〈論文〉女性事務職における派遣労働者の活用
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(2) 近 畿 大 学 短 大 論 集Vol.44,No.1,2011. 1.は. じめ に. 雇 用 形 態 の異 な る派 遣 労働 者 と正 社 員 が混 在 して. 経 営環 境 の厳 しさが増 す 中、 企 業 が成 長 して い. い る事 務 職 を取 り上 げ る。. くた め には人 材 の有 効 活用 が欠 か せ な い。 さて、 企業 組織 の 中 には様 々 な雇 用 形 態 の 労働 者 が混 在. 2-1女. して い る。 近 年 、 い わ ゆ る非 正 規 労 働者 の増 加 が. そ も そ も、 わ が 国 で 女 性 労 働 者 が ど の よ う な 職. 性 労働 者 の職 業. 著 しい。特 に、 女性 労 働 者 に本 傾 向 は顕著 で あ る。. 業 に 就 い て い る の か を み る と、1980年. 2010年 度 に お け る非 正 規 労働 者 比率 を男 女 で 比較. 従 事 者 が 最 も 多 くな っ て お り、 近 年 は お お よ そ 女. した場 合 、 男性 で は20%に 満 たな い(1)が、 女 性 で. 性 労 働 者 の う ち 約30%が. 頃 よ り事 務. 事 務 従 事 者 で あ る(図. 表. は50%を 超 え て い る(2>。この こ とか ら、 男 性 労 働. 1参 照)。 ま た 、 事 務 職 に 就 く労 働 者 を 男 女 別 に. 者 間 よ りも女 性 労働 者 間 に お い て雇 用 形 態 の 多様. み る と 、 現 在 、 女 性 が 約60%(3)を. 化 が進 ん で い る とい え る。. こ か ら、 現 在 の 女 性 労 働 者 の 職 業 と して は 事 務 職. 企 業 は 多様 化 す る人 材 を どの よ うに位 置 づ け、. 占 め て い る。 こ. が 最 も一 般 的 で あ る と考 え ら れ る。. 活用 しよ う と して い るの か。 本 稿 で は、 女性 労働 者 の 働 き方 と して一 般 的 に な って きて い る派 遣 と い う雇 用 形 態 に着 目 し、 そ の 有効 活用 を考 察 して み た い。. 2-2女. 性 派 遣 労働 者 の業 務. 非 正 規 労 働 者 の 雇 用 形 態 は 、 パ ー ト ・ア ル バ イ ト、 派 遣 労 働 者 、 契 約 社 員 、 嘱 託 等 さ ま ざ ま で あ る。 女 性 に お け る 非 正 規 労 働 者 の 雇 用 形 態 に 着 目. 2.女. 性 労働 者 の現 状. す る と、 派 遣 労 働 者 数 は 約10年 前 と 比 較 して お お. 最 初 に 、 女 性 労 働 者 の 現 状 を 見 て い く。 そ の 際 、. 【図表1女. よ そ3倍. と な っ て お り(4}、他 の 雇 用 形 態 よ り も増. 性 労働 者 に お け る職 業 別従 事 者 数 の推 移】. 専門的 ・ 技 術 的職 業従 事 者. 口 管理 的職 業従事者. 事務従事者. 口 販売従事者. 保 安 職 業 、サ ー ビス職 業 従事 者. 回 農林漁 業作 業者. 運輸 ・ 通 信 従 事者. 口 労務作 業者. 製造 ・ 製作 ・ 機 械 運転 及 び建 設作 業 者 出所:総 務 省 「 労 働 力 調 査 」 よ り筆 者 作 成.
(3) 古武:女 性事務職 におけ る派遣労働者 の活用 【図表2派. 遣 業 務 … …女 性 派 遣 労働 者 の上 位3業 務 を 男性 派 遣 労働 者 と比較 】. 厚生労働省 「 平 成20年 派 遣 労 働 者 実 態 調 査 結 果 の概 要 」 よ り筆 者 作 成. 加 率 が 高 くな って い る。1985年 に労 働者 派遣 法 が. か ら れ 、 そ れ が 戦 後 の 女 性 事 務 職 の あ り方 に も影. 制 定 され、 約25年 を経 て 「 派 遣 」 とい う働 き方 は. 響 を 与 え て い る の で は な い か と して い る{6)。 一・ 方. 女性 労働 者 の 中 で定 着 して きた とい え る。 女 性 派 遣 労 働 者 が就 い て い る業 務 を み る と、 一・ 般 事 務 、 事 務 用 機 器 操作 お よび フ ァイ リン グが上. 、 浅 海 、 小 玉 は 、 女 性 事 務 職 は 決 して 単 純. な 業 務 ば か り に つ い て い る わ け で は な く、 複 雑 な 業 務 も こ な して い る と い う(7}{8)。. 位 を 占め て い る。 同 じ業 務 につ い て男 性 派 遣 労働. 確 か に 、 女 性 事 務 職 と い っ て も、 職 場 、 労 働 者. 者 の状 況 を み る と、 ほ とん ど就 い て い な い(図 表. 個 人 等 に よ り、 担 う業 務 は 当 然 異 な る。 しか し、. 2参 照)。 こ の こ とか ら、 事 務 職 は女 性 派 遣 労 働. 一 部 の 女 性 事 務 職 は専 門性 の 高 い 複 雑 な 業 務 を 担 っ て い る もの の、 特 に専 門性 を 問 わ な い 比較 的簡 単. 者 特 有 の業 務 とい え る。. な 事 務 で 補 助 的 な 業 務 を 担 っ て い る の も女 性 事 務. 3.組. 織 に お け る女 性 労働 者. 職 で あ ろ う。. 女 性 事 務 職 にお け る派 遣 労 働者 の 活用 を考 え る. さ らに、 男 女 労 働者 間 の格 差 を是 正 す るた め の. 前 提 と して、 企 業 は彼 女 た ちを どの よ うに 捉 え て. ポ ジ テ ィ ブ ア ク シ ョ ン に 関 して も、 い ま だ 企 業 は. い るの か を整 理 す る。. 