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家庭における野菜の低温保存に関する研究

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(1)家庭における野菜の低温保存に関する研究 渋川祥子* ・鈴木洋子** A. Study. on. the. Low. Temperature. Storage. in Domestic Sh6ko. SⅡIBUEAWA*. of. Vegitables. Scale Y6ko. and. Ⅰ.緒. SuztlKI**. 日. 食品を冷蔵することにより保存期間を延長できることは,周知の事であり,家庭への冷 蔵庫の普及率は・昭和50年で76・7%1'と非常に高くなっている。又,冷蔵庫の大型化, 核家族化,有職の主婦の増加などを背景に,これまでは,あまり冷蔵保存を行わなかった 野菜なども,冷蔵することが多くなっている。そこで,家庭に於ける好ましい野菜の冷蔵 保存の条件を知るた捌こ,冷蔵温度,包装方法等を中心に条件を変え,ビタミンC,糖の 定量,外観・重量変化等から品質を評価して検討を行ったo又,現在は,フリーザー付冷 蔵庫が普及し・ホームフリージングも盛んに行われるようになっているので,冷凍可能な 数種の野菜については,同様に品質を評価して,野菜のホームフリージングについても検 討を加え,冷蔵保存との比較を行った。. ⅠⅠ.実. 験. 方. 法. 1)測定項目及び方法 (1)重量変化 重量を測って,保存開始した日の野菜重量を100とし,その変化を示した。 (2)還元糖 Somogyi-Nelson法2)により還元糖量を定量した。 3). ビタミソC. ヒドラジン法により総ビタミソC8)を定量した。 4)クロロフィル. アセトンを加えて磨砕抽出し,アセトン:水-4 にし,. 620nmに於ける吸光値を比較した。. 5)味覚テスト *家政学教室(°ept. **県立清水ヶ丘高校. of 芯ome. Eeonomies). :. 1になるように水を加えて定容.

(2) 107. 家庭における野菜の低温昧存に関する研究 二点比較法,又は,順位法によって行った。 2)使用器具. MR-251の二政種を使用した。. 冷蔵庫:三菱電機E.K.製MR-210,. 庫内温度の測定:鋼・コソスタソタン熱電対を用い,打点式記録計で記録した。. ⅠⅠⅠ.結果及び考察 1)冷蔵保存について (1)きゅうり 市販されているきゅうりの包装状態をみると,.ビニール袋(又はラップ包装),穴あき ビニ-ル袋(穴あきラップ包装),無包装とさまぎまである.そこでまず,包装の有無と 保存温度について検討した。包装は市販のラップで包装し,温度は室温(約25℃)と,袷 蔵庫のダイヤルを「中+にしたときの野菜ケース(冷蔵庫下段)の温度8-10℃と,中段 VC含有量,重量変化は図1に示す通りである。無包装室温 の温度5℃の三段階とした。 保存のビタミソC変化は冷蔵のものとほとんど差はないが,重量変化が2-3倍と大きく, しなびて食用には不適なものであった。同様に8-10℃,無包装のものも重量減少が大で あることがわかった。重量変化,外観などから見て,低温で包装をしたものの方が成績が 良好であった。 次に温度は5℃, し, 1,. 2,. 10℃の二水準をとり,包装の気密性を変えるため下記の条件で保存. S週間における重量変化,ビタミソC変化を調べた。. 条件)密閉,量多い・--・-ラップ包装,ポリ袋に入れる 密閉,量少い---・・・プラスチック密封容器に1/6VOl入れる。 半密閉,量多い・=-ラップに包み穴をあける V. C. (mg/100 g). 減量由/100g)重畳の変化. ビタミンC含有量の変化. 10. ●・-●有5-6oC ---1右8-loo°. ∼ ーー. ー●_.---. --・・一転8-loo°. \. i. I. ヽ. \. 減. 量5. ヽ. ど. 、\. 、\ \. 、ヽ. こ--‥ニ<_メ. ン. 、\、. c5. 辻::二二_ _. ー-●. _”_. ヽ. \ a. \. iゝ. タ. \. \. 10. I--●無25oC. 1. 2. (潤). 0. 1. 1・-期間. 図1きゅうりの保存-包装の有無.温度の検討. 2. -----一期間. (過).

