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2016 年役員報酬 賞与等の最新実態 本誌特別調査 調査要領 調査名 : 役員の報酬等に関する実態調査 1. 調査対象 : 全国証券市場の上場企業 ( 新興市場の上場 企業も含む )3521 社と 上場企業に匹敵する非上場企業 ( 資本金 5 億円以上かつ従業員 500 人以上 )293 社の合計

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(1)

2016年役員報酬・

賞与等の最新実態

社長の年収は4645万円。

5割の企業が常勤役員に定年を設定

労務行政研究所

当研究所では、調査資料が少ない役員の年間報酬(報酬月額・年間賞与)その他処遇に関

する調査を1986年以降継続して行っている。このほど、その最新調査結果がまとまったの

で紹介する。

今回は、例年行っている①常勤役員の報酬・賞与の水準をはじめ、②企業統治形態の採用

状況、③社外取締役・社外監査役の選任状況および報酬・賞与、④常勤役員の定年制につ

いても調べている。

 前回の掲載 

 第3901号(15.12.25)

ポイント

1

社長の年間報酬

:平均4645万円。5000万円以上は36.2%

[図表 1 、 4 ]。規模別に見ると、1000

人以上6471万円、300〜999人4204万円、300人未満3278万円

[図表 1 ]

2

他の役員の年間報酬額

:規模計で会長4936万円、副社長4006万円、専務3248万円、常務2584万

円、取締役(兼務は除く)1938万円

[図表 1 ]

3

現在の企業統治形態

:これまでの「監査役会設置会社」が72.3%、「監査等委員会設置会社」は

25.2%で 4 社に 1 社の割合

[図表12]

4

社外取締役の選任状況と年間報酬

:回答企業の93.3%が社外取締役を選任

[図表14]。年間報酬

の平均額は669万円(分布の中位数は600万円)

[図表19]

5

役員定年制の実施状況

:常勤役員に定年制を設けている割合は49.6%。定年年齢は、会長が「70

歳」、他の役位は「65歳」が最多

[図表23、26]

(2)

〈調査要領〉

〈調査要領〉

◎調査名:「役員の報酬等に関する実態調査」 1.調査対象:全国証券市場の上場企業(新興市場の上場 企業も含む)3521社と、上場企業に匹敵する非上場企 業(資本金 5 億円以上かつ従業員500人以上)293社の 合計3814社。ただし、持ち株会社の場合は主要子会社 を対象としたところもある。 2.調査時期:2016年 7 月11日〜 9 月14日 3.集計対象:前記調査対象のうち、回答のあった119社。 産業別、規模別の集計社数は右上表のとおり。本調査 は社名を秘匿扱いで行ったため、会社名を一切公表し ていない。所属業種については、調査時点におけるも のとした。なお、項目により集計(回答)企業は異な る(項目により回答していない企業があるため)。 4.利用上の注意:図表の割合は、小数第 2 位を四捨五入 し小数第 1 位まで表示しているため、合計が100.0にな らない場合がある。また、本文中で割合を引用する際 には、実数に戻り再度割合を算出し直しているため、 図表中の数値の足し上げと本文中の数値とは一致しな いことがある。

当研究所役員調査における主な掲載項目一覧

関連記事案内

 掲載号数 項目 本 号 3901号15.12.25 14.12.263880号 13.12.273859号 12.12.143835号 定年制 ○ 社外取締役の報 酬・賞与 ○ ○ ○ ○ ○ 非常勤役員の報 酬と賞与 ○ 従業員身分の執 行役員の報酬・ 賞与 ○ 役員個人の業績 に 連 動 す る 報 酬 ・ イ ン セ ン ティブ制度 ○  掲載号数 項目 本 号 3901号15.12.25 14.12.263880号 13.12.273859号 12.12.143835号 退職慰労金 ○ 会社役員賠償責 任保険(D&O 保険)の加入状 況 ○ 生命保険等の加 入状況 ○ 常勤役員の社宅 ○ 役員の処遇等を めぐる自社での 課題 ○ [注] 1. 常勤役員の報酬・賞与は毎年調査。    2. 役員に対する慶弔見舞金については、「慶弔見舞金の最新実態」(第3802号-11. 7.22)で紹介している。 区 分 掲   載   項   目 掲 載 号 数 調 査 ・社長・重役の報酬・賞与・年収額の実態(賃金管理研究所) 本  号 解説等 ・問題研究−実質的に解禁された新しい株式報酬(阿部直彦/郡谷大輔) 第3909号(16. 5.13/ 5.27) ・付録:実務に役立つ法律基礎講座⒆ 役員(小山博章) ・人事担当者が知っておくべき平成26年会社法改正の概要(千葉 博) 第3880号(14.12.26) ・役員報酬開示規制への対応と報酬制度の在り方(櫛笥隆亮) 第3801号(11. 7. 8) ・役員の法的責任とモデル役員規程例(木山泰嗣) 第3753号(09. 7.10) 相談室 Q&A ・使用人兼務役員であっても、善管注意義務違反に問われるか使用人兼務取締役を解雇する場合の留意点 第3896号(15.10. 9)第3865号(14. 4.11) ・就任したばかりの代表取締役でも、過労死した社員に対する使用者責任を問われるか 第3860号(14. 1.10/ 1.24) ・役員に対する懲戒規程がなくても役員を懲戒処分できるか 第3850号(13. 7.26) 区 分 規模計 1,000人以 上 300 〜999 人 300 人未 満 全 産 業 119社 42社 34社 43社 製 造 業 62 24 21 17 非製造業 57 18 13 26

(3)

 役位別に年間報酬(規模計平均)を見ると[図表

1 ]、会長が4936万円、社長が4645万円、副社長が

4006万円と4000万円超の水準。専務は3248万円と

3000万円台、常務が2584万円と2000万円台。取締

役(兼務は除く)1938万円、従業員兼務取締役

1914万円、常勤監査役1479万円となっている。

 参考まで、調査対象や集計(回答)企業が異な

ることを前提に、当研究所で実施した「2016年度

モデル賃金・年収調査」(第3919号−16.11.11)に

よる従業員の年収と、今回調査による社長の年間

報酬を比較してみよう。大学卒・総合職25歳の従

業員のモデル年収(2016年度の年間定期給与+15

年年末賞与+16年夏季賞与)は378万円であり、社

長の年間報酬(4645万円)はこの年収の約12.3倍

に当たる。さらに、同調査の役職別年収の水準と

比較すると、社長の水準は課長(47.4歳・808万円)

の約5.7倍、部長(52.3歳・1030万円)の約4.5倍に

上る。

 このほか、会長や社長などを勇退した“役員待

遇”の相談役の水準を見ると[参考 1 ]、平均年齢

71.0歳、年間報酬は1452万円(報酬月額114万円・

年間賞与84万円)となっている。ただし、集計対

象が23社と少ない点に留意いただきたい。

 前出の「2016年度 モデル賃金・年収調査」によ

ると、大学卒・総合職の従業員の場合、入社 1 年

目を除き、年収に占める賞与の割合は26〜29%程

度となっている。一方、今回の集計結果から役員

の年間報酬に占める賞与の割合を役位別に見ると

[図表 1 ]、会長18.1%、社長17.1%、副社長21.2%、

専務17.6%、常務16.9%、取締役(兼務は除く)

12.7%となっており、従業員に比べてかなり比重

が小さいことが分かる。

 従業員に支給される賞与は現在も、月例給に連

動した基礎給に対して支給率(月数)を設定する

算定方式が少なくない。いわば、生計を賄う月例

賃金の延長として、生活維持のための“最低保障”

的な役割を賞与がある程度担っているといえる。

これに対して役員の場合、年間報酬全体が当期の

企業業績に基づく職務執行の対価として支給され、

賞与はその一部にすぎない。こうした違いが、前

記のような年収に占める賞与割合の差となってい

るといえよう。

1

常勤役員の報酬と賞与

常勤役員の報酬と賞与

利用上の留意点 ・本調査では、報酬は「2016年 7 月現在」、賞与は 「2016年 7 月時点から直近 1 年間における支給 実績」を回答いただいた。 ・賞与については、役員にもともと支給がないケー スや、業績不振などにより全額不支給としてい るケースは“ 0 ”として集計に含めた。また、 報酬・賞与カットを実施している場合は、減額 後の金額を回答いただいた(なお、年度途中で の昇格者や退任者は、報酬・賞与とも集計から 除外している)。 ・2015年 5 月に施行された改正会社法が定める「監 査等委員会設置会社」の組織形態に移行してい る企業について、監査等委員を務める常勤取締 役の報酬・賞与は、「取締役(兼務は除く)」の 区分に含めて集計している。また、監査等委員 会設置会社へ移行する企業の増加により、常勤 監査役の集計社数が減少(15年規模計100社→ 今回84社)している点にも留意いただきたい。

役位別平均額[図表 1 〜 2 、参考 1 ]

社長の年間報酬は4645万円、

25歳従業員の年収の約12倍

年間報酬に占める賞与の割合[図表 1 〜 2 ]

