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〈記念の辞〉農学部紀要 第50号(記念号)の発刊によせて

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Academic year: 2021

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近畿大学農学部紀要 第 50 号 1 (2016) 1

農学部紀要 第 50 号(記念号)の発刊によせて

農学部長 重岡成 今回、農学部紀要が、第 50 号(記念号)の発刊となり、これまでの半世紀に渡る歴 史を鑑み、非常に喜ばしく、感慨深く、かつ誇り高く思います。そして、これまで 多くの先生方には、発刊にあたり編集委員長、編集委員としてご尽力いただいたこ とにお礼申し上げます。さらに、これまで農学部紀要を維持・継続させるには、多 くの農学部教員、それらの指導を受けられた学部生、院生、そして関係する研究者 の皆様の、日々の絶え間ない努力による研究成果に基づいた論文投稿があってのこ とであります。よって、これまで投稿・掲載された研究者の皆様にも心より敬意を 表したいと思います。 さて、我々“大学人”としての役割および活動は、学部、大学院における教育と研 究の両面ですが、特に研究面では、研究者として、自分らの専門の領域(分野)を 作り、確立することです。そのために、論文、特許、学会発表などを通して世の中 の皆さんに知らしめること、すなわち自らの作品を作りだし、公表することであり ます。そして、それらの成果が世の中に役に立つ“実学”となれば、さらに価値ある ものになります。 “大学人”として、現在の大学教育の現場に一旦足を踏み入れる と、研究、教育、大学業務のバランス維持がなかなか難しく、研究での所期の目標 を達成するためのモチベーションを維持することも難しい状況になるのかもしれ ません。だからといって、“大学人”として研究活動をおろそかにして、日々の雑務 に流され、作品を作らなくても済むかと言えば、それは決して許されません。研究 活動では、まさに今取組んでいる研究内容を何時も考えて、休息時も休日も心の中 に研究意識が余韻のごとく残り、常に今の研究状況、さらには今後の展開を考え抜 いて、最終的な作品として完成させるために日々精進するのが、“大学人”の宿命で あります。 このようなプロセスで、作品の発表の手段の1つとして、本紀要があるとすれば、 その意義も必然性を伴うものと理解できます。言い換えれば、近畿大学・農学部が 実学教育を基盤として、日々進歩し続けている状況で、本紀要が、皆さんの研究者 として研究領域を確立し、さらにアイデンティティを高める手段として有益である こと、それに伴いに農学部のブランディング力を高めるために大いに寄与すること を願っています。

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