(3) 1噂. 渋川祥子・鈴木幹子. (蛋/100蛋) 0. 重量変化. (mg/100 蛋). ビタミンC含有量の変化 ーー-・・・・・●. こ. I \. \. I. ㌔. ヽ.. X. ヽ.. ●\ \\. \\. \. i. X. \. C. I. y----I-×10oC半密封. \\ し\ I. ン. \. \. 5oC半密封. x\ヽ. タ. IFi. X-汰. l\. \. 5. -----一10oC密封. と20. \●. xーユてX ヽx. 減. 5oC密封. ∼. \ ヽ. \. \. I.㌔. 10. 臣ミ芋モ. ヽ、 ー・▲. ¥. ▲-▲. 5oC密封. ▲----「▲. 10oC密封. 、T X. 10. (). 3. (過). 3. ・-・・・-・・・--・-一・期間. 図2. (過). ------・---搬園. きゅうりの保存-包装の気密性と温度の検討. 表1きゅうりの保存一気密性と温度の検討 外. 観. 期. 間. 件 1 week. 2 weeks. [. 自カビ少し,す. 5oC. 密封量多い. ○. 10oC. 密封量多い. ○. すが入る. 5oC. 半密封量多い. ○. すが入る. 10oC. 半密封量多い. 5oC. 密封量少い. ○. 10oC. 密封量少い. ○. 3 weekさ. 1. o1. が入る. ×. X. X. ×)く. 自カビ少し黄変, 黄変. 自カビ,黒カピ ー面軟化. 自力ピー面軟化. 結果ほ図2に示す通りとなった。外観の結果を表1に示す。 VCの減少には大差はないが,重量変化は気密性の高いものほど小さい。又外観は気密 性が高く,温度の低い方が成績がよい。これらのことより気密性が高い方がよいことがわ かったので,気密性をすべて高くし温度の面について更に細かく分けて検討してみた。き.

(4) 1蛤. 家庭紅おける野菜の低温蘇存乾関する研究 表空. きゅうり沿線存一温度の検討(密封保存) 外. 観. 期間 温度 18日. i5日. 11■日. 塩づけのように なる. ×. 表面づるけ始め るものがある. 頭部しばむ. ○. 表面づるけ始め. 表面づるける. 部分的に陥没. 3oC. 頭潔にしわがよ. 5oC. ち. 8℃. るものがある. 皮にぷつぷつが できる. 10oC. 斑点2,畠ケ所 あり. 室温. 21日. 表面づるけ始め るものがある. 皮にぷつぷつがヵビ臭い匂い できる. XX. 褐色の斑点がで きる. X. カビ臭い匂い. ×. ゆうりほ全てラップに包んでポリ袋に入れ,冷蔵庫の温度調節と冷蔵庫内の保存個所を変 え次の条件で保存した。 条件) S℃ (1-6℃)上段 6℃. (4-8℃)上段. 8℃. (6-10℃)下段野菜ケース. 10℃. (9-le℃)下段野菜ケース. 室温(23-25℃) 外観に関する結果は表2,写真1に示す通りである。 きゅうりは,低温障害を起こすと言われているが,. この結果でもS℃のものは,しなび 断面にすが多く両者とも食用にほ た感じがし, 10℃と室温のものほ意外に外観ほよいが, 不適で5℃が最も良かった。 2)なす. まず,保存温度と包装の有無について下記の条件で比較を行った。 免件) 速℃ (8-5℃)ボ1)袋包装(上段) 7℃. (6-8℃)ポリ袋包装(中段). 9℃. (8-10℃)無包装(野菜ケース中). 10℃. -. (10-12℃)無包装(野菜ケース中). 室温 (2S-皇5℃)ポリ袋包装 室温 なすのVC. (28-25℃)無包装 含有量ほ非常に少いので定量しなかった。. 重量変化と外観の結果は表8,図. 3に示す通りであり,ポ.)袋入り7℃のものとポ1)袋入り室温のものが好成績であった。 7℃保存に比べ種の 外観的には両者に変りはないが,断面については室温保存のものほ,.