従業員は賞与が年収の 3 割弱を占めるが、

役員はおおむね10%台にとどまる

(4)

図表 1

 役位別に見た報酬と賞与(常勤の場合)

区  分 規 模 計 1,000 人 以 上 社 数 (社) 平均年齢(歳) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 社 数(社) 平均年齢(歳) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 会 長 33 69.4 337 892 4,936 17 68.9 422 1,214 6,278 ( 81.9) ( 18.1) (100.0) ( 80.7) ( 19.3) (100.0) 社 長 116 59.8 321 793 4,645 40 62.4 427 1,347 6,471 ( 82.9) ( 17.1) (100.0) ( 79.2) ( 20.8) (100.0) 副 社 長 37 57.7 263 850 4,006 22 59.1 306 933 4,605 ( 78.8) ( 21.2) (100.0) ( 79.7) ( 20.3) (100.0) 専 務 取 締 役 53 60.7 223 572 3,248 29 59.8 246 856 3,808 ( 82.4) ( 17.6) (100.0) ( 77.5) ( 22.5) (100.0) 常 務 取 締 役 70 58.9 179 436 2,584 31 58.9 209 646 3,154 ( 83.1) ( 16.9) (100.0) ( 79.5) ( 20.5) (100.0) 取 締 役 相 談 役 6 67.7 199 508 2,896 4 68.6 205 588 3,048 ( 82.5) ( 17.5) (100.0) ( 80.7) ( 19.3) (100.0) 取 締 役 ( 兼 務 は 除 く ) 62 56.5 ( 87.3)141 ( 12.7)246 (100.0)1,938 16 59.2 ( 83.9)190 ( 16.1)439 (100.0)2,719 従業員兼務取締役 40 54.9 128 378 1,914 13 57.3 165 489 2,469 ( 80.3) ( 19.7) (100.0) ( 80.2) ( 19.8) (100.0) 常 勤 監 査 役 84 62.2 120 39 1,479 29 61.0 172 94 2,158 ( 97.4) (  2.6) (100.0) ( 95.6) (  4.4) (100.0) 区  分 300 〜 999 人 300 人 未 満 社 数 (社) 平均年齢(歳) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 社 数(社) 平均年齢(歳) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 会 長 7 71.1 285 371 3,791 9 69.0 218 689 3,305 ( 90.2) (  9.8) (100.0) ( 79.2) ( 20.8) (100.0) 社 長 34 59.1 320 364 4,204 42 57.9 222 614 3,278 ( 91.3) (  8.7) (100.0) ( 81.3) ( 18.7) (100.0) 副 社 長 6 58.1 184 362 2,570 9 54.3 210 972 3,492 ( 85.9) ( 14.1) (100.0) ( 72.2) ( 27.8) (100.0) 専 務 取 締 役 16 63.3 203 280 2,716 8 59.1 179 125 2,273 ( 89.7) ( 10.3) (100.0) ( 94.5) (  5.5) (100.0) 常 務 取 締 役 23 59.6 161 184 2,116 16 57.7 146 391 2,143 ( 91.3) (  8.7) (100.0) ( 81.8) ( 18.2) (100.0) 取 締 役 相 談 役 2 66.0 189 350 2,618 ( 86.6) ( 13.4) (100.0) 取 締 役 ( 兼 務 は 除 く ) 21 59.0 ( 93.6)134 (  6.4)110 (100.0)1,718 25 52.7 ( 85.3)115 ( 14.7)237 (100.0)1,617 従業員兼務取締役 12 56.3 131 342 1,914 15 51.7 94 310 1,438 ( 82.1) ( 17.9) (100.0) ( 78.4) ( 21.6) (100.0) 常 勤 監 査 役 24 62.6 116 13 1,405 31 63.0 74 8 896 ( 99.1) (  0.9) (100.0) ( 99.1) (  0.9) (100.0) [注] 1. 年間報酬は報酬月額を12倍したものに年間賞与を加えて算出した。賞与が不支給の場合も「 0 」として集計に含まれて いる(以下同じ)。    2. 「会長」「社長」を兼務する場合は「社長」のほうで集計した。従業員兼務取締役の水準は、「役員分」と「従業員分」に 分けて回答いただいた企業も両者の合計額で集計した(以下同じ)。    3. ( )内は構成比(%)。報酬月額欄で示した構成比は報酬月額を12倍したもので算出した(以下同じ)。

(5)

 代表的な役位である社長を例に、従業員規模別

の年間報酬を比較してみよう[図表 1 ]。1000人以

上は6471万円と6000万円台に達しているのに対し、

300〜999人は4204万円、300人未満は3278万円と

なっており、1000人以上と300人未満の水準差は約

2 倍に上る。

 同じ社長の報酬月額のみで見ると、1000人以上

が427万円、300〜999人が320万円、300人未満が

222万円。1000人以上と300〜999人の水準差は約

1.3倍、同300人未満とは約1.9倍となる。

 このように本集計では、同一役位で比較した場

合には規模が大きいほど水準が高まる傾向が通例

従業員規模別に見た役位別平均額[図表 1 ]

社長の年間報酬は、

1000人以上と300人未満では約 2 倍の格差

図表 2

 役位別に見た年間報酬と構成比

参考 1

 役員勇退後の相談役(役員待遇)の報酬と賞与(常勤の場合)

(万円) 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 会 長 社 長 副 社 長 専 務 取 締 役 常 務 取 締 役 取締役相談役 取 (兼務は除く) 締 役 取 締 役 従 業 員 兼 務 常 勤 監 査 役 年間賞与 年間報酬月額 ( )=% (97.4) (2.6) 1,479 1,479 (80.3) (19.7) 1,914 1,914 (87.3) (12.7) 1,938 1,938 (82.5) (17.5) 2,896 2,896 (83.1) (16.9) 2,584 2,584 (82.4) (17.6) 3,248 3,248 (78.8) (21.2) 4,006 4,006 (82.9) (17.1) 4,645 4,645 (81.9) (18.1) 4,936 4,936 区  分 社 数(社) 平均年齢(歳) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 23 71.0 114 84 1,452 ( 94.2) (  5.8) (100.0) 1,000 人 以 上 10 69.3 144 93 1,821 ( 94.9) (  5.1) (100.0)  300〜999人 8 73.2 102 103 1,327 ( 92.2) (  7.8) (100.0)  300 人 未 満 5 70.7 77 36 960 ( 96.3) (  3.8) (100.0) [注] ( )内は構成比(%)。

(6)

として見られる一方、集計社数が少ない役位区分

では規模間での水準逆転が生じることがある。今

回も副社長(300人未満・ 9 社、300〜999人・ 6

社)、常務取締役(300人未満・16社、300〜999人・

23社)で、規模の小さい区分の水準が上回ってお

り、データを比較・利用される際には留意いただ

きたい。

 冒頭の[図表 1 ]では、年間報酬の内訳として報

酬月額と年間賞与の集計社数を合わせて比較する

ため、賞与不支給の場合は「 0 円」でカウントし

て集計している。ここでは、賞与の有無が年間報

酬に与える影響を考慮し、年間賞与の有無別に集

計を行った。

 役員賞与を不支給とする理由は、主に二つ考え

られる。一つ目は、企業の業績が振るわなかった

場合に、役員の経営責任を明らかにするというこ

と。二つ目は、役員賞与を廃止して年間報酬へ一

本化するとともに業績との連動性の高い報酬体系

へ転換する企業が増えているということである。

 こうした各社の状況に合わせて年間報酬水準を

把握するため、役員賞与について、①支給あり、

②(もともと制度はあるが)業績等都合で不支給、

③賞与はもともとない(すでに廃止した企業を含

む)の 3 パターンに分けて集計を行った。

 まず「社長」を例に、パターン別の集計社数を

比較してみる[図表 3 ]。回答があった116社(100.0

%)の内訳は、「①支給あり」が51社(44.0%)、

「②業績等都合で不支給」が15社(12.9%)、「③賞

与はもともとない」が50社(43.1%)となり、②

と③を合わせた「賞与不支給」の企業割合は全体

の56.0%と過半数を占めている。

 次に、パターン別の年間報酬(規模計)を見る

と、「①支給あり」6364万円、「②業績等都合で不

賞与支給の有無別に見た年間報酬

[図表 3 、参考 2 ]

「賞与はもともとない」企業の社長の平均額は

3288万円で、

「賞与支給あり」に対して約 5 割の水準

図表 3

 賞与の支給有無別に見た社長の年間報酬

区   分 (社)社数 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) ①支給あり」=100.0年間報酬の格差 ● ①   支   給   あ   り 規 模 計 51 380 1,804 6,364 100.0 ( 71.7) ( 28.3) (100.0) 1,000 人 以 上 28 427 1,924 7,048 100.0 ( 72.7) ( 27.3) (100.0)  300〜999人 14 345 883 5,023 100.0 ( 82.4) ( 17.6) (100.0)  300 人 未 満 9 287 2,866 6,310 100.0 ( 54.6) ( 45.4) (100.0) 不支給    ● ②業績等都合で 規 模 計 15 279 0 3,348 52.6 1,000 人 以 上 2 598 0 7,176 101.8  300〜999人 4 306 0 3,672 73.1  300 人 未 満 9 196 0 2,352 37.3   もともとない ● ③賞与は     規 模 計 50 274 0 3,288 51.7 1,000 人 以 上 10 391 0 4,692 66.6  300〜999人 16 302 0 3,624 72.1  300 人 未 満 24 207 0 2,484 39.4 [注] ( )内は構成比(%)。

