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編集後記・原稿執筆案内・編集スケジュール・統計情報・学会案内

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(1)IA0248_92kouki28-1 (2021-02-26 11:48). 自然言語処理  Vol. 28 No. 1. March 2021. 自然言語処理 Vol.28 No.1 編集後記 コロナ禍がなかなか収束しない中,緊急事態宣言が再発令されました.一方,ワクチンの接種が 世界中に始まり希望も見えつつあります.このような状況で殆どの国際会議がオンライン開催にな りました.オンライン開催になった一番のメリットは移動が必要なく参加しやすいという点でしょ うか.私もこの半年間,EMNLP 2020,COLING 2020,ECCV 2020,WACV 2021 と IJCAI 2020 という言語処理や画像処理,人工知能の国際会議にオンラインで参加してみました.様々な工夫が されているおかげで全講演がビデオで見られるなど良い経験も得ましたが,1)インタラクション が減る,2)時差などの原因で参加者が少ない,3)雑談がしづらいという残念な点も感じました. コロナが一日も早く収束して通常のオフラインの国際会議に参加できるように願いつつ,編集後記 を書かせていただきます. さて,本通常号には論文 10 本,学会記事 8 本と賛助会員記事 1 本が掲載されることとなりまし た.本号の論文は,質問応答に関する研究が 1 件(1) ,対話に関する研究が 3 件(2,5,6) ,分類語 彙に関する研究が 1 件(3) ,翻訳に関する研究が 1 件(4) ,文法誤り訂正に関する研究が 1 件(7) , 自動採点に関する研究が 1 件(8),単語埋め込みに関する研究が 2 件(9,10)という多様な構成 でした.いずれも興味深く優れた論文です.まず,それぞれの論文を簡単にご紹介いたします.. 1. 「データ指向型アプローチによるクローズドブック質問応答」 (鈴木・松田・大内・鈴木・乾) は,クローズドブック質問応答において,Wikipedia を知識源としてデータセット拡張の効果検証を 行っています.訓練データに記述されていない Wikipedia の事実知識をモデルに教えているため, 訓練データでは見られなかった質問にも正しく答えることが期待できます.その結果,Quizbowl を用いた実験で最高性能を更新し,Trivia QA を用いた実験で高い性能を確認しています.. 2. 「雑談対話応答における連続する事態の一貫性と対話継続性の関係」(田中・吉野・須藤・中 村)は,雑談対話システムにおいて,事態の一貫性と対話継続性の関係を検証しています.そのた めに事態の一貫性によるリランキングを導入しています.一貫性のモデルは,事態間の因果関係に 基づくものと,Coherence Model による対話の一貫性を考慮したものを採用しています.自動評価 及び人手評価を行い,事態の一貫性と対話継続性の関係について分析し,一貫した事態ペアが対話 継続性を向上させる可能性を示しています.. 3. 「『分類語彙表』に対する反対語情報付与」 (加藤・浅原・森山・荻原・山崎)は,シソーラス 『分類語彙表』に対する反対語情報付与作業と,言語学・言語処理双方の観点に基づく反対語の分 析を行なっています.『分類語彙表』から人手で反対語候補を抽出し,クラウドソーシングにより 判定を行なった上で,反対語の分類を精緻化したものを付与しています.さらに,収集した反対語 に対する言語学的分析では閉じた反対語対に対してより反対語らしさを感じる傾向が確認され,言 語処理的な分析では単語埋め込み上での相関が確認されています.. 4. 「Sub-Subword N-Gram Features for Subword-Level Neural Machine Translation」 (Martinez, Sudoh and Matsumoto)は,ニューラル機械翻訳におけるサブワード埋め 302.