(5) 110. 渋川祥子・鈴木洋子 表8. なすの保存一包装の有無,温度の検討 外. 観. 期間≡. 条件 11日. doc. 14日. ○. ・包装有. 18日■. 21日. 25日. ガタの下. ガ. タ. に. 褐変,皮. 白. カ. ビ. にアバク. 褐. 変. ガク. に. 70. 9oC. 無. ○. 少し,し おれた感. しおれた. lloC. 無 じ. 温. ガ. ク. に. ガク. 自. カ. ビ. 自. ○. 感. ひぷくれ. 無. 力. ビ. しおれる. しおれる. じ. ○. ○. ガ タ. に. 自. ビ. 少. 温. に. ひぶくれ しおれる. × ×. カ. し. に. ガク. ビ. しおれた ○. 感. カ. ○. じ. 室. 〉く. ○. 自. 室. ×. 自 カ ビ づるける. 褐変なし × ×. × 〉く. ○. ガタに白 カビ,種 子のまわ り 変色. × 〉く. まわりが褐変していた。 以上の結果より,なすは低温障害を起こすこと,水分の蒸発を防帆i',特に冷蔵の必要 がないことがわかった。. 8). もやし. もやしは一般に保存しにくい野菜と考えられている。包装の状態,保存温度を変えて, 重量変化,ビタミソC含有量変化,糖含有量変化,外観から検討を行った。結果は図4, 写真8の通りとなった。. VCの変化,糖含量については温度が低く密封のものが変化が少. ない傾向を示し,外観の変化の差も大きかった。 もやしは,乾燥しやすいため,密封が望ましく,温度が高い場合は密封するとずるけの 原因になることから,低温の方がよいことがわかった。密封で3-5℃で保存した場合 は,一週間程度の保存が可能であった。 4)だいこん. 包装の有無と保存温度について重量変化,ビタミンC含有量変化,糖含有量変化,外観 から検討を行ったo鷹巣は,図5に示す通りであるoビタミソC量,糖量の変化に差は見.

(6) 111. 家庭における野菜の低温保存に関する研究. 重量の変化. (蛋/100蛋) 0. 加. \\\. I. ∼. ヽ ヽ. ヽ1トー-. \ \. I. \. ㌔. \. I. I. 量. __---Jヽ. -. \. ㌔. 減. 4oC包装有. 、. ▲----・-・・・・-J・. \. \. 7. oC有. ヽヽ. I. 9oC無. -----→. ヽヽ. ㌔ \ I. 11oC無. ▲-----▲. I. ∼ I. \\ノ-メ、、ヽ. x,I------ヰ. 室温有. x-----x. 室温無. ヽヽ. X・/. 50 \. 1. (過). 3. 2. ・-I-一期間. 図3. なすの保存-包装の有無.温度の検討. (9-13oC)ポリ袋. I---●11oC. と10. j!i. ここ-●′ +-▲. チ. ン. (3-6oC)ポリ袋. I---●4oC. 2. ′一-一 一′■. ■-′. ′. タ. 糠星の変化. (g%). ビタミンC含有量の変化. mg%. ▲----▲. 9oC. -ー・十----Jトーー-→. (8-loo°)野菜ケース 無包装. ノレ コ. C. I. 5. 1. ス. と し て. は). 10. 7. -----一一期間. 囲4. 10. (日). --・・・・--・・一期間. もやしの保存一気密性.温度の検討. られなかったが,重量減少及びすの入り方からみて包装した方がよいことがわかった。 5)ほうれん草 気密性と保存温度について,重量変化,外観の変化より検討をした。密封はポリ袋に入 れ,半密封は同様のポリ袋に穴をあけ半密封とした。結果は図6,表4,写真4に示す通 りとなり,低温で密封保存をした方がよいことが確認された。但し,水がつことは,ずる. けの原因になるので水滴はなるべくつかないように注意をしなくてはいけない。以上の実 験から気密性が高い方がよいことが明らかになったので,すべて気密性を高くするために, ポリ袋で包装し,保存温度について更に細かく重量変化,ビタミソC含有量変化,クロロ.

