都市部と農村部における高齢者の地域見守りネットワーク活動の実態
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(2) 甲南女子大学研 究紀要 第 3号. 34. .は. 看護学. リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2009年. H月. ). Ⅲ .用 語 の 定 義. じめ に. 人 口構 造 の 変化 に よる少子高齢化 の 進展 に伴 い ,核. 1.農 村 部 :農 業 を基幹 産業 と して い る地域 で ,今 回. 家族世帯 や一 人暮 ら し高齢者 ,高 齢世帯 の割合 が増加. の研 究 では,福 井 県 1市 2地 区,高 知県 1町 1村 を. して い る。 この よ うな社 会環境 で は,高 齢者 の孤 独死. 対 象 と した. の 危 険性 が高 ま り,2007年 厚 生 労 働 省 は ,孤 立死 ゼ ロ ・ プ ロ ジェ ク トを開始 ,孤 立死 防止 を推進す るため. 2.都 市部 :今 回,兵 庫県下 の 政令指定都市 A市 を対 象 と した. の取 り組 みが行 われ ,地 域 見守 り活動 や ネ ッ トワー ク づ く りは そ の 中 の取 り組 み と して位 置 づ け られ 口,全. 3.コ ミュニ テ ィ :上 野"は ,コ ミュニ テ イを 3つ の 夕. 国 で地域 見守 り活動 や ネ ッ トワー クづ くりが展 開 され. 治会活動が他 の 多様 な住民活動 団体 を巻 き込 んで 中. て い る。. 心 的役割 を担 う「 町内会型」 コ ミュ ニ テ イ活動 ,第. イプに分類 して い る。 第 1に ,地 縁 的な町内会 ,自. 孤 立死 の 問題等 につい ては,本 来 ,コ ミュニ テ イが. 2に ,コ ミュニ テ イ活動 の ため に町内会 ,自 治会 が. 正常 に機 能 して い れ ば ,そ の 多 くは防 ぐ こ とが で き. 新 しい組織 に再編 ,中 核 的小 集 団や リー ダーが集 団. る'と の 考 えが あ る。 コ ミュニ テ イは ,地 縁 的 な町 内. 間 の連合 の役割 を呆 たす 「 まちづ くり協議会」 コ ミ. 会 や 自治会が 中心 となる活動 ,町 内会や 自治会組織 の. ュニ テ イ活動 ,第 3に. 再編 に よって小 集 団 の 連合 に よる活動 ,住 民が任 意 で. く,特 定 の 目的や契機 で 住 民任 意 の 結 び つ きに よ. 小集 団 をつ くり,柔 軟 に行 う活動 な ど コ ミュニ テ イの. り,自 由で柔軟 な小集 団活動 を展 開す る「 ネ ッ トワ. 活動 は様 々 で ,地 域 に よって 異 な る こ とが 予 測 され. ー ク型」 コ ミュニ テ イ活動 であ る。. る。都 市部 で は,人 の 入れ替 わ りが激 しく,他 者 へ の 関心が薄れ るな ど,人 々の繋が りの希 薄化 に よって コ ミュ ニ テ イの機 能が低 下 して い る と考 え られ るが. ,. ,. ,町 内会 ,自 治会 とは関係 な. 今 回 ,都 市部 と農村部 の地 域見守 リネ ッ トワー ク 活動 を比較 ・検討す るが ,そ の活動 の基盤 となる コ ミュ ニ テ イにつ い て ,都 市部 で は ,「 まちづ く り協. 農村部 にお い て も,都 市化 の影響 に よ り,以 前 に比 べ. 議会」 コ ミュ ニ テ ィ活動 ,農 村部 で は「町内会型」. て 人 々の 連 帯 感 や 繋 が りが 薄 れ て い る と され て い る〕。 しか し,一 方 で ,フ ェ イ ス ・ トゥ ・ フェ イ スの. コ ミュ ニ テ イ活動 と して検討 を進 め る。 4.孤 独死°:神 戸市 で は,見 守 り活動 の 中で ,従 来か. 付 き合 い は ,農 村 部 で 高 い との報告 が あ り“,都 市 部. ら周 囲 との 交流が な く,地 域 か ら孤 立 を して い る状. に比 べ て農村部で は,コ ミュニ テ イにお ける人 々の繋. 況 の 中 で ,誰 に も看取 られず に一 人で亡 くなる こと. が りが見 られ る と考 え られ る。 各地 で すす め られて い. と して定義 してお り,今 回,こ の 定義 を用 い る。. る見守 り活動 は,コ ミュニ テ イ活動 の一 つ で あ り,コ ミュ ニ テ イにお ける人 々の繋が りを強化す る こ とで. ,. Ⅳ 。 調 査 地 区 の 概 要 お よ び 高 齢 者 見 守 り活 動. 効果的 な地域 見守 り活動 を展 開 で きる可能性が あ る と 考 える。 そのため には,ま ず ,都 市部 と農村部 にお い. 今 回 の研究 にお ける対象地域 は,研 究協力 の承 諾が. て,地 域 見守 リネ ッ トワー ク活動 を比較 検討す る こ と. 得 られた地域 を対 象 と した。都市 部 は,神 戸淡路大震. は今 後 の 地域 見守 リネ ッ トワー ク活動 の促進 を検討す. 災 を経験 し,行 政の枠組 みが あ る こ とに加 えて ,住 民. る上 で必 要 と考 える。. 主体 の 見 守 リネ ッ トワ ー ク活 動 が盛 んで あ る兵 庫 県. に適 した見守 リネ ッ トワー ク活動 の あ り方 につ いて考. A市 ,農 村 部 は ,農 林 業 を基 幹 産業 と して い る 高 知 県 0町 と G村 ,福 井 県 Ka市 で あ り,概 要 は ,表 の とお りで あ る。 都市 部 (以 下 ,A群 とす る)で は 高齢 化 率 が ほぼ全 国平均 と同 じ状 況 で ,農 村 部 (以 下 ,B群 とす る)で は ,高 齢 化 率 が全 国平 均 よ り高 い 。 A群 で は ,見 守 り施 策 と して ,震 災 以前 か らボ. える。. ラ ンテ ィアに よる友愛訪 問 グル ー プの組織化 が進 め ら. Ⅱ .研 究 目 的. 1. ,. 都市部 と農村部 にお い て ,地 域特性 にお ける地域 見 守 リネ ッ トワー ク活動 の実態 を把握 し,今 後 ,各 地域. れた。震 災後 ,自 宅 を失 い ,仮 設住 宅等 へ の転居 を余 儀 な くされ ,近 隣関係が壊 れて コ ミュニ テ イが崩壊 し た。 仮設住 宅や復興住 宅 へ 入居 した高齢者 に関す る孤.
