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大腸菌凝集素に関する研究

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(1)

〔原 著〕 (東京女医大誌第27巻第3号頁122一 134昭和32年3月)

大腸菌凝集素に関すろ研究

東京女子医科大学細菌学教室(主任平野憲正教授) 山 ヤマ 川 カワ 寿 ヒサ 子 コ

(受付昭和32年1月13目)

緒 言 1944年目auffma皿1・2・5)を中心とする北欧学派 (HE. Knipfschildt, S. Sj 6stedt, H.W. Ewert− sen,0. M 611er, G. Vahlne)によって, O.H.K.

の3つのAntigenが想定され,これによるEs− cherichiaの分類が唱えられて以来,大腸菌領域 の研究は飛躍的進歩をとげた。即ち腸内細菌叢の 主役を演じる大腸菌の個々の菌型分類は容易とな り,健康時及び下痢時に腸管内に侵入し,或は定 着する大腸菌の動静が容易に観察出来る様になっ た。一方乳児下痢症に於ては或る特定の大腸菌が 原因となり得るとの弓張が,古くはBessau4), Adam5), Reuss6)等によって唱えられた。この主 張は一時は顧られなかったが,1927年Adam7・8)

の提唱した所謂Dyspepsia coli A I,AIV,1945

年英国のBrey9)によって夏期下痢症患者より発 見せられたBact.・coli neapolitanum,1949年 Smithlo)等によって報告せられたBact. coliα

及びBact. cQliβ, Taylor等によるBact. coli

D433, Rogers12り等による Bact. coli B.G.T.等

がいずれもKauffmannの大腸菌の血清学的分類

によるE.coli O−111 B4, E. coli O−55 B5のい ずれかである事が明かとなり,病原大腸菌の問題

は再び世の注目を浴びるに至った。

その後O−26(報告者φrskov15)1951年)0−86 (報告者Braμn14)1952年)等が病原大腸菌の中 に加えられた。その他O−44,0−25,0−125,0−75, O−124,0−13(0−124は Shigella dysenteriae 3と, O−13はShigella Flex.2と共通抗原を有する点 が病原性を疑う根拠となっている。)等が報告せ られ,更にO−102,0−73,0−108,0−127等次から 次へと病原性に関連ありと言われる大腸菌が続出 し検討せられている。 健康人腸管内に於ける此等大腸菌の消長につい ては,Sears15・16),伊東17),小島!8),小張19),吉 田2D等によって報告せられ,又特に病原大腸菌の 分布状況については福見21・ 22・ 25),小川24),鈴木25), 小張ユ9等の研究がみられる。 叉大腸菌凝集素については古くKraus26)が哺乳 動物血清に大腸菌凝集素を認めて以来,Kramar 27,,lnglessi28),佐藤29等によって報告せられてい るが,此等はいずれもKauffmannの大腸菌菌型 分類の提唱以前であり,最近は鈴木50 52),小川55), 松村54)等によって一,二の大腸菌の凝集素の存在 が発表せられているが,健康人1血清に於ける0−1 よりO−25に至る一連の大腸菌凝集素に関する研 究は未だ見当らない。叉病原大腸菌に対する凝集 素にしても,病原大腸菌による下痢症の揚合には 関心が払われ,Smith55), Ferguson56), Braun57・) 58),福見22),高津59),井上40),多田41)等の報告が あるが,健康者に於ける此等病原大腸菌に対する 凝集素を検索したものは余りない様である。私は 健康者一儲清中における非病原大腸菌及び病原大腸 菌に対する凝集素の出現状況を年令別に検査し, 併せて健康者腸管内に於ける此等大腸菌の分布状 態を検索したので報告する次第である。 第1篇 健康人血清中の非病原大腸菌に対する凝 集素について

Hisako YAMAKAWA (Department of Bacteriology, Tokyo Women’s Medical College) : Studies on

serum agglutinin of EsheTichia coli.

(2)

研究材料及び方法 材料:国立東京第一病院婦人科に於て出生せる新生 児回忌血2例,同病院小児科に於て保育中のもの及び 外来へ保育相談に来院せる生後1ヵ月より各月令の乳 児3綱(月一績に同一人を観察したものも各1例とし た。)1∼15才迄の幼児学童10例,成人10例計57例の健 康人血清につき,0−1∼25(O−20は菌株不良のため省 いた。)及び一部0−50,0−62,0−69,0−73に対する凝 集素の出現状況を追求した。:叉別に生後4日目より各 月令の乳児,幼児,学童43例,成人5例計48例(内17 例は採血と同時に採便も行った。)につき,上記の大 腸菌の分布状況を検索した。 方法:1)擬集反応 抗原として国立予防衛生研究所及び東京都衛生研究 所細菌部より分与せられたE.coli O−1∼25及び。− 50,0−62,0−69,0−73の標準菌株の1cc 3 mgの食 塩水浮游液を100。C 30分加熱して用いた。血清稀釈倍 数は2↓(16×)より29(512×)迄行い,370C 2 時問鱒卵器内に納め,後室温に放置して24時間後に肉 眼で判定した。 第1表 各月及び年令におけるE.coli O−1・)25に対する宇戸素の出現状況 其一 新生児(脇帯血)より生後六ヵ月迄