(7)

支給」3348万円、「③賞与はもともとない」3288万

円となった。「①支給あり」の企業の水準を100.0

として見ると、「③賞与はもともとない」企業の水

準は51.7と約 5 割の水準となっている。

 同様に規模別に比較すると、「③賞与はもともと

ない」企業の水準は、1000人以上で66.6、300〜

999人で72.1、300人未満で39.4となり、いずれも

「①支給あり」のほうが高い傾向にある。

 なお、参考までに、社長以外の役位についても、

賞与支給の有無別に年間報酬を算出した[参考

2 ]。これによると、「③賞与はもともとない」企

業の年間報酬の水準は、おおむね「①支給あり」

企業の50〜80%程度となっていることが分かる。

 「取締役営業部長」などのように、取締役に就き

ながら従業員(使用人)の役位・職制を兼務する

例はしばしば見られる。こうした、従業員兼務取

締役の報酬・賞与について見てみよう。

 従業員兼務取締役の報酬月額(従業員分の給与

+役員報酬)は規模計で128万円、年間賞与は378

万円で、年間報酬は1914万円である[図表 1 ]。こ

れを、前出の「2016年度 モデル賃金・年収調査」

で集計した従業員身分(役員を兼務していない)

の部長クラス(52.3歳)の年収1030万円と比較す

ると、従業員兼務取締役(54.9歳)の年間報酬水

準は約1.9倍に上っている。

 なお、年間報酬を規模別に見ると、1000人以上

2469万 円(57.3歳)、300〜999人1914万 円(56.3

歳)、300人未満1438万円(51.7歳)である。同様

に「2016年度 モデル賃金・年収調査」における

従業員身分(役員を兼務していない)の部長クラ

スと比較すると、

1000人以上

 部長クラス1123万円(52.2歳)の2.2倍

300〜999人

 部長クラス990万円(52.2歳)の1.9倍

300人未満

 部長クラス907万円(52.5歳)の1.6倍

─となっている。

従業員兼務取締役の報酬[図表 1 ]

年間報酬は1914万円で、

非役員の部長クラスの約1.9倍

参考 2

 賞与の支給有無別に見た役位別の年間報酬

区    分 会 長 社 長 副社長 専 務 取締役 常 務 取締役 取締役 兼務は 除く  従業員 兼 務 取締役 常 勤 監査役 ● ①支給あり 社     数 ( 社 ) 16 51 24 29 38 21 26 11 報 酬 月 額 (万円) 370 380 298 238 191 161 141 130 年 間 賞 与 ( 〃 ) 1,840 1,804 1,311 1,045 803 727 581 300 年 間 報 酬 ( 〃 ) 6,280 6,364 4,887 3,901 3,095 2,659 2,273 1,860 不支給    ● ②業績等都合で 社     数 ( 社 ) 3 15 3 4 9 8 4 7 報 酬 月 額 (万円) 149 279 186 159 128 120 107 78 年 間 報 酬 ( 〃 ) 1,788 3,348 2,232 1,908 1,536 1,440 1,284 936 年間報酬の格差 「●①支給あり」=100.0 28.5 52.6 45.7 48.9 49.6 54.2 56.5 50.3   もともとない ● ③賞与は     社     数 ( 社 ) 14 50 10 20 23 33 10 66 報 酬 月 額 (万円) 340 274 203 214 179 133 105 123 年 間 報 酬 ( 〃 ) 4,080 3,288 2,436 2,568 2,148 1,596 1,260 1,476 年間報酬の格差 「●①支給あり」=100.0 65.0 51.7 49.8 65.8 69.4 60.0 55.4 79.4

(8)

 社長の年間報酬は最低720万円・最高 2 億2700

万円で、分布を見ても[図表 4 〜 5 ]のようにバラ

つきが大きい。一つの目安として「5000万円」で

区切って見てみると、これを上回る企業は合わせ

て36.2%となっている。最頻値は「3000万〜3500

万円未満」で11.2%が分布し、これに「5000万円

台」が10.3%で続いている。その他の階級はいず

れも10%以下である。

 社長以外の役位の最頻値を見ると、会長は

「5000万円台」と「6000万円台」(ともに12.1%)、

副社長が「2000万〜2500万円未満」(18.9%)、専

務は「3000万〜3500万円未満」

「3500万〜4000万円

未満」(ともに17.0%)、常務が「3000万〜3500万

円未満」(20.0%)、取締役(兼務は除く)は「1500

万〜2000万円未満」(27.4%)となった。全体とし

てはおおむね、役位が下がるのに伴い最頻値の階

級も下がる傾向があるといえるだろう。また、年

間報酬のうち、報酬月額のみの分布状況を[図表

6 ]に示しているので、併せてご覧いただきたい。

 なお、社長、専務、常務、取締役(兼務を除く)

の 4 役位について年間報酬の分布を規模別に比較

してみると、[図表 7 ]のとおりとなった。いずれ

の役位も、規模が小さくなるほど最頻値も低い水

準になることが見て取れる。

 社長の年間報酬を基準(=100.0)として役位間

の格差を見ていく。[図表 8 ]に示した役位間格差

役位別に見た分布状況[図表 4 〜 7 ]

社長の年間報酬は、

「5000万円以上」が全体の36%を占める

年間報酬の役位間格差[図表 8 〜 9 ]

社長100に対して専務65、取締役48

図表 4

 役位別に見た年間報酬の分布状況

-(社)、%- 区      分 会 長 社 長 副社長 専 務 取締役 常 務 取締役 取締役 兼務は 除く  従業員 兼 務 取締役 常 勤 監査役 合 計 ( 33) (116) ( 37) ( 53) ( 70) ( 62) ( 40) ( 84) 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0  500 万 円 未 満 1.4 7.1  500 万 〜 1,000  〃  1.7 1.9 2.9 11.3 12.5 27.4 1,000 万 〜 1,500  〃  6.1 5.2 5.4 7.5 12.9 25.8 30.0 20.2 1,500 万 〜 2,000  〃  6.1 8.6 8.1 13.2 14.3 27.4 15.0 22.6 2,000 万 〜 2,500  〃  9.1 6.0 18.9 5.7 15.7 17.7 17.5 15.5 2,500 万 〜 3,000  〃  9.1 9.5 5.4 15.1 18.6 6.5 15.0 3.6 3,000 万 〜 3,500  〃  9.1 11.2 16.2 17.0 20.0 3.2 5.0 2.4 3,500 万 〜 4,000  〃  3.0 6.9 2.7 17.0 4.3 4.8 4,000 万 〜 4,500  〃  3.0 9.5 8.1 5.7 2.9 2.5 4,500 万 〜 5,000  〃  9.1 5.2 8.1 5.7 5.7 5,000 万 円 台 12.1 10.3 5.4 7.5 1.4 3.2 2.5 6,000   〃   12.1 8.6 13.5 1.9 1.2 7,000   〃   6.1 6.9 2.7 1.9 8,000   〃   6.1 2.6 2.7 9,000   〃   6.1 5.2 2.7 1 億 円 以 上 3.0 2.6 平    均(万 円) 4,936 4,645 4,006 3,248 2,584 1,938 1,914 1,479 最    高( 〃 ) 11,242 22,700 9,366 7,780 5,580 5,920 5,896 6,672 第 3 四分位数( 〃 ) 6,844 6,052 5,202 3,950 3,292 2,148 2,344 1,948 数( 〃 ) 4,770 4,026 3,360 3,090 2,590 1,746 1,765 1,362 第 1 四分位数( 〃 ) 2,760 2,685 2,470 2,280 1,800 1,317 1,176 852 最    低( 〃 ) 1,200 720 1,104 912 480 720 528 96 45.5 36.2

(9)