(2) IA0248_92kouki28-1 (2021-02-26 11:48). 込みの新たな構築手法を提案しています.具体的にはサブワードを構成する文字 n-gram の情報を 利用し,文字 n-gram の埋め込みを用いてサブワードの埋め込みを生成するという手法です.英土, 英独,英仏,英芬の 4 つの言語対での機械翻訳実験の結果,特に低資源の設定で提案手法の有効性 が示されています.. 5. 「映画推薦対話を具体例とした話者内部状態の推定による対話管理」 (児玉・田中・黒橋)は, 話者内部状態のモデル化,コーパス構築,推定手法とその推定結果を用いた対話システムの制御手 法を提案しています.映画推薦の対話コーパスに知識,興味,意欲の 3 つの話者内部状態をアノテー ションし,事前学習モデルを活用した話者内部状態推定器を作り,高い推定性能を示しています. さらに,その推定結果を利用したルールベースによる応答変更機構を対話システムに組み込み,対 話の自然さ及び満足度が向上したことを確認しています.. 6. 「Collection of Meta Information with User-Generated Question Answer Pairs and its Reflection for Improving Expressibility in Response Generation」(Kodama, Higashinaka, Mitsuda, Masumura, Aono, Nakamura, Adachi and Kawabata)は,ロー ルプレイベースの質問応答のフレームワークを使って,特定のキャラクタの質問応答ペアを感情と 親密度のメタ情報とともに収集するという対話コーパスの構築手法を提案しています.収集した コーパスに対して,主観評価とニューラル会話モデル学習における評価を行った結果,コーパスの 質の高さ及び感情と親密度のメタ情報の有用性が確認されています.. 7. 「文法誤り訂正モデルの横断評価」(三田・水本・金子・永田・乾)は,文法誤り訂正タスク において,書き手の習熟度やエッセイのトピックなどによっては単一コーパスによる評価では不十 分であるという問題に着目しています.そこで,複数のベースラインモデルを用いて,複数のデー タセット・評価指標で各モデルを横断的に比較評価しています.各データ・指標ごとにモデルの性 能順位が異なることを分析した結果,複数データで横断的に評価を行うことの重要性が示されてい ます.. 8. 「Data Augmentation by Rubrics for Short Answer Grading」 (Wang, Funayama, Ouchi and Inui)は,記述式答案の自動採点において採点基準も利用することによって,少ない データでも高精度な記述式採点を行うモデルを提案しています.実験の結果,提案手法は得点予測 及び根拠箇所同定の 2 つのサブタスクにおいて,ベースライン手法より性能が高いことが示されて います.. 9. 「Reflection-based Word Attribute Transfer」(Ishibashi, Sudoh, Yoshino and Nakamura)は,単語埋め込みのアナロジータスクにおいて,鏡面変換に基づくモデルを提案して います.具体的には,ある単語と属性が与えられた時,その属性において単語の極性を反転させる という手法です.ベクトルの加減に基づく既存手法と違い,事前知識なしで適切にアナロジーを行 うことができることと,アナロジーが意味をなさない単語に関しては変換を行わないように学習で きることが確認されています.. 10. 「大域的な類似度に基づく単語分散表現の圧縮」 (大橋・五十川・梶原・荒瀬)は,事前学習 303.

(3) IA0248_92kouki28-1 (2021-02-26 11:48). 自然言語処理  Vol. 28 No. 1. March 2021. された単語埋め込みの品質を保持しつつモデルサイズを削減する手法を提案しています.提案手法 は対象単語の事前学習された単語埋め込みを模倣する訓練と,対象単語と他の単語との類似度分布 を模倣する訓練というマルチタスク学習を行います.単語類似度推定及びテキスト分類の実験の結 果,事前学習された単語埋め込みの性能・品質をリーズナブルな程度で保持しつつモデルサイズを 大幅に削減できたことが確認されています. 次に学会記事です.最初の「NLP 若手の会(YANS)シンポジウム」 (高瀬)はシンポジウムの開 催形式や運営方式の変遷,これまでの施策及び第 15 回シンポジウムの運営について説明しています. 次の 7 本は EMNLP/AACL に採択された論文の著者ご自身による解説です.「言語返答と非言語返 答を有する一人称視覚対話データセット」 (亀澤)は,視線を含む一人称の視覚情報と言語的かつ非 言語的な返答がアノテーションされている対話データセットの論文について,EMMNLP 2020 採択 に至る道筋とともに解説しています.「 『You May Like This Hotel Because ...: Identifying. Evidence for Explainable Recommendations』 の研究を振り返って」(叶内)は商品推薦 の根拠を説明するためのデータセットを構築した論文について,研究の着想から AACL-IJCNLP. 2020 採択に至る経緯を交えて解説しています.「理想のフレーズアラインメント手法を求めて」 (荒瀬)は,EMMNLP 2020 に採択された文対中に存在するフレーズ単位のパラフレーズの対応関 係を特定するフレーズアラインメントについての論文の技術詳細,既存手法及び今後の展開につ いて解説しています.「Stronger Baselines for Grammatical Error Correction Using a. Pretrained Encoder-Decoder Model」(勝又)は AACL-IJCNLP 2020 に採択された事前学 習を用いた文法誤り訂正の論文について,アイディアの着想から論文化に至る経緯とともに解説し ています.「Latent Geographical Factors for Analyzing the Evolution of Dialects in. Contact」 (村脇)は,EMNLP 2020 に採択された方言群をカテゴリカルな特徴の集合で表現して ベイズ統計に基づく生成モデルで方言の進化を分析する論文について詳しく解説しています.「A. Method for Building a Commonsense Inference Dataset based on Basic Events」 (大 村)は,EMNLP 2020 に採択された拡張性・言語非依存性のある常識推論データセットの構築手 法についての論文を丁寧に解説しています.「Attention is Not Only a Weight: Analyzing. Transformers with Vector Norms」(小林)は,Transformer をベクトルノルムに基づいて分 析する手法を提案した論文について,EMMNLP 2020 採択に至る研究の過程を交えて解説してい ます. 最後に賛助会員記事です.「クラウド名刺管理サービスに関連する自然言語処理の取り組み」 (髙 橋・真鍋)は,Sansan 株式会社のクラウド名刺管理サービス「Sansan」や名刺アプリ「Eight」で どのような課題が設定され,自然言語処理を活用しているかについての事例を紹介しています.. Chenhui Chu(京都大学). 304.