「家 庭 責 任 を 考 慮 す る必 要 が あ る」 「時 間 外 労 働 、 深 夜 労 働 を さ せ に く い」 「勤 続 年 数 が 短 い 」 と い っ. 3-1女. 性 事 務 職 の位 置 づ け. た 女 性 へ の 根 強 い ジ ェ ン ダ ー 意 識 か ら、 積 極 的 に. さて、 企業 の 中 で、 女 性 事 務 職 は どの よ うに位. な り き れ な い 面 が あ る{9)。ま だ ま だ 、 事 務 職 に あ る 女 性 の 能 力 を 最 大 限 に 引 き 出 し、 積 極 的 に 活 用. 置 づ け られ て い るの か、 考 え て み た い。 岡 本 は、 女 性 事 務 職 は職 場 の ル ー テ ィ ン的 な事. しき れ て い な い の が 現 状 で は な い だ ろ う か 。. 務 作 業 を 分 担 し、 雑 務 を 担 当 し て い る と い う(5)。 ま た 、 金 野 は 、 戦 時 期 に事 務 職 へ の 女 性 の 進 出 が. 3-2派. 遣 労働 者 の位 置 づ け. み られ た 際、 女 性 の仕 事 は簡 単 な事 務 で あ る とい. 次 に、 企 業 にお け る派 遣 労働 者 の 捉 え方 を検 討. う認 識 の も と、 女 性 事 務 職 の た め に仕 事 は よ り簡. して み た い。 まず、 企 業 は な ぜ 派遣 労 働者 を 活用. 単 な も の に 、 職 場 は や さ しい も の に と再 構 築 が は. して い るの か。 ドー ア は、 組織 の人 材管 理 を柔 軟. 一13一.
(4) 近畿大学短大論集. Vol.44,No.1,2011. 【図 表3派. (事業 所 割 合 、 複 数 回 答)】. 遣 労 働 者 の 活 用 理 由. 即戦 力・ 能力のある人材を確保するため 専門的業務に対応するため 景気変動に応じて雇用量 を調整するため 正社員を確保できないため 賃金 の節 約のため 臨時 ・ 季節的業務量の変化 に対応するため 賃金 以外の労務コストの節 約のため 正社員を重要業務 に特化させるため 正社 員の育児・ 介護休 業対策の代替のため 1日 、週 の中の仕事の繁閑 に対応するため 長い営業(操業)時間に対応するため 高年齢者の再雇 用対策のため その他. 厚生労働省 「 平 成22年 就 業 形 態 の多 様 化 に 関 す る総 合 実 態 調 査 結 果 」 よ り筆 者 作 成. 性 の視 点 か ら捉 え、 そ の 中 で、 実 際 に は、 派 遣 労 働者 を含 む非 正 規 労 働者 が数 量 的柔 軟 性 、 あ るい は、 外 部 的柔 軟 性 を調 整 す る人 材 と して 扱 わ れ て. 3-3女. 性 事 務 職 に お け る正 社 員 と 派 遣 労 働 者 の混 在. 女性 事 務 職 にお け る正 社 員 と派遣 労 働者 の 割合. い る と して い る(lo>。 こ こで い う数 量 的 柔 軟 性 とは、. につ い て は、 雇 用形 態 別 の デ ー タ が 見 当 た らな い. 労働 者 数 、 労 働 時 間数 とい った量 を ベ ー ス と した. た め、 正 確 に はわ か らな い。 しか し、 女性 労働 者. 人 材 配 分 、 外 部 的柔 軟 性 とは、 外 部 労働 市 場 を含. の 中、 正 規 労 働者 よ り も非 正 規 労 働者 が 多 い とい. め た広 範 囲 に わ た る人 材 配 分 を意 味 して い る。. う こ と、 そ して 、非 正 規労 働者 の雇 用形 態 の 中、. ま た、2010年 の 厚 生 労 働 省 調 査ql)によ れ ば、 派. 派 遣 とい う形 態 の 占め る割合 が、 パ ー ト、 契 約 社. 遣 労 働者 を 活用 す る理 由 の上 位 は 「即戦 力 ・能 力. 員 等 とい った他 の形 態 の 割合 よ りも増加 傾 向 にあ. の あ る人 材 を 確 保 す るた め」 「専 門 的 業 務 に従 事. る とい う こ と、 さ ら に、 女 性 派 遣 労 働者 が就 い て. させ るた め」 とな って い る。 そ れ に続 き 「 景気変. い る業 務 を み る と、 一・ 般 事 務 、 事 務 用機 器 操作 、. 動 に応 じて雇 用 量 を調 整 す るた め」 とい う理 由 が. フ ァイ リン グの3業 務 が 多 い こ とか ら、 事 務 職 と. 挙 げ られ て い る(図 表3参 照)。 こ こか ら、 単 な. して働 く女 性 労 働者 の 中 に派 遣 とい う雇 用 形 態 の. る雇 用 の調 整 弁 とい う よ りも、 社 内 で す ぐに調 達. 者 が相 当数 含 まれ て い る もの と推 測 され る。 す な. で きな い 専 門能 力 を 持 つ人 材 と して派 遣 労働 者 は. わ ち、 女性 事 務 職 に は正 社 員 と派遣 労 働者 が混 在. 捉 え られ て い る こ とが わ か る。. して い る と考 え られ る。. しか し、 本 調 査 で は事 務 職 の 女性 派 遣 労働 者 に. 企 業 組織 の 中、 女性 事 務 職 に正 社 員 と派 遣 労 働. 限定 して の 活用 理 由 は集 計 され て い な い た め、 企. 者 が混 在 して い る理 由 を考 え て み た い。1つ の 可. 業 が彼 女 た ち を どの よ うに位 置 づ けて い るか は疑. 能 性 と して、 正 社員 の代 替 人 材 と して派 遣 労働 者. 問 が残 る。 な ぜ な ら、 次 に述 べ る よ うな 女性 事 務. を位 置 づ けて い るの で は な い か、 とい う こ とが あ. 職 にお け る正 社 員 と派 遣 労働 者 の混 在 の実 態 が あ. る。 これ につ い て は、 中野 は、 女性 が 担 って きた. るか らだ。. 業 務 を 中心 に、 正 社 員 が 削減 され た ポ ス トに派 遣. 一14一.
