中国短期大学総合生活学科の学生の
訪問介護員 に関す る意識調査
ASt
udyofJ
uni
orCol
l
e
geSt
ude
ntAt
t
i
t
ude
s
ont
heWor
kofHomeHe
l
pe
r
s
(2004年3月31日受理) Keywords:訪問介護員養成,短期大学生,介護意識 ・意欲 要 ヒ=日▲ 寺 山 節 子 SetsukoTerayama 本稿は,中国短期大学総合生活学科の学生 (平成15年度入学生90名)を対象に,訪問介護員に関するア ンケー ト調査 の第 1回 目の報告である。 本学科に入学 し,訪問介護員の資格取得を希望 し目指す学生は2級課程36名,その中か ら引き続き1級課程 を 目指す 学生は13名 (迷 っている学生は7名はこの中に含 まれ ない) というア ンケー ト結果である。 また,本学科学生が どういう意識や意欲を持 って資格取得を 目指すのかをア ンケー ト結果 より考察 した。
Ⅰ
は じ め に 少子高齢化が急速に進む中,寝たきりや痴呆の高齢者 が増えたにもかかわ らず,核家族へ と家族形態が変化 し, 介護を必要 とす る状況が深刻化 してきた。 老老介護の現状,介護を必要 とす る期間の長期化, こ れまで,主に介護を強いられてきた女性の社会への進出, そのため介護の担い手の不足,介護負担 によ り家族関係 にひびが入 り,介護放棄や虐待が起 きるなどの理 由か ら, 「介護」が国民的課題 になってきた。 こう した課題達成 の一翼を担 うのが,訪問介護員である。 この,訪問介護員の養成研修については現在,全国各 地の市町村,社会福祉協議会,民間の企業,病院,施設 などで行われ,毎年多 くの者が資格 を取得 している。 「新 ゴール ドプラン」では 目標 と して掲げ られた17万 人はほぼ達成 され,新たに 「ゴール ドプラン21」により, 2004年には35万人の設置が 目標 と して掲げ られた。 この ように急速にマ ンパ ワーの確保が求め られているが,一 方で この訪問介護員の質が問われている。 この訪問介護 員の資格は法律的 な意味での資格,つまり国家資格では ない。従 って,厚生労働省が定めた一定の時間の研修を 受けると誰 もが修了証を取得できる。 このような中で,本学でも岡山県の指定 を受けて訪問 介護員2級課程, 1級課程の養成研修を実施 しているが 今,本学科でも学生の意識や意欲が問われ ている。 訪問介護員養成研修3級課程- 1級課程 の研修内容を 下記に掲載す る。 (表 1-表 3)104 寺 山 節 子 表1 訪問介護員養成研修 3級課程 履修 時間 受講対象者 履修 内容 50時間 勤務 時 間の少 ない非 常 勤 訪 問介 護 員や,福祉公社 の協力社員,登録訪 問介護またはその予定者員 として,訪 問介護 に従事す る人, 2級課程-進む ことを前提 とした入 門研修課程○訪 問介護事業 に従事す るにあたって必要 な知識 と技術 履 修 目 的 講義 ・福祉 サー ビスを提供す るにあたつての基本視 点 を形成す る ・介護保険制度 を中心 とした高齢者保健福祉 の制度 とサー ビスについて理解す る ・障害者 (児)福祉 の制度 とサー ビスの種類 ,内容,役割 を理解す る ・訪 問介護 の役割 と業務 を理解す る ・訪 問介護 に従事す る際の職業倫理 について理解す る ・サー ビス提供 にお ける利 用者 の人権 の尊重 について理解す る (職業倫理 ,人権 の尊重 について重点的項 目として取 り上 げる) ・高齢者 ,障害者 (児) の心身 の特徴 と生活像 を把握 し,援助 の基本 的な方 向性 を理解す る ・高齢者 ,障害者 (児) の家族 に対す る理解 を深 める ・介護 の 目的 と機能 を理解 し,介護 の基本原則 を把握す る ・在宅介護 の特徴 とすす め方 を把握す る -.高齢者 ,障害者 (児)-の生活援助 に必要 な栄養 ,調理,被服,住居管理等 の知識 を学習 す る ・高齢者 ,障害者 (児) の在宅生活援助 に役 に立つ知識 を中心 に家庭 の医学 .