\\ 菌型

誌軌\

新 生 児 E. coli 1 2 3 4 5 6 7 8 910 11 12 13 14 15 16 17 18 19 21 22 23 24 25 1 カ 月 2 カ 月

佐藤F.=一脈ー==一一一一一…一一一

服部卜一一一一一一一一一

辻 松 本 小 坂 鈴 木

大藪

服部

5

5一

4一 一 営.一 m’ ロ一 養 育 方 場 法 所 3 カ 月 4 カ 月 5 カ 月 6 カ 月 母 家 人 入院 人 入 母 人 母 阿武正 薦 塩 沢、

大藪

三 井 5 5 5 5

6一 7一 64766一 56一 677−

5一 5 6一 一 5一 7一

4一

4 5 家 入 家 西 尾

藤本

阿武聴 唖 松 高 杉 山 本

大藪

西 尾

藤本

石 直 上 田

宮取

高 地 嵐 渠

入 入 入 入 家 5 5 5 5 5 5一 一 一 一 一 一 4− 5 6一 5 4 4 4

6559く一一一一一5−9〈」7−

4一 44一 一一一一一 4一 一一 6

45一 4一一 5一 45 4一 5

51 5i 5 入 人 人 入 人 入 入 入 里 家 一一 E一一一一一一・一・一一一一一一一一一一一一一一一一

入1入 一 5 4一 4 5一 5 5一 一 4一

5−

6一

54一 6一 645一 5−

4 5 6 5一 一 一 一 一 4一 一 5 41 人 入

入1入

母 家 混 家 混 家 伊 東 菊 辺

植松1

濤 下 平 一 5 5− 5 4 4一

一=一ニー一一二=一一i人1家

6一一一一一一 5一 5一一一一一4

544一 44444544−9〈

4一 4 母 人 人 混 家 家 入 入 家 註 数字は試験管の本数をあらわす,例5…25,. ・く2・L 一 123 一

(3)

2)大腸菌の検索分類 硝子捧を用いて肛門より直接採便し,ドリガ7レスキ ー改良培地に塗抹した。翌日旧例より任意に20集落を 釣回し,運動性,・糖類ア7tr・= r 7レ類分解能, IMViC 反応により生物学的に大腸菌なる事を確認した。 免疫血清の作成には上詑標準菌株を使用した。1cc 中1mg菌量を含む生理的食塩水浮游液を作って1qo。C 2時間加熱して抗原とし,家兎を免疫し,血清を採取 レた。血清の一三価は5120∼10240倍であっf,。、免疫 血清は5種類宛混合してこれを200倍稀釈液とし,先 ず混合血清にて試験管内凝集反応を行い,擬集された 菌についは各血清の500倍稀釈液を以て擬集反応を行 い,=二種類以上の血清に陽性を示したものについては 定量的擬集反応を行って菌を決定した。その際菌液と しては100。C 30分加熱したものを1滴宛滴下し37。C 2時聞鰐卵一髪に納め,後室温に放置して24時間後に 判定を行った。 研究成績 1)各月及び年令に於けるE.coli o−1∼25に 対する凝集素の出現状況 各例の霊菌型に対する一血清凝集価を年令順に示 したものが第1∼2表で,数字は試験管の本数を あらわす6例えば(5)は(25),(一)は(<24) の意味である。これによると生後2ヵ月迄は少数 例に極めて少数σ)菌型に対して低い凝集を示した ものもあるが,大多数の菌型に対しては,未だ2壬 以上の凝集素の出現を認めなかった。3カ月を過 ぎると,その血清によって凝集される菌型の種類 も増加しはじめ,6カ月以降となると凝集価も高 く,殆ど成人との問に差がみられない。しかし個 々の例について観察すると,年少者でも大多数の 菌型に高い凝集価を示しているものもあり,成人 の血清に於てもそれによって凝集される菌型の種 第2表各月及び年令におけるE.coli O−1∼25に対する凝集素の出現状況其二 7ヵ月より成人日