(5) 古 武:女 性 事 務 職 に お け る派 遣 労 働 者 の 活用. 労働 者 を配 置 す る企 業 は、 い ま や一・ 般 的 に な って き た とい い〈12)、 桜 井 は、 多 くの金 融 関 連 企 業 で は、 一・ 般 職 の 女性 正 社 員 の仕 事 は派 遣 労 働者 に と って 代 わ られ て い る と い う(13>。 さ らに、 事 務 職 に 限定. そ の ま ま 女 性 派 遣 労 働 者 が 引 き 継 ぐか ら で あ る。 さて、 労 働者 派遣 法 との 関係 で も女性 事 務 職 の 現 状 を み て お きた い。 ま ず 、 派 遣 が 自 由 化 さ れ 、 「一 般 事 務 」 が 派 遣. され た もの で は な く、 か つ、1999年 以 降 の デ ー タ. 可 能 業 務 と な っ た の は 、1999年. で は あ るが、 女 性 雇 用 者 に お け る正 社 員 と派 遣 労. れ ま で は 、 い わ ゆ る専 門 性 の あ る特 定 の26業 務 の. 働者 の 割 合 の推 移 を み る と、 若 干 だ が、 正 社 員 の. み が派 遣 可 能 業 務 で あ った。 当 時、 事 務 職 に お け. 割合 の低 下 に伴 い、 そ れ と反 比例 す る よ う に、 派. る 女 性 派 遣 労 働 者 は 、 「第5号. 遣 労 働 者 の 割 合 が増 加 して い る(図 表4参 照)。. あ る い は 「第8号. 女性 事 務 職 の 中、 正 社 員 か ら派 遣 労 働者 へ の 置 き. で 派 遣 さ れ て い た 。 現 在 は 、 そ れ に 加 え て 「一 般. 換 え が生 じて い る可 能 性 が示 唆 され る。. 事 務 」 と して 派 遣 さ れ て い る者 も混 在 して い る。. 経 営環 境 が厳 し くな る と、 企 業 は 固定 人 件 費 を. の こ と で あ り、 そ. 事務用機 器操作」. フ ァ イ リ ン グ」 と い う専 門 業 務. そ して 、 派 遣 の 受 け 入 れ 期 間 で あ る。 こ れ は 、26. で き るだ け低 く抑 え よ う とす る。 人 件 費 削減 の対. 業 務 につ い て制 限 はな い が、 そ の他 の 業務 の場 合、. 策 と して、 正 社 員 の業 務 を非 正 規 労 働者 が代 替 す. 最 長3年. る こ とが あ る。 た とえ ば、 事 務 職 の 女性 正 社 員 が. に 制 限 さ れ て い る。. こ の よ う に 、26業 務 で あ る 「事 務 用 機 器 操 作 」. 退 職 した場 合 、 そ の 後任 と して、 正 社 員 を採 用 す. 「フ ァ イ リ ン グ」 に は 、 専 門 性 が 要 求 さ れ て お り、. るの で は な く、 す ぐに調 達 で き る人 材 で あ る派 遣. 「一・ 般 事 務 」 と は 異 な っ て い る。 しか し、 「多 くの. 労働 者 を配 置 す る こ とが考 え られ る。 これ は、 採. 企 業 は 、26業 務 、 典 型 的 に は 事 務 用 機 器 操 作 の 業. 用 コス トの 削減 、 人 件 費 の変 動 化 等 とい う経 営 の. 務 で 派 遣 を 受 け入 れ て い る の が 現 実 で あ り、 一 般. 視 点 か ら考 え れ ば、 理 にか な って い る。 そ して、. 事 務 と こ れ を 厳 密 に 区 別 す る こ と は 実 際 に も不 可. この よ うな こ とが続 くと、 自然 に、 正 社 員 と派 遣. 能 に 近 い と して い る 」(14)こ とか ら、 専 門 業 務 で あ. 労働 者 の業 務 の差 異 が 明確 で な い ま ま、 女性 事 務. る 「事 務 用 機 器 操 作 」 「フ ァ イ リ ン グ 」 で 契 約 を. 職 内 に正 社員 と派 遣労 働 者 が混 在 す る よ うに な る。. 締 結 しな が ら、 派 遣 先 企 業 内 で 実 際 に は 専 門 性 の. な ぜ な ら、1人 の女 性 事 務 職 が行 って い た仕 事 を. な い一 般 事 務 を 行 って い る女性 派遣 労 働者 が相 当. 【図表4女. 性 雇 用者 数 に 占 め る正 社 員 と派 遣 労働 者 の割 合 の推 移 】. 出所:総 務 省 「 労 働 力 調 査 」 よ り筆 者 作 成.