(3) 他 :都 市部 と農村部 にお け る高齢者 の地域 見守 リネットワーク活動 の 実態. 桝 田聖子. 表. 対象地域. 1. 35. 調査 地 区 の概 要. 調査 地 区数. 調査組 織数. 調査 地 区 の地域 特性. 人 口 。高齢化率. 見守 り活動. 2. 7. 海 と山 に囲 まれ た住 宅街 で,商 業や地場産業が盛 ん である。. 人口 379,199人 高齢化率 22%. ハ イリスク高齢者 は,専 門職に よる見守 りを行 う。民生委員や友愛訪問 ボラ ンテ ィアが中心 とな り,見 守 り活動 を行 う。. 人口 H9人 高齢化率 62%. 民生委員 ,区 長 ,老 人会 ,婦 人会 な どで 見守 り組織 を構 築 中であ る。. 2. 繊維工業 や農林業 を基幹 と す る。 住 宅地 は,密 集 した 地域 と閑散 と した地域 に分 かれ る。. 人 口 763人 高齢化率 32%. 住民相互の地域見守 り組織 はない。日常 のつなが りの中で見守 りを行う。. 集 落 は標 高 200∼ 700mの 急傾斜 地 に散在 ,耕 地 は棚 田や傾斜畑 にあ る山村 で 人 口流 出は止 まない 。. 人口 53H人 高齢化率 52%. 見守 り組織 と して は,住 民課 よろず相 談 職員 が担 当地域 内で活動 して い る。主 に 民生委員 ,区 長 ,近 隣住 民 ボ ラ ンテ ィア が 日常生活 の 中 で 高齢者 を見守 る。. 南 は土佐湾 ,北 は山地 に囲 まれ た県 内屈指 の 園芸農村 であ る。. 人口 4086人 高齢化率 31%. 主に民生委員が見守 りを担当 し,自 主防 災組織 (自 治会)が 日常生活の中で高齢 者を見守 る。. 者Б 市音Б. 兵庫 県. A市. 寸音Б 農本 福 井県. Katt K地. 区 2. N地 区 高知県. 0町. ,. 県 G. 昔 同. 独死 や 閉 じこ も りが社会 問題化 し,従 来 の民生委員や. ,. ,. ,. ,. 農村部 135人 を対象 と した。. 地域住民 に よる見守 り活動 のみで孤独死 や閉 じこ も り を防 ぐに は限界 に達 して い る状況 にあ り,公 的支援 が. 2.方 法. 行 われ た。 平成 13年 には ,市 民 に 身近 な在 宅介 護 支. 主 に郵送法 に よる 自記式質問紙調査 と した。. 援 セ ン ター に見守 り専 門職 を 1名 ず つ 配置 し,高 齢者 の見守 り活動 や コ ミュ ニ テ イの構 築 に向 けた重点 的 ・. 3.期 間 平成 20年 8月 ∼ 12月. 継続 的 な支援 が行 われ て い る。 平成 18年 には ,見 守 り推進員 を地域包括 支援 セ ンター の 4人 目の専 門職 と して配置 し,従 来 の役割 に加 え,介 護予 防推進 に取 り 組 んで い る。 日常 の 見 守 り活 動 に関 して は ,A群 は ,ハ イ リス. 4.質 問紙 1)フ ェ イス シ ー ト :性 ,年 齢 ,地 区,地 域 で の 役 職. の高齢者 の見守 りは,民 生 委員や福祉 委員 を中心 と し. 2)質 問項 目 :付 き合 い①信頼関係 (近 隣 との信頼 関係 の築 きやす さ):4件 法 (1=築 きやす い,2=ま. た地域 住民 主体 の見守 リネ ッ トワー ク活動 (民 生 委員. あ築 きやすい,3=ど ちらともい えない,4=築 きに く. に加 え,友 愛訪問 ボ ラ ンテ ィア)が 大 きな役 割 を果 た. い),② 付 き合 いの程度 :4件 法 (1=生 活面 で協力. して い る。B群 の高齢者見守 りは,自 主防 災組織等 に よって 日常生活 の 中 で 高齢者 の見守 りを行 ってお り. 2=立 ち話程度,3=挨 拶程度,4=付 合 い な し),③ 付 き合 い人数 :3件 法 (1=地 域 のほぼ全ての人,2=地. ハ イ リス ク高齢者 を定期 的お よび随 時訪 間 に よって フ. 域 の半分程度 の人,3=地 域 のご く少数の人),④ 交流. ォ ロー す る公 的支援 シス テ ム が で きて い る状 況 にあ. 会等 へ 参加 して い るか :2件 法 (1=は い ,2=い い え),⑤ 地域見守 リネ ッ トワー クの活動内容 (複 数回. ク高齢者 は専 門職が定期 的 ・継続 的 に見守 り,そ の他. ,. る。. V。. ,. 答),⑥ 見守 り内容 (複 数回答),⑦ 孤独死防止 に関す る項 目 :見 守 り活動 によって孤独死防止が可能か :4. 研 究 方 法. 1.対 象. 件法 (1=ま った くそ う思 う,2=そ う思 う,3=あ ま りそ う思 わない,4=ま った くそう思 わない)と した。. A市 2区 ),農 村部 (福 井県 Ka市 2区 ,高 知県 0町 1区 お よび G村 1区 )計 19地 区. 5.分 析方法. 都市部 (兵 庫県. の地域見守 り組織 メンバー (民 生委員 ,友 愛訪問 ボラ ンティア等)335人 で,そ の内訳 は,都 市部 200人. ,. 分析 は,統 計解析 ソフ ト SPSS 17.O for windowsを 使用 した。都市部 と農村部 の高齢者見守 り活動 の実態.