田型

E. coli 年令 氏 名\ ∼ xi 7∼12ヵ月

1∼15才

成 入 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 21 22 23 24 25 前 婦 西 吉 出 川 藤 尾 ・ 田 川

56767665465556666

一 一 6 6一 一 一 一 一 一 一

89〈8

89く

7759く 79〈9〈

59〈 84

5555556466 8一 567

5 6 5 4 5 6 隔 年 奥 遠 野 山 手 水 瀬 票 所 藤 村 藤 原 口 癖 瀬 尾 原 山 吉 池 見 久 平 四 半 細 筒 保 川 原 浦 田 崎 山 井 田 田 根 井 7 8 4 7 8 4 6 7 6一 7 8一 6 89〈 5 6一 5 − 5 5 8 8 6一 4 8 7 8 5 4 5 7 6 5

54−6587一一一一4654779く

66645749〈9〈9〈9〈9〈8

679く

一一一一一 6一一一

5一 5一一一一一一 7一一一一一一

5−

89く 8 4 8 9〈 5− 5 4 8 5 4 6 4 69く9〈 6一 一

84588787889く569〈9〈887〈9〈

64一一一一67一 6一一一 5一 4一一7

7一一9〈 8889〈 8

89〈 一一 79〈 88 7 8

4一一一一一 57一一 6一一 6一 45一 4

565759〈 9〈 8768477864一 6

66754444一 478456468847645

855一 5一 7567685一 4549〈 77759〈 9〈

445一 4555554一 5557一 6一一一,一 55

7656666一一4546一 5649〈 675775

86−79く475

5−69〈67博く一9く755567

7754一一一 4一 44一 8一一546555一 4−

4745756 4一 454744 4一 5644645

69〈 5789〈 75一 4577776568一 6465

74一 4一 4一 4一一一一 4459〈 一45一一 4一 4

6一一 6一一67一一一一 7一 44一一」5一 657

一一

@665665444674 4一 44 4一 4466

一 124 一

(4)

類が少k,一般に凝集価の低いものもみられた。 又乳児に於て人工栄養児と母乳栄養児,家庭保育 児と入院保育児の間に差は認められなかった。 各月令及び年令に於けるE.coli O−1∼25に対 する凝集素の出現頻度は第3表の通りで,0−3, 25,4,2,13にやや高く,0−17,14,21,9等に 対してはやや低い様であった。 2)各月令及び年令の健康人腸管内に於ける E.coli O−1∼25の分布状態 下痢症状のない生後4日目のものより成人迄50 例につき,前記の方法で糞便より分離培養を行 い,各例とも可及的20集落を鈎菌して菌型の検索 を行った。但し2例に於ては平板上に多数の球菌 が発生し,検索が妨げられた。検索した集落数は 987である。その検査成績は第4∼5表の通りで, 数字は集落数をあらわしたものである。樹同時に 0−50,0−62,0−69,0−73についても検査したの で,その成績も併せて記録した。即ち,987株の 大腸菌について検索した結果,O−1∼25の24種の 菌型に一致するものは251株で,O−50,62,69, 第3表各月及び年令におけるEcolio−1∼25に対する凝集素の出現状況其三 凝集価24以上のものの全数 …’

_ 菌型

ベへ 年令 \\ 新 1 2 3 4 5 6 生 カ カ カ カ カ カ カ 児 月 月 月 月 月 月 月 E. coli 1 2 3 4 5 6 7 8 910 11 1?“ 13 14 15 16 17 18 19 21 22 23 24 25 7’v 1・2

1才∼15才

成 人 1 1 2 2 3 1 3 2 1 2 2 3 3 4 7 5 8 10 g .p 1 1 1 1 2 2 1 1 P.. 2 3 1一 3 2 2 1 1 1 2 1 1 4 3 3 3 3 3 3 9 6 7 5 4 5 5

988910 39

1 1 2 1 2 3 1 1 1 1 1 1 3 2 3 4 6 8 8 711 1 1

1

1

1

3 6 1

2

3 3 2 5 6 6 7 10 10 1

1

1 2

1

1 2 1 2 3 4 6 10 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 2 3 2 3 3 7 5 7 7 9 7 8 1 1 1

2

4

9 10 10 1 3 1 3 3 7 被 検 者 麩、 2 3 3 5 7 6 5 5 10 11 合

計232529262122222019212023251623211322241820221928.57

註 数字は例数を示す 第4表 各月及び年令の健康人腸管内に於けるEcoli・o−1∼25の分布状態其一 6ヵ月未満

t、t鉱層響;

