研究目的: 現在育児中の母親への支援は、いろいろな専門職者がさまざまな方法を試みている。その中でも最近では、 母親の一番身近にいる祖父母にサポートを依存していることが多いことが明らかになっており、臨床や市町村・ 助産師会などが中心に積極的に「祖父母セミナー」「孫育てセミナー」といった、祖父母に対する育児支援を促す ようになってきている。しかし、一方では、祖父母と母親との世代間による育児観の違いが示唆されている(鶴 川、2005)。そこで、乳幼児を持つ母親への子育てを支援している祖父母が実際に行っている支援内容(物的、 心的内容)、その支援について母親がどのように考えているかについて明らかにし、現在子育て中の母親へ、祖 父母が効果的な支援を行えるような、助産師の介入方法について検討する。 研究方法: 1)研究対象:兵庫県内で産婦人科医院において行われた、生後1か月乳児健診に来院した母親200名 2)データ収集方法:本研究に同意した母親に質問紙調査を行った。 3)データ分析方法:テキスト型データ解析ソフトウェア『WardMiner』を使用し分析した。 4)倫理的配慮:研究目的、方法、及び内容、学会発表の可能性、プライバシーの保護、調査票の保管などに ついて文書を使用し説明を行い、同意を得た。 結果・考察: 有効データ181のうち、128名が実母、40名が義母から授乳中に何らかの支援を受けていた。その多くは、食 事や栄養、休息について支援を受けており、その支援によって『ありがたい』『感謝』といった気持ちを持ってい る。 次に、授乳の量や回数などについては、『ミルク』授乳の助言や手伝いがみられた。これについて、『助かる』 『ありがたい』と感じている者がいる反面、『母乳』授乳を支援してほしいと考える者も見られた。 次に、今後期待する支援については、『今まで通り』、子どもを『預かる』、『悩み』を聞き『精神的』な支えを希望 している。一方、『押し付け』にならないよう、昔と今の『違い』について理解し、『必要』を感じているときに支援 をしてほしいと感じている。 これらのことから、食事や休息などの基本的な生活への支援と精神面への支援方法、および、現在行われて いる母乳育児の推進に向けた考え方や方法を中心に、助産師が祖父母の世代に説明していくことが必要である。
授乳期にある母親への祖母からの支援について
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