小学校におけるチーム支援へのコンサルテーション-保護者支援、学級担任支援の事例を通して-
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(2) 分が楽になった。」と、R児と自身の変容に気付き始めた。. のように支援方針を決定したコ. 回. 3)第2次介入期 夏休みにリズムを崩したR児について、「また元に戻って. ○間9行動き菱らすので‘まなく、. 行動1=見通しが持てできる喬蜆を増やす, ○偲銅の気持ちを安定させ、よリ目い関わリI=讐げる。 ○母線ω気持ちを受け止めよう.. しまった。」と落胆した。夏休み中は、R児が夢中になって. 母 母. いるプラモデルを全部捨てるなどの行動も見られた。心情 過程を理解したコンサルテーションを実施し、ケース会議. 行目の見通し{方法・内容〕 ■点日権を決定. ⑥では、「いろいろ教えてもらってだいぶ理解ができた。」、. 本人なりの方法 がんばリカードの。入 字螢で饅められる機会 母菱から裏められる握会. ケース会議⑦では、rR児はようやく人の話が聞けるように なった。」r私が褒めるから嬉しいのだと思う。」など、ポジ. 図2 支援方針. 2)第1次介入期. ティブなコメントが聞けた。. 特に母親が困っていたのは、2年生の時からほとんどし. 4)移行期. ていない宿題と、学校の用意であった。そこで、ケース会. R児の支援が順調に続くようになり、「家庭内が非常に落. 議②において、1.帰ったらすぐ宿題をする。2.宿題が. ち着いている。」と語ったまた、「良し桁動に目が行くよ. 終わればすぐに明目の用意をする。という目標を設定した. うになり、マイナス面を気にし過ぎることが減った。」と自. がんばりカードを導入して支援を実施するが、母親が上手. 身の変化を実感していた。さらに、「R児が反発した時に、. く支援できなかったため、目標・手立て・カードを修正し、. 時間を空けて対応することができるようになった」と報告. 新たにおうえんシールという意欲付けのツールを導入した. し、ケース会議⑨でアドバイスしたことが実施できた。こ. その結果、R児は毎日宿題に取り組むことができた。. のように、特性理解できたことが自身の行動に表れるよう. 3)第2次介入期. になり、関わり方が改善されてきた。. 夜更かし・朝寝坊など、夏休みにR児は大きくリズムを 崩したため、二つ目の目標を2.早く寝る。という目標に. V一 考察(ここでは母親の支援に関してのみ). 修正した行事による多1亡などの影響もあって、9月は支. 母親の支援にっい. 援が機能しなかったケース会議⑦においてそれぞれの苦. 1.母親のチームヘの参加. 悩が聞かれたが、その想いを受容し、頑張りを称賛するコ. 支援開始当初は母親は支援の支橡者としてサポートを受. ンサルテーションを実施し、支援の方針を再確認した。. けていた。だが、ケース会議⑩になると、父親へ関わり方. 4)移行期. をアドバイスし、支援者の一人として役割を果たした。. ケース会議⑧より、コーディネーターがケース会議の司. 2、心情過程を理解したコンサルテーション. 会を担当した。前回以降、R死への支援が再開され、生活. 母親の心情によって、アドバイスしたことが受け入れら. リズムが改善し宿題を毎日することができた。. れたり、そうでなかったりする。今回は田村・石隈(2007). 担任による新たな課題の報告と、コーディネーターの提. のモデルを参考にした、母親の心情過程を理解したコンサ. 案によって、放課後の個別学習の目標を設定し、筆者・担. ルテーションに効果があったまた、心情を受容したうえ. 任・コーディネーターでイ賭11分担をしながら取り組み始め. で、R児や母親が今できる具体的な支援方法や、ツールを. た。ケース会議⑩では、担任による個別の宿題の実施が始. 提案していくことも重要であった。. まるなど、主体的に支援をしていく姿が見られた。. V1.今後の課題 1.学力面へのアプローチ. 対象者の変化(ここでは母親の変化のみ記述する). 数ある課題の中で、支援できたこととできなかったこと. 1)実態把握期 R児ついて、「人の話を一部しか聞かない。」「したくない. があった。限られた時間と人員でどのようにアプローチし. からわざとしない。」と捉えていたまた、自身の心情とし. ていくのか、様々な事例での検言切ミ必要。. ては「私の関わり方が悪いからこうなっているんだ」、関. 2.長期休業申の支援. わり方としては、「厳しく注意してしまう。」「他の子どもに. 本事例でも、夏休みにリズムを崩した。空白の期間にな. ならば優しくできる。」と、歯がゆさや辛さを語った。. りがちであるので、長期休業中の支援を以下にしていくか. 2)第1次介入期. が課題となるだろう。. ケース会議②で目標を設定し、カードを用いて支援を実. 3.保護者のスキルアップ. 施したのだが、「頑張りを褒めることができない。」「“すぐ. 学校だけでは難しい面もある。ペアレントトレーニング. に”できなかったからOができない。」と言い、R児の意欲. や保護者同土が学び合う場の紹介など、早めに他機関と連. が向上するような評価ができなかった。ケース会議③にお. 携することもひつようであろう。. いて、目標の修正やシールの導入をした結果、適切な評価 ができるようになった。rR児が達成感を感じている。」r自. _233一. 主任指導教員 宇野宏幸.
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主任相談支援 専門員 として配置 相談支援専門員