いじめ加害行動とストレスコーピングとの関連 : 加害者の役割による違い
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(2) 県の大学における計888名を調査対象者とし 準×ストレス反応要因2(低群・島群)水準の2 た。888名のうち,記入もれや記入方法に誤 要因被験者間計画の平均値と標準偏差および分 りのあづた者を除いた有効回答者数718名 散分析の結果を示した。. (男子346名,女子372名:有効回答率 「傷つけ発散型対処」における主効果の横 80.85%)を分析対象とした。 走を行ったところ,「加害経験」(F(2,712)= 倫理的配慮:本研究では,アンケートヘ回答 13.35,pく.01)において有意な差がみられた。. しない自由があることを表紙に記載し,過去 多重比較の結果,「加害経験」においては傷つ. のいじめについて問う回顧研究の形にするな け発散型対処得点が加害経験なし群<加害経 との配慮を行った。さらに,い一じめに関する 験低群<加害経験島群の順で高い結果となっ 心理教育を目的としたリーフレットを作成し, た(なし群と低群の差はpく.05,低群と島群 調査対象者全員に配布した。 の差はpく.01)。 調査内容:①いじめ被害・加害経験,②いじめ 【考察】 加害タイプ,③中学生用学校ストレッサー尺度 本研究において,加害者の「傷つけ発散型タ (岡安ら,1992),④親の関わり意識尺度(寺田, 対処」の高さが明らかとなった。この対処は一. 2010),⑤小学生用ストレス反応(嶋田ら,1994), 般的にストレス反応を増大させるとされてい. ⑥ストレスコーピング尺度(冨永ら,2009)。 る。また,滝(1992)で示唆されているよう. 【主な結果】 に,憂さ晴らしとしての「いじめ加害」があ いじめ加害経験とストレス反応がストレスコ るとするならばこの対処そのものがいじめ加 一ビングにどのような影響を及ぼしているか明 害行動になっている可能性が考えられる。 らかにするために,ストレスコーピング尺度の 本研究より,いじめを予防するためには,心. 5下位尺度得点を従属変数とし,いじめ加害経 理社会的に望ましくないコーピングの問題点を 験(10項目)の得点とストレス反応合計得点を 自覚し,適切なコーピングを採択できるように 独立変数とした2要因の分散分析を行った。分 指導していくことが有効と考えられる。. 祈に先立ちいじめ加害経験は3群(なし群・低 【主要引用文献】 群・島群)に,ストレス反応は2群(低群・高 岡安孝弘・高山巌2000中学校におけるいじめ被害者およ 群)に分類した。分散分析の事後処理について び加害者の心理的ストレス教育心理学研究,48,410−421.. は,交互作用優先の分析を行い,いじめ加害経. 験要因及びストレス反応要因の主効果の検定を 主任指導教員 冨永良喜. 行い,さらに多重比較を行った。Tab1e1にい 指導教員冨永良喜 じめ加害経験要因3(なし群・低群・島群)水 Tabb1ストレス:1一ビング得点に及ぼす加害経験とストレス反応の効果 加書経験なし群 加害経験低群 加害経験島群 主効果 交互作用 ストレス反応丁 ストレス反応丁 ストレス反応丁 加害経験 ストレス反応T. F値 低群 島群 低群 古群 低群 島群 F値 F値. N 248 118 122 72 54 104 (df・2712) (df・2712) (df・2712) ” 2,21 4,43 3,56 4.64. 4,46. SD O.26 0,37 0,36 0.4フ. 0.55. 傷つけ発散. 6.36. 13135*** 26.63*** 0.39. 1.17 n.s.. ***pく.01 **p<.05 *p〈.10. ■105一.
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