(4) 甲南女子大学研 究紀要 第 3号. 看護学 。リハ ビ リテ ー シ ヨン学編 (2009年. を把握す るため ,都 市部 と農村部 の調査地 区 を比較. H月. ). 利益 はな い こ と,得 られたデ ー タは量 的 に処理 し研 究. ,. 分析 した。比較 内容 は,近 隣 との付 き合 い ,地 域 見守. 目的以外 に使用 しな い こ とを記載 した調査依頼文 を配. リネ ッ トワー ク活動 や見守 り内容 ,孤 独死 防止 に関す. 布 ・説 明 し,研 究協 力 の依頼 を行 い ,同 意 を得 て行 っ. る項 目と した。. た。. 分析 手法 は,都 市 部 と農村 部 の 比 較 を項 目別 に χ. 2. 検定 で行 った。有意水準. 5%で ,有 意差 あ りと した。. Ⅵ。 結. 果. 1.回 収率. 6.倫 理 的配慮. 調 査 票 の 回収 数 (回 収 率 )は ,A群 177人 (回 収. 本研 究 にあたっては,甲 南女子大学研究倫理審査委. 88.5%),B群. 員会 の承認 を得 て実施 した。 また ,研 究全般 の推進 に. 率. あた っては,文 部科学省 ・厚生労働省 の倫理指針 を遵. (表. 113人 (回 収 率 81.7%)で あ つ た. 2)。. 守 して行 った。. 2.対 象者 の属性 1)性 別 ・年齢. 研究対象者 へ 研究 の趣 旨説明 ,研 究 へ の参加 お よび 途 中離脱 は対 象者 の 自由意志 で あ り,不 参加 に よる不. (1)1生 男J 表. A群. 2. 性 別 は,全 体 的 に,女 性 の割合が高 い が ,地 域 別 に. 地域 毎 の 回収率. 比 較 す る と,A群 で は ,B群 と比 較 して ,有 意 に女. B群 F(1異 本す音Б. (都 市部 ). ). 性 の割合 が高か った (図. 配布 数 回収数 回収率 配布 数 回収数 回収率 (人 ). (人 ). (%). (人 ) (%). (人 ). 1)。. (2)年 齢 年齢 は ,A群 で は ,70歳 代 が 41.2%と 最 も多 く. ,. 次 い で 60歳 代 の 36.7%で あ つた。B群 で は,60歳 代 が 34.5%と 最 も多 く,次 いで 70歳 代 の 26.5%で あ つ た (表. (都 市 部 ). 3)。. (3)役 職 B群. 役 職 は ,A群 で は ,友 愛 訪 問 ボ ラ ンテ ィアが 109. (農 村 部 ). 40% 図. 1. 60%. 80%. 人で最 も多 く,次 い で 民生 ・児童 委員 の 44人 で あ っ. 100%**p<0.01. た。 B群 で は ,民 生 ・児童 委員 が 51人 で 最 も多 く. 対 象 者 の 性 別 (n=290). ,. 表 3 地域 別年齢 階層 30∼ 40歳 代 入 (地 域 の %). 地域. A群 (都 市部 B群 (農 村音Б ). ). 50歳 代 人 (地 域 の %). 60歳. 代 人 (地 域 の %). 15(13.3). 27(15。 3) 65(36。 7) 27(23.9) 39(34.5). 22(7.6). 66(18.6). 7. (4.0). 104(37.6). 70歳 以上 人 (地 域 の %). 無 回答 人 (地 域 の %). 73(41.2). 5 (2.8) 2 (1.8). 30 (26.5). 103(35.5). 7 (2.4). 児童 委員 民生 。 婦 人会 友愛訪 問ボランテイア. 圏 都市部 ■ 農村部. 自治会長 老 人会・老 人クラブ その他. 20 図2. 40. 60. 80. 対 象者 の役職 (n=290). 100. 120. 計 人 (地 域 の %) 177 (100.0) 113 (100.0). 290(100.0).
(5) 他 :都 市部 と農村 部 にお け る高齢者 の地域 見守 リネットワーク活動 の 実態. 桝 田聖子. 次 いで ボ ラ ンテ ィア 17人 で あ った (図. 37. た。. 2)。. 見守 り活動 と して実施 した方が良 い と思 う割合 と実. 3.見 守 り活動 1)見 守 り活動 と して実施 した方が 良 い と思 う内容. A群 で は ,地 域 の 連携 ・協 力体 制 づ くり,災 害 時 の. と実際 に行 ってい る見守 り活動 の 内容. 対応 ,医 療 ・保健 ・福祉 の情報提供 で あ った。地域 の. 見守 り活動 として実施 した方が良 い と思 う内容 につ. 際 に行 ってい る見守 り活動 の割合 に差があ る項 目は. ,. 連携 ・協力体制 づ くりは,32.1%の 人が見守 り活動 と. い て ,A群 ・B群 と もに ,見 守 り行 動 が最 も多 く. して実施 した方が良 い と考 えて い たが ,実 施 して い る. 次 いで 地域 の 高齢者 の実態把握 ,相 談活動 ,関 係機 関. の は,12.5%で あ つた。災害時 の対応 は見守 り活動 と. との連 携 であ った。実際 に行 ってい る見守 り活動 の 内. 考 える人 32.1%に 対 し,実 施 して い る人の 割合 は. 容 は ,A群. 11.3%で あ つた。医療 ・保健 ・福祉 の情報提供 で は. ,. ・B群 と もに ,見 守 り行 動 が 最 も多 く ,. ,. ,. 次 い で地域 の 高齢者 の実態把握 で あ った。その次 に多. 見守 り活動 と して実施 した方が良 い と考 える人 は 32.7. A群 で は相 談活動 ,B群 で は災害 時 の 対. 応 であ った。 この項 目は,見 守 り活動 と考 えて い る割. %で あ ったの に対 し,実 施 して い る人 の割合 は,21.4 %に と どまって い た。 B群 で は ,殆 どの 項 目に つ い. 合 と実際 に行 ってい る見守 り活動 の割合 は一 致 して い. て ,実 施 して い る人の 割合 が高 か ったが ,「 災害 時 の. か ったの は. 対応 」 は見守 り活動 と して実施 した方が良 い と考 える 87.3 91.7. 見守り行動 55.8 44.6. 地域の高齢者の実態把握 相談活動. 41.8 36.3. 関係機関との連携. 囲 41.8 35。. 地域の連携 。 協力体制づくり 災害時の対応. 3,4)。. 2)見 守 り対 象 者 (1)見 守 り対 象 者 へ の 対 応 ①見守 り対象者 の有無. 1. 32.1. 見守 り対象者 が い る と答 えた人 の割合 は,A 群. 11.3. の割合 は,A群. 7.1. 4.8 5.4. 0. 20. 5)。. 55。. 9%,B群. が有意に高か った 40. 0%)で ,A群 の方が有. 「地区で見守 り基準 を決めてい る」 と答 えた人. ョ9.7. その他. (図. (64。. ②見守 り基準 の有無. 32.7 21.4. 保健・医療・福祉の情報提供. (96.5%),B群. 意に高か った. 25.5. 交流の場の開催. 勉 強会 開催. 人 は 26.2%で あ つたが ,54.5%が 実 施 して い た (図. 60. (図 6)。. 80. **. 。 。 埼 0 8. 図 3 見守 り活動 に関す る内容 (A群 :都 市部 複 数 回答 n=164). 9.5%で ,A群 の方. 9:.5. 1. .2. 見守り行動. 71.8. 地域の高齢者の実態把握 7. 相談活動. 51.8. 関係機関との連携. A群 (者 5市 音5) 32.4. 地域の連携・ 協力体制づくり. 32.1. 30.6 34.5. 交流の場の開催. 勉強会開催. 8.3 8.2. その他. 9.3 7.3. 0 (B群. 見守 り対象者 (n=281). 25.9 32.7. 医療・ 福祉の情報提供 保健。. 4. B群 (農 村音5)**p<0.01. 。 。 ﹁ 0 8. .2. 災害時の対応. 図. 図5. 20. 40. 60. 見 守 り活 動 に 関 す る内容 :農 村 部 複 数 回答 n=lo6). A群 (都 市音5) 図. 6. B群 (農 村音5)**p<0.01. 見 守 り基 準 (n=202).