在 宅看護 の基 礎知識 を理解す る (介護保険制度 の対象 とな る特定疾病 の概要 を加 える) ・高齢者,障害者 (児)の在宅生活援助 に関連す る心理面- の援助方法 を理解す る 演習 ・サー ビスの利用者 の立場 に立 った理解 とサー ビス提供者 と しての基本的態度 を形成す る・食事,排浬 ,移動 .移乗 ,その他在宅介護 を行 うにあたつての基礎 的な介護技術 を修得す る ・訪 問介護 にお ける援助方法 とその実際について共通 の理解 を図 る 実習 ・在宅サー ビス提供現場見学 を とお して,その役割 .機能 を理解す る・訪 問介護 と他 サー ビス との連携 のあ り方等,在宅高齢者等-の総合 的支援 のあ り方 につい カ リキュラム 履修 時間 講義 社会福祉 に関す る知識訪 問介護 に関す る知識 と方法 訪 問介護概論介護概論高齢者保健福祉 の制度 とサー ビス障害者 (サー ビス提供 の基本視点サー ビス利 用者 の理解生活援助 の方法児)福祉 の制度 とサー ビス 322 25 503334 関連領域 の基礎知識 医学の基礎知識心理面-の援助方法 32 演習 介護技術入 門共感 的理解 と基本 的態度 の形成 14 170 訪 問介護 の共通理解 3
表2 訪問介護員養成研修2級課程 履修時間 受講対象者 履修 内容 130時間 訪 問介護 に従事す る人,または予 訪 問介護 に従事す る人 を養成す る基本研修○福祉 (3級課程 走者○常勤またはそれ に準ず る勤 サー ビスの基本視点の理解 ,業務内容 、利用者知 修 了者 は104時間) 務形態の訪問介護員 は 2級課程 を修 了す る 識 な ど,必要な知識や具体的技術を習得す る 履 修 目 的 講義 ・社会福祉 の基本的な理念 について理解す る ・ケアサー ビスの意義 について把握 し,チームケアの必要性 を理解す る ・福祉サー ビスを提供す るにあたつての基本視点 を形成す る ・介護保険制度 を中心 とした高齢者保健福祉 の制度 とサー ビスについて理解す る ・障害者 (児)福祉 の制度 とサー ビスの種類,内容,役割 を理解す る ・訪 問介護 の役割 と業務 を理解す る ・訪 問介護 に従事す る際の職業倫理 について理解す る ・サー ビス提供 にお ける利用者 の人権の尊重 について理解す る (実際のサー ビス提供 にお ける人権の尊重 について重点的項 目として取 り上げる) ・業務 において直面す る頻度の高い障害 .疾病 を医学的に理解す る ・実践的視点で利用者 の状態像 を把握す る ・援助の基本的な方 向性 を把握す る ・高齢者,障害者 (児)の心理 に対す る理解 を深 め,心理的援助のあ り方について把握 す る ・高齢者,障害者 (児)等の家族 に対す る理解 を深 め,援助 の 目的 と機能 を理解す る ・介護 の 目的 と機能 を理解 し,介護 の基本原則 を把握す る ・在宅介護 の特徴 とすす め方 を把握す る ・生活者 としての援助対象者 の介護事例 を とお して,適切 な介護方法 を学習す る ・高齢者,障害者 (児) に とつての快適 な住宅 について理解 を深 め,住宅の改造 に関す る知識 を学習す る ・福祉用具 についての理解 を深 め,主な福祉用具の種類 と機能 を把握する ・高齢者,障害者 (児)-の生活援助の 目的 と機能 を理解 し,その方法を学習す る ・高齢者,障害者 (児)-の生活援助 に必要な栄養 ,調理,被服 の知識を学習す る ・ケアマネジメン トの視点 と方法 を理解 した上で,訪 問介護員 として行 う相談援助 の方 法及びケア計画の作成方法 を学習す る (介護保険制度 にお ける居宅介護支援 についての内容 を深 める) ・高齢者,障害者 (児) の在宅生活援助 に役立つ知識 を中心に家庭 の医学等 の基礎知識 を学習す る ・高齢者,障害者 (児)の在宅看護 の基礎知識 を学習す る ・理学療法 .作業療法及び言語療法 を中心に リハ ビ リテーシ ョンの基礎知識 を学習す る 演習 ・サー ビスの利用者 の立場 に立った理解 とサー ビス提供者 としての基本的態度 を形成す る ・食事,排浬,入浴,移動 .