(7) 112. 渋川祥子・鈴木洋子 (g/100g). 重量の変化. 0. 8-10oC包装無. ーー●. ▲. I;. 8-10oC有. ○--I-14. 減3. ▲・---・・-▲. 4-6oC有. 量 mg%. 4. ビタミンC含有量の変化. 5. !・ 20. 6 14. (日). \. ---------・一・期間. (g%). ン. 糖真の変化. C. 2.0 \. i. 10. \. 糖 グ ル コ. ll. 0. ス. と し. 0. 14. て. 「. 囲5. (J3). 14. 期間. (日). ・・--・期間. だいこんの昧存一旬装の有無.温度の検討. フィルの変化より検討を行った。結果ほ図7に示す通りである。低温のものはど重量減少, VC含有量の低下,色の退色が少く保存温度は低い方がよいことがわかった。又,保存日 数が長くなると一見新鮮そうでもビタミソCの残存率ほ低いことが明かとなった。 以上,野菜の冷蔵について先ず保存温度では,低温障害を起こすと言われている野菜, きゅうり,なす,. (トマト,ピーマン)などを除いては,温度ほ低い方が望ましい。しか. 写真1きゅうりの保存-温度の検討(保存日数21日,ラップ包装しポ1)袋に密封). 写真2. 1.. 3oC. 4.. 2.. 5oC. 10勺C. 5.室温. 3.. 8oC. 包装の有無・温度の検討(保存17日目) 4oC (3-5oC)ポ1)袋 1. 4. lloC (10- 12oC) 野菜ケース無包装 2. 9oC (8-10oC)野菜ケース無包装 5.室温 (23-25oC) ポリ袋 3. 7oC (6-8oC)ポリ袋 (23 25oC) 無包装 6.室温 もやしの保存-温度と気密性の検討(保存日数7日) 1. 9oC (8-loo°)無包装野菜ケース 3. lloC (9 13oC) 無包装野菜ケース 4. lloC (9-13oC) 2. doc (3-6oC)ポリ袋上段 ポ1)袋野菜ケース ほうれん草の侠存一気密性と温度(保存2週間目) 8oC (a-9oC)無包装 1. 5oC 3. (a-6oC)ポ1)袋密封 2. 苗oc (3-6oC)穴あきポリ袋半密封 -. 写真3. -. 写真4. 写真5. パセリの保存-冷蔵・冷凍の比較(保存1週間後) 水にさす 1.室温 3.冷凍 2.冷蔵5oC ポ1)袋密封 4.冷凍. そのまま・アルミ箔包装 きぎみ・密封容審.

(8) 家庭における野菜の低温保存に関する研究. 113.

