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小学校高学年を対象とした喫煙防止教育の短期的効果―準実験デザインによる2年間の介入研究―

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Academic year: 2021

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434 第43巻 日本公衛誌 第6号 平成8年6月15日

小学校高学年を対象とした喫煙防止教育の短期的効果

―準実験デザインによる2年間の介入研究―

西岡

伸紀

川畑

徹朗

皆川

興栄

中村

正和

大島

望月

吉勝

 小学校高学年を対象とした喫煙防止教育のプログラムを開発し,その教育効果を明らかにするために,準 実験デザインを用いて,1992∼93年の2年間,喫煙防止教育を行った。介入群である3小学校の106人(男 子52人,女子54人)には,5年生時(1992年6月∼7月)と6年生時(1993年6月∼10月)に,各々3時間 の喫煙防止教育を行った。教育効果の分析のために,介入前に事前調査を,介入終了後に事後調査を,各学 年で実施した。比較群は,同じ市内の別の3小学校の児童193人(男子102人,女子91人)とし,介入群と同 時期に,事前・事後調査のみ実施した。主な調査内容は,喫煙に関する知識・態度,本人および周囲の喫煙 行動とした。  本報では,2年間の介入の短期的効果,および介入後である6年事後調査結果に影響する要因を明らかに するために,多重ロジスティック回帰分析等を使用し,以下の結果を得た。  1) 教育内容である喫煙の急性的影響やタバコ煙中の有害物質に関する知識では,顕著な介入効果が認め られた。  2) 非喫煙の健康における重要性に関する意識についても,女子では,顕著な介入効果がみられた。男子 においても,5年生時の介入直後には効果が認められた。  3) 成人時の喫煙意思および友人からの喫煙の誘いへの対処に関する自己効力は,介入群,比較群とも, 期間中あまり変化せず,介入効果は認められなかった。  4) 介入群と比較群の喫煙経験者率については,いずれも介入期間中ほとんど変化せず,月喫煙者率につ いても,両群ともほとんど0%であり,喫煙行動に関する介入効果は明確ではなかった。  5) 本人の喫煙経験の有無,家族や友人の喫煙状況は,介入後の6年事後調査結果にほとんど影響してい なかった。

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