移乗,その他基本的な介護技術 を修得す る ・訪 問介護員 としての訪 問介護計画の作成技術 を学習す る ・業務及び事例の記録 の方法 と報告の仕方等 を学習す る ・高齢者,障害者 (児) を対象 とす る レク リエーシ ョンについて体験的に理解す る 実習 ・講義,演習の各内容 を老人保健 .福祉施設 において実践す ることにより介護技術 を中 心 とす る援助能力 を高める ・訪 問介護 同行訪問によ り,業務 を体験的に理解す る とともに援助能力を高める ・在宅サー ビスの提供現場 の見学 を とお して,そのサー ビス及び機 関の役割 .機能 を把 握す る ・訪 問介護 との連携 のあ り方等,在宅生活者-の総合的支援 のあ り方 について学習す る
106 寺 山 節 子
I
カ リキュラム 履修時間 講義 福祉サー ビスの基本視点 福祉理念 とケアサー ビスの意義サー ビス提供 の基本視点 33 58 130 社会福祉 の制度 とサー ビス 高齢者保健福祉 の制度 とサー ビス障害者 (児)福祉 の制度 とサー ビス 33 訪問介護 に関す る知識 訪 問介護概論訪 問介護員 の職業倫理 23 サー ビス利用者 の理解 障害 .疾病の理解高齢者 、障害者 (高齢者 、障害者 (児)の心理児)等の家族の理解 833 介護 に関す る知識 と方法 介護事例検討介護概論住宅 .福祉用具 に関す る知識 344 家事援助 に関す る知識 と方法 生活援助 の方法 4 相談援助 とケア計画の方法 相談援助 とケア計画の方法 4 関連領域 の基礎知識 住宅看護 の基礎知識医学 の基礎知識リハ ビリテー シ ョン医療 の基礎知識Ⅰ Ⅰ 332 演習 共感的理解 と基本的態度 の形成基本介護技術 304 42 訪 問介護計画の作成 と記録 .報告の技術 5 レク リエーシ ョン体験学習 3 実習 介護実習訪 問介護 同行訪 問 186 30 在宅サー ビス提供現場見学 6表3 訪 問介護 員養成研修1級課程 履修時間 受講対象者 履修 内容 230時間 として 1年以上訪 問介護員 とし 進事業の主任訪 問介護員 な ど,基幹的訪 問介護員 となる2級課程 を終了 した人で,原則 よ り深 い知識 と技術 に加 え,訪 問介護 チーム運営方式推 履 修 目 的 介護保険制度 と高齢者福祉 ・保健 ・医療 に関す る制度やサー ビスについて詳細 かつ総合 的な理解 を深 める 必要 な ものについて,詳細 に障害者 (児)福祉 の制度やサー ビスの理解 を深 める 訪 問介護 の業務遂行 に必要 な社会保 障制度等 について理解 を深 める 最新 の高齢者保健福祉 の動 向を把握す る 最新 の障害者 (児)福祉 の動 向を把握す る 必要な介護技術 について理解 を深 め,その展 開を図 る 痴呆性高齢者 の状態像 に対す る理解 を深 め,その介護技術 を高める 障害のある児童や知的障害の状態像 に対す る理解 を深 め,その介護技術 を高める 身体障害者 の状態像 に対す る理解 を深 め,その介護技術 を高める 精神 に障害のある利用者の状態像 に対す る理解 を深 め,その介護技術 を高める 利用者本人の心身の障害 ・疾病その もの以外の原因で生 じた困難性 を中心 とす る事例 に ついて検討 し,適切 な援助の視点 と方法 を学習す るとともに臨機応変な援助能力 を高める 在宅 ター ミナルケアの意義 について理解 し,その実際を把握す る ケアマネ ジメン トの 目的 と機能及び視点 と留意点について理解 し,その具体的 な方法 を 学習す る 訪 問介護員 としてのケアマネ ジメン ト-の関わ り方 を学習す る 介護保険制度 における居宅介護支援 (ケアマネ ジメン ト) について学習する 介護保険制度 における訪問介護 の運営規準 を理解す る 介護保険制度 にお けるサー ビス提供責任者 の役割 を理解 し,その業務 を把握す る チームケアや巡回型 (24時間対応 を含む)の取 り組み事例 を とお して,効果的運営の方 法や運営上の問題点の克服等 を学習す る 異な る職種,異なるサー