(4) IA0248_93sippitu28-1 (2021-02-26 11:50). 原稿執筆案内 2021.1. 1. 投稿資格 著者のうち 1 名以上が本学会会員であること.. 2. 原稿の種類 種類. 内容. 論文. 一般論文. 自然言語処理および関連する分野の研究・開発成果であり,学. (Paper). (General Paper). 術的または社会的な観点から,独創性,新規性,有用性の高 いもの.コーパス,辞書などの言語資源の設計・構築法,評 価法に関する研究・開発成果であり,この分野の発展に貢献 するもの.. 応用システム論文. システム開発に関する成果をまとめた論文.たとえば,企業. (System Paper). において開発され,製品化されたシステム,製品化前のパイ ロットシステム,及び大学・官公庁研究機関において開発さ れたシステム,など.応用システム論文は,一般論文と採録 基準を別にして査読する.. 技術資料. 既存のソフトウェア,ツール,また,コーパス,辞書などの. (Technical Report). 言語情報資源について,内容,構成,特徴,使用法,使用経 験,評価,所在情報,入手方法など,読者に有益な情報を提 供する報告.. 解説論文. 言語処理学会に関連する分野についての文献を独自の視点か. (Survey Paper). ら調査しまとめた論文.あるいは同様の調査を踏まえて将来 展望を展開した論文.. これまで投稿論文の審査は学術的な価値の評価に偏っていました.しかし,研究コミュニティ がその社会的責任を果たすには,必ずしも学術的とは言えない社会的な実践における努力や創 意がしばしば必要であり,学術の発展のためにはそのような活動も促進する必要があります. そこで,投稿論文の審査において従来の学術的な価値に加え,社会的な価値や言語資源構築の 価値も積極的に評価することを明確にするため,「論文」の定義を上記のように改訂しました. 従来以上に多様な論文の投稿をお待ちしております.. 305.

(5) IA0248_93sippitu28-1 (2021-02-26 11:50). 自然言語処理  Vol. 28 No. 1. March 2021. 原稿の体裁と書き方. 3 3.1. 原稿. ワードプロセッサで作成します.原則として,論文誌に掲載された仕上りのスタイルに準じて 編集し,A4 判 1 枚に,和文の場合,1500 字程度,英文の場合,600 words 程度とします.Word の原稿を投稿される場合は,以下のサンプルファイルに準拠した原稿を用意してください.原 稿が英文の場合,英文のチェックは投稿者が責任を持つこととします. 論文が採録された場合,最終原稿のソースファイルを学会に送ります.投稿者が LaTeX に より原稿を作成できる場合は,学会が指定する LaTeX スタイルファイルを適用し,ソースファ イルを送ります.スタイルファイルは,以下から入手可能です.図表については,LaTeX にも ともと含まれている環境 (picture 環境,tabular 環境など) 以外の方法で書かれている場合,そ の図表ファイルも送付をお願いします.. • LaTeX のスタイルファイル (https://www.anlp.jp/guide/jnlp-stylefiles.zip) • Word のサンプルファイル (https://www.anlp.jp/guide/jnlp-template.doc). 3.2. 標題,概要,キーワードの書き方. 原稿第 1 ページに原稿の種別,標題,著者名,概要,さらに参照に役立つキーワードを,和 文および英文で記します.和文の概要は 600 字以内,英文の Abstract は 200 words 以内にまと めて書きます.本文が英文の場合には標題,著者名,概要,キーワードは英文のみでも構いま せん.以下に例を示します. 論文 インタラクティブ機械翻訳システム 著者名 概要 (600 字以内) キーワード:機械翻訳,インタラクティブ・システム,インタフェース. Paper An Interactive Machine Translation System Authors Abstract (in 200 words or less) Key Words: machine translation, interactive system, human interface. 3.3. 本文. 英文キーワードの次ページから本文を書きます.まえがき,本論,むすびの順とします.. 306.