(6) 近 畿 大 学 短 大 論 集Vol.44,No.1,2011. 数 存 在 して い る と推 測 さ れ る。 そ し て 、 彼 女 た ち. 験 を利 用 して、 分類 基 準 の作 成 か ら行 う もの で、. の 中 に は、 た とえ、 職 場 で の業 務 の実 態 が一 般 事. す で に存在 す る管 理 規 程 に基 づ き、 書類 の整 理 を. 務 で あ っ て も、 契 約 上 は26業 務 と い う こ と で 、 派. 機 械 的 に行 う もの で は な い。 そ して、 「 一般事務」. 遣 期 間 が 長 期 化 して い る こ と も考 え ら れ るく15)。. で あ るが、 これ につ い て は特 段 の専 門性 は 問 わ れ. こ の よ う に 考 え る と、 企 業 は 、 派 遣 労 働 者 を 即. な い もの の そ の業 務 範 囲 は一般 事 務 に限定 され る。. 戦 力 、 能 力 が あ り、 専 門 的 業 務 に 対 応 さ せ る た め. この よ う に、 女性 派 遣 労働 者 の 業務 内 容 は 限定 さ. の 人 材 で あ る と 捉 え な が ら も、 女 性 事 務 職 に お い. れ て い る。. て は 、 派 遣 労 働 者 を 業 務 内 容 も派 遣 期 間 も あ い ま. さて、 前 述 の よ う に 「第5号 事 務 用機 器 操作 」. い な ま ま使 用 し て い る こ と が 考 え ら れ る。 そ の 点. 「第8号. フ ァイ リ ン グ」 で派 遣 さ れ て い る者 に つ. で 、 女 性 事 務 職 に お け る正 社 員 と派 遣 労 働 者 の 差. い て は、 そ の業 務 内容 に は 専 門性 が 求 め られ る。. 異 が 不 明 確 に な っ て い る 可 能 性 が あ る。. しか し、 現 実 には、1999年 の法 改正 によ る派 遣 業 務 の 自 由化 に よ り、 「一 般 事 務 」 で の 派 遣 が認 め. 4.女. 性 事 務 職 に お け る派 遣 労働 者 の特 性. られ て か ら とい う もの、 そ れ まで以 上 に そ の専 門. 正 社員 と派 遣 労働 者 が混 在 し、 特 に差 異 な く業. 性 は揺 らい で きて い る。. 務 に就 か せ て い る女 性 事 務 職 の現 状 を鑑 み る と、. そ もそ も、1999年 の法 改正 前 よ り、 事 務 職 にお. 派 遣 労働 者 を 活用 で き て い る とは い え な い。 人 材. け る女 性 派 遣 労 働者 の業 務 内容 につ い て契 約 上 は. の 活用 には、 そ の特 性 を理 解 す る こ とが欠 か せ な. 「第5号 事 務 用 機 器 操 作 」 や 「第8号. い。 そ こで、 事 務 職 に就 く女 性 派 遣 労働 者 の特 性. グ」 で あ って も実 際 には そ の範 囲 を 超 え て広 範 な. を考 え て み る。. 業 務 を 任 され て い る こ と も多 く、 法 律上 は 専 門性. フ ァイ リン. が認 め られ な が ら、 現 実 の職 場 で 女性 事 務 職 にお 4-1限. 定 さ れ る業 務 範 囲. ま ず 、1つ. け る派 遣 労 働者 の業 務 内容 の専 門性 は確 立 して い. 目は業 務 範 囲 が 限定 され て い る こ と. で あ る。 正 社 員 の 場 合 、 組 織 の 改 変 、 労 働 者 本 人. る と は い い づ らか った。 そ こへ 、 「一 般 事 務 」 で の派 遣 が加 わ った の で あ る。. の能 力 の伸 長 等 に合 わ せ て、 業 務 範 囲 の拡 大 あ る. 佐 藤 ・小 泉 が、 派 遣 法 の 改正 に よ る派 遣 労働 者. い は 変 更 等 を 柔 軟 に行 う こ と が で き る。 一・ 方、女. の職 域 拡 大 に伴 い、 特 に事 務 職 で新 入 社 員 レベ ル. 性 事 務 職 に お け る 派 遣 労 働 者 の 派 遣 業 務 は 、 「第. の 仕 事 を す る人 が 増 加 し、 そ の こ とが 事 務 職 に. 5号 事 務 用 機 器 操 作 」 「第8号. フ ァ イ リ ン グ」 「一. 従 事 す る派 遣 社 員 の仕 事 の レベ ル を低 下 させ て い. 般 事 務 」 と な っ て お り、 そ れ ぞ れ 、 契 約 上 の 業 務. る(17)と 指 摘 す る よ うに、 「一・ 般 事 務 」 派 遣 が解 禁. 範 囲 に 限 定 さ れ る 。 た と え ば 、 「第5号. 事務用機. され て か ら、 さ らに、 全 体 的 な事 務 職 で の派 遣 労. フ ァ イ リ ン グ」 に つ い て は 、 業. 働 の専 門性 が低 下 し、 業 務 内容 が不 明 瞭 にな って. 器 操 作 」 「第8号. 務 内 容 は 細 か く定 め ら れ て お り、 専 門 性 の 高 い 業. きて い る。. 務 とな って い る。 具 体 的 に は 、 厚 生 労 働 省 の 専 門26. 派 遣 労働 者 の 業務 範 囲 につ い て は、実 際 の業 務. 業 務 派 遣 適 正 化 プ ラ ソ16>によ り 明 確 で あ る。 す な. 範 囲 が契 約 上 と異 な って い る とい う課題 は あ る も. わ ち 、 「第5号. 事 務 用 機 器 操 作 」 な らば、 オ フ ィ. の の、 女性 事 務 職 に お け る派 遣 労 働者 の業 務 範 囲. ス 用 の コ ン ピ ュ ー タ等 の 操 作 に 適 し た 専 門 的 な 技. が 限定 され て い る こ とは事 実 で あ り、 特 性 と言 え. 能 ・技 術 を 十 分 に 持 つ 必 要 が あ り、 単 純 に 数 値 を. る。. 入 力 す る だ け の 業 務 で は な い 。 ま た 、 「第8号. ファ. イ リ ン グ」 は 、 高 度 な 専 門 的 知 識 、 技 術 ま た は 経. 一16一.