(6) 甲南女子大学研 究紀要 第 3号. 38. 看護学 ・ リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2009年. H月. ). 「過去 に担 当地区で孤独死が あ った」 と答 えた. ③早期対応の有無. 人の割合 は,A群. 「見守 り基準により,早 期に対応できた事例が ある」 と答 えた人の割合は,A群. 47.0%,B群. 26.5%で A群 の方が有意に高かった. 21.9%,B群 12.4%で. が,有 意差 はみ られなかった. (図. あ つた. 8)。. (2)見 守 り対象者 の世帯. (図 7)。. 見守 り対象者が い る と答 えた人の うち,A群 ・B. ④孤独死の有無. 群 ともに,ひ と り暮 らし世帯が最 も多 く,次 いで高齢 者 のみの世帯 となってい る. (図 9)。. (3)見 守 り対象者 の状態 見守 りを必要 とす る対象者 の状態 につい ては,A 群 ・B群 ともに健康状態 の よ くない高齢者が最 も多 く,次 い で,認 知症 の ある高齢者 となって い る。 ま た,割 合が少ない ものの,「 経済的な問題 を抱 えて い A群 (都 市部). ると思われる高齢者」,「 家庭環境 に問題があると思わ. B群 (農 村部)**p<0.01. れ る高齢者」 を見守 り対象者 としてあ げて い た (図. 図 7 早期対応 (n=281). 10)。. 5 。 り2 2. 3)見 守 り人数 と頻 度 見守 り内容別 にみた見守 り人数 は,A群 では,訪 問人数,協 力員や近所 の方か ら様子 をうかが う人数の 5人 以下が多かった。B群 では,見 守 り人数すべ てに おいて 5人 以下が最 も多か った (表 4-1,表. 4-2)。. また,見 守 り内容別にみた見守 り頻度 は,7日 以内. A群 54.9%,B群 %,電 話 に よる見守 り頻 度 A群 44.4%,B群 %,家 の外 か らの見守 り頻度 A群 91.8%,B群 に 1回 の 頻度 は,訪 問頻 度. A群 (者 Б 市音5). 寸音5) B群 (農 本. 図 8 孤独 死 の 有無 (n=252). 96.2 一 人暮らし 高齢者 のみの世帯 同居家族 はいるが昼 間一 人. ■ A群. (都 市部). □ B群. (農 村部). 心身状 態が良好 でない同居家族のいる高齢者 同居 家族 はいるが昼 間高齢 者 のみの世帯 1.9. 6.8. その他. 0 図9. 50. 見守 り対 象 者 の 世 帯 (複 数 回答. 100(%) n=277). 59。. 健康状態のよくない高齢者. 9. 43.6. 認知症のある高齢者 9.9 9.9. 経済的な問題を抱えていると思われる高齢者. ■ A群. 10.6 14.9. 家庭環境に問題があると思われる高齢者. (者 5市. 部). □ B群 (農 村部. ). 寝 たきり高齢 者 その他. 0 図. 10. 20. 見守 り対 象 者 の状 態 (複 数 回答. 40 n=243). 60(0/0). 35。 1. 27.3 85。 7.
(7) 桝田聖子 他 :都 市部 と農村部における高齢者 の地域 見守 リネットワーク活動 の実態. %,協 力員 ・近所 の 方 か ら様子 を うかが う頻 度 A群. 割 を超 えて い るが ,B群 では,ゼ ロで あ った。B群 で. 54.0%,B群 loo.o%で あ つた 。 7日 以 内 に 1回 の 訪. は ,「 近所 の人か らの相 談」 が最 も多 く,次 い で 「本. 問お よび電 話 に よる見 守 りは ,A群 の 方 が 多 か っ た. 人か らの相談」 であ った (図 H)。. が,協 力員や近所 の人か ら様子 を うかが う頻度 は,B. 5)見 守 りの効果. 群 の方が多か った (表 5-1,表. 見守 りの効果 につい て ,両 群 ともに,最 も多 か った. 5-2)。. 4)見 守 りに至 ったい きさつ. の は ,「 困 つた こ とが あれ ば ,相 談 して くれ る よ う に. 見守 りに至 ったい きさつでは,地 域別に若干 の差異. な った 」,次 い で ,「 困 つて い る方 を早期 に把 握 で き. がみ られた。A群 では,「 一 人暮 らしや高齢世帯の実. た 」,「 困 つて い る方 の 援 助 に つ なが った 」 で あ っ た. 態把握」が見守 りに至 ったい きさつ として最 も多 くな. (図. っている。 また,「 民生 委員 か らの相談」や「ケアマ. 必要 とす る対象者 が困 つた際 に,相 談 して くれ る よ う. この こ とか ら,見 守 りに よって ,見 守 りを. 12)。. ネや専 門職 な どか ら依頼」 につい ては,A群 で は 3. A群. 表 4-1 見守り内容別に見た見守り人数. 表 5-1 見守 り内容別 にみた見守 り頻度 回答 n=164). (複 数回答. n=164). 人 人 訪 問 数電 話 数千 密 k毅 髪 最 書 裏. 見守 り人数. 人数. %. 人数. %. %. 人数. 人数. %. 毎日. 5人 以 下. 88. 30。 9. 11. 30。. 6. 25. 6∼ 10人. 13. 36。. 1. 10 27.0. H∼ 15人. 18 13.7 39 48。 1 8 6.1 13 16.0. 16-20ノ 、. 13. 21∼ 25人 26∼ 30人 31人 以 上 (∼ 45人 合. 表. 4-2. 67.2. 25. 3. 9。 9. 0 0.0 2.3 0 0.0 1 0。 8 4 4.9 0 0.0 0 0.0. 4. 3. ). 131 100.0. 計. 81 100.0. 67.6. 3 1 2.7 11。 1 1 2.7 8。. 9 0.0 0.0. 0 0.0 0 0.0 0 0.0. 36 100.0. 37 100,0. 5. 0 0. 13。. B群. 見守 り内容別 にみ た見守 り人数. 2-3日. 7 5。. 人数. 3. 9. 25 19.1. 10 17. 4∼ 7日. 40. 8-10日. 11. 8.4. 11-14日. 6. 4.6. 15∼ ´ 30日. 約 2ケ 月 無 回答 合. 30.5. 1 0。 8 16 12.2 131 100.0. 見守 り人数. 