図表 5

 役位別に見た年間報酬の分布割合

図表 6

 役位別に見た報酬月額の分布状況

-%- 社   長 専務取締役 常務取締役 (兼務は除く)取 締 役 常勤監査役 1,000万円未満 1.7 1.9 4.3 11.3 34.5 1,000万 〜1,500〃 5.2 7.5 12.9 25.8 20.2 1,500万 〜2,000〃 8.6 13.2 14.3 27.4 22.6 2,000万 〜2,500〃 6.0 5.7 15.7 17.7 15.5 2,500万 〜3,000〃 9.5 15.1 18.6 6.5 3.6 3,000万 〜3,500〃 11.2 17.0 20.0 3.2 2.4 3,500万 〜4,000〃 6.9 17.0 4.3 4.8 4,000万 〜4,500〃 9.5 5.7 2.9 4,500万 〜5,000〃 5.2 5.7 5.7 5,000万円以上 36.2 11.3 1.4 3.2 1.2 -(社)、%- 区     分 会 長 社 長 副社長 専 務 取締役 常 務 取締役 取締役 兼務は 除く  従業員 兼 務 取締役 常 勤 監査役 合 計 ( 33) (116) ( 37) ( 53) ( 70) ( 62) ( 40) ( 84) 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0  50 万 円 未 満 1.4 5.0 8.3  50万〜100 〃  2.6 2.7 3.8 4.3 24.2 25.0 35.7 100万〜150 〃  9.1 9.5 10.8 18.9 25.7 35.5 37.5 27.4 150万〜200 〃  15.2 12.1 16.2 20.8 30.0 27.4 25.0 17.9 200万〜250 〃  12.1 12.9 18.9 18.9 24.3 9.7 5.0 7.1 250万〜300 〃  12.1 11.2 18.9 20.8 11.4 1.6 2.5 2.4 300万〜350 〃  15.2 12.1 8.1 7.5 2.9 350万〜400 〃  6.1 14.7 10.8 5.7 1.6 400万〜450 〃  6.1 6.9 8.1 1.9 450万〜500 〃  3.0 4.3 2.7 1.9 500 万 円 台 9.1 5.2 2.7 1.2 600   〃   6.1 5.2 700 万 円 以 上 6.1 3.4 均(万 円) 337 321 263 223 179 141 128 120 最 高( 〃 ) 826 850 558 487 330 362 260 556 最 低( 〃 ) 100 60 92 76 40 60 39 8

(10)

は、社長とそれぞれの役位の両方に回答があった

企業を抽出して社長の水準を100.0とした指数を算

出し、役位ごとに平均値を取ったものである。

 規模計では、会長98.2が社長と比肩する水準と

なっているものの、他の役位は副社長79.5、専務

65.4、常務55.4、取締役(兼務は除く)47.7など、

下位の役位になるほど格差が拡大している。こう

した傾向は、規模別で比較しても大きな違いは見

られない。傾向としては規模計と同様に、役位が

低くなるほど格差が広がる状況が見られる。

 [図表 8 ]の平均値算出に用いた指数のデータを、

役位別の分布に展開したものが、[図表 9 ]である。

図表 7

 規模別に見た主要役位の年間報酬の分布状況

図表 8

 年間報酬の役位間格差(社長=100.0)

-(社)、%- 区    分 社 長 専 務 取 締 役 常 務 取 締 役 取締役(兼務は除く) 1,000人 以 上 300〜999人 300人未 満 1,000人以 上 300〜999人 300人未 満 1,000人以 上 300〜999人 300人未 満 1,000人以 上 300〜999人 300人未 満 合 計 ( 40) ( 34) ( 42) ( 29) ( 16) (  8) ( 31) ( 23) ( 16) ( 16) ( 21) ( 25) 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0  500 万 円 未 満 6.3  500万〜1,000  〃   4.8 12.5 4.3 6.3 9.5 20.0 1,000万〜1,500  〃   2.5 11.9 6.9 6.3 12.5 3.2 13.0 31.3 33.3 36.0 1,500万〜2,000  〃   5.9 19.0 3.4 18.8 37.5 6.5 30.4 6.3 31.3 28.6 24.0 2,000万〜2,500  〃   2.5 5.9 9.5 18.8 6.5 21.7 25.0 25.0 19.0 12.0 2,500万〜3,000  〃   5.0 14.7 9.5 13.8 18.8 12.5 25.8 17.4 6.3 18.8 4.8 3,000万〜3,500  〃   11.8 21.4 17.2 18.8 12.5 35.5 8.7 6.3 6.3 4.8 3,500万〜4,000  〃   5.0 11.8 4.8 24.1 12.5 6.5 4.3 12.5 4.0 4,000万〜4,500  〃   5.0 17.6 7.1 6.9 6.3 3.2 6.3 4,500万〜5,000  〃   5.0 5.9 4.8 6.9 12.5 12.9 5,000 万 円 台 22.5 8.8 13.8 6.3 6.3 4.0 6,000   〃   15.0 8.8 2.4 3.4 7,000   〃   15.0 5.9 3.4 8,000   〃   5.0 2.9 9,000   〃   12.5 2.4 1 億 円 以 上 5.0 2.4 平         均(万円) 6,471 4,204 3,278 3,808 2,716 2,273 3,154 2,116 2,143 2,719 1,718 1,617 最         高( 〃 ) 14,040 8,488 22,700 7,780 4,320 4,800 4,740 3,560 5,580 5,652 3,000 5,920 第 3 四 分 位 数( 〃 ) 7,773 4,893 3,357 4,544 3,063 3,000 3,443 2,606 2,495 3,021 2,020 1,740 中   位   数( 〃 ) 6,246 3,925 2,670 3,720 2,869 1,752 3,265 2,000 1,965 2,315 1,590 1,344 第 1 四 分 位 数( 〃 ) 5,048 2,916 1,743 3,000 2,013 1,467 2,633 1,584 1,242 1,979 1,399 1,056 最         低( 〃 ) 1,200 1,836 720 1,104 1,476 912 1,260 996 480 1,680 900 720 区     分 規 模 計 1,000人以上 300〜999人 300人未満 会 長 98.2 102.8 96.9 90.4 100.0 100.0 100.0 100.0 副 社 長 79.5 74.9 78.3 91.5 専 務 取 締 役 65.4 60.3 65.5 83.7 常 務 取 締 役 55.4 51.9 52.7 66.2 取締役(兼務は除く) 47.7 41.5 47.3 52.0 従 業 員 兼 務 取 締 役 44.7 37.6 45.5 50.2 常 勤 監 査 役 32.5 32.0 36.3 30.1 [注] 社長および各役位の両方に回答があった企業について、社長=100.0として格差を算出した。 このため、[図表 1 ]に示した各役位の平均額で比較した格差とは一致しないので留意いただき たい([図表 9 ]の分布も同じ)。

(11)

それぞれの最頻値を見ると、会長は社長を約 1 割

上回る110台(24.2%)、副社長は70台(35.1%)、

専務と常務はともに50台(順に30.2%、31.4%)と

なっている。以下、取締役(兼務は除く)は40台

(25.8%)、常勤監査役は20台(30.1%)が最も多

く、やはり役位が下がるごとに、最頻値の階級が

下がる傾向が見て取れる。

 資本金規模別に社長の年間報酬の平均額を見る

と、「100億円以上」で7324万円、「20億〜100億円

未満」4989万円、「20億円未満」2962万円と、資本

金規模が大きいほど高額になっている。

 「100億円以上」との水準の差は「20億〜100億円

未満」が2335万円、「20億円未満」で4362万円と

資本金規模別に見た社長の年間報酬[図表10]

資本金規模が大きいほど年間報酬も高額

図表 9

 年間報酬の役位間格差の分布(社長=100.0)

図表10

 資本金規模別に見た社長の年間報酬

-(社)、%- 区  分 会  長 副 社 長 専務取締役 常務取締役 (兼務は除く)取 締 役 従業員兼務取締役 常勤監査役 合 計 ( 33) 100.0 ( 37) 100.0 ( 53) 100.0 ( 70) 100.0 ( 62) 100.0 ( 40) 100.0 ( 83) 100.0  10 未 満 4.8  10 台 1.4 5.0 8.4  20 〃 2.9 11.3 12.5 30.1  30 〃 2.7 3.8 10.0 22.6 17.5 25.3  40 〃 6.1 11.3 20.0 25.8 37.5 21.7  50 〃 8.1 30.2 31.4 16.1 12.5 8.4  60 〃 9.1 13.5 22.6 21.4 14.5 7.5 1.2  70 〃 6.1 35.1 13.2 8.6 8.1 5.0  80 〃 15.2 21.6 13.2 1.4 2.5  90 〃 12.1 13.5 3.8 100 〃 18.2 2.7 1.4 110 〃 24.2 120 〃 3.0 1.4 1.6 130 以 上 6.1 2.7 1.9 98.2 79.5 65.4 55.4 47.7 44.7 32.5 [注] 今回の調査では、社長より下位の役位(従業員兼務取締役、常務監査役は除く)でも、年間報酬が社長と同額または社長を 上回る企業がそれぞれ 1 〜 2 社見られたので、留意いただきたい。 区    分 社  数(社) 平均年齢(歳) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 合 計 116 59.8 321 793 4,645 〈100.0〉 100 億 円 以 上 29 61.7 437 2,080 7,324 〈 25.0〉 (100.0) (100.0) (100.0)  20億〜100億円未満 34 60.3 380 429 4,989 〈 29.3〉 ( 87.0) ( 20.6) ( 68.1)  20 億 円 未 満 53 58.4 220 322 2,962 〈 45.7〉 ( 50.3) ( 15.5) ( 40.4) [注] ( )内は100億円以上の水準=100.0としたときの資本金規模別の格差(%)。〈 〉内は資本金 規模別の企業の構成割合(%)を示す。