(6) IA0248_93sippitu28-1 (2021-02-26 11:50). 図,表の書き方は,以下のように,一連番号を付け,説明を記します. 図 1 ○○○. 図 2 △△△. Figure 1 ○○○. 表 1 ×××. Figure 2 △△△. Table 1 ×××. 図表にはカラーを用いることもできます.カラーを使う場合には,色覚バリアフリーに配慮 してください. (参考文献:岡部正隆,伊藤啓.(2005) 色盲の人にもわかるバリアフリープレゼ ンテーション法 https://www.nig.ac.jp/color/gen/#redan). 3.4. 参考文献. 参考文献は,主文中の該当箇所に著者名 (筆頭著者) と年号を ( ) でくくって表示します.その 際,同一著者の同一年の著作物については,年号の後ろにアルファベットを記して区別します. 原稿末尾の参考文献は著者名のアルファベット順に列挙し,各文献の先頭に主文中の表示を 記載し対応させます.参考文献は原則として,雑誌の場合には,著者,発行年 (西暦),標題,雑 誌名,巻,号,ページを,単行本の場合には,著者,発行年 (西暦),書名,発行所を,この順 に書きます.参考文献がアルファベット表記でない場合には,アルファベット表記を併記しま す(参考文献著者により英語訳が併記されている場合にはそれを利用し,そうでない場合には 日本語文献の場合にはヘボン式ローマ字表記とし,それ以外の場合には英語訳とします) .以下 に例を示します.. • 主文中の表示 (Aho and Ullman 1972a; Shannon 1951) • 参考文献 (References) 参考文献. Aho, Alfred V. and Ullman, Jeffrey D.(1972a). “Optimization of straight line code.” SIAM J. Computing, 1(1), pp. 1–19. Aho, Alfred V. and Ullman, Jeffrey D.(1972b). The Theory of Parsing, Translation and Compiling, Vol.I: Parsing. Prentice-Hall, Englewood Cliffs, N.J. 大川太郎 (1995). 超高速構文解析法. 言語処理, 1(3), pp. 10–17. [Taro Okawa (1995).. Cho-kosoku Kobun Kaiseki-ho. Gengo Shori, 1(3), pp. 10–17.] Shannon, Claude (1951). “Prediction and entropy of printed English.” Bell Systems Technical Journal, 30, pp. 50–64. 遠山金太郎 (1989). 数学の基礎. 銀座書店. [Kintaro Toyama (1989). Fundamentals of. Mathematics. Ginza Shoten.]. 307.

(7) IA0248_93sippitu28-1 (2021-02-26 11:50). 自然言語処理  Vol. 28 No. 1. 3.5. March 2021. 付録. 長い数式の誘導,装置やシステムの詳細説明などが必要な場合,本文を読みやすくするため, 本論文からはなして付録とします.付録の位置は参考文献の後,著者紹介の前とします.. 3.6. 著者紹介. 原稿が採録された場合に送付をお願いします.略歴は 100 字以内とし,氏名,生年,最終学校 学部学科名と修了年次,現職と職務,受賞,学位などを記入します.以下に例を示します.な お,本文が英文の場合は,著者紹介も英文で 50 words 以内で記入してください. 大岡 五郎 (正会員). 1970 年京東大学工学部電子工学科卒業.1975 年同大学院博士課程修了.工学博士.同年, 平成電機 (株) 入社,現在,技術部マルチメディア課課長.音声言語システムの研究開発に 従事.情報処理学会,ACL 各会員.. 4. 二重投稿に対する考え方 「自然言語処理」の二重投稿に対する考え方を,以下に示します.. 1. 二重投稿とは, 「同じ内容(内容の 1/2 以上が重複)の雑誌論文がすでに公表済みである, あるいは,投稿中であること」を意味する.. • ここで,内容とは,主に,その論文が主張する研究成果のことを指す. • 論文がどの言語(英語,日本語など)で記述されているかではなく,内容の重複 が焦点となる.. • 内容の重複の対象とする論文は,いわゆる雑誌論文のみである.会議論文は対象 としない.. 2. 「自然言語処理」は二重投稿を認めない.すなわち,投稿論文は,次の条件を満たすこ とを要請する. 「これまで発表した,あるいは,投稿中の雑誌論文と,内容(研究成果)が 1/2 を 超えて異なること」 注:権威ある国際会議に既発表の論文を投稿することは妨げませんが,採録時には著作権を言 語処理学会に譲渡していただく必要があるため,著者が当該論文の著作権を保持していること. (あるいは,他雑誌に投稿する権利を有していること) が条件になります.. 308.