ビスが協働す るチームワー ク-の理解 を深 め,他職種 ・他サー ビス との効果的連携 ・調整 の方法や 問題 点の克服等 を学習す る サー ビス提供責任者等が行 う指導業務 の概要 を把握 し,その役割 と必要性について理解 す る 業務報告会,事例検討会等の会議の意義 と機能 について理解 を深 め,その開催方法等 を 学習す る 訪 問介護員がその業務 において直面す る レベル を中心 とした高齢者 ,障害者 (児)の医 学,精神保健,歯科 医療 ・保健 の基礎知識 について理解 を深 める 高齢者,障害者 (児)の在宅看護 の知識 について理解 を深 める 高齢者 ,障害者 (児) に対す る心理学的援助方法 について学習 し,その視点 を理解す る ケアマネ ジメン トについて理解 を深 め,技術 を学習す る 指導技術 について体験的に理解 を深 め,技術 を学習す る 他者 に教 えるとい う作業 を とお して, 自身の基本介護技術 を復習 ・確認する 障害-の理解 を深 め,困難事例等への対応技術 を学習す る 各種福祉用具の使用方法 を体験的に理解す る 特別養護老人 ホーム等の重介護 に対応す る入所型施設 の実習 を とお して,対応 に困難性 を持つ高齢者,障害者 (児)-の援助能力 を高める 介護 を行 うデイサー ビスセ ンターにお ける実習 を とお して,在宅生活の高齢者 ,障害者 (児)-の援助 の視点 を広 げるとともに援助能力 を高める
108 寺 山 節 子 チームケアの実習 を とお して,チームケアのあ り方 とサー ビス提供責任者 の役割 ・業務 を体験的に理解 し,業務能力 を高める 訪 問看護 同行訪問を とお して,訪 問看護サー ビスの業務 内容及び役割 と機能 を体験的に 理解す る 在宅介護支援セ ンター職員 との同行訪 問を とお して,在宅介護支援セ ンターの業務 内容 及び役割 と機能 を体験的に理解す る 公 的関係機 関の見学実習 を とお して,その役割 ・機能 を理解す る 実習の総括 として,事例報告書の作成 ・検討 を行い,客観 的視点 を形成す るとともに 自 身 の役割や業務 に対す る理解 を深 める 訪 問介護 との連携のあ り方等,在宅生活者-の総合的支援 のあ り方 について理解す る カ リキュラム 履修 時間 介護 の方法 と技術 介護技術 の展開痴呆性高齢者 の介護 の実際障害のある児童及び知的障害の介護 の実際身体障害者 の介護 の実際精神 に障害のある人々-の介護 の実際援助 困難事例の検討在宅 ター ミナルケアの実際 4444444 チームケア とチームワー ク 介護保 険制度 とチームケアの在 り方指導業務 の必要性 と方法ケアマネ ジメン トの方法チームケアの実際カンファレンスの持 ち方 と事例検討 の方法 44444 関連領域 の基礎知識 在宅看護 の基礎知識医学の基礎知識心理学的援助方法の基礎知識Ⅱ Ⅱ 844 演習 指導技術 と介護技術の向上ケアマネ ジメン ト技術 306 62 困難事例等対応技術 20 福祉用具の使用技術 6 実習 痴呆性高齢者等援助 困難事例対応実習 24 84 デイサー ビスセ ンター実習 12 チー ムケアの実習 16 訪 問看護 同行訪 問 8 在宅介護支援セ ンター職員 との同行訪 問 8 公的関係機 関見学 8
Ⅰ
Ⅰ
研 究 の 目 的 訪問介護員の仕事は, 日常生活に支障のある高齢者や 障害者 (児)の生活援助 と身体介護,そ して相談援助を とお してその人がその人 らしく,人 と して生 きることを 継続できるよう 「生活 と命」を支えることである。 援助者はまごころとや さ しさをもっていることが最 も 大切だが,それだけでは訪問介護員にはなれ ない。援助 の裏には知識,理論,技術 などの専門性が必要である。 これか ら訪問介護員の 2級課程の資格を取ろうと して いる学生はこのことについてどのように考えているのか , また授業を終えて次のステ ップ (1級課程)への意欲が どう変わ ったのかを考察す ることを 目的 とす る。Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