(9) 渋川祥子・鈴木洋子. 114. 重量の変化. g/100 g. 5oC. (3-6oC)密封. 5oC. (3-6oC)半密封. 8oC. (7-9oC)密封. ●・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・-・・・・-. よo \. \. \. ○----I.. ー一山. \ \. 量10. --I. ー一. t.  ̄-. ヽ. ・○. ヽ. \. ▲--▲. ー▲、 20 ▲--11▲8oC. (7-9oC)半密封. 、▲. 30. 7. (日). 14. ------I-一期間. 図6. ほうれん草の保存一気密性・温度の検討. 表4. ほうれん草の保存一気密性と温度の検討. (侠存日数7日,テスト′くネル25名,順位法) 外観の官能テスト 条. 密 7oC. 順. 位. 合. *. 分. 密 11oC. 封 包 装 (10-12oC). 半密封包装 11oC. (10-12oC). 計. よ い 色 の 新 鮮 そ う な. 水. 封 包 装 (6-8oC). 件. 順 僻. 減 少(%). 25*. 54*. 71*. 26*. 62. 63. 8.86. 2.26. 13.48. 95%の倍額度で有意差が有る. し,氷結点以下になると氷結晶ができ組織を損傷することから,現在の冷蔵庫の温度調節 機能でほ,. 1-5oCが適すると考えられる。. OoC附近に設定をすることほできないので,. なお,低温障害を起こす野菜も,冷蔵した方がより長く鮮度を保つので冷蔵することが望 ましい。一般にほ,低温障害は7oC以下で起こると言われている4)が,本実験においては, 5oC. ぐらいまで影響を及ぼさないことがわかった。. VCの含有量の低下については,保存温度が低く外見の変化は少くとも残存率が低下す. る場合が多く,保存温度の影響は大きくないことが巨舶、となった。 も. 次に気密性については,密封することにより,野菜自体が酸素を消費し,炭酸ガスを出 してCO2濃度を高める為に,呼吸作用を押え保存効果をあげていると思われる。但し, 結露した水分が野菜に付着することほ,腐敗の原田になるのでこの点で,密封包装には問 題が残る。ビニール袋に野菜を入れる際にポリウレタン吸水紙で包むとかポリエチレン密 封容器に保存する時に容器低面に,すのこなどを敷いて水が直接野菜に触れることを防ぐ.

(10) 11B. 家庭における野菜の低温保存に関する研究. 100 g g/二. 汁--------X. 5oC. (3-6oC). Jr-A. 8oC. (7′-9oC). 重量変化. 0 ‰・-. I. 、. ∨ー. \. _ニラー・ =L\二. 減 10 量. ㌔. ---一-. ●---●. lloC. (10-12oC). 室温(23-25oC). 20. ¢. 3. 10. 17. 14. 21. は) 期間. (mg/100 a). クロロフィル畳の変化. ビタミンC含有量の変化. 30.  ̄'㌔\__〟. 育 ど 20 タ. V. ど-5. 1. 光 価. ン. C. ∼. 0.2. 10 汰__----一光. ち. 10. 14. 17. 21. (日). 10. 14. 17. 21. 期間. 国7. (日〉 期田Ⅰ. ほうれん革の保存一温度の検討. とよいと思われる。. 又,今日家庭で使用されている冷蔵庫の野菜ケースの多くほ,最下段たあり,温度は, 上段と8-5℃前後の差が生t=,温度管理もしっかりされていない現状である.そこで, 冷蔵庫の改善にあたってほ,温度調節が可能で密封度の高い野菜ケースのついた冷蔵庫の 製作が望まれる。 2)冷凍保存 (1)ほうれん草 栽培方法の進歩のおかげで,野菜の季節感も失われつつあるが,ほうれん草も-年を通 じて店頭に姿を現わしているものの一つである。しかし,盛りのものと時期はずれのもの とでは,その栄養的特質にかなりの差があることが,予備実験よりわかった。例えばVC の含有量ほ夏期約20mg%,冬期約80mg%であった。又,これまでの実験から,袷 蔵保存の場合,外観では新鮮そしに見えても,そのVC含有量ほかなり低下しており,栄 養的な価値ほ落ちることが明らかとなった。 そこで,掩うれん草の保存法として,ホーム`フリージングによる冷凍保存について検討 (冬),のものと時期はずれ(春)のものとに別けてそれぞ した。本実験では,出盛り期, れ冷蔵保存と比較をした。なお,予備実験より凍結するにあたってのブランチソグ条件 紘,茎部20砂の後,菓部を入れて計80砂が適することがわかったので,冷凍する際に プソチソグしたものをアルミ箔でうす塾に密 はいずれもこのブランチソザ処理を行ったo 封包装し, -20℃の冷凍庫で保存した。.