(8) IA0248_93sippitu28-1 (2021-02-26 11:50). 5. 先行研究に対する考え方 論文誌,口頭発表,プレプリントかどうかに関わらず,投稿時より 3 ヶ月以上前のものは原. 則,先行研究とみなす.ただし,査読にあたっては,次のように柔軟に考える.. 1. これら先行研究が 3 ヶ月以内のものであっても,論文内で関連研究として言及・議論す ることが望ましい.. 2. これら先行研究がプレプリントの場合には,3 ヶ月以上前のものであっても,あまり他 の論文で参照されていない場合には,先行文献調査が不十分と一律にみなすのではなく, ケースバイケースで判断する.. 6. 投稿から出版までの流れ. (1) 論文投稿 各号の論文投稿期限までに下記提出項目 3 点を編集事務局 (nlp-submit@anlp.jp) 宛に電子 メールでお送りください.投稿申込用のテンプレートがありますので,ご利用ください.原稿 が英文の場合には英語での査読の受理が必須となりますが,日本語での査読の受け入れの可否 を申込時にお知らせください.編集事務局で受理した後,電子メールで受領書を送付します. 提出項目 i.  投稿論文情報. • 論文の情報:原稿の種別,著者,表題,概要 • 代表著者の連絡先:氏名,郵便番号,住所,所属機関,部課名,電話番号,FAX 番号, メールアドレス. • すべての著者の氏名と所属(複数の所属がある場合は,すべてお書きください.) • 言語処理学会会員の著者(著者のうち 1 名以上)の会員番号 提出項目 ii.  確認事項. • 投稿論文が二重投稿に当たらないことを述べてください. • 論文の内容の一部が,他の雑誌で発表済みである場合は,既発表論文と投稿論文の差分 について述べてください.また,権威ある国際会議などで発表済みの場合は,発表した 国際会議などの出典情報を示してください. 提出項目 iii.  査読用原稿 pdf ファイル. • FILE 名は「年月日 第 1 著者名.pdf」にしてください(例:20150101 sato.pdf). • PDF ファイルが作成できない場合は編集事務局までメールでご相談ください. (2) 査読 担当編集委員・査読委員による査読が開始されます.結果通知の日程は編集スケジュールを ご覧ください.査読結果はメールで通知されます.査読の詳細は項目「7  査読について」を. 309.

(9) IA0248_93sippitu28-1 (2021-02-26 11:50). 自然言語処理  Vol. 28 No. 1. March 2021. ご覧ください.. (3) 改訂論文提出 照会の場合は,改訂論文を査読結果への回答書(書式自由)とともに指定の期日までに送付 してください.. (4) 最終原稿提出 採録が決定した場合は,編集スケジュールに指定された期日までに最終原稿を電子メールで お送りください.校正刷を著者に送りますので,1 週間以内に校正をお願いします.校正の際 に元原稿,原図面などの訂正は原則として認めません.. (5) 再投稿 採録に至らなかった論文を再投稿する場合は,前回の論文からどのように改訂したかなどを 説明する再投稿説明書(書式自由)を添付してください.なお,再投稿説明書の内容が,採録 に至らなかった理由を解消していないと編集委員会が判断した場合には,通常の査読過程を経 ずに返却する場合があります.. 7. 査読について. (1) 査読 受理した原稿に対し,担当編集委員および査読者を選定し,査読を実施します.ただし,編 集委員会の判断によっては,通常の査読過程を経ずに返却する場合があります.. (2) 査読評価項目 査読者は以下の評価項目に基づいて査読を行います.ただし有用性,新規性は論文の種類ご とに異なります. 会員の関心 言語処理学会の会員が関心を持つような話題を扱っているか? 信頼性 手法,実験設定,議論の展開などが論理的で信頼できるか? 構成と読みやすさ 論文の構成が適切で,一貫性があり,あいまいな表現がないか? 有用性と新規性. i. 一般論文 有用性 学術的,工学的に有益であるか? 新規性 従来の研究と比較してこの論文の位置付けを明確にしており,新しい知見が得られているか?. 310.