(12)

なっており、「100億円以上」を100.0とした場合の

指数はそれぞれ68.1、40.4である。

 また、報酬月額と賞与についても同様に指数を

見ると、報酬月額は「20億〜100億円未満」が87.0、

「20億円未満」が50.3、年間賞与は同20.6、15.5と

なり、年間賞与の格差がより大きくなっている。

 株式会社の代表については会社法349条で定めら

れており、同条 4 項は「代表取締役は、株式会社

の業務に関する一切の裁判上又は裁判外の行為を

する権限を有する」としている。ここでは、代表

権の有無により、役員報酬に格差が見られるかど

うかを検証した。なお今回の集計(回答)企業の

うち、社長が代表権を有していない例は 1 社のみ

であったため、[図表11]の集計から社長は除外し

ている。

 会長の場合、集計(回答)企業33社のうち、23

社が「代表権あり」、残りの10社が「代表権なし」

であった。年間報酬は、前者が5469万円、後者が

3716万円と1753万円の差がある。

 副社長の場合、36社のうち、20社が「代表権あ

り」、16社が「代表権なし」で、会長と同様に、代

表権を与えている企業のほうが多い。年間報酬は、

前者が4665万円、後者は3200万円と、その差は

1465万円である。

 一方、専務は「代表権なし」とする企業のほう

が多く、52社中「代表権あり」は10社であった。

年間報酬は、「代表権あり」が3737万円、「代表権

なし」が3136万円で、差は601万円であった。

 各役位の「代表権なし」の年間報酬を100.0とし

た場合の「代表権あり」との格差は、会長147.2、

副社長145.8、専務119.2となった。

代表権の有無別に見た年間報酬[図表11]

会長、副社長、専務取締役につき、

「代表権あり」のほうが約19〜47%水準が高い

次ページから役位別年収額の[会社別一覧]を掲

載しています。この一覧は、匿名を前提に回答

いただいたデータを基に、設定役位が比較的多

い企業を抜粋して紹介したものです。実際の役

位ごとの設定水準・格差等を比較する上での参

考としてご利用ください。

図表11

 代表権の有無別に見た年間報酬

区  分 代表権の有  無 社 数(社) 平均年齢(歳) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 「代表権なし」=100.0年間報酬の格差 会 長 代表権あり 23 70.1 365 1,089 5,469 147.2 代表権なし 10 67.8 273 440 3,716 100.0 副 社 長 代表権あり 20 59.4 299 1,077 4,665 145.8 代表権なし 16 55.3 218 584 3,200 100.0 専務取締役 代表権あり 10 61.5 245 797 3,737 119.2 代表権なし 42 60.6 217 532 3,136 100.0 [注] 1. 当該役員に「代表権あり」とした企業、「代表権なし」とした企業の回答をそれぞれ集計して比較した。 2. 同一役位で代表権のある役員とない役員が混在した平均値を回答した企業の数値は、集計から除外した。

(13)

会 社 別 一 覧

役 位 別 年 間 報 酬

業  種 規  模 会 長 社 長 副 社 長 専 務 取 締 役 常 務 取 締 役 取締役(兼務は除く) 従業員兼務取締役 常 勤 監 査 役 従業員 資本金 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) (万円)年間報酬 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) (万円)年間報酬 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 製 造 業 A a 66.2 7,093 64.1 * 5,204 59.5 3,933 56.8 3,096 59.9 2,400 A a 76.1 * 7,910 66.0 6,944 67.0 4,096 59.1 3,333 54.0 2,916 53.1 2,844 63.0 2,116 A a 57.0 4,740 60.5 * 3,420 60.5 2,760 59.0 2,580 60.0 2,220 A a 65.0 6,844 61.0 7,818 59.0 3,645 56.0 3,465 61.0 2,100 B c 68.8 3,449 51.6 2,480 64.7 2,064 61.7 1,731 57.1 1,399 64.7 840 B c 65.0 7,000 55.0 * 2,660 63.0 2,000 62.0 1,590 70.0 480 A b 65.4 7,212 59.5 3,288 60.5 2,136 55.0 1,836 A b 62.8 6,480 59.8 3,720 61.4 2,880 59.6 1,320 C c 78.7 * 3,000 63.5 4,320 73.8 2,400 56.8 2,220 57.1 1,980 B b 62.0 5,980 61.0 3,040 62.0 2,900 54.5 2,290 58.0 2,291 62.0 2,400 A a 59.6 9,440 62.8 * 6,620 61.2 * 5,790 58.5 4,582 68.3 2,460 B b 70.0 4,644 58.0 5,004 62.5 3,108 60.3 2,640 61.0 1,932 B a 66.4 6,315 61.4 3,781 59.7 3,189 56.5 2,895 63.5 2,004 B b 64.0 2,112 60.0 1,680 58.0 1,560 58.6 1,440 64.0 1,440 A a 65.0 * 6,000 66.0 5,196 63.0 * 4,200 60.0 3,348 58.0 3,348 60.0 2,748 B c 74.5 * 2,532 44.8 2,208 61.3 1,380 58.2 1,012 66.9 960 A a 60.1 5,420 58.2 * 3,168 57.2 2,638 56.7 1,982 61.0 1,997 C b 67.0 1,896 65.0 1,584 56.0 1,224 61.0 1,056 63.0 840 B c 66.4 2,640 72.3 2,280 58.9 1,440 67.3 1,320 B b 53.0 7,800 66.3 4,320 58.3 1,584 58.2 1,200 A a 77.0 * 9,912 65.0 6,012 61.0 3,162 55.7 2,568 60.5 2,088 C c 77.3 * 1,200 63.3 1,632 65.4 1,248 59.5 1,139 66.6 840 B b 67.0 * 5,232 67.0 4,536 64.4 3,036 71.0 * 3,000 60.0 1,512 A a 65.0 7,260 57.0 9,390 55.6 * 5,682 57.0 4,521 54.5 3,856 A a 61.0 7,478 59.0 4,544 56.5 3,261 65.5 1,800 A a 65.5 7,360 57.2 * 5,644 59.7 4,188 53.7 3,268 49.8 2,996 59.2 3,264 A a 64.0 9,980 61.4 * 6,450 63.1 5,200 58.2 4,740 56.3 4,280 62.5 2,940 A a 69.0 * 8,596 61.0 8,596 67.0 6,583 58.0 3,403 60.0 2,352

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業  種 規  模 会 長 社 長 副 社 長 専 務 取 締 役 常 務 取 締 役 取締役(兼務は除く) 従業員兼務取締役 常 勤 監 査 役 従業員 資本金 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) (万円)年間報酬 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) (万円)年間報酬 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 製 造 業 A a 66.2 7,093 64.1 * 5,204 59.5 3,933 56.8 3,096 59.9 2,400 A a 76.1 * 7,910 66.0 6,944 67.0 4,096 59.1 3,333 54.0 2,916 53.1 2,844 63.0 2,116 A a 57.0 4,740 60.5 * 3,420 60.5 2,760 59.0 2,580 60.0 2,220 A a 65.0 6,844 61.0 7,818 59.0 3,645 56.0 3,465 61.0 2,100 B c 68.8 3,449 51.6 2,480 64.7 2,064 61.7 1,731 57.1 1,399 64.7 840 B c 65.0 7,000 55.0 * 2,660 63.0 2,000 62.0 1,590 70.0 480 A b 65.4 7,212 59.5 3,288 60.5 2,136 55.0 1,836 A b 62.8 6,480 59.8 3,720 61.4 2,880 59.6 1,320 C c 78.7 * 3,000 63.5 4,320 73.8 2,400 56.8 2,220 57.1 1,980 B b 62.0 5,980 61.0 3,040 62.0 2,900 54.5 2,290 58.0 2,291 62.0 2,400 A a 59.6 9,440 62.8 * 6,620 61.2 * 5,790 58.5 4,582 68.3 2,460 B b 70.0 4,644 58.0 5,004 62.5 3,108 60.3 2,640 61.0 1,932 B a 66.4 6,315 61.4 3,781 59.7 3,189 56.5 2,895 63.5 2,004 B b 64.0 2,112 60.0 1,680 58.0 1,560 58.6 1,440 64.0 1,440 A a 65.0 * 6,000 66.0 5,196 63.0 * 4,200 60.0 3,348 58.0 3,348 60.0 2,748 B c 74.5 * 2,532 44.8 2,208 61.3 1,380 58.2 1,012 66.9 960 A a 60.1 5,420 58.2 * 3,168 57.2 2,638 56.7 1,982 61.0 1,997 C b 67.0 1,896 65.0 1,584 56.0 1,224 61.0 1,056 63.0 840 B c 66.4 2,640 72.3 2,280 58.9 1,440 67.3 1,320 B b 53.0 7,800 66.3 4,320 58.3 1,584 58.2 1,200 A a 77.0 * 9,912 65.0 6,012 61.0 3,162 55.7 2,568 60.5 2,088 C c 77.3 * 1,200 63.3 1,632 65.4 1,248 59.5 1,139 66.6 840 B b 67.0 * 5,232 67.0 4,536 64.4 3,036 71.0 * 3,000 60.0 1,512 A a 65.0 7,260 57.0 9,390 55.6 * 5,682 57.0 4,521 54.5 3,856 A a 61.0 7,478 59.0 4,544 56.5 3,261 65.5 1,800 A a 65.5 7,360 57.2 * 5,644 59.7 4,188 53.7 3,268 49.8 2,996 59.2 3,264 A a 64.0 9,980 61.4 * 6,450 63.1 5,200 58.2 4,740 56.3 4,280 62.5 2,940 A a 69.0 * 8,596 61.0 8,596 67.0 6,583 58.0 3,403 60.0 2,352 [注] 1. 従業員規模は、A=1000人以上、B=300〜999人、C=300人未満を示す。資本金規模は、a=100億円以上、b=20 億〜100億円未満、c=20億円未満を示す。    2. 会長〜専務は、代表権ありの場合は年間報酬に「 * 」を付した。なお、ここに掲げた企業の社長はすべて代表権ありの ため、 * は省略した。