研 究 の 方 法 (1)対象 平成15年度中国短期大学総合生活学科入学 生90名 (2) 期間 く平成15年4月) 授業が開始す る前に,訪問介護員資格取得 に対す る学生の意識 について1回 目のア ン ケー ト調査を実施 (平成15年7月) すべての授業が修了 した時点で,訪問介護 員資格取得に対す る意識の再確認をアンケー ト調査により実施 した。 (3) 調査方法 訪問介護員2級課程 または1級課程の資格 取得について, 目指す理 由, 目指 さない理 由をそれぞれ無記名で記入。Ⅳ
結 果 と 考 察 図 1 訪問介護員養成研修 2級課程資格取得希望者数 表4 資格 を取得 しない理由 (2級課程) 理 由 人数 (%) 1 他 の資格 を取得 しよ うと思 つたか ら 20(38.5) 2 自分 にはむいてい ない と思 つたか ら 9(17.3) 3 大変そ うなイ メー ジが あつたか ら 8(15.4) 4 興 味がない 8(15.4) 5 高校 の時 に1級 .2級 を取得 してい るか ら 3 (5.8) 6 人 の世話 をす るこ とが苦手 だか ら 2 (3.8) 7 他 の資格 を とお して、福祉 に携 わ りたい と思 つたか ら 1 (1.9)110 寺 山 節 子 表 5 資格 を取得する理由 (2級課程) 理 由 人数 (%) 1 人 の役 に立つ仕事 に就 きたい と思 つたか ら 9(25.0) 2 高齢社会 に突入 し、 これ か らの仕事 だ と思 つたか ら 6(16.7) 3 将来 、祖 父母や父母 の世話 をす るの に役 に立つ と思 つたか ら 5(13.9) 4 ボ ランテ ィア活 動 を した時の嬉 しい体験 が忘れ られ な くて、 もつ と勉 強 を してみ 3 (8.3) たい と思 つたか ら 5 す で に祖母 が訪 問介護員 のお世話 になっていて、訪 問介護員 が不足 し、必要 にな つ 2 (5.6) てい る ことを実感 したか ら 6 老人 が好 きだか ら 2 (5.6) 7 次 の 目標 のステ ップに したいか ら 2 (5.6) 8 就職 時 に有利 だ と思 つたか ら 2 (5.6) 9 沢 山の資格 が欲 しかつたか ら 2 (5.6) 10 高校 の とき、准看護 師の免許 を取得す る為 に色 々な こ とを学 んだので、今度 は介 1 (2.7) 護 の勉 強 を してみ たい ll 授業 を とお して 自分 に とって何 かプ ラス にな ることが あれ ばいいな あ と思 つたから 1 (2.7) アンケー ト結果は次のとお りである。90名の学生の内 , 52名 (57.8%)の学生が訪問介護員2級課程の資格を取 得 しない。 (図1) その主 な理 由は (表4)か らもわかるように 「訪問介 護員以外の資格を取得 しようと思 ったか ら」 という理 由 が最 も多 く20名 (38.5%)である。 この中には取得 した か ったが他の資格と重なり時間割上取ることができなか っ たという理 由も多 く,少 し残念 な気がす る。 また,「自分にはむいていないと思 ったか ら」9名
(
1
7.3%),「大変そ うなイメージがあ るか ら」8名 (15.4 %),「興味が ない」8名 (15.4%)というように深 く興 味を示 さないまま資格取得を 目指 さない学生 もいる。 逆 に資格を取得 したいと思 っている学生は36名で,全 体の40%である。 その主 な理 由は (表5)か ら,「人の役 に立っ仕事 に 就 きたいと思 ったか ら」9名 (25.0%),「高齢社会に突 入 し, これか らの仕事だと思 ったか ら」6名 (16.7%), 「将来,祖父母や父母の世話をす るのに役に立っ と思 っ たか ら」5名 (13.9%)などの理 由が多 く占め,全体の 55.6%と半数以上になっている。現代社会の介護ニーズ と結びっけ 目的意識をは っきりとさせ て資格取得を 目指 していることが考え られ る。 図 2 訪問介護員養成研修 1級課程資格取得希望者数 悩 んで い る7
名(
1
9.
