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地域で生活する精神障害者と地域住民の交流イベントがもたらしたもの

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Academic year: 2021

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要旨

研究目的 地域で生活する精神障害者と地域住民の交流イベントがもたらしたものを記述すること で、精神障害者の社会参加や地域住民の精神障害者への理解を支える交流イベントの意義 を明らかにする。 研究方法 本研究は、半構造化インタビューを用いた質的記述的研究である。交流イベントの運営に 参加したことのある保健師 2 名と精神保健福祉士 2 名を対象とした。 研究結果 地域で生活する精神障害者と地域住民の交流イベントがもたらしたものは、個人の認識 の変化、関係性の認識の変化、地域全体の変化の 3 つに分類された。 個人の変化としては、3 つのカテゴリ【心の健康に目を向けるようになる】【考え方が広 がる】【一歩外へ踏み出す後押しとなる】が抽出された。 関係性の変化としては、3 つのカテゴリ【互いを身近に感じる】【日々の積み重ねを認め 合える】【日々の暮らしや活動につながる】が抽出された。 地域全体の変化としては、2 つのカテゴリ【交流イベントを大切なものとして続ける】【地 域の当たり前のイベントとなる】が抽出された。 以上の結果より、地域で生活する精神障害者と地域住民の交流イベントがもたらしたも のとして、「交流イベントが自然なものとなる地域社会の状態」が抽出された。 結論 地域住民にとっての交流イベントの意義としては、精神障害者との交流を通して生まれ た肯定的感情が、同じ地域で暮らしていく中での不安の軽減につながることが示された。 また、精神障害者にとっての交流イベントの意義としては、交流イベントに主体的に参加 できた成功体験から、自分に自信を持て、今後の社会参加につながることが考えられた。 保健師が交流イベントに関わる意義としては、事業所に所属していない精神障害者など、 地域に暮らすさまざまな世代や生活状況の人々の参加を進められることが示された。 実践への示唆としては、精神障害者が地域生活の中で社会参加を進めていく中で、地域に 安心できる居場所を作り出して「自分がありのままでそこにいてもいい」という感覚を持て るように支援することや、失敗できる安心感を持てるような環境や雰囲気を地域の中で作 ることが必要であると考えられた。

参照

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