年\氏 集落

金・名 数

E. coli 1 23 456789 1,0 11 12 10. 14 /5 16 17 18 19 21 22 23 24 25 !

I L’Li1 50 62 69 73

.1

加納戸12G ll

鶴鰍5

…・熱田1・・!i 2 2

17

1 カ 月

大藪120;

松 本 20 、渡部120「旨1

福駒10

小酒井 20 西荒井120 i i

121

カ 月

大藪

1平山

佐 藤 真 野 i小 坂 g 201 2⑪ 20 17 20 1 15 13 14 20 G (7) 5 2 2 o o l o 13 15 8 ]ii ,g

F4

17 H (17) 8 一 /25 一

(5)

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一一 一 一

ジ海市

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塩沢20

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1 1

4 カ 月 5 カ 月

兵頭

山本

大藪

川崎

上田

永井

児玉

江藤

20 20 20 20 20 20 20 20 20

〔 .” 一一EIN”E6ft r合

1・}黒黒面21」πi・拓.・面・三22巫251・・6・69奮.計

20 4 7 5 1

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3

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1 2 110

1 10 1

Io

20

4(14)

i7

1 7 5(6) 3 0 0 14 0 5

計國25・5・・4・・2・4・8・6…5・533・・7・… 7…711・46(・8・)

註E.coli菌型欄上における数字は集落数を示す 第5表 各月及び年令の健康入腸管内に於けるE.coli O−1∼25の分布状態 其=二 6ケ月より成人迄

隷ぐ

6 カ 月 7 カ 月 ? 15 才 成 人

清藤

、植松

下野

上原

菱沼

御園

高杉

奥村純 奥村正

清藤

清藤

西尾

平井

遠藤

菅原

小酒井 林

高田

新井

山川

橋本

20 20 20 20 20 20 20 20 E. coli 12345678910 11 12 13 14 15 16 17 18 19 21 22 23 24 25150 62 69 73 1

1 3

2 1 11 4 20 20 lr 20 20 1[ 20 20 20 II 20 l/ 20 20 20 20 20 20 20 2 3 7 1 7 19 3 20 3・ 12 合 計 15 1 5 0 2 0 0 0 o o o 3 2 (5) o o 20 8 (12) 19 10 0 20

計器・・・・…7・4・3… 7…42・・2・・7・2 3il・・5(・2・)

総計9S7 1 4S・5・・4・8・・8・…6・・22・・675・・9・・7129・・2・llE・・(…)

1検画薮1・・…25・i一’・EiS一・3r・3一デ面・面2「§・丁・両・壷

p一 126 一

(6)

73の4種の菌型に一一致するものを加えると301株 であった。各例別に観察すると,多数の集落,時 に20集落がすべて同一菌型の事もあり,最高4種 類の異った菌型が検出されているものもあるが, 大多数の被検者から検出された菌型は2種類以内 であった。此の点については新生児より成人に至

第6表

同一入に於ける凝集素及大腸菌の時期的推移〔一大腸菌(+) る迄同様で,劃然とした差別はみられなかった。 伺菌型別に検出例数(同一入に於ける同一・一菌型は 1例とした。)をみると,O−18,7が多くO−9, 1,15,17,50等がこれにつぎ,凝集価の高さと は一致しない様であった。 3) 同一人に於ける凝集素及び大腸菌の時期的 数字は擬集価〕

L葛副・

ド\凝集価

E. coli 大 藪 1 2 4 6 1* 2* 3* 4 6 8 工0 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 21 22 23 24 25150 62 69 73

一H−F一一H一一y

^ 一ny 一一一一m一一m一一一一

一P一一

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一一一一一一P一一一

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44一一5

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5*1一 5 4一 45 4一 6一 64 5一 5一一 6 5一一一一一

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一一一一 4/ 4一 44一一一一一一 4一一一 65

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5一 55一一 54一一 4一 557一 4一一m.一. 一g

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4 5一 4一 一一 *は菌の検索を行はず 一 127 一

(7)

