やまわ りの人たちが反対すること。 ②結婚の相手を決めるときに家柄を問題にす ること。 ③男女の仕事や役割に関して「男は仕事、女は 家庭」「男は主、女は従」といった考え方。 ④自治会の役員に女性が少ないこと。 ⑤お互いを尊重する地域づくりのためには自 治会の役割が重要だ、という意見について。 ⑥高齢化が進んでいる現在、あなたの地域では 高齢者が大切にされているか。 ⑦あなたの地域は、障害者が安心して生活でき る地域であるか。 ⑧いなべ市在住の外国人が増えつつあるが、あ なたの地域は、外国人にとって住みやすい地 域であるか。 5% 4% 当人同士の合意を 尊重すべき 28% どちらかといえば当人同士の合意を尊重 61% どちらかといえば家族の意見を尊重 家族や周りの人の意見を尊重 2% わからない ①「結婚観」では「当人同士」の比率が高く、②「結婚の際の家 柄へのこだわり」や③「男女の役割意識」においても「おかしい」 という否定的意見の比率が高くなっており、民主主義的な考え方が 進んでいることが伺えます。しかしながら、④「自治会の役員に女 性が少ない」ことについては「おかしくない」とする意見が多く、 ③「男女の役割意識」とは相反する結果になっています。 地域問題については、⑥「高齢者」と⑦「障 害者」における評価が対照的になっていま す。地域で高齢者は大切にされていると思う 人は多いのですが、障害者が安心して生活で きる地域であると思う人は少ないようです。 地域における生活要求としては、 第一に、青少年が少ない、子どもの 遊び場が少ないといった「青少年問 題」、第二に交通が不便、交通機関 が少ないといった「交通問題」、第 三に「高齢者介護」、第四に「診療 体制」の問題が挙がっています。 年齢別でみても、「青少年問題」、 「交通問題」はどの年代でも比率が 高くなっています。 地域別では、藤原地域において 「高齢化の問題」と「交通問題」が、 他地域に比べて大きな関心事にな っているようです。

(6)

1.住民の生活要求 … まちづくりの前提

家庭の生活要求としては、子どもの安全や高齢者の介護のことで多くの方が不安や限界を感じているようです。 このほか、医療費や税金の高さに対する意見も多くみられます。 地域の生活要求としては、「青少年問題」や「高齢者問題」のほか、高齢者や障害者が利用しやすい交通機関が 少ない、交通が不便といった「交通問題」、救急や休日・夜間などの「診療体制の問題」などが挙げられます。

2.住民の地域活動とその評価 … まちづくりの主体

まちづくりの主体である住民の地域活動をめぐる実情は、肯定的意見より否定的意見の比率が高くなっています。 少なくともここ 10 年間は、地域活動が活発に展開されてきたとはあまり思われてはいないようです。 一方、全体の約3分の2の方が自治会や老人クラブなどの地域活動に参加しています。しかし、これからのまち づくりの主体である青年層は地域への関わりが希薄になっており、見過ごせない問題です。

3.民主主義と地域問題に対する考え方 … まちづくりのあり方への影響

民主主義的な考え方は進んでいます。しかし、社会的な活動に参加する女性が増えたという事実は認めつつ、一 方で自治会の役員に女性が少ないことについては「それほど気にならない」というように、矛盾した表れ方をして いるものがあります。地域にある具体的な問題をどう考えていくかが、これから重要になっていくと考えられます。 また、「人権」という概念が、「自分自身の人権に関する問題である」というよりも、「高齢者や障害者、外国人、 ひいては他の人々を大切にすることである」というように理解されているのではないかと予測されます。 誰もが心豊かに暮らせる民主的な地域社会づくりを進めていくために、昨年度、「豊かなくらしとお互 いを尊重するまちづくりに関する調査」を実施いたしました。みなさまのご理解とご協力のおかげで、 非常にたくさんの回答をいただくことができました。誠にありがとうございました。 今後のまちづくりを進めるための貴重な基礎資料として、調査結果をまとめた報告書を昨年度末に作 成いたしました。そして、みなさまにその概要をお知らせするために、このダイジェスト版を発行させ ていただくことにしました。 それぞれの地域や会議等でこのダイジェスト版をご活用いただき、一人ひとりが大切にされるまちづ くりをみなさまと一緒に進めてまいりたいと願っております。

三重県いなべ市

豊かなくらしとお互いを尊重するまちづくりに関する調査報告書

ダイジェスト版

平成 20 年 3 月 発行

いなべ市福祉部人権啓発課

(〒511-0292 いなべ市大安町大井田 2705/TEL.0594-78-3508)

ダイジェスト版発行にあたって

このダイジェスト版の元である「豊かなくらしとお互いを尊重するまちづくりに関する調査報告書」は、 いなべ市ホームページ(http://www.city.inabe.mie.jp/)において、次の手順でご覧いただけます。(PDFファイル) トップページ ⇒ 市の紹介 ⇒ 市の計画 ⇒「豊かなくらしとお互いを尊重するまちづくりに関する調査報告書」

Ⅲ 住民の生活・意識とまちづくりの課題

∼調査結果から考えられること∼

参照

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