人数. 5人 以 下. %. 31 70.5 5 11.4 5 11.4. 6∼ 10人. H∼ 15人 16-20ノ 、. 1. 21∼ 25人 26∼ 30人 31人 以 上 (∼ 45人. 2 4.5 0 0.0 0 0.0. 合. 計. ). 2.3. 44 100.0. %. 人数. 61.5 7.7. %. 人数. 5 71.4 1. 14.3. 16. 1. 毎日. 2. 1. 2´. 6 16。. 5。 9. 4´. 7.7. 0. 0.0. 7.7. 1. 14.3. 4. 0. 0.0. 0 0.0 0 0.0 0 0.0. 0.0 0.0. 0 0. 0.0 0.0. 0 0.0 0 0.0. 7 100.0. 17 100.0. 15。. 13 100.0. -3日. 32.4. 9. 24。 3. 13. 35。 1. 2. 5.4. 0. 0.0. 16.0. 1. 2.7. 7. 18。 9. 1.2. 21. 25.9. 0 0. 0.0 0.0. 2 5. 5。 4 13.5. 37 100.0. 人数. 5。 4 2. %. 5. 71.4. 16. 1. 14。 3. 1. 1. 1. 9。. 2. 18。 2. 00.000.000.0. 7 18。. 9. 3. 11-14日. 1. 15∼´ 30日. 5 13.5 11 29。 7. 4. 約 2ケ 月 無 回答. 1 2.7 7 5.3. 00.000.000.0 218.200.000.0. 44 100.0. 27.3. 9.1 36.4. 13 100.0. 1. 0 0. 15.9. (者 5市. 部). 田B群 (農 村部). 6. 本人からの相談. 17.2. 0 図 11. ■A群. 19.5. 4.6. 同居家族からの相談. 10. 20. 30. 40. 見 守 りに至 った い き さつ (複 数 回答. 50. n=238). (複. 数. 60. 70 80(%). 人数. %. 94.1 5。 9. 14。 3. 0. 0.0. 0. 0.0. 0.0. 0. 0.0. 7 100.0. 見守り連絡会での情報交換. 近所のひとからの相談. B群. %. 民生委員からの相談. 別居家族や親族等の相談. 37 100.0. 人数. ケアマネや専門職などから依頼. 6.6 8.0 7.9. 6 16。 2 4 10。 8 10 27.0 1 2.7 2 5。 4. 1. 一 人暮 らしや75歳 以上の高齢世帯の実態把握. 行動の変化. %. 13. 5 13.5. 計. 協力員 近所 日 人数. 12. ∼7日 10日 8∼´. 合. (複 数. 電 話日 祭害 管鶴. 見守 り頻度 訪 問 日 (1回 /日 )人 数 %. % 94。. 1. 12.3 21.0. %. 表 5… 2 見守 り内容別 にみた見守 り頻度 回答 n=71). (複 数 回答. 人 電 話 数千 3■毅髪 員 喜 姦 人数. 11。. 人数. 81 100.0. n=71) 訪 問人数. %. 9 11.1 1 1.2. 25 19。 1. 計. 家の外 か ら日. 電話 日. 見守 り頻度 訪 問 日 (1回 /日 )人 数 %. A群. 0.0. 17 100.0.
(8) 甲南女子大学研 究紀要 第 3号. 40. 看護学 ・ リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2009年. H月. ). 相談をしてくれるようになった 困つたことがあれば、 困つている方を早期に把握できた 34.4 37.8 33.9. 困っている方の援助につながった 地域の方 々の結びつきが強くなった ilrk立. 16.0 13.3. している方の援助につながった. ■ A群 (都 市. 孤立している方を早期に把握できた □ B群 (農 村. 地域での他職種間の連携がよくなった その他. 0 図 12. 10. 20. 30. 見 守 りの 効 果 (複 数 回答. 40. 60(%). n=223). 家族から見守│)を 拒否される 自身が忙しくて見守りができない 本人から見守りを拒否される 自分ひとりでの見守りは荷が重い 不在など本人の動向がつかめない 1青. ■ A群. 風が得られにくい 幸. □ B群 (農 村部). その他. 10. 0 図 13. (都 市部). 20. 30. 見守 り上 の 困難 (複 数 回答. 60(%). 40. n=192). 見守りや援助を拒 否する 外 出しない. 40.6. 近所 づ きあいがない. 14.6 3.7. 人の出入りなし. 14.7. 意 欲や気 力がない. 健康状態がよくない. 177 4.7. ■A群. (都 市部). □ B群. (農 村部). 7.8. 医療拒 否 その他. 10. 0 図 14. 20. 30. 50(%). 孤独死 の 危険性 が高 い理 由 (複 数 回答 n=232). な関係作 りや支援 の必 要 な対 象者 の早期把握 につ なが. B群 ともに「外出 しない」が最 も多か った。次に多か. ってい る と考 えて い る こ とが 示 された。. ったのは,A群 では,「 意欲や気力がない」,「 人 の 出 入 りな し」で,B群 では「近所 づ きあいがない」,「 見. 6)見 守 り上 の 困難. A群 で は ,近 隣 関係 の 希 薄 な都 市 の 特徴 で あ る. 守 りや援助 を拒否す る」 であ った. (図 14)。. 「不 在 な ど本 人の動 向が つ かめ な い 」,「 本 人か ら見守. 8)近 隣 との付 き合 い. りを拒否 され る」 とい った 困難 に遭遇 して い た。B群. (1)付 き合 いの範囲. で は ,「 自身が 1亡 しくて見守 りで きな い 」,「 自分 ひ と. 地域での付 き合 いの程度については,「 生活面 で協. りの 見 守 りは荷 が重 い 」 とい う困難 が 多 か った (図. 力 してい る」 人の割合 は,B郡 は 49。 4%で ,A群 の. 13)。. 24.1%に 比べ て有意に高か った. 7)孤 独 死 の 防 止 に 関 す る 項 目 「孤独死の危険性が高い と考える理由」は,A群. (図 15)。. 地域 における付 き合 いの人数については,「 地域全 ,. 体 の人 と付 き合 いがある」人の割合は,B群 は 50.0%.