(7) 古 武:女 性 事 務 職 に お け る派 遣 労 働 者 の 活用. 4-2汎. 用性. め、 他 企業 で の仕事 の進 め方 を学 ぶ 機 会 に乏 しい。. 2つ 目は 汎用 性 で あ る。 派 遣 とい うの は、 派 遣. 一・ 方. 、 派 遣 労 働者 の場 合 、 同 じ業 務 を異 な る派 遣. 先 企 業 で の即 戦 力 を期 待 され て い る人 材 で あ り、. 先 企 業 で経 験 す る こ とが で き る。 当 然、 派 遣 先 企. そ の派 遣 先 は特 定 され て い な い。 つ ま り、 派 遣 労. 業 に よ って、 同 じ業 務 で あ って も実 際 の仕 事 の進. 働者 は どの派 遣 先 企 業 にお い て も対 応 で き る汎用. め方 が異 な る こ とは あ る。 す な わ ち、派 遣 労働 者. 性 の あ る能力 を 持 ち合 わ せ て い る こ とが基 本 とな. の場 合 、 異 な る派遣 先 企業 で の 就業 経験 を 活 か し. る人 材 で あ る。 反 面 、 派 遣 労 働者 は企 業 特 有 の技. て、 どの派 遣 先 企業 で も通 用 す る さ らに 高度 な仕. 能 や ノ ウハ ウが必 要 な仕 事 を 担 う こ とが難 しい人. 事 の進 め方 を身 につ け る こ とが で き る可 能 性 が あ. 材 で あ る(18>と もいえ る。. り、 そ れ が派 遣 労 働者 の汎 用性 とい う特 性 とな る。. さて、 この 汎用 性 の あ る能 力 で あ るが、 単 純 業 務 で あ って も専 門業 務 で あ って も派 遣 先 企 業 に お. 4-3間. 接雇 用. い て新 た に教 育 を せ ず に、 す ぐに 活用 で き る とい. 3つ 目は 間 接 雇用 で あ る。 派 遣 労 働 の場 合 は、. う意 味 の 汎用 性 だ けで な く、 次 の よ うな 汎用 性 も. 雇 用 契 約 は派 遣 元 企 業 と契 約 して い るた め、 派 遣. 考 え られ る。. 先 企 業 とは使 用 関係 の み が発 生 して い るス タ イ ル. す な わ ち、 派 遣 労 働者 は、 特 定 企 業 に拘 束 され. とな る。 派 遣 先 企業 に と り、 直 接雇 用契 約 を締 結. て働 く正 社員 と異 な り、 複 数 の派 遣 先 企 業 で の就. して い る正 社員 や パ ー ト等 は 自社 で 抱 え る内部 人. 業 経 験 を 持 つ こ とが で き、 あ る派 遣 先 企 業 で 身 に. 材 で あ る。 他 方 、 派 遣 元企 業 と雇用 契約 を締 結 し. つ けた技 能 ・能 力 を次 の派 遣 先 企 業 で の仕 事 に 活. て い る派 遣 労 働者 は外 部 人 材 で あ り、 間接 雇 用 と. か せ る こ とが可 能 で あ る。 た とえ ば、 正 社 員 の場. な る。. 合 、 他 企 業 で就 業 す る経 験 を基 本 的 に持 た な い た. 【図表5派. 間接 雇 用 とい う仕 組 み は、 派 遣先 企業 に と り、. 遣 労働 に お ける人 事 機 能 の分 離 】. 派遣 先企業 の人 事管理 人事機能 全体 ①調達. 派 遣 スタッフの活 用. 派遣 元企 業の人事管理 派 遣 スタッフの配 置(供 給). (指揮命 令 関係) (雇 用 関 係) 仕事 内容と人材要件 の明確化 募集 ・ 選 考(仕 事 紹 介) ・派 遣 スタッフ に任 せ る仕 事 内 容 の ・ 派遣 先の仕事 や職場 に関する 明確 化 ・ 仕 事 の 遂 行 に必 要 なスキル や. 情 報提供 ・ 仕 事 の 希 望 や 職 務 経 験 の ヒア リング. 職 務経験 の明確 化 ②育成. OJT ・ 仕 事 に関 す る専 門 知 識 や ノウハ ウの説 明 ・ 職 場 の ル ー ル や 社 内 規 則 の説 明. ③ 評 価 ・処 遇. 評価 ・ 評 価 基 準 の 明確 化 ・ 評 価 結 果 のフィー ドバ ック. ④その他. 物理環 境 ・作 業 環 境 の整 備. 情報共 有. ・業 務 打 ち合 わ せ へ の参 加. OHLJT ・ スキル 開 発 に必 要 な教 育 訓 練 機 会. の提供 ・ キ ャリア プランを設 計 ・ 相談す る. 機 会の提供 処遇 ・ 賃 金管理 ・ 就 業 機 会 の提 供. 苦情処 理. ・ 就 労 中の 苦 情 や 不 満 を申 し出 る. 機 会の提供 福利厚 生. ・ 健 康 管 理 のサ ポ ー トや 厚 生 施 設 の. 利 用機会 の提供 出所:島 貫(2010)「 登 録 型 派 遣 ス タ ッフ の人 事 管 理 と労 働 意 欲 」 佐 藤 博 樹 ・佐 野 嘉 秀 ・堀 田聰 子 編 『実 証 研 究 日本 の人 材 ビ ジネ ス」 日本 経 済 新 聞 社 、2010年 、385ペ ー ジ 「図 表14.1」 所収。.