(15)

業  種 規  模 会 長 社 長 副 社 長 専 務 取 締 役 常 務 取 締 役 取締役(兼務は除く) 従業員兼務取締役 常 勤 監 査 役 従業員 資本金 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) (万円)年間報酬 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) (万円)年間報酬 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 製 造 業 C c 58.2 9,700 57.8 * 8,100 50.5 5,580 48.5 3,690 65.0 2,040 A b 67.0 * 6,870 60.0 5,740 57.0 4,590 55.0 3,204 66.0 1,840 A a 66.0 *11,242 66.0 11,945 58.0 6,932 58.0 6,063 65.0 3,960 60.5 3,000 B b 48.0 3,670 63.0 * 3,096 62.0 2,882 56.5 2,572 54.7 2,020 64.5 1,496 A a 56.0 14,040 57.0 * 9,366 57.0 7,780 53.0 5,652 58.5 6,672 B b 62.8 4,152 66.5 2,856 62.6 2,172 59.9 1,680 61.3 1,572 A a 71.0 * 5,552 61.0 5,955 67.0 4,490 64.0 3,702 60.7 3,162 67.6 1,944 59.0 2,626 A a 67.0 * 4,770 48.0 4,660 64.0 3,661 60.2 3,090 55.5 2,784 61.0 1,536 A a 70.0 * 8,308 66.0 7,758 61.0 * 4,751 60.3 3,265 62.0 2,382 A a 65.2 5,672 63.5 * 4,174 62.3 2,860 58.3 2,350 59.6 1,865 A b 70.3 * 6,210 65.5 5,790 64.8 * 4,680 64.1 3,830 62.6 3,330 61.1 2,580 B c 60.5 2,796 63.1 996 60.4 912 64.3 852 A b 76.0 8,400 62.3 * 2,556 57.0 1,980 59.0 1,560 62.0 1,416 A b 64.0 6,600 63.0 * 4,605 61.0 * 3,823 61.0 2,643 61.0 2,115 64.0 1,995 C c 65.0 4,200 61.0 * 3,240 56.5 2,460 56.0 2,220 B c 59.0 4,140 56.0 1,860 57.0 1,440 56.3 1,116 62.0 1,140 B b 64.7 4,440 61.3 3,132 62.5 2,640 60.2 2,400 C b 47.7 3,212 44.4 * 3,132 60.5 1,890 59.0 1,740 63.5 1,510 金融・保険 B a 71.0 2,760 64.0 4,020 57.4 2,208 62.0 1,800 A a 69.0 2,940 59.0 2,772 62.0 * 2,196 60.0 1,944 C b 52.0 4,680 49.0 3,360 43.5 1,740 39.0 1,320 59.0 1,080 A c 71.3 * 2,004 63.7 2,004 38.1 * 1,860 69.3 * 1,212 62.5 1,260 A b 69.6 5,400 64.9 3,420 68.4 2,280 55.4 2,501 62.6 2,280 C b 72.0 * 3,384 63.0 3,620 60.0 3,184 58.0 2,124 62.5 1,404 海 ・ 空 運 B c 59.8 3,132 63.1 * 2,984 60.1 2,324 60.1 1,756 56.4 2,062 情報・通信 A b 61.4 4,032 59.0 3,144 54.5 2,880 59.5 2,316 55.5 2,040 B c 68.3 5,040 68.8 2,940 54.8 1,608 57.0 1,111 60.3 1,128 サ ー ビ ス A c 64.9 2,450 53.3 2,880 39.5 2,156 44.5 1,746 63.4 720 C c 68.0 1,572 45.0 1,752 57.0 1,572 54.0 1,524 52.0 1,356 67.0 600 C a 57.0 * 9,596 53.0 22,700 56.0 5,920 48.0 5,896 61.0 900 A a 65.5 * 5,700 48.6 5,150 59.0 3,950 48.9 3,300 54.9 1,991

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業  種 規  模 会 長 社 長 副 社 長 専 務 取 締 役 常 務 取 締 役 取締役(兼務は除く) 従業員兼務取締役 常 勤 監 査 役 従業員 資本金 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) (万円)年間報酬 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) (万円)年間報酬 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 平均年齢(歳) 年間報酬(万円) 製 造 業 C c 58.2 9,700 57.8 * 8,100 50.5 5,580 48.5 3,690 65.0 2,040 A b 67.0 * 6,870 60.0 5,740 57.0 4,590 55.0 3,204 66.0 1,840 A a 66.0 *11,242 66.0 11,945 58.0 6,932 58.0 6,063 65.0 3,960 60.5 3,000 B b 48.0 3,670 63.0 * 3,096 62.0 2,882 56.5 2,572 54.7 2,020 64.5 1,496 A a 56.0 14,040 57.0 * 9,366 57.0 7,780 53.0 5,652 58.5 6,672 B b 62.8 4,152 66.5 2,856 62.6 2,172 59.9 1,680 61.3 1,572 A a 71.0 * 5,552 61.0 5,955 67.0 4,490 64.0 3,702 60.7 3,162 67.6 1,944 59.0 2,626 A a 67.0 * 4,770 48.0 4,660 64.0 3,661 60.2 3,090 55.5 2,784 61.0 1,536 A a 70.0 * 8,308 66.0 7,758 61.0 * 4,751 60.3 3,265 62.0 2,382 A a 65.2 5,672 63.5 * 4,174 62.3 2,860 58.3 2,350 59.6 1,865 A b 70.3 * 6,210 65.5 5,790 64.8 * 4,680 64.1 3,830 62.6 3,330 61.1 2,580 B c 60.5 2,796 63.1 996 60.4 912 64.3 852 A b 76.0 8,400 62.3 * 2,556 57.0 1,980 59.0 1,560 62.0 1,416 A b 64.0 6,600 63.0 * 4,605 61.0 * 3,823 61.0 2,643 61.0 2,115 64.0 1,995 C c 65.0 4,200 61.0 * 3,240 56.5 2,460 56.0 2,220 B c 59.0 4,140 56.0 1,860 57.0 1,440 56.3 1,116 62.0 1,140 B b 64.7 4,440 61.3 3,132 62.5 2,640 60.2 2,400 C b 47.7 3,212 44.4 * 3,132 60.5 1,890 59.0 1,740 63.5 1,510 金融・保険 B a 71.0 2,760 64.0 4,020 57.4 2,208 62.0 1,800 A a 69.0 2,940 59.0 2,772 62.0 * 2,196 60.0 1,944 C b 52.0 4,680 49.0 3,360 43.5 1,740 39.0 1,320 59.0 1,080 A c 71.3 * 2,004 63.7 2,004 38.1 * 1,860 69.3 * 1,212 62.5 1,260 A b 69.6 5,400 64.9 3,420 68.4 2,280 55.4 2,501 62.6 2,280 C b 72.0 * 3,384 63.0 3,620 60.0 3,184 58.0 2,124 62.5 1,404 海 ・ 空 運 B c 59.8 3,132 63.1 * 2,984 60.1 2,324 60.1 1,756 56.4 2,062 情報・通信 A b 61.4 4,032 59.0 3,144 54.5 2,880 59.5 2,316 55.5 2,040 B c 68.3 5,040 68.8 2,940 54.8 1,608 57.0 1,111 60.3 1,128 サ ー ビ ス A c 64.9 2,450 53.3 2,880 39.5 2,156 44.5 1,746 63.4 720 C c 68.0 1,572 45.0 1,752 57.0 1,572 54.0 1,524 52.0 1,356 67.0 600 C a 57.0 * 9,596 53.0 22,700 56.0 5,920 48.0 5,896 61.0 900 A a 65.5 * 5,700 48.6 5,150 59.0 3,950 48.9 3,300 54.9 1,991

(17)