(10) IA0248_93sippitu28-1 (2021-02-26 11:50). ここでの新規性は,新しい技術,手法に限定しない.たとえば,言語資源の構築にあたって は基準や設計方針についての議論も含め読者にとって有益な知見があれば新規性があると判 断する.また,既存手法をこれまでにない応用分野やデータに適用し,その結果についての 考察によって新しい知見が得られていれば新規性があると判断する.. ii. 応用システム論文 有用性 構築されたシステムが,現実的問題へ対応できていることを可能な限り客観的に示すことが できていることが望ましいし,客観的評価を含むものに対しては積極的に加点する.また,シ ステムの性能を定量的に評価した結果を示さずとも,提案システムが実用面において十分有 用であることは,実世界でどの程度利用されているかといった観点でも定量的に評価するこ とができる.さらに,定量的な評価が,事情により示せない場合,その理由を明記した上で, しっかりとオーソライズされた定性的評価(たとえば,利用者によるアンケート結果等)を 示すことによっても,有用性は示せる. 新規性 既存技術の組み合わせや統合であっても,組み合わせの新しさ,システム全体での新しさ,設 計コンセプトの新しさ,設計・開発されたシステムで得られた知見の新しさ,などを新規性 の対象とする.必ずしも全く新たに研究開発した技術である必要はない. その他 理論上は問題にならないが,実用システムを開発する際には解決しなければならない問題, およびその解決方法と評価(または考察)は,非常に有益な知見であり,積極的に加点する べきである.. iii. 技術資料 「新規性」は問わず,「有用性」を評価のメイン項目に据えて評価します. 有用性 学術的,工学的に有益であるか?. iv. 解説論文 有用性 先行研究が十分に調査されているか? 必要な文献が挙げられているか? 当該領域の技術等の全体像が把握できるか? 記述内容が具体的で信頼性のあるものと見なされるか? 新規性 新しい視点・観点でまとめられているか?. (3) 査読結果 311.

(11) IA0248_93sippitu28-1 (2021-02-26 11:50). 自然言語処理  Vol. 28 No. 1. March 2021. 投稿原稿は査読者の審査に基づき,編集委員会で以下のいずれかに決定します.. A. 採録 B. 照会 著者に照会して回答または修正などを求め,改めて査読を行います.照会は,部分的に 論旨が不明な点,あるいは錯誤と思われる箇所への問い合わせを主眼とします.照会へ の回答は文書にしてください.照会事項に関連して原稿に手を加える場合は,変更箇所 と変更理由を明示してください.回答期限は原則として 1 ヶ月以内で,期限を経過した 場合は,査読期間は変更せずにスケジュールまたは掲載号を調整し,3 ヶ月を経過した 場合は,取り下げたものと見なします.. C. 不採録 (4) 項に示す場合には,不採録とし,理由を付けて著者に返却します. (4) 投稿原稿を不採録とする場合. i. 当学会の分野でない場合. ii. 本質的な誤りがある,あるいは客観的に認知できない内容である場合. iii. 内容の程度が低く,論文としての新規性,重要性がない場合. iv. 他論文誌,雑誌に既発表,または公知の場合.定期刊行物 (他学会協会,会社機関誌,商 業誌など) に掲載されたものは既発表としますが,学会大会,研究会,シンポジウム,国 際会議などの口頭発表に伴う資料については著作権所有者の許可を得ている場合に限り 認めます.. v. 難解,形式不完全で改良される見込みがない場合. vi. 次章の「執筆に際しての注意事項」に十分留意していないと当学会が判断した場合.. 8. 執筆に際しての注意事項 執筆に当っては,他人の著作権その他の権利を侵害し,あるいは法令に違反しないよう,次. の点に十分留意してください.. • 他人の著作権,肖像権,名誉,プライバシーその他の権利を侵害しないように配慮する. • 他人の著作物を引用するときには,必ず出典などを明示の上,あくまで公表著作物を対 象に,批評,研究など引用の目的上正当な範囲内に限って正確に引用するなど,著作権 法上適法な範囲内にとどめる.. • 以上は,ウェブ上の情報であっても,オープンサイエンスなど権利者が明瞭に一定の利 用を許諾したと確認できる情報以外は同様となる.. • 生存する個人の住所その他の個人情報保護法に抵触する情報は,該当部分を伏せ字とす るなどの対応をおこなう.また,個人情報保護法には抵触しなくても,必要があれば,情. 312.