(8) 近 畿 大 学 短 大 論 集Vol.44,No.1,2011. 雇 用 の リス クお よ び必 要 な人 材 の 内部 育 成 リス ク. と否定 的 に捉 え て い る者 が混 在 して お り、 この 点. を派 遣元 企 業 に転 嫁 で き るく19)と い うメ リ ッ トが あ. で正 社員 と異 な り、 それ が派遣 労 働者 の特 性 とな っ. る。 しか し、 業 務 に配 置 させ る派 遣 労働 者 を 選 ぶ. て い る。. こ とは で きず、 か つ、 派 遣 労 働者 の実 際 の働 きを 評 価 し、 処 遇 に直 接 反 映 す る こ とが で き な い⑳ と い う よ うに制 限 も多 い。. 5.女. 性 派 遣 事 務 職 の活 用. 女性 事 務 職 にお け る派 遣 労働 者 を 有効 に活用 す. す な わ ち、 派 遣 とい う形 態 は、 本 来 、 一・ 元化 さ れ て い る人 事 管 理 が派 遣 元企 業 と派 遣 先 企 業 の双. るた め に は、 前 述 した 彼女 た ちの特 性 を踏 ま え て 行 う必 要 が あ る。 以 下3点 に ま とめ て み る。. 方 に分 離 して い る(図 表5参 照)。 そ の た め、 派 遣 労 働者 は、 派 遣 先 企 業 で可 能 な人 事 管 理 が一 部 分 に限定 され て い る特 性 を持 つ人 材 とい う こ と に な る。. 5-1担. 当業 務 の 整理. 派 遣 労働 者 は間 接雇 用 の人 材 で あ るた め、 正 社 員 と異 な り、 臨機 応 変 に配 置換 え、 業務 内 容 の変 更 等 を行 え な い。 そ して、 業 務 内 容 は派 遣 契 約 に. 4-4派. 遣 労働 者 個 人 の希 望. よ り定 め られ て い る。 した が って、 事 務 職 の 中 の. 4つ 目は、 派 遣 とい う雇 用 形 態 に対 して の派 遣. 業 務 を正 社 員 と派遣 労 働者 、 そ して、 派 遣 労働 者. 労働 者 自身 の考 え で あ る。 派 遣 とい う働 き方 は派. の 中 で もそ の派 遣契 約 内容 に よ り、 担 当 す る業 務. 遣 労 働 者 自身 の希 望 どお りか 否 かか らみ て み た い。. を 明確 に分 けて お く必 要 が あ る。. 佐 藤 は、 女 性 派 遣 労働 者 の 中 に は、 仕 事 よ りも. そ の 際 、 派 遣 労 働 者 に は、 「事 務 用 機 器 操 作 」. 生 活 を よ り重 視 した結 果、 自発 的 に派 遣 とい う雇. 「フ ァイ リン グ」 と い っ た専 門 業 務 で あ って も、. 用 形 態 を 選択 して い る者 が い る半 面 、 非 自発 的 に. 「 一 般 事 務 」 とい う専 門性 の な い業 務 で あ って も、. 派 遣 とい う雇 用 形 態 を選 択 して い る者 も含 まれ て. 人 材 の入 れ替 え に耐 え う る業 務 を任 せ る こ とが大. い る こ とを 明 らか に して い る⑳。 ま た 、 厚 生 労 働. 切 で あ り、 事 務 業務 の コア部 分 は正 社員 が 担 当 し. 省 の調査⑳ では、 「 正 社 員 と して 働 け る会 社 が な. て お きた い。 実 際 に、 派 遣 労働 者 に コア部 分 の業. か った か ら」 と消極 的 な 選択 が 多 くな って い る。. 務 ま で任 せ す ぎた結 果 、 派 遣 労 働者 が い な くな っ. ま た、 女性 派 遣 労働 者 の将 来希 望 す る雇用 形 態 は、. た と きに、 これ が わ か らな い、 こ こは ど うす るん. 現 在 の派 遣 とい う雇 用 形 態 よ り も 「 正 社 員 と して. だ とい った こ と にな り、 現 場 が 混乱 した上 に、 業. 働 きた い」 が 多 くな って い る⑳。 この よ うな調 査. 務 の一 部 が ブ ラ ッ クボ ックス化 して しま って い る. 結 果 を鑑 み る と、 女 性 事 務 職 に お け る派 遣 労 働者. こ と に気 づ い た と い う声 もあ る⑳。 また 、 安 易 な. の 中 に は、 消極 的選 択 と して派 遣 とい う雇 用 形 態. 正 社 員 か ら派 遣 労 働者 へ の 置 き換 え によ り組織 の. を選 び、 で き れ ば、 正 社 員 へ の転 換 を望 ん で い る. ノ ウハ ウの 蓄 積 、技 能 継 承 等 で 円滑 に業 務 が進 ま. 者 が か な り含 ま れ て い る と考 え られ る。. な くな った こ とか ら正 社 員 の採 用 を 復 活 させ た 企. 他 方 、 女性 事 務 職 の 中 の正 社員 は 自分 自身 の雇. 業 もあ る⑳。. 用 形 態 に関 して、 他 の雇 用 形 態 に つ け な か った た. そ して、 「 事 務 用 機 器 操 作」 「フ ァイ リン グ」 と. め に、 正社 員 を選 ば ざ るを得 なか った とい うパ ター. い った 専 門業 務 で の契 約 に よ る派遣 労 働者 に は、. ンは考 え られ な い こ とか ら、 現 状 の正 社 員 とい う. 実 際 の 業務 を契 約 内容 に合 致 した もの に す る必 要. 雇 用 形 態 に肯 定 的 で あ る と思 わ れ る。. が あ る。 そ う して こそ 彼女 た ちの 持 つ専 門能 力 を. す な わ ち、 女 性 事 務 職 に お け る派 遣 労 働者 内 に は、 自分 自身 の雇 用 形 態 を肯 定 的 に捉 え て い る者. 一18一. 活 か せ る こ とが で き る。 女 性 派 遣 労 働者 か ら派 遣 先 企 業 へ の 要 望 と して 、 「 派 遣 契 約 外 業 務 を命 じ.
