化学プロセス計算
演習問題解答用
Excel プログラムの使い方
ここに収録の Excel のプログラムは、拙著「化学プロセス計算」の演習問題の解答のた
めに筆者が作成したものです。解答に際しては巻末に収録の71 物質のみを使用することを
想定しています。
① 計算に必要な諸物性は、入力ミスを防ぐため,次頁別表記載の物質コードナンバーを
入力することにより自動的に検索され,プログラムに引用されるようになっています。
ただし、コードナンバーに 72 以上の数値を入力するとその物質の物性定数は,0 と出
力されます。
② 赤字で記載した欄に解答に必要な諸条件を入力することにより計算結果が示される
ようになっています。
③ 一部のプログラムの計算には,単純繰り返し法あるいは Newton による逐次計算が含ま
れております。十分な収束値が得られない場合は,最終収束値を改めて初期値として入
力してください。
プログラムリスト
1.
高圧気体の
PVT
2.
純蒸気の蒸気圧
3.
2 成分系の気液平衡
4.
湿度の計算
5.
燃焼反応の物質収支
6.
反応熱
7.
反応器の物質収支および熱収支
8.
理論燃焼温度
9.
平衡定数と平衡転化率
10. 臨界定数データ
11. 熱化学物性データ
物質コード表
コード 物質 化学式 コード 物質 化学式
1 空気 Air 37 トルエン C7H8
2 アルゴン AR 38 o-キシレン o-C8H10
3 塩素 CL2 39 m-キシレン m-C8H10
4 塩化水素 HCL 40 p-キシレン p-C8H10
5 水素 H2 41 スチレン C8H8
6 水 H2O 42 エチルベンゼン C8H10
7 硫化水素 H2S 43 クメン C9H12
8 アンモニア NH3 44 フェノール C6H5OH
9 窒素 N2 45 ナフタレン C10H8
10 一酸化窒素 NO 46 シクロペンタン C5H10
11 二酸化窒素 NO2 47 シクロヘキサン C6H12
12 酸素 O2 48 メタノ-ル CH3OH
13 二酸化硫黄 SO2 49 エタノ-ル C2H5OH
14 オゾン O3 50 1-プロパノール C3H7OH
15 三酸化硫黄 SO3 51 2-プロパノール C2H4OHCH3
16 一酸化炭素 CO 52 1-ブタノール C4H9OH
17 二酸化炭素 CO2 53 エチレングリコール C2H6O2
18 シアン化水素 HCN 54 グリセリン C3H8O3
19 四塩化炭素 CCL4 55 ホルムアルデヒド CH2O
20 硝酸 HNO3 56 アセトアルデヒド CH3CHO
21 硫酸 H2SO4 57 ベンズアルデヒド C6H5CHO
22 メタン CH4 58 アセトン C3H6O
23 エタン C2H6 59 メチルエチルケトン C4H8O
24 プロパン C3H8 60 3-ペンタノン C5H10O
25 ブタン C4H10 61 MIBK C6H12O
26 ペンタン C5H12 62 ギ酸 CH2O2
27 ヘキサン C6H14 63 酢酸 CH3CO2H
28 ヘプタン C7H16 64 プロピオン酸 C2H5CO2H
29 オクタン C8H18 65 安息香酸 C6H5CO2H
30 ノナン C9H20 66 無水酢酸 C4H6O3
31 デカン C10H22 67 無水フタル酸 C8H4O3
32 エチレン C2H4 68 エチレンオキシド C2H4O
33 プロピレン C3H6 69 ジメチルエーテル CH3OCH3
34 アセチレン C2H2 70 ジエチルエ-テル C2H5OC2H5
35 1-3 ブタジエン C4H6 71 酢酸エチル C4H8O2
36
ベンゼン
C6H6 72
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7.反応器の物質収支および熱収支
A. 概要
二つの反応が同時に起こりinert 成分を含めて 8 成分系までの収支計算が可能。
反応の物質収支は、次式により計算する。
𝑛𝑛𝑜𝑜𝑜𝑜𝑜𝑜,𝑖𝑖 = 𝑛𝑛𝑖𝑖𝑖𝑖,𝑖𝑖+ 𝑛𝑛𝑖𝑖𝑖𝑖,𝑖𝑖𝜑𝜑(𝜈𝜈𝑖𝑖/|𝜈𝜈1|) (A)
(𝜑𝜑は反応の転化率、𝜈𝜈𝑖𝑖は成分
i の化学量論係数。)
B 準備
① 反応式と各反応式の第 1 成分の転化率を入力する。
② 原料供給温度[K]生成物排出温度[K]を入力する。
③ Inert 成分を含む全ての成分の物質コードを入力する。(ただし、コードに 100 を
入力するとその成分について計算しない。)
④ 原料組成を与える。
⑤ 反応式を参照しながらそれぞれの反応の化学量論係数を入力する。(反応に関与しな
い物質の化学量論係数は零と入力する。)
C 使い方
計算基準は 原料 100mol である。
物質収支の計算:
原料組成から反応器に入る各成分のモル数が計算される。式(A)により
反応器出口モル数が自動的に計算される。
エンタルピー収支の計算:
熱化学物性が自動的に検索され、エンタルピー収支の計算結果が示される。
8.
理論燃焼温度
A. 概要 元素 C,H,O で構成される燃料が標準温度(298.15 K)で供給され,
標準温度の空気で完全燃焼すると仮定して,反応熱のすべてが燃焼ガス
の加熱に用いられると仮定した場合の燃焼ガス温度を計算する。
B. 準備
① 燃料を構成する各成分の物質コードおよび組成(モル分率)を入力する。
② 各成分を構成 C,H,O のモル数を入力する。
③ 過剰空気率を入力する。理論空気量および供給空気量が計算され、ついで
原料1mol 基準の物質収支が計算される。ついで燃焼ガスの熱化学物性が
自動的に検索され表示される。
C. 使い方
理論燃焼度計算のための温度の四次式の係数が表示される。温度の初期値を
入力するとNewton 法により第 3 次近似までの計算結果が自動的に表示される。
収束値が理論燃焼温度として表示される。収束状況が思わしくないときは、初
期値を変えて再計算する。
9.
平衡定数と平衡転化率
A. 概要 標準生成熱と標準生成 Gibbs エネルギーから、所定の圧力および温
度における平衡定数および平衡転化率を計算する。
B.
準備
① 圧力を入力する。
② 反応式を入力する。
③ 各成分の物質コードを入力する。各成分の熱化学物性が自動的に検索され,
表示される。
C. 使い方
平衡定数の計算:
① 反応温度を入力するとその温度に対応する平衡定数が計算される。
平衡転化率の計算:
② 計算基準として第一成分のモル数を100 mol とする。第二成分のモル数を
入力する。
③ 各反応温度において、2 行目の赤字で示した欄に転化率の初期値(0.001~
0.9999 の数値)を入力すると Newton 法による逐次計算で第 4 近似まで示される。
収束状況が思わしくないときは、最下行の第四近似の数値を初期値に使って計算
を繰り返す