(11) 渋川祥子・藤木洋子. 116. (g). 重量変化. 100. I. ヽヽ. 、勺 、ヾ. ヽL. 'ヾ. 1冬ほうれん革冷磯. \.  ̄ ̄----●2. 3. 2. 2冬ほうれん草冷凍. I-●4. 50. 10. 20. 30. (過). 40. 3春ほうれん草冷蔵. 期間 ビタミンCの変化. (mg/100 i). 4春ほうれん革冷棟. 土50. 、--●・-._._. タ. -イーー-. 1-●1. 冷蔵. ●--●. ン. C. ----●冷媒 -●-・・・・-. -_. 2. _. _. ---14 3 2. 10. 20. 30. 40. (過) 期間. 囲8. ほうれん草の保存一冷蔵冷凍の比較. 表5. ほうれん草の保存一冷蔵・冷凍の比較 (テストミネル25名,二点比較法) 官能テスト 冷. 色. *. 存. 冷. 凍. 保. さ. 6. さ. lo染. 2. っ. ぼ. さ. 1. 11**. の. よ. さ. 8. 4. 7. 5. よ. や. の. す 香. じ り. 9S%信頼度 99%. 保. よ. の. つ. 掩合的にみたおひたしとしてのおいしさ **. 蔵. 存. 6. 有意差あり. 〝. 解凍は,冷凍庫よりとり出し包装のまま沸騰中1分80秒ゆでる加熱法をとった。こ れらの過程により,冷凍ほうれん革は計2分の加熱がなされたことになるo. そこで冷蔵保. 存のものも,測定前をこ沸騰洛中で2分加熱したものについて測定をした.なお,冷蔵保存 条件ほ,密封包装,. 5℃である。. 比較項目は重量変化,ビタミソC含有量変化,官能テストで,結果は図8,表5に示す 通りである。. 冷凍保存の場合は, VCの減少は冷凍初期に起るが,冷蔵保存よりも少なく. 40遇後の. 含有量も2週間後と同程度である.重量変化についても招府同様の頗向であった。又,蘇.

(12) 家庭における野菜の低温保存に関する研究 (g). 117. 重量変化. 100 \ \. \. 塞. ●・・・--・・・・・・・・・・・・・・-冷蔵(2分ゆでる). \. ㌔__. )1.. 旦主. 90. ′′. ▲--▲冷凍( 6. ). (過). 8. ----○冷蔵(坐). ーー・-・・一期間. Ⅴ.C含有=Fiの変化. (rrlg/100 蛋). i.I 5. タ ン. ヽ、. トー-ーーーーー▲. ・→. Bt. C. 、○. 6. (過). 8. --・・・-】・・・一一期1tFJ. 図9. いんげんの保存一冷蔵冷凍の比較. 表6. いんげんの保存一冷蔵・冷凍の比較 ■(テストパネル10名,二点比較法) 味覚テスト 冷. 色 す. の. よ. ぼ. じ. 水. ば. っ. 臭 紘 * **. 95%信頼度 99%. 蔵. 保. 存. 冷. 凍. 保. さ. 1. さ. 2. 8. さ. 0. 10**. い. 6. 3. 合. 7. 3. 存. 9*. 有意差あり. 〝. 存一週間後における官能テストの結果から,テクスチャーと外観のつやのよさは有意に冷 蔵の成績がよいが,総合的な好みでは差はみられなかった。 以上の結果より,短期の保存(2週間)の場合でも栄養的な面からは,冷凍が良い。昧 の面からほ,多少問題ではあるが総合的にほ大差ない。又,冷凍は長期の保存が可能であ. るので,栄養価の高いほうれん草を冷凍しておいた方がよいと考えられる。 (2)さやいんげん ほうれん草と同様にさやいんげんについても検討した。 ブランチを30秒し,解凍に1分80砂,計2分加熱した冷凍と,生で密封包装し,冷蔵 保存後2分ゆでたものについて,重量変化,ビタミソC含有量変化から検討をした結果は, 図9,表6に示す通りである。冷凍は冷蔵と比較してVCの減少が少ない.味覚テストに.