推移 9例の保育室の人工栄養児について少くとも2回 以上凝集素及び大腸菌の時期的推移を観察した。 その成績は第6表の通りである。凝集素について みると,先ず第一に第1・表に示した様な傾向が同 一人に於てもみとめられる。即ち生後2カ月迄 は,殆ど凝集素の上昇が認められないが,3ヵ月 を過ぎると2身上に上昇する凝集素の種類が急に 増加して来る様である。しかし之を月を迫って襯 察して行くと,一旦上昇した凝集価は2カ月位は 持続してもそれ以上持続することは少く,上昇す る凝集素の種類は変って行く様である。例えば西 尾の10カ月,藤本の8カ月,濤の6ヵ月の如く, 一旦かなりの種類の菌型に凝集素の出現をみてい たものが,全くみられなくなる事もある。併し西 尾や禧の例でも次の機会には再び幾種類かの菌型 を凝集した。同時に行った大腸菌の分布画譜に 於ける0−50及び73,西尾に於けるO−73,清藤に 於ける0−25の様に観察記間内に2度以上あらわ れたものもあるが,他に於ではいずれも1回宛で あった。又腸管内に発見せられた大腸菌とその菌 に対する凝集素との関係をみると,菌の発見され た翌月にその菌に対する凝集素が上昇している場 合が多かった。 4) 同一時期に同一家族に現われる大腸菌 3家族について,同一時期に小児と成人との腸 管内に於ける大腸菌を検索した。その成績は第7 表に示すように,第2例に於ては子と父に0−15 を発見している。乱数が少いので明確には言い得 ないが,同一家族を観察すると,屡々同型の大腸 菌を発見し得るのではないかと思われる。 第7表同一家族の同一時期に於ける検出菌型の比較 材料:国立東京第一病院保育二二院児及び外来を保 育・健康相談の為訪れた下痢のない健康小児46名及び 成入32名計78名より採」血し実験に用いた。その年令別 冊数は第1表に示す通りである。 第1表 年令別被検者数 年 令 0 ∼ 1才 1 ∼ 6才 6 ∼ 12才 12 ∼ 15才 15才 ∼ 計 被 検 者 数 5 24 10 7 32 78

隣国無関係 検出菌型

1 「孫(3m)

准母(伊野)

2 子 (1m) 一_璽 3 子 (新生児) 母 O−22 0−18 0−15 0−15, O−9 0−50 0−69 第2篇 健康人血清申の病原大腸菌に対ナる凝 集素 研究材料及び方法 方法:血清中に於ける擬集素を検するに用いた菌型 はE.coli o−25(本菌については病原性を疑う入も多 いが一応病原大腸菌として加えた),26,44,55,75, 86, 111, 112, 119, 124, 125, 126, 127, 127a127b の14の標準菌株で,菌液は1・cc 3 mgの食塩水浮游液 とし,100。C 30分加熱して用いた。血清稀釈倍数は2・t (16×)より29(512×)迄行い,37。C 2時間贈卵器に入 れ,後室温に放置して24時間後に肉眼で判定した。筒 健康者及び下痢患者の糞便よりの病原大腸菌の検索に は硝子棒を用いて糞便を直腸より直接採取し,これを SS培地,ドリガルスキ目隠臭培地に塗抹した。赤痢 菌,サルモネラを疑う集落の認められない時は,ドリ ガ7レスft r培地上の集落10コ以上について,0−111, 55,26,75,86,125のOB血清,0−124の0血清を 用いて,のせガラス凝集反応を行った。凝集した菌に ついては更に純培養し,生物学的性状が大腸菌のそれ に一致した場合には,夫々のOB血清(叉は0血清) を用い,生菌及び加熱菌について定量擬集反応を行っ て菌型を決定した。 研究成績 1)各病原大腸菌に対する凝集素の年令的出現 状況 O−25∼126については78例,0−127及び127a 127bについては11例に検査を行った。78例中生後 2カ月の小児1例に於ては,いずれの菌型に対し ても凝集素の出現を証明しなかったが,その他の 検査を行った8カ月以降の乳児に於ては,いずれ も1種:以上の菌型に出現を認めた。 2)菌型別の凝集価24以上のものの回数及び百 分率 第2表に示す如く,これら所謂病原大腸菌に対 する上記血清中に於ける凝集素の多少は菌型によ つて非常な差がみられ,0−25に対しては実に87.2 一 128 一

(8)

%に及ぶ出現率を示し,O−75に対しては60.3%, O−26に対しては41%と之に続いていた。その他 の菌型に対しては極めて低率で,14.1%(0−86) から2%の間の頻度で,O−126,127,127a127b に対しては1例もみられなかった。叉凝集価の高 さを各菌型間で比較すると,0−25,26に於ては 26以上のものも多く,その他の菌型では26を超え たものは0−111とO−125各1例宛のみであった。又 出現頻度の低いOr44,55,119等に対しては凝集 価も24程度で高いものはみられなかった。即ち凝 集素の出現頻度の高い菌型程凝集価も高いものが 多かった。 第2表 各病原大腸菌に対する凝集価の比較