(9) 桝田聖子 他 :都 市部 と農村部におけ る高齢者の地域見守 リネットワーク活動 の実態. で ,A群 の. 10。. 9%に 比 べ て有意 に高か った. (図 16)。. えた人 の 割合 は ,A群 ・B群 と もに 60.0%を 超 えて い たが ,両 群 間 に有 意 差 は 見 られ なか つた. (2)交 流 ①見守 り活動 の認知度. (表. 「地域の方は,あ なたが行 っている見守 り活動 に. 6)。. ③信頼関係 の築 きやす さ. つい て知 っていると思 い ますか」 (見 守 り活動 の. 「地区の方 々 と信頼関係 は築 きやす いです か」 に. 認知度 )に つ い て ,「 は い 」 と答 えた人の割合. ついて,「 はい」 と答 えた人の割合 は,A tt 67.8. は ,B群 は ,59人 (54.6%)で A群 の 70人 (42.2%)に 比べ て有意に高 かった (表 6)。. %,B群. ②近隣の役 に立ちたい 「あなたの地区の方 は,近 隣の役 に立ちたいと思 っていると思い ますか」について,「 はい」 と答 。 。 。 。 。 。 埼 。 6 5 4 3 2 1. 15. 意差 はみ られなか つた (表 ④ 地区へ の愛着. 6)。. 「地 区へ の愛着があ りますか」について,「 はい」 と答 えた人 の割合 は,A群. 87.2%,B群 92.9% と B群 のほ うが高か ったが ,両 群間に有意差 は み られなか った (表. 6)。. ⑤交流会 「地 区で 開催 されてい る交流会 ・イベ ン トを知 っ てい ますか」 (交 流会等 の認知度)に ついて,「 は い 」 と答 えた人 の 割合 は ,A tt 69。 1%,B群 74.2%で あ つた。 また,「 交流会等 へ 参加 して い A群 (者 5市 部). 図. 77.9%と 高率 であったが ,両 群 間に有. ますか」 (交 流会等 へ の参加 )に つい ては,「 は. B群 (農 村部)**p<0.01. い 」 と答 えた人 の 割合 は ,A群. 生活面での付 き合 いの あ る人の割合 (n=249). ,B群. と もに. 48.0%で あ った。交流会等へ の認知度,交 流会等 。 。 。 。 。 。 。 ﹃ 6 5 4 3 2 1. へ の参加 の 2項 目について,両 群間で有意差 はみ られなか った (表. その他 ,「 活動 により孤独死 の防止が で きる と 思 い ます か」 につ い て は ,A群. OB群. と もに. 「はい」 と答えた人の割合 は 70.0%以 上 と高 い割 合 であ ったが,両 群間で有意差 はみ とめ られなか A群 (都 市部). 図 16. 6)。. った (表. B群 (農 村部)**p<0.01. 6)。. 地域全体 の人 と付 き合 いの あ る人の割合 (n=237). 表 6 地区で見守 り活動 を行 う上で感 じてい ること (複 数回答) 項. 地域 の 方 は,あ なたが行 ってい る見守 り 活動 につい て知 ってい る と思 い ます か あ なたの地 区 の 方 は ,「 近 隣 の 役 に立 ち た い と思 ってい る」 と思 い ますか 地 区 の 方 々 と信 頼 関係 は築 きやす いで す. 地区へ の愛着があ りますか 地 区 で 開催 されて い る交流会 0イ ベ ン ト を知 ってい ますか 交流会等 へ 参加 して い ます か 活動 に よ り孤独死 の 防止が で きる と思 い ますか. 地域. はい. 人数. (%). いい え 人数 (%). 人数 (%). P値. 會 葬整1駕 )::[紹 l:糧 甥 │::1器 :80043 三 躙│∽ ∞ 拝 會 葬 3噸 冒ぶ 霧&男 ‖糧 壮 コ3鷺 寓]χ 勝3 胤:‖ B∞ “ 含 算 と コ習 寵勝3 173 寵:躙 Ⅲ 露 舎 葬 壮 I A群 (n=149) 103(69。 1) 46(30。 9) 149(100.0) 97(100.0) 25(25。 8) B群 (n=97) 72(74。 2). 會 動♂ 財寵B 葬壮 I A群 (n=142) Hl(78.2) B君 羊(n平 102). 75(73.5). 0。. 388. 器 夏澄B ¶糧 3"% 31(21.8). 142(100.0). 27(26.5). 102(100.0). 0。. 401.
(10) 甲南女子大学研 究紀要 第 3号. 42. 看護学. リハ ビリテーション学編 (2009年 H月. ). か った。実際 に見守 り活動 と して行 ってい る項 目にお. Ⅶ.考. い て も同様 の結果 であ った。 一 方 ,高 齢者 の健康管理. 察. 等 に必 要 な「医療 ・保健 ・福祉 の情報提 供 」,高 齢 者. 1.地 域特性別見守 リネ ッ トワー ク活動 の特徴 1)地 域 見守 リネ ッ トワー クメ ンバ ーの特徴. の 地 域 で の生 活 を支 え る た め の 「 関 係 機 関 との 連 携」,「 地域 の 連携 ・協力体制 づ くり」 につい ては,30. 今 回 の調査地域 で は,性 別 は,都 市部 では女性 が大. %台 か ら 50%程 度 に とどまっていた。 内閣府 の調査". 半 を占めて い たが ,農 村 部 で は男性 の割合が若干高 か. で は,高 齢者 の心 配 ご とと して ,「 健康」「介護」 に関. った 。年齢 は ,都 市 部 で は ,70歳 代 が最 も多 く,農. す る内容 が 1位 となって い る こ とか ら,「 医療 ・保 健. 村部 に比 べ て地域 見守 リネ ッ トワー クメ ンバ ーが高齢. ・福祉 の情報提供」 は,必 要 で あ るが ,地 域見 守 リネ. で あ った。役職 は,民 生 委員 や ボ ラ ンテ ィアが 多 か っ. ッ トワー クメ ンバ ー のみで は,限 界 が あ り,地 域包括. た。 特 に,都 市部 で は,高 齢 の女性 が 多 く,友 愛訪問. 支援 セ ン ター の看護職お よび福祉 職が情報提供 を行 う. ボ ラ ンテ ィアの割合が高 い ことか ら,見 守 り活動 の 内. こ とが望 ま しい と考 える。. 容が 限 られた活動 となる可能性 があ る。 しか し,婦 人. また,地 域 での孤 立が孤独 死 の リス ク となる0と 考. 会や老 人会 ,自 治会長 とい った役職 の人がい る こ とか. え られてお り,今 回 の調査結果 か ら,孤 独死 の危 険性. ら,地 域見守 り活動 に必 要 な体制 づ くりのキー マ ンが. が 高 い と考 える理 由 と して ,「 外 出 しな い 」,「 近所 づ. 存在 して い る と考 える。