(13) 洪川祥子・鈴木洋子. 118. f. タ ミ. ]. A-. ′ ̄. ど. __---A. ′. 100. ′. ン. ′. ′. C ′. /. 冷蔵5oC. ー・・・・-I------. I(. ムー----△冷凍(そのまま) 50. ムー--4冷棟(きざみ) ⊥. 2I. 3. 6. 8. (過). -----・--・・・期間. 図10. パセ1)の保存-冷蔵冷凍の比較. よると,色については冷凍が優れているが,テクスチャーについては,有意に劣っていた。 さやいんげんのように繊維質のものは,ホームフ1). -ジングによる冷凍保存ほ不向きであ. る。. (8)パセリ 下記による条件で保存し,重量変化,クロロフィル量, そのままポリ袋に密封し, 保存条件)室温 5℃. そこで冷蔵は,. 5℃で保存したものが一番成績がよかった。 水にさす. 5そのままポリ袋に入れ密封. 10℃. そのままポリ袋に入れ密封. 5℃. 紳んで密封容器に入れ密封. 5℃,. VC量,外観より検討した結果,. ポリ袋密封を保存条件とし,冷凍については,. 入れたもの,そのままアルミ箔で密封したものの三種について,. VC. まぎんで密封容器に 含有量,外観につい. て検討した。なお,解凍方法は室温に於ける自然解凍とした。 結果は,写真5,国10に示す通りである。 C含有量は,冷凍中に増加する傾向がある。 冷凍中をこもある程度の酵素活性が残るためかとも考えられるが,理由ほ明らかでない.一 般に家庭では,パセリほきぎんでから冷凍するのが常法のように言われているが,そのま まのものと大差はみられなかった。. 以上,冷凍を冷蔵と比較してみると,中には味覚の面から適さないものもあるが,栄養 面からみると,冷凍することにより損失を防(..ことができ長期の保存が可能である。この ことより,冷凍によるテクスチャーの変化の少い,たとえばほうれん草のような野菜は, 最盛期に冷凍保存した方が,経済的,栄養的にもよいことがわかった。 ⅠⅤ. 要. 約. 家庭に於ける野菜の冷蔵保存の条件を知るために,殊存温度,包装方法等を中心に条件.

(14) 家庭における野菜の低温保存に関する研究. をかえ,ビタミソC,糖の定量,外観,重量変化等から品質を評価して検討を行った結果 次のことが明かとなった。. 1-6℃でポリ袋等で包装し密封状態で保存する. 1.低温障害をおこす野菜を除くと, のがよい。. 2.低温障害は5以下で生じるので,低温障害を起す野菜も5-7℃の低温で密封保存 する方がよい。 3.低温,密封保存した野菜は外観的に新鮮そうであっても,栄養価の低下ほ著しいも のがある。. 又,冷凍可能な数種の野菜について,同様に品質を評価して冷蔵保存との比較を行った 結果次のことが明かとなった。 4.冷凍保存は,冷蔵保存に比べて栄養価の低下は少く,長期保存が可能である。 5.冷凍によりテクスチャーほ劣化する,特に政経のかたいものほその儀向が著しく冷 凍保存は適当でない。 参 1 2 3 4. 考. 文. 献. p. 250,農林統計協会. 食品低温洗通推進協議会:編食品の低温管理, 23, p. 417,朝倉書店, 阿武喜美子・瀬野信子:実験化学講座, 稲垣長典:家政学実験講座, 3,栄養化学, p. 55,岩崎書店. p. 144,農林統計協会. 食品低温流通推進協議会編:食品の低温管理,. 119.

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