劉諺1ん÷事

百 分 率 対する凝集素(24以上) 第3表に示すごとく,出現頻度の高いOz25, 26,75の内,O−26に対する凝集素は,1才未満 の乳児には1例もみられなかった。しかも本菌は 乳児下痢症の原因菌として0「55,86,111と同様 に屡々検出きれる。O−55及び86に対する凝集素 も1才未満のものには証明されなかった。これに 反し,比較的年長児に感染を起し,一見赤痢を疑 わしめる程激烈な症状を起す0−124に対する凝集 素は7例に出現し,内1例は1才未満の乳児に於 第3表 諸種の年令の者から得た血清中における 各菌型に対する凝集素(2’1以上のもの) 菌 型 i計 0−25 26 44 55 75 86 111 112 119

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第4表時期を異にして同一入について行った凝集素の検索

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(9)

てであった。樹1例でも凝集素の出現した菌紙数 を平均すると2.5種類で,1才未満の乳児に於て 既に2.2種類の菌型に対する凝集素を認め,幼児 期以降は平均値に達し成人との間に差が認められ なかった。 4) 時期を異にして同一人について行った凝集 素の検索 同一乳児について生後8カ月及び10ヵ月に採』血 し,凝集素を検索した成績は第4表に示す通りで ある。即ち,この例に於ては生後8カ月にはO− 25,44,125に凝集素の出現をみているが,2力 第5表 月後の10カ月にはO−25と44には依然凝集素を有 しているが,0−125にはみられなくなり,代って 0−75に対する凝集素の出現をみている。尚本乳児 は8ヵ月目の採血前に下痢を起し,その便より0− 26を多数検出したが,それに対する凝集素は認め られなかった。 5)二卵性双生児に於ける凝集素の比較 1年1カ月の同一環境に生育している二卵性双 生児より採血しし凝集素を比較した。その成績は第 5表に示す通りで,共に0−25に対する凝集素を 有するのみであった。 =卵性双生児に於ける凝集素の比較

O tv 25 26 44 55 75 86 111 112 119 124 紀 子・ (1年1ヵ月) 24 2s 26 2T 29 29 K二

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6)健康人に於ける非病原並に病原大腸菌に対 回した。その結果は第6表に示すようで,これと する凝集素の検索 病原大腸菌に対する凝集価とを比較すると0−25, 26例の健康乳幼児及び成人について腸管内に常 75,26等2,3の菌を除いて病原大腸菌に対する 住している非病原大腸菌17株に対する凝集価を検 凝集素保有率は非病原大腸菌に対するそれより目 第6表 非病原大腸菌と病原大腸菌の凝集価の比較 一 loqo 一

(10)

立って低率であった。 7)健康人の糞便より病原大腸菌の検出頻度 60例の健康小児及び成人の糞便より分離培養を 行い,病原大腸菌の有無を検査した。その成績を 第7表に示したが,何等下痢症状のない5才の男 児唯1例にO−75を検出し得たのみであった。 第7表 健康入に於ける病原大腸菌の検出頻度

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o o 計 o 1 d’u−6” [1’ {’ 1 一一一! 8)下痢患児に於ける病原大腸菌の検出頻度 昭和30年1力年間に国立東京第一病院小児科外 来を訪れた下痢患児の内,232例の糞便について 分離培養を行い,病原大腸菌の検索を行った。そ の成績は第8表の通りで,17例(7.3%)に病原大 腸菌を,4例に赤痢菌を検出した。即ち0−262

例,552例,755例,1113例,1245例で又

赤痢菌はSh. flexineri 2 a 2例,2b及びSh. sonnei各1例であった。尚30年度後半期には0一 第8表 下痢患児に於ける病原大腸菌の検出頻度

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86についても検査したが,1例も検拙し得なかっ た。 第1篇並びに第2篇の総括並びに考按 1)年令別にE.coli o−1∼25に対する凝集素 の出現状況を観察した結果,大体生後3カ月を経 過すると各自の血清によって凝集される菌型の種 類が目立って増加して来るが,同一人に於ける血. 清中の凝集素を月を追って検索した場合において も,同様の傾向が示された。6ヵ月を過ぎると, 凝集価も高く殆ど成入との間に差が認められな い。生後3カ月頃迄血清中に凝集素のみられない のは,大腸菌叢の形成が不安定であり,且つ幼弱 な為,生体の抗体産生能も未だ不充分な二等がそ の要因ではないだろうか。Kramtir27♪は生後2カ 月迄は母体より得た免疫による凝集素があるが, 之は一旦消失して生後9カ月で再び凝集素を認め るに至るとし,頚gless玉28)は生後6カ月で本凝集 素を認め,小川55J・は5種の大腸菌混合浮游液を抗 原として凝集反応を行い,母乳栄養児と人工及び 混合栄養児の凝集価の聞に差のある事を認め,前 者が最も低いとしている。又3年以上になると成 人と晶々同様であると述べている。松村54)は0− 13について凝集反応を行い,出生後早期より凝集 素を可成りの高値に認め,殆ど下降する事なく, 幼児期に移行し,この時期に既に寝入と大差を認 めない迄に至っていると報告しているが,いずれ も用いた大腸菌の種類が少い。私の例では母体か ら得た免疫と思われるものを,膀六通1や1,2カ 月の乳児血清に認めなかった。 2)菌型に対する凝集素出現の頻度は0−3, 25,4,2,13品目やや高く,O−17,14,21,9等 にやや低かった。 3)50例の健康人糞便の培養から釣菌した987 集落について,其の菌型を調べた結果,0−1∼25 (O−20を除く)}こ該当するもの251株(25.4%) を得た。そのうちO−18,7,9,1,15,17等が割 合多く検出せられた。これは小張19)等の成績とも 大体一致している様である。 4)各小別に検出された大腸菌を観察すると, 1つの例から得られた20集落がすべて同一菌型の 事もあり,最高4種類の異った菌型が検出された 事もあるが,大多数は2種類以内で,O−1∼25以外 のものを含めても,常時揚警内に存在している大 腸菌の種類はSears等のいうごとく,余り多種 一/81一