栗 原 ら"は ,地 域 のふ れ あ い. きあ いが ない」,「 人の出入 りが ない」等 ,人 との交流. を高 め ,住 民 の一 体感 を生 み出す コ ミュニ テ ィの活動. が少 な い ことをあげて い る。 高齢者 の社会 関係 に関 し. を円滑 に推進 させ るため には,婦 人や若者 の 意見 を反. て ,富 樫 H)は. 映 させ るこ とや新 旧住民 の 交流 の機会が必要 であ る と. 接 し,直 接 的 な接触 がで きる可能性 をメ リッ トと して. 述 べ て い る。都市 部 で は,人 口の流 出入が激 しい 中. あげて い る。今 回 ,地 域 見守 リネ ッ トワー クメ ンバ ー. ,. ,近 隣 の構 造 的特徴 と して ,地 理 的 に近. 各地域 で世 代間交流が活発 に進 め られて い るが ,婦 人. は,訪 問や電話 を中心 と した見 守 り活動 に よって ,直. 会や老 人会 ,自 治会 ,若 い世代 の人の 意見が反映 させ. 接 的 に見守 り対 象者 と交流 し,人 との 交流 を図 るこ と. る仕組 み づ くりが どの 程度整備 されて い るのか今後検. がで きる よ うに働 きか けを行 ってい る と考 える。. 討 をす る必 要 があ る。. 活動 の 中で実施率が低 く留 まって い た災害 時 の対応. 後継者育成 に対 して は,見 守 リネ ッ トヮー クメ ンバ ーが高齢化 して い る こ とか ら,中 尾いは ,民 生 委員 の. る近 隣地域 内で の相互支援 システム を構築す るこ とが. 活動 上 の 思 い を分析 し,「 次 の 人 を見 つ け られ な い 」. 望 まれ る。. ため に民生委員 を続 けて い る と答 えた人が少 な くない ことを指摘 して い る。 都市部 で は,農 村部 に比 べ て. ,. につ い ては,災 害時 の相互救 出 マ ップの作 成 な どに よ. 見守 り基準 につ い ては,都 市部 で は,農 村部 に比 べ て基 準 を持 ってい る人の割合が高 く,そ の結果 ,早 期. 核 家族化が進 み ,不 安定 な社会情勢 の 中,若 い世代 で. 対応事例 の有無 につい て答 えた人の 半数近 くに,早 期. 民生委員 の な り手 を探 す ことは 困難 な状 況 で あ る。 ま. に対応 につ なげる こ とがで きた事例が認め られた。 そ. た,今 回調査 した農村 部 では,地 域 見守 リネ ッ トワー. の効果 と して ,見 守 り対象者 との人 間関係 を築 き,社. クが確 立 しない地域 が 多 く,見 守 リネ ッ トワー クメ ン. 会的 に孤 立 した高齢者等 の早期発見や支援 が必要 な高. バ ー は,日 常 の つ なが りの 中で 見守 りを行 ってい る状. 齢者 の早期把握 ・早期援助 につ なが ってい る。. 況 で あ る。 この こ とか ら,両 群 とも,見 守 り活動 に必. 孤独死があ った割合 につい て ,両 群 間 で差 はみ られ. 要 な コ ミュニ テ ィ活動 の一 層 の促 進 を図 るには,小 集. なか った ことか ら,都 市部 にお い て も地域 見守 リネ ッ. 団間 で 連合 して活動 を行 う「 まちづ くり協議会」 の活. トワー ク活動 の効果が見 られ る と考 える。. 動 の一 環 と して,い か に婦 人会 や老 人会 ,自 治会等既. 見守 り対 象者 の世帯 の うち,「 一 人暮 ら し高齢 者 」. 存 の組織 との協力体 制 を整備 す るか を検討す る必要が. が い る ,「 高齢 者 の み の世 帯 」 力れ ヽる との 回答 が 多. あ る と考 える。. く,ま た ,見 守 り対 象者 の状 態 は,「 健康状 態 の 悪 い. 2)日 常 の見守 り活動 の状 況. 高齢者」,「 認知症 を もつ 高齢者」 で あ った。健康状態. 今 回 の地域 見守 リネ ッ トヮー クメ ンバ ーが 日常 の 見. の悪 い 高齢者 や認知症 を もつ 高齢者 の 見守 りに関 して. 守 り活動 と考 える内容 と して,両 群 間 で 共通す る項 目. は,医 学 的知識 を必 要 とす るため ,地 域 見守 リネ ッ ト. は,「 見守 り行動 」,「 地域 の 高齢 者 の 実態把握 」,「 本目. ワー クの メ ンバ ー に対す る医学 的視 点 を もつ ための研. 談活動」,「 関係機 関 との 連携」 をあげ る人の割合 が高. 修 会等 を行 う こ とが必 要 で は な い か と考 え る。 そ の.
(11) 桝田聖子 他 :都 市部 と農村部における高齢者の地域見守 リネットワーク活動 の実態. 他 ,2006年 の 介 護保 険 の 改 正 に よって ,従 来認 め ら. つ と して ,見 守 り活 動 と考 え る内容 「 交流 の 場 の 開. れて い た 日中独居高齢者 の掃 除や調理 な どの家事援助. 催 」 は ,20∼ 30%程 度 で あ り,実 施 に つ い て も低 い. が認 め られ に くくな った こ とか ら, 日中独居高齢者が の 増加 して い る ため ,今 後 ,日 中独 居 とな る高齢者 の. 率 に とどまって い るため ,参 加 の機会 が少 な い こ とが. 見守 りについ て も検討 が必要 と考 える。. の渉外担 当者や ガス,水 道業者 による見守 り等 に よ. 考え られる。このような高齢者 に対 しては,銀 行や JA. 見守 りに至 ったい きさつ で は,地 縁 的 な繋が りに よ. り,孤 立 してい る高齢者 を見守る環境づ くりが必要で. つて ,日 常 生活 の 中で互 い に見守 りが で きて い る農村 部 と震 災後 ,人 口の出入 りが激 しく,近 隣 との 関係が. ある と考える。 また,農 村部 では,移 動手段 の確保が 困難な ことも多 く,見 守 リネ ッ トワー クメ ンバーは 60. 希 薄化 して い る都市部 で は,予 測 して い た とお り見守. 歳 を超 える人が多いことか ら,交 流会等 の開催 は,可. りに至 った い きさつ に違 い がみ られた。都市部 で は. 能な限 り近隣の集会場等 で行 い,高 齢者が参加 しやす. ,. 民生委員や友愛訪 間 ボラ ンテ ィア等住民主体 の見守 り. い環境づ くりが望 ましい と考 える。. ネ ッ トワー クを通 じた実態把握や見守 リネ ッ トワー ク. Ⅷ 。結. 連絡 会 等 の 情 報 交換 か ら見 守 り対 象 者 が 明 らか に な. 論. り,見 守 りに至 る こ とが 多 い 。 一 方 ,農 村部 で は,日 常 の つ なが りに よって ,「 近所 の 人 か らの相 談 」 や. 1.