(12) IA0248_93sippitu28-1 (2021-02-26 11:50). 報の一部を伏せ字とするなどの配慮をおこなう(例:新聞記事中の「∼容疑者」, 「∼被 害者」などの実名部分につき、特に必要がない限りは伏せ字にするなど).. • 特定の利用規約に同意の上で入手された情報は,当該規約の枠内で利用するよう留意する. • 上記のほか,犯罪その他の違法行為を積極的に助長・推奨する内容にあたらないよう配 慮する. 万一,執筆内容が第三者の著作権その他の権利を侵害し,あるいは違法行為にあたるなどの 指摘がなされた場合,執筆者がその責を負うものとし,執筆者以外の者に損害を及ぼさないよ う責任をもって解決にあたってください.. 9. 著作権および電子媒体による論文の公開 採録論文の著作権は原則として本学会に帰属するものとします(著作権法 27 条及び 28 条. の権利を含み,印刷用最終原稿提出時に,著作権を譲渡していただきます).採録論文の著 作権は「クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 パブリック・ライセンス (CC BY 4.0)」. (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.ja) とします.著作権が所属機関にある 場合などで,本学会に帰属することが困難な場合は申し出により協議します.なお,本学会は, 掲載論文が広く学術研究に利用できるよう,電子的な論文データベース J-STAGE 等のサービ スに提供することがあります. 本学会以外(当該論文の著者・レポジトリ等を含む)が,計算機ネットワーク,CD-ROM な どの電子媒体を用いて,当該論文を第三者に公開する場合,下記の例のように当該論文が所載 されている「自然言語処理」の巻号頁および CC BY 4.0 であることを明記してください. 黒橋禎夫,長尾眞.並列構造の検語処出に基づく長い日本語文の構文解析.自然言語処理,. Vol. 1, No. 1, pp. 35–57, 1994. (C) 言理処理学会,クリエイティブ・コモンズ・ライセンス (表示 4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/. Sadao Kurohashi and Makoto Nagao. (1994) A Syntactic Analysis Method of Long Japanese Sentences based on Coordinate Structures’ Detection. 1: 1, 35–57. (C) The Association for Natural Language Processing, (Licensed under CC BY 4.0)https://creativecommons.org/ licenses/by/4.0/ また論文の一部(図表など)を転載する場合,当該論文の著者を含めて,以下のような表示 をしてください.. 313.

(13) IA0248_93sippitu28-1 (2021-02-26 11:50). 自然言語処理  Vol. 28 No. 1. March 2021. 次の文献の図 1:黒橋禎夫,長尾眞.並列構造の検語処出に基づく長い日本語文の構文解 析.自然言語処理,Vol. 1, No. 1, pp. 35–57, 1994. (C) 言理処理学会,クリエイティブ・コ モンズ・ライセンス(表示 4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/. Figure 1 of Sadao Kurohashi and Makoto Nagao. (1994) A Syntactic Analysis Method of Long Japanese Sentences based on Coordinate Structures’ Detection. 1: 1, 35–57. (C) The Association for Natural Language Processing, (Licensed under CC BY 4.0)https:// creativecommons.org/licenses/by/4.0/. 10. 掲載料. 投稿原稿が採録された場合,掲載料を納めていただきます.掲載料は刷り上がりで 15 ペー ジ (和文 22,500 字程度) までが 3 万円,それ以上は 1 ページに付き 5 千円が加算されます.ただ し,MSWord で作成した原稿や LaTeX を使用していても組版作業に多くの労力を要する場合は 割増し料金が発生する場合があります.指定のスタイルファイルを使用し,組版が容易に済む よう,ご協力ください. また,以下のような掲載料免除制度があります. 掲載料を私費で負担せざるを得ない投稿者を援助し,自然言語処理各分野からの優れた論文 の投稿を奨励する制度が設けられています.この制度は,たとえば,論文投稿費用の支出制度 を持たない研究組織に属する研究者,研究遂行時から所属組織が変わった研究者など, 「所属組 織からの掲載料支払いが困難な」投稿者に対して掲載料の免除をするものです.この免除を希 望する場合には,希望する理由を記した文書(簡単なもの)を添えて論文投稿時に申請してく ださい.編集委員会で審査の結果適当と認めた場合には,掲載論文に対する掲載料が 5 万円を 限度として免除されます.. c The Association for Natural Language Processing. All rights reserved. Copyright ⃝. 314.

(14) IA0248_94schedule28-1 (2021-02-26 10:11). 『自然言語処理』編集スケジュール 2021 年 2 月版 通常号編集スケジュール 論文投稿期間. ∼12/1. ∼1/1. ∼2/1. ∼3/1. ∼4/1. ∼5/1. 結果通知(1 回目). 2/1. 3/8. 4/1. 5/1. 6/1. 7/1. 改訂論文投稿. 3/1. 4/8. 5/1. 6/1. 7/1. 8/1. 結果通知(2 回目). 4/21. 5/28. 6/21. 7/21. 8/21. 9/21. 最終原稿提出. 7/16. 10/16. 出版. 9月. 12 月. 論文投稿期間. ∼6/1. ∼7/1. ∼8/1. ∼9/1. ∼10/1. ∼11/1. 結果通知(1回目). 8/1. 9/1. 10/8. 11/1. 12/1. 1/8. 改訂論文投稿. 9/1. 10/1. 11/8. 12/1. 10/21. 11/21. 12/28. 結果通知(2回目). 1/21. 1/15. 2/8. 3/7. 3/28. 最終原稿提出. 1/23. 4/23. 出版. 3月. 6月. 『自然言語処理』では結果通知の期限をあらかじめ設定しています. (注 1)編集スケジュールは予告なく変更になる可能性があります.最新情報はウェブページ でご確認ください.http://www.anlp.jp/guide/schedule.html (注 2)結果通知(1 回目)から改訂論文投稿までの照会期間は通常 1 ヶ月ですが,やむを得な い事情がある場合は最大 3 ヶ月まで著者からの延長願いに応じます.その際は,必要に応 じて編集スケジュールのトラックが後ろにずれる可能性がありますことをご了承ください.. 315.