(11)

類でない事が想像せられる。しかもこれは,乳児 より乱入に至る迄同様である。 5)腸管内に発見される頻度の高い菌と凝集価 の高きとは余り一致しなかった。 6) 同一人に於ける凝集素の時期的推移を観察 すると,一旦上昇した凝集価は2カ月位は持続し ても,それ以上持続する事は少く,上昇する菌型の 種類も漸次変って行く様である。叉観察期間内に 2度以上検出せられる菌のあること。腸管内に発 見せられた大腸菌とその菌の凝集素との関係は, 発見せられた翌月に於て凝集価の上昇をみている ものの多い点等より.,腸管内定着大腸菌の存在及 び之が漸次変換せられて行く事が想像せられる。 これは叉伊東17)も言う如く,Sears等の成人例と 異り乳児に於ける大腸菌叢は,未だ不安定で種々 の影響を受けやすい為め,長期間に亘って定着し ている大腸菌の少い事をも示している様に思われ る。樹此際観察した乳児はいずれも保育室に保育 中の人工栄養児で,保育に当る看護婦は,交代で 20名に及んでいる点を附記したい。 7)家庭内で小児と之に接する成人を同時に検 便し,両者の大腸菌を比較した結果,3例中1例 の父と子に同一菌型の大腸菌を検出した。伊東17) は入院中の新生児と之に接する母親及び助産婦を しらべて,各々から新生児と共通の大腸菌を得て いるが,薪生児期である為め,その菌が果して母 親叉は助産婦に由来するという積極的な証明には ならないとしている。私の同一菌型を検出した第 2例の乳児は生後1ヵ月を経過している人工栄養 児で,この匠気0一ユ5は或は家族の共通な大腸菌 ではないかと想像せられるのである。 8) 健康人.血清中の,所謂病原大腸菌に対する 凝集素は,非病原大腸菌に対する凝集素と同様生 後2,3カ月迄は未だ出現していないが,6カ月 を過ぎると殆ど差がない成績を示す様である。 9)病原大腸菌に対する凝集素の多少は菌型に よって非常な差があり,O−25,75,26に対して は高率に出現して,非病原大腸菌に対する凝集素 と同じ程度にみられるが,その他の菌型に対して は極めて低率で,殊にO一ユ26,127,127a127bに 対しては1例もみられなかった。 10)一般に凝集素出現頻度の高い菌型に対して は凝集価も高いものが多く,出現頻度の低いもの では凝集価も低い様であった。 11)鉢山型に対する凝集素が2三門に出現して いるものを年令的に観察すると,1才未満の乳児 下痢症の揚合に屡々検出せられるO−26,55,86, 111の内,0−26,55,86が当該年令の乳児からは 1例もみられなかったが,O−124に対する凝集素 が1才未満の乳児に1忌みられたことは興味ある 点である。O−124に対する下痢症は,小泉42),滝川 45),芦田44)等によって発表せられ,私も多田45)と 共に癸表したが,このO−124はSh. dysenteriae 3と抗原構造が殆ど一致し,生物学的性状のみが 相違する菌であって,その下痢症は膿粘血便を排 出し,一見赤痢を疑わしめる程症状の強いもの で,小児では年長児に多くみられる。 ユ2)同一人を2カ月の聞隔をおいて同一菌i型に 対する凝集素を検査した結果,2ヵ月後になって もなお,2つの菌型に対する凝集素は不変であっ たが,1つの菌型に対するものは消失し,薪に1 つ出現した。これによって腸内細菌叢の徐々なる 変動,及びそれに伴う凝集素の出現及び消失等に 要する期間等がほぼ推測されると思う。このこと は,非病原大腸菌の富合にも同様の傾向がみられ た。 13)同一家庭で保育せられ,つづいて同時に国 立東京第一病院保育室にあずけられた,=:卵性双 生児の同一時期に於ける凝集素は共にO一一25のみ にみられた。. 14)健康人に於ける病原大腸菌の検出頻度は, 私が60例の小児及び成人について行った実験によ ると,非常に少く,唯1例5才の男児からO−75 を検出したのみであったσ又e−25は,第一篇で 述べた様に50例中2例に検出した。 小張19)等は186例の健康小児につき,0−111, 55,26,86,44,102,124,125,126等の存在を 調査した結果,1例にO−111を検出したのみであ った。叉鈴木25)は主に成人から成る隔る集団268 例について,O−11工,55,26,25,86を調査し,