都 市部 では,住 民主体 の組織 的 な地域見守 リネ ッ. 「行動 の 変化 」,「 本 人か らの相 談」が多 くな ってい る. トワー ク活動が展 開 されて い る。地域見守 リネ ッ ト. が ,そ の一 方 で ,公 的 にハ イ リス ク高齢者 の定期 的 ・. ワー クメ ンバ ー は,見 守 り基準 を持 ち,見 守 り対象. 随 時訪 問 シス テ ム が整備 され ,実 態把 握 の 機 会 が あ. 者 に応 じて ,訪 問活動 の他 ,家 の外 か ら様子 を うか. り,コ ミュニ テ イお よび地域 見守 リネ ッ トワー クメ ン. が う方法 や近 隣 の協力 を得 るな ど,様 々 な方法 で 見. バ ー 双 方 か ら見 守 りを行 ってい る状 況 にあ る と考 え. 守 りを行 っていた。 しか し,対 象者 の抱 える課題 の. る。. 複雑 化 や後継 者 育成 の 点 か ら,今 後 の 課 題 と して は,い か に既 存 の組織 と意見交換 ,協 力 を行 い 地域 見守 リネ ッ トワー ク活動 に反映 して い くか とい った. 2.付 き合 いの状況 今 回 の調査 で対象 となった地域 見守 リネ ッ トワー ク メ ンバ ー は ,60歳 以上 の 割合 が 高 か った こ とか ら. ,. システムづ くりを検討す る必要があ る。. 2.農 村 部 で は,地 縁 を基盤 と した付 き合 いの 中で. ,. 長 くそ の地域 に住 み続 け て い る人が 多 い と考 え られ. 見 守 り活 動 か ら災害 時 の 対 応 ,関 係 機 関 との連 携. る。 農村 部 で は,都 市部 に比 べ て地域全 体 の人 と付 き. 等 ,幅 広 い見守 リネ ッ トワー ク活動 を行 って い る こ. 合 いの あ る人の割合 お よび生 活面 で協力 して い る人の. とが 明 らか になった。地縁 を基盤 と した地域 の 中 で. 割合 が高 く,日 常 か ら広範 囲に近 隣 との交流がみ られ. は,付 き合 いの範 囲が広範 で ,日 頃か ら相談 で きる. る。都市部 ・農村部 ともに,近 隣 との交流 を通 して. 関係 がで きてお り,現 在 は,見 守 り基準 や見守 リネ. ,. 多 くの人が地 区へ の愛着 を もち,信 頼 関係 の築 きやす. ッ トワー クが な くとも日常 の 中 で見守 り活動 が 円滑. さを感 じなが ら,担 当地 区 は「近 隣 の役 に立 ちた い と. に行 われて い る状況 にある。 しか し,見 守 り活動 に. 思 ってい る」 と肯定 的 に捉 えて い る。 そ の結果 ,見 守. 対 す る負担 を感 じてお り,地 域 包括支援 セ ン タース. り活動 に よって,孤 独死 を防止す るこ とが可 能 と考 え. タ ッフ との役割分担等 に よって ,見 守 リネ ッ トワー. る人の割合 は高 くな ってい る と考 え られ る。. クメ ンバ ー の負担軽減 を図 る必要が ある。. 見 守 りの 方 法 の 中 で ,「 家 の 外 か ら様 子 を うか が. Ⅸ 。 研 究 の 限界. う」お よび「協力員 や近所 の人か ら様子 を うかが う」 割合 は,都 市部 よ り農村部 で 高 か った。 この よ うな見 守 り方法 は,地 域 見守 リネ ッ トワー クメ ンバ ー のみで. 今回の研究での調査 は,対 象市町村 の一部 の都市部. は,限 界 が あ り,地 域 の 中で広範 囲 の付 き合 い や普段. と農村部 の 日常 の見守 り活動 を中心 に比較検討 した. か らの相 談 (生 活面 での付 き合 い )を 通 じて ,信 頼 関. が,今 後,高 齢者 の地域見守 り活動 の促進 に必要 とな る要因 について,さ らに調査 ・分析 を進めてい く必要. 係 を築 い た人の協力 が不可欠であ る と考 える。 「 交流会等 を知 って い るか 」 につ い て は ,両 群 と も に「知 ってい る」 が 70%程 度 あ る ものの ,参 加 して い るの は ,48%に と どまって い た。 そ の 要 因 の ひ と. がある。.
(12) 甲南女子大学研究紀要第 3号. 44. 文. 1)厚 生労働 省. :「. 看護学 。リハ ビリテー ション学編 (2009年. 献. 高齢 者 が一 人で も安心 して暮 らせ る コ. ミュ ニ テ イづ く り推 進 会 議. (「. 孤 立 死 」 ゼ ロ を 目指 し. て )一 報告書 ;2008.3 2)栗 原伸 一 :コ ミュ ニ テ ィ評 価 の 要 因分析 ―千 葉 県 に お ける都市 ・農村比較 一.農 業情報研 究 2006;15(1): 15-24. 3)上 野 具也. :コ ミュニ テ イの社 会 ネ ッ トワ ー ク構 造 と ソー シ ャル・キ ャ ピタル.熊 本法学 2009;H6:299-323. 4)3)再 掲 5)3)再 掲 上 野 具也 :地 域 再 生 とソー シ ャル ・ キ ャ ピ タル ー付 き合 い と信 頼 ―.熊 本 大 学 政 策 創 造研 究 セ ン ター 年 報. 2006; 1: 5-14. 6)神 戸 市 保健 福 祉 局介 護 保 険課 :超 。高齢社 会先 取 地 “こ うべ "の 地 域 見 守 り活 動 ∼ 震 災経 験 か ら生 まれ た. H月. ). 「孤独死 防止」 へ の取 り組 み ∼ ,2008;13-24. 7)2)再 掲 8)中 尾理 恵 子 ,川 崎 涼 子 ,杉 山和 一. :長 崎 市 内民 生 委. 員 の活動 のモチ ベ ー シ ョン.保 健学研 究 2008;20(2): 25-29. 9)内 閣府 ホー ムペ ー ジ :「 世帯 類 型 に応 じた高齢 者 の生 活 実 態等 に関す る意 識 調 査 」。 2005;http://www8。 cao。 go.jp/kourei/ishiki/h17_kenkyu/pdfな -2-1.pd. 10)上 野易 弘 ,主 田英 之 ,浅 野水 辺 他 :震 災前 後 にお け る神 戸市 内 の 独 居 死 の比 較 検 討 .神 戸 大 学 都 市 安 全研. 1998;2:279-284 11)富 樫 ひ とみ :高 齢 者 の 社 会 関 係 に 関 す る文 献 的 考 究 セ ン ター研 究報告. 察 .立 命館 産業社 会論 集 2007;42(4):165-183. 12)元 木 昌彦 :孤 独 死 ゼ ロ の 町 づ く り。 第 1版 ,ダ イヤ モ ン ド社 ,東 京 ,2008,p65.
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