 2015年 5 月の改正会社法施行および同年 6 月か

らの東京証券取引所によるコーポレートガバナン

ス・コードの運用開始を受けて、統治体制の強

化・充実に向けた企業の取り組みが活発化してい

る。

 2016年 7 月中旬時点の報告ベースで東京証券取

引所がまとめた結果によると、東証 1 部上場企業

のうち社外取締役を選任している企業の割合は

98.8%(前年比4.5ポイント増)とすでに大半を占

めている。また、コーポレートガバナンス・コー

ドに沿って 2 名以上の独立社外取締役(一般株主

保護のため独立性の高い社外取締役として選任・

届け出されているもの)を選任している企業割合

も79.7%に上り、前年(48.4%)に比べて31.3ポイ

ント増と大幅に増加している。

 こうした動向を踏まえて、今回も前回調査に続

き、現在の企業統治組織形態と社外取締役・社外

監査役の選任状況および報酬水準を併せて調べた。

 改正会社法で新設された監査等委員会設置会社

制度は、監査役(会)に代えて 3 人以上の取締役

から成る「監査等委員会」を置くもので、委員の

過半数を社外取締役で構成することとされている。

監査等委員会は、取締役の職務執行に対する監査

を行うとともに、株主総会で監査等委員以外の取

締役の選解任、報酬決定について意見を述べる権

限も持つ。監査の独立性を高め、監督機能の強化

を図ることが同制度の狙いである。ちなみに、本

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社外取締役および社外監査役の報酬・賞与

社外取締役および社外監査役の報酬・賞与

本号51ページで、社外取締役の選任と処遇を

めぐる課題と今後の在り方について、デロイ

トトーマツコンサルティング合同会社のコ

ンサルタントによる解説記事を掲載している

ので、併せてご覧いただきたい。

現在の企業統治形態[図表12〜13]

回答企業の 4 分の 1 が

すでに監査等委員会設置会社へ移行

図表12

 現在の企業統治形態

図表13

 監査等委員会設置会社への移行について

-(社)、%- 区    分 規 模 計 1,000人以上 300〜999人 300人未満 合 計 (119) 100.0 ( 42) 100.0 ( 34) 100.0 ( 43) 100.0 ● ①監査等委員会設置会社 25.2 21.4 29.4 25.6 ● ②指名委員会等設置会社 1.7 2.4 2.3 ● ③監査役会設置会社 72.3 76.2 67.6 72.1 ● ④上記●①〜●③以外 0.8 2.9 [注] 各形態の定義は以下のとおり。    監査等委員会設置会社…監査役(会)に代えて、 3 人以上の取締役から成る「監査等委員会」を置く株式会社    指名委員会等設置会社…指名・監査・報酬の 3 委員会を設ける取締役会と執行役を置く株式会社    監査役会設置会社…監査役会を置く株式会社、または、法規定により監査役会を置かなければならない株式会社 分からない 29.5 検討していない 55.7 検討している (「今後移行予定」 を含む) 14.8 集計社数:88社 -%-

(18)

調査の集計を行った11月中旬時点では、東証 1 部

上場企業1985社のうち、監査等委員会設置会社の

統治形態を採る企業は372社(18.7%)となってい

る。

 今回調査で回答があった119社の、2016年 7 〜 8

月時点における企業統治組織の形態別採用状況

は、[図表12]のとおりとなった。内訳では、以前

からの監査役会設置会社が72.3%で最多となった

一方、監査等委員会設置会社に移行済みの企業も

25.2%と、全体の 4 分の 1 を占めている。集計(回

答)企業は異なるものの、改正会社法の施行直後

に実施した前回調査では、すでに移行済みと答え

た企業が7.0%にとどまっていたことからすると、

この 1 年の間にガバナンス改革の取り組みが加速

している状況が見て取れる。

 なお、監査等委員会設置会社への移行に関する

検討状況を尋ねたところ、「検討していない」が

55.7%と過半数を占め、「検討している(「今後移

行予定」を含む)」は14.8%にとどまっている[図

表13]。

[ 1 ]社外取締役

[ 1 ]社外取締役

 改正会社法で、社外取締役の選任・導入を促す

改定などが盛り込まれたことに加え、東証が策定

したコーポレートガバナンス・コードでも、少な

くとも 2 名以上の独立社外取締役を選任すべきと

している(原則 4 − 8 )。これらへの対応を探るた

社外取締役・社外監査役の選任状況

[図表14〜16]

社外取締役を選任している割合は93.3%、

人数は「 2 人」が最多

図表14

 社外取締役の選任状況

図表15

 社外取締役を初めて選任した時期

図表16

 社外監査役の選任人数

(監査役会設置会社)

-(社)、%- 区    分 規 模 計 1,000人以上 300〜999人 300人未満 合      計 (119) 100.0 ( 42) 100.0 ( 34) 100.0 ( 43) 100.0 選 任 し て い る 93.3 92.9 97.1 90.7 選 任 し て い な い 6.7 7.1 2.9 9.3 社外取締役の人数、 「選任している」=100.0 1 人 26.1 7.7 27.3 43.6 2 〃 43.2 53.8 42.4 33.3 3 〃 19.8 20.5 21.2 17.9 4 〃 8.1 12.8 6.1 5.1 5 〃 2.7 5.1 3.0 2012年以前 53.2 2016年 8.1 2015年 18.0 2013年 7.2 2014年 13.5 集計社数:111社 -%- -(社)、%- 区分 規模計 1,000人以 上 300 〜999 人 300 人未 満 合 計 ( 86) ( 32) ( 23) ( 31) 100.0 100.0 100.0 100.0 2 人 75.6 65.6 78.3 83.9 3 〃 23.3 34.4 21.7 12.9 4 〃 1.2 3.2 [注] [図表12]の「現在の企業統治組織形態」について、 「③監査役会設置会社」と答えた86社について集計。

(19)

め、まず各社での社外取締役の選任状況について

尋ねてみた。

 集計結果は[図表14]のとおりとなり、規模計で

見た選任済み企業の割合は93.3%、規模別では

1000人以上92.9%、300〜999人97.1%、300人未満

90.7%と、いずれの規模でも 9 割超に達している。

併せて尋ねた「社外取締役を初めて選任した時期」

の回答では[図表15]、「2012年以前」53.2%が過半

数を占めた一方、改正会社法が公布された14年が

13.5%、同法が施行された15年以降は合わせて26.1

%に上り、官民によるガバナンス改革機運の高ま

りに合わせて新規の選任が進んできた様子が見て

取れる。

 また、[図表14]から現在選任している社外取締

役の人数を見ると(規模計)、「 2 人」43.2%が最

も多く、これに「 1 人」26.1%が続いている。規

模別に見ると、1000人以上は「 2 人」が53.8%と

過半数を占め、さらに 3 人以上選任している割合

も合わせて 4 割近くに上るなど、規模が大きいほ

ど選任数が増える傾向が表れている。

[ 2 ]社外監査役

[ 2 ]社外監査役

 会社法では、監査役会設置会社に関する定めと

して監査役の人数を 3 人以上とし、その半数以上

(最低 2 人)を社外監査役とすることを義務づけて

いる(335条 3 項)。今回調査の回答企業のうち、

監査役会設置会社の形態を採る86社について、社

外監査役の選任人数を集計した結果は、[図表16]

のとおりとなった。規模計では、「 2 人」75.6%が

最も多く、これに「 3 人」23.3%が続いている。規

模別に見ると、300〜999人(78.3%)と300人未満

(83.9%)は「 2 人」が 8 割前後に上っている一方、

1000人以上では「 3 人」の割合が34.4%と全体の

3 分の 1 を占めている。

 社外取締役と社外監査役については、その勤務

形態(例えば会社への出勤、会議出席の頻度など)

や役務の内容により、報酬水準の設定には企業ご

とに大きなバラつきが見られる。また、元の勤め

年間報酬[図表17〜22]

社外取締役669万円、社外監査役545万円

図表17

 社外取締役の報酬と賞与

図表18

 賞与支給の有無別に見た

社外取締役の年間報酬(規模計)

区  分 人  数(人) 平均年齢(歳) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 規 模 計 228 63.0 52 45 669 ( 93.3) (  6.7) (100.0) 1,000人以上 96 64.3 70 106 946 ( 88.8) ( 11.2) (100.0)  300〜999人 70 62.4 42 1 505 ( 99.8) (  0.2) (100.0)  300人未満 62 61.7 37 1 445 ( 99.8) (  0.2) (100.0) [注] 賞与不支給の場合は「 0 円」として算入し、平均額と年間報酬を算出したもの ([図表20]も同じ)。( )内は年間報酬=100.0とした構成比(%)を示す([図表 18、20〜21]も同じ)。 区 分 人  数(人) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 支給あり 24 64 431 1,199 ( 64.1) ( 35.9) (100.0) 支給なし 204 51 0 612 (100.0) (  0.0) (100.0)

(20)