0−552例(1例は下痢後),861例,256例を

得た。又別な集団206例について,上記諸菌のほ か0−44についても調査を行い,0−553例(内1例 軟便),0−444例を得,これらは普遍的な腸内細 菌ではないと述べアこ。しかし此等の検出されアこ菌 の中にも,検出される頻度に差があり,特に高率 に凝集素の証明される0−2・5は比較的検出頻度も 高い様であるが,この菌株に対する凝集素の轟現 一一@ISP. 一

(12)

率は87.2%であるから,これらの菌に対する凝集 素の生成には当該菌以外のものの関与する事が充 分考察されるのであるσ 15)下痢患者よりの病原大腸菌の検出頻度は 232例中17例(7.3%)であった。小張19)等が278例 の外来を訪れた小児下痢患者について調査した結 果によると,O−111を7例,0−26を4例,0−55を 1例証明し,O−124,125,126の混合一血清に凝集 する大腸菌を12例に認めたが,0−44,86,102 の混合1血清に凝集するものは1例も見出さなかっ た。即ち,278例中24例(8.63%)に検出してい る。この検出率は,健康者よりの検出率に比しや や多いけれども,高率とは言えない。これらの諸 菌は結局,腸管内に常住性の少い菌と考えて差支 えないものと思われる。 前述のように,O−25,26,75に対する凝集素 が相当高い率に証明されるということと,この成 績とは一見相反する結果ではあるが,これらの細 菌に対する凝集素の生成は,当該菌の外之と共通 抗原を有する他の腸内細菌との関聯を充分考慮に 入れるべきではないかと思われる。 結 論 主として健康人血清中の大腸菌凝集素を検索 し,合わせて此等の大腸菌の腸管内に於ける消長 を観察し,次の結論を得た。 1)生後3ヵ月以内は大腸菌凝集素は殆ど出現 していない。 2)生後6ヵ月を過ぎると漸次多種類の大腸菌 に対する凝集素が出現し,乳児期の後半には成人 と大差を認めなくなる。 3) 当該菌が相当期間腸管内に定着することに よって,はじめて凝集素が産生せられる様であ る0 4)一旦上昇した凝集素にも時期的な消長がみ られ,たえず変動する様である。 5)非病原大腸菌に対する凝集素も,菌型によ りその出現率に差があるが,病原大腸菌に対する ものに於ては更に甚しく,出現率80%から0%ま で変動している。 6)凝集素保有率は必ずしも当該菌が腸管内よ り検出せられる頻度と平行しなかった。即ち大腸 菌凝集素産生には,当該菌の外之と共通抗原を有 する他の腸内細菌も之に関与している事が充分推 察せられた。 本文の要旨は昭和31年4月,日本細菌学会総会及び 日本伝染病学会総会に於て発表した。 終りに臨み,終始御懇篤なる御指導を賜はつた。平 野教授並びに国立東京第一病院小酒井博士に心から感 i謝の意を捧げる。 女 献

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15) Sears, H.」. et aL:J. Bact. 59, 293 (1950) 16) Sears, H.J. et al.:ibid. 63 (1952) 17)伊藤義人:日本伝染病学会雑誌,26,177(1951) 18)小島正典:日本小児科学会雑誌,56,417(1952) 19)小張一峯:日本伝染病学会雑誌,29,2(1955) 20)吉田 忠:同上,30,118(1956) 21)福見秀雄:日本医事新報No.1427,2403(1951) 22)同 号外:同上No.1457,1025(1952) 23)同 上外:同上No.1506,914(1953) 24)小川 透外:日本細菌学会雑誌,8,621(1953) 25)鈴木多恵子:目本伝染病学会雑誌,28,541 (1854)

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(13)

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