(9) 古武. 女性事務職 におけ る派遣労働者 の活用. な い よ う管 理 し て ほ しい 」 は 上 位 に あ げ ら れ て お. 染 ま っ て い な い 専 門 性 、 あ る い は 汎 用 性 の あ る能. り⑫6)、 契 約 上 と実 態 の業 務 内容 の不 一 致 は女 性 派. 力 を 持 つ 人 材 が 、 同 じ職 場 内 に 存 在 す る こ と は 、. 遣 労 働者 の不 満 を 招 き、 彼 女 た ち の モ チ ベ ー シ ョ. 有 効 で あ る と考 え ら れ る。 な ぜ な ら、 社 内 の 人 材. ン を 低 下 さ せ て しま う。. には な い派 遣 労 働者 の 優 れ た部 分 を 学 ぶ こ とで、 正 社 員 の 能 力 を 高 め る こ と が で き る か ら で あ る。. 5-2正. 社 員 へ の登 用. さ ら に、 派 遣 労 働 者 の 働 き ぶ りが 、 正 社 員 ヘ プ ラ. 女 性 派 遣 労 働 者 の 中 には、 正 社 員 に な る こ とを 希 望 す る者 が多 く含 ま れ て い る。 ま た、 い まは希. ス の 刺 激 と な り、 モ チ ベ ー シ ョ ン向 上 に 繋 が る 可 能 性 も あ る。. 望 して い な くと も、 派 遣 労働 者 の キ ャ リア意 識 の 変 化 等 に よ り、 希 望 す るに変 わ る者 もあ る。 彼 女. 6.む. す び に. た ちの 中 に は、 業 務 の範 囲 を広 げ て 働 きた い と望. 本 稿 で は、 女性 労働 者 の主 た る職 業 で あ る事 務. む者 、 派 遣 先 企 業 に対 して強 い コ ミ ッ トメ ン トを. 職 、 か つ、 近 年 、一 般 化 して きて い る派 遣 とい う. 持 つ者 が 存在 す る。 有 能 な人 材 が女 性 派 遣 労 働者. 働 き方 に 注 目 し、 事 務 職 の 女性 派遣 労 働者 の 活用. の 中 に埋 もれ て い る可 能 性 が あ る。. につ い て、 そ の 特性 を意 識 した 活用 につ い て考 察. そ もそ も、 人 材 の価 値 とい う もの は 固定 して い. した。. な い。 また、 雇 用 形 態 も永 久 的 な属 性 で は な い。. 企 業 に と って 、人 材 を い か に管 理 して い くか は. そ う考 え る と、 女 性 派 遣 労 働者 を派 遣 とい う枠. 非 常 に重要 な課 題 で あ る。 理 由 の1つ に、 人 材 は. の人 材 と して の み捉 え るの で は な く、 雇 用形 態 を. 自分 の 持 つ 知 識 や 能 力 、 努 力 を 企 業 に提 供 す る. は ず した枠 で人 材 と して の価 値 を見 て い くこ とが. か ど うか につ い て意 思 決定 を す る 自由 を も って お. 人 切 で あ る。 そ の上 で、 合 法 的 な範 囲 で、 有 能 な. り圏、 機 械 の よ うに企 業 側 の 指 示 ・命 令 だ け で は. 女性 派 遣 労働 者 に対 して正 社 員 登 用 へ の道 を 開 い. 期 待 どお りに動 か な い。 これ は 、正 社員 で あ って. て お きた い。. も、 派 遣 労 働者 で あ って も同 じで あ る。 事 務 職 に就 く女性 派 遣 労 働者 が、 そ の能 力 を さ. 5-3正. らに発 揮 した い と思 え る よ うな 人材 活用 を 企業 は. 社 員 へ の刺 激. StuartD.Galup,GaryKlein,JamesJ.Jiang. 積 極 的 に行 って い く必 要 が あ ろ う。. に よ れ ば 、 しば しば 派 遣 労 働 者 は 、 現 在 、 社 内 に 欠 け て い る専 門 知 識 ・技 術 を 持 っ て い る⑳。 ま た 、 派 遣 労働 者 は、 正 社 員 と比較 して、 特 定 の企 業 に. (注) (1)総. 務 省 「労 働 力 調 査 」 (http://www.stat.go.jp/data/roudou/longtime/03. の み 適 して い る能 力 よ り も労 働 市 場 に 適 した 能 力 に 対 して 満 足 を 感 じて い る可 能 性 が あ る と い う。 こ の こ と は 、 「事 務 用 機 器 操 作 」 「フ ァ イ リ ン グ」 と い っ た 専 門 業 務 で 事 務 職 に 就 く女 性 派 遣 労 働 者. roudou.htm)(閲 ②. 覧 日2011年8月3日)。. 総 務 省 「労 働 力 調 査 」・前 掲 注(1)。. (3)総. 務 省 「労 働 力 調 査 」・前 掲 注(1)。. (4)総. 務 省 「労 働 力 調 査 」・前 掲 注(1)。. (5)岡. 本 英 雄(1997)「. 女 子 事 務 職 の 現 状 」 「日本 労 働 研. 究 雑 誌 』 第445号 、1997年6月. の 場 合 に 当 て は ま る か も しれ な い 。. (6)金. 加 え て、 派 遣 労働 者 は派 遣 先 企 業 を複 数 経 験 す る と い う、 い わ ば 、 広 範 囲 の ジ ョ ブ ロ ー テ ー シ ョ ン に よ り、 特 定 の 企 業 に 捉 わ れ な い 汎 用 性 の あ る. 野 美 奈 子(2009)「OLの. 天 野 正 子 他編 267-283ペ (7)浅. 、26-33ペ 創造. ー ジ。. 戦 時下 の事務 職 」. 『女 性 史 ・ ジ ェ ン ダ ー 史 』 岩 波 書 店 、. ー ジ、 所 収 。. 海 典 子(2006)『. 女 性 事 務 職 の キ ャ リア 拡 大 と職 場. 組 織 」 日本 経 済 評 論 社 。. 能 力 を 獲 得 で き る。. (8)小. 正 社 員 に と って、 この よ うな特 定 の企 業 の色 に. 一19一. 玉 小 百 合(2006)「. 女 性 事 務 職 の 初 期 キ ャ リア 形 成 」.