5
%)
I:::.I.1.'・.'・.'∵
・
-
十
・∴表6 資格 を取得 しない理由 (1級課程) 理 由 人数 (%) 1 精神 的 に しん どく、自信 がない 9(56.3) 2 2級課程 のみで十分 だ と思 うので、目指 さない 7(43.7) 表 7 資格 を取得する理由 (1級課程) 理 由 人数 (%) 1 今 よ りももつ と知識や技術 を身 につ けたい 7(53.8) 2 興 味 とい う気持 ちか ら本気 で学び たい とい う気持 ちに変化 して きた 2(15.4) 3 高齢者 の役 に立 ちたい 1 (7.7) 4 指 導す る立場 に是非 な りたい 1 (7.7) 5 損 はない と思 うので 目指 したい 1 (7.7) 6 は じめか ら、1級課程 を 目指す こと しか頭 にない 1 (7.7) 表8 悩んでいる理由 (1級課程) 理 由 人数 (%) 1 今 は考 えるゆ と りがな く、本気 で悩 んでい る 4(57.1) 2 自信 がな くて よ く分 か らない し、今 は不安 がい っぱいで、迷 ってい る 2(28.6) 3 介護 員 の必要性 が よく分 か つたが、も う少 しじっ く りと考 えてみ たい 1(14.3) アンケー トの結果 は次のとお りである。訪問介護員に 関す る全ての授業を終えて 2級課程を修了す る予定の学 生36名に対 して, 1級課程への挑戦意欲について意識の 確認を行 った。その結果,「精神的に しん どく自信が な い」 9名 (56.3%),「2級のみで十分だと思 うので 目指 さない」7名 (43.7%)というように16名 (44.4%)の 学生が1級課程に挑戦 しないことがわか った。 このこと は (表2)か らも分かるように学生は講義 ・演習の授業 をとお して訪問介護 について多 くの ことを学ぶが, (実 習については短大において全ての講義 ・演習終了後学外 において7月か ら10月に実施 され る)善意 ・親切 ・やさ しさといった人間的特性だけでは訪問介護 (訪問介護員) の仕事はできないことを知 り,授業のプロセスの中で少 しずっ 自信を消失 してい ったのではないか と思われ る。 しか し,1級課程へ挑戦す る学生は 「今よ りももっと 知識や技術を身につけたい」7名 (53.8%)と半数以上 の学生が,専門職 と して必要 な専門的知識 と援助技法は 何かを考察 し,授業をとお して職業的アイデ ンテ ィテ ィ が深め られ 1級課程挑戦への 自覚を高めてい ったのでは ないかと思われ る。 このことは入学時において訪問介護 員の資格取得について 目的意識 を しっか りともっていた という (表5)の結果か ら読み とれ ることも興味深い。 また, 7名の学生が1級課程挑戦を迷 っているという 結果 も見逃せ ない。その理 由と して,自信が なく不安が い っぱいであること,考えるゆとりがない ことなど授業 (養成研修のカ リキ ュラム)の多 くは講義形式で提供 さ れ ているため生活経験の乏 しい多 くの学生 にとっては観 念的理解にとどまり,不安が膨 らんでい ったのではない か と思われ る。 Ⅴ お わ り に 中国短期大学総合生活学科 に入学 し,健康福祉 コース の訪問介護員の資格取得を 目指す学生の多 くは,人の役 に立ちたい,高齢者や障害者の力になりたいなど訪問介 護 に関す る仕事に夢や希望をもっている。 その可能性を
112 寺 山 節 子 どう引き出 し学生 自身に自信をもたせてい くかは養成機 関の種別や個性が多 くの影響 を与えているとい っても過 言ではない。 短期大学で訪問介護員の1級課程・2級課程の資格を 出 しているのは岡山県内では 2校である。養成機関の教 育により個人の尊重や人間の社会性,変化の可能性の価 値を学生に教えていきなが ら短期大学で訪問介護員の資 格を取得す ることの意味の大切 さを身につけても らいた いと思 っている。 または っきりと した 目的意識が ない場合,些細 なこと で無気力感 を味わ う若い学生にとっては,動機づけの段 階において理論偏重教育のみではなく,関心教育 も取 り 入れ なが ら実習先指導者 との連携 も大切 に考え,人が人 を支える訪問介護員の仕事のすぼ らしさを学外実習やボ ランテ ィアの経験 も重ねて伝えていきたいと思 っている。 参 考 文 献 1)植 田寿之 ・大西健二共著 (2002) 「ホームヘルパー養成研修講師用マニ ュアル」 株式会社 創元社 2)訪問介護員養成研修ハ ン ドブ ック編集委員会 (2000) 「訪問介護員 (ホームヘルパー)養成研修ハ ン ドブッ ク ーヘルパーテキス トガイ ドラインー」 中央法規出版株式会社 3)是枝祥子 (2002) 「ホームヘルパー現任研修テキス トシリーズ1 ホー ムヘルパーのための訪問介護の役割 と展開法 一介 護サー ビスの質の向上のために-」 株式会社 日本医療企画 4) 岡本栄 一 ・小 田兼 三 ・中嶋 充洋 ・宮 崎昭夫編 集 (1997) 「福祉実習ハ ン ドブ ック」 中央法規出版株式会社