先から常勤役員または監査役としての報酬を得な

がら他社の社外役員を務める場合、社外役員とし

ては無報酬またはそれに近い低額の報酬で委嘱を

受けるケースもしばしば見られる。以下の年間報

酬データを利用・比較される場合は、この点に留

意いただきたい(なお、無報酬のケースについて

は、社外取締役、社外監査役のいずれも集計から

は除外している)。

 また、監査等委員会設置会社で監査等委員を務

める社外取締役とそのほかの社外取締役について

は特に区分せず、両者を合わせて 1 人当たり平均

の報酬支給額を集計している。

[ 1 ]社外取締役

[ 1 ]社外取締役

 回答があった228人(平均年齢63.0歳)の平均支

給額は、報酬月額52万円、年間賞与45万円、これ

らを合わせた年間報酬は669万円となった[図表

17]。規模別に見た年間報酬は、1000人以上が最も

高く946万円、300〜999人が505万円、300人未満が

445万円となっている。

 常勤役員と同様に賞与支給の有無別の傾向を見

ると[図表18]、「支給あり」は24人と全体の10.5%

にとどまり、年間報酬は1199万円となっている。

これに対して「支給なし」の年間報酬は612万円

で、「支給あり」の 5 割強の水準となっている(な

おここでは、賞与が「業績等都合で不支給」か「賞

与はもともとない」かについては尋ねていない)。

 年間報酬の分布を見ると[図表19]、最低36万円

から最高1944万円まで大きな開きが生じている。

最頻値は中位数(600万円)を含む「600万円台」

(19.3%)で、これに「300万円台」(14.0%)が同

率で続いている。1000万円以上の年間報酬が支給

されている割合は、全体の21.0%である。

図表19

 社外取締役の年間報酬の分布状況

図表20

 社外監査役の報酬と賞与

合 計 (228) 100.0  100万円未満 5.3  100 万 円 台 7.0  200   〃   7.0  300   〃   14.0  400   〃   10.1  500   〃   2.6  600   〃   19.3  700  万  円  台 6.6  800   〃   2.2  900   〃   4.8 1,000   〃   2.6 1,100   〃   1.8 1,200   〃   4.4 1,300   〃   2.6 1,400   〃   2.6 1,500万円以上 7.0 21.0 平    均(万円) 669 最    高( 〃 ) 1,944 第 3 四分位数( 〃 ) 915 中  位  数( 〃 ) 600 第 1 四分位数( 〃 ) 360 最    低( 〃 ) 36 -(人)、%- 区  分 人  数(人) 平均年齢(歳) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 規 模 計 184 62.1 44 17 545 ( 96.9) (  3.1) (100.0) 1,000人以上 69 63.4 62 42 786 ( 94.7) (  5.3) (100.0)  300 〜 999 人 48 61.3 40 0 480 (100.0) (  0.0) (100.0)  300人未満 67 61.5 28 2 338 ( 99.4) (  0.6) (100.0)

(21)

[ 2 ]社外監査役

[ 2 ]社外監査役

 回答があった184人(平均年齢62.1歳)の平均額

は、報酬月額44万円、年間賞与17万円、年間報酬

545万円となった。規模別の年間報酬は、1000人以

上786万円、300〜999人480万円、300人未満は338

万円で1000人以上の 4 〜 6 割程度の水準となって

いる[図表20]。

 賞与支給の有無別では[図表21]、「支給あり」が

13人(全体の7.1%)で、年間報酬は919万円。「支

給なし」の年間報酬は516万円であった。

 なお、今回の調査では「社外監査役が常勤監査

役を務めているか否か」については聞いていない

が、各社の回答から実際に常勤監査役を務めてい

る例が幾つか見られ、その場合は他の社外監査役

より報酬額が高めの設定となっているケースが散

見された。

 このように、常勤監査役を務める社外監査役に

高めの報酬を設定している関係もあり、年間報酬

の分布は最低60万円から最高2406万円までの開き

が見られ、先に見た社外取締役よりもバラつきが

大きくなっている[図表22]。最頻値は「300万円

台」(20.7%)で、このほか「400万円台」(16.3%)

と「100万円台」(15.2%)に10%超の分布が見ら

れている。

 役員に定年制を設ける主な狙いとしては、経営

層の新陳代謝の促進がまず挙げられよう。経営の

硬直化を防ぎ、事業を取り巻く環境変化や社会・

市場の動きを先取りした改革・スピードアップを

図ることがその目的と考えられる。今回は2010年

の前回調査以来 6 年ぶりに、常勤役員(会長・社

長・副社長・専務取締役・常務取締役・取締役〔兼

務は除く〕・相談役・常勤監査役)を対象とした定

年制の実施状況とその内容を尋ねてみた。なお、

定年制の有無および内容に関しては、規程等に明

記されているケースのみに限らず、慣行として設

けられている場合も含めて調べている。

 まず、定年制の有無について見ると[図表23]、

規模計では「定年制を設けている(一部役位のみ

の場合を含む)」企業が49.6%に対して「設けてい

3

役員定年制の実施状況

役員定年制の実施状況

常勤役員の定年制の実施状況[図表23]

1000人以上では 7 割が定年制を実施

図表22

 社外監査役の年間報酬の分布状況

図表21

 賞与支給の有無別に見た

社外監査役の年間報酬(規模計)

-(人)、%- 合 計 (184) 100.0  100 万 円 未 満 5.4  100 万 円 台 15.2  200   〃   8.7  300   〃   20.7  400   〃   16.3  500   〃   1.6  600   〃   8.7  700   〃   2.7  800   〃   4.9  900   〃   6.0 1,000万〜1,200万円未満 1.1 1,200万〜1,400 〃  0.5 1,400万〜1,600 〃  3.8 1,600万〜1,800 〃  0.5 1,800万〜2,000 〃  0.5 2,000 万 円 以 上 3.3 平         均 (万円) 545 最         高 ( 〃 ) 2,406 第 3 四 分 位 数 ( 〃 ) 690 中     位     数 ( 〃 ) 408 第 1 四 分 位 数 ( 〃 ) 240 最         低 ( 〃 ) 60 区 分 人  数(人) 報酬月額(万円) 年間賞与(万円) 年間報酬(万円) 支給あり 13 57 235 919 ( 74.4) ( 25.6) (100.0) 支給なし 171 43 0 516 (100.0) (  0.0) (100.0)

(22)

ない」企業が50.4%と、ほぼ半々できっ抗した形

となっている。これを規模別に見ると、1000人以

上では「定年制を設けている」企業が71.4%に上

るのに対して、300人未満では「設けていない」企

業が79.1%とほぼ 8 割を占めており、傾向の違い

が明確に表れている。

 このうち「定年制を設けている」と答えた企業

(59社)に、2013年以降の制度導入・改定状況を尋

ねたところ、[図表24]に見るように「2012年以前

から定年制を設けており、特に改定は行っていな

い」と答えた企業が76.3%と全体の 4 分の 3 余りを

占め、「2013年以降に現在の定年制を導入(新設)

した」企業は5.1%と少数にとどまった。また、「以

前から定年制を設けており、2013年以降に改定を

行った」企業(18.6%)のうち、改定の具体的内容

について記入があった中では次のような回答があ

り、一部では定年引き下げの動きも見られている。

【改定内容の個別回答】

全体的に定年年齢を 2 歳ほど引き下げた

役位により異なっていた定年年齢(最長65歳)

を一律65歳に改定(会長および社長は除く)

常務取締役の定年年齢を64→65歳、取締役を

62→63歳に改定

取締役兼CEOの定年を65→72歳に改定

執行役員制度改定に伴い、該当する役位の定年

年齢を次のとおり見直した。常務:63→64歳、

専務:66→65歳、副社長68→66歳、社長:定年

なし→68歳

取締役の定年年齢を61→62歳に改定

例外的に定年を延長する場合の延長期間を変更

 [図表25]は調査対象とした役位の有無をまず尋

ねた上で、「あり」と回答があった役位の定年制の

有無を調査・集計したものである。なお、現在そ

の役位に実際に就いている人がいない場合でも、

規程や慣行により当該役位の定年の定めがある場

合は「役位あり→定年制あり」として集計してい

る。

 「定年制あり」の割合が最も高いのは専務取締役

98.0%で、これに常務取締役96.2%が続く。このほ

かでは、副社長94.7%、取締役(兼務は除く)92.5

%が 9 割超の割合となっている。一方、「定年制な

し」の割合が最も高いのは会長(44.4%)で、以

下、取締役相談役(37.5%)、社長(28.8%)の順

となっている。

図表23

 常勤役員の定年制の有無(規程等に明記せず慣行として設けている場合を含む)

図表24

 

「定年制あり」の場合、

2013年以降の定年制の導入・改定状況

-(社)、%- 区 分 規 模 計 1,000人以上 300〜999人 300人未満 合 計 (119) 100.0 ( 42) 100.0 ( 34) 100.0 ( 43) 100.0 常勤役員に定年制を設けている (一部役位のみの場合も含む) 49.6 71.4 58.8 20.9 常勤役員に定年制は設けていない 50.4 28.6 41.2 79.1 2012年以前から定年制を 設けており、特に改定は 行っていない 76.3 以前から定年制を 設けており、2013 年 以 降 に 改 定 を 行った 18.6 2013年以降に現在の定年制 を導入(新設)した 5.1 集計社数:59社 -%-

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