(10) 近 畿 大 学 短 大 論 集Vol.44,No.1,2011. 川 喜 多 喬編 、 小 池 和 男監 修 ニ シ ヤ 書 店 、29-57ペ (9)厚. 「女 性 の 人 材 開 発 』 ナ カ. 題 一 均 衡 処 遇 と外 部 人 材 活 用 一」 『多 様 な 働 き 方 の 実. ー ジ、 所 収 。. 態 と課 題 』 労 働 政 策 研 究 ・研 修 機 構 、184-200ペ. 生 労 働 省 「平 成22年 度 雇 用 均 等 基 本 調 査 」. 所 収。. (http://www.mhlw.go.jp/toukei/1ist/dl/71-22.htm1). ⑳. (閲 覧 日2011年8月6日)。 qo)R・. ドー ア(2005)石. ⑳. 中央公 論新 社。. 非 典 型 的 労 働 の 実 態 」 「日本 労 働 号 、2-14ペ. ー ジ。. 厚 生 労 働 省 「平 成22年 就 業 形 態 の 多 様 化 に 関 す る 総 合 実 態調査 結 果」 (http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/5-22.htm1). 合 実態 調査 結果 」. (閲 覧 日2011年8月31日)。. (http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/5-22.html). ⑳. (閲 覧 日2011年8月31日)。 (12)中 野 麻 美(2001)「. 化 」 『女 性 労 働 研 究 』 第40号 、17-26ペ. 鳥 典 明(2009)「. (http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/5-22。html). ー ジ、 所 収 。. 登 録 型 派 遣 と女 性 労 働 」 『女 性 労. 働 研 究 』 第40号 、27-37ペ. 厚 生 労 働 省 「平 成22年 就 業 形 態 の 多 様 化 に 関 す る 総 合 実 態調査 結 果」. 改正 労 働者 派 遣法 と派遣 労 働 の変. (13)桜 井 絹 江(2001)「. (閲 覧 日2011年8月31日) ⑳. 佐 野 嘉 秀 司 会 「座 談 会. 雇 用 ポ ー トフ ォ リオ の 変 化. と展 望 」 『日本 労 働 研 究 雑 誌 』 第610号 、2011年5月. ー ジ、 所 収 。. 労 働 者 派 遣 法 改 正 案 と企 業 経 営. 号 、28-47ペ. ー ジ。. 直 接 雇 用 、 強 制 の リ ス ク も」 日本 経 済 新 聞2009年4. 四. 日本 経 済 新 聞2009年8月24日. 月1日. ⑳. 厚 生 労 働 省 「平 成20年 派 遣 労 働 者 実 態 調 査 結 果 の 概. 朝刊 。. (15)こ れ に つ い て は 、 契 約 上 は26業 務 で あ る が 、 実 態 は 一 般 事 務 と し て22年 間 派 遣 さ れ た 女 性 労 働 者 を 解 雇. 朝刊 。. 要」 (http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/40-20.html). し た と して 大 阪 労 働 局 よ り 指 導 を 受 け た 企 業 の 例 が. (閲 覧 日2011年7月29日)に. あ る。 毎 日新 聞2010年11月30日(大. 「指 揮 命 令 系 統 を 明 確 に して ほ し い 」(27.9%)「. (16)厚 生 労 働 省(2010)「. 阪)夕. 刊。. 専 門26業 務 派 遣 適 正 化 プ ラ ン」. 048f3.html)(閲. 勤 草書 房。. 伽StuartD.Galup,GaryKlein,JamesJ.Jiang(2008) "THEIMPACTOFJOBCHARACTERISTICSON ISEMPLOYEESATISFACTION:ACOMPARISON. パー. ト ・契 約 ・派 遣 ・請 負 の 人 材 活 用 』 日 本 経 済 新 聞 出. BETWEENPERMANENTANDTEMPORARYE. 版 社。. MPLOYEES"JoumalofCo1ηpu亡erInforma亡fon 派 遣 労 働 者 の キ ャ リア と 基 幹 化 」. 『日本 労 働 研 究 雑 誌 』 第568号 、2007年11月. 号 、93-105. ペ ー ジ。 佐 藤 博 樹(2007)「. なっ. て いる。. 不 安 定 雇 用 と い う虚 像 』. (18)佐 藤 博 樹 ・佐 野 嘉 秀 ・藤 本 真 ・木 村 琢 磨(2008)『. (19)清 水 直 美(2007)「. 派遣. 派 遣契 約外 業. 務 を 命 じ な い よ う管 理 して ほ し い」(2L1%)と. 覧 日2011年8月18日)。. (17)佐 藤 博 樹 ・小 泉 静 子(2007)『. よ る と、 回 答 は 上 位 か ら. 契 約 期 間 を 長 く して ほ しい 」(23.4%)「. (http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000. ⑳. 佐 藤 博 樹(1998)「. 研 究 雑 誌 』 第462号 、1998年12月 塚 雅 彦 訳 『働 く と い う こ と 」. (11)厚 生 労 働 省 「平 成22年 就 業 形 態 の 多 様 化 に 関 す る 総. q4)小. ー ジ、. 8ys亡ems,Summer2008 ⑱. 守 島 基 博(2004)『 新 聞社 。. 人 材 活 用 の 多 様 化 と人 事 管 理 の 課. 人 材 マ ネ ジ メ ン ト入 門 』 日本 経 済.
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