(15) IA0248_95toukei28-1 (2021-02-26 10:23). 『自然言語処理』統計情報 2021 年 1 月 6 日現在 過去 1 年間の通常号の状況(採録数および返戻・取下数は,その期間に決定された数) 新規投稿数. 採録数. 返戻数. 取下数. 掲載数 ∗1. 掲載数 ∗2. 巻号.   1∼3 月. 3. 11. 3. 0. 4(2). 5(2). Vol.27 No.1.   4∼6 月. 14. 7. 2. 0. 13(3). 13(3). Vol.27 No.2.   7∼9 月. 15. 8. 2. 1. 6(5). 6(5). Vol.27 No.3.   10∼12 月. 13. 10. 2. 0. 7(1). 7(1). Vol.27 No.4. 合計. 45. 36. 9. 1. 30(11). 31(11). 期間. 2020 年. 掲載数の括弧内の数字は英語論文の数 ∗1. 「論文」のみ. ∗2. 「技術資料」「解説論文」を含む. 過去 5 年の投稿・採択状況(採択数は,その期間に投稿された論文のうち採択された数) 年. 投稿数. 採択数. 返戻数. 取下数. 査読中. 採択率. 2016 年. 24. 20. 3. 1. 0. 83%. 2017 年. 24. 16. 4. 4. 0. 67%. 2028 年. 32. 26. 4. 2. 0. 81%. 2019 年. 39. 26. 12. 1. 0. 67%. 2020 年. 45. 21. 5. 1. 18. 78%. 採択率=採択数/(投稿数−査読中件数). 316.

(16) IA0248_96annai28-1 (2021-02-26 10:28). 言語処理学会のご案内 言語処理学会(英文名:Association for Natural Language Processing, 略称 ANLP)は,言語 処理および計算言語学に関する学際的学問研究の促進をはかり,会員相互間および内外の関連 学協会との交流の場を提供し,この分野の学問および産業の進歩発展に貢献することを目的と する学会です.1994 年 4 月 1 日に設立され,2015 年 4 月 1 日に一般社団法人言語処理学会とな りました.その主な活動は,会誌「自然言語処理」の発行(年 4 回)と,年次大会(原則とし て 3 月)の開催です. 言語処理学会,および,会誌「自然言語処理」に関する最新情報は,下記のウェブページに 掲載されています. 学会ホームページ. http://www.anlp.jp/. 入会案内. http://www.anlp.jp/guide/admission.html. 会誌『自然言語処理』. http://www.anlp.jp/guide/index.html. 原稿執筆案内. http://www.anlp.jp/guide/guideline.html. 2020 年度役員 会長. 奥村 学. 副会長. 乾 健太郎. 理事. 内山 将夫. 金山 博. 松田 寛. 新納 浩幸. 堂坂 浩二. 鶴岡 慶雅. 二宮 崇. 荒牧 英治. 荒瀬 由紀. 山下 達雄. 富士 秀. 大熊 智子. 松原 茂樹. 徳久 良子. 賀沢 秀人. 田中 英輝. 落谷 亮. 監事. 会誌編集委員会(2021 年 2 月現在) 編集委員長. 内山 将夫. 副編集長. 浅原 正幸. 編集委員. 荒牧 英治. 和泉 絵美. 稲葉 通将. 井之上 直也. 今田 水穂. 内田 諭. 江原 遥. 大内 啓樹. 乙武 北斗. 柏野 和佳子. 梶原 智之. 金丸 敏幸. 亀甲 博貴. 窪田 悠介. 後藤 功雄. 小林 隼人. Rafal Rzepka 重藤 優太郎. 渋木 英潔. 進藤 裕之. 杉山 弘晃. 高瀬 翔. Chenhui Chu. 綱川 隆司. 鶴岡 慶雅. 徳久 良子. 中川 哲治. 能地 宏. 橋本 力. 三浦 明波. 三浦 康秀. 峯島 宏次. 宮田 玲. 谷中 瞳. 吉田 光男. 吉野 幸一郎. 317.

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